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サッカー(U18)
今年のクラ選は金曜開幕で、一次ラウンドが３連戦となる。
２日目は前橋の敷島公園に足を運んだ。
自宅を朝６時半に出て、前橋駅からはバスで２０分。
これでも今大会の会場では三ツ沢の次にアクセスがいい。
第１試合は球技場でマリノスと大分の対戦を見る。
初戦はマリノスが札幌と引き分け。大分は三菱養和に勝利している。
例の如く序盤戦は「普段見られないチーム」のチェックが主眼。
だからマリノスでなく大分目線なのかも。

横浜Ｆ･マリノスユース
ＧＫ　 １ 田口潤人　 96.09.28 180/72 横浜FM･JY
ＤＦ ２３ 福田圭佑　 95.04.17 167/59 横浜FM･JY
　　　 ３ 岩壁裕也　 94.05.17 182/69 横浜FM･JY
　　　 ５ 伊池翼　　 94.05.14 175/51 横浜FM･JY追浜
　　　 ２ 高野遼　　 94.11.13 171/63 横浜FM･JY
ＭＦ　 ８ 喜田拓也　 94.08.23 169/57 横浜FM･JY
　　 ２８ 榎本拓也　 95.05.11 174/60 横浜FM･JY
　　　 ７ 林原大輝　 94.09.12 171/65 横浜FM･JY追浜
　　　 ６ 斎藤一磨　 94.05.06 173/65 横浜FM･JY追浜
ＦＷ 　９ 宇佐見康介 94.08.31 178/70 横浜FM･JY
　　 １１ 伊東海征　 94.05.15 171/67 横浜FM･JY追浜

−−−-宇佐見-−−−伊東−−−−
−−−斎藤−−−−−−林原−−−
−−−−−榎本−−喜田−−−−−
−高野−−伊池−−岩壁−−福田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−田口−−−−−−−

大分トリニータＵ-１８
ＧＫ　 １ 池宗大志　 95.09.29 181/79 サウーディFC
ＤＦ　 ４ 岩武克弥　 96.06.04 172/59 カティオーラFC U-15
　　 ２０ 蔵治大河　 94.10.15 180/75 アルバランシア熊本
　　 ２７ 佐藤昂洋　 96.04.14 178/63 大分トリニータU-15
　　 ３３ 内藤拓実　 95.04.30 172/67 サウーディFC
ＭＦ １４ 姫野宥弥　 96.09.27 162/58 HOYO AC ELAN 大分U-15
　　　 ２ 中井虹希　 95.07.29 165/57 長崎ドリームFC
　　 ２１ 福田将太　 95.07.02 176/67 長崎レインボーSC
　　　 ９ 沼田聖矢　 94.04.24 172/62 エスペランサ熊本
　　 １０ 國分伸太郎 94.08.31 170/60 サンフレッチェびんご
ＦＷ １１ 高山秀人　 94.04.29 175/71 大分トリニータU-15

−−−−−−−高山−−−−−−−
−−國分−−−沼田−−−福田−−
−−−−−姫野−−中井−−−−−
−内藤−−佐藤−−蔵治−−岩武−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−池宗−−−−−−−

大分は第１試合からスタメンを６名入れ替えた。
布陣はまずサイドバックの位置取りが高い。
ボランチは姫野宥弥がアンカーで、中井虹希は２．５列目。
沼田聖矢がセカンドトップ的な動きをする。
大分は布陣がが流動的で、しかも前に人を掛ける。
ボールは少ないタッチで、細かく早く動かす狙いだ。

７分、大分は右サイドからクロスが入る。
國分伸太郎が左中間からシュートを狙ってＧＫブロック。
姫野宥弥がセカンドから右足ミドルを狙う。
強烈な当たりが枠を捉えたけれど、ＧＫは再びブロック。

１７分、大分は蔵治大河に警告。
伊東海征の突破に対するファウル。

２８分、大分は國分伸太郎が最終ラインから前線に浮き球フィード。
高山秀人が相手ＣＢを振り切って裏に抜ける。
エリア内でボールに届いて決定的だった。
ここはＧＫ田口潤人が距離を詰めてブロック。

國分伸太郎が大分の攻撃の中心。
アクション、判断とプレーのスピードが速い。
相手の逆を取って抜けられるし、周りも使える。

３２分、大分は内藤拓実に警告。
福田圭佑の突破に対するファウル。

３４分、マリノスは宇佐見康介が左サイドを抜け出す。
宇佐見はゴール左に切れ込んで、大分は佐藤昂洋が一旦ブロック。
宇佐見はセカンドからシュートを狙うが、角度なく枠は捉えられない。

佐藤昂洋、姫野宥弥は１年生ながら２戦連続で起用されている。
二人とも昨秋の山口国体では中３ながら主力で活躍した選手。
佐藤はフィードの質が高く、最終ラインから試合を作れる。
中盤もできるタイプだが、ストッパーとしても十分に水準へ達している。
姫野は自分でもガンガン行けるタイプだと思う。
相手の逆を取る動きが上手くて、突破やキープで生かされる。
潰しやリスク管理、シンプルに預けるいぶし銀的な部分もいい。

３６分、マリノスは岩壁裕也が５０ｍ近い距離から右足一閃。
ロングシュートは枠の上隅を捉える。
ＧＫ池宗大志が触って枠上。

４０分、マリノスは岩壁裕也に警告。

前半４０分はスコアレスで終了する。
試合は後半。

４１分、マリノスは高野遼が左サイドから折り返す。
ＧＫ池宗大志は低いボールを抑えに行くが、こぼしてしまった。
伊東海征がファーでセカンドを拾って、左足で流し込んだ。
＜横浜F･マリノスユース １−０ 大分トリニータU-18＞

４５分、大分は福田将太→吉田勝貴。
５１分、大分は岩武克弥→西岡潤。
大分の布陣がこう↓
−−−−−−−高山−−−−−−−
−−國分−−−沼田−−−吉田−−
−−−−−姫野−−中井−−−−−
−内藤−−佐藤−−蔵治−−西岡−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−池宗−−−−−−−

５２分、マリノスは伊東海征→深澤知也。村原大輝→田中健太。

５４分、大分は姫野宥弥に警告。
喜田拓也の突破を手で引っ張って止めた。

５７分、大分は内藤拓実→須賀拓巳。

５７分、マリノスは伊東海征がエリア右にスルーパス。
深澤知也が抜け出してシュートを放つ。
決定的だったけれどバーに弾かれる。

６３分、大分は吉田勝貴が右サイドを個人技で突破しクロス。
國分伸太郎がゴール前に飛び込んでボレーを合わせた。
＜大分トリニータU-18 １−１ 横浜F･マリノスユース＞

６４分、マリノスは榎本拓也→林拓弥。
６５分、マリノスは伊東海征→汰木康也。
マリノスの最終布陣がこう↓
−−−−汰木−−−−深澤−−−−
−−−斎藤−−−−−-田中健-−−
−−−−−伊池−−喜田−−−−−
−高野−−-林-−−岩壁−−福田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−田口−−−−−−−

６５分、大分は中井虹希→古財宗一郎。
古財宗一郎は左利きでキープ力の高い選手。
彼が入って少しリズムが変わった。
大分の最終布陣がこう↓
−−−−−−−高山−−−−−−−
−-沼田−-國分−−古財-−吉田-−
−−−−−−−姫野−−−−−−−
−須賀−−佐藤−−蔵治−−西岡−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−池宗−−−−−−−

６８分、マリノスは深澤知也がドリブルでエリア内に切れ込む。
大分ＤＦは跳ね返し消えず、セカンドがこぼれる。
伊池翼がよく詰めてこぼれ球から豪快に蹴りこんだ。
＜横浜F･マリノスユース ２−１ 大分トリニータU-18＞

７８分、大分は右ＣＫを古財宗一郎が左足で入れる。
佐藤昂洋がファーからヘッドを落とす。
國分伸太郎のシュートはマリノスＤＦが枠内でよくブロック。
しかし最後は高山秀人がこぼれ球を打ち込んだ！
＜大分トリニータU-18 ２−２ 横浜F･マリノスユース＞

このまま仲良く引き分けかな？と思ったけれど…。
４分間のアディショナルタイムに試合が動く。

８３分、マリノスのＦＫはエリアのすぐ外。正面向かってやや右。
大分ＤＦの何てことないハンドから得たセットプレーだった。
マリノスは壁の前に２人を半立ちさせて、キッカーの足元を消す。
喜田拓也のキックが壁の右を抜けて巻く。
これがワンバウンドしてゴール右隅に収まった！
＜横浜F･マリノスユース ３−２ 大分トリニータU-18＞

マリノスがロスタイムに勝ち越して勝点３を確保。
決勝トーナメント進出に向けて大きく前進した。

大分Ｕ-１８の首藤圭介監督にお話を伺いました。
●試合の振り返り
プリンスなどで連戦の２試合目はかなり落ちるので、
昨日からスタメンを６人変えてスタートした。
フレッシュな選手を使った方が、
いい方向に行くと思って出したけれど、立ち上がりちょっと硬かった。
ただ新しい選手が入ってもボールを回し、
自分たちのサッカーを出せたのはよかった。
誰が出ても「こうやる」というのはチームの中で浸透している。
●狙いとするサッカー
引いて守ってというより、ボールを保持して主導権を握るサッカーをしたい。
ビルドアップのところで沢山が選手の関わる、
ＤＦライン、特にＳＢが参加をするというところはやっています。
ボールを相手に渡さないというところに、
ポジショニング、パスの質、コントロールっていう
サッカー選手に必要なことがその中にかなり入っている。
それをプレッシャー、苦しい勝負の中で出せる選手を育てたい。
●姫野宥弥のボランチ起用
彼は戦う姿勢があるんですよね。
コーチングをするし、あそこで相手を止めるっていう部分は、
チームの中でも群を抜いている。
サッカーに対する負けず嫌いな部分もある。
もう少し前、楽なところに持って行きたいですけど。
ウチになかなかそういう選手がいない。
●大分の育成
選手にサッカーへの姿勢と言うか、メンタル的な強みがある。
サッカー的なことを考えながらできる、「感覚」を持つ選手が多い。
清武や東も、そういった中で技術が出てくる。
その土壌は何かというと少年サッカーがすごく盛んなので、
指導者が頑張っている結果が、選手として反映されている。
●目標と現状
プリンスリーグ九州は今１部７位です。
ウチは１年生が主体だけど、国体の活動７，８人がいないこともあった。

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サッカー(U18)
引き続いて日本クラブユースサッカー選手権第１日。
前橋総合運動公園の第試合は横浜FCとカターレ富山の対戦である。

横浜ＦＣは３回目の出場となる。
今年はまずプリンスで関東２部に昇格。
関東予選の「９決」は川崎、千葉を撃破した。
小野瀬康介、木下康介と人材も出つつありますね。
カターレ富山はアカデミー一期生。
１年生を中心に、中学生を「補強」した陣容だ。
Ｕ-１５時代にはプレミア、クラ選と全国を経験している。

公式記録によると３８.４℃。日陰で測ってこの気温である…。

横浜ＦＣユース
ＧＫ　 １ 高丘陽平　 96.03.16 179/65 横浜FC･JY
ＤＦ　 ２ 剣聖矢　　 95.03.30 172/66 横浜FC･JY
　　　 ４ 羽毛勇斗　 94.12.24 180/70 横浜FC･JY
　　 ２０ 南祥巧　　 94.10.19 175/68 横浜FC鶴見JY
　　 １４ 宮川開　　 94.05.14 176/62 横浜FC･JY
ＭＦ １３ 石井圭太　 95.06.22 174/66 横浜FC･JY
　　 ２４ 江口諒　　 95.09.08 169/63 横浜FC･JY
　　　 ８ 河野稜磨　 94.05.27 164/57 横浜FC･JY
　　　 ７ 田中舟汰郎 94.10.20 169/59 横浜FC･JY
ＦＷ　 ９ 木下康介　 94.10.03 187/79 横浜FC･JY
　　 １０ 松田大斗　 94.12.07 164/58 横浜FC･JY

−−−−松田−−−−木下−−−−
−−田中−−−−−−−−河野−−
−−−−−江口−−石井−−−−−
−宮川−−-南−−−羽毛-−−剣−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−高丘−−−−−−−

カターレ富山Ｕ-１８
ＧＫ　 １ 岸孝将　　 96.06.13 170/70 カターレ富山U-15
ＤＦ １５ 杉本健翔　 96.12.20 167/54 カターレ富山U-15
　　　 ５ 三鍋彰汰　 97.02.24 175/62 カターレ富山U-15
　　　 ４ 金岡蓮　　 96.08.19 177/73 カターレ富山U-15
　　　 ２ 山崎大樹　 97.02.06 173/60 ジョカトーレ高岡SC･Y
ＭＦ　 ８ 浦田凌成　 96.05.28 170/62 カターレ富山U-15
　　 １０ 川口大地　 97.03.28 168/58 カターレ富山U-15
　　 　６ 千石大貴　 96.06.29 167/64 カターレ富山U-15
　　 １４ 松井直哉　 96.06.26 175/70 カターレ富山U-15
ＦＷ １１ 馬渡隼暉　 96.10.03 169/62 カターレ富山U-15
　　 １３ 椙本雄太　 96.11.10 167/61 カターレ富山U-15

−−−−椙本−−−−馬渡−−−−
−−松井−−−−−−−−千石−−
−−−−−川口−−浦田−−−−−
−山崎−−金岡−−三鍋−−杉本−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−-岸-−−−−−−−

序盤から横浜ＦＣが攻勢。実力差はやはりあった。

１２分、横浜ＦＣは剣聖矢が右サイドから低く折り返す。
木下康介がトラップして流し込んだ。
＜横浜ＦＣユース　１−０　カターレ富山Ｕ−１５＞

剣聖矢は右ＳＢの位置からよく攻撃に絡んでいた。
彼はフィード、クロスと得点を演出できる機知がありますね。
横浜ＦＣはチームとしてもサイドをうまく使う意図があった。
この暑さの中で、有効な発想である。

１８分、横浜ＦＣは左ＣＫを宮川開が左足で入れる。
羽毛勇斗のヘッドは枠を捉えて決定的だった。
しかしＧＫ岸孝将がブロック。

２１分、横浜ＦＣは河野稜磨がスルーパスを通す。
田中舟汰郎がエリア左に抜け出してシュートを狙うが枠上。

２３分、横浜ＦＣは石井圭太が左サイドから切れ込んで折り返す。
木下康介が長いリーチでボールを収めるがシュートは打ち切れない。
松田大斗がフォローして、押し込んだ。
＜横浜ＦＣユース　２−０　カターレ富山Ｕ−１５＞

３０分、横浜ＦＣは河野稜磨が右サイドにフィード。
剣聖矢は縦に抜け出してハイクロスを送る。
木下康介がファーからヘッドを合わせてゴールイン。
＜横浜ＦＣユース　３−０　カターレ富山Ｕ−１５＞

木下康介が早くも２得点。
「大きいのに上手い」というのでなく、
「大きさを活用した上手さ」のある選手だ。
人よりボールへの「リーチ」が長い。ステップの幅とリズムが違う。
相手が身体を寄せても、懐に飛び込めない。
この体格で反転、一歩目の速さがある選手は希少じゃないかな？
「相手を食いつかせて振り切れる」ＦＷなのでたちが悪い(笑)
マークがついていても、振り切れるから関係ない。
４年前の大迫勇也を思い出すプレースタイルだった。

３６分、横浜ＦＣは松田大斗が右から中に当てる。
河野稜磨が２タッチでエリア内にスルーパスを通す。
田中舟汰郎が抜け出して流し込んだ。
＜横浜ＦＣユース　４−０　カターレ富山Ｕ−１５＞

３９分、横浜ＦＣは河野稜磨が右からスローイン。
剣聖矢が内側でフォローして縦に当てる。
木下康介はボールを足裏で引っ掛けてエリア内に落とす。
松田大斗が裏に抜け出して１対１を流し込んだ。
＜横浜ＦＣユース　５−０　カターレ富山Ｕ−１５＞

４０分、横浜ＦＣは田中舟汰郎→窪園大地。松田大斗→高徳勇輝。
４０分、富山は千石大貴→向川巧海。
４５分、富山は馬渡隼暉→松瀬竜司。
富山の布陣がこう↓
−−松瀬−−−椙本−−−松井−−
−−−−川口−−−−向川−−−−
−−−−−−−浦田−−−−−−−
−山崎−−金岡−−三鍋−−杉本−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−-岸-−−−−−−−

４９分、富山は三鍋彰汰が一発退場。
相手のシュートに反応して、思わず手が出てしまった。

５０分、横浜ＦＣはこのＰＫを木下康介が成功。
＜横浜ＦＣユース　６−０　カターレ富山Ｕ−１５＞

５１分、横浜ＦＣは木下康介→榎下隼人。
木下康介はハットトリックを達成してお役御免。
５３分、富山は川口大地→能松大河。

５６分、横浜ＦＣは剣聖矢がパスカットからスルーパス。
榎下隼人がエリア内に抜け出して１対１を流し込んだ。
＜横浜ＦＣユース　７−０　カターレ富山Ｕ−１５＞

６２分、富山は山崎大樹→徳田弥武。
富山の布陣がこう↓
−−−−−−−椙本−−−−−−−
−−松井−−−−−−−−松瀬−−
−−−−−浦田−−向川−−−−−
−徳田−−金岡−−能松−−杉本−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−-岸-−−−−−−−

６２分、横浜ＦＣは羽毛勇斗→井上雅士。
井上雅士、窪園大地はＦＣ町田ゼルビアのジュニアユース出身だ。
横浜ＦＣの最終布陣がこう↓
−−−−高徳−−−−榎下−−−−
−−河野−−−−−−−−窪園−−
−−−−−江口−−石井−−−−−
−宮川−−-南−−−井上-−−剣−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−高丘−−−−−−−

横浜ＦＣは以後も相手を攻め立てていた。
ただ一人少ない富山もよく耐える。

８０分、横浜ＦＣは河野稜磨が左中間からエリア右にラストパス。
窪園大地が抜け出して流し込んだ。
＜横浜ＦＣユース　８−０　カターレ富山Ｕ−１５＞

試合は８-０でタイムアップ。
横浜ＦＣが「１年生」のカターレ富山に快勝した。

大会初出場のカターレ富山Ｕ-18について、
西野監督にお話を伺ってきました。
■西野貴博・カターレ富山U-18富山監督：
●試合の振り返り
実力差が多少あるのは、試合前から感じていた。
自分たちがアグレッシブにやって埋められるか、
というところでトライしたけど、前半はアグレッシブさがなかった。
ハーフタイムに「これが自分たちの力。アグレッシブにしっかり」
ということで入って、１０人になってからも一生懸命頑張った。
アグレッシブにやった中での退場だったので、それは仕方ないと思う。
一人ちょっと、頑張りすぎて熱中症になっちゃって…。
ラスト５分は８人でやった。
でも最終的には人数が少ない時間帯の方が失点は減っている。
その部分を次につなげていければいい。
●目標
今年はユース発足１年目で、僕も分からない中、
県リーグと、秋のＪユースを目標に考えていた。
クラブユースは、力試しという形で臨んだけど、
選手がしっかり頑張って、
北信越２枠という運もあったけれど、出場権を勝ち取れた。
経験だけでは終わりたくないなというのはあるので、
２試合をまた頑張って行きたいと思います。

●環境
練習はスポンサーの広い施設の中で、点々としている。
ピッチ２面と、外のスペースがたくさんある。
何ヶ所も転々としているとか、土のグラウンドでやってるとか、
そういうのに比べれば、１年目として恵まれている方だと思います。
トップのスタッフ、結構ユースの練習に顔を出してくれている。
リーグ戦は一番下の県３部リーグにいます。
国体の選抜には７人か８人呼ばれている。
今年は１４人でやっていて、怪我人も出て…。
でも練習量は逆にしっかり多く、頑張ってやれている。
全体練習は２時間半で、終わってからやっている選手もいる。
ナイター環境なども、クラブがしっかり用意してくれている。

●選手
基本的にスカウトというのは考えていない。
カターレ富山でやりたいという選手は、
セレクションにきてくれていると思う。
ジュニアユースから上がってきますけれど、
他からの刺激がやっぱり欲しい部分もある、
セレクションで来てくれる選手の中で、
自分達のあっている選手を選びたい。

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サッカー(U18)
クラ選は自分のサッカー観戦人生と重なる大会だ。
観戦歴は１９９７年の第１９回大会にまで遡る。
優勝は吉田靖監督が率いる浦和レッズ。
曽ヶ端準、野沢拓也の鹿島アントラーズを決勝で下した。
あれから１６年目。僕はこの大会を「定点観測」し続けている。
ただ楽しい思い出が詰まったＪビレッジは、もうしばらく行けそうにない。
福島第二原発の事故対応拠点として、国が管理しているからだ。
昨年に引き続き、群馬県前橋市周辺で分散開催となった。

第３６回日本クラブユースサッカー選手権（Ｕ-１８）大会。
まずは「まだ見ていないチーム」が見たい。
大会初日は前橋総合公園に足を運び、Ａ組を取材する。
第１試合はガンバ大阪×広島と西の強豪がぶつかる大一番だ。
ガンバ大阪はプリンス関西１部で大阪桐蔭と首位争い中。
広島はプレミアウエストで首位を走っている。

昨年までに比べてある意味で緩く、一方で厳しい大会になった。
予選ラウンドの次に「ラウンド１６」が新設されている。
これにより「２４→８」の狭き門が「２４→１６」に拡大。
「１敗即敗退」という厳しさがなくなった。
一方で大会期間は９日のままで休養日が１日減っている。
４０℃近い気象条件で「９日７試合」だから過酷だ。
なおキックオフ時点の気温は３５．２℃。
ピッチ内は４０℃を優に超えていた。

今日は会場入りする前から酷い目にあった。
前橋駅から路線バスに乗っていると、右後輪付近がなんと発煙。
運転を止めると思ったら、そのまま低速で走り続ける…。
キックオフ前に無事到着したのは助かったけれど、
極め付きの「アウェイの洗礼」を味わった。
暑さでダメージを受けるのは、人間だけではない（苦笑）

ガンバ大阪ユース
ＧＫ　 １ 城森康誉　 94.07.11 185/78 サザンウェイブ泉州FC
ＤＦ　 ２ 永保尭　　 95.10.23 172/66 ガンバ大阪JY
　　　 ３ 本屋敷衛　 94.04.08 178/75 伊丹FCJY
　　　 ４ 福川和希　 95.07.04 178/68 ガンバ大阪JY
　　　 ６ 内田裕斗　 95.04.29 170/61 ガンバ大阪JY
ＭＦ　 ５ 福田浩規　 94.10.18 174/64 ガンバ大阪JY
　　 　７ 徳永裕大　 94.94.16 169/66 ガンバ大阪JY
　　　 ８ 小川直毅　 95.07.03 168/62 ガンバ大阪JY
　　 １７ 東宏樹　　 95.06.28 175/65 ガンバ大阪門真JY
ＦＷ　 ９ 出岡大輝　 94.08.16 178/71 ガンバ大阪JY
　　 １１ 薮内健人　 95.01.21 169/62 RIP ACE SC

−−−−薮内−−−−出岡−−−−
−−-東−−−−−−−−-小川−−
−−−−−徳永−−福田−−−−−
−内田−−福川−-本屋敷-−永保−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−城森−−−−−−−

サンフレッチェ広島F.Cユース
ＧＫ １６ 中村慧　　 95.06.24 178/68 フォルトゥナSC
ＤＦ ３８ 伊藤克尚　 97.02.24 169/58 サンフレッチェ広島JY
　　 １３ 宮原和也　 96.03.22 168/54 サンフレッチェ広島JY
　　　 ７ 浅野間勝仁 94.05.23 166/55 サンフレッチェ広島JY
ＭＦ １９ 野口翼　　 95.06.03 166/56 FC古河JY
　　　 ５ 平田惇　　 94.08.03 177/65 サンフレッチェ常石
　　 ２４ 川辺駿　　 95.09.08 173/60 サンフレッチェ広島JY
　　 １８ 越智大和　 95.05.12 170/58 四国中央市立土居中
　　　 ８ 末廣浩暉　 94.08.29 175/65 ハジャスFC
　　 １０ 野津田岳人 94.06･06 175/65 サンフレッチェ広島JY
ＦＷ　 ９ 大谷真史　 94.06.14 182/72 サンフレッチェ広島JY

−−−−−−−大谷−−−−−−−
−−−-野津田−−−-末廣−−−−
−越智−−平田−−川辺−−野口−
−−-浅野間-−宮原−−伊藤−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−中村−−−−−−−

広島は野津田岳人がユースに戻っているようだ。
一方でＧＫ、ＤＦに負傷者が出て後ろがやや苦しい陣容。
最終ラインが３名とも１６０ｃｍ台で驚いた。

序盤から広島の丁寧にボールを動かすスタイルが印象的である。
去年まではドリブルでガンガン仕掛けるイメージがあった。
今年も野口翼、越智大和の両サイドは「縦」で勝負するタイプだろう。
ただ他の選手は１タッチ、２タッチで動かす狙いが多い。
スムーズなポゼション、崩しが印象的だった。
足を動かす、身体を張るという「根性」はもちろんベースにある。
しかし技と知性を放棄しているということでは決してない。

２分、広島は平田惇が左サイドに開く。
越智大和は左足のダイレクトで中に折り返す。
大谷真史がボレーを狙うも合わなかった。

８分、ガンバは出岡大輝が右中間の好位置から左足ＦＫ。
本屋敷衛がゴール前でヘッドをわずかに擦らす。
これがＧＫ中村慧の左を抜けてゴールイン。
＜ガンバ大阪ユース　１−０　サンフレッチェ広島ユース＞

広島は出鼻を挫かれる。一方でガンバが勢いに乗る。
ガンバはまずいい位置でボールを奪う場面が増えた。
そこから決定的なパスを出せる、仕掛けられる選手がいる。
更に出し手、受け手の関係がいい。
ボールを獲るとじっくりボールを握りつつ、
「ここ」という場面は縦にスイッチを入れてくる。

１０分、ガンバは内田裕斗が左サイドから大きく展開。
福田浩規は右サイドからボレーで中に落とす。
薮内健人が仕掛けてシュートを狙うが弱い。

１２分、ガンバは小川直毅が右サイドから小さく下げる。
永保尭は反転でくるっとマークを外し、縦へ切れ込む。
そのままゴール右から強烈シュートを打ち込んだ。
＜ガンバ大阪ユース　２−０　サンフレッチェ広島ユース＞
永保尭の見事な個人技だった。

１８分、ガンバのショートカウンター。
徳永裕大が相手ＣＢの縦パスをカットし、仕掛けて更にスルーパス。
出岡大輝がエリア左に抜け出し、シュートはＧＫの脇を抜けてゴール右隅。
＜ガンバ大阪ユース　３−０　サンフレッチェ広島ユース＞
出岡大輝は左利きのストライカーだ。
抜け出し、ドリブル、シュートと「形」がある。

ガンバが畳み掛ける。
広島は少々の点差で挫けるチームじゃない。
しかし３点差は大きい。
このまま広島が崩れるかもしれない？と思った。
連戦を考えれば「試合を捨てる」って発想だってあり得る。
しかし考えてみるとゴリさんがそんなことを許すはずがない（笑）

２２分、広島は浅野間勝仁が自陣からライナー性のフィード。
大谷真史がボールを追って生かす。
末廣浩暉はエリア左からシュートを狙うが、ＧＫ城森康誉にブロックされる。

２５分、広島は野口翼がスルーパスから抜け出して右クロス。
越智大和がファーに飛び込んでボレーを狙うも枠上。

３６分、広島は宮原和也が右から折り返す。
川辺駿がエリア内でヘッドを擦らす。
大谷真史はセカンドからボレーを狙ってＧＫがブロック。
大谷はこぼれ球を自ら左足で叩き込んだ。
＜ガンバ大阪ユース　３−１　サンフレッチェ広島ユース＞
大谷真史が１トップで効いていた。
高い位置でボールを収められるし、ＤＦを振り切る巧さもある。
ボールの受け方、ＤＦとの駆け引きに格段の進歩を感じた。
周りを生かす、自分で打つという「使い分け」もいい。
ただし最大の強みはオフ・ザ・ピッチの動きなのだが…。

３８分、広島はセットプレーから波状攻撃。
宮原和也が縦にフィードを通す。
平田惇はゴール左から中に落とす。
大谷真史がトラップしてシュートを狙う。
ＧＫ城森康誉がブロックして枠外。

前半４０分はガンバが３−１と２点リードで終了する。
試合は後半。広島は誰か入れ替えるかな？と思ったけれど交代なし。

４１分、ガンバは薮内健人が相手ＧＫのフィードをカット。
薮内はボールを握って右に叩く。
出岡大輝が外に開く。小川直毅のシュートはＧＫの正面。

４２分、広島は川辺駿が３０ｍほどの距離から右足一閃。
強烈なミドルがＧＫの頭上を破ってゴールイン。
＜ガンバ大阪ユース　３−２　サンフレッチェ広島ユース＞

４４分、広島は野津田岳人が縦にクサビを当てる。
大谷真史がキープして左に落とす。
越智大和は左サイドから抜け出して折り返す。
末廣浩暉がギャップに抜けてシュートを合わせるがオフサイド。

越智大和はＵ−１７代表でセンターフォワードを務めている。
今日は左のウイングバックで起用されていた。
まず左足のキックが高質。
相手の裏を取る、抜け出す強みはサイドでも生きる。
この暑さで見せる盛んなフリーランニングも印象的だった。

４９分、ガンバは永保尭が右サイドから折り返す。
小川直毅は中央から左に上手く叩く。
東宏樹がファーから合わせてゴールイン。
＜ガンバ大阪ユース　４−２　サンフレッチェ広島ユース＞
ガンバが再び突き放す。しかし広島も譲らない。

５１分、広島は浅野間勝仁が左サイドにフィードを入れる。
末廣浩暉はエリアの少し外でヘディングを競る。
大谷真史がＤＦの裏へ抜け出し、１対１を流し込んだ。
＜ガンバ大阪ユース　４−３　サンフレッチェ広島ユース＞

５３分、広島は平田惇の狙った左足ミドルが相手ＧＫにブロックされる。
末廣浩暉がこぼれ球に詰めて押し込んだ。
＜サンフレッチェ広島ユース　４−４　ガンバ大阪ユース＞
広島の攻めが加速する。

６４分、広島は越智大和の左クロスがファーに流れる。
野口翼が右から折り返す。
川辺駿はニアでスルー。
平田惇がファーに飛び込んでボレーを狙う。
しかしＧＫ城森康誉がブロックした。

６５分、ガンバは小川直毅→吉村弦。

６８分、広島は大谷真史がクサビを受けて反転＆シュート。
更にこぼれ球から越智大和がシュートを狙う。
どちらも決定的だったけれど城森康誉がブロックした。

７０分、広島は川辺駿が右サイドに開いてエリア内に走り込む。
野口翼は浮き球で折り返して、川辺がニアからヘッドを合わせた！
＜サンフレッチェ広島ユース　５−４　ガンバ大阪ユース＞

７０分、ガンバは東宏樹→平尾壮。
７１分、ガンバは薮内健人→中村文哉。
吉村、平尾、中村。ここまでの交代３選手は全て１年生だ。

７２分、広島は末廣浩暉→中野匠。
中野はそのまま「２シャドー」の位置に入る。
ただ広島の布陣はかなり流動的だった。
川辺駿が高めに出て、野津田岳人は引き気味。
この２人が出たり入ったりして、ガンバＤＦの混乱を誘っていた。
なお広島の選手交代はこれで打ち止め。

７４分、ガンバは永保尭→和田一真。
ガンバの最終布陣がこう↓
−−−−中村−−−−出岡−−−−
−−平尾−−−−−−−−吉村−−
−−−−−徳永−−福田−−−−−
−内田−−福川−-本屋敷-−和田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−城森−−−−−−−

７８分、ガンバは出岡大輝がエリア左に抜け出して折り返す。
中村文哉のシュートは至近距離で決定的だった。
ここはＧＫ中村慧が抑える。

アディショナルタイムの提示は３分。
８１分、ガンバは本屋敷衛が右サイドからロングフィード。
ＧＫとＤＦの連携が合わず、ボールが１バウンドして裏に抜ける。
出岡大輝がＧＫと競りながらヘッドを押し込んだ！
＜ガンバ大阪ユース　５−５　サンフレッチェ広島ユース＞

直後にタイムアップ。
５−５というスコアが示す通り、熱い試合でした。
初戦からこんなテンションで大丈夫でしょうか？(笑)

両監督にお話を伺いました。
■梅津博徳・ガンバ大阪ユース監督：
●試合の振り返り
もっ落ち着いたゲームをしたかった。
悪い時間になって、修正がちょっとできなかった。
ただやろうとしていることができたので、
点を取れたのかなとも思ってます。
この暑さの中で、中盤を取りたかったけれど、
相手の人数が多かったし、
なかなかウチのゲームまで持って行けなかったですね。
●後半
ウチの単純なミスが多かったので、
相手がボールを保持しているように見えただけだと思う。
（広島は）多少点を獲られてもいい、というプランかどうか分からないですけど、
ああいうシステムなので、点を取れないことはないと思っていた。
失点が多かった部分は課題になっていくと思う。
●試合数の増加
去年までは１戦目で負けたら、ほぼ厳しくなるレギュレーションだった。
１試合でも多くできるというのは、子どもにとってプラスだと思います。
●今年の戦い
関西の高体連相手に毎試合苦戦している。
ウチがＪで１チームしかいないので、
粘り強いというか、９０分切れずにやってくるので、
なかなか勝ちきれない部分もあります。
ちょっとやりにくい部分も感じてますけど、
必ず上がらないといけないと思ってます。
●追手門学院との提携が始まって
他県から来ている子とウチから上がる子と比較しても
能力的にはそんな変わらないと思う。
ただ外から来るっていう意味で、メンタリティの部分だとか、
チームにとって不可欠な部分を出してくれる。

■森山佳郎監督・サンフレッチェ広島ユース監督：
●試合の振り返り
いい感じでこっちのゲームになりかかったところで、
最初のＦＫ、最初にゴール前へ来たのが、
誰も触れずゴールに入ってしまった。
それが前半を象徴していた。
０−３まで行って、やっと目が覚めたんだと思います。
普通だったら０−３から崩れるところを、
逆転するところまで行けたのは、大したもんやなと思います。
●守備
キーパーとディフェンスのところは
怪我人やなんやで厳しい部分もあります。
ＧＫの子は経験の無さが出た。
前回の試合でレギュラーの選手の怪我をして、今日が初スタメンだった。
そこから学んで、やってくれればいいなと思ってます。
点を取られることがあっても、
その分取り返そうや、ということでやっている。
そういうゲームができたとは思う。
●ハーフタイムの指示
喧嘩が出来てなかったところだけで、
敵じゃなくて、自分自身の問題だった。
自分自身の中に緩み、人任せが増えると、どこの相手でも勝てない。
一人一人の責任と積極性を持ちながらやってくれれば、
どこを相手にしても、やれると思ってます。
●後半の布陣
選手が自分らで判断して、前は９番にボールが収まっていたから
そこをサポートするということで、２列目が近寄っていた、
野津田がちょっと下がり気味になっていたけれど、
ちょっと変わろうや、という工夫はどんどんやればいい。
●越智大和のポジション
９番がでかい子（大谷真史）が、
成長して来ていて、彼を使いたい部分がある。
越智は広島のサッカーの左サイドでも可能性があると思うので
ＦＷと両方を考えながら起用している。

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高校野球
引き続いてＱＶＣマリンスタジアム。
高校野球の千葉大会準決勝は専大松戸と柏日体の対戦だ。
専大松戸は元常総学院監督の持丸修一氏が０７年に監督へ就任。
以後は着実に力を付けている。
昨年は日ハム入りした上沢直之を擁する強力チームだった。
しかし４回戦で敗れて、今年こそ「初出場」を果たしたい。
柏日体は昨年の８強が過去最高成績。
元京都国際監督の金原健博氏を招いて、強化されているらしい。
柏レイソルＵ-１８の子が沢山通ってる学校ですね。
この子たちは中村航輔や秋野央樹と同級生なのか…。

専修大学松戸高校
１番 遊 内山斗夢　　　 ３年 右左
２番 二 山川一樹　　　 ３年 右左
３番 中 永濱秀紀　　　 ３年 右右
４番 投 栗原洸　　　　 ３年 右右
５番 三 齋藤一樹　　　 ３年 右右
６番 捕 堀口晃平　　　 ３年 右右
７番 左 �探槊澗析�　　 ３年 左左
８番 一 白井優也　　　 ３年 右右
９番 右 猪股瑛司　　　 ３年 右右

柏日体高校
１番 中 武藤千尋　　　 ３年 右右
２番 左 林将太　　　　 ３年 右右
３番 遊 佐藤渉　　　　 ２年 右右
４番 二 市川将汰　　　 ３年 右右
５番 捕 廣辻健太郎　　 ３年 右右
６番 三 中津連二郎　　 ２年 右右
７番 一 磯隼人　　　　 ３年 右右
８番 投 近藤スルヤ秀光 ３年 左左
９番 右 鎌形絢太　　　 ２年 右右

１回表。先攻は専大松戸。
１番・内山が一ゴロ失策で出塁。無死１塁。
２番・山川は四球。無死１、２塁。
３番・永濱がバント成功。一死２、３塁。
４番・栗原は二塁後方のポテン安打。
三塁走者が生還してなお一死１、３塁。
＜専大松戸　１−０　柏日体＞
５番・齋藤は二飛。二死１、３塁。
６番・堀口が一邪飛で攻撃終了。

柏日体の先発は近藤スルヤ秀光。
スリークォーター気味の左腕投手である、
無駄な力が入っていなくて、腕を柔らかく振れていた。
お母様がインドネシア人で、
「スルヤ」はインドネシア語で太陽という意味だそうです。
球速は速球が１２１〜３１キロ。
スライダー、チェンジが１０６〜１７キロ。

１回裏。後攻は柏日体。
１番・武藤が左飛。
２番・林は四球。一死１塁。
３番・佐藤がバント成功。二死２塁。
４番・市川は右前安打。二死１、３塁。
５番・廣辻が三ゴロで無得点。

専大松戸の先発は栗原洸。
背中を反って、首を少し傾げる。
ダイナミックだけど、制球を付け難いフォームだ。
あと痛みがあるのか肘を使えていなかった。
球速は速球が１２５〜３７キロ。
スライダーが１１２〜２３キロ。
カーブが１００キロ強。

２回表。
専大松戸は７番・�探椶�左前安打。
８番・白井はバント成功。一死２塁。
９番・猪股が左前安打。一死１、３塁。
１番・内山は２球目にスクイズ。
一塁がダッシュをかけるがボールをこぼしてしまう。
三塁走者が生還して、なお一死１、２塁。
＜専大松戸　２−０　柏日体＞
２番・山川の１−０から二塁走者が牽制死。二死１塁。
山川は捕邪飛で攻撃終了。

２回裏。
柏日体は６番・中津が右前安打。無死１塁。
７番・磯はバント成功。一死２塁。
８番・近藤が右前タイムリー安打。なお一死１塁。
＜専大松戸　２−１　柏日体＞
９番・鎌形は３バント失敗。二死１塁。
１番・武藤が二邪飛で３アウト。

３回表。
専大松戸は３番・永濱が右飛。
鎌形絢太が背走して好捕した。
４番・栗原は左飛。
５番・齋藤が外角速球で空振り三振。

３回裏。
柏日体は２番・林が左前安打。無死１塁。
３番・佐藤がバントの構えから四球を選ぶ。無死１、２塁。
４番・市川は二ゴロ。二封のみで一死１、３塁。
５番・廣辻が３球目にスクイズ成功。二死２塁。
＜柏日体　２−２　専大松戸＞
６番・中津は二ゴロで攻撃終了。

４回表。
専大松戸は６番・堀口が右飛。
７番・�探椶脇鵐乾蹇�
８番・白井が左飛で三者凡退。

４回裏。
柏日体は７番・磯がスライダーで空振り三振。
８番・近藤は二飛。
９番・鎌形は右前安打。二死１塁。
１番・武藤が三ゴロで３アウト。

５回表。
専大松戸は９番・猪股が右飛。
１番・内山は左前安打。一死１塁。
２番・山川がセーフティー気味のバント。二死２塁。
３番・永濱は中飛で３アウト。

５回裏。
柏日体は２番・林がセーフティバント成功。
一塁内野安打で無死１塁。
３番・佐藤がバントで送る。一死２塁。
４番・市川は左前安打。一死１、３塁。
５番・廣辻が四球。一死満塁。
６番・中津はスクイズ成功。なお二死２、３塁。
＜柏日体　３−２　専大松戸＞
柏日体は今日３スクイズ目。両校合わせて４スクイズ目である。

専大松戸はここで栗原洸が降板。
二番手投手に石島雄敬を起用する。栗原はレフトに退いた。
石島は３年生の右横手投げ。
球速は速球が１２６〜３７キロ。
カットが１１８〜２６キロ。
チェンジ、スライダーが１０８〜１５キロ。
カーブが９０キロ台。
柏日体は７番・磯が１３７キロの速球で空振り三振。

６回表。
専大松戸は４番・栗原が三ゴロ。
５番・齋藤が右飛。
６番・堀口は四球。二死１塁。
７番・石島が高め速球で空振り三振。

６回裏。
柏日体は８番・近藤がチェンジで空振り三振。
９番・鎌形が二ゴロ。
１番・武藤は四球。二死１塁。
２番・林が左前安打。二死１、２塁。
３番・佐藤はスライダーで空振り三振。３アウト。

７回表。
専大松戸は８番・白井が二ゴロ。
９番・猪股は一飛。
１番・内山が右前安打。二死１塁。
２番・山川左飛で３アウト。

７回裏。
柏日体は４番・市川が右飛。
５番・廣辻は二ゴロ。
６番・中津が遊ゴロで三者凡退。

８回表。
専大松戸は３番・永濱が四球。無死１塁。
永濱は３球目に二盗成功。無死２塁。
４番・栗原のバントが投前内野安打になる。無死１、３塁。

柏日体はここで近藤スルヤ秀光が降板。
二番手投手に打越祥貴を起用する。
打越は３年生の右横手投げ。
速球が１２０キロ台。
カーブ、スライダーが１０５〜１６キロ。
球威はないけれど、粘り強い投球を見せていた。

専大松戸は５番・齋藤が中犠飛。一死１塁。
＜専大松戸　３−３　柏日体＞
６番・堀口の２球目に一塁走者が二盗成功。一死２塁。
堀口が死球。一死１、２塁。
７番・石島はスライダーで見逃し三振。二死１、２塁。
代打・関根健太が一ゴロで３アウト。

８回裏。
柏日体は代打・瀬尾航平がチェンジアップで空振り三振。
８番・打越が二ゴロ失策で出塁。一死１塁。
９番・鎌形はバント成功。二死２塁。
１番・武藤が四球を選んで二死１、２塁。
２番・林は二ゴロで無得点。

９回表。
専大松戸は９番・猪股が三飛。
１番・内山は死球。一死１塁。
２番・山川は投飛。二死２塁。
３番：永濱が二飛で３アウト。

９回裏。
柏日体は３番・佐藤が中前安打。
４番・市川がバントで送って一死２塁。
５番・廣辻は右飛。当たりは良かったけれど…。二死２塁。
６番・中津が遊ゴロで３アウト。
両校に決め手なく、試合は３−３で延長戦に入る。

１０回表。
専大松戸は４番・北谷凌が四球。無死１塁。
５番・齋藤がバントで送る。一死２塁。
６番・堀口は死球。一死１、２塁。
７番・石島が中飛。二死１、２塁。

柏日体は打越祥貴がここで降板。
三番手投手に鈴木翔太を起用する。
鈴木は２年生の技巧派左腕だ。
今大会は「秘密兵器」として準々決勝まで温存。
期待に応えて習志野打線を６回まで無失点で抑えた。
球速は速球が１１６〜２１キロ。
カーブが９５〜１０２キロ。
８番・井上が三ゴロで無得点。
中津連二郎が三遊間に横っ飛び！ナイスプレーだった。

１０回裏。
柏日体は７番・瀬尾が二ゴロ。
８番・鈴木は投直。
９番・鎌形が右飛で三者凡退。

１１回表。
専大松戸は９番・猪股が左前安打。無死１塁。
１番・内山はエンドランで強引に打ち左飛。一死１塁。
２番・山川の２球目に猪股が二盗。
バッテリーはウエストしてタッチアウト。二死無走者。
山川が遊飛で３アウト。

１１回裏。
柏日体は１番・武藤が中飛。
センター永濱秀紀とセカンド山川一樹が交錯。
二人は担架でベンチに運ばれる。
しかし数分の中断で二人ともプレーに戻った。

２番・林が右飛。
３番・佐藤は四球。二死１塁。
４番・市川が右前安打。二死１、３塁。
柏日体が二死無走者からチャンスを作る。
そして５番・廣辻はライト線を破るサヨナラ安打。
佐藤が悠々と生還して柏日体がサヨナラ勝ち。
＜柏日体　４−３　専大松戸＞

柏日体が激闘を制して決勝進出。
初出場まであと１勝とした。

安打　　　１２０　０１０　１１０　０１　７ 四 失
専大松戸┃１１０｜０００｜０１０｜００┃３ ７ １
柏日体　┃０１１｜０１０｜０００｜０1X┃４ ６ ２
安打　　　１２１　１２１　００１　０　　10

柏日体：近藤、打越、○鈴木
専大松戸：栗原、●石島

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高校野球
今週末から忙しくなる。
群馬のクラブユース、長野の総体と連日の遠出だ。
町田の練習、試合も取材する必要がある。
高校野球の予選が見れるのは今日が最後だ。
手近で内容の濃そうな試合、ということで千葉の準決勝にする。
しかし鶴川に引っ越してＱＶＣマリンスタジアムが遠くなった。
１０時開始に間に合わせるために７時半に家を出発。
忌々しいラッシュに揺られて、しかも四度も乗り換えねばならぬ。

千葉の準決勝第一試合は木更津総合と松戸国際の対戦だ。
木更津総合は０３年、０８年の千葉県代表。
今年の千葉は有力どころが消えて、
四強のうち木更津総合以外なら「初出場」になる。
松戸国際は夏の四強進出が初めて。
過去最高は昨年の４回戦という新興勢力だ。

木更津総合高校
１番 捕 國廣拓人　 ３年 右左
２番 右 杉崎弘起　 ３年 右右
３番 中 三國和磨　 ３年 右右
４番 左 �睫醉β澄� ３年 右左
５番 二 高橋慎之介 ３年 右左
６番 一 秋庭豪太　 ２年 右右
７番 遊 逆井将　　 ２年 右左
８番 投 黄本創星　 ３年 右右
９番 三 岡田裕平　 ２年 右右

県立松戸国際高校
１番 中 熊谷拓人　 ３年 右左
２番 二 大槗勇太　 ３年 右左
３番 一 阿部拳汰郎 ３年 右右
４番 捕 高木康秀　 ３年 右右
５番 遊 漆原和也　 ３年 右右
６番 左 末岡陽佑　 ３年 右左
７番 三 津田省吾　 ３年 右右
８番 投 庭田草志　 ３年 右左
９番 右 矢吹海晴　 ３年 左左

１回表。先攻は木更津総合。
１番・國廣が左飛。
２番・杉崎はカーブで空振り三振。
３番・三國が四球を選ぶ。二死１塁。
しかし三國は次打者の初球に二盗を狙って失敗。

松戸国際の先発は庭田草志。
１７５ｃｍの右上手投げである。
軸足に力を溜め、上手から真っ向投げ下ろしてくる。
速球、シュート系が１２７〜３７キロ。
変化球はカーブが９８〜１１３キロ。

１回裏。後攻は松戸国際。
１番・熊谷が左前安打。無死１塁。
２番・大槗はバントの構えで、黄本創星が２球目を暴投。
熊谷が三塁の捕球ミスも突いて三進し、無死３塁。
黄本は４球目にも暴投。捕手のパスボールかな？
ストレートの四球となって、熊谷が三塁から生還。無死１塁。
＜松戸国際　１−０　木更津総合＞
３番・阿部がバント成功。一死２塁。
４番・高木はセーフティー気味のバント。二死３塁。
５番・漆原和が１４０キロの高め速球で空振り三振。３アウト。

松戸国際の応援が初回から素晴らしい。
女子がとにかく良く声を出す。
チアリーダーも６，７０人いる。
男女比が「２：８」という羨ましい？学校だ（笑）
英語科は女子に人気がありますからね。
４年前にも成田国際が女子の大応援で四強進出を果たしている。
選手のモチベーションは上がるし、おそらく選手獲得にも好影響が…。

木更津総合の先発は黄本創星。
地肩、背筋の強さを生かしたパワーピッチャーだ。
千葉の高３では一番「速い」投手だろうとのこと。
選手名簿に身長、体重の記載がないけれど、
高校野球ドットコムによると１８２ｃｍ・８８ｋｇ。
ただ全く太くないし、身体のバランス的にも悪くない。
低めでもグォーンと伸びてくる球筋が素晴らしかった。
詰まらせられる、空振りを奪える球質だ。
制球が悪いと聞いていたけれど、今日は抜群。
内外角の低めに上手い具合で散っていた。
球速は速球は１３３〜４１キロ。
チェンジ、ツーシームが１２３〜３２キロ。
スライダーが１０８〜２４キロ。
スローカーブが９０キロ弱。
初回は少し荒れたけれど、２回以降は立ち直っていく。

２回表。
木更津総合は４番・�睫遒�左飛。
５番・高橋が四球。一死１塁。
６番・秋庭は中前安打。一死１、３塁。
７番・逆井が左中間を破るタイムリー二塁打。一死２塁。
＜木更津総合　２−１　松戸国際＞
８番・黄本は左前安打。一死１、３塁。
９番・岡田が中前タイムリー安打。一死１、２塁。
＜木更津総合　３−１　松戸国際＞

松戸総合はここで庭田草志が降板。
二番手投手に重里優一を起用する。
重里は３年生の左横手投げ。
身長は１８０ｃｍくらいある。
速球、シュートが１１４〜２５キロ。
カーブ、シンカーが９４〜１０７キロ。

木更津総合は１番・國廣が中飛。
２番・杉崎は右中間に運ぶタイムリー二塁打。二死２、３塁。
＜木更津総合　４−１　松戸国際＞
３番・三國が三ゴロで攻撃終了。

２回裏。
松戸国際は６番・末岡が三邪飛。
７番・津田は１４０キロの速球で空振り三振。
８番・重里がスライダーで見逃し三振。三者凡退。

３回表。
木更津総合は４番・�睫遒�右飛。
５番・高橋は左前安打。一死１塁。
６番・高橋が三ゴロ併殺で３アウト。

３回裏。
松戸国際は９番・矢吹が速球で空振り三振。
１番・熊谷は左邪飛。
２番・大槗はチェンジで空振り三振。三者凡退。

４回表。
木更津総合は７番・逆井が捕邪飛。
８番・黄本は遊ゴロ。
９番・岡田が死球。二死１塁。
１番・國廣は中前安打。二死１、２塁。
２番・杉崎が０−１から速球を引っ張る。
これがレフトスタンドに飛び込む３ラン本塁打。
＜木更津総合　７−１　松戸国際＞
３番・三國は遊撃内野安打。二死１塁。
正面のゴロ、右打者だけど俊足が生きた。
４番・�睫遒�中飛で攻撃終了。

４回裏。
松戸国際は３番・阿部が右飛。
４番・高木は二ゴロ。
５番・漆原和が速球で空振り三振。

５回表。
木更津総合は５番・高橋が三飛。
６番・秋庭は三ゴロ。
７番・逆井が二ゴロで三者凡退。

５回裏。
松戸国際は６番・末岡が中飛。
７番・津田が右飛。
８番・重里は二ゴロで三者凡退。

６回表。
木更津総合は８番・黄本が右直。
９番・岡田は三塁内野安打。一死１塁。
１番・國廣が三ゴロ。二死１塁。
２番・杉崎の３球目に岡田が二盗成功。二死２塁。
杉崎は右飛で無得点。

６回裏。
松戸国際は９番・矢吹が四球。無死１塁。
１番・熊谷がボテボテの二ゴロ。一死２塁。
２番・大槗は内角低め速球で空振り三振。
３番・阿部が二ゴロで３アウト。

７回表。
木更津総合は３番・三國が右飛。
４番・�睫遒�右飛。
５番・高橋はシンカーで空振り三振。三者凡退。

７回裏。
松戸国際は４番・高木が三ゴロ。
５番・漆原和は高め速球で空振り三振。
６番・末岡が遊ゴロで三者凡退。

８回表。
木更津総合は６番・秋庭が二飛。
７番・逆井は右前安打。一死１塁。
８番・黄本がバント成功。二死２塁。
９番・岡田は中飛で３アウト。

８回裏。
松戸国際は７番・津田が左飛。
８番・重里は左直。
９番・矢吹が四球。二死１塁。
１番・熊谷は中前安打。二死１、２塁。
松戸国際の安打は先頭打者以来。本日２本目である。
２番・大槗がライト線を破るタイムリー二塁打。
二者が生還も大槗は三塁を欲張ってタッチアウト。
＜木更津総合　７−３　松戸国際＞

終盤は球審のストライクゾーンが狭くなっていた。
「取ってもらえたコースがボールになる」ことで、
黄本創星が二死から苦しんだ。

９回表。
木更津総合は１番・國廣が一ゴロ。
２番・杉崎が左前安打。一死１塁。
３番・三國は右飛。二死１塁。
４番・大澤純平の初球に杉崎が二盗成功。二死２塁。
５番・高橋が四球。二死１、２塁。
６番・秋庭は二ゴロで無得点。

９回裏。
松戸国際は３番・阿部が速球で空振り三振。
４番・高木は左飛。
５番・漆原和が１３８キロの外角速球で空振り三振。

黄本創星が最終回はきっちり締めた。
彼が爽快で楽しいピッチングを見せてくれた。
本日の奪三振は１０個。
２ストライクになると強気に空振りを取りに来る。
球速もあるけれど、「空振りを取れる」のは特別な魅力だ。

安打　　　　０５１　３０１　０１１　12 四 失
木更津総合┃０４０｜３００｜０００┃７ ３ ０
松戸国際　┃１００｜０００｜０２０┃３ ４ ０
安打　　　　１００　０００　０２０　３

木更津総合：○黄本
松戸国際：●庭田、重里

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高校野球
金土日と何キロ移動したんだろう？
土曜は滋賀で２試合、日曜は富山と群馬で１試合ずつ。
日本列島大横断の観戦ツアーでした。
前橋から家まで車で送ってもらって助かった。
ゆっくり休んで迎えた月曜の朝である。

最初は高校野球と都市対抗を掛け持ちするつもりだった。
しかし都市対抗は四強が全て関東勢。
見慣れたところばかりで、面白味がない。
一方で神宮の高校野球西東京大会準々決勝は必見だった。
第１試合、創価と國學院久我山の対戦である。
これだけ見て、あとは買い物でもしよう。
創価は今大会の第２シード。
國學院久我山はノーシードだけど、昨春の選抜代表校だ。
川口貴都、松田進と攻守の軸が甲子園経験者である。

國學院大學久我山高校
１番 一 佐藤竜彦　 ３年 右右 １８０／７６
２番 二 荒川昇太　 ２年 右右 １７９／７０
３番 遊 松田進　　 ３年 右右 １８４／７６
４番 投 川口貴都　 ３年 右右 １８１／８２
５番 左 江川尚輝　 １年 右左 １７９／８０
６番 三 李福健　　 ３年 右右 １６９／７２
７番 左 吉澤友貴　 ３年 右左 １７８／６９
８番 捕 後飯塚涯　 ３年 右右 １８０／７５
９番 中 菊地貴大　 ３年 右左 １６６／６４

創価高校
１番 三 河村伸弘　 ３年 右左 １７３／７２
２番 左 原良磨　　 ３年 左左 １６８／７１
３番 右 鈴木太晴　 ３年 右左 １７４／７４
４番 中 田中正義　 ３年 右右 １８５／８５
５番 遊 野口恵一郎 ３年 右左 １７８／８３
６番 捕 南遼太郎　 ２年 右右 １７３／７３
７番 一 野田光　　 ３年 左左 １６８／７５
８番 投 内野聖士郎 ２年 右右 １７９／７５
９番 二 奥輝彦　　 ２年 右右 １６８／６６

１回表。先攻は國學院久我山。
１番・佐藤が左前安打。無死１塁。
２番・荒川はバント成功。一死２塁。
３番・松田が遊ゴロ。二死２塁。
４番・川口は四球。二死１、２塁。
５番・江川が左飛で無得点。

創価の先発は内野聖士郎。
右スリークォーターの２年生だ。
創価は３年に池田隆英、田中正義と本格派右腕がいる。
内野はおそらく三番手格だとおもう。
まだ筋力が弱いけれど、筋のいい投手だ。
球速は速球が１３１〜３８キロ。
ツーシーム気味にに食い込む、沈む球筋が多い。
変化球はスライダーが１１２〜１５キロ。
カーブ９６〜１０６キロ。

１回裏。後攻は創価。
１番・河村が四球を選ぶ。
河村は次打者の２球目に二盗成功。無死２塁。
２番・原はバントで送って一死３塁。
３番・鈴木が初球スクイズ。これが成功して二死無走者。
＜創価　１−０　國學院久我山＞
４番・田中はスライダーで空振り三振。攻撃終了。

國學院久我山の先発は川口貴都。
右上手の本格派で、２年春に１４５キロを計測している。
ただ制球がいいタイプではない。
身体的に恵まれつつ「投手らしさ」は見出しにくい。
今日は速球が１３４〜４３キロ。
スライダー、フォークが１１８〜２７キロ。

２回表。
久我山は６番・李が遊飛。
７番・吉澤は右越えの二塁打。一死２塁。
８番・後飯原が一飛。二死２塁。
９番・菊地貴は左飛で無得点。

２回裏。
創価は５番・野口が中前安打。
６番・南はバント失敗で投ゴロ併殺。二死無走者。
７番・野田がスライダーで空振り三振。３アウト。

３回表。
久我山は１番・佐藤が右中間を破る三塁打。無死３塁。
２番・荒川は左前タイムリー安打。無死１塁。
＜國學院久我山　１−１　創価＞
３番・松田がバント成功。一死２塁。
４番・川口は四球を選ぶ。一死１、２塁。
５番・江川が外角速球で空振り三振。二死１、２塁。
６番・李は三直で３アウト。

３回裏。
創価は８番・内野が右前安打。
９番・奥はバント。一死２塁。
１番・河村が中前安打。一死１、３塁。
河村は次打者の２球目に二盗成功。一死２、３塁。
川口貴都のフォームが完全に「盗まれて」いた。
２番・原は３球目にスクイズ成功。二死３塁。
＜創価　２−１　國學院久我山＞
創価は３回で早くも２つ目のスクイズだ。
３番・鈴木が右飛で攻撃終了。

４回裏。
久我山は７番・吉澤が一ゴロ。
８番・後飯塚も一ゴロ。
９番・菊地貴は一塁内野安打。二死１塁。
内野聖士郎のカバーが遅かった。
１番・佐藤が三ゴロで３アウト。

４回裏。
創価は４番・田中がスライダーで空振り三振。
スライダーを３球全て空振りした。
田中正義はパワーがありそうだけど、粗さも目立つ。
５番・野口は左飛。
６番・南が中前安打。二死１塁。
７番・野口は三邪飛で３アウト。

５回表。
久我山は２番・荒川が速球で空振り三振。
３番・松田が三ゴロ。
４番・川口も三ゴロで三者凡退。

５回裏。
創価は代打・赤丸佳太朗が中前安打。無死１塁。
９番・奥はバント成功。一死２塁。
１番・河村が右前タイムリー安打。一死１塁。
一塁の前で大きく跳ねてしまった。
＜創価　３−１　國學院久我山＞
２番・原はバスター＆ラン。左前安打で一死１、２塁。
３番・鈴木が右中間を破るタイムリー二塁打。一死２塁。
＜創価　５−１　國學院久我山＞
４番・田中は三ゴロ。二死２塁。
５番・野口が中前安打。二死１、３塁。
６番・南は一邪飛で３アウト。

６回表。
創価はこの回から二番手投手・池田隆英を起用する。
池田は西東京でも一、二の評価を受ける好投手だ。
１８０ｃｍ・８０ｋｇの右上手投げである。
ただ４回戦のバント処理で左足を傷めた。
かなり庇っていたので、靭帯を損傷しているはず。
身体のブレーキ、ステップが不自由で、走塁もジョギング程度。
だから身体が立って、下半身に力が入らない。
しかし右足の蹴りを見るとバネはありそうだ。
そういう状態でも素晴らしい速球を投げ込んでくる。
球速は速球が１３３〜４６キロ。
身体のバランス、バネ、同調感覚が垣間見える。
変化球はスライダーが１１７〜２４キロ。
他にカーブがあったかもしれない。

久我山は５番・江川三塁内野安打。
６番・李はバント成功。一死２塁。
７番・吉澤が遊ゴロ。二死１塁。
野口はファンブルして危なかったけれど冷静に三塁タッチアウト。
８番・後飯塚は中前安打。二死１、２塁。
９番・菊地貴が左飛で無得点。

６回裏。
創価は７番・野口が中前安打。無死１塁。

久我山はここで川口貴都が降板。
二番手投手に關橋淳を起用する。
關橋は１７４ｃｍ・７２ｋｇの右上手投げ。
速球が１２７〜３４キロ。
スライダー系が１０９〜２０キロ。

８番・池田の２球目に野口が二盗成功。無死２塁。
池田はバントで送って一死３塁。
９番・奥が１−２からスクイズを空振り。
池田が三本間に挟まれてタッチアウト。二死無走者。
奥は中前安打で二死１塁。
奥は次打者の２球目に二盗成功。二死２塁。
１番・河村が三邪飛で無得点。

７回表。
久我山は１番・佐藤が中前安打。無死１塁。
佐藤竜彦は猛打賞である。
振りがシュアで、広角に強い打球を打てる。
足も速いしいい選手と思ったけれど、なぜ一塁なんだろう？
父はヤクルトでコーチを務める佐藤真一氏。

久我山は２番・荒川がバント失敗で投飛。一死１塁。
３番・松田の２球目に佐藤が二盗成功。一死２塁。
松田は１４４キロの速球で空振り三振。二死２塁。

松田進は１８４ｃｍの大型ショート。
１塁駆け抜けも４秒２程度とそこそこ早い。
評価する意見を目にするので注目してみたけど…。
私は正直ピンとこなかった。なお今日は３打数無安打。

池田隆英は三振に打ち取った速球が本当に素晴らしかった。
しかし直後に落とし穴…。
４番・川口が２球目のスライダーを引っ張る。
これがレフトスタンドに飛び込む２ラン本塁打。
＜創価　５−３　國學院久我山＞
打者・川口の可能性を感じさせる一発だ。
なお５番・關橋が二ゴロで攻撃終了。

７回裏。
創価は２番・原が二ゴロ。
４番・鈴木も二ゴロ。
５番・田中が捕邪飛で三者凡退。

８回表。
久我山は６番・李が二ゴロ。
７番・吉澤は二ゴロ。
８番・後飯塚がスライダーで空振り三振。
池田隆英が油断なく三者凡退で切り抜ける。

８回裏。
創価は５番・野口が中前安打。無死１塁。
６番・南がバント成功。一死２塁。
７番・野田は三ゴロ。二死３塁。
８番・池田が四球。二死１、３塁。
９番・奥は中前安打。二死１、２塁。
＜創価　６−３　國學院久我山＞
１番・河村が二ゴロで攻撃終了。

９回表。
久我山は９番・菊地貴が二ゴロ。
１番・佐藤が右飛。
代打・菊池泰志は一ゴロで三者凡退。

創価が強敵を下して西東京のベスト４に進出。
ただし明後日の準決勝も強敵、日大三高が待っている。
最終回の池田隆英は出し惜しみなしの全力投球だった。
速球は１４２〜４６キロを計測していた。
プロ志望なら中上位で指名される逸材でしょう。

安打　　１１２　１０２　２００　９ 四 失
久我山┃００１｜０００｜２００┃３ ２ ０
創価　┃１０１｜０３０｜０１×┃６ １ ０
安打　　０１２　１５２　０２　　13

創価：○内野、池田
久我山：●川口、關橋

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サッカー(U18)
青春１８きっぷで鈍行を乗り継いでいざ北陸！
今日はプレミアウエストの「富山第一×愛媛」を見る。
富一ホームはキックオフが早い。
高校生は授業があるから、日曜のうちに地元へ戻る必要がある。
富山は「西」の隅っこだから、四国や九州から来れば時間が掛かる。
そういう理由で今日も１１時のキックオフだ。

富山第一を見たい。
開幕前の評価は決して高くなかったと思う。
第１節、第２節と大敗して「案の定」と思った。
しかしその後は５連勝で急浮上。
前節は名古屋に破れて落ちたとはいえ、４位と健闘している。
愛媛は１勝１分６敗で最下位だ。
Ｊ昇格と同時にジュニアユース入りした「近藤貫太世代」が卒業。
戦力的に厳しい部分があるかもしれない。

今日は町田の試合が前橋で１９時キックオフだった。
特急さえ使えば、富山と敷島で問題なく掛け持ちできる。
お金はちょっとかかるけど、ここで彼らを見ておくことにした。
昨日のことを思い出して、富山市内のレンタサイクルを探してみる。
富山第一高は「地鉄」で富山から３駅。
距離にして５キロくらいだから、昨日よりは近い。
すると富山駅前に無料のレンタサイクルがあった！
道が広いし土地は平らだし、気持ちいいサイクリングでした。
電車で行くと越中荏原駅から徒歩１０分。
富山第一高のサッカー場は、校舎の向かいにある。
簡易型とはいえスタンドもあって、立派な人工芝ピッチだ。
スタンドは父兄や近所のサッカー少年でかなりの入り。
歩道から柵越しに眺める「ご近所さん」もチラホラいた。

富山第一高校
ＧＫ 　１ 宇佐美大輔 95.02.14 170/65 富山北FC
ＤＦ １４ 飯田貴之 　95.05.17 174/58 富山北FC
　　 　４ 山下大輔 　94.07.01 174/66 FCひがしJY
　　 　３ 滑川裕介 　94.07.10 167/51 富山北FC
　　 　５ 竹谷竜矢 　94.12.04 173/65 富山北FC
ＭＦ ２０ 川縁大雅 　95.05.26 162/52 FCひがしJY
　　 　７ 名畑典樹 　94.10.11 162/60 FRIENDLY JY
　　 １１ 前田翔一 　94.07.14 175/65 FCひがしJY
　　 　８ 貫場貴之 　94.12.11 164/53 FCひがしJY
　　 １０ 和田高汰 　94.04.21 166/55 富山北FC
ＦＷ 　９ 島多裕太 　94.11.06 169/67 富山北FC

−−−−−−−島多−−−−−−−
−−和田−−−貫場−−−前田−−
−−−−−名畑−−川縁−−−−−
−竹谷−−滑川−−山下−−飯田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−-宇佐美-−−−−−−

■リザーブ：
ＧＫ ５３ 高橋昂佑
ＤＦ １６ 城山典 　　95.09.03 170/58 富山北FC
ＤＦ １７ 竹澤昂樹 　95.06.08 163/55 エスポワール白山FC･JY
ＭＦ １８ 細木勇人 　95.08.15 171/64 UOZU FC UB
ＭＦ １９ 大塚翔 　　95.07.25 170/60 富山北FC
ＭＦ ２７ 阿閉祐太 　94.12.01 169/54 富山北FC
ＦＷ ２８ 堀有樹 　　94.05.06 185/72 富山北FC

愛媛ＦＣユース
ＧＫ １６ 渡辺健太郎 95.08.09 171/66 大洲市立大洲南中
ＤＦ 　６ 曽根田穣 　94.08.29 171/68 愛媛FC･JY
　　 　２ 竹中義樹 　94.08.09 174/68 廿日市FC･JY
　　 　４ 菅和彦 　　94.07.13 171/67 愛媛FC･JY
　　 　５ 佐藤丈 　　94.04.09 175/72 愛媛FC･JY
ＭＦ ２０ 岡村直哉 　95.06.14 173/62 横浜ポラリスFC
　　 　８ 北岡駿　 　94.05.17 177/65 愛媛FC･JY
　　 １５ 井上和紀 　94.08.15 176/65 新居浜SC
　　 　７ 村上耕一 　94.12.21 164/58 愛媛FC･JY
ＦＷ １１ �眦臑麑� 　94.12.05 163/57 三好市立井川中
　　 １８ 堀内勇佑 　95.08.22 173/60 愛媛FC･JY

−−−−堀内−−−−�眦隋檗檗檗�
−−村上−−−−−−−−岡村−−
−−−−−井上−−北岡−−−−−
−佐藤−−-菅−−竹中−-曽根田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−渡辺−−−−−−−

■リザーブ：
ＧＫ 　１ 間嶋拓弥 　94.05.30 176/72 FCリフォルマ
ＤＦ １２ 長尾龍斗 　95.11.20 174/61 サンフレッチェくにびき
ＤＦ １３ 岡田一騎 　95.07.09 167/59 愛媛FC･JY
ＭＦ １７ 宮本太一 　95.04.12 161/50 愛媛FC･JY
ＭＦ ２２ 清川流石 　96.07.20 170/58 愛媛FC･JY
ＭＦ ３０ 村上裕太郎 96.10.31 157/45 愛媛FC･JY
ＦＷ １０ 大塚唯生 　94.09.29 182/66 愛媛FC･JY

愛媛は一人サポが試合前から浪々とコールを奏でる。
途中から１人増えたとはいえ、「人数」で勝ち目はない。
しかし決してサポートの熱さは負けていなかった。

富一は富山北出身が６名、ＦＣひがしが４名。
どちらも中学生年代では老舗の部類に入る街クラブだ。
そこから基礎技術のある子がコンスタントに入学している。
試合前の整列を見て富山第一の「小ささ」に驚く。
ＧＫを含めても平均身長が１７０ｃｍを切る。
プレミア２０チームの中で間違いなく「最小」だろう。

しかし試合が始まると富一が「イケイケ」である。
守備が堅く、カウンターのチームという先入観があった。
でも今日の富一は手数と人数を掛けて攻めてくる。
クサビが入ると前線が連動する。
少ないタッチでボールが動き、スペースへの動き出しも続く。
フリック、スルーとトリッキーなプレーもつながる。
富一は序盤から「アクションサッカー」を見せていた。

０分、富一は貫場貴之が左サイドに開く。
和田高汰は中に折り返して、名畑典樹がセカンドをエリア内に戻す。
前田翔一がフリーで左足シュートを狙った。決定的だけど枠外。

１分、富一は飯田貴之が中央からドリブルで切れ込む。
貫場貴之がセカンドから右足ミドルを狙う。
ＧＫ渡辺健太郎がブロックして枠外。

序盤の１０分だけで富一は５，６本シュートを放っていたはず。
しかし一つのアクシデントが試合のテンションを下げてしまう。

１３分、愛媛の竹中義樹、富一の和田高汰がハイボールを競り合う。
和田が強く頭を振り、竹中の顔とぶつかる。
このプレーで二人とも傷んでしまった。
和田は額、竹中は鼻から流血していた。
プレー続行は無理で、救急車が２台手配される。
１台目は１０分も掛からずに到着。
幸いにも素早い処置がされていたに思う。

和田高汰は試合後の挨拶へ参加できていた。
高校総体も問題なく出られるでしょう。大事なキャプテンですからね。
ただ竹中義樹は鼻骨が折れてしまったかも…。
約４分の中断を経て試合が再開する。

１７分、富一は和田高汰→竹澤昂樹。
竹澤はそのまま左ＭＦに入る。
１７分、愛媛は竹中義樹→長尾龍斗。
愛媛は最終ラインの構成が変わってこう↓
−−−−堀内−−−−�眦隋檗檗檗�
−−村上−−−−−−−−岡村−−
−−−−−井上−−北岡−−−−−
−長尾−−-菅−−佐藤−-曽根田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−渡辺−−−−−−−

富一は序盤に飛ばしていたこともあり、少し減速する。
２８分、富一は島多裕太が右サイドで相手のパスをカット。
ドリブルで一気に蹴りこんで、エリア内から左足シュートを狙った。
フリーで超の付く決定機だったけど、シュートが流れて枠外。

２８分、愛媛は北岡駿に警告。
竹谷竜矢のドリブルを手で止めてしまった。

３４分、愛媛は高島拓巳が前線からパスを下げる。
井上和紀はワンタッチで左に開く。
村上耕一が中にカットインしてシュート。しかしＧＫの正面。

前半の愛媛はシュートが２本。
これが一番「可能性のある」場面だったと思う。
ＧＫ宇佐美大輔の正面だった。
村上耕一はスピード、切れがあって個で仕掛けていける。
愛媛のアタッカー陣では一番目立っていた。

富一が減速して得点できず、前半４５分が終了する。
しかし後半に入ると富一のアタックが最点火。

４５分、富一は竹澤昂樹が縦に当てる。
島多裕太が左に開いて、竹谷竜矢は左足で折り返す。
島多がボレーを合わせて決定的だったけれど枠外。

竹谷竜矢は左利きの攻撃的サイドバック。
縦フィード、クロスと中距離以上のキックがいい。
身体の強さ、スピードもそこそこある。

４７分、愛媛は岡村直哉が右サイドから折り返す。
堀内勇佑は中央でヘッドを競る。
村上耕一がファーへの「流れ」に反応して左足シュート。枠外。

５５分、富一は竹澤昂樹が左大外から折り返す。
島多裕太がファーでボールをトラップして、流し込んだ。
＜富山第一高　１−０　愛媛ＦＣユース＞

島多裕太は「行く」「行かない」の決断がいい。
正確なファーストコントロール、アイディアがある。
いいポジションを取る、抜け出す上手さもある。
今日はいい場面を再三迎えつつ決められなかったけれど…。
この場面はきっちり仕事をした。
トップ下の貫場貴之も前線で効いていた。
反転が早く鋭く、相手を振り切る切れがある。
「ファーストＤＦ」としても、チェイシングが果敢だ。
今日はエースの和田高汰が負傷で長い時間プレーできなかったけど…。
富一の前線は個、連携と見るべきものがある。

５６分、富一は井上和紀に警告。
岡村直哉の突破に対してファウルがあった。

５７分、富一は貫場貴之が前線にスルーパス。
名畑典樹がスルーし、島多裕太は左に落とす。
竹澤昂樹がエリア左からシュートを狙うも枠外。

５８分、愛媛は井上和紀に警告。
名畑典樹へのタックルが足裏から入ってしまった。

６０分、愛媛は井上和紀→清川流石。
愛媛の布陣がこう↓
−−−−−−−�眦隋檗檗檗檗檗檗�
−−村上−−−清川−−−岡村−−
−−−−−堀内−−北岡−−−−−
−長尾−−-菅−−佐藤−-曽根田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−渡辺−−−−−−−

清川は昨年のクラ選Ｕ-１５で見て印象的だった。
ボールタッチが優雅で、キープやラストパスに優れた司令塔である。

６４分、愛媛は清川流石がエリア左にスルーパス。
村上耕一がゴール左に切れ込んで右足のシュートを狙う。
かなり決定的だったけれど枠上に逸れた。

６７分、富一は川縁大雅→細木勇人。
７１分、富一は飯田貴之→城山典。

７２分、愛媛は相手の決定機を防ぐと素早く速攻。
愛媛ＤＦのクリアを、富一は跳ね返しきれない。
�眦臑麑Δ藁△鉾瓦韻襪函▲襦璽弋ぬ�のシュートでＧＫの頭上を破った！
＜愛媛ＦＣユース　１−１　富山第一高＞

７８分、富山第一は島多裕太と前田翔一が前後のワンツー。
島多が右足ミドルを狙うも枠外。

８２分、富一は細木勇人に警告。
北岡駿のドリブル対応だった。

８２分、富山第一は島多裕太→阿閉祐太。
富一の最終布陣がこう↓
−−−−−−−前田−−−−−−−
−−竹澤−−−貫場−−−阿閉−−
−−−−−細木−−名畑−−−−−
−竹谷−−滑川−−山下−−城山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−-宇佐美-−−−−−−

８５分、愛媛は岡村直哉→大塚唯生。
愛媛の最終布陣がこう↓
−−−−−−−大塚−−−−−−−
−−村上−−−清川−−−�眦隋檗�
−−−−−堀内−−北岡−−−−−
−長尾−−-菅−−佐藤−-曽根田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−渡辺−−−−−−−

８６分、富一は細木勇人が左サイドに開く。
貫場貴之が縦に抜け出し、角度の無い位置から中に鋭いキック。
シュートかクロスか微妙だったけれど、ファーポストに当たってこぼれる。
公式戦初出場の阿閉祐太がこぼれをきっちり蹴り込んだ！
＜富山第一高　２−１　愛媛ＦＣユース＞

富一が「ラスト５分」で勝ち越しに成功。
そのまま逃げ切って、勝点３を手に入れている。
富一が攻めあぐねつつ、攻め切った。
攻撃の連動、質が印象的でした。
文中で触れなかった選手では、ＧＫの宇佐美大輔が素晴らしかった。
キックの質が抜群で、敵陣の味方へぴったり合わせられる。
最後尾からそれこそ「得点に直結するプレー」を狙っていた。

富一の大塚監督にお話を伺いました。
■大塚一朗・富山第一高監督：
●試合の振り返り
どうしても勝ちたい試合だった。
前期の最終節で４位以内を決めたいなということもあった。
怪我人が直前で増えて、初めて出る選手もいた。
苦しかったけれど、何とか乗り越えて勝てたのが大きい。
愛媛はアウェイに来て、立ち上がりが弱いと思ったので、
「どんどん行け」ということを言った。
そこで点を取って、スローダウンするつもりだったけれど、
なかなかうまくいかなくて…。

●リザーブの活用
選手がハーフタイムに帰ってきた時は
「10分、15分の間に獲って、あとは交代の人間に委ねよう」と伝えた。
ウチは突出した選手がいない中で、
交代５名を入れて総合的に戦おうというチーム。
そういうのが今の成績になっていると思う。
最後に入れた３年生が決めてくれたけど、彼も初出場です。

●This is…
あそこに「This is 富一」って掲げていますよね。
「This is Anfield」のもじりですけど…。
ＯＢも父兄も全員が一つになって、みんなの背中を押しているよと、
それを忘れないで、という意味も込めて、色々とやっている。
理事長の厚意で、ああいうスタンドも付けて頂いた。
父兄が入りやすいし、応援もしやすい。
これも「This is 富一」かな？と（笑）
僕もずっとイギリスにいて、
人々のまとまりというか、サッカーを愛する情熱を感じられた。
そういうものを、ここから発信できたらなと思います。

●守備的富一と攻撃的富一
自分達より強いチームが、ボールを回してくる時に
どういう風に戦った方がいいか？というのは、
映像で見ながら、トレーニングしながら、やっているつもりです。

今日は「圧倒して勝ちたい」という想いがあった。
気持ち的に後ろ向きになりたくないし、相手を上と認めたくない。
早い段階から点を重ねて、圧倒したいという気持ちがありました。
県内でも「前から行って圧倒しよう」というバージョンでやっています。

今までは今日みたいなサッカーを、ずっとやっていたんです。
そうすると強い相手にはとても歯が立たない。
僕の心情として守備的にやるというのは好きじゃない。
敢えて４年間やってなかったですけどね。
生き残るため、勝つという味は味あわせたいというので、
引いて守備をするやり方を取り入れました。

●トレーニング
守備のところから、奪ったボールをどう攻撃まで？
というトレーニングをよくやります。
ワンタッチで早く攻めることを中心にやっています。
できるだけ試合での「絵」を描けるように、というのを心がけてやっている。
部分的にカットしてトレーニングをやるのでなく、
「奪ってから攻めまで」という感じで、実戦に近い内容が中心です。
単純なシュートも「筋トレ」と称してやっていますね。
三角形のダッシュが終ったあと、フルスイングでシュート…。
そういうのでやっているんです。
テクニックとフィジカルを一緒にして、
なるべくトレーニングは実戦の「絵」が描けるように
という工夫をやっているつもりです。

●目標
今も残留が目標です。
まだ「この先１試合も勝てない」って夢を見ますよ（笑）

カテゴリ:
サッカー(U18)
スポーツ観戦の絡まぬ旅を、もう１５年以上したことがない。
そう言うと寂しく聞こえるけれど、観光地を回ること即ち旅とも思わない。
土地の景色を眺め、人と接すれば、自然に情感を味わえる。
そんな訳で今週末もまた旅に出ます。
プリンスリーグ関西は今週末が第１１節。
Ｊ-ＧＲＥＥＮ堺に行けば３ピッチ並行開催で選択肢が多かった。
でも見たいチームが出ているので「ビッグレイク」を選ぶ。
その日のうちに北陸方面へ出るという便も考慮した。
ただしアクセスが極めて悪い会場である。
守山駅でママチャリを借りて疾走５マイル。
雨が降り出して往生したけれど、第２試合の直前にちょうど上がった。

関西は１部と２部を「抱き合わせ」で開催する。
第２試合が１部のカードで、野洲と滝川二の対戦だ。
野洲は３勝２分５敗。勝点１１で７位につけている。
序盤戦は怪我人も多かったと聞く。
プリンスは４節からの４連敗で順位を落とした。
総体の滋賀県予選も草津東に敗れて「全国」を逃している。
しかしセゾン時代から期待されていた「黄金世代」が最終学年だ。
滝川二は２勝８敗。勝点６で、順位はブービーの９位。
総体の兵庫県予選は準々決勝で神戸弘陵に敗れた。
一昨年の選手権王者だが、今年は苦しんでいる。

滋賀県立野洲高校
ＧＫ １７ 横江誠　　 ２年 １７７／６０ セゾンFC
ＤＦ １８ 安部宏太郎 ３年 １５６／４９ 東淀川FC
　　　 ３ 飯田貴敬　 ３年 １７７／６７ 下館西中
　　　 ４ 水野隼人　 ３年 １６７／６４ セゾンFC
　　　 ９ 大園伸明　 ３年 １７３／６１ 石部中
ＭＦ　 ５ 松田惠夢　 ３年 １７２／５６ セゾンFC
　　　 ６ 玉置裕大　 ３年 １６７／６０ セゾンFC
　　 １０ 望月嶺臣　 ３年 １６５／５８ セゾンFC
ＦＷ　 ７ 武田侑也　 ３年 １６８／６０ セゾンFC
　　　 ８ 高野登志基 ３年 １６６／５４ セゾンFC
　　 １１ 大本祐規　 ３年 １７３／６０ FC湖東

−−大本−−−高野−−−武田−−
−−−−-玉置−−−望月-−−−−
−−−−−−−松田−−−−−−−
−大園−−水野−−飯田−−安部−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−横江−−−−−−−

滝川第二高校
ＧＫ １２ 杉本守　　 ２年
ＤＦ １８ 福壽晃希　 ３年 １６８／６７ FCライオス
　　 ２５ 権藤勇樹　 ３年
　　　 ２ 大住直輝　 ３年 １８２／７１ 御原中
　　 ２０ 高見航太　 ３年 １６５／６４ イルソーレ小野FC
ＭＦ １４ 太田皐介　 ３年 １７０／６３ 京都紫光SC
　　　 ４ 山本和也　 ３年 １７０／６３ FCフレスカ神戸
　　 １６ 馬場航　　 ３年 １６４／５３ 神戸FC
　　 ２３ 増田大樹　 ２年
ＦＷ １０ 谷本優　　 ２年 １７６／６４ シーガルFC　
　　 １３ 星野遼河　 ２年 １７４／６１ 西宮SS

−−−−星野−−−−谷本−−−−
−−増田−−−−−−−−馬場−−
−−−−−山本−−太田−−−−−
−高見−−大住−−権藤−−福壽−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−杉本−−−−−−−

滝川二は部員数が多く、競争は必然的に激しい。
ここほど試合ごとの「ローテーション」が激しいチームを他に知らない。
１−８と大敗した次の試合とはいえ、前節からスタメンが半分以上入れ替わった。

立ち上がりから試合の構図がはっきりしていた。
野洲は３トップで、両ＳＢの位置も高い。
ボールをゆったり確実に動かし、穴を探す。
滝川二は無理に飛び込まず、ゾーンＤＦの網を張る。
バイタルエリアを埋め、持たせても崩されない備えをしていた。
相手のドリブルに対するケアも万端だ。
野洲の遅攻が始まると、ＦＷが１列引く。
２，３人で「一本目の守備ライン」を作り、縦のコースを切る。
野洲はポジションを問わずドリブルをしてくる流儀だけど、
これだけ警戒されると両ＣＢが出てこれない。

８分、滝川二は左ＣＫを山本和也が左足で入れる。
大住直輝がファーから狙ったヘッドはふわっと中に流れる。
福壽晃希がこぼれ球に反応し、頭で押し込んだ。
＜滝川二　１−０　野洲＞

野洲のボール保持は目算で約７割。
試合の流れもやっぱり野洲だったと思う。
ただやや突発的なセットプレーから、滝川二が先制した。

野洲は最終ラインから丁寧にボールを動かす。
ＣＢの飯田貴敬が攻撃のスイッチを入れるていた。
彼が縦の狭いパスコースにきっちりパスを通せる。
大園伸明も「第３ボランチ」的なプレーだ。
中に絞ってパスを受ける、叩く狙いが多い。
野洲はパススピードがそれほど早くない。
攻撃に人数を掛けるから、奪われるとピンチに直結する。
だから「中盤より後ろ」ではボールを取られぬことが最優先。
ベンチの岩谷コーチは「優しく！」という指示を何度も飛ばしていた。
味方が次のプレーに移行しやすいパスという意図もあろう。
ポゼションサッカーだけど「パスで崩すサッカー」ではない。
パスは「相手に食いつかせて個人技で剥がす」ための餌だ。

２６分、野洲は望月嶺臣が縦パスをくねっと左に落とす。
武田侑也は左に開く。高野登志基がエリア内に抜け出して１対１。
決定的だったけれど高野のシュートは枠外。

望月嶺臣はＵ-１７Ｗ杯で活躍した司令塔である。
ボールタッチ、パスの感覚が独特で見ていて楽しい。
一言でいうなら足首の機能が特別だ。
まず悪い体勢でも堪えられる。
更に「こういうキックモーションならこの方向に来る」という予想が出来ない。
ワンモーションで「後ろから入ったボールを抑えて横に叩く」ところまで行く。
アスリートなら事欠かない日本サッカーだけど、「上手い選手」は貴重である。

２８分、滝川二は相手ＣＢの横パスをカットしてカウンター。
増田大樹は左サイドにフィードを入れる。
星野遼河がエリア内に抜け出して決定的な折り返しだ。
しかし野洲は松田惠夢がカバーしてクリア。

滝川二は慌てず、食いつかず、野洲のミスを待っていた。
野洲の横パスは「カウンターの種」にもなる。
滝川二の前線はスピードがあって、カウンターで生きていた。
両サイドＭＦが前に踏み込んでパスカット。
一気に切り替えて、薄いＤＦラインに勝負を挑んでいた。
野洲の両ＣＢとアンカーは横に引っ張り出されつつ凌ぐ。

３１分、野洲は高野登志基が左中間からラストパス。
大本祐規が抜け出してシュートを狙う。
ＧＫ杉本守がブロックした。

前半も半ばを過ぎるとスペースが空き始める。
「ラスト１５分」は野洲にゴールへ直結するプレーが増え始めていた。

３７分、野洲は飯田貴敬がドリブルで中央から切れ込む。
滝川二のＤＦも食いつくと他が空くから対応が難しい。
飯田は残り２５ｍほどの位置から右足ミドルを狙う。
ＧＫ杉本守の正面だった。

４０分、野洲は高野登志基の仕掛けからＦＫを得る。
ＦＫの位置は正面やや左。ゴールまでの距離が１８，９ｍ。
望月嶺臣が直接狙ったキックは壁を越えるもバーに嫌われた。

滝川二の１点リードで前半４５分が終了する。
試合は後半。

４５分、滝川二のカウンター。
星野遼河が左サイドを抜け出して折り返す。
谷本優はファーサイドでフリーだ。
ＧＫ横江誠がエリアぎりぎりまで飛び出してブロックする。
谷本はこぼれ球を打ち直して枠を捉えた。
しかし打ち直しは野洲ＤＦが弾き返す。

４８分、滝川二はＣＫの攻め直し。
山本和也は左サイドから折り返して伸びる。
キックが枠を捉え、しかもファーで谷本優がフリーだった。
ここはＧＫ横江誠が戻りながらブロックする。

５３分、滝川二のカウンター。
福壽晃希は谷本優とのワンツーで右サイドを抜け出し、折り返す。
増田大樹がファーから左足ボレーを狙うが枠上。

後半は完全に滝川二ペースで推移していた。
野洲にちょっとずつ「ズレ」があったのだろう。
前半ほどボールがスムーズに動かなくなっていた。
しかし野洲ベンチは意外な手を打って流れを取り戻す。

５９分、野洲は横江誠→山田真也。
ＧＫ同士の交代である。
これに合わせて、前線の攻勢も変わった。
野洲の布陣がこう↓
−−−−−−−大園−−−−−−−
−大本−−望月−−玉置−−武田−
−−−安部−−松田−−高野−−−
−−−−-水野−−−飯田-−−−−
−−−−−−−山田−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−

布陣を強いて数で表せば「３−３−４−１」である。
「何かおかしくない？」と思った方は正しい（笑）
山田真也の位置取りがかなり高い。
ゴールキーパーというより、スイーパーに近かった。
パスコースを作る動きも盛んである。
横江誠の飛び出しも果敢だったけれど、山田はそれ以上。
位置取りの感覚がゴールキーパーっぽくない。
大会のプログラムを見ると山田真也はＤＦ登録！
「手も使えるＣＢ」という表現がピッタリ当てはまる。
まるでフットサルのパワープレーだ。

大園伸明は左ＳＢから１トップの位置に入る。
技術とパワーがあるし、戦術的な器用さもあるんだろう。
安部宏太郎は３ボランチの一角に入った。
セカンドをよく拾って、シンプルに叩く。
「縁の下の力持ち」としてこの時間は光っていた。

６０分、滝川二は山本和也が自陣からのＦＫをエリア内に合わせる。
権藤勇樹のシュートは決定的だったけれどＧＫが弾く。
権藤の打ち直しは野洲ＤＦがブロックして枠外。

６０分、滝川二は左ＣＫを山本和也が左足で入れる。
大住直輝のヘッドは決定的だったけれどバーに弾かれた。

山本和也の左足でセットプレーで生きていた。
ただ山田真也のハイボール対応に難があったかも…。

６４分、野洲は飯田貴敬が自陣深くかららドリブル開始。
中央を一気に６０ｍ以上運んで右に叩く。
最後は武田侑也がゴール右から流し込んだ。
＜野洲　１−１　滝川二＞
飯田貴敬のドリブルが局面をガラっと変えた。
相手が寄せてこればパスをする。来なければ自分で仕掛ける。
サッカーの「基本」はそういう単純なことだ。
ただ飯田は姿勢よくボールを運べて、コントロールが乱れない。
ドリブルしながら回りに目を配れている。
だから正しい判断が出来るんだと思う。

ここからスコアが激しく動く。

６７分、滝川二は馬場航に警告。
望月嶺臣へのバックチャージ。

７１分、滝川二は馬場航→下糀龍樹。

７１分、滝川二は山本和也が左ＣＫを左足で入れる。
増田大樹がファーでヘッドを競る。
最後は混戦から谷本優が右足ボレーを叩き込んだ。
＜滝川二　２−１　野洲＞
谷本優はパワフルで動きに切れがある。
「いいところ」に顔を出す嗅覚もあるかな？
滝二で一番目に付いた選手である。

７２分、野洲は大園伸明が中盤のパスカットからヒール。
高野登志基がフォローして、望月嶺臣は縦に当てる。
大園伸明がヒールで右に落とす。
望月嶺臣が右足ミドルを狙ったけれど正面。

大園伸明はヒール、アウトを多用していた。
彼がトリッキーなワンタッチで２列目の４人を生かしていく。

７４分、野洲は高野登志基が縦に当てる。
安部宏太郎、玉置裕大が細かくつないで大園伸明は左に開く。
大本祐規がエリア左からシュートを狙うも弱い。

７８分、野洲は高野登志基が右に落とす。
武田侑也がゴール右脇までえぐってシュート。
決定的だったけれど当たりが弱かった。

７７分、滝川二は星野遼河→寺田凌。
寺田はそのまま２トップの一角に入る。

８１分、野洲は望月嶺臣→三��クリストファー定。
野洲の最終布陣がこう↓
−−−−−−−大園−−−−−−−
−大本−−安部−−玉置−−武田−
−−−三��−−松田−−高野−−−
−−−−-水野−−−飯田-−−−−
−−−−−−−山田−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−

８１分、滝川二は右クロスがファーに流れる。
増田大樹の左足シュートはフリーで距離も近かった。
しかし水野隼人が起死回生のナイスブロック！

８２分、野洲は大園伸明のポストから武田侑也が左中間にスルーパス。
大本祐規がエリア内に切れ込んで右足でシュートを放つ。
ＧＫがブロックしたセカンドボールを、最後は大園伸明が頭で押し込んだ。
＜野洲　２−２　滝川二＞
武田侑也はキレキレでしたね。
彼は重心、反転が早くて、相手を剥がすのが上手い。
突破も出来るし、急所を突くパスもある。
しかも終盤までよく足が動いていた。

８４分、滝川二は谷本優→上川一樹。

さて試合はまだ終わらない。
８５分、滝川二は寺田凌が前線でハイボールを競る。
下糀龍樹がエリア右でセカンドボールに反応し、左で流し込んだ。
＜滝川二　３−２　野洲＞

８８分、野洲は水野隼人が持ち上がってが左サイドにフィード。
大本祐規が相手ＤＦと駆け引きしつつ、中に折り返す。
安部宏太郎は裏にチョロっとスルーパス。
玉置裕大がエリア内へ完全に抜け出して１対１を流し込んだ。
＜野洲　３−３　滝川二＞
野洲がすかさず同点に追いつく。

８８分、滝川二は増田大樹→名定琢望。
滝川二の最終布陣がこう↓
−−−−−−−寺田−−−−−−−
−-名定−-川上−−大田-−下糀-−
−−−−−−−山本−−−−−−−
−高見−−大住−−権藤−−福壽−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−杉本−−−−−−−

９１分、野洲は武田侑也が右から中に叩く。
玉置裕大は１タッチで左に開く。
大本祐規が切れ込んでシュート。決定的だったけれど枠上。

試合は３−３でタイムアップ。
見応えのあるゴールの応酬でした。
強い弱いは別にして「野洲らしさ」が健在で嬉しかった。
攻撃面は色々書いたけれど、守備面も決して脆くはない。
奪われた後のファーストディフェンス、戻りが早い。
セットプレーなどで失点はしたが、カウンター対応は密かな長所である。
滝二は「天然」「手作り」なチーム作りをする。
優勝した年もこの時期は大敗したり、揉めたりがあったと聞く。
この両チームは良くも悪くも先が読めない。
冬に「驚かせてもらえる」ことを願っている。

カテゴリ:
サッカー(U18)
育成年代の観戦者として、必ず見たいチームがいくつもある。
「高校生年代のサッカーチーム」に限定しても、百・二百は軽い。
ただ１年は５２週、リーグ戦は１８週しかない。
今週末はちょっと無理をして関西、北陸、北関東を渡り歩く。

今日の会場「ビッグレイク」は守山駅から８キロ。
バスの本数は少ないので、レンタサイクルが便利だ。
夜行バス移動だったので、コンディションは不安だった。
それでも涼しいし、平地なので快適に漕いでいたら…。
野洲川を渡るあたりで雨が降り始める。
そのまま試合中も降りやまず、雨脚は強くなるばかり。
久しぶりにこういう過酷な観戦をしました（笑）

プリンスリーグ関西は今日が第１１節。
１部・２部の「抱き合わせ開催」で、第１試合は２部をやる。
綾羽は滋賀県草津市の私立校で、１０試合を終え勝点６の９位。
一条は奈良の県立高で、勝点ので８位。
首位の関大一は勝点２８で、２位大産大附が２７。
１０試合を終えてなので、ほとんど全勝ってことである。
関西２部は上下の差が大きい。
ちなみに関東２部は１０試合を終えた首位の勝点が「２０」だ。

綾羽高校
ＧＫ 　１ 山川雅仁　
ＤＦ　 ４ 溝口伸也　 ３年 170/64 玉園中
　　　 ３ 水谷力也　 ２年 173/57 FC湖東
　　 ２２ 山本俊昴　 ３年 170/61 RESTA FC
　　 １９ 藤木翼　　
ＭＦ　 ６ 松浦蓮　　 ３年 178/62 FC SETA 2002 SHIGA
　　　 ７ 千田晃世　 ３年 169/58 RESTA FC
　　 ２０ 中山翔哉　 ３年 168/60 FC SETA 2002 SHIGA
　　　 ８ 柴田貴史　 ３年 168/55 石部中
ＦＷ １０ 山本涼太　 ２年 168/57 セゾンFC
　　 ２５ 田中寛之　　

−−−−−−−田中−−−−−−−
−−柴田−−−山本−−−中山−−
−−−−−千田−−松浦−−−−−
−藤木−−山本−−水谷−−溝口−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山川−−−−−−−

奈良県立一条高校
ＧＫ １６ 野中政宏　 ３年 179/61 奈良YMCA SC
ＤＦ ２２ 森永浩嗣　 ３年 173/60 堅下北中
　　　 ４ 家田圭悟　 ３年 180/70 奈良YMCA SC
　　　 ５ 廣田拓真　 ３年 178/70 スクデットFC
　　　 ２ 岸田陵佑　 ３年 184/73 ディアブロッサ高田FC
ＭＦ　 ９ 奥田貴朗　 ２年 171/63 平群FC
　　　 ７ 田川雅史　 ３年 170/67 SOLESTRELLA NARA 2002
　　 ２４ 橋口雅史　 ２年 163/57 奈良YMCA SC
　　　 ６ 長谷知季　 ３年 176/66 SOLESTRELLA NARA 2002
ＦＷ ２０ 大棚紀輝　 ２年 166/54 SOLESTRELLA NARA 2002
　　 １０ 渡場一成　 ３年 171/61 SOLESTRELLA NARA 2002

−−−−渡場−−−−大棚−−−−
−−長谷−−−−−−−−橋口−−
−−−−−田川−−奥田−−−−−
−岸田−−廣田−−家田−−森永−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−野中−−−−−−−

１８分、綾羽はゴールキックが相手ＤＦの裏へ抜ける。
柴田貴史がエリア左からシュートを狙うも、ＧＫ野中政宏に弾かれる。

１９分、綾羽は柴田貴史がエリア左にフィード。
中山翔哉は中に踏み込んで、右足でニアに流し込んだ。
＜綾羽　１−０　一条＞

２４分、綾羽は田中寛之が左サイドから後ろに下げる。
山本涼太は右足のライナーで右サイドに展開。
中山翔哉が左中間から約２０ｍのミドルを流し込んだ。
＜綾羽　２−０　一条＞

綾羽は中山翔哉、山本涼太が攻撃の核だった。
中山はボールタッチが細やかで軽やかなレフティー。
足元で受けて、ＤＦと駆け引きして、そこから打開できる。
山本涼太も引き技が大好きな技巧派。
外が見えているし、シュートの積極性もある。
綾羽は個人技を軸に攻撃を組み立てていた。

３１分、一条は家田圭悟に警告。

４３分、一条は田川雅史が左中間からラストパス。
大棚紀輝がＤＦの裏へ抜け出して、１対１を流し込んだ。
＜綾羽　２−１　一条＞

４４分、綾羽は柴田貴史がエリア右に抜け出して相手のファウルを誘う。
綾羽にＰＫが与えられて、一条は岸田陵佑に警告。

４５分、綾羽はこのＰＫを中山翔哉が成功。
＜綾羽　３−１　一条＞
中山翔哉は前半で早くもハットトリックである。

後半も雨脚が収まらない。
人工芝が水を含み、水溜りも所々できていた。

５３分、一条は長谷知季が左サイドから折り返す。
渡場一成がファーに走り込んで押し込んだ。
＜綾羽　３−２　一条＞

６１分、綾羽の波状攻撃。
一条ＤＦのクリアが小さく、松浦蓮はセカンドからシュート。
ＧＫはよくブロックするも、田中寛之がこぼれ球を押し込んだ。
＜綾羽　４−２　一条＞
綾羽が再び一条を突き放す。

６２分、綾羽は田中寛之→奥井良樹。
７１分、一条は森永浩嗣→金田知久。
７６分、一条は岸田陵佑→谷和紀。

７７分、綾羽は中山翔哉が右サイドのスペースで縦パスを受ける。
中山は中に少し切れ込んで、左に開く。
柴田貴史がエリア左から流し込んだ。
＜綾羽　５−２　一条＞
終盤は一条の守備がルーズだった。
引きはするけど球際で競れず、綾羽の攻撃陣に自由を与える。

７９分、綾羽は山本涼太→北尾弘汰。
８１分、一条は家田圭悟→福井利貴。
一条の布陣はこう↓
−−−−笠井−−−−渡場−−−−
−−福井−−−−−−−−長谷−−
−−−−−田川−−奥田−−−−−
−谷−−-廣田−−-金田−−橋口−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−野中−−−−−−−

８４分、綾羽は千田晃世→大西紘生。

８６分、綾羽は相手のゴールキックを大西紘生がヘッドで跳ね返す。
中山翔哉がゴール左に抜け出し、１対１を流し込んだ。
＜綾羽　６−２　一条＞
中山翔哉は本日４得点目。

８６分、綾羽は中山翔哉→筒川和也。

８８分、一条は谷和紀が左サイドから折り返す。
田川雅史がボレーを合わせて一矢を報いる。
＜綾羽　６−３　一条＞

８９分、綾羽は柴田貴史→島川涼太。
綾羽の最終布陣がこう↓
−−−−筒川−−−−奥井−−−−
−−島川−−−−−−−−北尾−−
−−−−−大石−−松浦−−−−−
−藤木−−山本−−水谷−−溝口−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山川−−−−−−−

試合は６−３でタイムアップ。
雨中の打ち合いを制したのは綾羽だった。

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社会人野球
都市対抗野球が２年ぶりに東京ドームへ帰ってきた。
昨年は東日本大震災、電力不足により開催が８月末から延期。
日本選手権と統合し、１１月の大阪ドームで大会が開かれた。
今年は震災と関係なく７月中旬の開催となっている。
シーズン短縮による経費削減が目的らしい。
お蔭で都市対抗と高校野球予選の時期がバッティング。
アマ野球ウォッチャーの評判は大変に悪い日程変更である。

私も今日までなかなか観戦日程を確保できなかった。
もう大会７日目。今日から２回戦である。
第１試合は富士重工業（太田市）とＪＲ東日本（東京都）の対戦だ。
富士重工は北関東第１代表。
ＪＲ東日本は昨年の優勝による推薦出場だ。
ここは千葉県柏市に立派な施設を持っている。
会社は蘇我のユナパの２倍以上をポンと出したらしい。
大企業は施設だけでなく選手の待遇、応援とお金の使い方が豪勢。
この国はプロが貧しく、アマが豊かな国である。

富士重工業
１番 三 竹田育央　 23才 右左 174/72　明治大
２番 遊 福盛陽平　 26才 右右 178/75　補･住金鹿島
３番 中 金山隆一　 28才 左左 181/73　日本大
４番 右 林稔幸　　 32才 右右 180/78　立正大
５番 一 二村俊之　 33才 右右 180/80　補･住金鹿島
６番 指 田辺真悟　 25才 右右 182/84　関西大
７番 二 小川信　　 28才 右右 180/80　日本大
８番 捕 唐谷良磨　 23才 右右 176/75　桐蔭横浜大
９番 左 金田祐司　 27才 右右 171/68　上武大
　　 投 石田祐介　 30才 右右 180/80　補･住金鹿島

ＪＲ東日本
１番 中 都築司　　 24才 右右 175/72　東洋大
２番 遊 田中広輔　 23才 右左 171/80　東海大
３番 一 石岡諒太　 20才 左左 187/84　神戸国際大附高
４番 右 松本晃　　 27才 右右 182/80　横浜商科大
５番 左 石谷潔　　 26才 右右 189/90　東海大
６番 指 畑中翔　　 23才 右左 178/82　横浜商科大
７番 二 竹内和也　 26才 右右 172/75　亜細亜大
８番 三 遠藤一樹　 23才 右右 180/84　中央学院大
９番 捕 石川修平　 24才 右右 178/83　法政大
　　 投 吉田一将　 22才 右左 191/90　日本大

ＪＲ東日本はスタメンが若い。
昨年のチームからは３名がプロ入り。
入れ替わりを強いられる部分もあるだろう。

１回表。先攻は富士重工。
１番・竹田は左飛。
２番・福盛は空振り三振。
３番・金山がセーフティーバント成功。投前安打で二死１塁。
４番・林は二ゴロで３アウト。

ＪＲ東日本の先発は吉田一将。
日大出身の新人で、右上手の本格派である。
今日は速球が常時で１３６〜４１キロ。
常時で１４０前後だった。
恵まれた体格と、しなやかさを兼ね備えている。
ゆったりしたフォームで、球持ちがいい。
タイミングが合わぬようで、打者は妙に振り遅れていた。
変化球はスライダー、チェンジが１２１〜２４キロ。
フォークが１２０キロ台中盤かな？
他にカーブが１１０キロ前後。

１回裏。後攻はＪＲ東日本。
１番・都築が死球。無死１塁。
２番・田中はバント成功。一死２塁。
３番・石岡が四球。一死１、２塁。
４番・松本の初球に都築が単独三盗を決める。一死１、３塁。
松本は左前タイムリー安打。一死１、２塁。
＜ＪＲ東日本　１−０　富士重工業＞
５番・石谷が左飛。二死１、２塁。
６番・畑中は右飛で攻撃終了。

富士重工の先発は石田祐介。
「日産最後の都市対抗」で四強入りに貢献したベテランだ。
球速は今日のＭＡＸが１３６キロ。
シュート、シンカーが１２３〜３３キロ。
いわゆる「真っ直ぐ」は基本的に投げない。
手元で小さく動かして打ち損じを誘うスタイルだ。
他の変化球はスライダーが１２０キロ台前半。
チェンジアップが１１０キロ台中盤。
カーブは１００キロ台。
技巧派だから必然的に制球が生命線になる。
しかし序盤は「ぎりぎり」を狙いすぎて自滅していた。

２回表。
富士重工は５番・二村が見逃し三振。
６番・田辺は右中間を破る二塁打。一死２塁。
なお彼は羽曳野でダルビッシュ有とバッテリーを組んでいた選手。
７番・小川はセーフティー気味のバント。一前安打で一死１、３塁。
８番・唐谷が死球で一死満塁。
９番・金田は遊ゴロで二封のみ。三塁走者が生還して二死１、３塁。
＜富士重工業　１−１　ＪＲ東日本＞
１番・竹田が捕邪飛で攻撃終了。

２回裏。
ＪＲ東日本は７番・竹内が死球。
８番・遠藤はラン＆ヒットから右前安打。無死１、３塁。
９番・石川が中前タイムリー安打。無死１、２塁。
＜ＪＲ東日本　２−１　富士重工業＞
１番・都築の初球に石田祐介が暴投。無死２、３塁。
２番・田中は空振り三振。一死２、３塁。
３番・石岡が左犠飛でなお二死２塁。
＜ＪＲ東日本　３−１　富士重工業＞
４番・松本は二ゴロで攻撃終了。

３回表。
富士重工は２番・福盛がフォークで空振り三振。
３番・金山は速球で空振り三振。
４番・林が中飛で三者凡退。

３回裏。
富士重工はこの回から二番手投手に平井英一を起用する。
平井は国士舘大、朝日生命出身のコーチ兼任選手。
つまり我が街・鶴川と縁の深い選手だ。
３３才。１８０ｃｍ・７３ｋｇの右上手投げである。
今日は速球が１３４〜４１キロ。
トルネード気味のフォームから伸びのある球が来る。
変化球はフォークが１２３〜３０キロ。
スライダーが１１８〜２９キロ。
どちらも縦変化なので、同じ球種かもしれない。

ＪＲ東日本は４番・松本が速球で空振り三振。
５番・石谷も速球で見逃し三振。
６番・畑中はフォークで空振り三振。
平井英一が迫力満点のパワーピッチを見せる。

４回表。
富士重工業は５番・二村が三ゴロ。
６番・田辺も三ゴロ。
７番・小川が中飛で三者凡退。

４回裏。
ＪＲ東日本は７番・竹内がフォークで空振り三振。
平井英一はこれで四者連続三振だ。
８番・遠藤は中飛。
９番・石川が左前安打。二死１塁。
１番・都築は四球を選ぶ。二死１、２塁。
２番・田中がスライダーで見逃し三振。３アウト。

５回表。
富士重工は８番・唐谷が遊ゴロ。
９番・金田は右前安打。一死１塁。
１番・竹田のバントが投手の悪送球を誘って一死１、２塁。
２番・福盛が遊ゴロで二封のみ。二死１、３塁。

ＪＲ東日本はここで吉田一彦が降板。
二番手投手に片山純一を起用する。
片山は亜細亜大出身の２９才。
１７８ｃｍ・７５ｋｇの左スリークォーターだ。
球速は速球系が１３３〜３５キロ。
シンカー、スライダーが１１９〜２４キロ。
カーブが１１０キロ台前半かな？
低めに食い込んでくる球筋が素晴らしい。
変化球の切れも良く、なおかつ球球が多彩。
早めの交代で驚いたけれど、彼の起用は大正解だった。
３番・金山はスライダーで空振り三振。３アウト。

５回裏。
ＪＲ東日本は３番・石岡が二飛。
４番・松本は空振り三振。
５番・石谷も空振り三振で三者凡退。

６回表。
富士重工は４番・林が遊ゴロ。
５番・二村は中飛。
６番・田辺が右前安打。二死１塁。
７番・小川は遊ゴロで３アウト。

６回裏。
ＪＲ東日本は６番・畑中が捕邪飛。
７番・竹内はフォークで空振り三振。
８番・遠藤が速球で空振り三振。三者凡退。
二番手投手の好投で試合が締まる。

７回表。
富士重工は８番・唐谷が三ゴロ。
９番・金田はスライダーで空振り三振。
代打・小杉直人が三ゴロで三者凡退。

７回裏。
富士重工は三番手投手に東明大貴を起用する。
東明は桐蔭横浜大出身の新人。
１７５ｃｍ・７８ｋｇの右上手投げである。
４年秋の横浜市長杯では菅野智之に投げ勝った。
大学の時より少し腕の角度が上がった。
ただ腕が少し遅れて出てくるしなやかな振りは健在だ。
今日の球速は速球が１３６〜４３キロ。
変化球はフォークが１３０キロ弱。
スライダーが１２０キロ台前半。

ＪＲ東日本は９番・石川が速球で空振り三振。
１番・都築が右飛。
２番・田中も速球で空振り三振。

８回表。
富士重工は２番・福盛が二飛。
３番・金山は一ゴロ。
４番・林が三塁内野安打。二死１塁。
５番・二村は三ゴロで３アウト。

８回裏。
ＪＲ東日本は３番・石岡が速球で見逃し三振。
４番・松本は四球。一死１塁。
５番・嘉数駿がバントで送る。二死２塁。
６番・畑中は四球。二死１、２塁。
７番・竹内が速球で空振り三振。３アウト。

９回表。
富士重工は６番・田辺が二ゴロ。
７番・小川は遊ゴロ。
８番・唐谷が三ゴロで三者凡退、

ここで試合終了。
ＪＲ東日本が準々決勝進出を決め、連覇まで「あと３勝」とした。
勝ち投手は試合の約半分を零封した片山純一投手である。
１回、２回の攻防が勝負を分けましたね。
富士重工も平井英一、東明大貴が好投。
平井は５回８奪三振、東明も２回４奪三振と凄みを見せてくれた。

安打　　　　１２０　０１１　０００　６ 四 失
富士重工業┃０１０｜０００｜０００┃１ １ ０
ＪＲ東日本┃１２０｜０００｜００×┃３ ６ １
安打　　　　１２０　１００　００

ＪＲ東日本：吉田、○片山
富士重工業：●石田、平井、東明

試合のテーブルスコアはこちらでどうぞ。

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社会人野球
引き続いて第８３回都市対抗野球大会２回戦。
大会７日目の第２試合はＨｏｎｄａ（狭山市）と東芝（川崎市）の対戦である。
Ｈｏｎｄａは８０回、東芝は７８回と８１回の王者。
つまり社会人野球を代表するチーム同士の対戦だ。

Ｈｏｎｄａ
１番 左 吉岡聡　　 32才 右右 180/79　立正大
２番 二 篠塚宜政　 23才 右左 170/64　青山学院大
３番 三 多幡雄一　 29才 右右 172/78　立教大
４番 一 西郷泰之　 39才 左左 185/88　三菱ふそう川崎
５番 遊 川戸洋平　 28才 右左 183/85　日本大
６番 中 小手川喜常 27才 右左 171/76　立正大
７番 右 下水流昂　 24才 右右 178/82　青山学院大
８番 捕 佐伯亮　　 33才 右右 175/77　立正大
９番 指 長島一成　 24才 右左 177/80　青山学院大
　　 投 櫻田裕太郎 25才 左左 176/76　八戸大

東芝
１番 三 瀧諒太　　 27才 右左 178/78　補・三菱重工横浜
２番 右 大河原正人 28才 右右 174/90　亜細亜大
３番 左 松永隆太　 25才 右右 175/80　東洋大
４番 一 服部政樹　 26才 左左 188/82　九州共立大
５番 指 工藤崇博　 25才 右右 173/80　亜細亜大
６番 遊 藤原将太　 26才 右左 173/75　亜細亜大
７番 二 吉田潤　　 22才 右右 180/81　岡山理大附高
８番 捕 井川良幸　 31才 右右 170/75　三菱ふそう川崎
９番 中 黒羽剛広　 22才 右左 178/80　聖光学院高
　　 投 亀川裕之　 31才 左左 180/79　補・三菱重工横浜

スコアボードを見ると三塁塁審が「スジーワ」と表示されている。
調べるとスジーワ・ウィジャヤナーヤカさんというスリランカの方だった！

１回表。先攻はホンダ。
１番・吉岡が右飛。
２番・篠塚は三飛。
３番・多幡がチェンジで空振り三振。

東芝の先発は亀川裕之。
三菱重工横浜から補強された、ベテラン左腕である。
見た目の派手さはないし、球種も決して多くない。
ただ低めへの制球、安定感のある実戦派だ。
球速は速球が１２６〜３２キロ。
いわゆる真っ直ぐではなく、手元で動く球筋だ。
変化球はスライダー、チェンジが１１４〜１９キロ。

１回裏。後攻は東芝。
１番・瀧が空振り三振。
２番・大河原は右前安打。一死１塁。
３番・松永が低め速球で空振り三振。
４番・服部の２球目に大河原が二盗を狙って失敗。

Ｈｏｎｄａの先発は櫻田裕太郎。
こちらも左の技巧派である。
球速は速球が１３２〜３９キロ。
変化球はスライダーが１２０〜２３キロ。
シンカー、チェンジ系は１１９〜２５キロ。

２回表。
ホンダは４番・西郷が四球。無死１塁。
５番・川戸は三飛。一死１塁。
６番・小手川が二ゴロ併殺で３アウト。

２回裏。
東芝は４番・服部がスライダーで空振り三振。
５番・工藤は左飛。
６番・藤原将が投ゴロで三者凡退。

３回表。
ホンダは７番・下水流が三ゴロ。
８番・佐伯が二ゴロ。
９番・長島は二ゴロ失策で生きる。二死１塁。
１番・吉岡が中前安打。二死１、２塁。
２番・篠塚は遊飛で無得点。

３回裏。
東芝は７番・吉田がシンカーで見逃し三振。
８番・井川は投ゴロ。
９番・黒羽が二ゴロで三者凡退。

４回表。
ホンダは３番・多幡が遊ゴロ。
４番・西郷は遊ゴロ。
５番・川戸が一飛で三者凡退。

４回裏。
東芝は１番・瀧が遊ゴロ。
２番・大河原は右前安打。一死１塁。
３番・松永も右前安打。一死１、２塁。
４番・服部は一ゴロ。二死２、３塁。
代打・平田ブルーノマサキが二ゴロで無得点。

５回表。
ホンダは６番・小手川が中前安打。
７番・下水流は１−１からエンドラン成功。左前安打で無死１、２塁。
８番・佐伯がバント成功。一死２、３塁。
９番・長島は遊直。二死２、３塁。
三遊間を抜ける「ぎりぎり」で藤原将太が好捕した。
１番・吉岡が遊ゴロで無得点。

５回裏。
東芝は６番・藤原将が左中間を破る二塁打。無死２塁。
７番・吉田はバント成功。一死３塁。
８番・井川が２−３から何とスクイズ。
三塁走者が生還して二死無走者。
＜東芝　１−０　Ｈｏｎｄａ＞
代打・市川和樹は投ゴロで攻撃終了。

６回表。
ホンダは代打・阿部寿樹が四球。無死１塁。
３番・多幡が中飛。一死１塁。
４番・西郷は空振り三振。
最後の球で代走・堀内久大が二盗成功。二死２塁。
５番・川戸は中飛で３アウト。

６回裏。
東芝は１番・瀧が遊ゴロ。
２番・大河原は右飛。
３番・松永が遊飛で三者凡退。

７回表。
東芝はこの回から二番手投手に新垣勇人を起用する。
新垣は横浜商科大出身の２６才。
１８３ｃｍ・８４ｋｇの右上手投げである。
球速は速球が１３９〜４２キロ。
フォーク系の縦変化が１２０キロ台後半。
以前は腕が大きく外振りだったフォームがコンパクトになった。
脇の締まった、出所の見難いフォームである。

ホンダは６番・小手川が左飛。
７番・下水流が速球で見逃し三振。
８番・佐伯も速球で三振となる。三者凡退。

７回裏。
東芝は４番・服部が右前安打で出塁。無死１塁。

Ｈｏｎｄａはここで櫻田裕太郎が降板。
二番手投手に河原井章太を起用する。
河原井は日大高、東洋大出身の２６才。
父は河原井正雄・青山学院大監督。
という具合に何とも東都尽くしな経歴だ。
１８５ｃｍ・８０ｋｇの右上手投げである。
大学の時は横手に近いフォームだった。
速球が１３４〜４２キロ。
小さく沈むチェンジ、カット系がが１２９〜３３キロ。

東芝は代打・木野学はバント成功。
河原井の野選で無死１、２塁。
６番・藤原将もバントで送って一死２、３塁。
７番・吉田が空振り三振。二死２、３塁。
８番・井川は中飛で無得点。

８回表。
ホンダは９番・長島がライト線を破る二塁打。無死２塁。
１番・吉岡がバントも三塁タッチアウト。一死１塁。
新垣勇人の無駄がないフィールディグが光った。
２番・田中はフォークで空振り三振。二死１塁。
３番・多幡が三ゴロで無得点。

８回裏。
東芝は９番・市川が中前安打。無死１塁。
１番・瀧がバント成功。一死２塁。
２番・大河原は２−１から低めのカットボールをレフトへ引っ張る。
これが貴重な追加点となる２ラン本塁打となった。
＜東芝　３−０　Ｈｏｎｄａ＞

ホンダは河原井章太がここで降板。
三番手投手に久保貴広を起用する。
久保は東海大北海道キャンパス出身の２４才。
１８０ｃｍ・８７ｋｇの右上手投げである。
速球が１３７〜４０キロ。
スライダー、フォークが１２８〜３０キロ。
カーブが１１２〜１８キロ。
東芝は３番・松永がフォークで空振り三振。
４番・服部は遊飛で攻撃終了。

９回表。
ホンダは４番・西郷が一ゴロ。
５番・川戸はライトフェンス直撃の二塁打。一死２塁。
６番・小手川が中飛。二死２塁。
７番・下水流は速球で見逃し三振。３アウト。

ここで試合終了。
東芝が亀川、新垣の完封リレーでベスト８進出を決めている。

安打　　００１　０２０　０１０　５ 四 失
ホンダ┃０００｜０００｜０００┃０ ２ ０
東芝　┃０００｜０１０｜０２×┃３ ０ １
安打　　１００　２１０　１２　　７

東芝：○亀川、新垣
ホンダ：●櫻田、河原井、久保

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サッカー(U代表)
３連休の最終日は新潟に足を運ぶ。
といっても新幹線で往復するほどのセレブではない。
男４人で日産マーチの関越ドライブだ。
「国際ユースサッカーｉｎ新潟」は今年で第１６回。
前身大会も含めると２５年の伝統がある。
最終日の会場はあのビッグスワン！
日本、新潟、メキシコの各Ｕ-１７が「常連参加者」だ。
３連休で３連戦という過酷な日程である。
２戦を終えてメキシコが２連勝＆首位。
日本は新潟選抜に敗れて、優勝から遠ざかった。

Ｕ-１７日本代表は３年後のＵ-２０Ｗ杯を目指す年代。
まだ色々と試す時期になるだろう。
ただメンバーを見ると良くも悪くもオーソドックス。
自分が既にどこかで目にしている選手ばかりだった。
監督は内山篤氏。３月のサニックスは吉田靖監督だった。
まだ最終的に誰がやるかは分からない。

最終日は大体「日本×メキシコ」が組まれる。
日本がメキシコに勝つ試合を見た記憶がない。
メキシコはこの年代からサッカーをよく知っている。
ドリブルとショートパス、流動的な位置取り…。
育成年代から「メキシコのサッカー」が染み付いている。

Ｕ-１７日本代表
ＧＫ １８ 阿波加俊太 95.02.07 185/74 コンサドーレ札幌U-18
ＤＦ　 ７ 広瀬陸斗　 95.09.23 172/60 浦和レッズＹ
　　　 ４ 畠中槙之輔 95.08.25 183/75 東京ヴェルディＹ
　　 １０ ハーフナー・ニッキ
　　　　　　　　　　 95.02.16 195/78 名古屋グランパスU18
　　　 ９ 内田裕斗　 95.04.28 168/58 ガンバ大阪Ｙ
ＭＦ　 ２ 川辺駿　　 95.09.08 172/61 サンフレッチェ広島Ｙ
　　　 ８ 内山裕貴　 95.05.07 180/65 コンサドーレ札幌U-18
　　　 ６ 川上翔平　 95.05.17 166/67 FC東京U-18
　　 １２ 渡辺夏彦　 95.06.26 165/52 國學院久我山高
ＦＷ １６ 南野拓実　 95.01.16 173/61 セレッソ大阪U-18
　　 １５ 越智大和　 95.05.12 171/58 サンフレッチェ広島Ｙ

−−−−−−−−−−−−越智大和−−−−−−−−−−−−
−−−渡辺夏彦−−−−−南野拓実−−−−−川上翔平−−−
−−−−−−−-−内山裕貴−−−-川辺駿−−−−−−−−−
−内田裕斗−-ハーフナーニッキ-−畠中槙之輔−−広瀬陸斗−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−-阿波加俊太-−−−−−−−−−−−

Ｕ-１７メキシコ代表
ＧＫ　 １ ゴンザレス ガリンド･ホセ マヌエル　　　　　パチューカ
ＤＦ　 ２ マルテイル カンポス･ルイス･アルベルト　　　グアダラハラ
　　　 ４ エルナンデス マルティネス･アンワーハビブ　 トルーカ
　　　 ３ ゴンザレス カルデナス･ロドリゴ･アルマンド
　　　 ５ エレーラ ウガルデ･エドガーフランシスコ　　
ＭＦ　 ６ フローレス レージェス･セルヒオ アドリアン　グアダラハラ
　　 １５ グティエレス ガラヴィス･エリックガブリエル
　　　 ８ ラミレス ガルシア･ホセデビッド　　　　　　 グアダラハラ
　　 １７ マルケスケサーダ･ルイスアルベルト　　　　　グアダラハラ
ＦＷ １１ サンドバルコントレラス･ワルテルガエル　　　
　　　 ９ リオスカルデロン･ダニエルアルマンド　　　　グアダラハラ

−−−−−−−リオス−−−−−−−サンドバル−−−−−−
−−−−マルケス−−−−−−−−−−−−ラミレス−−−−
−−−−−−-グティエレス-−−フローレス−−−−−−−−
−エレーラ−−ゴンサレスＣ−-エルナンデス-−マルテイル−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−ゴンサレスＧ−−−−−−−−−−−

８分、メキシコはリオスが右サイドから縦フィード。
ラミレスが相手ＣＢを振り切ってエリア右からシュートを狙う。
決定的だったけれどシュートは枠外。

序盤はメキシコペースで試合が続く。
布陣は４バックだけど右ＳＢのマルティルが上がり目。
ボランチはフローレスが「フォアリベロ」的に引く。
「左右非対称で常にちょっとずつずれる」図形感覚がいつも面白い。
攻撃はラミレスがプレイメイカー。
マークを剥がすのが上手く、急所を突く機知とキックもある。
リオスの低重心突破も迫力があった。

１６分、メキシコはマルケスに警告。
越智大和の突破に対するファウルだった。

日本が少しずつ流れを押し戻す。
まずＤＦがバタバタしていなかった。
広瀬陸斗、内田裕斗の両ＳＢは攻撃を売りにするタイプ。
しかし今日は自重して、スペースを開けてしまわない。
「縦」のアクションに対してはニッキと畠中槙之輔が強い。
ニッキはドリブル対応がどうかな？と思ったけれど悪くない。
ちょっとずらされても、長い足がビヨーンと伸びる（笑）
ドリブル、スルーパスを狙われても、しっかり絡め取っていた。
中盤はまず両ボランチが安定していた。
内山裕貴はＣＢが本職で、守備的な動きになるかな？と思った。
でもキックが想像以上に良く、プレスを苦にせず縦に当てていた。
川辺駿は反対に「線の細い司令塔」というイメージがあった。
しかしさすがゴリさんに鍛えられている。
球際でファイトする、潰す逞しさが好印象だった。

３３分、日本は南野拓実がエリア右にスルーパス。
越智大和が抜け出してＧＫと１対１になる。
ここはＧＫゴンザレス ガリンドがブロック。

３４分、メキシコの速攻。
マルケスが右サイドから中に落とす。
サンドバルのシュートは決定的だったけれどＧＫがブロック。

４５分、日本は内田裕斗が左中間から折り返す。
越智大和は１タッチで落とす。
南野拓実の右足ミドルはＧＫがブロックして枠外。

前半４５分は互角の展開だった。０−０で試合は折り返す。

４５分、メキシコは２枚替え。
グティエレス→ロサーノ バヘーナ・イルビンロドリーゴ。
マルケス→アルメイダ トリニダッド・シモン・スティーブンス。
布陣がこうなった↓
−−−−−−−リオス−−−−−−−サンドバル−−−−−−
−−−-アルメイダ-−−−ロサーノ−−−−ラミレス−−−−
−−−−−−−−−−−-フローレス-−−−−−−−−−−−
−エレーラ−−ゴンサレスＣ−-エルナンデス-−マルテイル−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−ゴンサレスＧ−−−−−−−−−−−

５６分、メキシコはフローレスに警告。

６０分、日本は川辺駿が縦に当てる。
渡辺夏彦は密集から右に叩く。
川上翔平が中に踏み込んで左足シュートを狙うけど枠外。

渡辺夏彦は狭いスペースの活用が上手いタイプ。
サイドハーフ起用でどうかな？と思った。
ただサイドに張り付く、縦だけを意識するプレーをしていなかった。
小まめの重心移動、反転が彼のストロングポイントである。
実はそういう動きが守備面でも結構生きていた。
風間八宏が教えようとしているのは彼のような動きだ。
川上翔平に求められるのは「右から中に切れ込んで決定機に絡む」こと。
左利きの選手だから「右中間」からシュートやラストパスを打ちやすい。
前半はフィットしていなかったけれど、少しずつ絡む場面が増える。

７０分、メキシコはフローレス→エスカミージャ・モレーノ・ホルヘアルベルト。

７１分、メキシコはロサーノが右クロスを受けてエリア内で反転。
いい形からシュートを放つも、広瀬陸斗が身体を寄せてブロック。

７７分、メキシコはラミレス→ナバロ モンタルボ・デビッド。
メキシコの最終布陣がこう↓
−−−−−−−リオス−−−−−−−サンドバル−−−−−−
−−−-アルメイダ-−−−ロサーノ−−−−ｴｽｶﾐｰｼﾞｬ−−−−
−−−−−−−−−−−-−ナバロ−-−−−−−−−−−−−
−エレーラ−−ゴンサレスＣ−-エルナンデス-−マルテイル−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−ゴンサレスＧ−−−−−−−−−−−

７９分、日本は越智大和→宮市剛。
日本の最終布陣がこう↓
−−−−−−−−−−−−-宮市剛-−−−−−−−−−−−−
−−−渡辺夏彦−−−−−南野拓実−−−−−川上翔平−−−
−−−−−−−-−内山裕貴−−−-川辺駿−−−−−−−−−
−内田裕斗−-ハーフナーニッキ-−畠中槙之輔−−広瀬陸斗−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−-阿波加俊太-−−−−−−−−−−−

８３分、メキシコはエスカミージャに警告。
宮市剛の突破に対応してファウルを犯した。

８６分、メキシコはエスカミージャに警告。
これは川辺駿の突破対応。
エスカミージャは２枚目で退場となる。

８８分、日本は川辺駿が中盤でキープ。
南野拓実、宮市剛はエリア内にスプリントを掛ける。
川辺はそれを「オトリ」にして右へ開く。
川上翔平が右中間でパスを受けて縦に切れ込む。
効き足とは逆の右で、斜めに流し込んだ。
＜Ｕ-１７日本代表 １−０ Ｕ-１７メキシコ代表＞

試合は１−０でタイムアップ。
日本が酷暑のタフなゲームで走り負けなかった。
大会３試合を終えた通算成績はメキシコが１位。
日本、新潟選抜も２勝１敗だったが、得失点差で上回った。

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サッカー(U18)
今日はプリンスリーグ関東を観に行く。
成立学園、横浜ＦＣと今年まだ見ていないチームだ。
まず会場的に具合が良かった。
成立学園は東京都北区に校舎がある。
ただ試合会場の成立学園鷲宮グラウンドは埼玉県久喜市だ。
更にキックオフが１１時だから、
今晩の栃木×町田戦と掛け持ちするのにちょうどいい。

初めて来たけれど、素晴らしい施設だった。
東鷲宮駅から歩いて約１０分。
東北本線、東北新幹線に挟まれた敷地だ。
天然芝、土、フットサルサイズの人工芝とピッチが「２．５面」ある。
更にウエイトルーム、部室棟、寮も完備。
同じ敷地には野球部用の球場、室内練習場もある。
Ｊクラブと学校の「経済力格差」を改めて痛感した。
ただ赤羽の校舎から、移動に１時間くらい掛かります。
成立ゼブラＦＣという中学生チームも持っていて、
「限りなくクラブチームに近い」部活とも言い得る。

プレミア関東２部は今日が第１０節。
１０チーム総当りの「後期初戦」である。
成立学園は３勝２分３敗。勝点１１の７位だ。
試合消化が一つ少ないので、上積みの余地がある。
総監督は元女子日本代表監督の宮内聡氏だ。
ロンドン五輪代表の大津祐樹を筆頭に、Ｊリーガーを複数輩出している。

横浜ＦＣユースはプリンス初年度ながら、
６勝１分２敗で首位に立っている。
ただ５位・佐野日大まで勝点５差と混戦状態だ。
関クラの９決トーナメントでは川崎、千葉を連破。
全国大会の出場を決めている。
千葉から４得点を奪ったのが木下康介。
１８８ｃｍの大型ＦＷで、僕も彼のプレーを楽しみにしていた。
しかしＵ−１９代表に招集されてこの試合は欠場だ。
監督が重田征紀氏でコーチは小山健二、早川知伸、貞富信宏の各氏。
横浜ＦＣのＯＢが名を連ねている。

成立学園高校
ＧＫ　 １ 中座大輔　 ２年 １８０／６３ ソシエタ伊勢SC
ＤＦ ２３ 鈴木和希　 ３年 １８０／７０ FC東京深川
　　　 ４ 荷平雅史　 ２年 １８１／７１ アルビレックス新潟
　　 １６ 信川将　　 ３年 １８０／７０ クリアージュ
　　 １５ 鈴木京介　 ３年 １７３／６５ 成立ゼブラFC
ＭＦ　 ６ 大友郁也　 ３年 １７３／６６ 成立ゼブラFC
　　　 ８ 吉村郷史　 ３年 １７３／６５ 桶川西中
　　　 ７ 松井優斗　 ３年 １７６／６２ 横浜FMみなとみらい
　　 １２ 新田佑介　 ３年 １６９／６０ 成立ゼブラFC
ＦＷ １１ 千葉嘉人　 ３年 １７１／５７ 成立ゼブラFC
　　 １３ 岩元翔平　 ３年 １７６／６３ トリプレッタ

−−−−岩元−−−−千葉−−−−
−−新田−−−−−−−−松井−−
−−−−−吉村−−大友−−−−−
−鈴木−−信川−−荷平−−鈴木−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−中座−−−−−−−

横浜ＦＣユース
ＧＫ　 １ 高丘陽平　 ２年 １７９／６５ 横浜FC･JY
ＤＦ　 ２ 剣聖矢　　 ３年 １７１／６６ 横浜FC･JY
　　　 ４ 羽毛勇斗　 ３年 １８０／７０ 横浜FC･JY
　　 ２０ 南祥巧　　 ３年 １７４／６８ 横浜FC鶴見JY
　　 １４ 宮川開　　 ３年 １７６／６０ 横浜FC･JY
ＭＦ １３ 石井圭太　 ２年 １７４／６６ 横浜FC･JY
　　 ２５ 江口諒　　 ２年 １６９／６３ 横浜FC･JY
　　　 ８ 河野稜磨　 ３年 １６５／５３ 横浜FC･JY
　　　 ７ 田中舟汰郎 ３年 １６９／５８ 横浜FC･JY
ＦＷ １０ 松田大斗　 ３年 １６４／５７ 横浜FC･JY
　　 １１ 榎下隼人　 ３年 １６７／６１ 横浜FC･JY

−−−−榎下−−−−松田−−−−
−−田中−−−−−−−−河野−−
−−−−−江口−−石井−−−−−
−宮川−−-南−−−羽毛-−−剣−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−高丘−−−−−−−

成立学園は中座大輔がスタメンＧＫに入っている。
昨年６月に見た時は１年（当時）の芝崎寛文を起用していた。
同学年だし、ライバル関係なのだろう。
中座は前所属はソシエタ伊勢ＳＣ。
中村研吾（四日市中央工業）と同学年ということになる。

０分、横浜ＦＣは松田大斗、榎本隼人が前線でパス交換。
松田は左からのリターンを受けて、右に開く。
河野稜磨がエリア右に抜け出してシュートを狙うも枠上。

成立は序盤からダイレクトにスペースを狙ってくる。
左利きの信川将が最終ラインで起点になる。
クリアージュでは左サイドＭＦをやっていた選手だ。
ただ横浜ＦＣの最終ラインも跳ね返しが強い。
羽毛勇斗は高さがあるだけでなく、ボールも動かせる。
前線は河野稜磨、松田大斗、榎下隼人のドリブル、抜け出しが持ち味。
そこが攻め手になっていた。

２２分、横浜ＦＣは羽毛勇斗が左サイドに鋭く展開。
田中舟汰郎はエリア内にドリブルで切れ込む。
石井圭太がこぼれ球から右足ミドルを狙って枠を捉えた。
これはＧＫ中座大輔にブロックされる。

３０分、横浜ＦＣは剣聖矢が右サイドに縦フィード。
河野稜磨がスペースに抜け出して左、右と切り返して…。
エリア右からシュートを狙うも枠上。

３６分、成立は松井優斗がＤＦ裏に一発浮き球フィード。
千葉嘉人が身体半分抜け出してエリア内に切れ込む。
ここはＣＢ南祥巧が横から身体を寄せてぎりぎりクリア。

前半４５分は静かな展開でスコアレスのまま終了する。

５１分、横浜ＦＣは河野稜磨が右サイドから切れ込む。
今度も得意の切り返して左、右とスラローム。
ゴール右からシュートを狙うがＧＫ中座大輔にブロックされる。

後半は成立の応援が賑やかにになっていた。
野球部員がサッカー部員に混ざり、メガホンを叩いて応援に加わる。
いつも隣同士で練習をしているから、仲がいいのだろう。

５２分、成立は岩元翔平が前線で競って落とす。
千葉嘉人がゴールからシュートを狙って決定的だった。
ここは剣聖矢がいい寄せでシュートブロック。

６４分、横浜ＦＣは松田大斗→奥津翔太。
６５分、成立は千葉嘉人→中沖夕星。

７１分、成立は中沖夕星が左サイドから強引に切れ込む。
岩元翔平は右サイドからセカンドをエリア内に折り返す。
鈴木京介が攻め上がって詰めてシュート。枠外。

７６分、横浜ＦＣは左ＣＫからの攻め直し。
石井圭太が左サイドから右足で折り返す。
羽毛勇斗はゴール前でヘディングを競る。
最後は奥津翔太がゴール右からこぼれ球を押し込んだ。
＜横浜ＦＣユース　１−０　成立学園高＞
横浜ＦＣがセットプレーから先制する。
代わって入った奥津翔太がいい仕事だ。

７７分、横浜ＦＣは河野稜磨→窪園大地。
窪園はパワフルな突破が特長のアタッカーだ。
ちなみに前所属は我らがＦＣ町田ゼルビアジュニアユース！

７８分、成立は鈴木和希が中盤からのＦＫをエリア内に合わせる。
中沖夕星はヘッドに競り勝って前に落とす。
吉村郷史がセカンドに反応し、ゴール右からフリーで押し込んだ。
＜成立学園高　１−１　横浜ＦＣユース＞
確か早めのリスタートだった。
横浜ＦＣは得点後の緩み、「虚」を突かれた。
中沖夕星は突進、ハイボールの競り合いでパワーを発揮。
どちらも交替選手が前線で効いていた。

８１分、横浜ＦＣは窪園大地が右サイドをえぐって折り返す。
榎下隼人はニアから右足のダイレクトボレーを狙う。
浮き球から豪快に狙うも、シュートはバーに弾かれる。

８５分、成立は鈴木和希が右中間から縦にクサビを当てる。
千葉嘉人が右に流れてマークをずらし、右足ミドルを狙う。
横浜ＦＣのＤＦがブロックして枠外。

８６分、成立は岩元翔平→浅野裕永。
浅野は２年生で、１８２ｃｍの長身ＦＷだ。
成立の最終布陣がこう↓
−−−−浅野−−−−中沖−−−−
−−新田−−−−−−−−山本−−
−−−−−吉村−−大友−−−−−
−鈴木−−信川−−荷平−−鈴木−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−中座−−−−−−−

９３分、横浜ＦＣは南祥巧が右から折り返す。
奥津翔太がトラップして右足ミドルを狙う。ぎりぎり枠外。

試合は１−１でタイムアップ。
お互いに「流れの中」で決め手を欠いた。

試合後に横浜ＦＣユースの重田征紀監督からお話を伺いました。
●試合の振り返り
負けているゲームは立ち上がりが悪く、そこで失点することが多い。
そこを慎重にという意識付けをして、試合に入りました。
消耗戦になるのも予測できたので、
ボールをしっかり持てるように、という部分も強調した。
ただあまり意図的にボールを持ちきれなかった。
ウチはサイドからの攻撃が多いので、
クロスのところからゴールを奪えればよかったんですけど…。
出ている選手によって試合運びが変わる部分はある。
今日出ている選手は、スペースに走る選手が多い。
木下康介は高い位置でボールを収める、前で時間を作ることが得意です。

●目標
夏のアウェイ３連戦を上手く進められなかったのは少し残念です。
ただ長いリーグなので、状態の維持もそんな簡単なことではない。
リーグ戦は１回中断が入るので、
また夏にしっかり積み上げて、秋の再開に備えたい。

●横浜ＦＣにとっての育成
ウチはトップチームも含めて、大きなクラブではない。
トップがしっかり勝ってＪ１に上がってくのが、クラブとしての目標ではある。
ただそれを支える育成分がしっかりしないと、
長い目で見て、安定してＪ１で戦っていけるということにならない。
今日もほぼジュニアユースから来ている選手。
６年間うちにいて、そこからトップに行けるのが理想だし、
その辺は大切にしていますね。
横浜ＦＣがある程度、こういう形でサッカーを積み上げている中で、
まずはそこでやってみたい、という気持ちを持ててくれれば、
一番いいことなのかな？という風に思う。

●選手
今の選手たちは技術レベル、戦術的理解が
すごく上がってきていると思うんですよね。
ただ逆に昔と比べて、少し「個」が弱いのかな？という部分もある。
上で勝負していくには、特長を大きくしないと勝負にならない。
でも今の子達は一生懸命やってくれるので、すごく楽しみです。

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サッカー(U18)
高円宮杯プレミアリーグＵ−１８第９節。
東西１０チームの総当たり戦が、これでちょうど一巡する。
灯台下暗しで、私は東京の両チームを見損ねていた。
会場も巣鴨駅から徒歩３分の三菱養和グラウンド。
キックオフが１７時半なので他の試合と掛け持ちもできる。
そういう理由で「東京ダービー」へ足を運ぶことに決めた。

プレミアイーストはヴェルディが首位を独走している。
開幕戦で流経大柏と引き分けるも、その後７連勝。
勝点２２は２位・流経大柏と勝点８差だ。
三菱養和は３勝３分２敗で５位につけている。

三菱養和ＳＣユース
ＧＫ 　１ 永井堅梧　 94.11.06 181/69 三菱養和SC巣鴨JY
ＤＦ　 ２ 金子大起 　94.04.18 165/63 三菱養和SC巣鴨JY
　　 １３ 飯泉涼矢 　95.12.28 179/69 ＦＣ杉野JY
　　　 ５ 原島玄太 　94.07.15 179/69 武蔵村山市立第五中
　　　 ６ 島田雄平 　94.04.16 160/55 三菱養和SC調布JY
ＦＷ　 ７ 山下由都 　94.09.18 170/62 三菱養和SC巣鴨JY
　　 １０ 清水貴明 　94.11.19 167/56 三菱養和SC巣鴨JY
　　 １４ 青山航　　 95.12.06 178/64 三菱養和SC巣鴨JY
　　　 ３ 佐々木巧 　94.05.24 170/64 三菱養和SC調布JY
ＦＷ ２９ 下田悠哉 　96.07.01 171/68 三菱養和SC巣鴨JY
　　 １１ 中��海渡 　94.04.18 172/59 三菱養和SC巣鴨JY

−−−−中��−−−−下田−−−−
−-佐々木-−−−−−−−山下−−
−−−−−青山−−清水−−−−−
−島田−−原島−−飯泉−−金子−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−永井−−−−−−−

■リザーブ：
ＧＫ １８ 尾田謙太郎 94.05.05 175/67 三菱養和SC調布JY
ＤＦ １２ 横山道一　 95.08.09 175/70 三菱養和SC巣鴨JY
ＭＦ 　８ 吉田航　　 94.05.14 170/67 三菱養和SC巣鴨JY
ＭＦ １７ 秋本和希　 95.08.26 163/57 三菱養和SC調布JY
ＦＷ ２２ 木村陸人　 95.06.14 175/78 府ロクJY
ＦＷ ２４ 秋田翼　　 95.11.04 173/64 柏レイソル U-18
ＦＷ ２５ 相馬勇紀　 97.02.25 165/58 三菱養和SC調布JY

東京ヴェルディユース
ＧＫ　 １ ポープ･ウィリアム
　　　　　　　　　　 94.10.21 187/78 東京ヴェルディJY
ＤＦ　 ７ 安西幸輝 　95.05.31 174/60 東京ヴェルディJY
　　　 ２ 宮地元貴 　94.04.17 180/72 桐蔭学園中
　　　 ４ 吉野恭平 　94.11.08 181/70 A.C AZZURRI
　　 １９ 品田賢祐 　95.09.15 182/75 東京ヴェルディJY
ＭＦ　 ５ 楠美圭史 　94.07.25 177/67 東京ヴェルディJY
　　 １８ 澤井直人 　95.04.03 175/65 東京ヴェルディJY
　　 １０ 中島翔哉 　94.08.23 166/56 東京ヴェルディJY
　　 １４ 山口陽一朗 95.09.08 173/60 東京ヴェルディJY
ＦＷ １１ 前田直輝 　94.11.17 176/67 東京ヴェルディJY
　　 １５ 菅嶋弘希 　95.05.11 176/66 東京ヴェルディJY

−−−−菅嶋−−−−前田−−−−
−−山口−−−中島−−−澤井−−
−−−−−−−楠美−−−−−−−
−品田−−吉野−−宮地−−安西−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−-ポープ-−−−−−−

■リザーブ：
ＧＫ １２ 三浦和真　 1995.08.24 175/65 東京ヴェルディJY
ＧＫ ２１ 長谷川洸　 1995.05.16 180/70 ヴェルディSS相模原
ＤＦ 　６ 安在和樹　 1994.08.07 170/60 東京ヴェルディJY
ＭＦ 　８ 鯉沼将希　 1995.01.17 175/65 東京ヴェルディJY
ＭＦ １３ 布施周士　 1994.10.19 168/58 ヴェルディSS小山
ＭＦ １６ 三浦俊太郎 1994.04.10 174/60 FC東京U-15むさし
ＦＷ １７ 金子綺杜　 1994.04.14 176/63 FC ASA FUTURO

ヴェルディは主力を欠く陣容だ。
畠中槙之輔、高木大輔がＵ-１７代表に参加している。
１年生もスウェーデンに遠征で不在だ。
とはいいつつヴェルディが序盤からボールを持つ。
中盤は決定的なパスを出せる選手が揃っている。
序盤から「一発狙い」のスルーパスをどんどん狙っていた。
ただ養和はそこを凌いで、カウンターとセットプレーから好機を迎える。
中��海渡のチェイシング、抜け出しが一つの形だ。

８分、養和のカウンター。
原島玄太は前線に左足ロングフィードを通す。
中��海渡が相手ＣＢを振り切ってエリア左からシュート。
ＧＫポープ・ウィリアムがブロックして外。

２０分、養和は中盤からのＦＫを清水貴明が右足で入れる。
飯泉涼矢はエリア左からヘッドを落とす。
原島玄太がゴール前で「落とし」に反応し、フリーで流し込んだ。
＜三菱養和ＳＣユース １−０ 東京ヴェルディユース＞

２２分、養和は佐々木巧が左サイドから内に落とす。
下田悠哉は縦に抜け出して折り返す。
中��海渡がファーからヘッドを合わせたけれど枠外。

養和は１点のリードを得て、更に守りを固める。
セットする、相手を引き込む守り方だった。
ヴェルディは中、外とボールを動かして養和を振り回す。

２５分、ヴェルディは最終ラインが右に開く。
安西幸輝がドリブルで持ち上がってロングシュート。
ループ気味のシュートがＧＫの頭上を破るもバーに嫌われた。

２７分、ヴェルディは山口陽一朗が左に開く。
品田賢祐が左足のライナーで枠を捉える。
「シュータリング」は決定的だったけれどＧＫ永井堅梧がパンチして枠上。

３４分、ヴェルディは山口陽一朗が中盤でキープして左に開く。
品田賢祐がエリア左に切れ込んでシュート。
これも強烈かつ枠内だったけれど、ＧＫ永井堅梧がブロックして枠上。

ヴェルディは「外」「攻め上がり」から３つの決定機が生まれた。
相手が引けば、ＤＦは高い位置を取れる。
安西幸輝、品田賢祐と攻撃力は十分。
特に品田は左足のストレートキックが強烈だ。
角度の無い位置からニアにズドンと打ち込める。
東福岡高時代の古賀誠史を思い出す球質だ。

３８分、ヴェルディは中盤でじっくりポゼション。
右から左にボールを動かして、品田賢祐が中に低く折り返す。
中島翔哉が詰めて打ち切れないが、前田直輝はセカンドからシュート。枠外。

４２分、ヴェルディは左から中につなぎ、中島翔哉が右足ミドル。
枠の上隅を捉えて決定的だったけれどＧＫ永井堅梧がよく弾いて枠上。

養和がリードを保って前半４５分を終える。
１−０で試合は後半だ。

４５分、養和は佐々木巧→秋田翼。下田悠哉→横山道一。
布陣がこうなる↓
−−−−−−−中��−−−−−−−
−−−秋田−−−−−−山下−−−
−島田−−清水−−青山−−金子−
−−−原島−−横山−−飯泉−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−永井−−−−−−−

養和は「５−４−１」に近い布陣を取る。
中、後ろを固める並びだ。
ただそれでもヴェルディの圧力は収まらない。
相手が引いた分、セカンドボールは容易に取れる。
余裕を持ってボールを持ち、「キラーパス」の雨あられ。
もちろん隙があれば「個」がガンガンしかける。
特に中島翔哉の打開力は凄まじい。

５２分、養和は清水貴明に警告。
安西幸輝の突破への対応だった。

６０分、ヴェルディの速攻。
安西幸輝は右サイドから折り返す。
菅嶋弘希が合わせて決定的だったけれど枠外。

６１分、ヴェルディは前田直輝がエリア右に抜け出す。
ＧＫ永井堅梧がかなり早く飛び出して「勝負」に行く。
永井が低く構えてシュートを至近距離で抑えた。

６９分、ヴェルディは中島翔哉が左サイドにロングフィード。
品田賢祐は左足のボレーで折り返す。
菅嶋弘希がゴール前から合わせて決定的だった。
しかしこれも養和ＤＦがブロックする。

７１分、養和は秋田翼に警告。

７１分、ヴェルディは中島翔哉が右中間からＦＫをエリア内に合わせる。
宮地元貴は中央でヘッドを競ってファーに流れる。
吉野恭平が落としから右足ボレーを狙った。
これは養和ＤＦが「顔面」でブロック！

７７分、ヴェルディは中島翔哉が縦に当てる。
菅嶋弘希が１タッチで後ろに下げる。
山口陽一朗は左足のダイレクトでスルーパス。
前田直輝がエリア右に抜け出してシュートを狙う。
しかしＧＫ永井堅梧が至近距離でブロックし、自らボールを抑えた。

ヴェルディは押し込みつつゴールを奪えない。
昨年の最終節を思い出す展開である。
しかし試合のクライマックスが違った。

７９分、ヴェルディは中島翔哉がエリア内にスルーパス。
前田直輝がゴール左に抜け出して１対１を狙う。
ＧＫ永井堅梧はよくブロックしたが、菅嶋弘希がこぼれ球を押し込んだ。
＜東京ヴェルディユース １−１ 三菱養和ＳＣユース＞
永井堅梧の「バリア」がようやく破れる。
今日の彼は本当に素晴らしかった。
まず飛び出しの決断、反応が出色。
高くて距離の出るパントキック、スローインも強みである。

７９分、養和は山下由都→相馬勇紀。清水貴明→秋本和希。
相馬勇紀は１年生の早生まれ。つまり９７年生まれである。
短時間だけどスピードに乗った突破が印象に残った。
ベンチからも「勇紀の裏を狙えば何かある」と声が飛んでいた。

８３分、ヴェルディは澤井直人→布施周士。
ヴェルディの最終布陣がこう↓
−−−−菅嶋−−−−前田−−−−
−−山口−−−中島−−−布施−−
−−−−−−−楠美−−−−−−−
−品田−−吉野−−宮地−−安西−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−-ポープ-−−−−−−

８８分、養和はＧＫ永井堅梧が左サイドに強烈キックを飛ばす。
前線で競った落としから、島田雄平がエリア左からシュート。
ニアの至近距離だったけれど、ＧＫポープ・ウィリアムがブロックして外。

９１分、養和は中��海渡→木村陸人。
養和の最終布陣がこう↓
−−−−−−−木村−−−−−−−
−−−秋田−−−−−−相馬−−−
−島田−−青山−−秋本−−金子−
−−−原島−−横山−−飯泉−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−永井−−−−−−−

９２分、養和は木村陸人が前線で突破を仕掛けて相手のファウルを誘う。
養和のＦＫはゴール正面で距離が２０ｍ弱。

９３分、ヴェルディは菅嶋弘希に警告。セットプレー時の距離不足。

９３分、養和は木村陸人が低いシュートで直接狙うも壁にブロックされる。
更に相馬勇紀がセカンドから仕掛けてヴェルディのファウルを誘う。

９３分、ヴェルディは山口陽一朗に警告。

９４分、養和は秋本和希が右中間の好位置から直接ＦＫを狙う。
しかしヴェルディの壁がブロック。

養和が最後のチャンスで決められず試合は１-１でタイムアップ。
お互いにらしさが出た、白熱の好勝負でした。

両監督のコメントです。
■富樫剛一・東京ヴェルディユース監督：
●試合の振り返り
ヴェルディと養和の戦いには、積み重ねてきた歴史がある。
負けるのは今日かな？と思っていた。
新人戦の結果とか、そういうのは抜きで、
ここの４ヶ月５ヶ月、お互いに成長してきた中のゲームだった。
そういう意味では勝点１で悪くない。、
最終的にはイーストで首位に立つということが最大の目標で、
それが自分達の手からこぼれた訳でない。
こういうのがリーグ、アウェイの戦い方かな？と思います。
シュートやマーク、ポジションのミスが、このゲームを難しくした。
そこをしっかりトレーニングして、
次の天皇杯の予選とクラブユース、一山越えてプレミアの後期で、
またしっかり戦えるように準備したいと思う。
守備の粘り強さはすごく養和らしさが出ていた。
こういう相手を崩し、勝つことが、プロになって必要になってくる。
成長のできる一つのきっかけとして、僕は養和戦を捉えています。

●前田直輝選手
（試合後に前田選手へ話しかけていたが？）
「決めてりゃ勝っただろう」って（笑）
それはあれですけど、気になったのはシュートミスじゃなくて、
ミスの後、寝っころがったりしていたところです。
次もう一回というところをやっぱり見たい。
一発で決めれる精度を持つことが一番の優先順位としても、
ウチのＦＷの選手はそういう立ち居振る舞いも大事にしています。

●菅嶋弘希選手
ゴールに直接的な動きが出来たり、
ああいうこぼれ球を打ったり、貪欲さが数字にも表れている。
守備のところも成長段階も高校２年生で、あれくらいフルに体力を使っていれば、
上に行っても十分やれるんだろうな？という想像が膨らみます。

●タイトルに向けたプレッシャー
選手はそういうのに囚われないでいいと思う。
先を見据えて戦うのは必要なのかもしれないけど、
（クラ選の）グループリーグを見ても、楽して勝てるところなんて一つもない。
一個一個強いチームと戦っていって、
気づけば三ツ沢にいるといいなっ…ていう風には思います。

●目標
プレミアでエスパルスに勝ったけど、
清水はチームとして石毛君がトップに出ていた。
育成のチームとして正しいのはエスパルスかも知れない。
僕らもまずそこを目指さないといけないと思います。

■生方恵司・三菱養和ＳＣユース監督：
●試合の振り返り
いつもを１００％としたら、６０か７０くらいのヴェルディだったので、
そう言っちゃ失礼かもしれないけど、今日はできれば勝ちたかった。
ヴェルディは一人一人のクオリティが高く、何でもできる子が揃っている。
自分達が受けたとしても、皆が固まりでという守備をちょっとやってみた。
前半のヴェルディはＣＢのところへシンプルにボールを入れていた。
ウチのＣＢはあまり敏捷性、スピードが無いから、
そういうところを突いてきたのかな？と思う。
後半はスイーパーを入れて、スペースのカバー、人のマークを考えた。
外は多少やられても、中で跳ね返して拾おうというプランでやってました。

●守備戦術
ウチはもっと前から守るチーム。
今日は引き込んでやる守備をしたけれど、本意でなかった。
本当はもっともっと高い位置から、アグレッシブに行かせたい。
やっぱり勝点を取りたいので、背に腹は変えられない。
現実的なところを考えると、
今日みたいな守備の仕方もオプションとして持っておかなければいけない。
ヴェルディ相手に良くできていたと思いますし、満足はしています。

●永井堅梧選手
今年のチームは彼が活躍してくれないと勝点を取れない。
今日はいつも通りやってくれた。
この間もＰＫストップがあったし、そういう意味では最後の砦です。
アイツがキャプテンとしてチームを引っ張っている。
意識が高いし練習はするし、足りないことはあるけれど、
努力の成果を着実に結果として出してくれていますね。

●上級生
今年のチームは派手なのがいないですけれど、まとまっている。
小っちゃなことからコツコツやっている子たちで、
やられてもいいかな？と納得できる、見ていて頼もしい３年生です。

●目標
（プレミアイーストは）去年以上にラインが高くなっている。
今でもまだ僕らは残留争いに巻き込まれていると思ってます。
選手に何のおごりもないし、スタッフも去年を経験している。
１戦１戦でやっていかないと、ということで、今日のミーティングも話をしました。

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サッカー(U15)
ゆずの名曲「栄光への架け橋」。
いきものがかりの新曲「風が吹いている」。
この二曲には共通点が二つある。
どちらもＮＨＫのオリンピック放送でテーマソングとして使われた。
そしてミュージックビデオが熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で撮影されている。
陸上の脇にあるのが補助陸上競技場。
今日はで関東クラブユース（Ｕ-１５）選手権を観た。

熊谷は海から離れた内陸ど真ん中である。
苛烈な暑さで知られ、観測史上最高温度を記録した土地だ。
２試合見ただけなのに水分を２リットルくらい摂りました（笑）

関東クラブユース選手権は６４チームが参加。
１回戦、２回戦は負けたら終わりの一発勝負だった。
３回戦（＝ラウンド１６）で勝つとクラ選の本大会出場が決まる。
負けると魔の「９位決定戦トーナメント」だ。
８チームが残る定数「１」を争う過酷な戦いである。
ただ一昨年からディベロップ杯が誕生。
関東の１０位〜１２位にも「全国」に参加する機会が与えられる。
今日は９決トーナメントの準決勝。
第１試合は柏レイソルＵ-１５とＦＣラルクヴェール千葉が戦う。

柏レイソルは言わずと知れた育成の名門。
酒井宏樹を筆頭に多数のＪリーガーを輩出している。
昨年の関クラは１位抜けだった。
しかし今年は３回戦でＦＣ多摩に敗れて９決へ回っている。
９決の一回戦はヴェルディを４−０で一蹴した。
ＦＣラルクヴェール千葉は初めて聞く名前だ。
２００４年に設立され、千葉市緑区で活動する街クラブである。
アルファベットにすると「FC L'ALCVERT」でしょうか？
フランス語だと思うけれど、意味はちょっと分かりません…。
９決の一回戦はマリノスＭＭを１−１（７ＰＫ６）で退けている。

柏レイソルＵ-１５
ＧＫ　 １ 松本健太　 ３年
ＤＦ　 ２ 熊川翔　　 ３年
　　 １２ 小川晃大　 ３年
　　 １９ 坂本涼斗　 ２年
　　 ２０ 古賀太陽　 ２年
ＭＦ　 ７ 山��海秀　 ３年
　　 １７ 廣瀬太我　 ３年
　　　 ８ 安西海斗　 ３年
　　 １１ 窪田匡輔　 ３年
　　 １８ 新井瑞希　 ３年
ＦＷ １４ 大野義博　 ３年

−−−−−−−大野−−−−−−−
−-新井−-窪田−−安西-−廣瀬-−
−−−−−−−山��−−−−−−−
−古賀−−坂本−−小川−−熊川−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−松本−−−−−−−

ＦＣラルクヴェール千葉
ＧＫ　 １ 田中暉大　 ３年
ＤＦ １３ 御園生康介 ３年
　　　 ２ 高橋海　　 ３年
　　　 ３ 金井巽海　 ３年
　　　 ５ 山口康太　 ３年
ＭＦ １１ 渡部大悟　 ３年
　　 １０ 木本晃次郎 ３年
　　　 ７ 野見山大知 ３年
　　　 ８ 加坂渉　　 ３年
ＦＷ １５ 平山直季　 ３年
　　　 ９ 安部裕人　 ３年

−−−−安部−−−−平山−−−−
−−加坂−−−−−−−−渡部−−
−−−−-野見山-−木本−−−−−
−山口−−金井-−高橋-−御園生−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−田中−−−−−−−

柏は最終ラインが高く「コンパクト」という意識が強い。
ランヴェールがその裏を突き、立ち上がりの１０分は押していた。
しかし柏が次第にボールを落ち着かせられるようになる。
そこから彼らが見せた崩しは素晴らしかった。

１４分、柏は安西海斗が縦に当てる。
新井瑞希が右に叩いて、窪田匡輔は中に戻す。
新井はエリア右から折り返す。
大野義博がニアに詰めたけれど、打ち切れなかった。

１５分、柏は山��海秀が縦に当てる。
安西海斗が右に叩き、窪田匡輔は中に叩いてスプリント。
安西はちょうどいい「タメ」から、エリア右にスルーパスを送る。
窪田が抜け出して、フリーで流し込んだ。
＜柏レイソルＵ-１５ １−０ ＦＣラルクヴェール千葉＞

２０分、柏は窪田匡輔が右に開く。
安西海斗は大外のスペースに抜け出して折り返す。
廣瀬大我がファーサイドで浮き球を抑えて叩き込んだ。
＜柏レイソルＵ-１５ ２−０ ＦＣラルクヴェール千葉＞

柏は今年も「柏のサッカー」だ。
グラウンダーでボールを動かし、相手の守備を少しずつ剥がしていく。
ボランチはもちろん、両ＣＢがボールを動かせる。
中が空いていれば中、中が詰まっていれば外だ。
相手が極端に上げていれば裏という選択もある。
ラルクヴェールは「中」を閉じていた。
それを見た柏はサイド、特に右側にボールを付ける。
それが攻撃のスイッチになって２人目、３人目が連動。
１タッチ、２タッチでボールが動き、別の選手はスペースに動き出す。
エリア内に抜け出すと中、ファーに味方が詰めている。
極論すると一つスイッチを押すだけで自動的に決定機が生まれていた！

２３分、ラルクヴェールは加坂渉が左サイドから左足で折り返す。
安部裕人がＣＢの裏に走り込んで、身体半分抜け出す。
安部はボールを抑えてトーキックのフィニッシュを狙うもＧＫの正面。

３１分、ラルクヴェールは野見山大知が右から折り返す。
加坂渉がファーへの流れを抑えてシュート。枠上。

野見山大知がチームの主将で、中盤の起点にもなる。
パスで緩急を付ける感覚が面白いと思った。
木本晃次郎も攻撃が持ち味で、飛び出しがいい。
両セントラルＭＦがラルクヴェールの軸である。

３６分、ラルクヴェールは金井巽海が左サイドに一発フィード。
安部裕人がＤＦの背後へ抜け出し、１バウンドしたボールに合わせる。
しかし安部のフィニッシュはＧＫ松本健太がブロックする。

柏が２−０とリードを奪って前半４０分を折り返す。
試合は後半。
４０分、ラルクヴェールは安部裕人→藤田実樹。
布陣がこうなる↓
−−−−平山−−−−渡部−−−−
−−加坂−−−−−−−−藤田−−
−−−−-野見山-−木本−−−−−
−山口−−金井-−高橋-−御園生−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−田中−−−−−−−

４７分、ラルクヴェールは藤田実樹がスルーパス。
相手にかすってパスの勢いが少し緩む。
木本晃次郎が裏にいいタイミングで抜け出し、流し込んだ。
＜柏レイソルＵ-１５ ２−１ ＦＣラルクヴェール千葉＞

後半は試合がラルクヴェールに傾く。
一つにミドルシュートが増えて、相手を牽制できていた。
柏は例年の「人は動かずボールが動くサッカー」じゃない。
前半は人数をかけて崩していたけれど、酷暑の中で足が止まる。
選手が前線に張り付いて、ボールの動きが停滞していた。
また最終ラインの「個」がそこまで強くない。
裏へ直線的に入るボールに対する対応で苦労していた。
ラルクヴェールが勢いで柏を飲み込む。

５５分、ラルクヴェールは渡部太悟が右サイドへのフィードを追う。
藤田実樹が相手のクリアを拾ってエリア内へ切れ込む。
藤田はエリア右でマークを振り切って折り返す。
木本晃次郎がフリーで絶妙の体勢だった。
しかしシュートは弱く正面。ＧＫ松本健太がブロックする。

５７分、柏は廣瀬太我→増田迪那。
５８分、柏は熊川翔に警告。スローイン時の遅延。

５９分、ラルクヴェールはＧＫが前線にロングフィード。
ＤＦのクリアが小さく、加坂渉は左から中に落とす。
渡部大悟がセカンドボールから強引にシュートを狙う。
ループしてＧＫの頭上を破るが、わずかに枠の外だった。

６９分、ラルクヴェールは加坂渉→�睫斛駄蕁�
ラルクヴェールの布陣がこう↓
−−−−−−−藤田−−−−−−−
−−高木−−−木本−−−渡部−−
−−−−−平山−-野見山-−−−−
−山口−−金井-−高橋-−御園生−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−田中−−−−−−−

７３分、柏は大野義博→白川恵士朗。

７７分、柏は白川恵士朗？が前線で裏にボールを落とす。
新井瑞希が抜け出し、マークを剥がして左足シュートを狙う。
かなり決定的だったけれど、バーに弾かれた。

白川恵士朗は動き出し、一瞬の加速がいい。
彼が入って柏の前線に怖さが出た。
新井瑞希は後半に入ってむしろ光が増した。
柏の前線では一番「個」で打開できる選手だと思う。

７７分、柏は新井瑞希？に警告。

８０分、ラルクヴェールは平山直季が前線で後ろに落とす
野見山大知は左足で裏にフィードを入れる。
木本晃次郎が抜け出してシュート！しかしＤＦがブロックして枠外。

８０分、ラルクヴェールは御園生康介→遠藤洸祐。
８１分、柏は新井瑞希→高埜秀太。
柏の最終布陣はこう↓
−−−−−−−白川−−−−−−−
−-高埜−-窪田−−安西-−増田-−
−−−−−−−山��−−−−−−−
−古賀−−坂本−−小川−−熊川−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−松本−−−−−−−

ラルクヴェールが追いつけぬままタイムアップ。
柏がよく耐えて２-１で逃げ切った。
クラブユース選手権の本大会まで「あと１勝」である。

柏はもちろん上手かったけれど、少し物足りなかった。
１トップに入っていた大野義博は高いし、柔らかさもある。
ただ成長期の影響だと思うけれど、動きがちょっとギクシャクしていた。
前線に「止まって、背負って、収められる」アタッカーがいない。
「動きながら受けられる」時間帯はいいけれど、足が止まると厳しい。
もう一つ気づいたのは、レフティーがいませんでしたね。
去年のＵ-１５は確か４人いたのに…。
右利きが並ぶと、ボールの動く方向も偏ってしまう。
その影響が中盤の構成力不足に出ているかな？と思った。

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サッカー(U15)
引き続き熊谷で関東クラブユース（Ｕ-１５）選手権を見る。
これは日本クラブユースサッカー選手権の予選を兼ねた大会だ。
関東からの出場枠は「９」である。
ラウンド１６で敗れた８チームが、最後の一枠を争うのが９決トーナメント。
前の試合、この試合はその準決勝である。

クマガヤＳＣは全国制覇経験もある街クラブ。
江南南、クマガヤと言えば埼玉北部の「黄金ルート」だろう。
今大会の１回戦はマリノス追浜を下している。
昨年もクラ選は予選を突破し、本大会では名古屋に勝っている。
Ｓ-Ｐ.フッチＳＣは千葉県市川市の街クラブ。
柏瀬暁、伊藤渉、藤嵜智貴と清水エスパルスに進む選手が多い。
「Ｓ-Ｐ.」の冠がついたのは今年からかな？
エスパルスとの提携が名称から明らかになっている。

クマガヤサッカースポーツクラブ
ＧＫ　 １ 笠原駿之介 ３年
ＤＦ ２７ 小澤亮祐　 ２年
　　　 ４ 庄司朋乃也 ３年
　　 １１ 加藤威吹樹 ３年
　　 １５ 木間塚聖　 ３年
ＭＦ ４０ 原山海里　 ３年
　　 １３ 金子拓郎　 ３年
　　 １０ 山口呼人　 ３年
　　 １４ 南大輔　　 ３年
ＦＷ　 ９ 加藤陸次樹 ３年
　　 １７ 小島雅也　 ３年

−−−-加藤陸−−−小島雅-−−−
−−-南-−−−山口−−−金子−−
−−−−−−−原山−−−−−−−
−木間塚−加藤威-−庄司-−小澤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−笠原−−−−−−−

Ｓ-Ｐ.フッチサッカークラブ
ＧＫ　 １ 川上達也　 ３年
ＤＦ １１ 茂呂駿佑　 ３年
　　　 ５ 石井智大　 ３年
　　 １７ 中田敦也　 ３年
　　　 ２ 山崎宏晃　 ３年
ＭＦ １６ 中川雄貴　 ３年
　　　 ８ 伊東洋太　 ３年
　　　 ７ 亀井智貴　 ３年
　　 １４ 鈴木大悟　 ３年
ＦＷ　 ９ 野木智大　 ３年
　　 １０ 竹部崇仁　 ３年

−−−−竹部−−−−野木−−−−
−−鈴木−−−−−−−−亀井−−
−−−−−伊東−−中川−−−−−
−山��−−中田−−石井−−茂呂−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−川上−−−−−−−

クマガヤの加藤威吹樹、睦次樹は前所属と生年月日が同じ。つまり双子だろう。

１４分、クマガヤは右スローインから速攻。
金子拓郎がエリア右に抜け出して右足を振り抜く。
精度の高いシュートが左ポストに跳ね返ってゴールイン。
＜クマガヤＳＣ １−０ Ｓ-Ｐ.フッチＳＣ＞

クマガヤが序盤から攻勢だ。
今年もタフでパワフルなチームである。
まず２トップ、２ＣＢが競り勝てる。
加藤兄弟が前後を固め、小島雅也は小柄だけどバネが素晴らしい。
更に庄司朋乃也は最大のインパクトだった。
身長が既に１８３，４ｃｍあるそうで、しかも動きがいい。
直線的なスピードに加え、反転の速さ、動きの粘りもあった。
相手のＦＷに嬉々として当たりに行く獰猛さが頼もしい。
全国を見てもこれだけのＣＢはなかなかいないと思う。
中盤は山口呼人が「味付け」のできるプレーメイカー。
両サイドは突破力があって、どんどんゴール前に出てくる。

２６分、クマガヤは右からのロングスローがこぼれる。
南大輔が至近距離からシュートを狙うも弱く正面。

３２分、クマガヤは南大輔が相手ＤＦの横パスを引っ掛ける。
南は左中間からドリブルで運んでエリア左からシュート。枠上。

３６分、フッチは亀井智貴が右サイドから折り返す。
竹部崇仁はセカンドからエリア内に浮き球ラストパス。
ＧＫ笠原駿之介がボールに詰めるも抑え切れない。
伊東洋太がセカンドボールから右足ループを打ち込んだ。
＜Ｓ-Ｐ.フッチＳＣ １−１ クマガヤＳＣ＞
フッチは竹部崇仁が気に入った。
左利きでボール扱いがしなやか。エレガントな選手だ。

３７分、クマガヤは山田呼人が絶妙スルーパス。
加藤睦次樹がＤＦの裏へ完全に抜け出して１対１を流し込んだ。
＜クマガヤＳＣ ２−１ Ｓ-Ｐ.フッチＳＣ＞

クマガヤは押しながら追加点を奪えていなかった。
フッチに一瞬の隙を突かれて流れ的にどうかな？と思ったけれど…。
すかさず勝ち越して、前半を２−１で折り返した。

試合は後半。

４１分、クマガヤは山田呼人の左ＣＫがファーに流れる。
加藤睦次樹が右から折り返す。
加藤威吹樹がセカンドからシュートを狙うも枠外。

４３分、クマガヤは左ＣＫを山田呼人が右足で入れる。
加藤威吹樹がファーから高い打点でヘッドを合わせてゴールイン。
＜クマガヤＳＣ ３−１ ＳＰ.フッチＳＣ＞

４８分、フッチは山崎宏晃に警告。アフターチャージ。

４９分、フッチは鈴木大悟→世川楓悟。
６０分、クマガヤは金子拓郎→小島拓海。
６４分、フッチは中川雄貴→久山幸輝。
６６分、クマガヤは山田呼人→小宮嶺。
７０分、フッチは亀井智貴→春木翼。

７１分、クマガヤは小宮嶺が中盤からクイックリスタート。
南大輔が相手ＤＦの裏へ抜け出して、ループでＧＫの頭上を破った。
＜クマガヤＳＣ ４−１ Ｓ-Ｐ.フッチＳＣ＞

７４分、フッチは中田敦也→加藤尚瑛。
フッチの最終布陣がこう↓
−−−−竹部−−−−茂呂−−−−
−−世川−−−−−−−−春木−−
−−−−−伊東−−野木−−−−−
−山��−−加藤−−石井−−茂呂−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−川上−−−−−−−

７５分、クマガヤは木間塚聖→高橋将希。南大輔→岩城洸亮。
７６分、クマガヤは笠原駿之介→大木恵太朗。
クマガヤの最終布陣がこう↓
−−−−小宮−−−-加藤陸-−−−
−-小島拓−−小島雅−−-金子−−
−−−−−−−原山−−−−−−−
−高橋−-加藤威-−庄司-−小澤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−大木−−−−−−−

終盤は少し大味な展開になった。
７９分、クマガヤは高橋将希が左サイドから右足で折り返す。
小島雅也がファーから高い打点でヘッドを合わせてゴールイン。
＜クマガヤＳＣ ５−１ Ｓ-Ｐ.フッチＳＣ＞

８０分、クマガヤは小島拓海が左中間から右足ミドルを叩き込む。
＜クマガヤＳＣ ６−１ Ｓ-Ｐ.フッチＳＣ＞

８１分、フッチのＦＫは右中間で距離が約２５ｍ。
竹部崇仁が左足で直接狙ってゴールイン。
＜クマガヤＳＣ ６−２ Ｓ-Ｐ.フッチＳＣ＞

試合は６−２でタイムアップ。
クマガヤが大勝して、クラ選本大会まであと１勝とした。

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サッカー(大学)
大学サッカーの「二大全国タイトル」は総理大臣杯とインカレだ。
どちらも観に行くのが難しい。
総理大臣杯は関西で開催されるのから、単純に遠い。
インカレは冬休みなので、育成年代の大会と重なる。

ただやっぱり「普段見られない強豪大」を見たい。
今年の総理大臣杯は７月８日に開幕し、１６日が決勝戦だ。
出場校が１６→３２となり、ピラミッドが一段増えたのである。
平日開催の２回戦、３回戦を見ようかな？と最初は思った。
ただ両日を見るには最低２泊の必要がある。
大阪で骨休めするのはいいけど、手元不如意の私には贅沢。
あと３回戦に見たいチームが残ってないリスクも無視できない。
１１日は町田のトレーングマッチ、五輪壮行試合もある。
そういう理由でとんぼ返りの大阪ツアーを決行した。

２回戦は４会場で８試合が行われる。
３会場は長居、長居第二、キンチョウで、つまり長居公園内だ。
第１試合はキンチョウで中京大と国士舘大の試合を見る。
中京大は東海第２代表で、東海１部の前期２位。
一昨年の同大会では準優勝を果たしている。
１回戦では関西学院大を下した。
国士舘大は関東第３代表で、関東１部の前期６位。
１回戦は北陸大を下している。

中京大学
ＧＫ ３０ 川上悠一郎 ４年 １８０／６８ 愛知
ＤＦ １９ 野添陽太　 ２年 １８０／６７ 中京大中京
　　　 ３ 新里涼　　 ４年 １８２／６８ 岡崎城西
　　　 ２ 須崎恭平　 ３年 １７８／７０ ジュビロ磐田
　　 １２ 長田海人　 １年 １７０／６８ 東京V･Y
ＭＦ　 ６ 青木捷　　 １年 １７２／６５ 大宮Y
　　　 ８ 福ヶ迫知秀 ３年 １８３／７２ 中京大中京
　　 　７ 清水貴文　 ２年 １７１／６４ 磐田Y
　　 １０ 佐藤和弘　 ４年 １７４／６９ 磐田Y
　　 １６ 石川誠也　 ３年 １７４／６７ 八千代
ＦＷ　 ９ 中村亮太　 ４年 １７８／６９ 中京大中京

−−−−−−−中村−−−−−−−
−−石川−−−佐藤−−−清水−−
−−−−-福ヶ迫-−青木−−−−−
−長田−−須崎−−新里−−野添−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−川上−−−−−−−

国士舘大学
ＧＫ　 １ 本田大雅　 ４年 １８１／７９ 東京V･Y
ＤＦ 　３ 蛭子順平　 ４年 １７８／７０ 国見
　　 １５ 仲島義貴　 １年 １８４／７３ 神戸U-18
　　 　８ 吉田吏玖　 ３年 １７４／６７ 遠野
　　　 ５ 瀬川和樹　 ４年 １７８／６８ 盈進
ＭＦ 　６ 橋本拓門　 ３年 １７５／６３ 柏U-18
　　　 ７ 佐藤優平　 ４年 １７４／６４ 横浜FM･Y
ＦＷ 　９ 坂谷武春　 ４年 １７２／６０ 東京V･Y
　　 １０ 金子昌広　 ４年 １６９／６１ 正智深谷
　　 １８ 福田真也　 ３年 １７３／６４ 日本航空
　　 １４ 進藤誠司　 ２年 １６６／６３ 流経大柏

−−−−−福田−−金子−−−−−
−−進藤−−−−−−−−坂谷−−
−−−−−佐藤−−橋本−−−−−
−瀬川−−吉田−−仲島−−蛭子−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−本田−−−−−−−

中京大といえばユニークな集合写真がおなじみ。
組体操みたいなポーズで我々を楽しませてくれる。
しかし今大会は監督から禁止令が出たそうで。普通の２列並びだった。
もっとも試合前の校歌斉唱は、肩を組んで横ノリである（笑）

２分、国士舘は佐藤優平が左サイドから中に当てる。
坂谷武春がつないで、金子昌広がゴール右からシュート。
いい崩しだったけれど、当たりが弱かった。

国士舘は「０トップ」気味の布陣である。
いわゆるターゲットマンが一人もいない。
４人のアタッカーが流動的に引いたり、裏に出たり…。
往年のブラジル式４−４−２ってこういう動きだったのかな？
両サイドバックの位置取りはかなり高い。
一方でボランチはリスク管理の意識が高い。
ボランチの前、サイドバックの内側にアタッカーが引いてくる。
そこに攻撃のスイッチが入って、ただ強引な仕掛けはしない。
徹底的なポゼション志向で、丁寧に刻んでいく。
暑さ、連戦を意識した省エネスタイルである。

中京大は「４−２−３−１」の布陣。
相手の遅攻時は両サイドが引いて「４−４−２」の形を取る。
守備はセットする、ブロックを作る意識が高い。
奪ったら速攻、ダイレクトな裏狙いが多い。
「ポゼション」ｖｓ「カウンター」の構図である。
序盤は国士舘がボールを保持しつつ、淡々と進んでいく。

１６分、中京大は佐藤和弘が左中間に浮き球フィード。
中村亮太が裏でボールを受け、中に踏み込んでシュート。枠上。

１８分、国士舘は瀬川和樹が左サイドを攻め上がって左クロス。
金子昌広がファーでヘッドを競る。
坂谷武春がセカンドに反応し、ゴール右からシュート。
これは中京ＤＦがブロックする。

２５分、国士舘は進藤誠司がエリア左にドリブルで切れ込んで折り返す。
橋本拓門がセカンドから右足ミドルを狙う。
枠を捉えて決定的だったけれど、ＧＫ川上恭一郎がブロックした。

３１分、国士舘は橋本拓門が左中間に開く。
佐藤優平が縦に叩き、金子昌広はエリア左から折り返す。
福田真也が右足ボレーを狙うが、バーに弾かれる。

国士舘の攻撃が加速し始めていた。
裏へ抜け出す、切れ込む場面が増える。
中京も縦へ入るボールに「怖さ」はある。
ただ国士舘はＣＢの吉田吏玖がいい。
彼は大柄でないけれど球際が強く、突破や抜け出しを１対１で阻止。
更に中盤、前線へのフィードが正確で、前線を楽にしていた。

３５分、国士舘は佐藤優平がＤＦの間から右サイドにパスを通す。
蛭子順平が外を攻め上がって右足で折り返す。
ニアで一人がヘッドを競って、ボールはファーに流れて…。
最後は進藤誠司がボレーを打ち込んだ。
＜国士舘大　１−０　中京大＞

３６分、国士舘は福田真也がフォアチェック。
福田は新里亮の横パスを引っかけって裏に切れ込む。
中京もＤＦ２名が背走して身体を寄せる。
福田のシュートは決定的だったけれどＧＫにブロックされた。

３９分、国士舘は進藤誠司が左から折り返す。
坂谷武春はゴール前に飛び込んで競る。
橋本拓門がこぼれ球に詰めてシュートを狙うが枠外。

４０分、中京は青木捷→牧野修造。
牧野はそのままボランチに入る。

試合は国士舘の１点リードで前半が終了。
４５分、国士舘は蛭子順平→矢野稔。
矢野はそのまま右ＳＢに入る。
クロスの精度が高く、攻撃的な選手だ。

４７分、中京は清水貴文が右サイドから低いライナーで折り返す。
中村亮太がニアでトラップし、小さいステップでマークを剥がす。
中村のシュートは至近距離だったけれど、ＧＫ本田大雅がブロック。

４８分、国士舘は矢野稔が右サイドから左足で折り返す。
福田真也がヘッドを合わせるも、ＧＫの正面。

５１分、国士舘は矢野稔が右サイドから折り返す。
進藤誠司はファーで競るも打ち切れない。
金子昌広がセカンドから狙ったシュートは中京ＤＦがブロック。
橋本拓門が更に狙うもやはりＤＦにブロックされる。

後半は試合の動きが激しくなる。
前半に比べて中京の怖さが増していた。
国士舘の流動的なアタックは、足が止まると厳しい。
相手をはがす、スペースを作る動き出しがないと怖さが生まれない。
かといって国士舘に足元で受けて打開するタイプの選手はいない。
スペースが空けば中京は俊足ＦＷ中村亮太が生きる。
牧野修造が「２．５列目」あたりに出て、ボールを動かすのも効いていた。
直線的な攻撃、動き出しが生きてくる。

５３分、中京は佐藤和弘が右ＣＫを右足で入れる。
須崎恭平がファーからヘッド。
至近距離で枠だったけど、国士舘ＤＦが弾き返す。
しかし中京は混戦から福ヶ迫知秀が叩き込んだ。
＜中京大　１−１　国士舘大）

中京の攻勢が続く。
５９分、中京は相手のクリアを福ヶ迫知秀が跳ね返す。
石川誠也がセカンドからゴール左に切れんでシュート。
決定的だったけれどＧＫ本田大雅がブロックする。

６０分、中京は佐藤和弘が左ＣＫを右足で入れる。
ヘッド、ヘッドとボールがつながって、
最後は野添陽太がニアからシュート。
これも決定的だったけれど国士舘ＤＦが弾く。

６３分、中京は佐藤和弘が右サイドにフィード。
石川誠也がエリア右に切れ込んで、シュートを放つ。
ＧＫ本田大雅の届かないコースだったけど、国士舘ＤＦは枠内クリア。

７２分、中京は石川誠也→南部健造。
７６分、国士舘は進藤誠司→高見啓太。
８１分、中京は清水貴文→畑直樹。
中京の布陣がこう↓
−−−−−−−中村−−−−−−−
−−-畑-−−−佐藤−−−南部−−
−−−−−牧野−-福ヶ迫-−−−−
−長田−−須崎−−新里−−野添−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−川上−−−−−−−

８７分、国士舘は佐藤優平が右に開いて、高見啓太が折り返す。
佐藤がセカンドに反応し、右中間からシュートを狙う。ＤＦがブロック。

８９分、国士舘は坂谷武春→木下ロベルト。
国士舘の布陣がこう↓
−−−−−福田−−金子−−−−−
−−木下−−−−−−−−高見−−
−−−−−佐藤−−橋本−−−−−
−瀬川−−吉田−−仲島−−矢野−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−本田−−−−−−−

９０分、中京のカウンター。
長田海人が高見啓太の突破を引っ掛けてスルーパスを送る。
中村亮太は一気に裏へ抜け出して、ＣＢ吉田吏玖が追走。
吉田が強引に引っ掛けて、判定はファウル。

中村亮太はしなやかで腰が強い。
単なる「速い」だけでなく、追って競るのが上手い。
怪我明けとのことだが、終盤までしっかり走れていた。
スペースができると、彼の存在は脅威になる。

９０分、国士舘は吉田吏玖が一発退場となる。
しかしぎりぎりエリア外のため、ＰＫにはならない。

９１分、中京のＦＫはゴール正面＆エリアすぐ外。
佐藤和弘が右足で直接狙うも壁に弾かれる。

９２分、中京は南部健造が右足ミドルを狙ってＧＫがブロック。
中村亮太がセカンドからシュートを狙うも、再びＧＫブロック。

９３分、国士舘は高見啓太→今瀬淳也。
国士舘の布陣がこう↓
−−−−−−−金子−−−−−−−
−−木下−−−−−−−−福田−−
−−−−−佐藤−−橋本−−−−−
−瀬川−−今瀬−−仲島−−蛭子−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−本田−−−−−−−

試合は１−１で１０分ハーフの延長戦。
前半は国士舘、後半は中京という９０分だった。

９４分、国士舘は木下ロベルトが左サイドから１タッチで中に落とす。
金子昌広は１タッチで縦にスルーパスを入れる。
福田真也が抜け出して決定的だった。
ここはＧＫ川上悠一郎がボールに飛び込んで抑える。

川上悠一郎は４年まで公式戦出場がほどんどないというＧＫ。
しかし今日はハイボールの捕球、飛び出しと安定感抜群だった。

１０３分、中京は右からのサイドチェンジを、
畑直樹が１タッチでエリア左に落とす。
佐藤和弘が左斜めからシュートを狙うも枠外。

試合は１１０分を終えて１-１で決着つかず。
３回戦進出を掛けたＰＫ戦は国士舘大が先攻だった。
国士舘１本目。金子昌広が成功。
＜国士舘　１−０　中京＞
中京１本目。中村亮太が成功。
＜中京　１−１　国士舘＞
国士舘２本目。福田真也のキックは中京ＧＫがブロック。
＜国士舘　１−１　中京＞
中京２本目。長田海人が成功。
＜中京　２−１　国士舘＞
国士舘３本目。仲島義貴のキックは枠上。
＜中京　２−１　国士舘＞
中京３本目。南部健造が成功。
＜中京　３−１　国士舘＞
国士舘４本目。瀬川和樹が成功。
＜中京　３−２　国士舘＞
中京４本目。佐藤和弘が成功。
＜中京　４−２　国士舘＞
ＰＫ戦はここで決着。中京大が３回戦進出を決めた。

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サッカー(大学)
引き続いて総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント。
大会２日目は長居公園内で３会場並行開催だ。
私は第２試合もキンチョウスタジアム。
第１試合の延長戦、ＰＫで時間は４０分押したけれど、
移動がないから影響を受けなかった。

関西大は関西第一代表。１回戦で富士大を下した。
関西学生１部では前期を終えて４位につけている。
春のリーグ戦で観られなかったので、大臣杯で見ておこう。
「タレント軍団」という意味では全国一かもしれない。
質はもちろん「量」が凄い。
今日も控えに崔創喜、村下達郎が並んでいるのを見て吹き出してしまった。
どちらも中学生の頃から全国区だった素晴らしいＧＫである。
これだけ人材が過剰だと、Ｊより「埋没するリスク」が大きいと思う。

専修大は関東第７代表。１回戦で日本経済大を下した。
関東大学リーグ１部では首位につけている。
新興勢力として台頭中で昨季は関東１部、インカレを初制覇。
今大会も「初出場初優勝」の期待が掛かる。
庄司悦大、町田也真人は卒業したけど、主力が結構残っている。
攻撃的で楽しいサッカーが持ち味だ。

関西大学
ＧＫ　 １ 金谷和幸　 ３年 １８４／７４ G大阪Y
ＤＦ　 ２ 内田恭兵　 ２年 １７１／６３ 磐田Y
　　　 ４ 小椋剛　　 ３年 １８１／７５ 川崎U-18
　　 ２３ 寺岡真弘　 ３年 １７９／７３ 神戸Y
　　　 ３ 都並優太　 ３年 １７３／６５ 東京V･Y
ＭＦ　 ６ 田中裕人　 ４年 １７５／７４ G大阪Y
　　　 ８ 和田篤紀　 ２年 １７８／６６ 神戸Y
　　　 ７ 岡崎建哉　 ４年 １７３／６２ G大阪Y
ＦＷ １９ 木村一貴　 ３年 １８３／７５ 神戸Y
　　 １７ 奥田勇太　 ３年 １７７／６９ 千葉U-18
　　 ２０ 海田佳祐　 ３年 １７３／６３ 磐田Y

−−海田−−−奥田−−−木村−−
−−−−-岡崎−−−和田-−−−−
−−−−−−−田中−−−−−−−
−都並−−寺岡−−小椋−−内田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−金谷−−−−−−−

専修大学
ＧＫ 　１ 福島春樹　 １年 １８１／７５ 静岡学園
ＤＦ　 ２ 北爪健吾　 ２年 １７７／６９ 前橋育英
　　 ２９ 本名正太朗 ３年 １８１／７５ 川崎U-18
　　　 ３ 鈴木雄也　 ４年 １７７／７２ 武相
　　 ２３ 萩間大樹　 １年 １７５／６７ 川崎U-18
ＭＦ ２６ 中島健太　 ２年 １７１／６３ 川崎U-18
　　　 ８ 下田北斗　 ３年 １７０／６０ 大清水
　　　 ７ 長澤和輝　 ３年 １７１／６６ 八千代
ＦＷ １０ 仲川輝人　 ２年 １６２／５３ 川崎U-18
　　 １１ 牧内慶太　 ４年 １７１／６６ 柏U-18
　　 １９ 大西佑亮　 ４年 １９０／８０ 鹿島Y

−−−−−−−大西−−−−−−−
−−牧内−−−長澤−−−仲川−−
−−−−−下田−−中島−−−−−
−萩間−−鈴木−−本名−−北爪−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−福島−−−−−−−

関西大のスタメンを見ると何と全員がＪユースの出身！
専修大は栗山直樹が１回戦で傷んで欠場。本名正太朗がＣＢに入った。

８分、専修は北爪健吾が右サイドから折り返す。
大西佑亮がヘッドを競って落とす。
牧内慶太のシュートはＧＫ金谷和幸がブロック。
こぼれ球から大西が狙って枠に届くが、関大ＤＦはぎりぎりブロック。

１１分、専修は北爪健吾が右から中に当てる。
長澤和輝がエリア右にスルーパスを通す。
仲川輝人はスペースに抜け出して、打たずに中へ落とす。
牧内慶太がフリーかつ至近距離だったけどシュートは枠上。

１４分、専修は長澤和輝がセカンドからエリア右に落とす。
大西佑亮は抜け出すも打ち切れない。
牧内慶太がこぼれ球からシュートを狙うも左ポスト。

専修のチャンスが続く序盤だった。
しかし１つのプレー、１つの笛で流れが激変する。

１９分、関大は和田篤紀が左サイドから右足で折り返す。
奥田勇太がＣＢと競りながら裏のスペースに走り込む。
専修はＣＢ鈴木雄也が軽く手で引っ張った。
主審がカードに手を伸ばして厳しいな…と思ったら何と一発レッド！

１９分、専修は鈴木雄也が一発退場。

２１分、関大の直接ＦＫは左中間で距離は約２０ｍ。
岡崎建哉が右足で直接狙って枠上。

２３分、専修は牧内慶太→冨田将司。
冨田は三菱養和ＳＣ出身の１年生だ。
専修の布陣がこうなる↓
−−−−−−−大西−−−−−−−
−−長澤−−−−−−−−仲川−−
−−−−−下田−−中島−−−−−
−萩間−−冨田−−本名−−北爪−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−福島−−−−−−−

２６分、関大は岡崎建哉が右サイドに展開。
内田恭兵は右サイドから浮き球で折り返す。
海田佳祐がファーからヘッドを合わせるもＧＫの正面。

３２分、専修は北爪健吾の右クロスがファーに流れる。
長澤和輝は左への流れを中に戻す。
北爪がエリア内で競って、関大ＣＢは身体を寄せる。
主審が小椋剛のファウルを取って、判定はＰＫ。

３２分、関大は小椋剛に警告。
３３分、専修は仲川輝人がＰＫを成功。
＜専修大　１−０　関西大＞

３７分、小椋剛がセットプレーでシミュレーションを取られる。
小椋は２枚目の警告で退場。
試合はこの時間にして早くも「１０人同士」となった。
「帳尻合わせ」ではないと思うけど、スタジアムには不穏な空気も…。

４１分、関大は木村一貴→藤原賢土。
関大の布陣がこう↓
−−−−海田−−−−奥田−−−−
−−−−-和田−−−岡崎-−−−−
−−−−−−−田中−−−−−−−
−都並−−寺岡−−藤原−−内田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−金谷−−−−−−−

専修がＰＫで１点リードを守り前半４５分が終了。
試合は「１０人ｖｓ１０人」で後半に。
４５分、専修は大西佑亮→東大樹。
専修の布陣がこう↓
−−−−−−−仲川−−−−−−−
−−長澤−−−−−−−−-東-−−
−−−−−下田−−中島−−−−−
−萩間−−冨田−−本名−−北爪−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−福島−−−−−−−

５１分、関大のカウンター。
海田佳祐が左に開いて、岡崎建哉は左足で折り返す。
奥田勇太がファーに走り込んで届けば…。
という場面だったけれどＧＫ福島春樹がボールを抑えた。

５７分、専修は東大樹、下田北斗が右から中につなぐ。
長澤和輝の右足ミドルはいい形だったけれどＧＫの正面。

５８分、関大は和田篤紀→安藤大介。

６１分、専修は下田北斗が東大樹と右サイドでワンツー。
下田は縦に抜け出し、エリア内に切れ込んで折り返す。
仲川輝人がいい場所に入っていたけれど、スペースが狭くて打ち切れない。

６５分、関大は海田佳祐→篠原宏仁。
関大の布陣がこう↓
−−−−−−−奥田−−−−−−−
−−篠原−−−岡崎−−−安藤−−
−−−−−−−田中−−−−−−−
−都並−−寺岡−−藤原−−内田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−金谷−−−−−−−

７３分、関大は都並優太に警告。北爪健吾の突破に対する対応。

７３分、関大は奥田勇太→稲森睦。
関大の布陣がこう↓
−−−−−−−岡崎−−−−−−−
−−安藤−−−田中−−−篠原−−
−−−−−−−稲森−−−−−−−
−都並−−寺岡−−藤原−−内田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−金谷−−−−−−−

次第に関大の攻勢が強まる。
安藤大介、篠原宏仁の個人技、ドリブルが有効だった。
岡��建哉も高い位置に出て「嗅覚」を発揮する。
ユース時代は「宇佐美の後ろで気を利かせる人」という印象だった。
でも今の彼は堂々たる主役である。
更に個人技のある田中裕人が一列上がり、
前にボールをつける「ポジティブなプレー」が増えた。

７４分、関大は田中裕人が右にサイドチェンジ。
内田恭兵は攻め上がって折り返す。
岡崎建哉がヘッドを合わせたけれどＧＫ金谷和幸の正面。

７７分、関大は安藤大介がエリア左に落とす。
岡崎建哉が抜け出して左足シュートを狙うもＧＫがブロックして外。

８１分、関大は岡崎建哉が右サイドにスルーパス。
内田恭兵は縦に抜け出して折り返す。
安藤大介がファーから合わせたヘッドは決定的だったけれど枠外。

８８分、専修は長澤和輝→池田裕樹。
専修の布陣がこう↓
−−−−−−−仲川−−−−−−−
−−池田−−−−−−−−-東-−−
−−−−−河津−−下田−−−−−
−萩間−−冨田−−本名−−北爪−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−福島−−−−−−−

８９分、関大は内田恭兵が右サイドを攻め上がってマイナスのクロス。
岡崎建哉がエリア外から走り込んでボレーを合わせた。
勢いもついていい形だったけれど枠外。

アディショナルタイムの提示は４分。
専修が何とか逃げ切るかな？と思ったけれど…。

９０分、関大は寺岡真弘が縦に当てる。
篠原宏仁は右から中に落とす。
田中裕介が少し持ち上がって右足一閃。
美しいループがＧＫの頭上を破った。
＜関西大　１−１　専修大＞
関大は後半ロスタイムの劇的同点弾！
キンチョウスタジアムは大盛り上がりである。

試合は１−１のまま、１０分ハーフの延長戦に入った。

９１分、関大は稲森睦がエリア右にスルーパス。
安藤大介は切れ込んで折り返す。
篠原宏仁がフリーでボレーを合わせて決定的だった。
しかしシュートは打ち切れない。

９６分、関大の波状攻撃。
岡崎建哉が右サイドから折り返す。
安藤大介はファーサイドから落とす。
都並優太が走り込んでボレーを合わせる。
これも決定的だったけれど、ＧＫ福島春樹がブロック。
安藤がこぼれ球から狙ったシュートは枠外。

都並優太は都並敏史氏のご子息。
逞しく、球際の激しさや頑張りで見せるタイプだ。
技巧派軍団の関大では異質なタイプかもしれない。
そしてお父様とプレーがよく似ている（笑）
この時間になって、攻撃へよく絡んでいた。
「苦しい時間に頑張れる」のは大事なことである。

試合は１−１で延長後半に入る。
前半とは比較にならぬほど、お互いの決定機が増えていた。

１００分、専修は荻間大樹が左サイドから切れ込んでシュート。
しかし関大ＤＦがブロックして枠外。

１０５分、関大は都並優太がエリア左に落とす。
篠原宏仁は左足でマイナスの折り返すを入れる。
岡崎建哉がシュートを狙うも枠外。

１０６分、関大は稲森睦が１タッチで前線に落とす。
岡崎建哉が左に開く。
安藤大介がエリア内に抜け出して左足シュート。
しかし専修ＤＦがブロックして枠外。

１０８分、専修は下田北斗が左ＣＫを左足で入れる。
河津良一がファーに走り込んで、低いボールをヘッドで合わせた。
＜専修大　２−１　関西大＞
関大の「イケイケ」を、専修大がセットプレーで一刺し。
栗山直樹、鈴木雄也とセットプレー二本柱を欠く中、
河津良一がいいタイミングでフリーになっていた。

試合は２−１でタイムアップ。
専修大はかなりドタバタしたけど、辛うじて３回戦に歩を進めた。

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サッカー(U18)
昨日に引き続いて育成年代、プリンスリーグ関東を見る。
顔見知りのＦＣ東京サポから「何故この試合？」と聞かれた。
理由はまずこの両チームをどこかで見ておきたいから。
もう一つは「夜の町田戦と掛け持ちできる会場と時間」だったからだ。
会場は小平の武蔵野苑グラウンドで、キックオフが１１時だった。

プリンスリーグＵ-１８関東は今週末が第９節。
１０チームのＨ＆Ａだから、ちょうど前期最終戦だ。
ＦＣ東京は５勝３敗で１０チーム中３位につけている。
ポゼションサッカーが定着し、目下４連勝中と好調だ。
昨年のプレミアイーストは１１位に終わり、降格の憂き目にあっている。
お蔭で「関東の厳しさ」は深まるばかりだ（笑）
ここから「最大１チーム」しかプレミアに上がれないのです。

桐蔭学園は１勝２分５敗の９位。
昨年のインターハイ王者が苦しんでいる。
インハイ出場を逃し、前節は川崎フロンターレに１−９と大敗。
今日はスタメンをかなり入れ替えたらしく、１年生を大量抜擢している。

ＦＣ東京Ｕ-１８
ＧＫ １６ 大野遥河　 ２年 １７８／６５ FC東京U-15むさし
ＤＦ ２９ 田宮碧人　 １年 １６６／６０ FC東京U-15むさし
　　 １５ 五勝出竣仁 ２年 １７５／６４ FC東京U-15むさし
　　 ３６ 大西拓真　 １年 １７６／７０ FC東京U-15深川
　　 ２５ 鴨池陽希　 ２年 １７３／６４ FC東京U-15むさし
ＭＦ　 ８ 野沢英之　 ３年 １７８／６５ FC東京U-15深川
　　　 ６ 小泉将来　 ３年 １６２／６５ FC東京U-15深川
　　 ２０ 伊藤裕也　 ２年 １６７／６０ FC東京U-15むさし
　　 １０ 二瓶翼　　 ３年 １６５／６３ FC東京U-15深川
ＦＷ １２ 輪笠祐士　 ２年 １６３／５４ FC東京U-15むさし
　　 １４ 岩田拓也　 ３年 １７７／６７ FC東京U-15深川

−−−−岩田−−−−輪笠−−−−
−−二瓶−−−−−−−−伊藤−−
−−−−−小泉−−野沢−−−−−
−鴨池−−大西−-五勝出−-田宮−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−大野−−−−−−−

桐蔭学園高校
ＧＫ　 １ 境龍登　　 ３年 １７６／７８ 横浜FM･JY
ＤＦ １３ 三輪泰平　 １年 １７１／５６ 鹿島JY
　　　 ８ 山崎稜　　 ２年 １７０／６１ 大宮アルディージャJY
　　　 ５ 杉村隆　　 １年 １７５／６６ 鹿島つくばJY
　　　 ３ 冨澤右京　 ３年 １６９／６５ 横浜FM･JY
ＭＦ １８ 小田倉康太 ２年 １８０／７２ 町田JFC
　　　 ７ 片岡立綺　 ２年 １６６／５６ 東急レイエス
　　 １０ 白浜隼　　 ３年 １７０／６３ 桐蔭学園中
　　 １５ 辛島侑烈　 １年 １７５／６４ ベガルタ仙台JY
ＦＷ １６ 安藤竣也　 １年 １５５／５２ 横浜FM･JY
　　　 ９ 溝口拓郎　 ３年 １７７／６８ FC.LAGO

−−−−溝口−−−−安藤−−−−
−−辛島−−−−−−−−白浜−−
−−−−−片岡−-小田倉-−−−−
−冨澤−−杉村−−山崎−−三輪−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−-境-−−−−−−−

ＦＣ東京はＵ-１７代表の川上翔平が欠場。
軽い打撲によるもので、代表の参加はおそらく問題ないとのこと。

４分、ＦＣ東京のショートカウンター。
野沢英之がパスカットからエリア右に抜け出し、左で流し込んだ。
＜ＦＣ東京Ｕ-１８ １−０ 桐蔭学園高＞

１０分、ＦＣ東京は野沢英之が中盤からヘディングでクリア。
岩田拓也が相手ＣＢと競りながら身体を入れて前を取る。
岩田はエリア右から難なく流し込んだ。
＜ＦＣ東京Ｕ-１８ ２−０ 桐蔭学園高＞

ＦＣ東京が序盤からいきなり得点を重ねる。
得点を取ることで、更に彼らの持ち味も発揮されていた。
ＦＣ東京といえば「頑張る」「堅い」スタイルで知られていた。
それが今年は本吉剛新監督のもと、１８０度の転換を図っている。
２月の都Ｕ−１７新人戦で見た時は、まだ付け焼刃だった。
でも今日は見ていてストレスが無い。
一言でいえば「ボールを大事にするサッカー」である。
パスを刻む、足元で動かす傾向は確かにある。
ただ「ボールを持つだけで崩せない」という弊がない。

ポゼションサッカーが上手く行かないと「最後の質」が問題になる。
でもＦＣ東京は見ると「最初の質」が高かった。
最終ライン、ボランチの選手がフリーでも、ボールを持ち過ぎない。
少ないタッチ、いいテンポでボールを動かす。
だから前の選手は余裕を持ってプレーできるのだ。
パスの動きも立体的で、単調さがなかった。
三人目、四人目がパスコースを増やす動きをしっかりする。
そうするとパスワークは停滞しない。
更に五勝出竣仁、野沢英之と長いフィードを使える選手がいる。
ボールの動きに中だけ、外だけという偏りもなかった。
「こう動かせ」と選択肢を狭める指導でなく、
まず選択肢を増やそうという部分に重きが置かれている。
スタイルが変わったといっても、
「足を動かす」「奪われたらすぐ切り替える」という美風は残っている。
今までの特長が今のサッカーでも生きていた。

桐蔭はボールを持たれることを覚悟していたと思う。
きっちりセットして、ブロックを作る守り方をしていた。
しかしそこを崩されるともう手が無い。

２０分、ＦＣ東京は五勝出竣仁が右サイドにロングフィード。
岩田拓也はボールを良く抑えて、エリア右にラストパスを落とす。
小泉将来が抜け出し、相手ＭＦと競りながら足を伸ばして流し込んだ。
＜ＦＣ東京Ｕ-１８ ３−０ 桐蔭学園高＞

２７分、桐蔭は安藤竣也が前線でキープして右サイドに落とす。
溝口拓郎がエリア右に切れ込んでシュート。
相手ＣＢにコースを切られて枠外。
桐蔭にとってはこれがおそらく前半最大のチャンスだった。

３４分、ＦＣ東京は前後でワン、ツー、スリーと動かす。
野沢英之がワンタッチでボールを下げる。
伊藤裕也はそのまま縦にクサビを当てる。
岩田拓也がボールを戻さずに反転。
ＤＦを鮮やかに振り切って、エリア右から１対１を流し込んだ。
＜ＦＣ東京Ｕ-１８ ４−０ 桐蔭学園高＞

ＦＣ東京の攻撃が「パスで崩すだけ」だった訳ではない。
岩田拓也、二瓶翼が「個」でＤＦを剥がしていた。
岩田拓也はしなやかさ、反転の鋭さがある。
相手に寄せられても、相手を背負っても、振り切ってしまえる。
二瓶翼はドリブラーだ。
ゾーンＤＦに「ムラ」を見つけると、果敢に切れ込んでいた。
相手がパスを予想して散らばると、二瓶は中から切れ込んで来る。
狭いスペースからでも直線的に切れ込めるのが彼のドリブルだ。
岩田、二瓶が縦への推進力だった。

４０分、ＦＣ東京は右サイドのボール奪取から伊藤裕也が縦フィード。
輪笠祐士は中央でボールを抑えて運び、右に叩く。
岩田拓也がＤＦを振り切って、エリア右から流し込んだ。
＜ＦＣ東京Ｕ-１８ ５−０ 桐蔭学園高＞
岩田拓也は前半で早くもハットトリック達成だ。

ＦＣ東京が５−０と試合を決めて前半が終了する。
試合は後半。

４８分、ＦＣ東京は二瓶翼が左中間から切れ込み、右アウトでスルーパス。
小泉将来がフリーで抜け出し、１対１から流し込む。
＜ＦＣ東京Ｕ-１８ ６−０ 桐蔭学園高＞
小泉将来も本日２点目。
「パスコースを増やせる」「裏を取れる」選手だ。
野沢英之がやや引き気味で、小泉は前に出てくることが多い。
彼の飛び出しがいいアクセントになっていた。

５２分、ＦＣ東京は小泉将来が左サイドで縦に当てる。
二瓶翼がキープして外に落とす。
鴨池陽希が一気にＤＦの裏へ抜け出して折り返す。
岩田拓也がファーからヘッドを合わせる。
完璧な崩しだったけれど、シュートは右ポストに弾かれた。

５４分、桐蔭は右スローインから片岡立綺がスルーパス。
溝口拓郎がエリア右に切れ込んで流し込んだ。
＜ＦＣ東京Ｕ-１８ ６−１ 桐蔭学園高＞
溝口拓郎は劣勢の中でも持ち味を発揮していた。
パワフルな突進が頼もしいアタッカーである。

５５分、ＦＣ東京は伊藤裕也→長澤皓祐。
長澤も１年生。

５８分、桐蔭は片岡立綺が右アウトでスルーパス。
安藤竣也がエリア右に抜け出してシュートを放つ。
決定的だったけれどこれはＧＫ大野遥河がブロック。

この５分だけは桐蔭が流れを取った時間帯かもしれない。
５９分、ＦＣ東京は輪笠祐士→高橋宏季。
６１分、桐蔭は辛島侑烈→石橋侑大。
６６分、ＦＣ東京は岩田拓也→ブーゾ・アモス。

７０分、ＦＣ東京は小泉将来が右サイドを抜け出して折り返す。
長澤皓祐、高橋宏季のシュートはいずれも決定的だった。
しかし２本とも桐蔭ＤＦが身を挺してシュートブロック。

７３分、桐蔭は白浜隼→金島遼。

７４分、ＦＣ東京は田宮碧人が右サイドから鋭い弧でファーに落とす。
ブーゾ・アモスの足元にピタリと収まり、ゴール左から１対１を流し込んだ。
＜ＦＣ東京Ｕ-１８ ７−１ 桐蔭学園高＞
田宮碧人は１年生ながら右ＳＢでスタメン起用されていた。
スプリント能力が抜群で、更に後半も足が止まらない。
右足のクロスボールも近目、遠目としっかり蹴れる。
青木啓輔の負傷から得たチャンスだが、目を見張るプレーを見せていた。

７７分、ＦＣ東京は五勝出竣仁→浅野友亮。
８１分、ＦＣ東京は小泉将来→矢島輝一。
ＦＣ東京の最終布陣がこう↓
−−−−矢島−−−-アモス-−−−
−−二瓶−−−−−−−−長澤−−
−−−−−野沢−−高橋−−−−−
−鴨池−−大西−−浅野−−田宮−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−大野−−−−−−−

８３分、桐蔭は冨澤右京→米山直樹。
桐蔭の最終布陣がこう↓
−−−−溝口−−−−石橋−−−−
−−金島−−−−−−−−安藤−−
−−−−−片岡−-小田倉-−−−−
−山崎−−米山−−杉村−−三輪−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−-境-−−−−−−−

試合はそのまま７−１でタイムアップ。
ＦＣ東京のいいところを見るには最高の試合でした。

試合後に本吉剛・ＦＣ東京Ｕ-１８監督にお話を伺いました。
以下はコメントの抜粋です。
●トレーニング
前を追い越して出ていくとか、クサビを入れてスイッチ入れるとか、
そういうところはトレーニングに落とし込んでやっている。
３人目を使うためにリターンを禁止にするとか、
いくつかの色のビブスを着させて、同色は禁止とか、
黄色に出したら次は赤に出す、赤に出したら白とか…。
必然的に周りが動き出さないと崩せない。
そういうトレーニングをやってている。
コーチからも色々なアイディアを出してもらってますね。
後ろからビルドアップするという意味では、ミスを恐れだすと、
とたんにポジションを取らなかったりとか、
ボールを受けなくなったりとか、そういうことがある。
しっかり判断して、チャレンジしようとした中で、
ボールを取られることに関しては、どんどんやりなさいと言ってます。

●目標
関東大会の順位決定戦が６月下旬にあったけれど、
プレミアの首位を走っているヴェルディさんだったりとか、
準決勝で負けたマリノスさんとか、
そういうところにガチンコ勝負でやると、逆に守勢に回る時間が多かった。
同じプリンスでもレイソルさんが走っているので
そういうところとやっていけるのか？が今後の課題になる。
この夏にそこをクリアできるか、同レベルへ行けるように、鍛えて行きたい。
立ち上げの時、今年成し遂げたいモノは何か？を選手自信に考えさえて、
ミーティングを自分たちでさせた。
更にどういうことをクリアするとそれに近づけるんだろう？
という具体策だったりを、心技体で書かせた。
具体的な目標としては、一つがプリンスで優勝して、
昇格戦に勝って、プレミアに昇格するということ。
もう一つは、クラブユースとＪユースで日本一を狙うということです。

●クラブとして
一人でもここからトップに輩出したい。
ストレートにユースからすぐトップではなくてもいい。
いま特別指定で三田や武藤が帰ってきている。
ＦＣ東京の選手だったらぜひウチの大学に来て欲しい、
と言われるような選手も、どんどん輩出するユースになっていきたい。
ＦＣ東京魂というか、青赤魂というか、
本当にここでやりたい、俺がここを支えていくんだという意識を
どう植えつけるか？というのは大事です。
権田修一は駒沢スクール出身で。５年生の時は僕が指導しました。
そこからジュニアユース、ユースってトップって上がってきた選手です。
彼なんかは結構そういうことを言ってると思うんですよね。

●地道な積み重ね
あまり頻繁にスタッフが変わっていくと、なかなか難しい。
上がってくる選手のコーチとどういう関係を築くか？だったり、
あと親や学校の先生との関係もあります。
学校の担任の先生に話をして、
ウチの活動に対して学校側にも理解を求めるとか、
そういう一つ一つを、地道にやっていくことが、
少しずつ、理解につながったりする。
もちろん実績としてトップに上げる選手を出して、
どれだけ選手が活躍するか？って言うのは大事です。
例えば長友が本当にウチのスクールから育った選手だったら、
もっとインパクトが大きかったと思うんです。

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サッカー(U18)
新横浜から高尾へ移動し、１６時キックオフの「Ｔ１」を見る。
念のため説明するとＴ１とは高校生年代の東京都１部リーグ。
計１０チームが参加し、ホーム＆アウェイで計１８試合を戦う。
なおプレミアイーストにヴェルディと三菱養和。
プリンス関東にＦＣ東京、関東一、成立学園が参加している。
上から数えると４部リーグ相当だけど、高校生だから大人のような差はない。

実践学園を見ておきたかった。
今年は修徳と共に高校総体の都予選を勝ち抜き、
７年ぶりの「全国」を決めている。
Ｔリーグでも好調で４勝２敗の３位につけている。
学校は中野区にあるが、グラウンドは八王子市内だ。
校舎とは離れているけれど、アクセスも含めて施設が素晴らしい。
高尾駅から徒歩５分足らずで、人工芝のピッチと５段ほどの客席がある。
サイズは大きめの野球、サッカー兼用。
こちらのピッチに背を向けて、野球部員がトスバッティングをしていた。
彼らも西東京大会を前にした大事な時期なのだろう。

実践学園高校
ＧＫ　 １ 天野将貴　 ３年 １７３／７０ FC杉野
ＤＦ　 ４ 福岡将太　 ３年 １７９／７０ JACPA東京
　　　 ３ 尾崎快斗　 ３年 １８３／６５ ROMBA立川FC
　　 １０ 鴻田直人　 ３年 １７４／６３ JACPA東京
　　 １５ 佐藤剛　　 ３年 １７１／６４ あきるのFC
ＭＦ　 ５ 森栄司　　 ３年 １７４／６３ 府ロク
　　　 ６ 三村涼　　 ３年 １７２／６０ AZ86東京青梅
　　 １９ 徳山浩介　 ３年 １６９／６０ AZ86東京青梅
　　　 ８ 原大和　　 ３年 １７５／６７ 横河武蔵野FC
ＦＷ １２ 粕川竜貴　 ３年 １６８／６２ FC府中
　　 １３ 中里岳史　 ３年 １７４／６７ 青梅三中

−−−−中里−−−−粕川−−−−
−−-原-−−−三村−−−徳山−−
−−−−−−−-森-−−−−−−−
−佐藤−−鴻田−−尾崎−−福岡−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−天野−−−−−−−

駒澤大学高校
ＧＫ　 １ 市川晃平　 ２年 １７８／７０ FC杉野
ＤＦ　 ３ 黒田大介　 ３年 １７０／６１ クラブ与野
　　 　２ 広瀬貫太　 ３年 １８０／６５ VIVAIO船橋
　　　 ４ 東史弥　　 ３年 １８０／６５ 赤羽岩淵中
　　 　５ 井浦正人　 ２年 １７８／６３ Forza’02
ＭＦ　 ６ 星皓遥　　 ３年 １５９／５８ 東急レイエス
　　　 ９ 桑野裕稀　 ３年 １６５／５７ ジュニオールSC
　　 １０ 大川雅史　 ２年 １７２／６５ フッチSC
　　 　７ 桑原智　　 ３年 １７３／５８ 東京久留米FC
　　　 ８ 鎌田雄太　 ３年 １６０／５６ シュートJY
ＦＷ １１ 飯泉優人　 ３年 １６７／５９ FC東京深川

−−−−−−−飯泉−−−−−−−
−−鎌田−−−桑原−−−大川−−
−−−−−桑野−−-星-−−−−−
−井浦−−-東-−−広瀬−−黒田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−市川−−−−−−−

雨中のキックオフとなる。
観客は大変だけど、ピッチはそれほど水含みじゃない。
むしろ「ボールが走る」くらいの湿り具合だったと思う。
実践はまず最終ラインの大きさが目に付いた。
尾崎快斗は１８３ｃｍの登録だけど、
実測は１９０ｃｍ以上あるかもしれない。

１１分、駒澤は桑野裕稀に警告。
セットプレー時の距離不足。

１６分、実践は粕川竜貴が中里岳史とのワンツーで、相手ＤＦを中に寄せる。
粕川は左に叩いて、三村諒がエリア左から左足シュートを狙う。枠外。

１７分、実践は尾崎快斗に警告。
大川雅史の反転を手で止めた。

１８分、実践は徳山浩介の左足ミドルが枠を捉える。
市川晃平がブロックして逃れた。

実践が球際で勝ち、序盤からペースを掴んでいた。
駒澤は縦に長いボールを蹴っていた。
しかし福岡将太、尾崎快斗は跳ね返しの能力が高い。
福岡将太は強さや速さもあり、フィジカル的に素晴らしい選手だった。
実践もそれほど手数を掛けない、縦に速いサッカーだ。
ただ２トップチェイシングが駒澤よりいい。
左ＭＦの原大和も縦に入るボールへの競り合いで効いていた。
前線の守備が機能し、いい体勢でキックを蹴らせない。
駒澤らしい「ラッシュ」をむしろ返り討ちにしていた。

駒澤は大学と同じでベンチが熱い。
選手が委縮するんじゃないか？というくらいのダメ出しが続く。
ただそういう中でも東史弥主将はよく声をだし、自分の考えを伝えていた。
レフティーの桑原智も変化をつけていた。
しかし試合の大勢は変わらない。

２３分、実践は左ＣＫを徳山浩介が右足で入れる。
尾崎快斗がニアでヘッドを軽く擦らしてゴールイン。
＜実践学園 １−０ 駒大高＞
尾崎快斗の「高さ」が奏功した。

３０分、駒澤は飯泉優人が左に叩く。
鎌田雄太はワンタッチで中に落とす。
大川雅史がＤＦを少しずらしてエリア内のギャップに切れ込む。
いい崩しで決定的だったけど、実践ＤＦが身体を寄せて防いだ。

駒澤はこれがおそらく前半唯一の決定機。
シュートの本数はおそらく０本。

３８分、実践は森栄司のクサビから仕掛ける。
粕川竜貴が前を向いて仕掛け、左右の重心移動でＣＢを剥がす。
粕川の右足ミドルは枠を捉えて決定的だった。
しかしＧＫ市川晃平がブロックする。

４０分、実践のショートカウンター。
原大和が左サイドのパスカットから中里岳史とワンツー。
原はエリア左に抜け出してシュートを狙うが、駒澤ＤＦにブロックされる。

４４分、駒澤は桑野裕稀に警告。これもセットプレーの距離不足。

実践が「１点に留まった」という前半４５分だった。
試合は１−０で後半。

４８分、実践は原大和が前線でハイボールを競る。
粕川竜貴がセカンドから右足ボレーを狙う。
シュートは１バウンドして枠を捉えたが、ＧＫにブロックされる。

５０分、実践は左スローインから原大和が左サイドを抜け出す。
原はエリア内に切れ込んでシュート。
ＧＫ市川晃平が１本目の１対１は良く止める。
しかし原はセカンドボールを悠々と押し込んだ。
＜実践学園 ２−０ 駒大高＞

５５分、実践は徳山浩介が左中間から右足でＦＫを合わせる。
福岡将太がニアでヘッドを競るが届かない。
しかしＧＫが福岡のヘッドを見て、反応が遅れる。
最後は尾崎快斗がＧＫのブロックに詰めて押し込んだ。
＜実践学園 ３−０ 駒大高＞
尾崎快斗は本日２点目。しかしこの直後に…。

５７分、実践は尾崎快斗に警告。
タックルが足裏から入ってしまい、「バチッ」と音が聞こえた。
尾崎は２枚目のイエローカードで退場となる。
実践の布陣がこうなる↓
−−−−−−−中里−−−−−−−
−−-原-−−−粕川−−−徳山−−
−−−−−−−三村−−−−−−−
−佐藤−−鴻田−−-森-−−福岡−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−天野−−−−−−−

尾崎快斗は対人ではまだ未熟なところがある。
反転、横への動きが遅くて、振り切られる場面が多かった。
ただ声がよく出るし、いい意味で「前向きさ」が伝わってくる選手。
まだ完全なレギュラーではないとのことだけど、
身長、ポテンシャル的に要注目だろう。

６０分、駒澤は星皓遥→竹内健人。
６１分、実践は粕川竜貴→安齋柊。
実践の布陣がこうなる↓
−−−−−−−中里−−−−−−−
−−-原-−−−−−−−−徳山−−
−−−−−三村−−-森-−−−−−
−佐藤−−鴻田−−安齋−−福岡−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−天野−−−−−−−

６４分、実践は森栄司がスルーパス。
原大和がエリア左に抜け出してシュート。
原はＧＫのブロックに詰めて打ち直すが２発目は枠外。

６７分、実践は佐藤剛→渡辺隆斗。
７４分、駒澤は飯泉優人→杉山慶介。
７７分、駒澤は市川晃平→楠川慶。
７８分、駒澤は竹内健人→尾門泰。
駒澤の最終布陣がこう↓
−−−−−−−大川−−−−−−−
−−桑原−−−杉山−−−竹内−−
−−−−−桑野−−鎌田−−−−−
−井浦−−-東-−−広瀬−−黒田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−楠川−−−−−−−

７８分、実践は徳山浩介→緋田優人。
８２分。実践は中里岳史→小林優。
小林優は１７８ｃｍ・７１ｋｇの３年生。
短時間のプレーでもフィジカルの凄みが伝わってきた。

８８分、実践は原大和→小澤哲大。
実践の最終布陣がこう↓
−−−−−−−小林−−−−−−−
−−緋田−−−−−−−−小澤−−
−−−−−三村−−-森-−−−−−
−福岡−−鴻田−−安齋−−安齋−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−天野−−−−−−−

アディショナルタイムの提示は３分。
実践が危なげなく守り切り、３−０で駒大高を下している。
試合後に実践学園の深町監督にお話を伺いました。
「セパタクロー日本代表元主将」という異色の指導者です。

●深町公一監督（実践学園高）：
駒大さんは縦に速いサッカーをするし、フィジカル的な強さもある。
守備は競り合い、セカンドボールを意識し、
攻撃はやり合っても仕方ないので、グラウンダーで勝負しようということだった。
しっかりと守備をしながら、シンプルにボールを回し、ウチの良さが出た。
２点目が大きかったですよ。
色々な子を試せたので、チャンスを与えるという意味でもいい機会だった。
同じような子がまだまだ一杯います。

チームのストロングポイントは粘り強い守備でしょう。
運動量がそんなあるわけじゃないけど、真面目に頑張れる。
「１．１」が１１人揃えば１２になると、選手にはいつも言っている。
全員に守備の意識があるというのはウチの良さでしょう。
トップの子もよく走って、前線からチェイシングもしてくれる。
あとはセットも大きな武器で、そこで点は取れている。
２点３点取られちゃう試合は、チのペースじゃないですね。
守備をしながら１−０で勝つようなチームかな？と思います。

ウチは全国に出ているけれど、勝ったことがない。
今年は全敗の歴史を塗り替えるという目標でスタートしている。
このチームは流経大柏にフェスティバルでやられている。
インハイの目標を敢えて言うんだったら、
流経さんが来るかどうかは別にして、３つ目まで行きたいな、という気持ちだ。
でもまずは１戦必勝でしょう。

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サッカー(U18)
プリンスリーグ関東はレベル的にプレミアと遜色がない。
今年は柏が昇格、ＦＣ東京が降格して更に濃くなった。
１０チームの内訳はＪ下部、高校が５つずつ。
高体連の５校も「全国優勝を最近経験した」チームが４つ。
桐光は全国制覇歴こそないが、柏と勝点２差の２位につけている。

プリンスリーグ関東は「前期最終戦」の第９節。
今日はしんよこフットボールパークに足を運んだ。
桐光学園高と横浜Ｆ･マリノスユースの対戦である。
桐光は先に述べたとおり６勝２敗、勝点１８と好調。
町田担当的には酒井良、北井佑季、鈴木孝司選手の母校である。
マリノスは４勝４敗、勝点１２で１０チーム中６位だ。

桐光学園高校
ＧＫ １７ 北村征也　 ３年 １７７／６８ 横浜FM･JY追浜
ＤＦ　 ２ 関根陸　　 ２年 １６８／６１ 横浜ジュニオール
　　　 ４ 諸石健太　 ３年 １８０／６４ 横浜FM･JY
　　　 ５ 大田隼輔　 ３年 １７７／６７ 町田JFC
　　　 ３ 菅本岳　　 ３年 １７３／６１ 犬蔵中
ＭＦ　 ７ 橋本裕貴　 ３年 １７２／６２ 町田JFC
　　　 ６ 多田八起　 ３年 １７３／６２ シーガル広島
　　 １０ 松井修平　 ３年 １７０／６０ 川崎フロンターレ
　　　 ８ 有田和明　 ２年 １６８／６０ 東急レイエスFC
ＦＷ　 ９ 野路貴之　 ３年 １７１／６２ 横浜FM･JY
　　 １１ 市森康平　 ３年 １７５／６６ 茅ヶ崎第一中

−−−−市森−−−−野路−−−−
−−有田−−−−−−−−橋本−−
−−−−−松井−−多田−−−−−
−菅本−−大田−−諸石−−関根−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−北村−−−−−−−

横浜Ｆ･マリノスユース
ＧＫ　 １ 田口潤人　 １年 １８１／７０ 横浜FM･JY
ＤＦ ２６ 鈴木浩一郎 ２年 １７７／６７ 横浜FM･JY
　　　 ４ 林拓弥　　 ３年 １７２／６３ 横浜FM･JY追浜
　　　 ５ 伊池翼　　 ３年 １７４／５８ 横浜FM･JY追浜
　　　 ２ 高野遼　　 ３年 １６６／５６ 横浜FM･JY
ＭＦ　 ８ 喜田拓也　 ３年 １６７／５４ 横浜FM･JY
　　 ２８ 榎本拓也　 ２年 １７１／５７ 横浜FM･JY
　　　 ７ 林原大輝　 ３年 １６７／６０ 横浜FM･JY追浜
　　　 ６ 斎藤一磨　 ３年 １６９／６０ 横浜FM･JY追浜
ＦＷ １０ 田中智也　 ３年 １５８／５０ 横浜FM･JY追浜
　　 １１ 伊東海征　 ３年 １６８／６３ 横浜FM･JY追浜

−−−−伊東−−−-田中智-−−−
−−−斎藤−−−−−−林原−−−
−−−−−榎本−−喜田−−−−−
−高野−−伊池−−-林-−−鈴木−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−田口−−−−−−−

桐光は諸石健太がＵ-１８代表候補。
多田八起は２年前の千葉国体で神奈川県選抜に入っていた。
マリノスは田口潤人がＵ-１６代表である。
喜田拓也もＵ-１７、１８と年代別代表の常連。
既にトップチームでの出場経験もある選手だ。

どちらも〔４−４−２〕の布陣だけど、動きの意図が違う。
桐光はオーソドックスな横並びで、選手同士の距離を揃える意識が高い。
彼らのプレスは２トップが相手の最終ラインを追うところから組織的だ。
ただ必要以上に動いて消耗するやり方ではない。
バランスのいい「一般的ゾーンＤＦ」である。

マリノスはＳＢの位置が高く、サイドのＭＦが中に絞る。
選手同士の距離が近く、細かくボールを動かす攻撃だ。
言うならブラジル流のポゼションサッカーである。
前線、中盤は流動的で、人数をきっちり掛ける。
不可避的に守備は奪われたら慌てて引いても間に合わない。
すぐに寄る、ファーストディフェンスを重視するやり方になる。
最低限のリスク管理を担うのは喜田拓也。
アンカーとしてバイタルの穴埋め、攻めの一手目を担っていた。

１１分、桐光は市森康平→田中昇平。
市森は膝を痛めたようで、負傷交代となってしまう。
田中昇平は２トップの右に入った。

１６分、桐光は関根陸に警告。
高野遼の突破を後ろから引っ掛けた。

２３分、桐光は左クロスの攻め直し。
松井修平がヒールでエリア内に落とす。
田中昇平はエリア左に抜け出して決定的だった。
しかしマリノスのＤＦが身体を寄せてカバーする。

２５分、マリノスは高野遼が左から切れ込んで中に落とす。
伊東海征のミドルはＤＦがブロックして外。

２６分、マリノスは林原大輝の左ＣＫがファーに流れる。
斎藤一磨が左足で入れたクロスはＧＫがブロック。
しかし伊池翼、喜田拓也がこぼれ球に詰めてボールをを抑えた。
田中智也がセカンドから狙ったミドルは枠上。

２９分、桐光は多田八起のクサビから崩した。
橋本裕貴は右サイドでマークを外し、左足で折り返す。
田中昇平がファーサイドでトラップし、正確に左隅へ流し込む。
＜桐光学園高　１−０　横浜Ｆ･マリノスユース＞

桐光はこの試合初のシュートだった。
ただマリノスのペースだったかというと、そうでない。
桐光は相手にボールを持たせつつ、相手の持ち味を消していた。
マリノスは崩せないから、少しずつじれていく。
桐光は相手のバランスを崩す「布石」を打っていた。

桐光の堅守は予想通りである。
一方でアタックが予想以上にエレガントだった。
両ＣＢからきっちり転がして、つなぐ意図が強い。
特に諸石健太は足技に自信があるようで、プレスを受けても落ち着いている。
中盤は多田八起、松井修平の両インサイドが魅力的だ。
二人ともインサイドキックの質が高く、クサビを縦に打ち込める。
多田は潰しが出来て、カバー、フリーランと周りを楽にしていた。
松井は技巧的で、周りが見えている。ヒールや浮き球を使う遊び心もあった。
桐光の中盤は「個」としてマリノスに引けを取らない。
橋本裕貴も目立っていたけど、彼は左利きでスピード抜群。
背筋を立ててプレーできるのも技巧派の証明だ。
彼らのプレーを見て、「今日は桐光の試合だな」と直観した。

３７分、マリオスは左スローインから伊東海征が切れ込む。
伊東が中に落として、林原大輝はいいタイミングで走り込んできた。
しかしこの決定機で林原は打ち切れない。

４１分、マリノスは田中智也が中央からドリブルで切れ込んで右に落とす。
林原大輝が左足でシュートを狙うが、ＧＫ北村征也はぎりぎりで抑える。

桐光がシュート１本ながらきっちりリードを取る。
１−０で試合は後半。

４５分、マリノスは伊東海征→宇佐見康介。林原大輝→汰木康也。
マリノスの布陣がこう↓
−−−-宇佐見-−−-田中智-−−−
−−汰木−−−榎本−−−斎藤−−
−−−−−−−喜田−−−−−−−
−高野−−伊池−−-林-−−鈴木−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−田口−−−−−−−

４８分、桐光は有田和明が左から中にドリブルで切れ込む。
有田は野路貴之と前後パス交換から右足ミドルを狙って枠外。

５１分、桐光は松井修平が左にサイドチェンジ。
有田和明が中に切れ込んでゴール横からシュートを狙った。
これはマリノスＤＦがブロックして外。

５７分、桐光は有田和明→持田理久也。
持田もマリノス出身である。
桐光側もこれで４名がマリノスっ子だ。

６１分、桐光は多田八起が軽快なステップから突破。
多田はエリア左にするっと切れ込んで折り返す。
野路貴之がファーから右足ボレーを合わせてゴールイン。
＜桐光学園高　２−０　横浜Ｆ･マリノスユース＞

７３分、桐光のショートカウンター。
野路貴之が奪ってすぐ右足のループシュートを狙う。
いい狙いだったけれど枠の少し上。

７３分、マリノスは斎藤一磨→田中健太。

７４分、桐光は関根陸が右サイドからアーリークロスを大きく振る。
松井修平が左サイドのスペースでピタッと合わせる。
松井はエリア左に抜け出して、ＧＫとの１対１を狙った。
しかし田口潤人が松井の左足シュートをナイスブロック。

桐光学園は２点を奪ってなお、攻撃の手を緩めない。
ショートカウンターが驚異になるのは想定通りである。
ただ前に当てて連動する遅攻が前半以上に効いていたのは驚いた。

マリノスはボールを前半に引き続いて「持って」いた。
問題は崩し切れないことに尽きる。
技術的には高度でもリズムの変化、最後のアイディアが物足りなかった。
相手が嫌がる、裏をかくプレーがなかなか出てこない。

８３分、桐光は多田八起→池田友樹。

８６分、マリノスは汰木康也が左から中に持ち込んでスルーパス。
田中智也がエリア右に抜け出して放ったシュートは枠外。

８８分、マリノスは伊池翼に警告。

９１分、桐光は菅本岳→中島駿。
桐光の最終布陣がこう↓
−−−−植木−−−−野路−−−−
−−持田−−−−−−−−池田−−
−−−−−橋本−−松井−−−−−
−中島−−大田−−諸石−−関根−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−北村−−−−−−−

試合は２−０でタイムアップ。
桐光の強さがよく分かる９０分でした。

両監督にお話を伺いました。
●佐熊裕和監督（桐光学園高）：
Ｊとやる時は、何とか頑張ってショートカウンターを狙う形です。
ボールをつなぐところはつないで、崩せるところは崩して、
カウンターと遅攻を組み合わせながら、やりたいと思う。
ただ遅攻は手数が多くなったり、無駄な持ち方をすることで、
相手のＤＦラインが下がってしまうことも多い。
マリノスはプレッシャー早いので、
トレーニングになると言うと変ですけど、今日は球離れが早かったと思う。

我々はそんな力あるチームでもない。
みんなが頑張ってということになる。
ボールを奪った時にどう攻めよう？というのもコンセプトにはある。
しかし奪うところで終わっちゃうところが多い。

今日は途中から入った子を「チャンスを生かせ」という形で送り出した。
サブメンバーを何とか強くさせたいな、とやっている。
優勝なんて狙えるチームじゃないから、一戦一戦を大事に戦いたい。
プリンスリーグでは「目の前の相手で何とか勝負したい」と思っている。
選手もそれで精一杯だと思います。

●松橋力蔵監督（横浜ＦＭユース）：
最後のところですよね。
上手くつないでいても、最後の精度、ダイナミックさが欠けていた。
ハーフタイムは勇気を持って入っていこう、と選手を送り出した。
細かいところにこだわるだけでなく、
ダイナミックさも出していかないといけない。
後半は選手がトライしていたと思うけれど、いかんせん精度が低かった。

こういうサッカーはリスクが高いし、難しいと思います。
できない選手だったら、求めません。
ある程度はそういうことができる子達だと思っている。
ただどうしても「背後を狙え」っていうと、全員が背後を狙っちゃう。
インナーで受けろというと、全員がインナーで受けちゃう。
背後を狙う時には相手が下がったり、同じラインにいるなら、工夫が欲しい。
一歩でも二歩でも下がって、そこからスルーパス受けるとか…。
でも桐光さんは固いですね。
そこを崩したいというのは、毎年のテーマみたいになってます。

駆け引きの面白みをどれくらい楽しめるか？
というのは精神的な問題も結構あると思うんですよね。
「フィードがもし引っ掛かったら？」なんて頭によぎると、
それはちょっと難しいと思います。
トライをさせないといけないけれど、それには時間が必要です。
子どもたちの特性に合わせて、アプローチを変えている部分はもちろんあります。
彼らは大人しいんですよ。ただスイッチ入った時には力を出します。
今年の成績も勝って負け、勝って負けなんです。
前節の山梨学院戦は、先制された後に爆発して４点取っている。
チームだけでなく、選手の中にも起伏というのがある。
いい時はいいし、悪くなった途端にガーッと落ちちゃう。
それを変えようとしているところが、選手の中にもうかがえる。
我慢がすごく必要というのは思います。
バーッと言うだけでは跳ね返ってこない場合も多い。
そういうアプローチは少し考えますね。

目標はまず、来年こそはプレミアに絶対上がってやろうということ。
もう一つはクラブユース選手権が、去年は出られなかったので、
今回は絶対に頂点に立とうと思っています。

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サッカー(U15)
日本サッカーの中学生年代には、夏と冬の全国大会がある。
夏はクラブユース、中体連とそれぞれ別のタイトル。
冬はどちらも一緒に戦う高円宮杯がある。
今日見るのは夏に帯広で開かれる日本クラブユース選手権の予選。
関東クラブユース選手権（Ｕ−１５）である。

全国の壁は高く険しい。
東京都ならまず１次リーグ、２次リーグ、３次リーグがある。
決勝トーナメントは２４チームが参加し、９チームが関東に勝ち上がった。
なお東京の関クラ出場枠は計１２。
関東リーグ勢（ヴェルディ、深川、養和巣鴨）はここからの登場だ。
「関クラ」には１都７県から６４チームが参加。
上位９チームがクラ選の出場権を得る。
１０位から１２位の３チームはディベロップカップに回る。

今日は２回戦で、会場が８つあった。
この試合に勝てば「１６強進出」である。
知人からＦＣ東京深川グラウンドを勧められたので足を運ぶ。
第１試合は帝京ＦＣと前橋ＦＣの対戦だ。
帝京ＦＣはその名の通り帝京高と縁が深い。
練習も清瀬内山グラウンドでやってるのかな？
前橋ＦＣは２００８年に創立された。
「前橋ジュニアユース」から分かれたとも言い得る。
去年も見ているけれど、いいサッカーをしていた。

帝京ＦＣジュニアユース
ＧＫ １２ 細川優志　 ３年
ＤＦ　 ６ 加藤貴也　 ３年
　　 １９ 高橋翔太　 ３年
　　　 ３ 熊倉海都　 ３年
　　　 ４ 吉野巧人　 ３年
ＭＦ １０ 引間楓太　 ３年
　　 １５ 田仲拓実　 ２年
　　　 ８ 梅田隆次　 ３年
　　　 ９ 村上光樹　 ３年
ＦＷ　 ２ 伊藤聖悟　 ３年
　　 １１ 平井寛大　 ３年

−−−−平井−−−−伊藤−−−−
−−村上−−−−−−−−梅田−−
−−−−−田仲−−引間−−−−−
−吉野−−熊倉−−高橋−−加藤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−細川−−−−−−−

前橋ＦＣ
ＧＫ 　１ 山口康平　 ３年
ＤＦ １５ 金田蓮　　 ２年
　　　 ３ 大平陸　　 ３年
　　　 ２ 高沢成　　 ３年
　　　 ６ 小畑達也　 ３年
ＭＦ　 ５ 井上滉斗　 ３年
　　　 ８ 李英洙　　 ３年
　　 ２２ 黒岩嘉斐　 ３年
　　 １０ 横澤航平　 ３年
　　　 ４ 吉田朋恭　 ３年
ＦＷ １１ 田端龍馬　 ３年

−−−−−−−田端−−−−−−−
−−吉田−−−横澤−−−黒岩−−
−−−−−-李-−−井上−−−−−
−小畑−−高沢−−大平−−金田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山口−−−−−−−

４分、帝京は村上光樹がエリア左からシュート。右ポストに弾かれる。

５分、前橋は井上滉斗が縦にフィード。
田端龍馬がＣＢをぶち抜いて、中にカットイン。
しかしシュートは枠外。

７分、前橋は田端龍馬が「スラローム」でドリブル突破。
マークを剥がして左足のループシュートを狙うがバーに弾かれる。

８分、前橋は田端龍馬が左サイドを突破して折り返す。
黒岩嘉斐がボレーを合わせけど、これもバー直撃。

前橋ＦＣは田端龍馬が素晴らしい。
腰が強くて切れがあり、左右両足のキック力もある。
圧倒的なエースだし、Ｊクラブから確実に声の掛かるレベルだ。
去年はいなかったけど、中体連から移籍してきた子らしい。

前橋ＦＣは上州らしい「熱い」チームだ。
湯浅英明監督のコーチングはちょっとスパルタな感もある。
ただやっているのは丁寧で良質なパスサッカー。
ボールコントロール、キックの質にこだわった指導が伝わってきた。
意図を持ってボールを動かし、最後の局面も連携と技で打開する。
選手の質も含めて、Ｊの下部組織と全く遜色が無い。

２４分、帝京は村上光樹がドリブルでエリア内に切れ込む。
引間楓太がセカンドボールからミドルを狙う。
フリーで決定的だったけど枠の上。

３３分、前橋は井上滉斗が左足のライナーで右に展開。
田端龍馬が右サイドから切れ込んでシュート。決定的だったけど枠上。

前橋ＦＣは井上滉斗がゲームを作っていた。
両足ともキックの精度と質が高く、しかも周りが見えている。
細かいお洒落なパスも出せるし、一気に外へ振るパスも出せる。
周りに声を掛けるリーダーシップもあった。
ちなみに左足を多用するので、最初は左利きと間違えた（笑）

３９分、前橋は横澤航平が右サイドから中に切れ込む。
横澤は縦に当てて、田端が１タッチで下げる。
横澤は更に縦へ当て、今度は吉田朋恭が下げる。
前後のワンツー２度で完全に崩して、横澤は左足シュート。
素晴らしい崩しでかなり決定的だったけれど、バーに弾かれた。

横澤航平は１６０ｃｍぎりぎりの小兵レフティー。
ただ左足のタッチ、プレーの切れは素晴らしい。
昨年から気になっていた選手である。
Ｕ−１４ナショナルトレセンに呼ばれている選手だ。

前半は帝京の「バー選手」が大活躍。
前橋ＦＣが一方的に押しつつ、前半４０分をスコアレスで折り返す。

試合は後半。
４５分、前橋は小畑達也が左サイドをドリブルで抜けてクロス。
田端龍馬のトラップが大きく、左足のシュートは打ち切れず。

４６分、帝京は梅田隆次が縦にクサビを当てる。
村上光樹が反転からエリア右に抜けて、シュート。
ＧＫ山口康平がブロックする。

４９分、帝京は平井寛大が右足ミドルを狙うも、わずかに枠の右。

４９分、帝京は村上光樹がエリア右に切れ込んでシュート。
ＧＫ山口康平がブロックする。

試合の流れが完全に変わる。
村上光樹のスピード、突破力はスペースが空くと生きる。
引間楓太のキープ、配給も良かった。
帝京ＦＣは身体のサイズ、走力で前橋を上回っていた。
例えばＣＢの高橋翔太は１８０ｃｍ超で、
しかもまだ伸びそうな身体のバランスだった。

６３分、帝京は伊藤聖悟→小川海人。

６４分、前橋のショートカウンター。
田端龍馬が相手のボールを引っ掛けて、左に落とす。
横澤航平は左足ミドルを狙うが枠外。

６６分、前橋育英は井上滉斗が縦フィード。
田端龍馬がボールを抑えて前に切れ込み、右足シュート。枠外。

６９分、帝京は平井寛大が右ＣＫを右足で入れる。
村上光樹のヘディングは完璧に叩きつけて決定的だった。
しかしＧＫ山口康平がナイスブロック。

前橋ＦＣの守護神・山口康平が後半は大活躍。
身長は１８０ｃｍ弱くらいかな？
上半身が逞しくて、しかも動きが鋭い。
１歩目、２歩目が鋭くて、前と横の踏み込みが速い。
パントキックの飛距離も十分だ。
彼もナショトレＵ−１４の経験者だ。

６９分、帝京は田中拓実→金子将和。
帝京の最終布陣がこう↓前線の４人は流動的だった。
−−−−−−−村上−−−−−−−
−−平井−−−梅田−−−小川−−
−−−−−田仲−−金子−−−−−
−吉野−−熊倉−−高橋−−加藤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−細川−−−−−−−

７２分、前橋は２枚替え。
黒岩嘉斐→菅貴彰。吉田朋恭→永井聖哉。
前橋の最終布陣がこう↓
−−−−−−−田端−−−−−−−
−−-菅-−−−横澤−−−永井−−
−−−−−-李-−−井上−−−−−
−小畑−−高沢−−大平−−金田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山口−−−−−−−

７６分、前橋は大平陸に警告。
村上光樹のドリブル突破に対する対応。

７７分、帝京のＦＫはゴール向かってやや左。
２０ｍほどの好位置から引間楓太が右足で直接狙う。
ＧＫ山口康平がファー側に寄りすぎていて危ないと思った。
実際に引間のキックは壁の上を越えて左隅へ収まりそうだった。
しかしＧＫ山口が予想以上に鋭い反応で横っ飛びブロック！

８１分、帝京は梅田隆次がスラロームの突破から右足ミドル。外。

試合は前後半８０分を終えて決着つかず。
ＰＫ戦は両チーム７人が連続して成功。
しかし８人目で後攻の帝京ＦＣが失敗…。
前橋ＦＣが０−０（８ＰＫ７）で３回戦進出を決めた。
なお前橋ＦＣは翌日にヴェルディを下してクラ選出場を決めている。

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サッカー(U15)
引き続いて関東クラブユース（Ｕ−１５）選手権。
深川の第２試合は大宮アルディージャとＦＣ多摩の対戦である。

大宮アルディージャは５月のナイキプレミアカップで全国２位。
Ｕ−１６代表に呼ばれる選手もいる、全国レベルのチームだ。
ＦＣ多摩は「都リーグＡ」で現在２位。
リーグ戦ではＦＣ東京むさしに５−１で勝っている。
全国未経験の街クラブだけど、期待できると知人に勧められた。
そういえば４月に流経大柏を観たらＦＣ多摩の子が多かった。
流経だけでなく、都リーグでもここ出身の選手はよく見る。

大宮アルディージャジュニアユース
ＧＫ　 １ 加藤有輝　 ３年
ＤＦ １２ 高橋秀斗　 ３年
　　 １７ 山田陸　　 ２年
　　　 ２ 朝妻佑斗　 ３年
　　　 ５ 野崎玲央　 ３年
ＭＦ　 ４ 鈴木大貴　 ３年
　　 １０ 黒川淳史　 ３年
　　　 ６ �睫�拓弥　 ３年
ＦＷ　 ７ 藤沼拓夢　 ３年
　　 １４ 飯島大吾　 ３年
　　　 ９ 立石爽志　 ３年

−−−−−−−立石−−−−−−−
−-飯島−-高柳−−黒川-−藤沼-−
−−−−−−−鈴木−−−−−−−
−野崎−−朝妻−−山田−−高橋−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−加藤−−−−−−−

ＦＣ多摩
ＧＫ　 １ 渡辺聖也　 ３年
ＤＦ　 ５ 小山和人　 ３年
　　　 ４ 堀内隆城　 ３年
　　　 ３ 本村武揚　 ３年
　　　 ２ 国分優樹　 ３年
ＭＦ　 ７ 宮原直央　 ３年
　　 １５ 山田聖也　 ３年
　　　 ９ 桑原孝太郎 ３年
　　　 ６ 高橋健人　 ３年
ＦＷ １０ 兼田晏音睦 ３年
　　 １１ 浅見颯人　 ３年

−−−−浅見−−−−兼田−−−−
−−高橋−−−−−−−−桑原−−
−−−−−山田−−宮原−−−−−
−国分−−本村−−堀内−−小山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−渡辺−−−−−−−

序盤はＦＣ多摩が押す。
前線からのプレッシングが極端にアグレッシブだった。
何でも「一人が二つ」が守備のテーマらしい。
単なるフォアチェックでなく、複数で一気にボールを刈りに行く。
インサイドハーフの２枚も、どんどん踏み込んでいく。
大宮は丁寧にポゼションするチームだ。
しかし圧力に負けてボールを動かせない。

９分、多摩は小山和人の左ロングスローがエリア内に届く。
大宮の選手がニアでクリアを図るが失敗。
バックヘッドがオウンゴールとなる。
＜ＦＣ多摩　１−０　大宮アルディージャ＞

小山和人のロングスローは強烈だった。
右ＳＢの子がわざわざ左まで投げに行きましたからね！
悠々とエリア内に届くし、キックと大差のない「速球」である。
この年代であんなスローインを見たのは初めて。
上半身の筋力が並外れているのだろう。
１回戦のクマガヤＳＣ戦も彼の「腕」が２点を演出したらしい。
技術的には決して器用なタイプでない。
ボールコントロール、インサイドキックは改善が必要だ。
ただ右サイドからのクロスはいい。
半身の体勢から強い浮き球を中に合わせられる。
「実用的なサイドバック」だと思った。

１０分、大宮は鈴木大貴に警告。
兼田晏音睦のドリブルを手で止めた。

１３分、多摩は桑原孝太郎が右サイドから折り返す。
宮原直央がＤＦのクリアを拾ってミドルを狙うけど枠外。

１５分、多摩は宮原直央がエリア内にドリブルで切れ込む。
桑原孝太郎がエリア右でセカンドに反応しシュート。
大宮ＤＦがブロックして逃れる。

桑原孝太郎はスピードを生かして序盤からよく絡む。
宮原直央も中盤の底から攻め上がってくるのが面白い。
身のこなしがよくて、配球の冴えもあった。

１６分、多摩は本村武揚が右サイドに開く。
小山和人は右サイドからドリブルで攻め上がってクロス。
高橋健人がファーに飛び込んでヘッドをあわせるがＧＫの正面。

２３分、多摩は堀内隆城が縦にクサビを入れる。
浅見颯人は右中間で止めて、中に落とす。
兼田晏音睦がマークを剥がしてシュート。しかし枠の上。

兼田晏音睦は序盤から攻守で貢献していた。
２トップの鋭く旺盛なプレッシングは守備の「スイッチ」になる。
ボールを持つと守備を優雅にいなせて、ドリブル、配球と自在。
ちなみに晏音睦と書いて「アトム」と読むらしい。

２５分、多摩は高橋健人が相手ＣＢのクリアを引っ掛ける。
高橋はこぼれ球からエリア内に抜け出し、ＧＫの上をふわっと破ってゴールイン。
＜ＦＣ多摩　２−０　大宮アルディージャ＞

ＦＣ多摩がここまでは大宮アルディージャを圧倒していた。
しかしあれだけのハードプレスが８０分は続かない。
多摩は複数で寄せるから、実は「ファーストＤＦ」を外すと他が空く。
大宮は馴れもあって、ボールが動き始める。
横にボールを振れば、相手のＤＦは散らざるを得ない。
多摩は後ろにセットする場面が増える。

３２分、大宮は左右に揺さぶって崩す。
黒川淳史が中に当てて、飯島大吾はワンタッチで下げる。
立岩爽志が飯島とすれ違いざまにエリア内へ抜け出し、流し込んだ。
＜ＦＣ多摩　２−１　大宮アルディージャ＞

大宮が追い上げて前半４０分を終了する。

試合は後半。
４１分、大宮は鈴木大貴が右中間に当てる。
黒川淳史はＤＦの裏にスルーパスを通す。
立石爽志がエリア右に抜け出して決定的だった。
しかしＣＢ堀内隆城に対応されて打ち切れない。

４６分、大宮は黒川淳史がＤＦの裏にスルーパス。
立石爽志が抜け出して右に落とす。
藤沼拓夢のシュートは決定的だったけれど国分優樹がブロック！

４７分、大宮は黒川淳史がエリア左にスルーパス。
高橋拓弥が抜け出してループを狙う。
決定的なシュートが枠を捉えたけれど、多摩のＣＢがぎりぎりでクリア。

堀内隆城、本村武揚のＣＢコンビはタフで頼もしかった。
彼らがエリア内で身体を張り、劣勢の中でも耐える。

黒川淳史は３年生の早生まれだから「９８年組」である。
飛び級でＵ−１６代表にも呼ばれている技巧派だ。
前半はボールに触れず、持ち味も出せなかった。
ただ後半は決定的スルーパスを「量産」していた。
急所、タイミングを測る機知を持つ司令塔である。

４８分、多摩は浅見颯人→鈴政朝海。
４９分、大宮は朝妻佑斗に警告。

５６分、大宮は鈴木大貴がスルーパス。
飯島大吾のシュートは決定的だったけれどＧＫ渡辺聖也がブロック。
最後は立石颯志がこぼれ球を押し込んだ。
＜大宮アルディージャ　２−２　ＦＣ多摩＞

このしばらく後に「給水タイム」があった。
大宮の選手たちは表情がにこやか。
「この試合はもらったな」という心象が伝わってきた。
一方で多摩は攻めに出られなかった。
小山和人の「鉄腕」も後半はファウルスローの判定が３回。
「投げる時に足が浮く」ということらしい。
おそらく線審の誰かが気づいて、主審と話をしたのだろう。
後半からチェックが厳しくなった。

６２分、大宮のショートカウンター。
黒川淳史はドリブルで運んでスルーパスを通す。
立石颯志がエリア右からシュートを狙って決定的だった。
しかしＧＫ渡辺聖也がナイスブロック。

６８分、大宮のＦＫは左中間で距離が２２，３ｍ。
黒川淳史が直接狙って上。

７０分、大宮は藤沼拓夢→川田拳登。
川田はエース格のＦＷで、Ｕ-１６代表候補でもある。
ただ怪我明けで長時間の出場が難しい。
ちなみに大宮はＧＫ加藤有輝もＵ-１６候補。
「左投げ右蹴り」が印象的な、長身ＧＫである。

大宮の布陣はこう↓
−−−−−−−川田−−−−−−−
−-飯島−-高柳−−黒川-−立石-−
−−−−−−−鈴木−−−−−−−
−野崎−−朝妻−−山田−−高橋−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−加藤−−−−−−−

７５分、多摩は兼田晏音睦→相澤圭佑。
多摩の布陣がこう↓
−−−−鈴政−−−−桑原−−−−
−−高橋−−−−−−−−相澤−−
−−−−−野本−−宮原−−−−−
−国分−−本村−−堀内−−小山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−渡辺−−−−−−−

アディショナルタイムの提示は５分。

８０分、ＦＣ多摩は相澤圭佑が右サイドから左足でラストパス。
ふわっとしたクロスボールがＤＦの裏に通る。
宮原直央がＤＦのギャップを抜け出し、１対１を流し込んだ！
＜ＦＣ多摩　３−２　大宮アルディージャ＞
ＦＣ多摩が土壇場で勝ち越す。

８４分、多摩は野本克啓→手賀大樹。
８５分、多摩は桑原孝太郎→斉藤諒。
多摩の最終布陣がこう↓
−−−−−−−鈴政−−−−−−−
−−斉藤−−−高橋−−−相澤−−
−−−−−手賀−−宮原−−−−−
−国分−−本村−−堀内−−小山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−渡辺−−−−−−−

大宮はＣＢ朝妻佑斗を前線に上げてパワープレーだ。
最終布陣がこう↓
−−−−朝妻−−−−川田−−−−
−-飯島−-鈴木−−高柳-−立石-−
−−−−−−−黒川−−−−−−−
−−−野崎−−山田−−高橋−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−加藤−−−−−−−

試合は３-２でタイムアップ。
ＦＣ多摩が劣勢の中で終盤に勝ち越し、３回戦進出を決めた。
番狂わせには違いないけれど、多摩は勝つべくして勝った。

ＦＣ多摩は固定のグラウンドがなく、
公立校の校庭開放を渡り歩いて練習する「純・街クラブ」だ。
更にいえば年代別代表が複数いる大宮とは違って、
「ブロックトレセン２人」という陣容である。
でも試合からいい雰囲気、いい練習が試合から伝わってきた。

桑原孝太郎は止めようがないくらいの高速アタッカーだけど、
「前所属なし」という変わり種である。
フットサルを少しやっていたくらいらしい。
平林清志監督は「みんなが真面目にやる環境だったから、
『何だできねえじゃん』って子がいなかった」と振り返る。

ＦＣ多摩は３回戦で何と柏レイソルを撃破。
関東のベスト８に残り、クラブユース選手権出場を決めている。
全国大会でもサプライズを見せてほしい。
ウチの近所の小学校の子もいるらしいし（笑）

関西学生１部 大阪学院×京都産業

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サッカー(大学)
今日もＪ-ＧＲＥＥＮ堺で大学サッカーを見る。
ただ昨日と違って１試合だけしか見られない。
岐阜のＪ２が１８時キックオフなので、それに合わせて移動する。

２部から昇格してきた学校同士の対戦だ。
ただ大阪学院大は第１０節終了時点で勝点１８、３位と好調。
ここはガンバ大阪ユース出身者が多い。
しかも望月聖矢、山千代大斗と早くから期待されていた選手だ。
コーチ陣にも岡中勇人氏、前田雅文と「元ガンバ」がチラホラ…。
京都産業大は勝点１０で１０位。
こちらは野洲出身者が多い。
ベンチには前・徳島監督の美濃部直彦氏が入っている。
試合中の指示出しは熱心かつ細かい。
なお今日は不在だけど美濃部さんの甥っ子が主力選手である。

大阪学院大学
ＧＫ　　 １ 太田岳志　 ４年 １９０／８２ 暁
ＤＦ　 ２０ 日高大地　 ４年 １６８／６０ 大阪桐蔭
　　　 １６ 長友啓悟　 ３年 １７８／７４ 日章学園
　　　　 ４ 久保卓哉　 ４年 １８０／６８ 大阪桐蔭
　　　 ２５ 富永成文　 ３年 １６８／５８ 新居浜工
ＭＦ　 ２２ 山千代大斗 １年 １７５／６４ G大阪Y
　　　　 ６ 柿木亮介　 ３年 １６８／６４ 成立学園
　　　　 ７ 望月聖矢　 ２年 １７２／６４ G大阪Y
　　　　 ９ 吉田実成都 ３年 １７０／６５ 草津東
ＦＷ　 ３３ 西田康貴　 １年 １７２／６９ G大阪Y
　　 １２９ 當瀬泰祐　 １年 １６８／５７ 日章学園

−−−−當瀬−−−−西田−−−−
−−−吉田−−−−−−望月−−−
−−−−−柿木−-山千代-−−−−
−富永−−久保−−長友−−日高−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−太田−−−−−−−

京都産業大学
ＧＫ　 １ 三宅貴憲　 ３年 １８４／７６ 金光大阪
ＤＦ　 ６ 冨田慧　　 ４年 １７３／６４ 野洲
　　　 ５ 西口諒　　 ４年 １８０／７３ 野洲
　　 ６７ 岩本泰士　 １年 １８１／７７ 洛北
　　 ４９ 米丸智幾　 １年 １７４／６６ 大分U-18
ＭＦ １６ 松田悠佑　 ３年 １７０／６５ 北大津
　　 １４ 松田康佑　 ３年 １７０／６５ 野洲
　　　 ７ 松永俊吾　 ４年 １７５／６７ 野洲
　　 １３ 安藤由翔　 ３年 １７５／６８ FCライオスY
ＦＷ １０ 佐々木一輝 ４年 １７０／６４ 徳島商
　　 １１ 坂本樹是　 ２年 １７１／７１ 久御山

−−−-佐々木-−−−坂本−−−−
−−安藤−−−−−−−−松永−−
−−−−-松田康−松田悠-−−−−
−米丸−−岩本−−西口−−冨田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−三宅−−−−−−−

大阪学院大の當瀬泰祐選手は背番号が１２９！
ベンチには「１３９番」もいます…。
練習用の全部員通し番号を、そのまま使っているのだろう。
129

大阪学院大は中盤がＢＯＸ型。
技術のある選手を並べて、細かくボールを動かす狙いだ。
ＳＢも高めに張って、攻撃へ絡んでくる。
ただ今日は足元に入った「その次」が乏しい。
裏への抜け出し、それに呼応した危険なパスがない。

京都産業大の攻撃は「外に振る」狙いが多い。
大阪学院に比べるとダイレクトで、ＣＢの西口諒が起点になる。
西口は裏、サイドと長めのフィードを多く蹴っていた。
サイドに入ってからの攻め手がそれほど多くない。
お互いに攻めあぐねる序盤だった。
なおボランチは松田悠佑、康佑の双子コンビ。

１１分、京産大は松永俊吾が右ＣＫを右足で入れる。
西口諒が高い打点のヘッドを合わせる。
これはＧＫ太田岳志の正面。

２４分、京産大はＧＫ三宅貴憲から長いキックが前線に入る。
大阪学院ＤＦがクリアできず、佐々木一輝は裏に抜け出す。
佐々木のシュートは１対１の決定機だったが枠外。

佐々木一輝はパンチの効いたアタッカーだ。
大柄ではないけれど球際が強く、しかも速い。
スペースに入ったボールを追わせたら天下一品である。
１８０ｃｍ級のＤＦにヘッドは普通に競り勝っていた。
Ｕ−１８代表に呼ばれたこともある。Ｊで通用するレベルだろう。
タイプとしては宮市拓実に近いかな？

３２分、京産大は松永俊吾が右ＣＫを右足で入れる。
岩本泰士がファーから高い打点で合わせてゴールイン。
＜京都産業大　１−０　大阪学院大＞

岩本泰士もパンチの効いた選手だった。
彼もとにかくヘディングが高い。
守備の時は「バチッ」と音が聞こえてくるような当たり方をする。
今どき珍しいハードタックラーだ。
荒っぽいのかもしれないけれど、行けないよりは百倍いい。

４１分、京都産業大は西口諒が前線に浮き球でロングフィード。
佐々木一輝はヘッドを競って落とす。
松永俊吾がエリア右に抜け出して決定的だ。
大阪学院はＣＢ長友啓悟がよくカバーしてブロック。
しかし松永はこぼれ球を収めてＧＫの股間に流し込んだ。
＜京都産業大　２−０　大阪学院大＞

松永俊吾はボールを運ぶ、抜け出すプレーで絡んでいた。
野洲の時に比べてゴリゴリ行く力強さが身に付いた。
セットプレーでの正確なキックも相手にとって脅威だった。

４４分、京産大は松永俊吾が右ＣＫを右足で入れる。
岩本泰士はファーからヘッドを落とす。
安藤由翔がセカンドボールを抑えて、ボレーを叩き込んだ。
＜京都産業大　３−０　大阪学院大＞
京産大は立て続けのゴールで大阪学院を突き放す。
また岩本泰士のヘディングだ。

京産大の３点リードで前半が終了する。

４５分、大阪学院は西田安貴→瀧谷亮。
瀧谷は相洋高出身の１回生。１８６ｃｍの大型ＦＷである。
彼が入って前線の力強さが増し、大阪学院は「縦狙い」が増えた。

４８分、大阪学院は望月聖矢が右サイドからのＦＫを左足で入れる。
京産のＧＫ、ＤＦが跳ね返しきれない。
瀧谷亮がセカンドボールに反応して右足ボレーを狙う。
決定的だったけどバーに弾かれた

５３分、大阪学院は望月聖矢が左足で浮き球フィード。
當瀬泰祐がエリア右に抜け出す。
當瀬は後ろからのボールに合わせて右足のダイレクトボレーを狙う。
思い切りは素晴らしかったけれど、シュートは枠上。

５８分、京産大は冨田慧が右サイドから折り返してファーに抜ける。
安藤由翔が「流れ」をトラップ。
切り返してマークを外して、右足シュートを狙う。
至近距離の決定機だったけれど、ＧＫ太田岳志がナイスブロック！

５９分、京産大は岩本泰士に警告。
６６分、京産大は松田康佑に警告。

７４分、大阪学院は吉田実成都→板垣将史。
布陣がこう↓
−−−−瀧谷−−−−當瀬−−−−
−−−板垣−−柿木−−望月−−−
−−−−−−-山千代-−−−−−−
−富永−−久保−−長友−−日高−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−太田−−−−−−−

板垣は帝京第三高出身の１回生。
彼は昨年６月の山梨県総体決勝でのプレーが印象に残っている。
今日も短い時間で好機にしっかり絡んでいた。

７７分、京産大は米丸智幾→上大田悟。
８３分、京産大は坂本樹是→内匠亮太。
布陣がこう↓
−−−-佐々木-−−−内匠−−−−
−−安藤−−−−−−−−松永−−
−−−−-松田康−松田悠-−−−−
−上大田-−岩本−-西口−−冨田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−三宅−−−−−−−

８８分、大阪学院は望月聖矢が縦に当てる。
柿木亮太はヒールでエリア右から中に落とす。
板垣将史がエリア内に仕掛けたけど、京産大ＤＦがブロック。

９０分、京産大は佐々木一輝→千谷優介。
この交代の直後にタイムアップ。
京産大が前半のリードを守り、今季の上位校に３−０の完勝だった。
セットプレーからの２点が効きましたね。

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サッカー(大学)
引き続いて関西遠征。
Ｊ-ＧＲＥＥＮ堺で大学サッカーを見ています。
関西学生１部は第１１節。つまり「前期最終節」である。
堺メインスタジアムの第２試合は関西学院と大阪体育大の対戦だ。
関西学院は勝点１３で７位。大体大は勝点１１で９位。

大阪体育大は昨夏の総理大臣杯王者である。
ちなみに今節は濱上孝次主将が教員実習中で欠場。
実習先の子を連れて応援に駆けつけていたらしい（笑）
他にも「実習から戻った直後」の選手がいると聞く。
米子北で活躍したＦＷ山本大稀は負傷で不在だ。

関西学院大学
ＧＫ　 １ 横江諒　　 ４年 １７７／７５ 野洲
ＤＦ ３１ 海野貴裕　 ３年 １８１／７４ 藤枝東
　　　 ５ 岡崎太一　 ４年 １７６／７０ 藤枝東
　　　 ３ 井林章　　 ４年 １７７／６５ 広島皆実
　　 １６ 福森直也　 ２年 １８２／７２ 金光大阪
ＭＦ　 ２ 沓掛勇太　 ３年 １８０／７８ 千葉U-18
　　 ３３ 原口祐次郎 ２年 １７３／６３ 藤枝明誠
　　 ２６ 小林成豪　 １年 １７５／６４ 神戸U-18
　　 ３２ 星野吉信　 ３年 １６８／６８ 広島皆実
　　　 ９ 浅香健太郎 ２年 １７２／６８ 広島Y
ＦＷ ３７ 森岡大貴　 ３年 １７５／７０ 関西学院

−−−−−−−森岡−−−−−−−
−−浅香−−−星野−−−小林−−
−−−−−原口−−沓掛−−−−−
−福森−−井林−−岡崎−−海野−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−横江−−−−−−−

大阪体育大学
ＧＫ 　１ 姫野昂志　 ４年 １７５／６５ 大分南
ＤＦ　 ７ 國吉祐介　 １年 １７９／７０ 四日市中央工
　　 １４ 池永航　　 ２年 １７７／６９ 清明学院
　　 １２ 坂本修佑　 ２年 １８３／７９ 初芝橋本
　　 　５ 馬場将大　 ４年 １７１／６０ 大塚
ＭＦ 　８ 山田貴文　 ２年 １７２／６２ 日章学園
　　 ２７ 足立拓眞　 ２年 １７２／６１ 久御山
　　 ３５ 坂口豪　　 ２年 １７１／６３ C大阪U-18
　　 ２０ 久保田駿斗 １年 １７１／６１ 長崎日大
ＦＷ 　９ 伊佐耕平　 ３年 １７５／６８ 神戸科学技術
　　 １０ 澤上竜二　 １年 １８１／７４ 飛龍

−−−−澤上−−−−伊佐−−−−
−-久保田-−−−−−−−坂口−−
−−−−−足立−−山田−−−−−
−馬場−−坂本−−池永−−國吉−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−姫野−−−−−−−

関西学院の中盤は沓掛勇太がアンカー。
原口祐次郎は「２．５列目」的な位置取りだ。
最終ラインは井林章がヴェルディの特別指定選手。
広島皆実で選手権制覇に貢献した知性派ＤＦである。
ＣＢの相方・岡崎太一も藤枝東２年で選手権準優勝を果たしている。
当時はＦＷ、右のウイングバックをやっていましたね。
部員の応援歌でマリノスの曲を使っていた。
「オレの関学♪オレらだけが関学♪」という歌詞だ。
関東学院大との対戦でこれを歌ったらかなりの挑発である（笑）

大体大は國吉祐介が入学直後からレギュラーを掴んでいる。
空中戦とキック力に強みのある選手だ。
四中工ではＣＢ、アンカーをやっているはず。
今日は右ＳＢに入っていた。
選手権といえば足立拓眞も一昨年の準優勝メンバーである。
久保田駿斗、澤上竜二も１年生ながらスタメン入り。
澤上は静岡の県選抜にも入っていた大型レフティーだ。

３分、大体大はＣＫの攻め直しだった。
足立拓眞が左サイドから左足で折り返す。
澤上竜二のヘディングシュートは決定的だが右ポストに弾かれる。
最後は池永航がゴール右からこぼれ球をフリーで叩き込んだ。
＜大阪体育大　１−０　関西学院大＞
大体大が早い時間に先制する。

３１分、大体大は足立拓眞が左サイドから折り返す。
伊佐耕平のヘッドはいい当たりだけど正面。

３３分、関西学院は原口祐次郎→平山翔太郎。
原口は顔、頭を相手と強打して出血。
負傷交代で、後で聞くとピッチ脇で縫っていたらしい。
平山はそのまま前目のボランチに入る。

３６分、関西学院は浅香健太郎がセカンドボールを左に開く。
福森直也は星野吉信とのワンツーからエリア内に抜け出す。
福森がゴール左から放ったシュートはＧＫがブロックして枠外。

前半はそれほど動きがなく１−０で終了する。
関学は小林成豪の突破が目立っていた。
パワフルだし、一瞬の加速で相手を剥がせる。
大学でもすぐ通用していますね。

５４分、関西学院は森岡大貴→小幡元輝。
小幡は名古屋Ｕ１８出身の小兵レフティー。
切れのいいドリブルとキラーパスが魅力だ。
布陣がこうなる↓
−−−−−−−浅香−−−−−−−
−−小林−−−星野−−−小幡−−
−−−−−平山−−沓掛−−−−−
−福森−−井林−−岡崎−−海野−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−横江−−−−−−−

５９分、大体大は久保田駿斗→藤山宗徳。
名前は「ふじやま・しゅうと」と読む。

５９分、大体大は相手ＣＢのミスからカウンター。
足立拓眞はエリア左にフリーで切れ込む。
伊佐耕平がＧＫ横江諒の抑えたボールからシュート。
フリーで決定的な場面だったけどシュートは枠上。

６４分、大体大は山田貴文が左に開く。
伊佐耕平が中に折り返す。
澤上竜二のヘッドはＧＫ横江諒のキープする。

６６分、大体大は伊佐耕平→渡邉悠介。
伊佐耕平は大きな怪我が続いて１回、２回とあまり出られなかった選手。
ただ今日は能力の高さを感じるプレーでしたね。
切れと球際の強さを両立していて、好機に良く絡んだ。
５９分の決定機は勿体なかった！

６７分、大体大は坂口豪に警告。
６７分、関西学院は福森直也に警告。

７３分、大体大は馬場将大→永冨誠也。
永冨は左利きのドリブラー。
ボールを足で舐めるようなタッチが楽しかった。
大体大の最終布陣がこう↓
−−−−澤上−−−−渡邉−−−−
−−永冨−−−−−−−−坂口−−
−−−−−足立−−山田−−−−−
−藤山−−坂本−−池永−−國吉−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−姫野−−−−−−−

７５分、関西学院は星野吉信→呉屋大翔。
関西学院はパワープレー気味に前掛かりだった。
最終布陣がこう↓
−−−−呉屋−−−−浅香−−−−
−−小林−−−−−−−−小幡−−
−福森−−平山−−沓掛−−海野−
−−−−−井林−−岡崎−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−横江−−−−−−−

大体大が試合を上手くコントロールしていた。
ボールを保持して消耗を避け、攻撃をシュートで終わらせる。
「打ち逃げ」されると、相手はカウンターができない。

ただし関西学院も終盤に好機が続く。

８９分、関西学院は右ＦＫの跳ね返りから井林章がシュート。枠上。

９２分、関西学院は沓掛勇太が切れ込んで好位置でＦＫを得る。
位置はエリア左角からやや内側。距離が２０ｍ弱。
平山翔太郎が右足で直接狙ったシュートは枠上。

３分のアディショナルタイムを経て試合はタイムアップ。
大阪体育大が勝点３を得て、総理大臣杯に弾みをつけた。

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サッカー(大学)
今週末は久しぶりの遠征！
土、日とＪ-ＧＲＥＥＮ堺で大学サッカーを見る。

関西学生１部は今週末が第１１節。
１２校総当りで、前期の最終戦である。
第１試合は阪南大と立命館大の対戦だ。
阪南大は５勝３分１敗で２位。
首位の桃山学院大とは勝点４差である。。
ただ天候の影響で試合の消化が他校より１カード少ない。
立命館大は３勝４分３敗の８位。
京都の内藤洋平、愛媛の前野貴徳、村上巧がここのＯＢだ。
町田担当的には修行智仁、加藤恒平の母校ですね。

阪南大学
ＧＫ ２１ 原田直樹　 ３年 １８１／７８ 広島観音
ＤＦ １９ 飯尾竜太朗 ４年 １７５／６９ 神戸Y
　　 ３５ 朴賛友　　 ２年 １８２／８０ 幸陽FC
　　　 ６ 本多勇喜　 ４年 １７２／６５ 名古屋U18
　　　 ２ 藤内建太　 ４年 １７４／６８ 高松北
ＭＦ　 ９ 可児壮隆　 ３年 １７２／６３ 川崎U-18
　　 １２ 谷本泰基　 ４年 １７４／６３ 広島皆実
　　　 ８ 窪田良　　 ３年 １７５／６５ 東京V･Y
　　 １０ 神門拓弥　 ４年 １８５／７３ G大阪Y
ＦＷ １８ 奥野将平　 ４年 １７３／７０ 興国
　　 １１ 泉澤仁　　 ３年 １６５／６３ 新潟Y

−−−−泉澤−−−−奥野−−−−
−−神門−−−−−−−−可児−−
−−−−−窪田−−谷本−−−−−
−藤内−−本多−−-朴-−−飯尾−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−原田−−−−−−

立命館大学
ＧＫ ４１ 松本実　　 ４年 １８６／７９ 高知
ＤＦ １５ 武田有祐　 ３年 １７８／７３ 京都U-18
　　　 ５ 武本成将　 ４年 １８１／７３ 京都U-18
　　　 ４ 藤原広太朗 ４年 １７５／６９ FC東京U-18
　　　 ６ 山田樹　　 ４年 １７７／６９ 京都U-18
ＭＦ ２８ 谷口智紀　 ２年 １８４／６５ 滝川二
　　 １６ 垣根拓也　 ３年 １７３／７０ 京都U-18
　　　 ８ 宮本徹　　 ３年 １７０／６５ 広島Y
　　 １３ 日高洸平　 ４年 １６６／６１ 京都U-18
ＦＷ １１ 坂本一輝　 ４年 １７６／６８ 野洲
　　 １０ 淵本翔太　 ４年 １７０／６３ 作陽

−−−−淵本−−−−坂本−−−−
−−日高−−−−−−−−宮本−−
−−−−−垣根−−谷口−−−−−
−山田−−藤原−−武本−−武田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−松本−−−−−−−

谷本泰基、谷口智紀が選手権優勝メンバーですね。

阪南大は永井鷹也が負傷中で、二見宏志が出場停止。
左ＳＢの本多勇喜をＣＢに回して凌いでいる。
本多とコンビを組む朴賛友は、韓国からの留学生だ。
前線も今季８ゴール（得点ランク２位）の小池恭一が負傷で不在だ。
立命館は京都サンガと「スカラシップ」による提携関係がある。
今日の出場選手を見ても、サンガっ子が多い。
坂本一輝は２回生の時に関西１部の得点王を獲得している。

阪南は序盤からアグレッシブに来ていた。
中盤の４人は「横一列」の関係だが、ポジションを崩して踏み込んでくる。
攻撃の流動性、守備はハイプレスが出色だ。
立命館はダイレクトな裏狙いが多い。
藤原広太朗を筆頭にミドルパスの上手い選手がいる。
序盤は両サイドＭＦがＦＷを追い抜いて走り込んでいた。
ＦＷは淵本翔太がセカンドトップ。引いてオトリになる動きが多い。

３分、立命館は宮本徹が縦の浮き球フィードからエリア右に抜け出す。
決定的だったけどボールをコントロールし切れない。
ＧＫ原田直樹が足元に飛び込んでボールを抑えた。

阪南は開始１５分頃までリズムが出なかった。
しかし２０分過ぎからリズムを掴む。
相手のパス回しを引っ掛けてからのカウンターが良かった。
立命館は谷口智紀、垣根拓也の両ボランチが起点になれない。

２１分、阪南のカウンター。
窪田良が縦にフィードを入れる。
泉澤は鋭い反転から１タッチで前に出て、右に落とす。
奥野将平のループシュートは左ポストに跳ね返ってゴールイン！
＜阪南大　１−０　立命館大＞

２２分、阪南は窪田良が右サイドに縦フィード。
立命のＤＦラインが揃わず、背後にスペースが空いていた。
飯尾竜太朗が一気に裏へ抜けて、エリア内まで一気に切れ込む。
飯尾は中まで切れ込み、ＧＫも外して…。
無人のゴールへ左足で流し込んだ。
＜阪南大　２−０　立命館大＞

窪田良が中盤で相手ボールを上手く引っ掛けていた。
左足のキックも質が高く、早いタイミングでスペースに出せる。
阪南は彼がカウンターの起点になり、いきなり２点を挙げた。

２６分、立命館は垣根拓也に警告。

３１分、阪南は谷本泰基が左ＣＫを右足で入れる。
神門拓弥は身体を張ってニアでヘッドを擦らす。
藤内建太がファーからヘッドを押し込んでゴールイン！
＜阪南大　３−０　立命館大＞

３８分、立命館は奥野将平が左サイドに開く。
神門拓弥が左中間から右足一閃。
鋭く弧を描いたミドルが、ゴール右隅に突き刺さった。
＜阪南大　４−０　立命館大＞
神門拓弥は長身のドリブラー。
相手を食いつかせて、そこから駆け引きをできる選手だ。
キック、突破とどちらも質が高い。
長いリーチと、一歩目の速さでＤＦを翻弄していた。
神門と可児壮隆の両サイドは阪南のストロングポイントだ。
２人は前節を終えた時点で６アシスト。
関西１部のアシストランク首位に並んでいる。

４２分、阪南は窪田良が中盤中央から縦にフィード。
泉澤仁が足元でこれを受け、右に半歩ずらして右足ミドルを狙う。
これが上手く滑ってゴール左隅に収まった。
＜阪南大　５−０　立命館大＞
窪田良はこれで前半３アシスト目である。

立命館大が怒涛の５得点。
大きくリードを拡げて、前半４５分を折り返す。

４５分、立命館は後半の頭にカードを２枚切る。
垣根拓也→前岡信吾。日高光平→双木亜門。
布陣がこうなった↓
−−−−坂本−−−−前岡−−−−
−−双木−−−−−−−−宮本−−
−−−−−垣根−−淵本−−−−−
−山田−−藤原−−武本−−武田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−松本−−−−−−−

５５分、立命館は双木亜門が左サイドを抜け出して折り返す。
坂本一輝はエリア内で仕掛けて、右に落とす。
宮本徹がエリア右から狙ったシュートは決定的だったけど枠上。

７０分、阪南は本多勇喜に警告。

７１分、阪南は谷本泰基→田辺翼。
７７分、立命館は淵本翔太→森川裕基。
立命館の最終布陣がこう↓
−−−−坂本−−−−前岡−−−−
−−双木−−−−−−−−宮本−−
−−−−−森川−−谷口−−−−−
−山田−−藤原−−武本−−武田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−松本−−−−−−−

７６分、阪南は奥野将平→河田篤秀。

７７分、立命館はＣＫの攻め直し。
右サイドからの折り返しに対して、阪南ＤＦのクリアが小さい。
武田有祐がセカンドを拾って、左足ボレーを豪快に叩き込んだ。
＜阪南大　５−１　立命館大＞

７９分、阪南は河田篤秀が相手ＤＦのイージーなパスミスを拾う。
河田は中盤から右足一閃。
アウトに掛かった強烈シュートが枠の右隅に突き刺さった。
＜阪南大　６−１　立命館大＞

８５分、阪南は藤内建太→成田恭輔。
阪南の最終布陣がこう↓
−−−−泉澤−−−−河田−−−−
−−神門−−−−−−−−可児−−
−−−−−田辺−−窪田−−−−−
−成田−−本多−−-朴-−−飯尾−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−原田−−−−−−

アディショナルタイムの提示は２分。

９２分、立命館は武田有祐が右サイドから折り返す。
坂本一輝はエリア内で右に落とす。
前岡信吾がフリーで狙って決定的だった。
しかしＧＫ原田直樹はナイスブロック。

阪南大が大量５点のリードを守ってタイムアップ。
今日は首位・桃山学院が同志社に敗れている。
阪南は２８日の京都産業大戦に勝つと首位で前期折り返しだ。

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大学野球
第６１回全日本大学野球選手権。
決勝戦は亜細亜と早稲田の顔合わせだ。
金曜が雨で順延となり、決勝戦は平日になっている。
おかげで私は見に来ることができた。

東都と六大学が決勝で対戦するのは２年連続だ。
昨春は東洋大が慶應義塾大を下している。
両連盟は大学野球界でもずば抜けた二強。
ただし選手権における直接対決は東都が優勢だ。
現在３連勝中で、六大学の勝利は１９８５年にさかのぼる。
「人気の六大学」に対する「実力の東都」の意地があろう。

亜細亜は９年ぶりの出場、決勝進出である。
前回は日本文理大に敗れて準優勝だった。
早稲田の出場は５年ぶりで、前回は東海大を下して優勝している。
決勝戦の先発は１年生の斎藤佑樹だった。
亜細亜と早稲田の対決は０２年の決勝以来。
木佐貫洋と和田毅の投げ合いで、亜細亜が勝利している。

お客は５年前に比べると半分くらいだけど、平日でこの入りは悪くない。
早稲田の初戦は六大学より少なかったけれど、さすがに決勝は来る。
亜細亜も普段の東都とは比較にならぬ集まりだ。
応援団、控え部員に加えて、中高年のＯＢが応援席に集まっていた。
六大学、早稲田が相手となれば燃えるのだろう。

亜細亜大学
１番 中 茶原大晃　 ４年 左左 181/75　世田谷学園
２番 遊 �眦塚У─� ４年 右左 175/65　岡山理大付
３番 指 柴田駿秋　 ４年 右右 181/91　東京学館船橋
４番 右 中村篤人　 ３年 左左 178/74　青森山田
５番 一 堀尾良馬　 ４年 右右 174/64　神港学園
６番 二 北村洋治　 １年 右右 177/70　星稜
７番 三 藤岡裕大　 １年 右左 177/73　岡山理大付
８番 捕 嶺井博希　 ３年 右右 175/75　沖縄尚学
９番 左 中村毅　　 ３年 右右 173/74　中京
　　 投 東浜巨　　 ４年 右右 181/73　沖縄尚学

早稲田大学
１番 二 中村奨吾　 ２年 右右 180/75　天理
２番 中 大野大樹　 ３年 右右 173/75　早稲田実
３番 指 �盒仰昭�　 ４年 右左 172/72　水戸第一
４番 一 杉山翔大　 ４年 右右 172/78　東総工
５番 捕 地引雄貴　 ４年 右右 183/75　木更津総合
６番 三 茂木栄五郎 １年 右左 171/75　桐蔭学園
７番 右 小野田俊介 ２年 右右 182/80　早稲田実
８番 左 吉澤翔吾　 ２年 右右 180/85　日大三
９番 遊 東條航　　 ３年 右右 174/73　桐光学園
　　 投 吉永健太朗 １年 右右 182/80　日大三

１回表。先攻は亜細亜大。
１番・茶原がシンカーで空振り三振。
２番・�眦弔六裕紂０貉爍盈檗�
高田は次打者の３球目に二盗を狙って失敗。二死無走者。
３番・柴田も四球。二死１塁。
４番・中村篤は三邪飛で無得点。

早稲田の先発は吉永健太朗。
今大会は２回戦、準決勝に先発した。
１年生ながら既に早稲田のエース格である。
「全国大会の決勝」はこれで三度目かな？
高２秋の神宮、高３夏の甲子園で優勝している。
実力、実績ともにこの世代ＮＯ１の存在だろう。
球速は速球が１３５〜４４キロ。
ツーシーム、シュート系が１３６〜３９キロ。
スライダーが１２３〜３１キロ。
横シンカーが１２７〜３１キロ。
「高速シンカー」「強めのツーシーム」といったところだろうか？
縦シンカーが１１４〜２１キロ。
こっちは縦にグワっと落ちる球筋だ。
カーブが１０６〜１１キロだ。

吉永は球速的にも世代のトップクラス。
ただ彼の強みは制球と、変化球の種類だろう。
特にシンカーが唯一無二の決め球である。
右投手にとって「左側（右打者の外）」に変化球を投げるのは難しくない。
ただ「右側」にあんな鋭い変化を投げられる投手はいない。
しかも今日はシンカーを２種類使っていた。
縦スラと横スラを投げ分ける投手はいる。
下手投げ、横手投げならシンカーを投げ分ける投手もいる。
しかし吉永は上手の本格派である。
子供の頃にバドミントンをやった効果で、肘の使い方が上手いのだそうな。
初回はボール先行だったが、２回以降はいつもの制球を取り戻していく。

１回裏。後攻は早稲田。
１番・中村が左前安打。無死１塁。
２番・大野はバント成功。一死２塁。
３番・�盒兇�右前安打。一死１、３塁。
４番・杉山は１−２からパワフルに引っ張る。
距離は十分だったが、レフトポールのわずかに左。
杉山は外角速球で見逃し三振。二死１、３塁。
５番・地引が四球を選ぶ。二死満塁。
６番・茂木は左前に落とすタイムリー安打。
二者が生還して二死１、２塁。
＜早稲田大　２−０　亜細亜大＞
７番・小野田が左前安打。
本塁はぎりぎりのタイミングだったが、中村毅がファンブル。
二塁走者が生還して、なお二死１、３塁。
＜早稲田大　３−０　亜細亜大＞
８番・吉澤は二飛で攻撃終了。

亜細亜の先発は東浜巨。
今日の球速は速球が１３３〜４５キロ。
最近の彼にしては速いが高めに浮く、抜ける球が多い。
変化球はチェンジ、シュート系が１２６〜３１キロ。
スライダーが１２０〜２９キロ。
他にスローカーブもある。

初回の東浜は球速ならいつも以上だった。
しかし投げた瞬間にボールと分かる球が多い。
手投げというか、腰を庇っているというか、
「あれ？」と思うフォームで投げていた。
肘の状態が悪いのは周知の話だけど、
他もどこか傷めているのではないだろうか？
そんな状態でも２回戦、準々決勝は彼が先発した。
なお２回以降は持ち直す。身体が温まったかな？

２回表。
亜細亜は５番・堀尾がスライダーで空振り三振。
６番・北村は右前安打。一死１塁。
７番・藤岡が二ゴロ。二死２塁。
８番・嶺井は右飛で３アウト。

２回裏。
早稲田は９番・東條がスライダーで空振り三振。
１番・中村は左前安打。一死１塁。
２番・大野がエンドランから投ゴロ。二死２塁。
３番・�盒兇話翦瑤婆菊静澄�

３回表。
亜細亜は９番・中村毅がスライダーで空振り三振。
１番・茶原は二ゴロ。
２番・�眦弔�中前安打。二死１塁。
吉永のシンカーが打たれるのは初めて見た（笑）
３番・柴田はスライダーで空振り三振。

３回裏。
早稲田は４番・杉山が三ゴロ。
５番・地引は右飛。
６番・茂木が一ゴロで三者凡退。

４回表。
亜細亜は４番・中村篤が二ゴロ。
５番・堀尾は外角速球で見逃し三振。
６番・北村が左飛で三者凡退。

４回裏。
早稲田は７番・小野田がチェンジで空振り三振。
８番・吉澤は三飛。
９番・東條が外角速球で見逃し三振。
東浜巨が徐々に調子を取り戻してきた。

５回表。
亜細亜は７番・藤岡がレフト線に軽く落とす二塁打。無死２塁。
８番・嶺井がバントで送る。一死３塁。
９番・中村毅は２球目にスクイズもファウル。
３球目のスクイズは空振りして、三塁走者が挟殺され二死無走者。
亜細亜らしい「１点をもぎ取る」狙いだ。
しかしこんなあっさりしくじるとは、亜細亜らしくない。
なお中村はあっさり空振り三振。３アウト。

５回裏。
早稲田は１番・中村がスライダーで空振り三振。
２番・大野は右飛。
３番・�盒兇�三飛で三者凡退。

６回表。
亜細亜は代打・山下翼がカーブで見逃し三振。
２番・高田は遊ゴロ。
３番・柴田が横シンカーで見逃し三振。

６回裏。
早稲田は４番・杉山が２球目のスライダーを強振。
レフトスタンドに運ぶ、文句なしのソロ本塁打となる。
＜早稲田大　４−０　亜細亜大＞
５番・地引はチェンジアップで空振り三振。
６番・茂木が二ゴロ。
７番・小野田は左飛。中村毅が好捕して攻撃終了。

７回表。
亜細亜は４番・中村篤が中前安打。無死１塁。
５番・堀尾は死球。無死１、２塁。
６番・北村がバント成功。一死２、３塁。
７番・藤岡は１−３から二直。
中村奨吾が好捕し、二塁走者が戻れない。併殺で無得点。
亜細亜はこの回も拙攻で走者を返せない。

７回裏。
早稲田は８番・吉澤が三ゴロ。
９番・東條は二ゴロ。
１番・中村が外角速球で空振り三振。

８回表。
早稲田はこの回から二番手投手に横山貴明を起用する。
横山は聖光学院高出身の３年生。
しかし選手権で復活し、準決勝では好リリーフを見せた。
高校時代はプロ注の存在だったが、早稲田では血行障害に苦しんだ。
今春も股関節の痛みで、５月以降のリーグ戦では投げられていない。
福島県の浪江町出身で、実家も被災されたそうだ。
今日の球速は速球、シュートが１３８〜４２キロ。
スライダーが１１５〜１９キロ。
チェンジアップもあると思うけれど、今日は投げていなかった。

亜細亜は８番・嶺井が１４２キロの外角速球で見逃し三振。
代打・日下京祐が外角速球で空振り三振。
１番・山下が内角速球で見逃し三振。
横山貴明が三者三振でナイスリリーフだ。

８回裏。
亜細亜はこの回から二番手投手に花城直を起用する。
花城は八重山商工高出身の１年生。
１８１ｃｍ・８２ｋｇの右上手投げである。
リーグ戦は投げていないから、これが公式戦初登板。
速球がＭＡＸ１４０キロかな？
変化球はスライダーがあった。

早稲田は２番・大野が四球。
３番・�盒兇魯丱鵐伴最圈０貉爍盈檗�
４番・杉山がストレートの四球。一死１、２塁。

亜細亜はここで花城が降板。
三番手投手に山��直晃を起用する。
山��は帝京高出身の２年生。
１７７ｃｍ・７２ｋｇの右上手投げである。
球速は速球が１４２〜４７キロ。
フォークらしい縦変化が１３０キロ台中盤。

早稲田は５番・地引が１４５キロの速球で見逃し三振。
６番・茂木は中飛で無得点。

９回表。
早稲田はこの回から三番手投手に有原航平を起用する。
有原は広陵高出身の２年生。
１８７ｃｍ・９３ｋｇの右上手投げである。
進学でなくプロ志望なら、おそらくドラ１だったろう。
恵まれた体格、パワーを持つ本格派だ。
もっともリーグ戦終盤は不調で、防御率が５点台だ。
ただこの大一番で迫力満点の内容を見せる。
今日の球速は速球が１５０〜５２キロ。
ただ速球は５球しか投げていない。
多彩な変化球も彼の強みだ。
シュート、ツーシーム系が１３３〜３９キロ。
これをかなり多投していた。
他にフォークが１３０キロ台中盤。
スライダーが１２７,８キロ。
カーブが１１０キロ台後半。

亜細亜は２番・�眦弔�投ゴロ。
３番・柴田は１５２キロの速球で空振り三振。
４番・中村篤が左前安打。二死１塁。
５番・堀尾は遊ゴロで３アウト。

拍子抜けするような早稲田の完勝だった。
今年の早稲田は明るく元気で、「昔の東都」みたいでしたね。
佐々木孝樹主将を不在で欠いたが、雰囲気は損なわれなかった。
早稲田は斎藤世代が卒業して、昨春は地獄を見た。
今年は吉永健太朗、茂木栄五郎らの逸材を得たとはいえ、
有望株の入学は明治や法政、慶應も同様だ。
彼らの持ち味を引き出した岡村猛監督の手腕に敬服である。

安打　　０１１　０１０　１０１　５ 四 失
亜細亜┃０００｜０００｜０００┃０ ３ ０
早稲田┃３００｜００１｜００×┃４ ３ ０
安打　　４１０　００１　００　　６

早稲田：○吉永、横山、有原
亜細亜：●東浜、花城、山��

試合のテーブルスコアはこちらでどうぞ。

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サッカー(大学)
試合からかなり時間が経ってしまった。
ただせっかくなので、備忘録的に記録を残しておきます。
関東大学リーグはあと２戦で前半戦が終わる。
中央大は現在首位。６勝２分１敗と好調だ。
一方で東京学芸大は最下位。１勝１分７敗に留まっている。

中央大学
ＧＫ　 １ 岡西宏祐　 ４年 １８７／８１ 山梨学院大付
ＤＦ　 ２ 今井智基　 ４年 １７８／７８ 大宮Y
　　　 ３ 木下淑晶　 ４年 １７８／７５ 作陽
　　　 ５ 安田隆　　 ４年 １８２／６７ 三菱養和SC･Y
　　 ２４ 古賀鯨太郎 ３年 １８１／７２ 大津
ＭＦ ２８ 細見諒　　 ３年 １７０／６３ C大阪U-18
　　 １０ 田仲智紀　 ４年 １７２／６３ 浦和Y
　　 １９ 砂川優太郎 ２年 １７２／６８ 広島Y
　　 ２６ 松本和茂　 ３年 １７０／６２ 國學院久我山
　　 １１ 奥山慎　　 ４年 １６６／５９ 帝京
ＦＷ １８ 皆川佑介　 ３年 １８６／７５ 前橋育英

−−−−−−−皆川−−−−−−−
−−奥山−−−松本−−−砂川−−
−−−−−田仲−−細見−−−−−
−古賀−−安田−−木下−−今井−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−岡西−−−−−−−

東京学芸大学
ＧＫ １２ 谷口健太　 ３年 １７８／７０ 流経大柏
ＤＦ　 ４ 安藝正俊　 ４年 １７８／６９ 鹿島学園
　　 ２９ 久司勇二　 １年 １８２／７０ JFAアカデミー福島
　　 ３０ 脇本晃成　 １年 １８０／７２ 広島Y
　　 １７ 河村敏章　 ４年 １７６／６５ 國學院久我山
ＭＦ　 ８ 佐々木陽次 ２年 １７２／６２ FC東京U-18
　　 １０ 茶島雄介　 ３年 １６６／５８ 広島Y
　　 １３ 佐藤聖　　 ２年 １７３／６５ 三菱養和SC･Y
　　 ３２ 菅佑也　　 １年 １７４／７０ 駒場
ＦＷ １１ 岡卓磨　　 ３年 １７６／７０ 徳島ヴォルティス
　　 ２１ 遠藤真　　 ３年 １７３／６８ 千葉U-18

−−−−遠藤−−−−-岡-−−−−
−−-菅-−−−−−−−−佐藤−−
−−−−−茶島−-佐々木-−−−−
−河村−−脇本−−久司−−安藝−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−谷口−−−−−−−

中央は安柄俊、六平光成が不在。
ただ人材的には十分に揃っている。
最終ラインにも蹴れる選手が揃っていて、しっかりつないでくる。
左ＳＢの古賀鯨太郎が高い位置取りで「パス＆ゴー」にも絡んでいた。
田仲智紀が左足の技巧を生かして中盤でアクセントをつける。
前線には大型ポストマンの皆川佑介が構える。
中央はベンチに木村陽一郎がいて、今年は岩渕諒も入学した。
大型ストライカーには事欠かないチームである。

学芸は菅佑也が左ＭＦで起用されていて驚いた。
ヴェルディＪＹでは２年から試合に絡んでいた選手。
当時はＣＢかＳＢで起用されていた。
駒場高に進んだ後はボランチもやっていたけれど…。
だんだん前に移ってくる選手というのは珍しい。
菅がダイレクトに裏を突くフィードは一つの攻め手になっていた。

９分、学芸は菅佑也に警告。

１５分、学芸は佐藤聖が浮き球を右サイドに落とす。
岡卓磨は縦のスペースに抜け出して折り返す。
茶島雄介が走り込んで、エリア少し外から右足ミドルを流し込んだ。
＜東京学芸大　１−０　中央大＞

２１分、中央は縦パス一本から皆川佑介が抜け出す。
しかし学芸のＣＢが身体を寄せて皆川は打ち切れない。

２３分、中央は左サイドから強めのクロスが入る。
皆川佑介がファーからの落としに反応して、至近距離からシュート。
決定的だったけれど、ＧＫ谷口健太がブロックした。

３８分、学芸は久司勇二に警告。

３９分、中央は古賀鯨太郎が左サイドから折り返す。
松本和茂がニアからヘッドを合わせる。
相手がブロックして混戦になったかな？
ほとんどゴールインした状態から、最後は奥山慎が押し込んだ。
＜中央大　１−１　東京学芸大＞

試合は順位と関係なく完全に互角。
１−１で前半４５分が折り返しとなる。

４９分、学芸は安藝正俊に警告。

６０分、中央は奥山慎→田辺圭佑。
６７分、学芸は佐藤聖→岸幸太郎。

６８分、学芸は茶島雄介が左中間からＦＫを入れる。
右足のキックはエリア内で１バウンドして枠を捉えた。
ＧＫ岡西宏祐のブロックが小さくて危険だったが、中央ＤＦはクリアで逃れる。

６９分、学芸は茶島雄介が左中間から再び右足ＦＫ。
今度はやや高めの軌道で枠の上隅を捉えた。
決定的だったけれどＧＫ岡西宏祐が上に弾き出す。

７２分、中央は松本和茂→渡辺大斗。
７７分、学芸は菅佑也→藤野友則。

７９分、学芸はセットプレーから岡卓磨がゴールイン。
と思ったらオフサイドの判定で認められない。

８１分、学芸は藤野友則が約２５ｍの右足ミドルを狙う。
これは枠を捉えるも、ＧＫ岡西宏祐がパンチして外。

８１分、中央は砂川優太郎→平田直也。
中央の最終布陣がこう↓
−−−−−−−皆川−−−−−−−
−−渡辺−−−田仲−−−平田−−
−−−−−田辺−−細見−−−−−
−古賀−−安田−−木下−−今井−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−岡西−−−−−−−

８４分、学芸は遠藤真→山崎直之。
学芸の最終布陣がこう↓
−−−−−−−-岡-−−−−−−−
−-佐々木−山崎-−茶島-−岸-−−
−−−−−−−藤野−−−−−−−
−河村−−脇本−−久司−−安藝−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−谷口−−−−−−−

８７分、中央は細見諒が左に鋭く展開。
古賀鯨太朗は左から切れ込んで折り返す。
皆川佑介が左足で狙って決定的だった。
しかしＧＫ谷口健太がブロック。

試合はそのまま１−１でタイムアップ。
後半に関して言えば、学芸の方が「惜しい」場面は多かったと思う。
関東１部は今年も混戦です。
首位と最下位という質の違いは全く感じなかった。

学芸の「１年生ＣＢコンビ」は大健闘だろう。
彼らが前線に入るボールを消していた。
皆川佑介は懐が深くて、持たせると厄介である。
しかし学芸のＣＢは入る寸前、入った瞬間に踏み込んで奪っていた。
中央をシュート６本に封じたのは彼らの判断、球際の鋭さだ。

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大学野球
全国大学野球選手権は全国２６連盟から１校ずつが参加する。
３日目までは神宮、東京ドームと２会場で並行開催だ。
神宮の第一試合では、九州共立大が先にベスト４進出を決めている。
東京ドームの第３試合は、ベスト８最後の座を巡る争い。
龍谷大と立命館大の「京都ダービー」である。

龍谷大は関西六大学野球連盟の所属。
学校の創立はなんと１６３９年！京都府伏見区に本部がある。
大学の設置は１９２２年で、原敬の大学令による私大の一つですね。
文理計９学部に約１万７千人が在学する総合大学だ。
芸能界だとやしきたかじんがここのＯＢらしい。
せっかく全国大会へ出てきたのに、京都勢との試合が続く。
１回戦で京都学園大を撃破すると、２回戦は立命館だ。

関西には５つの連盟がある。
関東でいう六大学に相当するのが「関西学生野球連盟」だ。
関関同立と京大、近大が入る連盟である。
立命館大はそこの春季リーグチャンピオンだ。
選手権は５年ぶり１４度目の出場である。
創立が１９００年で、大学になったのは龍谷と同じく１９２２年。
文理１３学部に３万人を超す学生が在籍している。
古田敦也、長谷川滋利がここの野球部ＯＢだ。
読売巨人軍の前球団代表・清武英利氏も立命館の卒業生である。

龍谷大学
１番 中 塩見剛史　 ４年 右左 177/70　光泉
２番 遊 坂本佑太　 ２年 右左 165/62　龍谷大平安
３番 捕 鈴木紳吾　 ４年 右右 175/75　天理
４番 右 古本武尊　 ４年 右左 175/77　福岡大大濠
５番 一 鈴江翔太　 ３年 左左 182/77　桜宮
６番 三 山本耀志　 ４年 右右 171/72　酒田南
７番 指 比留井友祐 ３年 右左 165/61　鳳
８番 二 渡邊優斗　 ３年 右右 177/65　大阪桐蔭
９番 左 清水翔太　 ４年 右左 178/75　大阪桐蔭
　　 投 杉上諒　　 ４年 右右 185/88　葺合

立命館大学
１番 遊 金子侑司　 ４年 右両 178/70　立命館宇治
２番 二 宮本剛　　 ３年 右右 171/72　浜松商
３番 三 瀧野光太朗 ３年 右左 176/78　今治西
４番 右 藤居憲吾　 ３年 右右 182/88　綾羽
５番 指 八代和真　 ２年 右左 169/65　報徳学園
６番 中 山口拓也　 ３年 右右 178/77　立命館宇治
７番 捕 山村将之　 ４年 右右 180/86　神戸国際大付
８番 左 伊藤隆比古 ３年 右左 180/75　中京大中京
９番 一 西川大地　 ３年 右右 180/78　天理
　　 投 余語充　　 ３年 右右 175/77　愛工大名電

１回表。先攻は龍谷大。
１番・塩見が二ゴロ。
２番・坂本も二ゴロ。
３番・鈴木は右前ポテン安打。二死１塁。
４番・古本が左越え二塁打。二死２、３塁。
５番・鈴江は左中間を破るタイムリー二塁打。二死２塁。
＜龍谷大　２−０　立命館大＞
６番・山本が右飛で攻撃終了。

立命館大の先発は余語充。
右上手の本格派である。
今季は２回戦の先発を任されている。
４勝無敗で防御率は１．０８だ。
球速は速球が１３５〜４１キロ。
変化球はスライダーが１２４〜２９キロ。
チェンジアップが１１６〜１９キロ。
速球、変化球と悪くないように見えた。
しかし序盤から捕まってしまう。

１回裏。後攻は立命館大。
１番・金子が左飛。
２番・宮本は遊ゴロ。
３番・瀧野がスライダーで空振り三振。

龍谷の先発は杉上諒。
右の本格派である。
上手投げだけど、腰はやや外回りかな？
長身でしなやかで、体の動きのバランスもいい。
巨漢投手に有りがちな「もてあましている」感じが皆無である。
「筋の良さ」は一目で強烈に伝わってきた。
春のリーグ戦は５試合に先発し５勝。防御率は０．８０である。
今日の球速は速球が１３６〜４４キロ。
チェンジ、スライダーが１１９〜２８キロ。
スライダーは横に鋭く滑り、やや速度帯が高い。
チェンジアップはふわっと落ちる。
カーブはほとんど投げていないけれど、１００キロ台前半。

２回表。
龍谷は７番・比留井がスライダーで空振り三振。
８番・渡邊優は三ゴロも、一塁手が送球をこぼす。一死１塁。
９番・清水はセーフィーバント。
投手、一塁、二塁がお見合いして、打球が一、二塁間を抜ける…。
このバントが記録上は「右前二塁打」となり一死２、３塁。
１番・塩見は３球目にスクイズ。三塁走者が生還してなお二死３塁。
＜龍谷大　３−０　立命館大＞
２番・坂本が一直で攻撃終了。
龍谷大が早くも３点のリードを奪う。

２回裏。
立命館は４番・藤居がスライダーで空振り三振。
５番・八代は中前安打。一死１塁。
６番・山口のカウント０−０から杉上諒が牽制悪送球。一死３塁。
山口は右前タイムリー安打。一死１塁。
＜龍谷大　３−１　立命館大＞
７番・山本が二ゴロ。二死２塁。
８番・伊藤は１４４キロの外角球で見逃し三振。攻撃終了。
立命館はすかさず点差を詰める。

３回表。
立命館は早くも投手交代。
二番手投手に小松亮貴を起用する。
小松は滝川高出身の４回生。
１７８ｃｍ・７５ｋｇの上手投げである。
速球がＭＡＸ１３２キロ。
スライダーらしい変化球が１１０キロ台中盤。

龍谷は３番・鈴木が死球で出塁。無死１塁。
４番・古本が右前安打。無死１、２塁。
５番・鈴江はバント成功。一死２、３塁。

立命館は小松亮貴もここで降板。
三番手投手に工藤悠河を起用する。
工藤は立命館慶祥高出身の３回生。
１７９ｃｍ・７４ｋｇの右上手投げである。
工藤は余語と共に４勝を挙げたチームの勝ち頭。
２敗こそ喫したが、防御率は０．８３と素晴らしい。
昨春から先発を任され、今春は１回戦の先発を任されているエース格だ。
本来は次に向けて温存するつもりだったのだろう。
地肩は強そうだけど、フォームがちょっと強引だ。
上半身が突っ込んで首も折れて、腕も突っ張っている。
ただ真上から叩きつける腕の振りは、迫力満点だ。
あれは「打ち難さ」があるだろう。
球速は速球系が１３０〜３８キロ。
ややスライドする球筋だった。
フォーシームでなく「カット」が多そうだ。
変化球はスライダーが１１５〜２８キロ。
縦に鋭く変化する軌道で、彼の決め球だ。
他にカーブが１１０キロ前後。

龍谷は６番・山本が外角速球で空振り三振。二死２、３塁。
７番・比留井は左前タイムリー安打。
三塁走者が生還するも、二塁走者は本塁タッチアウトで攻撃終了。
＜龍谷大　４−１　立命館大＞
龍谷大がさらにリードを広げる。

３回裏。
立命館は９番・西川が投ゴロ。
１番・金子はセーフティーバントで三前安打。一死１塁。
金子侑司は俊足でセンスあふれる注目選手。
ただし今春は打率.２１７と冴えない成績だ。
なお金子は次打者の４球目に二盗を狙って失敗。
鈴木紳吾が完璧な送球で「プロ注」を刺した。
２番・宮本はスライダーで空振り三振。３アウト。

４回表。
龍谷は８番・渡邊優が左飛。
９番・清水は四球。一死１塁。
１番・塩見の４球目に工藤悠河が暴投。一死２塁。
塩見が投ゴロで二死２塁。
２番・坂本は投ゴロで無得点。

４回裏。
立命館は３番・瀧野が左前安打。無死１塁。
４番・藤居は遊ゴロ。一死１塁。
５番・八代が空振り三振をして、藤居が最後の球で二盗。二死２塁。
６番・山口は二ゴロで無得点。

５回表。
龍谷は３番・鈴木が一邪飛。
４番・古本は縦スラで空振り三振。
５番・鈴江も縦スラで空振り三振。三者凡退。

５回裏。
立命館は７番・山村がチェンジアップで空振り三振。
８番・伊藤はセーフティー狙いの捕ゴロ。
９番・西川が捕邪飛で三者凡退。

６回表。
龍谷は６番・山本が遊ゴロ。
７番・比留井がカーブで見逃し三振。
８番・渡邊優は三ゴロで三者凡退。

６回裏。
立命館は１番・金子が二ゴロ。
２番・宮本はスライダーで空振り三振。
３番・瀧野が右飛で三者凡退。

７回表。
龍谷は９番・清水が遊ゴロ。
１番・塩見は四球。一死１塁。
２番・坂本がエンドランから二ゴロ。二死２塁。
３番・鈴木は二ゴロで３アウト。

７回裏。
立命館は７番・藤居が捕邪飛。
８番・八代は中飛。
９番・山口が遊ゴロで三者凡退。

８回表。
龍谷は４番・古本が四球。無死１塁。
５番・鈴江は二ゴロ。一死２塁。
６番・山本も四球で一死１、２塁。
７番・比留井が一ゴロ。二死２、３塁。
８番・渡邊優が二ゴロで無得点。

８回裏。
立命館は７番・山村が外角速球で見逃し三振。
代打・山足達也がスライダーで空振り三振。
代打・鄭晋吾は二直で三者凡退。
杉上諒は「付け込む隙」がない。
立命館はこれで４イニング連続の三者凡退だ。

９回表。
龍谷は９番・清水が四球。無死１塁。
１番・塩見はバント成功。一死２塁。
２番・坂本の３球目に清水が三盗失敗。二死無走者。
坂本は一ゴロで３アウト。

９回裏。
立命館は１番・金子が右飛。
２番・宮本はチェンジアップで空振り三振。
３番・瀧野が四球を選ぶ。二死１塁。
４番・藤居は左飛で３アウト。

龍谷大がリードを守って準々決勝進出決定。
杉上諒は最終回にも１４０キロ台を連発。
疲れなど全く無さそうだった。
完封こそ逃したけれど、四死球０で奪三振は９。
関西のタレント集団を完ぺきに封じている。
龍谷は捕手の鈴木紳吾も気に入った。
強肩に加えて、フットワークがいい。

立命館は工藤悠河が４回以降を無安打で抑えている。
ただ如何せん、打線が応えられなかった。
工藤は工藤で、面白い才能だった。

安打　　３１２　０００　０００　６ 四 失
龍谷　┃２１１｜０００｜０００┃４ ６ １
立命館┃０１０｜０００｜０００┃１ ０ ２
安打　　０２１　１００　０００　４

立命館：●余語、小松、工藤
龍谷：○杉上

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大学野球
引き続いて全国大学野球選手権の３日目。
今日は東京ドームで２回戦を３試合見ます。
この試合に勝つとベスト８進出である。

東京ドームの第３試合は東海大と東日本国際大の対戦だ。
東海大は首都大学野球連盟所属。
大学の設置が１９４６年で、学部学生総数は約３万人。
全国１０キャンパス、２０学部という巨大な大学だ。
当然のことながらＯＢが色々な業界に散らばっている。
例えば芸能界なら坂口憲二、照英のマッチョ系お二人がＯＢ。
柔道の山下泰裕氏、陸上の高野進氏も東海大の卒業生だ。
野球部はやっぱり原辰徳・巨人軍監督だろう。
選手権には過去１０年で８回出場し、準優勝が３回。
東海は伝統的にスケールが大きい、プロ好みの選手を獲る。
全国の大学でも五指に入る「才能の集まり」だ。
ドラフトの指名を拒否して大学に残った菅野智之がいい例である。

東日本国際大は南東北野球連盟所属。
今大会は８回目の出場で、５年前には４強入りしている。
そういえばその時の準決勝が「東海×東日本国際」だった。
プロ選手がまだ出ていないけれど、これから出るだろう。
設置は１９９５年だから新しい。
キャンパスは福島県のいわき市にある。
経済学部、福祉環境学部に合計約７００名が在学中だ。
原発事故の避難地域ではないが、震災の影響は大きかったはず。
この連盟は昨年の春季リーグ戦が中止になった。

東海大学
１番 二 吉川佳祐　 ４年 右左 174/73　拓大紅陵
２番 遊 鈴木昂平　 ３年 右右 175/79　金沢
３番 捕 伏見寅威　 ４年 右右 182/87　東海大四
４番 三 坂口正規　 ４年 右右 187/95　智辯和歌山
５番 指 林昂平　　 ３年 右左 180/88　金沢
６番 一 小笠原涼介 ４年 右右 182/87　東海大仰星
７番 右 渡邊勝　　 １年 右左 173/70　東海大相模
８番 中 石川桜太　 ４年 左左 180/83　東海大望洋
９番 左 加納嵩久　 ３年 左左 176/81　今治西
　　 投 猿川拓朗　 ３年 右左 183/86　花巻東

東日本国際大学
１番 二 小野悠介　 ４年 右左 170/72　仙台育英
２番 三 池永光則　 ４年 右右 164/70　銚子商
３番 一 渡辺傑　　 ４年 右左 174/72　作新学院
４番 右 四家祐雅　 ３年 右左 177/80　聖光学院
５番 捕 薗部優也　 ３年 右右 172/76　東北
６番 左 八木沼敦　 ３年 右左 180/81　白河実
７番 指 平原悠貴　 ３年 右左 170/60　東海大菅生
８番 中 上野称平　 ４年 右左 170/68　東海大四
９番 遊 遠藤尚馬　 ４年 右左 164/58　仙台育英
　　 投 中條健佑　 ４年 右右 174/72　川越初雁

１回表。先攻は東海大。
１番・吉川が遊ゴロ。
２番・鈴木昂は二ゴロ。
３番・伏見が中飛で三者凡退。

東日本国際大の先発は中條健佑。
彼は２年前の選手権でいきなり１４８キロを投げ、我々の度肝を抜いた。
当時に比べると球速の表示は落ちている。
ただしまずスピードガンの「相場」が違う。
今のドームは「２年前の神宮」に比べると確実に５，６キロ遅い。
更に中條の投球スタイルが変わった。
左右に滑る変化球を駆使し、低めへ丁寧に集める。
そういう「技巧」を身につけて、実戦的なタイプに変わった。
今季は６試合で５勝０敗という記録を残している。
今日の球速は速球、シュートが１３０〜３８キロ。
「真っ直ぐ」ではなく、手元で動く球筋だ。
変化球はスライダーが１１８〜２５キロ。
フォーク、シンカー系が１２０〜２９キロ。

１回裏。後攻は東日本国際大。
１番・小野が死球。無死１塁。
２番・池永はバント失敗。投飛併殺で二死無走者。
３番・渡辺がフォークで空振り三振。３アウト。

東海大の先発は猿川拓朗。
右上手の本格派である。
花巻東高時代は強打の内野手として注目されていた。
同級生に菊地雄星がいたから、彼はあまり公式戦で投げていない。
大学ではこの春から先発に定着している。
今春は５試合に先発して５勝。
４１イニングで自責点４とほぼ完ぺきな内容だった。
今日の球速は速球が１３４〜４３キロ。
変化球はフォークが１２５〜２９キロ。
スライダーが１１８〜２７キロ。
カーブが１０３〜１４キロ。
変化球の中で一番効いていたのはフォークだろう。
ただ「決め球」として温存し、２ストライク以降に使っていた。

２回表。
東海は４番・坂口が遊ゴロ。
５番・林は一ゴロ。
６番・小笠原が１−２からスライダーを引っ張る。
レフトスタンドに飛び込む先制ソロ本塁打。
＜東海大　１−０　東日本国際大＞
７番・渡邊勝が二ゴロで攻撃終了。

２回裏。
東日本国際は４番・四家が高め速球で空振り三振。
５番・薗部が中前安打。一死１塁。
６番・八木沼は遊ゴロ。二死２塁。
７番・平原が右越えのタイムリー二塁打。二死２塁。
＜東日本国際大　１−１　東海大＞
８番・上野はフォークで空振り三振で攻撃終了。

３回表。
東海は８番・石川が二ゴロ。
９番・加納は二ゴロ。
１番・吉川が左前安打。二死１塁。
２番・鈴木昂も左前安打。二死１、２塁。
３番・伏見が二ゴロで無得点。

３回裏。
東日本国際は９番・遠藤が左飛。
１番・小野は左前安打。一死１塁。
２番・池本が右前安打。
フライと紛らわしい当たりだった。
一塁走者が捕球の動きに惑わされ、スタートを切らない。
記録は安打だがライトが二塁に送球して二封！二死２塁。
３番・渡辺が投飛で３アウト。

４回表。
東海は４番・坂口が中越えの二塁打。無死２塁。
５番・林は二ゴロ。一死３塁。
６番・小笠原が右飛。二死３塁。
７番・渡邊勝はタイムリー二前安打。二死１塁。
＜東海大　２−１　東日本国際大＞
８番・石川が三邪飛で攻撃終了。

４回裏。
東日本国際は４番・四家が一ゴロ。
５番・薗田は二飛。
６番・八木沼がフォークで空振り三振。３アウト。

５回表。
東海は９番・加納が低め速球で空振り三振。
１番・吉川は左飛。
２番・鈴木昂が中前安打。二死１塁。
３番・伏見は中飛で３アウト。

５回裏。
東日本国際は７番・平原がフォークで空振り三振。
８番・上野は中前安打。一死１塁。
９番・遠藤がバント成功。二死２塁。
１番・小野は二ゴロで三者凡退。

６回表。
東海は４番・坂口が四球を選ぶ。無死１塁。
５番・林はバント成功。一死２塁。
６番・小笠原がライト線に運ぶタイムリー二塁打。なお一死２塁。
＜東海大　３−１　東日本国際大＞
７番・渡邊勝は外角速球で見逃し三振。二死２塁。
８番・石川が左飛で攻撃終了。

６回裏。
東日本国際は２番・池永が死球。無死１塁。
３番・渡辺がバント成功。一死２塁。
４番・四家はフォークで空振り三振。二死２塁。
５番・薗部が一飛で３アウト。

７回表。
東海は９番・加納が二ゴロ。
１番・吉川は左前安打。一死１塁。
２番・鈴木昂が四球。一死１、２塁。
３番・伏見は左前タイムリー安打。なお一死１、３塁。
＜東海大　４−１　東日本国際大＞
プロ注目の伏見寅威が５打席目にして本日初安打である。

東日本国際大は中條健佑がここで降板。
二番手投手に西川和美を起用する。
西川は小高工業高出身の４年生。
１８２ｃｍ・８５ｋｇの右上手投げである。
リーグ戦では中條と同じく５勝０敗を記録。
防御率は「０．２１」という素晴らしさだ。
球速は速球が１３０〜４１キロ。
スライダーが１２０キロ台前半。
体格に恵まれ、パワフルな本格派だ。

東海は４番・坂口が一飛。二死１、３塁。
５番・林はスライダーで空振り三振。東海の攻撃が終了する。

７回裏。
東日本国際は代打・船山竜也が遊前内野安打。無死１塁。
７番・平原がバント成功。一死２塁。
８番・上野は左飛。二死２塁。
代打・小道野諭が二ゴロで無得点。

８回表。
東海は６番・小笠原が外角速球で空振り三振。
７番・渡邊勝が四球。一死１塁。
渡邊は次打者の初球に二盗を狙って失敗。二死無走者。
８番・石川は遊前内野安打。二死１塁。
９番・加納がスライダーで空振り三振。

８回裏。
東日本国際は１番・小野が一ゴロ。
２番・池永は中前安打。一死１塁。
３番・渡辺が二ゴロ。二死１塁。
４番・四家は左飛で３アウト。

９回表。
東海大は１番・吉川が内角速球で空振り三振。
２番・鈴木昂は内角速球で見逃し三振。
３番・伏見が四球を選ぶ。二死１塁。
４番・坂口は死球。二死１、２塁。
代打・原和彰が外角速球で空振り三振。３アウト。

９回裏。
東日本国際は５番・薗田がスライダーで空振り三振。
６番・今上智が左中間を破る長打を放つ。
しかし井上は三塁を欲張ってタッチアウト。二死無走者。
７番・平原がスライダーで空振り三振。

猿川拓朗は最終回もコンスタントに１４０キロ台を記録。
「ペース配分」を考えた投球だったのだろう。
堂々の１失点完投勝利である。

安打　　　　０１２　２１１　２１０　10 四 失
東海　　　┃０１０｜１０１｜１００┃４ ５ ０
東日本国際┃０１０｜０００｜０００┃１ ２ ０
安打　　　　０２２　０１０　０１１　７

東日本国際：●中條、西川
東海：○猿川

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大学野球
今日も全国大学野球選手権を見る。
大会３日目までは神宮球場、東京ドームの並行開催だ。
神宮ではもう準々決勝をやっている。
東京ドームは２回戦（ラウンド１６）だ。
不平等だけど、限られた時間と会場で試合を消化する必要がある。
僕にとってこの大会は「普段見られないチームを見る」好機。
今日は東京ドームで２回戦を３試合見ます。
明日からはサッカーの取材に戻るから見に来れない。
雨で順延にならない限りは、今日が今年最後の選手権だ。

第１試合は愛知学院と東北福祉大の対戦である。
２試合目からのつもりだったけど、今朝は無駄に目が早く覚めた（笑）
東北福祉大もちょっと見ておきたい。
だからラッシュの小田急線に揺られて、水道橋に向かう。

東北福祉大は仙台六大学野球連盟所属。
大学の設置は１９６２年で、本部は仙台市青葉区にある。
学部学生数は５，５００名ほどらしい。
野球部は１９８３年に選手権初出場を果たし、今大会で２９度目の出場だ。
東北学院に岸孝之がいた時、一度だけ出場を逃している（笑）
東北福祉大の躍進は、日本の野球にとって慶事だったと思う。
単に金本知憲、佐々木主浩、斎藤隆、和田一浩らを輩出しただけではない。
彼らは都市圏の伝統校と違う、まったく新しい育成文化を作った。
全国２６連盟に人材、育成の裾野を広げるきっかけとなった。
今の東北福祉大は往年ほど圧倒的な強豪ではない。
しかし学生野球の広がりを作った発端は彼らだ。
愛知学院大については一昨日の観戦記で紹介したので割愛します。
なお東北福祉は関東学院、愛知学院は上武を１回戦で下した。

愛知学院大学
１番 二 田中友博　 ４年 右右 176/66　享栄
２番 中 石橋拓朗　 ３年 右左 170/68　佐賀商
３番 右 濱内優弥　 ４年 左左 174/67　西日本短大附
４番 三 長田涼平　 ４年 右右 182/76　柳ヶ浦
５番 捕 古川昌平　 ３年 右左 176/77　大阪産大附
６番 指 森田克也　 ４年 右左 172/72　愛知啓成
７番 一 大迫建斗　 ４年 右右 183/78　樟南
８番 遊 源田壮亮　 ２年 右左 176/68　大分商
９番 左 澤亀浩弥　 ４年 右左 177/72　西日本短大附
　　 投 原崎匠人　 １年 左左 178/75　静岡

東北福祉大学
１番 中 樋口智章　 ４年 右右 174/79　前橋工
２番 二 田口裕之　 ４年 右左 162/60　群馬中央
３番 右 永田恭一　 ３年 右右 177/77　花咲徳栄
４番 一 茂山周平　 ４年 右左 178/82　智辯学園
５番 左 勝田勇気　 ４年 右右 179/87　神戸国際大附
６番 指 上村健人　 １年 右左 183/90　東北
７番 三 勝又稔生　 ３年 右左 170/72　飛龍
８番 捕 臼井陵太　 ４年 右右 179/73　大体大浪商
９番 遊 柴崎利大　 ２年 右左 176/72　常総学院
　　 投 萩野裕輔　 ４年 左左 182/90　東北

高校時代に見たことのある選手が何人かいて懐かしい。
上村健人は東北高の「エースで４番」として大活躍。
震災直後の選抜大会では主将として取り上げられる機会も多かった。
大学では内野手の登録になっている。

１回表。先攻は愛知学院大。
１番・田中は四球。
萩野裕輔が初球に球審から「二段モーション」の指摘を受けていた。
僕の見ただけで３，４人が同様のことを言われていましたね。
地方のリーグは普段そういうことを細かく言わないらしい。
それで萩野は少しリズム、制球を崩した。
しかし田中は次打者の４球目に二盗失敗。一死無走者。
２番・石橋が二ゴロ。
３番・濱内は二ゴロで３アウト。

東北福祉大の先発は萩野裕輔。
左スリークォーターの技巧派である。
東北高時代はみちのくを代表する左腕として高い評価を受けていた。
個人的には５年前の明治神宮大会が懐かしい。
そんな彼も大学４年生だ。
リーグ戦は１０回３分の２を投げて、防御率１．６８。
投球回数を見ると「二番手グループ」にいる。
今日の球速は速球が１２５〜３１キロ。
変化球はスライダー、シンカーが１１６〜２１キロ。

１回裏。後攻は東北福祉大。
１番・樋口が遊ゴロ。
２番・田口はスライダーで空振り三振。
３番・永田が三ゴロで三者凡退。

愛知学院の先発は原崎匠人。
左上手の技巧派である。
彼は去年の甲子園でも見た。
大学では新人ながら５試合に登板し、２勝を挙げている。
球速は速球が１２２〜２７キロ。
変化球はシンカーが１０９〜１６キロ。
右打者の外角へ「スライダー」的に流れる。
スライダーが１１０キロ台中盤。
カーブが１０２〜０８キロ。
一番よく使う変化球はカーブかな？
３ボールが結構あったけれど、四球は出さない。
ぎりぎりのコースを突いていたのだろう。

２回表。
愛知学院は４番・長田が右前安打。無死１塁。
５番・古川は３バント失敗で空振り三振。一死１塁。
６番・森田が一ゴロ。二死２塁。
７番・大迫は中飛で無得点。

２回裏。
東北福祉は４番・茂山は一ゴロ。
送球、カバーとの連携が乱れて無死１塁となる。
５番・勝田が遊ゴロ併殺。二死無走者。
６番・上村は速球で空振り三振。

３回表。
愛知学院は８番・源田がセーフティーバントで一前安打。無死１塁。
９番・澤亀がバント成功。一死２塁。
１番・田中は左中間を破るタイムリー二塁打。一死２塁。
＜愛知学院大　１−０　東北福祉大＞
２番・石橋は外角速球で見逃し三振。二死２塁。
３番・濱内が四球。二死１、２塁。

東北福祉大は萩野裕輔がここで降板。
二番手に佐藤慶貴を起用する。
佐藤は作新学院高出身の４年生。
１８２ｃｍ・８１ｋｇの右上手投げである。
リーグ戦は４試合に投げ、投球回数が１１回３分の１。
萩野と同様に「二番手グループ」だ。
球速は速球が１３４〜３９キロ。
スライダーが１１８〜２１キロ。
横にグイッと折れる軌道が素晴らしい。
他にカーブが１００キロ台。
愛知学院は４番・長田が中飛で攻撃終了。

３回裏。
東北福祉は７番・勝又が右飛。
８番・臼井は左飛。
９番・柴崎が右中間を破る三塁打。二死３塁。
１番・樋口は遊前タイムリー安打。二死１塁。
＜東北福祉大　１−１　愛知学院大＞
２番・田口が右前安打。二死１、２塁。
３番・永田は遊ゴロで攻撃終了。

４回表。
愛知学院は５番・古川が一ゴロ。
６番・森田は左飛。
７番・大迫が四球。二死１塁。
８番・源田は中飛で３アウト。
樋口智章が右中間深くまで追って好捕した。

４回裏。
東北福祉は４番・茂山が中飛。
５番・勝田は遊ゴロ。
６番・上村が左飛で三者凡退。

５回表。
愛知学院は９番・澤亀が左前安打。無死１塁。
１番・田中はバントで送れず２ストライクからエンドラン。
これが遊直併殺になって二死無走者。
２番・石橋が死球。二死１塁。
石橋は次打者の３球目に二盗を狙って失敗。３アウト。

５回裏。
東北福祉は７番・勝又が中前安打。無死１塁。
８番・臼井はバント成功。一死２塁。

愛知学院はここで原崎匠人が降板。
二番手投手に辻佳明を起用する。
辻は八幡商出身の３年生。
１８０ｃｍ・７３ｋｇの右横手投げである。
速球が１２９〜３８キロ。
この速度帯でカット、シュート気味に動く球筋もある。
シンカーが１２１〜２７キロ。
チェンジ、スライダーが１１３〜２１キロ。
カーブが１００キロ台かな？
いい意味で球筋がえげつない、ボールの暴れる投手だ。

東北福祉は９番・柴崎がシュートで空振り三振。
１番・樋口は二ゴロで３アウト。

６回表。
東北福祉大はこの回から三番手投手に加藤雅人を起用する。
加藤は前橋工業高出身の４年生。
１７７ｃｍ・７７ｋｇの上手投げである。
リーグ戦は５試合に先発し５勝。
記録を見る限りではチームのエースらしい。
球速は速球が１３２〜３９キロ。
フォークが１２０キロ台後半。
スライダーが１１６〜２１キロ。
変化球の質はなかなか素晴らしい。
ただ速球は振らせられるだけの切れがない。

愛知学院は３番・濱内が四球。無死１塁。
４番・長田がバント成功。一死２塁。
５番・古川はフォークで空振り三振。
６番・森田が一ゴロで３アウト。

６回裏。
東北福祉は２番・田口が速球で空振り三振。
３番・永田も速球で空振り三振。
４番・茂山が中前安打。二死１塁。
５番・勝田はシュートで空振り三振。３アウト。

７回表。
愛知学院は７番・大迫が二塁内野安打。無死１塁。
８番・源田が０−２から捕手が一塁牽制を暴投。無死２塁
源田はバント成功。一死３塁。
９番・澤亀は二ゴロ。大迫が本塁に突入してタッチアウト。二死１塁。
澤亀は次打者の３球目に二盗成功。
捕手の二塁送球が逸れて更に二死３塁。
１番・田中が四球。二死１、３塁。

東北福祉はここで加藤雅人が降板。
コンディションが悪かったかな？
四番手投手は渡辺純。
山形工業高出身の１年生で、１６６ｃｍ・６０ｋｇの左腕投手である。
リーグ戦では１試合、１イニングしか投げていない。
速球が１２０キロ台中盤。
スライダーが１０６，０７キロ。

渡辺は２番・石橋の４球目に暴投。
三塁走者が生還してなお二死２塁。
＜愛知学院大　２−１　東北福祉大＞
石橋は四球で二死１、２塁。
３番・濱内が遊飛で攻撃終了。

７回裏。
東北福祉は６番・上村がシンカーで空振り三振。
７番・勝又は三ゴロ。
８番・臼井が三ゴロで三者凡退。

８回表。
東北福祉大はこの回から五番手投手に伊藤直輝を起用する。
伊藤は日本文理高出身の３年生。
１７７ｃｍ・７３ｋｇの右上手投げだ。
リーグ戦の登板は１試合＆１回３分の２。
０９年夏の甲子園では、エースとして準優勝に輝いている。
球速は速球が１２８〜３７キロ。
スライダー、チェンジ系が１１７〜２４キロ。
カーブが１００キロ台前半。
まとまってはいるけれど、決め球が弱かった。

愛知学院は４番・長田が二飛。
５番・古川は投ゴロ。
６番・森田も投ゴロで三者凡退。

８回裏。
東北福祉は９番・柴崎が中前安打。無死１塁。
１番・樋口はエンドランから遊ゴロ。一死２塁。
２番・田口が二直併殺で３アウト。
試合は１点差で最終回を迎える。

９回表。
愛知学院は７番・大迫が遊ゴロ。
８番・源田は一ゴロ。
９番・澤亀が中前安打。二死１塁。
澤亀は次打者の２−２から二盗成功。二死２塁。
１番・田中は右飛で無得点。

９回裏。
東北福祉は３番・永田が中前安打。無死１塁。
４番・茂山が四球を選ぶ。無死１、２塁。

愛知学院はここで辻佳明が降板。
三番手投手に萩原大起を起用する。
萩原は一昨日の上武大戦で１失点投勝利を挙げたエース格だ。
常葉菊川高出身の４年生。
１８０ｃｍ・８０ｋｇの右上手投げである。
強は速球が１３４〜３７キロ。
スライダー、フォークが１１７〜２１キロ。

代打・渡邉貴広の１−０から捕手が二塁へ牽制悪送球。無死１、３塁。
渡邉の２−２から一塁走者が二盗成功。無死２、３塁。
渡邉は四球を選んで無死満塁。
東北福祉大は一打逆転の大チャンスである。
しかし６番・上村は投ゴロ。
最悪のホームゲッツーで二死２、３塁。
７番・勝又が投ゴロで試合終了。

萩原大起が絶体絶命のピンチを凌いだ。
愛知学院が東北福祉大を下して、ベスト８進出を決めている。
とにかく辻佳明、萩原大起の救援が素晴らしかった。
辻は最終回こそピンチを残してたけど、３回３分の２で５奪三振。
横手からの癖球が、亜細亜大戦でも楽しみです。

安打　　　０１２　０１０　１０１　６ 四 失
愛知学院┃００１｜０００｜１００┃２ ６ ２
東北福祉┃００１｜０００｜０００┃１ ２ ２
安打　　　００３　０１１　０１１　７

東北福祉：萩野、佐藤慶、●加藤、渡辺純、伊藤
愛知学院：原崎、○辻、萩原

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大学野球
全国大学野球選手権は本日が２日目。
神宮球場の第３試合は早稲田大と福井工業大の対戦である。
昨日の１回戦「大阪体育大×三重中京大」が雨天順延。
その影響で第４試合から一つ繰り上がった。

早稲田大は５年ぶりの出場だ。
１年生の斎藤佑樹を擁して優勝した、あの大会以来である。
「ハンカチ世代」が卒業して、昨春の早稲田は５位と低迷した。
しかし岡村猛新監督が建て直して、秋には２位へ浮上。
この春は有望新人の加入もあり、４季ぶりの六大学優勝を果たしている。
「才能の数」で言えば、今大会最高のチームだろう。
ただし全く楽観できる状況という訳ではない。
早慶戦は勝点を落とし、しかも主将の佐々木孝樹が負傷。
慣れない指名打者の活用も課題となる。
福井工業大は１回戦で西日本工業大を倒した。
学校の説明は昨日の分に書いたから割愛。
連戦だから１回戦シードの早稲田に比べてハンデがある。

福井工業大学
１番 左 浦東巌　　 ４年 右右 180/77　日高中津分校
２番 二 岡本翔一朗 ４年 右左 164/64　生光学園
３番 中 中嶋智仁　 ３年 右右 179/75　福井工大福井
４番 指 吉田幸一朗 ３年 左左 189/100 福江
５番 右 栗原雅生　 １年 右右 180/80　福井工大福井
６番 一 越智俊亮　 ４年 右右 178/77　生光学園
７番 三 中村優太　 ４年 右左 177/70　豊川
８番 捕 恩庄優斗　 ３年 右右 173/75　社
９番 遊 小林康大　 ２年 右左 180/70　豊川
　　 投 井上和紀　 １年 左左 175/67　帝京第五

早稲田大学
１番 二 中村奨吾　 ２年 右右 180/75　天理
２番 中 大野大樹　 ３年 右右 173/75　早稲田実
３番 指 �盒仰昭�　 ４年 右左 172/72　水戸第一
４番 一 杉山翔大　 ４年 右右 172/78　東総工
５番 捕 地引雄貴　 ４年 右右 183/75　木更津総合
６番 三 茂木栄五郎 １年 右左 171/75　桐蔭学園
７番 右 小野田俊介 ２年 右右 182/80　早稲田実
８番 左 吉澤翔吾　 ２年 右右 180/85　日大三
９番 遊 東條航　　 ３年 右右 174/73　桐光学園
　　 投 吉永健太朗 １年 右右 182/80　日大三

１回表。先攻は福井工業大。
１番・浦東が二ゴロ失策で出塁。無死１塁。
２番・岡本翔はバント成功。一死２塁。
３番・中嶋が左飛。二死２塁。
４番・吉田はシンカーで空振り三振。
３球とも落ちる球を空振りした。

早稲田の先発は吉永健太朗。
昨夏の甲子園優勝投手して、ＡＡＡ優勝の立役者だ。
志望届を出せば、ドラフトの１位指名が競合した才能だろう。
釜田佳直が彼を見て自信を失い、プロ志望を撤回しかかったなんて話がある。
大学でも１年春からエース級の働きで４勝０敗を記録した。
早稲田の彼を見るのは初めてなので「どうかな？」と少し不安だった。
しかし今日は最初から飛ばして、２，３球で「大丈夫」と分かった（笑）
今日の彼は速球が１３４〜４６キロ。
変化球はカットが１２７〜３４キロ。
スライダーが１１７〜２６キロ。
シンカーが１１４〜１７キロ。
カーブが１０４〜１２キロ。
カット、スライダー、シンカーの３つが素晴らしい。
しかもそれぞれ球筋が違うから、効き目が大きい。
これだけ「投げ分けられる」のは、特別な才能だと思う。
指先、全身の操作が起用なのだろう。

１回裏。後攻は早稲田大。
１番・中村が外角速球を空振りして三振。
２番・大野は二ゴロ。
３番・�盒兇�二塁内野安打。二死１塁。
４番・杉山は四球。二死１、２塁。
５番・地引が三塁強襲安打。二死満塁。
６番・茂木は左飛で無得点。

福井工大の先発は井上和紀。
左スリークォーターの本格派である。
細身だけどしなやかで、腕の振りがいい。
こちらも１年生で、今季は２勝１敗を記録。
１５回３分の１はチーム２位、防御率２．３４はチーム最高だ。
球速は速球が１２５〜３８キロ。
この速度帯でシュートがあったかもしれない。
他にカーブが１０９〜１２キロ。
悪い投手ではない。

２回表。
福井工大は５番・栗原が１４５キロの速球で空振り三振。
６番・越智は二飛。
７番・中村が右飛で三者凡退。

２回裏。
早稲田は７番・小野田が遊ゴロ。
８番・吉澤は右直。
９番・東條が遊撃内野安打。二死１塁。
１番・中村は左飛。
浦東巌がフェンス際でジャンプしつつ好捕した。

３回表。
福井工大は８番・恩庄が左飛。
９番・小林は捕ゴロ。
１番・浦東が左飛で三者凡退。

３回裏。
早稲田は２番・大野が左中間に運ぶ二塁打。無死２塁。
シングルのコースだと思ったら、勢いを緩めなかった。
３番・�盒兇魯丱鵐函�
投手の一塁送球が走者と重なり、一塁手は捕球失敗。
二塁走者が生還して、なお無死２塁。
＜早稲田大　１−０　福井工業大＞
４番・杉山はカーブで空振り三振。一死２塁。
５番・地引がカーブに上手く合わせて右中間。
タイムリー二塁打でなお一死２塁。
＜早稲田大　２−０　福井工業大＞
６番・茂木は右前安打。一死１、３塁。

福井工大はここで井上和紀が降板。
二番手投手に西山勇弥を起用する。
西山は京都府立工業高出身の２年生。
１７９ｃｍ・７０ｋｇの右上手投げである。
ややアーム気味で、真上から投げ下ろしてくる。
リーグ戦は３試合、１１回２分の１に登板。
１勝を挙げて、しかも防御率が０．００だ。
今日は速球が１３３〜３６キロ。
変化球はスライダーが１２０キロ台中盤。
フォークが１２０キロ前後かな？

早稲田は７番・小野田が左前タイムリー安打。一死１、３塁。
＜早稲田　３−０　福井工業大＞
８番・吉澤は二飛。二死１、３塁。
９番・東條のカウント０−１から西山勇弥がボーク。
三塁走者が生還して、なお二死１塁。
＜早稲田　４−０　福井工業大＞
東條は四球で二死１、２塁。
１番・中村の初球に捕逸で走者が更に動く。二死２、３塁。
中村は右飛で攻撃終了。

４回表。
福井工大は２番・岡本翔が左飛、
３番・中嶋は四球。一死１塁。
４番・吉田がスライダーで空振り三振。二死１塁。
５番・栗原は遊ゴロで３アウト。

４回裏。
早稲田は２番・大野が見逃し三振。
３番・�盒兇榔θ堯�
４番・杉山が遊ゴロで三者凡退。

５回表。
福井工大は６番・越智が内角速球で見逃し三振。
７番・中村はスライダーで空振り三振。
８番・恩庄が四球を選ぶ。二死１塁。
９番・小林の２球目に吉永健太朗が暴投。二死２塁。
小林はスライダーで空振り三振。
吉永健太朗はやや荒れ気味だったけど、１イニング３奪三振だ。

５回裏。
早稲田は５番・地引が右中間を破る三塁打。無死３塁。
６番・茂木は左前タイムリー安打。無死１塁。
＜早稲田大　５−０　福井工業大＞

福井工大はここで西山勇弥が降板。
三番手投手に坂井浩紀を起用する。
坂井は羽水高出身の２年生。
１８１ｃｍ・７０ｋｇの右上手投げである。
チームのエースで、昨日の先発投手だ。
速球が１２８〜３５キロ。
シュートが１２０キロ台中盤。
スライダーが１１５〜１９キロ。

早稲田は７番・小野田が四球。無死１、２塁。
８番・吉澤はバント成功。一死２、３塁。
９番・東條が右飛。
茂木がタッチアップを狙うも本塁で刺された。

６回表。
福井工大は１番・浦東が外角速球で見逃し三振。
２番・岡本翔が一飛。
３番・中嶋は三直で三者凡退。

６回裏。
早稲田は１番・中村が三塁線を破る二塁打。
２番・大野はバント成功。一死３塁。
３番・�盒兇�中犠飛。二死無走者。
＜早稲田大　６−０　福井工業大＞
４番・杉山はストレートの四球。二死１塁。
５番・地引が右前安打。二死１、２塁。
６番・茂木は四球で二死満塁。
７番・小野田がシュートで見逃し三振。

７回表。
福井工大は４番・吉田がカーブを叩いて中前安打。無死１塁。
吉永健太朗のノーヒットノーランがここでストップする。
代打・大塚宏将は空振り三振。
最後の球を捕手が逸らして吉田は二進。一死２塁。
６番・越智は三ゴロ。二死２塁。
７番・石川が遊ゴロで３アウト。
吉永は得点圏に走者を進めつつ、全く危なげがなかった。

７回裏。
福井工大はこの回から四番手投手に桾澤翔太を起用する。
桾澤は敦賀気比高出身の２年生。
１７５ｃｍ・６７ｋｇの右上手投げである。
速球はＭＡＸ１３２キロだった。

早稲田は８番・吉澤が０−３から高めの速球を強振。
レフトスタンドに飛び込むソロ本塁打となる。
唐突なエンディングだった。
７点差以上で試合はコールドとなる。

早稲田が投打とも福井工大を圧倒し、８強進出を決めた。
守備の立役者はもちろん完封勝利の吉永健太朗。
被安打１、四死球２で、７回８奪三振である。
打は地引雄貴。何と４打数４安打である。

５年前の大会に比べると、早大野球部の吸引力は落ちている。
吉永も甲子園優勝投手だし、世代を代表する才能だ。
といいつつ人気は「国民的ヒーロー」の比でない。
同じ２回戦でも５年前の九州国際大戦に比べると、お客さんは１０分の１だろう。

ただ今年の方が５年前より、ずっと「いいチーム」だ。
ネット裏から見ていたけれど、今年の早稲田は明るくて熱い。
佐々木孝樹主将は不在だけど、足立翔吾選手が「盛り上げ役」として大活躍。
應武監督時代の「よそよそしい雰囲気」が消えて、
ベンチからポジティブな雰囲気が漂っていた。
勝ち負けは別にして、選手がエンジョイしていることが嬉しい。
吉永健太朗みたいな優しい子が早稲田でどうだろう？
と不安だったけれど、あれなら大丈夫だ！

安打　　　０００　０００　１　１ 四 失
福井工大┃０００｜０００｜０┃０ ２ １
早稲田　┃００４｜０１１｜1X┃７ ５ １
安打　　　２１４　０２２　１　12

早稲田：○吉永
福井工大：●井上、西山、坂井、桾澤

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大学野球
引き続いて神宮球場からお届けします。
第６１回全日本大学野球選手権大会は２日目。
第２試合は創価大と道都大の対戦である。

創価大は東京新大学大学野球連盟所属。
創立は１９７１年で、本部は東京都八王子市にある。
創価学会のバックアップを受ける学校で、創設者は池田大作氏。
文理６学部に約７８００名の学生が在籍している。
野球部からは八木智哉、小谷野栄一らがプロに進んだ。
大学選手権はこの１０年で４度も４強入り。
ただしまだ「ファイナリスト」には届いていない。
そういえば昨年も新学生は東京国際大が４強入りした。

道都大は札幌学生野球連盟所属。
設置が１９７８年で、本部は北広島市にある。
紋別市に開学し、後に札幌近郊へキャンパスを移した。
学生数は非公表とのことで、要するに少ないということだろう。
昨年の選手権では２勝を挙げ、ベスト８に残っている。
若杉健、佐藤峻一の速球派二枚看板が印象的だった。
若杉は卒業したけれど、佐藤峻一がまだ４年に残っている。

道都大学
１番 遊 大累進　　 ４年 右右 176/70　駒大苫小牧
２番 二 工藤研太　 ３年 右左 170/65　駒大苫小牧
３番 右 山崎勇史　 ４年 左左 180/80　北海学園札幌
４番 一 濱渕貴之　 ４年 左左 184/95　北海道尚志
５番 指 杉本隼　　 ４年 右右 182/81　白樺学園
６番 三 伊賀俊輔　 ２年 右左 178/72　横浜創学館
７番 捕 太田起宏　 ３年 右右 176/73　北海
８番 左 須貝祐介　 １年 左左 169/72　旭川南
９番 中 吉川翔汰　 ４年 右右 176/78　駒大苫小牧
　　 投 佐藤峻一 　４年 右右 179/71　北見柏陽

創価大学
１番 右 荒屋拓哉　 ３年 右左 173/82　北陸大谷
２番 遊 倉本寿彦　 ４年 右左 180/82　横浜
３番 二 辻亮太　　 ３年 右左 182/81　京都外大西
４番 指 大古拓郎　 ４年 右右 185/95　前橋商業
５番 左 高山大輝　 ３年 右左 182/85　横浜
６番 一 下山田樹　 ３年 右左 180/81　創価
７番 三 永井友基　 ４年 右右 172/69　創価
８番 捕 寺嶋寛大　 ２年 右右 183/81　興成
９番 中 高橋直樹　 ２年 右左 168/67　国士舘
　　 投 小川泰弘　 ４年 右右 171/79　成章

１回表。先攻は道都大。
１番・大累が左前安打。
２番・工藤はエンドランから一ゴロ。一死２塁。
３番・山崎が一ゴロ。二死３塁。
４番・濱渕はスライダーで空振り三振。３アウト。

創価大の先発は小川泰弘。
右上手の本格派である。
リーグ戦では１０試合、７０回３分の２を投げ切った。
それだけ酷使されつつ７勝０敗、防御率は０．７６。
７季通算が３０勝３敗という圧巻の戦績である。
小柄だけど全身を使って投げ込む力投派だ。
大学３年から足を高く蹴り上げるフォームに変えた。
ノーラン・ライアンを２０ｃｍ縮めるとこんな感じかな？（笑）

小川の球速は速球が１３２〜４３キロ。
常時で１４０前後だろうか？
速球でもタイミングを外して緩く投げる「技」も使う。
変化球はフォーク、チェンジ、スライダーが１２１〜２８キロ。
どれも縦変化だけど微妙に落ち方が違う。
正確な判別は正直難しいです。
他にカーブが１１０キロ台後半。
彼が興味深いのはフォームが大きいのに制球もいいことだ。
背が高ければ間違いなくプロなのだけど…。

１回裏。後攻は創価大。
１番・荒屋が一ゴロ。
２番・倉本は三邪飛。
３番・辻がファウルで粘って四球。二死１塁。
４番・大古は遊飛で３アウト。

道都大の先発は佐藤峻一。
昨日の国際武道大戦に続く連投である。
リーグ戦では４試合に先発し４勝０敗。
防御率０．００という完璧な成績を残している。
速球が１３９〜４５キロ。
スライダー、カットが１２６〜３５キロ。
フォークが１２６〜３３キロ。
カーブが１０８〜１５キロ。
細身だけどパワフルで、バランスもいい。
ドラフトに掛かる可能性がかなり大きい投手である。
序盤は疲れを感じさせない球威だった。

２回表。
道都は４番・杉本が三ゴロ。
５番・伊賀は二飛。
６番・太田が外角速球で見逃し三振。

２回裏。
創価は５番・高山がフォークで見逃し三振。
６番・下山田が三ゴロ。
７番・永井は左越えの二塁打。二死２塁。
８番・寺嶋が右飛で３アウト。

３回表。
道都は８番・須貝が三ゴロ。
９番・吉川は三ゴロ。
１番・大累がフォークで空振り三振。

３回裏。
創価は９番・高橋がセーフティバント。投前安打で無死１塁。
しかし高橋は次打者の１−２から牽制死。
１番・荒屋は右前安打。一死１塁。
２番・倉本が空振り三振。荒屋が最後の球で二盗成功。二死２塁。
なお倉本は三振こそ喫したが、佐藤に１０球くらい投げさせた。
３番・辻は内角速球で空振り三振。３アウト。

４回表。
道都は２番・工藤が外角速球で見逃し三振。
３番・山崎がハーフバウンドの遊直。
倉本寿彦がポロっとこぼして記録は失策。一死１塁。
４番・濱渕は一ゴロ併殺で３アウト。

４回裏。
創価は４番・大古が中飛。
５番・高山は二ゴロ。
６番・下山田がフォークで空振り三振。

５回表。
道都は５番・杉本が中飛。
６番・伊賀は遊ゴロ。
７番・太田が三ゴロで三者凡退。

５回裏。
創価は７番・永井が初球の甘いカーブを強振。
レフトスタンドに飛び込むソロ本塁打となる！
＜創価大　１−０　道都大＞
永井友基は１７０ｃｍそこそこの小兵だけど、
高校時代は通算５３本塁打を放ったパワーヒッターである。
８番・寺嶋がフォークで空振り三振。
９番・高橋は左飛。
１番・荒屋が右飛で攻撃終了。

６回表。
道都は８番・須貝が速球で見逃し三振。
９番・吉川は中前安打。一死１塁。
１番・大累が一飛。二死１塁。
２番・工藤の２球目に吉川が二盗成功。二死２塁。
工藤が左前安打。二死１、３塁。
工藤は次打者の初球に二盗を決めて二死２、３塁。
３番・山崎が遊ゴロで無得点。

６回裏。
創価は２番・倉本が二ゴロ。
３番・辻は三邪飛。
４番・大古が二ゴロ失策で出塁。二死１塁。
５番・高山は高めのスライダーを強振。
ライトスタンド中断に飛び込む２ラン本塁打を放つ。
＜創価大　３−０　道都大＞
６番・下山田が左前安打。二死１塁。
７番・永井は左飛で攻撃終了。
この左飛もフェンスぎりぎりだった。
創価が二死無走者から相手のミスに付け込んだ。

７回表。
道都は４番・濱渕が中飛。
高橋直樹が俊足を飛ばして背走、好捕した。
５番・杉本はスライダーで見逃し三振。
６番・伊賀が外角速球で見逃し三振。三者凡退。

７回裏。
道都大はこの回から二番手投手に金澤一希を起用する。
金澤は旭川龍谷高出身の１年生。
１７８ｃｍ・７５ｋｇの本格派左腕である。
球速は速球が１３２〜４１キロ。
この速度帯でシュートする球筋もあった。
今日は「ブレーキングボール」を投げてないはず。
ただ投球練習ではスライダーっぽい球筋もあった。

創価は８番・寺嶋が左前安打。
９番・高橋はバント成功。一死２塁。
１番・荒屋のカウント２−１から金澤一希が暴投。一死３塁。
荒屋が外角速球で見逃し三振。二死３塁。
２番・倉本は１４１キロの内角速球で空振り三振。

８回表。
道都は代打・川田磨毅が遊ゴロ悪送球で出塁。
代走・茶畑晃が次打者の３球目に二盗失敗。
代打・福田和弘は遊飛。
倉本寿彦が背走しつつ好捕して、２失策の汚名を少し返上した。
９番・吉川は速球で空振り三振。３アウト。

８回裏。
創価は３番・辻が高め速球で空振り三振。

道都大はここで金澤一希が降板。
三番手投手に西藤昭太を起用する。
西藤は鵡川高出身の３年生。
１８２ｃｍ・８５ｋｇの右上手投げである。
より体型がシャープになりましたね。
投げたのは速球だけで、ＭＡＸは１４１キロだった。
創価は４番・大古が右飛。

道都大は西藤昭太を打者一人で下ろす。
四番手投手に小川良が起用された。
小川は札幌創成高出身の３年生。
１７８ｃｍ・７６ｋｇの左腕投手である。
試合展開に影響する投手起用ではない。
来年を見据えた経験蓄積、「神宮を踏ませよう」という親心でしょう。
なお１球だけなので球速、球種は不詳。
創価は５番・高山が捕邪飛で三者凡退。

９回表。
道都は１番・大累がチェンジで空振り三振。
２番・工藤がフォークで空振り三振。
３番・山崎もチェンジで空振り三振。
小川泰弘が三者三振で最終回を締めた。

被安打３で四死球はゼロ。
奪三振は最終回に三つ足して計１１個。
「三振を取れて、四死球を出さない」という、
サイバーメトリックスのお手本のような投手である。
体格に拘らず、しかも創価大と縁の深い球団が獲るかな？（笑）

創価大打線は結果的に２本塁打で全打点を挙げた。
ただ序盤の喰らいつく、投げさせるしつこさが、
結果的に佐藤峻一の疲労を誘った部分が大きい。
創価大らしい「嫌らしさ」が戻ってきたことは嬉しかった。

安打　１００　００２　０００　３ 四 失
道都┃０００｜０００｜０００┃０ ０ ０
創価┃０００｜０１２｜００×┃３ １ ２
安打　０１２　０１３　１０　　８

創価：○小川
道都：●佐藤、金澤、西藤、小川

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大学野球
今日は神宮球場に足を運んだ。
第６１回全日本大学野球選手権大会が本日で２日目。
第１試合は広島経済大と九州共立大の対戦である。

広島経済大は広島六大学野球連盟所属。
設置が１９６７年で、広島市安佐南区に本部がある。
経済学部のみの単科大学で学生数は約４０００名。
野球部は小林宏、平松一宏、柳田悠岐をプロに送り込んでいる。
１回戦は廣瀬和哉の完封で、四国学院大を下した。

九州共立大は福岡六大学野球連盟所属。
伝統校が「九州六大学」で、新興勢力が「福岡六大学」かな？
大学の設置が１９６５年で北九州市八幡西区に本部がある。
学校法人としては福原学園で、自由が丘高と同系列だ。
新垣渚、馬原孝浩、田上秀則らが野球部ＯＢ。
言うならソフトバンクホークスの「下部組織」ですね…。
経済学部、スポーツ学部があり学生数は約２３００名。
野球部は１５８名の大勢力である。
１回戦はシードで、今日が初戦だ。

広島経済大学
１番 一 森下康平　 ４年 右右 175/73　岡山南
２番 遊 藤井秀平　 ４年 右右 171/65　盈進
３番 三 竹本駿　　 ３年 右左 170/68　山陽
４番 二 鶴��洋介　 ３年 右右 174/74　広島商
５番 指 山村亮　　 ４年 右左 173/69　龍野
６番 左 松田義生　 ３年 右右 173/70　宇和島東
７番 右 大森駿　　 ４年 左左 178/72　済美
８番 捕 野々村慶彦 ３年 右右 171/71　松江農林
９番 中 竹野内孝宏 ４年 右右 178/70　下関商
　　 投 川野友耀　 ３年 左左 180/98　広島商

九州共立大学
１番 中 手銭竜汰　 ２年 右両 172/73　秀岳館
２番 右 新田亮　　 ３年 右左 168/63　浦添商
３番 指 佐藤大道　 ３年 右左 179/78　八幡
４番 右 金子聖史　 ２年 右右 175/75　飯塚
５番 捕 対馬和樹　 ３年 右右 182/82　駒大苫小牧
６番 二 小瀬戸雄大 ３年 右左 172/70　長崎日大
７番 一 山内智晴　 ３年 左左 172/79　中部商
８番 三 今野凌　　 ３年 右左 180/75　大船渡
９番 遊 村井昇汰　 １年 右右 178/80　北大津
　　 投 川満寛弥　 ４年 左左 186/80　宮古総合実業

１回表。先攻は広島経済大。
１番・森下が右飛。
２番・藤井は速球で見逃し三振。
３番・竹本がやはり速球で空振り三振。

九州共立大の先発は川満寛弥。
左スリークォーターの技巧派である。
今季のリーグ戦は第２戦の先発を任されて３勝２敗。
大瀬良大地の７勝０敗に比べて冴えない。
ただ川満が防御率が０．４６と抜群だ。
今日の球速は速球が１２６〜４３キロ。
常時で１３５〜３８くらいだった。
前に見たときより数字が上がり、１３０後半が増えている。
なお今年の神宮はスピードガンの相場が「世間並み」です。
もっとも川満の真髄は「打ち難さ」だと思う。
速球が打者の手元でシュート、ツーシーム気味に小さく動く。
左肩と腕を引いて、ぎりぎりまで出所を隠せる。
更にゆったりしたフォームと手元の伸びに「ギャップ」がある。
だから１２０台でも体感は速いし差し込める。
技巧派といいつつ、今日は速球比率が高かった。

変化球はカーブが９５〜１０２キロ。
これを多投して緩急を付け、カウントも稼いでいた。
途中から投げ始めたスライダーが１１７〜２５キロ。
あまり投げてないけれどフォーク、チェンジ系が１２０キロ台中盤。
低め、コースを突く制球力も彼の強みだ。

１回裏。後攻は九州共立大。
１番・手銭が二ゴロ。
２番・新田は一ゴロ。
３番・佐藤が中前安打。二死１塁。
４番・金子も中前安打。二死１、２塁。
５番・対馬がボテボテの投前安打。二死満塁。
６番・小瀬戸は中飛で無得点。

広島経済大の先発は川野友耀。
リーグ戦の登板は４試合、１４回３分の２。
廣瀬和哉に次ぐ「二番手格」のようだ。
公称９８ｋｇの巨漢で、いいお尻をしている（笑）
ただし股関節は硬そうで、重心が三塁側に流れる。
だからパワーをロスして、球速球威がそれほど出ない。
あとフィールディングには明らかな難がある。
球速は速球が１２６〜３６キロ。
スライダー、チェンジが１１２〜２５キロ。

２回表。
広島経済は４番・鶴��が二飛。
５番・山村が速球で見逃し三振。
６番・松田も内角速球で見逃し三振。

２回裏。
九州共立は７番・山内が三ゴロ。
８番・今野は投ゴロ悪送球で一死２塁。
９番・村井が左前安打。一死１、３塁。
しかし村井は次打者のカウント０−０から牽制死。二死３塁。
１番・手銭は左前タイムリー安打。二死１塁。
＜九州共立大　１−０　広島経済大＞
手銭は次打者の初球に二盗成功。二死２塁。
２番・新田が三ゴロで攻撃終了。

３回表。
広島経済は７番・大森が低め速球で空振り三振。
８番・野々村は１４３キロの外角速球で見逃し三振。
９番・竹野内がカーブで空振り三振。
川満寛弥は３回を終えて７奪三振！

３回裏。
九州共立は３番・佐藤が四球。無死１塁。
４番・金子が左前安打。無死１、２塁。
５番・対馬はバント成功。一死２、３塁。
６番・小瀬戸が遊ゴロで本塁タッチアウト。二死１、３塁。
更に小瀬戸は次打者のカウント０−０から牽制死で攻撃終了。

４回表。
広島経済は１番・森下が左中間を破る二塁打。無死２塁。
２番・藤井はバント成功。一死３塁。
３番・竹本が二ゴロ。三塁走者は本塁タッチアウトで二死１塁。
４番・鶴��は中飛で無得点。

４回裏。
九州共立は７番・山内が中飛。
８番・今野は捕ゴロ。
９番・村井が投ゴロで三者凡退。

５回表。
広島経済は５番・山村が右飛。
６番・松田は左飛。
７番・大森がカーブで見逃し三振。三者凡退。

５回裏。
九州共立は１番・手銭が二ゴロ。
２番・新田は投ゴロ。
３番・佐藤が三ゴロで三者凡退。

６回表。
広島経済は８番・野々村が三飛。
９番・竹野内は遊ゴロ。
１番・森下が遊前内野安打。二死１塁。
２番・藤井は右飛で３アウト。

６回裏。
九州共立は４番・金子がライトフェンス直撃に二塁打。無死２塁。
５番・対馬は投前のバント。
川野友耀が捕球、送球で手間取って記録はエラー。無死１、３塁。
６番・小瀬戸は初球にスクイズを狙ってファウル。
小瀬戸は遊ゴロ。三塁走者が生還して一死２塁。
＜九州共立大　２−０　広島経済大＞
７番・山内が投ゴロ。
二塁走者が二・三塁間に挟まれる。
川野友耀の追い込みがまずく、更に三塁手が送球をこぼす。
打者、走者がともに生きて一死２、３塁。
代打・宮城竜弥は死球。一死満塁。

広島経済は川野友耀がここで降板。
二番手投手に渡部一也を起用する。
渡部は市立広島工高出身の４年生。
１８３ｃｍ・７８ｋｇの右スリークォーターである。
リーグ戦は１試合、５イニングしか投げていない。
ただ威力のある球を投げる本格派だ。
速球が１３５〜４０キロ。
スライダーが１２５〜３０キロ。

九州共立は９番・村井がカットで空振り三振。二死満塁。
１番・手銭が投ゴロで攻撃終了。
九州共立は相手の２失策に付け込めない。

７回表。
広島経済は３番・竹本が左飛。
４番・鶴��が遊ゴロ。
５番・山村は外角速球で見逃し三振。

７回裏。
九州共立は２番・新田が四球。無死１塁。
３番・佐藤はエンドランから二ゴロ。一死２塁。
４番・金子が遊ゴロ。二死３塁。
５番・対馬も遊ゴロで３アウト。

８回表。
広島経済は６番・松田が三ゴロ。
７番・庄司崚は速球で空振り三振。
８番・野々村が一飛で三者凡退。

８回裏。
九州共立は６番・小瀬戸がライト線を破る二塁打。無死２塁。
７番・山内はバント成功。一死３塁。
８番・鶴貢徳が３球目にスクイズを狙ってファウル。
鶴は４球目もスクイズを狙って空振り。
小瀬戸が三本間で挟殺され、二死無走者となる。
鶴はスライダーで空振り三振し、九州共立は無得点。

９回表。
広島経済は９番・竹野内が二ゴロ。
１番・森下は四球を選ぶ。一死１塁。
川満寛弥にとってこれが今日の初四死球である。
しかし全く崩れる気配はない。
２番・藤井がスライダーで空振り三振。二死１塁。
３番・竹本は投ゴロで無得点。

川満寛弥は被安打２、四死球１の完封勝利。
奪三振は１１を数えている。
調子が尻上がりで、２点あれば十分という安定感があった。
実力的にはドラフト１位、２位で消える投手でしょう。
ソフトバンクが強引に囲い込まない限りは（笑）

安打　　　０００　１０１　０００　２ 四 失
広島経済┃０００｜０００｜０００┃０ １ ３
九州共立┃０１０｜００１｜００×┃２ ３ ０
安打　　　３２１　００１　０１　　８

九州共立：○川満
広島経済：●川野、渡部

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大学野球
引き続いて全国大学野球選手権の初日。
東京ドームの第３試合は上武大と愛知学院大の対戦である。

上武大は関甲新学生野球連盟所属。
大学の設置は１９６８年。群馬県伊勢崎市に本部を置く私立大学だ。
文系３学部に、約１７００名の学生が在籍している。
野球部は谷口英規監督が００年に監督へ就任して躍進。
以後は全国大会の常連になっている。
開学以来初のプロ選手は現横浜ＤｅＮＡの菊地和正。
その後は加賀繁、安達了一らがプロに進んでいる。
野球部員は１６０名。これでも国際武道大（２７１名）よりは少ない（笑）

愛知学院大は愛知大学野球連盟所属。
大学の設置は１９５３年。愛知県日進市に本部がある。
８学部１７学科に１万２千人の学生が在籍する私立大学だ。
名前は「学院」だけど仏教系みたいです。
出身者はＳＥＡＭＯ、つぶやきシローなど。
サッカー部も松永成立、秋田豊といった名選手を輩出している。
野球部ＯＢで今一番活躍しているのは筒井和也かな？

上武大学
１番 右 小川裕生　 ３年 左左 178/78　八王子
２番 左 川島尚仁　 ３年 右左 165/66　常総学院
３番 中 加藤翔平　 ４年 右両 183/83　春日部東
４番 指 中稔真　　 １年 右左 183/82　須磨翔風
５番 遊 三木亮　　 ３年 右右 174/75　遊学館
６番 一 伊藤亮太　 ４年 右左 186/85　埼玉栄
７番 三 金沢航己　 ３年 右右 165/64　東京都市大塩尻
８番 捕 三上恭平　 ３年 右右 179/75　桐生第一
９番 二 黒川健　　 ４年 右左 172/68　市立川口
　　 投 池谷大樹　 ３年 右左 181/74　藤枝明誠

愛知学院大
１番 遊 田中友博　 ４年 右右 176/66　享栄
２番 中 石橋拓朗　 ３年 右左 170/68　佐賀商
３番 右 濱内優弥　 ４年 左左 174/67　西日本短大附
４番 三 長田涼平　 ４年 右右 182/76　柳ヶ浦
５番 捕 古川昌平　 ３年 右左 176/77　大阪産大附
６番 指 森田克也　 ４年 右左 172/72　愛知啓成
７番 一 大迫建斗　 ４年 右右 183/78　樟南
８番 二 西田龍也　 ４年 右右 165/60　樟南
９番 左 澤亀浩弥　 ４年 右左 177/72　西日本短大附
　　 投 萩原大起　 ３年 右右 180/80　常葉学園橘

１回表。先攻は上武大。
１番・小川が一ゴロ。
２番・川島は二ゴロ。
３番・加藤が一ゴロで三者凡退。

愛知学院大の先発は萩原大起。
右上手の本格派である。
潜在能力は高校時代から明らかだった。
加えて今日の彼は「波」が小さい。
失投、質の低い球が少ないし、制球も良くなっていた。
球速は速球が１３４〜４０キロ。
フォーク、スライダーが１１９〜２７キロ。
切れのいい、速球と紛らわしい縦変化が彼の強みだろう。
カーブが１１０キロ強。
去年の浦野博司のような凄みはないけど、先発としてバランスがいい。

１回裏。後攻は愛知学院。
１番・田中が二ゴロ。
２番・石橋は中前安打。一死１塁。
石橋は次打者の２球目に二盗成功。一死２塁。
３番・濱内が四球。一死１、２塁。
４番・長田は速球で空振り三振。二死１、２塁。
５番・古川が投ゴロで無得点。

上武大の先発は池谷大樹。
右横手の本格派である。
今日の球速は速球は１２６〜３３キロ。
横の角度、切れがあって表示以上に早く感じる。
変化球はスライダーが１１０キロ台後半。

２回表。
上武は４番・中がフォークで空振り三振。
５番・三木は三邪飛。
６番・伊藤が右前安打。二死１塁。
伊藤は次打者の２球目に二盗成功。二死２塁。
７番・金沢は二飛で３アウト。

２回裏。
愛知学院は６番・森田が右前安打。無死１塁。
７番・大迫が右飛。一死１塁。
８番・西田は空振り三振。
森田の二盗も三上恭平が刺して三振ゲッツー。

３回表。
上武は８番・三上が左中間を破る二塁打。無死２塁。
９番・黒川はバントで送る。一死３塁。
１番・小川が三邪飛。二死３塁。
２番・川島は四球を選ぶ。二死１、３塁。
川島は次打者の２球目に二盗成功。二死２、３塁。
しかし３番・加藤がフォークで空振り三振。無失点。

３回裏。
愛知学院は９番・澤亀が中飛。
１番・田中は中前安打。加藤翔平が後逸して一死２塁。
２番・石橋が三飛。二死２塁。
３番・濱内が四球を選んで二死１、２塁。
４番・長田は二ゴロで無得点。

４回表。
上武は４番・中が中前安打。無死１塁。
５番・三木は二直併殺。二死無走者。
６番・遊ゴロで３アウト。

４回裏。
愛知学院は５番・古川が一飛。
６番・森田は遊飛。
７番・大迫が左前安打。二死１塁。
８番・西田は投直で３アウト。

５回表。
上武は７番・金沢がスライダーで空振り三振。
８番・三上は四球。一死１塁。
９番・黒川が遊ゴロ。二死１塁。
黒川は次打者の初球に二盗成功。二死２塁。
１番・小川はストレートの四球を選ぶ。二死１、２塁。
２番・川島が右飛。濱内優弥が背走して好捕した。

５回裏。
愛知学院は９番・澤亀が三ゴロ失策で出塁。無死１塁。
１番・田中はエンドランから二ゴロ。一死２塁。
２番・石橋が三邪飛。二死２塁。
３番・濱内は中前タイムリー安打で二塁走者が生還。二死１塁。
＜愛知学院大　１−０　上武大＞
濱内は次打者の初球に二盗成功。二死２塁。
４番・長田が二ゴロで攻撃終了。
愛知学院大が待望の先制点を挙げ、この回の攻撃を終える。

６回表。
上武は３番・加藤が一塁ベース直撃の内野安打。無死１塁。
加藤は次打者の２球目に二盗成功。無死２塁。
４番・中は一ゴロ、
大迫建斗のファンブル＆悪送球で二塁走者が生還。なお無死２塁。
＜上武大　１−１　愛知学院大＞
５番・三木がバント成功。一死３塁。
６番・伊藤は２−２からスクイズ。
フェアになったが、三塁走者が動けず二死３塁。
７番・金沢は遊ゴロ。
田中友博が深い位置から無駄の無い、正確な送球で刺した。

６回裏。
愛知学院は５番・古川が捕ゴロ。
６番・森田は二ゴロ。
７番・大迫が三ゴロで三者凡退。

７回表。
上武は８番・三上が遊ゴロ。
９番・黒川は速球で空振り三振。
１番・小川が遊飛で三者凡退。

７回裏。
愛知学院は代打・上野友敬が中前安打。
９番・澤亀のバントが投前安打となる。無死１、２塁。
１番・田中がバント成功。一死２、３塁。
２番・石橋は投手強襲安打。
触らなければ遊ゴロだったと思うけど、左前に抜けてしまう。
二者が生還してなお一死１塁。
＜愛知学院大　３−１　上武大＞

上武大はここで池谷大樹が降板。
二番手投手に村瀬大地を起用する。
村瀬は享栄高出身の２年生。
１８０ｃｍ・７９ｋｇの技巧派左腕である。
速球が１２０キロ前後。
スライダー、チェンジが１０７〜１４キロ。
愛知学院は３番・濱内が遊ゴロ併殺で攻撃終了。

８回表。
上武大は２番・川島がスライダーで見逃し三振。
３番・加藤が二ゴロ。
４番・中は一ゴロで三者凡退。

８回裏。
愛知学院は４番・長田が中飛。
５番・古川はチェンジアップで見逃し三振。
代打・河野雄太が投ゴロで三者凡退。

９回表。
上武は５番・三木が中飛。
６番・伊藤はフォークで空振り三振。
７番・金沢が中越えの三塁打。二死３塁。
８番・三上は右飛で試合終了。

愛知学院大が粘りの試合運びで２回戦に進出。
今年も監督はいないようだけど、立派なものである。

安打　　　０１１　１０１　００１　５ 四 失
上武　　┃０００｜００１｜０００┃１ ３ １
愛知学院┃０００｜０１０｜２０×┃３ ３ １
安打　　　１１１　１１０　３０　　８

愛知学院：○萩原
上武：●池谷、村瀬

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大学野球
引き続いて第６１回全国大学野球選手権の初日。
東京ドームの第２試合は岡山商科大と八戸大の対戦だ。

岡山商科大は中国地区大学野球連盟の所属。
大学の設置が１９６５年で、岡山市北区に本部がある。
法、経済、経営の３学部に約１６００名の学生が在籍している。
０９年に速球派左腕・大立恭平が巨人入りした。
開校以来初めてのプロ選手らしい。
コーチ陣を見ると三宅博氏の名がある。
阪神、日本代表のスコアラーを務めた方である。

八戸大は北東北大学野球連盟の所属。
大学の設置は１９８１年で、光星学院と同じ学校法人だ。
ビジネス、人間健康の２学部があり学生数は４００〜５００名。
野球部員が７３名だから、ざっと１５％である。
八戸大から初めてプロ入りしたのが０３年の川島亮、石川賢の２投手。
その後は青山浩二、塩見貴洋、秋山翔吾と逸材が次々にプロへ進んでいる。
今春は１０連勝で勝点５を獲った。
青森大、富士大と全国レベルのチームが揃う連盟で無敗は凄い。

岡山商科大学
１番 中 近藤優　　 ４年 右左 170/63　倉敷工
２番 左 小川祐丞　 ４年 右右 170/65　興譲館
３番 遊 三木大知　 ３年 右左 180/78　倉敷工
４番 指 桐山龍也　 ３年 右左 170/68　岡山南
５番 一 三宅祐貴　 ４年 右右 167/77　岡山商科大附
６番 捕 野涯祥平　 ３年 右右 177/70　柳井学園
７番 二 川崎球志　 ４年 右左 160/55　玉野光南
８番 三 大崎雅人　 ３年 右右 177/74　明徳義塾
９番 右 福田龍太郎 ３年 右左 172/63　岩国商
　　 投 見村翔　　 ４年 右右 177/75　関西

八戸大学
１番 中 中西良太　 ４年 右右 169/68　横浜創学館
２番 捕 川越彰吾　 ４年 右左 175/71　光星学院
３番 二 花岡達也　 ４年 右右 174/77　東海大四
４番 三 建部翔太　 ４年 右右 187/100 横浜隼人
５番 指 庄内睦月　 ３年 右左 178/75　大阪産業大附
６番 左 谷恭兵　　 ３年 右右 180/81　横浜創学館
７番 一 大畑亮　　 ４年 右左 175/73　花咲徳栄
８番 遊 稲葉章人　 ３年 右右 173/72　太成学院大高
９番 右 江藤諒　　 ４年 左左 171/73　聖望学園
　　 投 秋山翔夢　 ２年 左左 180/75　函館工

１回表。先攻は岡山商科大。
１番・近藤がシュートで空振り三振。
２番・小川は右飛。
３番・三木が一邪飛で三者凡退。

八戸大の先発は秋山翔夢。技巧派の左腕投手である。
今春は６試合に登板し、４勝０敗。
３９イニングを投げ切って自責点はわずかに「１」。
球威や制球力は落ちるけど、塩見貴洋先輩とタイプが似ている。
球速は速球が１２５〜３２キロ。
シュート、ツーシームが１１９〜２８キロ。
スライダーが１０６〜１４キロ。

１回裏。後攻は八戸大。
１番・中西がカーブで空振り三振。
２番・川越は一塁線を抜ける二塁打。一死２塁。
３番・花岡がレフトフェンス直撃のタイムリー二塁打。一死２塁。
＜八戸大　１−０　岡山商科大＞
４番・建部は中飛。花岡がタッチアップして二死３塁。
５番・庄内がチェンジで空振り三振。攻撃終了。

岡山商科大の先発は見村翔。
右上手のパワーピッチャーである。
ややアーム式で、真上から投げ下ろすフォームだ。
リーグ戦は一人で５８.１回を投げ、６勝１敗。
このチームにとっては絶対的エースである。
球速は速球、カットが１２４〜３４キロ。
チェンジ、シンカーが１１５〜２４キロ。
カーブが１０３〜１２キロ。

２回裏。
岡山商大は４番・桐山が一ゴロ。
５番・三宅は遊ゴロ。
稲葉章人の素晴らしい送球だった。
６番・野涯が速球で空振り三振。三者凡退。

２回裏。
八戸は６番・谷が二ゴロ。
７番・大畑は左前安打。一死１塁。
８番・稲葉が三ゴロ併殺で３アウト。

３回表。
岡山商大は７番・川崎が一ゴロ。
８番・大崎は左前安打。一死１塁。
９番・福田の２−１から川越捕手が牽制悪送球。一死２塁。
福田は左前安打。一死１、３塁。
１番・近藤が初球スクイズを狙ってファウル。
近藤の２−１から福田が二盗成功。一死２、３塁。
近藤は２−３からスライダーで見逃し三振。二死２、３塁。
２番・小川が二直で無得点。
秋山翔夢がピンチを脱出する。

３回裏。
八戸は９番・江藤が四球。
初球に遊ゴロを打ったのだが、ボークで打ち直しになった。
膝を下ろす時に止める動きが「二段モーション」という判断だろう。
１番・中西はバント失敗から強打。投ゴロで一死１塁。
中西は次打者の初球に二盗成功。
２番・川上が左前タイムリー安打。
川上は一塁をオーバーランしてタッチアウト。二死無走者。
＜八戸大　２−０　岡山商科大＞
３番・花岡が速球で空振り三振。攻撃終了。

４回表。
岡山商大は３番・三木が四球。無死１塁。
４番・桐山がバント成功。一死２塁。
５番・三宅は外角速球で空振り三振。二死２塁。
６番・野涯が一邪飛で３アウト。

４回裏。
八戸は４番・建部が左前安打。無死１塁。
５番・庄内はスライダーで見逃し三振。一死１塁。
６番・谷が投ゴロ。二死２塁。
７番・大畑は右前安打。二死１、３塁。
送球も悪かったし、突入すればセーフだったと思う。
８番・稲葉が左飛で無得点。

５回表。
岡山商大は７番・川崎が投ゴロ。
８番・大崎が遊ゴロ。
９番・福田は中飛で三者凡退。

５回裏。
八戸は９番・江藤が中前安打。
江藤は次打者の４球目に二盗成功。無死２塁。
１番・中西が遊直。一死２塁。
２番・川越は右前タイムリー安打。一死１塁。
＜八戸大　３−０　岡山商科大＞
３番・花岡がレフト線に落とす二塁打。一死２、３塁。
４番・建部はレフトの脇を破るタイムリー二塁打。一死２塁。
＜八戸大　５−０　岡山商科大＞
５番・庄内には四球＆暴投。一死１、３塁。
６番・谷が左飛。二死１、３塁。
７番・大畑は左前タイムリー安打。二死１、３塁。
＜八戸大　６−０　岡山商科大＞
８番・稲葉が遊ゴロで攻撃終了。

なお見村翔には疲れも見えたけど、交代の気配なし。

６回表。
岡山商大は１番・近藤が中前安打。無死１塁。
２番・小川は二直併殺。二死無走者。
３番・三木が四球。二死１塁。
４番・桐山は左前安打。二死１、２塁。
５番・三宅が２−３から中前タイムリー安打。なお二死１、３塁。
＜八戸大　６−１　岡山商科大＞

八戸大はここで秋山翔夢が降板。
二番手投手に千葉隆寛を起用する。
千葉は仙台高出身の４年生。
１８０ｃｍ・８６ｋｇの右上手投げである。
球速は速球が１３２〜３５キロ。
横スラが１１５〜２２キロ。
岡山商大は５番・野涯が速球で空振り三振。攻撃終了。

６回裏。
八戸大は９番・江藤が遊ゴロ。
１番・中西は三ゴロ。
２番・川越が四球。二死１塁。
３番・花岡は速球で見逃し三振。３アウト。

７回表。
岡山商大は７番・川崎が二ゴロ。
８番・大崎はスライダーで空振り三振。
９番・福田が遊ゴロで三者凡退。

７回裏。
八戸は４番・建部が三ゴロ。
５番・庄内はチェンジアップで空振り三振。
６番・谷が四球。二死１塁。
７番・大畑は右中間に弾き返す。
しかし福田龍太郎が好捕して右飛となる。

８回表。
岡山商大は１番・近藤が四球。無死１塁。
２番・小川がバント成功。一死２塁。
３番・三木は遊飛。
４番・桐山が二ゴロで３アウト。

８回裏。
岡山商科大はこの回から二番手投手に古田隆之介を起用する。
古田は関西高出身の３年生。
１８１ｃｍ・６５ｋｇの右スリークォーターである。
速球が１２８〜３２キロ。
スライダーが１１０キロ強。

八戸は８番・稲葉が三ゴロ。
９番・江藤が左前安打。一死１塁。
１番・中西の２−２から古田隆之介が暴投。一死２塁。
中西はレフト線を破るタイムリー二塁打。一死２塁。
＜八戸大　７−１　岡山商科大＞
２番・川越は空振り三振。中西がその間に三盗成功。二死３塁。
３番・花岡が左前タイムリー安打。
三塁走者が生還して試合は７点差となる。
「７回、８回完了時点で７点差以上」はコールド。
八戸大が８回コールドで岡山商科大を下し、２回戦進出を決めた。

八戸大はよく鍛えられたチーム。
守備が良くて、特にショートの稲葉章人は好印象だった。
今日は２回戦以降を見据えた戦い方だったかもしれない。
特に秋山翔夢は抑え目だったんじゃないかな？
最近は北東北勢がコンスタントに４強に残っている。
次の亜細亜大戦は上位同士の注目カードだろう。

安打　　　００２　００３　００　５ 四 失
岡山商科┃０００｜００１｜００┃１ ３ ０
八戸　　┃１０１｜０３０｜０2X┃８ ４ １
安打　　　２１１　２５０　０　14

八戸：○秋山、千葉
岡山商科：●見村、古田

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大学野球
この大会の観戦は個人的に大事な習慣となっている。
第６１回全国大学野球選手権大会が今日開幕だ。
大学野球は全国に２６の連盟がある。
関東なら７つ、関西は５つ、九州は３つ…。
どこもリーグ戦が分立して、言うなら全て「１部リーグ」だ。
一発トーナメントで決まる九州地区大学野球連盟が唯一の例外である。
「１連盟１代表」だから面白い。
六大学、東都のような有力連盟は我々の目に触れる機会が多い。
しかし私はおろかメディア、スカウトのチェックが届かない連盟もある。
そういう連盟が出場するから、常に「発見」「驚き」がある。

大会は１２日に開幕し、１７日に決勝戦を迎える予定だ。
といいつつ梅雨の盛りに開催するので雨で日程が狂う。
細かい変更、調整でこちらも「対応力」を要求される大会だ。
２００５年からは神宮に加えて東京ドームを併用。
大会初日から大会３日目まで、雨の影響がない球場で１１試合が消化される。
今日は２球場で４試合ずつの開催。私はドームに足を運んだ。

第１試合は西日本工業大と福井工業大の対戦である。
西日本工業大は九州地区大学野球連盟の所属。
２年ぶり２度目の出場だ。
大学の設置は１９６７年。福岡県京都郡苅田町に本部がある。
工、デザインの２学部に約１５００名の学生が在学中だ。
福井工業大は北陸大学野球連盟の所属。
大学の設置は１９６５年。福井市内に本部がある。
工学部のみの単科大学で、約１８００名の学生が在学中だ。
通算出場回数は３５回と、出場校中最多を誇る。
プロも何人か輩出していて伊藤敦規、水尾嘉孝がここのＯＢだ。
両校の野球部員は西日本工大が８６名、福井工大が９８名。
ざっと２０人に一人が野球部員ということですね。

福井工業大学
１番 左 浦東巌　　 ４年 右右 180/77　日高中津分校
２番 二 岡本翔一朗 ４年 右左 164/64　生光学園
３番 中 中嶋智仁　 ３年 右右 179/75　福井工大福井
４番 指 吉田幸一朗 ３年 左左 189/100 福江
５番 右 栗原雅生　 １年 右右 180/80　福井工大福井
６番 一 越智俊亮　 ４年 右右 178/77　生光学園
７番 三 中村優太　 ４年 右左 177/70　豊川
８番 捕 恩庄優斗　 ３年 右右 173/75　社
９番 遊 小林康大　 ２年 右左 180/70　豊川
　　 投 坂井浩紀　 ２年 右右 181/70　羽水

西日本工業大学
１番 右 早川顕一　 ２年 右左 169/69　常葉学園橘
２番 中 鶴真也　　 ２年 右左 168/65　西日本短大付
３番 三 鐘ヶ江力矢 ２年 右右 180/78　大牟田
４番 一 谷拓郎　　 ４年 左左 177/83　折尾愛真
５番 左 古畑太基　 ４年 右左 167/66　豊国学園
６番 二 吉田将也　 ３年 右左 178/75　北大津
７番 指 有馬純成　 ２年 右左 184/94　鹿児島工
８番 捕 平野一仁　 ３年 右右 171/71　波佐見
９番 遊 井本洋輔　 ３年 右左 172/65　文徳
　　 投 井上翔夢　 ４年 左左 180/80　佐賀学園

１回表。先攻は福井工業大。
１番・浦東が右飛。
２番・岡本翔はストレートの四球を選ぶ。一死１塁。
３番・中嶋がボテボテの投ゴロ。二死２塁。
４番・吉田は速球で空振り三振。３アウト。

西日本工業大の先発は井上翔夢。
オーソドックスなの左腕である。
球速は速球が１２５〜３４キロ。
この速度帯でちょっと球筋が動く。
縦スラ、シンカーが１１５〜２２キロ。
横スラ、もしくはカーブが１０８〜１４キロ。
フォームのバランス、腕の振りはいいし、各球種の切れもある。
ただ今日は如何せん制球で苦しんだ。

１回裏。後攻は西日本工業。
１番・早川が遊ゴロ。
２番・鶴は四球。一死１塁、
鶴は次打者の初球に二盗成功。一死２塁。
この打席で先発・坂井が「二段モーション」の指摘を受けた。
少しリズムを崩して、四球が続く。
３番・鐘ヶ江も四球で一死１、２塁。
４番・谷が捕邪飛。二死１、２塁。
５番・古畑の初球に鶴が単独で三盗。二死１、３塁。
古畑は二飛で無得点。

福井工業大の坂井浩紀。右上手の技巧派である。
リーグ戦は８戦に登板して２勝１敗。
勝ち星こそ少ないが、登板回数４２イニングはチーム最多だ。
なお福井工大は１０イニング以上投げた投手が５名いる。
継投で勝ち抜いてきたチームなのだろう。
球速は速球、カットが１２４〜３１キロ。
シンカーが１１７〜２７キロ。
スライダーが１０８〜１７キロ。
初回は速球以上にスライダーを多投していた。
ただスライダーの切れがそれほどじゃない。
あとコントロールも平均的な水準だった。
制球力があれば細かい変化も生きるのだけど…。

２回表。
福井工大は５番・栗原がストレートの四球。無死１塁。
６番・越智が右前安打。無死１、３塁。
７番・中村は初球にセーフティースクイズ。
三塁走者が動かない。井上翔夢は走者を確認して送球が遅れる。
記録は投前安打で無死満塁。
８番・恩庄が遊直。一死満塁。
９番・小林は右前タイムリー安打。なお一死満塁。
捕球が「ぎりぎり」だったため、ライトゴロ本塁封殺になるところだった…。
＜福井工業大　１−０　西日本工業大＞
１番・浦東はスライダーで空振り三振。二死満塁。
２番・岡本翔が二ゴロ。福井工大が先制して攻撃終了。

２回裏。
西日本工大は６番・吉田がストレートの四球。
７番・有馬は１−０から高め速球を強振。
これがライトスタンドに飛び込む２ラン本塁打！
＜西日本工業大　２−１　福井工業大＞
８番・平野が左前安打。無死１塁。
９番・井本はバント成功。一死２塁。
１番・早川が投ゴロ。二死３塁。
２番・鶴は一直で攻撃終了。

３回表。
福井工大は３番・中嶋が四球。無死１塁。
４番・吉田は中飛。一死１塁。
５番・栗原が左飛。二死１塁。
６番・越智は二飛で３アウト。

３回裏。
西日本工大は３番・鐘ヶ江が遊ゴロ。
４番・谷は左飛。
５番・古畑が二ゴロで三者凡退。

４回表。
福井工大は７番・中村が三邪飛。
８番・恩庄は四球。一死１塁。
９番・小林が投ゴロ。二死２塁。
１番・浦東は一ゴロ。
一塁手がファンブルし、更にカバーへの送球が逸れる。
二塁走者が生還して二死２塁。
＜福井工業大　２−２　西日本工業大＞
２番・岡本翔は遊ゴロで攻撃終了。

４回裏。
西日本工大は６番・吉田が右飛。
７番・有馬は二ゴロ。
８番・平野がシンカーで空振り三振。三者凡退。

５回表。
福井工大は３番・中嶋が三ゴロ。
４番・吉田は速球で空振り三振。
５番・栗原がスライダーで空振り三振。三者凡退。

５回裏。
西日本工大は９番・井本が左中間に落とす二塁打。無死２塁。
１番・早川が中前安打。
走者は三塁ストップ。打者が本塁送球の間に進んで無死２、３塁。

福井工大はここで坂井浩紀が降板。
二番手投手に梅澤駿人を起用する。
梅澤は関西高出身の３年生。
１６４ｃｍ・７０ｋｇの左スリークォーターである。
足腰が強そうで、身体を深く沈ませるフォームが特徴だ。
リーグ戦は７試合、１３．１回の登板で３勝０敗という成績。
勝負どころに登場するリリーフの切り札的存在なのだろう。
今日の球速は速球が１２０〜２４キロ。
スライダーが１０８〜１５キロ。
速球よりスライダーの方が投球比率は高い。
切れが生命線で、短いイニングの全力投球で生きるタイプだ。

西日本工大は２番・鶴が二ゴロ。本塁タッチアウトで一死１、３塁。
３番・鐘ヶ江は三振。鶴が最後の球で二盗成功。二死２、３塁。
４番・谷が一ゴロで３アウト。
梅澤駿人がスライダーの連投でピンチを切り抜けた。

６回表。
福井工大は６番・越智が中飛。
７番・中村は四球。一死１塁。
中村は次打者の３球目に二盗成功。一死２塁。
８番・恩庄も四球を選ぶ。一死１、２塁。
９番・小林が二ゴロ。二死２、３塁。
１番・浦東の初球に井上翔夢が暴投。
三塁走者が生還して、なお二死３塁。
＜福井工業大　３−２　西日本工業大＞
浦東は２球目にセーフティースクイズ。
これが投前安打となって三塁走者が生還。二死１塁。
＜福井工業大　４−２　西日本工業大＞
浦東は次打者の３球目に二盗成功。二死２塁。
２番・岡本翔が遊飛で攻撃終了。

６回裏。
西日本工大は５番・古畑が遊前安打。無死１塁。
６番・吉田がバント成功。一死２塁。
７番・有馬は捕ゴロ。二死２塁。
８番・平野の５球目に小畑が三盗成功。二死３塁。
平野が四球で二死１、３塁。
９番・井本は二ゴロで無得点。

７回表。
福井工大は３番・中嶋が左前安打。無死１塁。
４番・吉田はバント成功。一死２塁。
５番・栗原が２−１から中前タイムリー安打。一死１塁。
＜福井工業大　５−２　西日本工業大＞

西日本工業大はここで井上翔夢が降板。
二番手投手に中嶋厚徳を起用する。
中嶋は小倉工業高出身の１年生。
１８３ｃｍ・８３ｋｇの右上手投げである。
速球が１３０キロ台前半。
縦スラ、チェンジ系が１１５〜１８キロ。
カーブが１００キロ台後半。
真っ向から投げ下ろすパワーピッチャーだ。

福井工大は６番・越智が二飛。二死１塁。
７番・中村の初球に栗原が二盗失敗で攻撃終了。

７回裏。
西日本工大は１番・早川が遊ゴロ。
２番・鶴がセーフティーバントで捕前安打。一死１塁。
３番・鐘ヶ江は右飛。二死１塁。
４番・谷が一ゴロで３アウト。

８回表。
福井工大は７番・中村が三飛。
８番・恩庄が左直。
９番・小林はスライダーで空振り三振。三者凡退。

８回裏。
西日本工大は５番・古畑がスライダーで空振り三振。
６番・吉田は二ゴロ。
７番・有馬がスライダーで空振り三振。三者凡退。

９回表。
福井工大は代打・西村耀が三飛。
２番・岡本翔は左飛。
３番・中嶋がスライダーで見逃し三振。三者凡退。

９回裏。
西日本工業大は８番・元重陽平が右前安打。
９番・井本は遊ゴロ併殺で二死無走者。
代打・岩本俊が２−１からレフトにソロ本塁打。
西日本工業大も意地を見せる。
＜福井工業大　５−３　西日本工業大＞
２番・鶴は一ゴロで試合終了。

福井工業大は梅澤駿人が５回途中から好リリーフ。
最後に一発こそ喫したが、ほぼ完璧な内容だった。
２回戦の相手は六大学王者・早稲田大である。

安打　　　　０３０　００１　２００　６ 四 失
福井工業　┃０１０｜１０２｜１００┃５ ６ ０
西日本工業┃０２０｜０００｜００１┃３ ４ １
安打　　　　０２０　０２１　１０１　６

西日本工業：●井上、中嶋
福井工業：坂井、○梅澤

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サッカー(J3 JFL 他)
三鷹駅まで総武線で移動する。そこからバスで１０分弱。
武蔵野陸上競技場でＪＦＬを見よう。
Ｊ昇格、参入戦に絡むチームは先に見ておきたい。
ＦＣ町田ゼルビアと絡む可能性もある。
ただＪＦＬは首都圏のチームが少ない。
今日は讃岐を見る貴重なチャンスだった。

横河武蔵野ＦＣは前節終了時点で１３位。
３勝４分７敗で、勝点は１３だ。
カマタマーレ讃岐は首位・長崎と勝点５差の２位。
なお勝点２４は秋田、佐川印刷と並んでいる。
それ以下も勝点２０以上が１０位まで続く大混戦。
讃岐はＪリーグ準会員クラブで、２位以上が必達目標となる。

横河武蔵野ＦＣ
ＧＫ 　１ 飯塚渉　　 85.07.31 181/73 流通経済大
ＤＦ 　２ 小山大樹　 81.01.23 174/71 群馬FCホリコシ
　　 　３ 熊谷寛　　 81.10.10 182/75 東京経済大
　　 　４ 瀬田達弘　 83.11.28 181/79 東京学芸大
　　 　６ 遠藤真仁 　86.05.23 173/66 ロッソ熊本
ＭＦ １７ 矢部雅明　 89.04.11 175/69 静岡産業大
　　 　７ 岩田啓佑　 86.10.13 170/67 早稲田大
　　 　８ 林俊介　　 85.07.25 168/62 東京学芸大
　　 １４ 加藤正樹　 85.08.26 165/60 駒澤大
ＦＷ １８ 小野祐輔　 89.02.23 166/62 日本大
　　 　９ 関野達也　 86.06.22 180/75 青山学院大

−−−−関野−−−−小野−−−−
−−加藤−−−−−−−−-林-−−
−−−−−岩田−−矢部−−−−−
−遠藤−−瀬田−−熊谷−−小山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−飯塚−−−−−−−

■リザーブ：
ＧＫ ３１ 藤吉皆二朗 92.01.11 176/70 横河武蔵野FC･Y
ＤＦ 　５ 鹿野崇史　 88.06.10 177/70 明治大
ＤＦ ２９ 上田陸弥　 89.05.02 177/73 中央学院大
ＭＦ ２０ 都丸昌弘　 87.10.31 168/63 明治大
ＦＷ １１ 小林陽介　 83.05.06 174/66 松本山雅FC
ＦＷ ２２ 忰山翔　　 89.07.11 183/75 青山学院大
ＦＷ ２７ 小野真国　 89.12.03 168/60 大阪学院大

カマタマーレ讃岐
ＧＫ ２４ 瀬口拓弥　 88.11.30 186/80 流通経済大
ＤＦ １０ 吉澤佑哉　 86.04.20 172/65 鹿島アントラーズ
　　 　４ 大島翼　　 83.12.09 179/78 松本山雅FC
　　 ２８ 趙成眞　　 90.12.14 187/78 ロアッソ熊本
　　 １６ 藤田浩平　 89.06.19 177/70 立命館大
ＭＦ １５ 綱田大志　 84.04.05 164/63 鹿屋体育大
　　 １４ 中島健太　 84.06.12 174/67 横河武蔵野FC
　　 ２０ アンドレア 84.07.06 180/74 ジェフリザーブス
ＦＷ ２１ 岡本秀雄　 83.12.26 169/62 徳島ヴォルティス
　　 １１ 西野泰正　 82.09.14 182/77 京都サンガF.C.
　　 　９ 石田英之　 82.04.15 169/64 カターレ富山

−−石田−−−西野−−−岡本−−
−−−−−−-ｱﾝﾄﾞﾚｱ-−−−−−−
−−−−-網田−−−中島-−−−−
−藤田−−-趙-−−大島−−吉澤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−瀬口−−−−−−−

■リザーブ：
ＧＫ ３１ 水原大樹　 75.01.15 182/75 ギラヴァンツ北九州
ＤＦ １７ 野口遼太　 86.06.24 181/72 徳島ヴォルティス･セカンド
ＤＦ ２２ 神崎亮佑　 82.06.21 178/73 バンティオンセ加古川
ＭＦ １３ 堀河俊大　 89.05.28 168/62 流通経済大
ＦＷ １９ 市原大嗣　 87.04.24 180/73 レノファ山口
ＦＷ ２３ 太田圭祐　 89.07.10 172/68 東京学芸大

讃岐の布陣は４−３−３。
中盤は流動的だけど、中島健太が「２．５列目」「高めのボランチ」だった。
ベンチ入りも含めて大卒新人が３名いる。
藤田浩平は藤田祥史（千葉）の弟。
立命館大では主将を務めていたらしい。
学年的には加藤恒平と同級生だったということか。
一昨年のインカレで観た時はトップ下だった。

３分、讃岐は藤田浩平が左からスローイン。
西野泰正が足元で受けて反転し、中に落とす。
石田英之はエリア左にフリーで抜け出し、右足で叩き込んだ。
＜カマタマーレ讃岐 １−０ 横河武蔵野ＦＣ＞

４分、讃岐はゴールキックがエリア内に抜ける。
石田英之が再びエリア左から右足で狙う。
この決定的シュートはＧＫ飯塚渉がブロック。

讃岐が立ち上がりから「ラッシュ」を掛ける。
先入観とはかなり違うサッカーだった。
私は１０年の地決と昨年のＪＦＬで讃岐を見ている。
とにかく丁寧につなぐイメージだった。
今の讃岐はもっとパワフルで、特にセンターラインが出色だ。
長身の韓国人ＣＢ趙成眞が最終ラインから弾き返す。
ＭＦアンドレアも攻守に球際が強い。
前線は西野泰正がターゲットになる。
今日の讃岐は最終ラインが弾く、縦に大きく入れる場面が多い。
そういう「強襲」が序盤から奏功していた。

１１分、讃岐は綱田大志が縦にクサビを当てる。
西野泰正は１タッチで落とす。
岡本秀雄が右からフォローして、右中間からシュート。
これも枠を捉えたけど、ＧＫ飯塚渉がブロックする。

讃岐は綱田大志、中島健太が「攻撃」に色をつける。
この二人は密集でもキープができて、狭いコースにパスを通せる。
両ボランチが縦方向にスイッチを入れる役目だ。
どちらも四国リーグ時代からの生き残りである。

２６分、横河は関野達也が左サイドからエリア内に切れ込む。
加藤正樹が中でフォローして左足ミドルを狙う。枠外。

横河武蔵野はポゼション志向のサッカーをしていた。
最終ラインからアバウトに蹴ることは少ない。
一つ一つ確実につなぐ狙いを持っている。
しかし高い位置にボールを運べない。
相手にとって危険な場所でボールを動かせないから、崩すまで行かない。
この場面は数少ないチャンスだった。

２９分、讃岐は中島健太に警告。
岩田啓佑に対する危険なタックル。

３９分、讃岐は再び中島健太に警告。
ボールのないところでアフターチャージ気味に行っていた。
イエローが２枚目だから、退場になってしまう。
讃岐の布陣がこう↓
−−−−−−−西野−−−−−−−
−−石田−−−−−−−−岡本−−
−−−−-ｱﾝﾄﾞﾚｱ−-網田−−−−−
−藤田−−-趙-−−大島−−吉澤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−瀬田−−−−−−−

退場していく中島健太に、横河の選手が続々と駆け寄る。
怒りをぶつけている、早く出そうと誘導しているんだと思った。
でも見ると普通に宥めて、慰めている。
考えてみたら中島は横河で７年もプレーした選手だった。

４１分、横河は林俊介に警告。
４３分、讃岐は吉澤佑哉に警告。

警告がちょっと続いて、前半４５分が終了する。
讃岐は１点のアドバンテージを奪いつつ、一人少ない。
後半の試合運びはどうなるだろう？

ハーフタイムにはお笑いコンビの「ザッケルゥ〜ニィ」が登場した。
ツッコミの原大悟さんは横河の育成組織出身。
さらに言うと原博実強化委員長の長男である。
しかし欲張ったコンビ名だ（笑）

試合は後半。
４５分、横河は熊谷寛→忰山翔。
忰山は鹿島ユース、青山学院大の出身だ。
横河は１８３ｃｍの大型ＦＷを入れ、前線に関野と並べる。
布陣がこう↓
−−−−忰山−−−−関野−−−−
−−加藤−−−−−−−−小野−−
−−−−−岩田−−矢部−−−−−
−遠藤−−小山−−-瀬田−−-林−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−飯塚−−−−−−−

これを見て讃岐も手を打つ。
５４分、讃岐は石田英之→神崎亮佑。
おお草津東が準優勝した時の神崎ですね。
讃岐は「ＦＷを削ってＣＢを入れる」という守備固めだ。
讃岐の布陣がこう↓
−−−−岡本−−−−西野−−−−
−−−−-ｱﾝﾄﾞﾚｱ−-網田−−−−−
−藤田−−−−−−−−−−吉澤−
−−−−趙−−神崎−-大島-−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−瀬口−−−−−−−

讃岐は「５−２−２」の布陣で徹底的に守る。
奪ったら前掛かりな横河の裏を狙う。
シンプルな「堅守速攻狙い」である。

５８分、讃岐のカウンター。
アンドレアが左サイドを強引に突破して折り返す。
岡本秀雄はダイレクトでボレーをあわせたけれど、当たりが悪い。

５９分、讃岐はＧＫ瀬口拓弥が前線に大きく蹴り戻す。
岡本秀雄は横河ＤＦとヘッドを競って、ボールが前にこぼれる。
西野泰正がエリア右へフリーで抜け出し、１対１からきっちり流し込んだ。
＜カマタマーレ讃岐 ２−０ 横河武蔵野ＦＣ＞

讃岐は１０人で相手の攻撃を完全に封じていた。
横河は前半に引き続いて危険な位置へボールを送り込めない。
讃岐が引いたことで、裏のスペースも狙えない。
関野、忰山の大型ＦＷは讃岐の３ＣＢに封じられる。
ボールを持てはするが、全く崩せていなかった。
そういう状況なので、讃岐の２点目はダメ押し的な意味合いだ。

６８分、横河は加藤正樹→小林陽介。

６９分、讃岐は綱田大志が左に振る。
アンドレアは浮き球で決定的スルーパスを送る。
岡本秀雄が左サイドからエリア内へ一気に抜け出し、右足で流し込んだ。
＜カマタマーレ讃岐 ３−０ 横河武蔵野ＦＣ＞
後半の讃岐はシュート３本で２得点。

アンドレアはアフリカ系の風貌で、国籍はフランスらしい。
身体が強くて無理も効くし、細かい技巧派ないけれどキックはいい。
スペースと時間があれば生きる選手である。

７０分、讃岐はアンドレア→堀河俊大。
堀河はそのまま中盤に入る。
前も書いたけれど彼が高３の時の徳島ユースはいいチームだった。
四国に里帰りしていたんですね。

７３分、横河は岩田啓佑に警告。

７７分、横河は岩田啓佑→都丸昌弘。
都丸は図南ＳＣ、前橋商の出身。
中高と高橋秀人、大河原亮のチームメイトだった。

横河の最終布陣がこう↓
−−−−関野−−−−小林−−−−
−−忰山−−−小野−−−都丸−−
−−−−−−−矢部−−−−−−−
−遠藤−−小山−−-瀬田−−-林−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−飯塚−−−−−−−

８０分、讃岐は岡本秀雄→太田圭祐。
讃岐の最終布陣がこう↓
−−−−太田−−−−西野−−−−
−−−−−堀河−−網田−−−−−
−藤田−−−−−−−−−−吉澤−
−−−−趙−−神崎−-大島-−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−瀬口−−−−−−−

８４分、横河は都丸昌弘が左サイドから折り返す。
小林陽介がエリア左で受けて反転し、左足シュートを狙ったが枠外。

アディショナルタイム３分を経て試合はタイムアップ。
讃岐が試合の半分以上を１０人で戦いつつ、３-０と完勝した。
観客数は７７７名。フィーバーでした（違）

結果よりもサッカーの内容に驚いた。
讃岐は「老若」が上手く混ざっている。
今日は大卒新人が３名出場し、ＣＢ趙成眞はまだ２１才。
ＧＫ瀬口拓弥の果敢な飛び出しも印象的だった。
来年以降も軸に成り得る選手たちだろう。

カマタマーレ讃岐の北野誠監督にお話を伺いました。
●試合展開
今日は立ち上がりが勝負かなと思っていたところで、上手く点を取れた。
一人退場になったけど、ウチはカウンターサッカーのトレーニングもしているし得意。
後半は安心して見られたし、選手たちも点を取られないという自信がある。
追加点が取れるかどうかは心配だったけど、上手く取れたので良かった。

●堅守速攻
ポゼションがいいサッカーか？というと、そうではない。
ああやって裏を簡単に取れるなら、ロングボールが一番いい。
相手が引いてきたら、中盤でボールつなげればいい。
今の日本はパスサッカー、パスサッカーとなって、
それがいかにもいいサッカーと言われるから、
逆のことをやってやろうと思っています（笑）

●勝点３獲得
昨日の試合で長野さんが勝ったので、
今日はどうしても勝たなきゃいけないと思っていた。
休みの期間（第１４節は試合なし）があったので、疲労も取れた。
逞しくなったなというのもあります。

●ベテランと若手
水原大樹という北九州から来たＧＫは、試合に出ていないですけど、
普段のトレーニング、今日みたいな時と、しっかり声を出してくれている。
だからこそ今日は新卒３人とも出られた。
ウチみたいなチームは、なかなか若手を育てるというのができない。
でも今年は若手もすごい伸びてきているから面白い。
新卒の子はシーズン始まってのトレーニングで、全員が怪我しちゃったんですよ。
それが徐々に身体が出来て今なので、夏前に復帰できてよかったな？と思います。

●トレーニング
俺はＪリーグの監督より、もっとやらせている自信がある（笑）
でもケアのところとか、環境は良くない。
人工芝でずっとやったり、トレーナーも少ない。
その中でもセルフケアというのを彼らはすごくやってくれている。
それはＪリーグの選手よりも全然優れていると思います。

●昇格に向けて
ウチは長崎や金沢、琉球に比べて資金力が半分なので、
選手の質でも向こうの方が上というのは、僕も選手も分かっている。
まとまってやれば、そういうチームに勝てるのも、みんな分かっている。
何とか全員で頑張りたいと思います。

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大学野球
六大学の華が早慶戦なら、東都の華は入替戦である！
東都は２部もレベルが高い。黒田博樹や阿部慎之助も２部経験者だ。
２部は抜け出しにくく、プレー環境が悪い。
だから入替戦は必然的に熱くなる。

東都の１部２部入替戦が１０時開始だった。
国立の「Ｌクラシコ」が気になったけれど、キックオフが１２時半。
その「次」と掛け持ちできない。
入替戦はプロアマ併用日で、開始時間が早い。
もちろん國學院大も見ておきたい。
J's GOALのマッチレポートをアップして、神宮外苑に向かう。
入替戦はリーグ戦と同じく２戦先取方式。
１部最下位と、２部首位の対戦だ。
昨日の試合は雨天順延で、今日が１回戦である。

日本大学
１番 中 井上彰吾　 ４年 右左 181/81　筑陽学園
２番 右 平五陸　　 ４年 右右 170/73　日大山形
３番 左 山口篤史　 ４年 右左 177/74　龍谷大平安
４番 三 村田穏行　 ３年 右右 177/82　ＰＬ学園
５番 指 竹垣翔吾　 ３年 右右 180/82　木更津総合
６番 捕 柴原健介　 ３年 右右 181/82　履正社
７番 一 齋藤樹伸　 ４年 右左 180/69　青森山田
８番 遊 田村昌大　 ２年 右右 164/68　新潟明訓
９番 二 宮守淳貴　 ３年 右左 178/77　青森山田
　　 投 山井佑太　 ４年 右右 183/78　宇都宮南

國學院大學
１番 遊 谷内亮太　 ４年 右右 177/77　金沢西
２番 右 藤本雄也　 ３年 左左 173/72　都城商
３番 捕 石川良平　 ３年 右右 173/75　桐蔭学園
４番 指 上村卓哉　 ４年 右右 173/78　中京
５番 二 春田一馬　 ３年 右左 177/80　瓊浦
６番 三 山下幸輝　 ２年 右左 173/69　関東一
７番 中 荒谷理人　 ２年 右左 176/70　桐蔭学園
８番 左 小木曽亮　 ２年 右左 173/70　中京大中京
９番 一 村上直也　 ４年 右右 176/77　近大高専
　　 投 宇野賢士　 ４年 右右 180/79　華陵

１回表。先攻は日大。
１番・井上彰が右前安打。無死１塁。
２番・平は遊ゴロ。一死１塁。
３番・山口が流して左前安打。一死１、２塁。
４番・村田は一邪飛で二死１、２塁。
５番・竹垣が遊ゴロで無得点。

國學院の先発は宇野賢士。
右上手の技巧派である。
球速は速球が１３３〜３８キロ。
真っ直ぐよりツーシーム、シンカー気味の球筋が多い。
切れや伸びはないけれど、打者の手元で小さく沈む嫌らしさがあった。
変化球はスライダー、カットが１２４〜３０キロ。
カーブが１０７〜１３キロ。

１回裏。後攻は國學院。
１番・谷内が右飛。
２番・藤本はチェンジアップで空振り三振。
３番・石川が遊ゴロで三者凡退。

日大の先発は山井佑太。
右スリークォーターの技巧派である。
速球が１３５〜４１キロ。
球筋の「汚さ」は大学でもトップクラスだ。
シュートして沈む球筋と、スライドする球筋がある。
変化球はスライダーが１２２〜３２キロ。
チェンジアップが１１８〜２５キロ。
他にカーブが１１０キロ台前半。
更に今日は制球が素晴らしかった。

２回表。
日大は６番・柴原が中飛。
７番・齋藤は二ゴロ。
８番・田村が中飛で三者凡退。

２回裏。
國學院は４番・上村が二飛。
５番・春田は二ゴロ。
６番・山下が左中間を破る二塁打。二死２塁。
７番・荒谷は中飛。井上彰吾が前進して好捕した。

３回表。
日大は９番・宮守が右前安打。無死１塁。
１番・井上彰は三ゴロ。二封のみで一死１塁。
２番・平が中前安打。一死１、３塁。
３番・山口は内角速球で見逃し三振。二死１、３塁。
４番・村田が１−０から甘いスライダーを強振。
レフトスタンドに飛び込む３ラン本塁打を放つ。
＜日本大　３−０　國學院大＞
日大の４番・サードといえばやはり村田！
先輩の活躍が刺激になったかな？（笑）
５番・竹垣が右飛で攻撃終了。

３回裏。
國學院は８番・小木曽がセーフティー狙いの捕ゴロ。
９番・村上は左前安打。一死１塁。
１番・谷内が中前安打。一死１、２塁。
２番・藤本はショート頭上を超える左前安打。一死満塁。
３番・石川が浅い中飛。二死満塁。
４番・上村は遊飛で無得点。
山井佑太が大ピンチを無失点で切り抜ける。

４回表。
日大は６番・柴原が三ゴロ悪送球で出塁。無死１塁。
７番・齋藤は左飛。一死１塁。
８番・田村が上手く流して右前安打。一死１、２塁。
＜日本大　４−０　國學院大＞

國學院はここで宇野賢士が降板。
二番手投手に柿田竜吾を起用する。
柿田は旭川大高出身の３年生。
１８１ｃｍ・７４ｋｇの技巧派左腕だ。
後ろに重心を残すフォームが独特で、昔の江夏豊みたい。
個人的には高３春の選抜で見ている。
球速は速球が１２０〜３０キロ。
変化球はスライダーが１１２〜１６キロ。
シュート、チェンジアップが１１１〜２１キロ。
球速はないけど変化球の質が高い。
外角のぎりぎりで「出し入れ」する制球力もある。

日大は９番・宮守が速球で見逃し三振。二死１、２塁。
１番・井上彰はエンドランから左前安打。
二塁走者が生還してなお二死１、２塁。
２番・平が左飛で攻撃終了。

４回裏。
國學院大は５番・春田が右飛。
６番・山下は捕邪飛。
７番・新谷が中飛で三者凡退。

５回表。
日大は３番・山口が投ゴロ。
４番・村田は一塁ベースに当たる右前安打。一死１塁。
５番・竹垣がスライダーで空振り三振。二死１塁。
６番・柴原の２球目に村田が二盗を狙って失敗。３アウト。

５回裏。
國學院は代打・上林達也が内角速球で見逃し三振。
９番・村上は外角速球で見逃し三振。
１番・谷内が遊ゴロで三者凡退。

６回表。
日大は６番・柴原が左中間を破る二塁打。無死２塁。
７番・齋藤はバント成功。一死３塁。
８番・田村が遊直。二死３塁。
９番・宮守は外角速球で見逃し三振。３アウト。

６回裏。
國學院は２番・藤本が左前安打。無死１塁。
３番・石川は左前安打。無死１、２塁。
４番・上村が右飛。一死１、２塁。
５番・春田は二ゴロ併殺…。
と思ったら山井佑太がグラブを出して投手強襲安打となる。一死満塁。
６番・山下が内角スライダーで見逃し三振。二死満塁。
７番・佐々木駿は１３９キロの内角速球で見逃し三振。
山井佑太は不運もあったがピンチ脱出。

７回表。
日大は１番・井上が左飛。
２番・平は右前安打。一死１塁。
平は次打者の２球目に二盗成功。一死２塁。
３番・山口がチェンジアップで見逃し三振。二死２塁。

國學院は好投の柿田竜吾がここで降板。
三番手投手に久保田健史を起用する。
久保田は日大東北高出身の３年生。
１８４ｃｍ・７７ｋｇの右上手投げである。
長身で、身体の使い方がダイナミックだった。
球速は速球、カットが１３１〜４０キロ。
ツーシームが１３０キロ前後。
スライダーが１１６〜２０キロ。
カーブが１０８〜１３キロ。
日大は４番・村田が右前安打。
しかし藤本雄也の返球で二塁走者が本塁タッチアウト！

７回裏。
國學院は代打・宮城圭介が三飛。
９番・村上は左前安打。一死１塁。
１番・谷内が三ゴロで二死１塁。
２番・藤本はセーフティ狙いの投ゴロ。３アウト。

８回表。
日大は５番・竹垣が中飛。
６番・柴原は中前安打。一死１塁。
柴原は次打者の４球目に二盗成功。一死２塁。
７番・齋藤が左飛。二死２塁。
８番・田村は二ゴロで３アウト。

８回裏。
國學院は３番・石川が遊飛。
４番・上村はレフト線を破る二塁打。一死２塁。
５番・春田が内角速球で見逃し三振。二死２塁。
６番・山下は一ゴロで無得点。

９回表。
日大は９番・宮守が三ゴロ。
１番・井上翔は二ゴロ。
２番・平は四球。二死１塁。
平は次打者の４球目に二盗成功。二死２塁。
３番・山口が遊飛で３アウト。

９回裏。
國學院は７番・水野一世が外角スライダーで見逃し三振。
今日初の０−３だったが、そこからぎりぎりのコースに３球続けた。
８番・宮城は遊飛。
９番・村上が三ゴロで３アウト。

ここで試合終了。
日大が國學院を４−０で下し、先勝した。
立役者は完封の山井佑太、３ランの村田穏行に尽きる。
山井は崩れそうで崩れず、要所を締めた。
９安打こそ喫したが、四死球ゼロである。

安打　　２０３　２１１　２１０　12 四 失
日本　┃００３｜１００｜０００┃４ １ ０
國學院┃０００｜０００｜０００┃０ ０ １
安打　　０１３　００３　０１０　９

國學院：●宇野、柿田、久保田
日本：○山井

試合のテーブルスコアはこちらでどうぞ。

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プロ野球
そういえば今年はまだ一度もプロ野球を見ていない。
平日も練習の取材があるし、引っ越したら色んな球場が遠くなった。
今日なら草津戦のプレビューを出した後に時間が空く。
調べるとＤｅＮＡの二軍戦が１１時試合開始でちょうどいい。
しかも開催が追浜でなく横浜スタジアムだ。
一軍の球場としては町田から一番近い。
関内駅から近いし、スピードガンもついている。
二軍戦は交代が多いので「選手を見る」という意味では最適だ。
そんな訳でＤｅＮＡとヤクルトの二軍戦を見てきました。

横浜スタジアムは日本最高の「キャッシュリッチ球場」らしい。
知人の草間剛・横浜市議会議員に教えてもらったのだけど、
何と１２０億円の社内留保があり、そのうち８０億を仕組み債に投資。
１２億円の時価損が出て大問題になっているところだ。
１２０億あったら、新しい球場が丸ごと一つできてしまいますね（苦笑）

東京ヤクルトスワローズ
１番 中 佐藤貴規　 19才 右左 180/80　仙台育英高
２番 右 比屋根渉　 24才 右右 180/69　日本製紙石巻
３番 遊 荒木貴裕　 24才 右右 179/76　近畿大
４番 左 雄平　　　 27才 左左 175/82　東北高
５番 二 麻生知史　 24才 右右 177/82　日大国際関係学部
６番 一 新田玄気　 29才 右右 172/80　パナソニック
７番 指 楠城祐介　 28才 右右 177/85　楽天
８番 捕 西田明央　 20才 右右 178/85　北照高
９番 三 又野知弥　 19才 右右 187/83　北照高
　　 投 七條祐樹　 27才 右右 180/84　伯和ビクトリーズ

横浜ＤｅＮＡベイスターズ
１番 遊 梶谷隆幸　 23才 右左 180/78　開星高
２番 三 渡辺直人　 31才 右右 173/73　楽天
３番 右 内藤雄太　 28才 右左 182/86　八戸大
４番 指 吉村裕基　 27才 右右 183/74　東福岡高
５番 三 後藤武敏　 32才 右右 176/84　西武
６番 左 一輝　　　 30才 右右 180/87　オリックス
７番 二 山崎憲晴　 25才 右右 176/79　横浜商大
８番 中 啓二朗　　 25才 左左 180/78　早稲田大
９番 捕 �眈觸喊諭� 19才 右右 176/80　九州国際大付高
　　 投 加賀美希昇 23才 右右 187/94　法政大

１回表。先攻はヤクルト。
１番・佐藤が中前安打。
佐藤は由規の弟。育成選手だけど今季の打率は３割を超している。
２番・比屋根は遊撃内野安打。
俊足を生かして出塁し、無死１、２塁。
３番・荒木がバント成功。一死２、３塁。
４番・雄平は１４４キロの外角高めを流す。
これがレフトフェンス直撃のタイムリー二塁打。一死２塁。
＜ヤクルトスワローズ ２−０ 横浜ＤｅＮＡベイスターズ＞
５番・麻生が右飛。二死２塁。
６番・新田はスライダーで見逃し三振で攻撃終了。

ＤｅＮＡの先発は加賀美希昇。
法政大でよく見たし、桐蔭学園高の時も見ている。
特に印象深いのが２年秋の早大４回戦。
斎藤佑樹と投げ合い、１３回まで零封する快投を見せた。
感動を胸に僕は埼玉スタジアムへ向かう。
Ｗ杯南ア大会最終予選ウズベキスタン戦があった。
香川真司が先発に抜擢され、全くいいところなかった試合である…。
加賀美は手足が長くてなで肩で、典型的「投手体型だ」だ。
大きくなったと思ったら、登録が９４キロ。
肥えた感じはないから、筋トレで増量したのだろう。
ただそれと引き換えにしなやかさが消え、重心移動もスムーズじゃない。
力で押さえ込むようなパワーピッチャーになった。
筋力が増した割には球威、球速に反映されていない。
今日は速球系が１３４〜４３キロ。
この速度帯でカットらしい球筋もある。
変化球はスライダーが１１７〜２５キロ。
手元で減速して縦に落ちる「スラーブ」的な球筋だ。
切れはあるけれど、変化が大きすぎるかもしれない。
速球との紛らわしさがないので、引っ掛けさせる使い方ができない。
他にチェンジアップが１２０キロ台。
カーブが９７〜１０９キロ。

１回裏。後攻はＤｅＮＡ。
１番・梶谷が左飛。
２番・渡辺は右前安打。一死１塁。
３番・内藤が一ゴロ。二死２塁。
４番・吉村は外角スライダーで空振り三振。３アウト。

ヤクルトの先発は七條祐樹。
抑え気味でコンパクトなフォームだ。
力感がなく、かといって「打ち難さ」があるわけでもない。
社会人時代、昨年より悪くなっているように見える。
球速は速球系が１３４〜４４キロ。
彼もボールを「動かして」いる。
スライダー、チェンジ、フォークが１２７〜３３キロ。
似たような縦変化を３種類持っている。
他にカーブが９６〜１１１キロ。

２回表。
ヤクルトは７番・楠城が右飛。
８番・西田は左前安打。一死１塁。
７番・又野が遊ゴロ併殺で３アウト。

２回裏。
ＤｅＮＡは５番・後藤が遊ゴロ。
６番・一輝は二ゴロ。
７番・山崎は右飛で三者凡退。

３回表。
ヤクルトは１番・佐藤が一ゴロ。
２番・比屋根は中飛。
３番・荒木が中飛で三者凡退。

３回裏。
ＤｅＮＡは８番・啓二朗が中前安打。無死１塁。
９番・�眈襪魯┘鵐疋薀鵑�ら三塁強襲安打。無死１、２塁。
１番・梶谷が１−１からスライダーだったかな？
右中間フェンスを越す３ラン本塁打！
＜横浜ＤｅＮＡベイスターズ ３−２ ヤクルトスワローズ＞
一軍では.１５９と不発だが、二軍に来ると格が違うかな？
２番・渡辺は遊ゴロ。
３番・内藤が二直。
４番・吉村は遊飛で攻撃終了。

４回表。
ヤクルトは４番・雄平が二ゴロ。
５番・麻生は左飛。
６番・新田が遊ゴロで三者凡退。

４回裏。
ＤｅＮＡは５番・後藤が三ゴロ。
６番・一輝は右飛。
７番・山崎が三ゴロ。又野知弥の悪送球で二死１塁。
８番・啓二朗は投手強襲安打。二死１、２塁。
９番・�眈襪�右前タイムリー安打。二死１、３塁。
＜横浜ＤｅＮＡベイスターズ ４−２ ヤクルトスワローズ＞
�眈襪錬佳農箆�続安打。高卒ルーキーだけどスイングが速い！
二軍で既にかなりチャンスを掴んでいるようです。
１番・梶谷は一ゴロで攻撃終了。
ＤｅＮＡが相手のミスに付け込んで、二死無走者から追加点を挙げた。

５回表。
ヤクルトは７番・楠城が投ゴロ。
８番・西田がフォークで見逃し三振。
９番・又野は中前安打。二死１塁。
１番・佐藤が中前安打。二死１、２塁。
２番・比屋根は内角低め速球で空振り三振。３アウト。

５回裏。
ヤクルトはこの回から二番手投手に木谷良平を起用する。
木谷は日本文理大出身のドラフト２位ルーキー。
１８１ｃｍ・８５ｋｇの右上手投げである。
球速は速球が１４０〜４４キロ。
スプリット、カット系が１２９〜３７キロ。
打者の手元で本当に小さく変化する。
この球種を速球以上に多投していた。
他にシンカーが１２５〜２７キロ。
カーブが１１０キロ台前半。
球威、球の切れは一軍でも十分に通用しそうだ。
問題はやっぱり制球力。
あと長いイニングは向いていないタイプだと思う。

ＤｅＮＡは２番・渡辺が遊撃内野安打。無死１塁。
３番・内藤は左飛。一死１塁。
４番・吉村がエンドランから遊ゴロ。二死２塁。
５番・後藤は四球を選ぶ。二死１、２塁。
６番・一輝が捕ゴロで無得点。

６回表。
この回からＤｅＮＡのバッテリーが変わる。
二番手投手は福田岳洋が起用される。
四国ＩＬ香川からドラフト５位で入団して３年目。
京大の大学院にも在籍していたという変り種だ。
福田は１８１ｃｍ・８３ｋｇの右上手投げ。
速球が１３９〜４６キロ。
スライダー、チェンジが１２８〜３３キロ。
力で押せる本格派である。
また捕手には内野手登録の一輝が入った。
�眈觸喊佑�ここでお役御免。

ヤクルトは３番・荒木が三ゴロ。
４番・雄平は一ゴロ。
５番・麻生が四球。二死１塁。
６番・新田は縦変化で空振り三振。３アウト。

６回裏。
ＤｅＮＡは７番・山崎が外角速球で見逃し三振。
８番・啓二朗は二ゴロ。
９番・北篤が一飛で三者凡退。

７回表。
ＤｅＮＡはこの回から三番手投手に江尻慎太郎を起用する。
また捕手も細山田武史が入って、「早大バッテリー」だ。
江尻は早大、日ハムを経て１０年途中に横浜へ移籍、
１８７ｃｍ・７８ｋｇと長身の右サイドハンドである。
昨年は１軍で６５試合に登板する大車輪だった。
しかし今季は一軍未登場である。怪我があったのかな？
今日は速球が１３８〜４８キロ。
カーブが１１０キロ台後半。
球威は今日の全投手でも最高だった。

ヤクルトは７番・楠城が右飛。
８番・西田は中飛。
９番・又野が左飛で三者凡退。

７回裏。
ＤｅＮＡは１番・梶谷が四球。
しかし梶谷は次打者のカウント１−０から牽制死。
代打・桑原将志が右前安打。一死１塁。
桑原は高卒新人だけど、なかなかいい振りだった。
３番・内藤が四球。一死１、２塁。
３イニング目の木谷良平に疲れが見え、制球も乱れていた。
ヤクルトはここで三番手投手に松井光介を起用する。
松井は横浜高、亜細亜大、ＪＲ東日本出身の７年目＆３３才。
１７１ｃｍ・８２ｋｇの右上手投げである。
ヤクルトの二軍戦を見るといつも投げている印象。
昨年は１軍でも２７試合に登板している。
速球系が１３０キロ台後半。
カットが１３０キロ台中盤。
シュートが１２９〜３５キロ。
スライダーが１２０キロ強。
この年まで現役なのだから、相応の技はある。

ＤｅＮＡは４番・吉村が三ゴロ失策で出塁。一死満塁。
吉村裕基は絶不調らしく、これが５打席目にして初出塁である。
今季の二軍打撃成績は１割８分そこそこだ。

又野知弥は本日２エラー目。
「宮本慎也が引退できないぞ」という野次が飛ぶ…。
５番・後藤は二ゴロ併殺で無得点。

８回表。
ＤｅＮＡは四番手投手に大原慎司を起用する。
大原はＴＤＫからドラフト５位で入団し２年目＆２６才。
１７４ｃｍ・６５ｋｇの左腕投手である。
昨年は一軍で７１試合に登板した。
今季も一軍で７試合に登板しているけど、今は二軍なんですね。
球速は速球が１３９〜４１キロ。
スライダーが１２７〜３３キロ。
ボールの切れがあり、特にスライダーは手元で鋭く動く。

ヤクルトは１番・佐藤が中前安打。
佐藤貴規はシュアな打撃で猛打賞だ。
２番・比屋根が遊前内野安打。
梶谷隆幸の送球が大きく逸れて走者が進む。
記録はヒット＆エラーで無死１、２塁。
梶谷が一軍に定着できぬ理由を理解できてしまうプレーだ。
３番・荒木は二ゴロで三塁走者が生還。一死３塁。
＜横浜ＤｅＮＡベイスターズ ４−３ ヤクルトスワローズ＞
４番・雄平が右中間を破るタイムリー三塁打。一死３塁。
＜ヤクルトスワローズ ４−４ 横浜ＤｅＮＡベイスターズ＞
５番・麻生は中前タイムリー安打。一死１塁。
＜ヤクルトスワローズ ５−４ 横浜ＤｅＮＡベイスターズ＞

横浜は一死しか取れずに大原慎司が降板。
五番手投手にハミルトンを起用する。
ハミルトンはレンジャースの２Ａから入団して２年目＆２９才。
１９６ｃｍ・９１ｋｇの右上手投げである。
速球がＭＡＸ１４０キロ。
チェンジアップが１２０キロ台後半。

ヤクルトは６番・新田が二ゴロ。二死１塁。
７番・楠城は速球で空振り三振。

８回裏。
ＤｅＮＡは６番・細山田が中飛。
７番・山崎は一ゴロ。

ヤクルトはここで松井光介が降板。
五番手投手に久古健太郎を起用する。
久古は日本製紙石巻出身の２年目。
ドラフト５位の新人ながら、昨年は５２試合に登板している。
今年の一軍登板はやはり７試合。
球速は速球、シュートが１３５〜４１キロ。
切れ、伸びが素晴らしく、「なぜ二軍？」という出来だった。
ＤｅＮＡは８番・啓二朗が投ゴロで三者凡退。

９回表。
ＤｅＮＡはこの回から六番手投手に牛田成樹を起用する。
牛田は明大から４位でＤｅＮＡ入りして９年目＆３１才。
１８８ｃｍ・８４ｋｇｎ右上手投げだ。
彼も昨年は一軍で４５試合に登板している。
今季は一軍未登板。ただ二軍では２１試合に登板して８セーブ。
「二軍の守護神」的な位置づけなのかな？
球速は速球が１３９〜４２キロ。
シンカーが１２０キロ台中盤。

ヤクルトは８番・西田がシンカーで見逃し三振。
９番・又野もシンカーで空振り三振。
１番・佐藤がスライダーに合わせて右前安打。二死１塁。
これで本日の打撃成績は５打数４安打。
佐藤弟がこんないい打者とは知らなかった。
２番・比屋根が捕邪飛で３アウト。

９回裏。
ＤｅＮＡは９番・北が１４１キロの外角速球で見逃し三振。
１番・梶谷は１４０キロの高め速球で空振り三振。

ヤクルトはここで久古健太郎が降板。
六番手投手に平井諒を起用する。
平井は帝京五高からドラフト４位で入団し３年目。
１８３ｃｍ・７４ｋｇの右上手投げである。
今季は一軍で１３戦に登板している注目株だ。
球速は速球が１４１〜４７キロ。
スライダーが１３０〜３６キロ。
先発で投げる時と違って、豪快に腕を振り切っていた。

ＤｅＮＡは２番・桑原が三ゴロ悪送球で出塁。
試合終了…と思ったら三塁手が一塁に大暴投をしてしまう！
又野知弥の本日３失策目で二死２塁。
３番・内藤が三邪飛で３アウト。

ヤクルトが５−４で逆転勝ち。
佐藤貴規、�眈觸喊佑函孱坑廓�組」の活躍は大収穫でした。
大量１１投手を１試合で見られたのは良かった。
ただ「前に見たときの方が良かったな」という人ばかりでした。
「大ブレイクして、消耗して、中弛み」みたいな…。
しかも一軍と同じようにリリーフカーでいちいち出てくる。
これを９回もやったから、試合がだれる！
それだけはちょっとウンザリでした。

二軍だから雑な部分はある。
どちらも振り回す、打ち上げる打者が多かった。
ただ日本野球の長き悪弊である「手で当てに行く打撃」よりはマシじゃないかな？
中途半端に小器用なよりは、いいと思った。

安打　　　３１０　０２０　０４１　11 四 失
ヤクルト┃２００｜０００｜０３０┃５ １ ３
ＤｅＮＡ┃００３｜１００｜０００┃４ ３ １
安打　　　１０３　２１０　１００

ＤｅＮＡ：加賀美、福田、江尻、●大原、ハミルトン、牛田
ヤクルト：七條、木谷、○松井、久古、平井

カテゴリ:
社会人野球
都市対抗野球は観戦者にとって「楽しめる」大会だ。
レベルは高校や大学より上。
有力チームならプロ野球の二軍に比べても同等以上だろう。
他にない強みは応援や出し物。
高校のような規制、大学のような固定様式がない。
日本の大企業がプライドを賭けて演出する（笑）
社員の熱狂度は、バレーボールの代表戦レベル。
「会社」の吸引力はすごいなと、皮肉でなく思う。

都市対抗野球大会は今年で第８３回を迎える。
昨年は震災の影響で、１１月に開催された。
都市対抗の時期をずらして、日本選手権と統合。
会場も東京でなく大阪で行われている。
今年は東京ドームに戻った。
ただ時期が４０日ほど早まり、開幕は７月１３日。
シーズン短縮による仕事時間確保、経費削減が目的らしい。
地域ごとの出場枠も変更された。
関東は北関東、南関東、西関東、東京の４ブロックに分かれている。
更に「関東最終予選」が廃止され、惜敗チームの復活がなくなった。

東京からの出場枠は３。
今日が「最後の代表を決める試合」だ。
都市対抗のトーナメントは最大２敗までできる。
第二次予選は山が３つある変則トーナメントだ。
第１代表、第２代表、第３代表が順々に決まっていく。

東京ガスは第１代表決定トーンナメント１回戦で敗退。
第２代表決定トーンナメントは２試合勝って準決勝で敗退。
最後のチャンスを賭けて、今日の一発勝負に回ってきた。
都市対抗の出場は通算１５回。
小林雅英、内海哲也らを輩出している。
０９年は榎田大樹、美馬学の活躍による、８年ぶりの出場だった。
セガサミーは第１代表決定トーナメントの決勝でNTT東に敗戦。
第２代表決定トーナメントの決勝も明治安田生命に敗れた。
今日は「三度目の正直」を賭けた戦いである。
０６年創部ながら、既に４度の出場を果たしている。
大卒の有望選手が集まってますね。
あとここは応援が素晴らしく楽しい（笑）

東京ガス
１番 遊 遠藤一星　 23才 右左 180/75　中央大
２番 中 �霤沈�宣　 30才 右右 172/72　東洋大
３番 右 坂井貴文　 24才 右左 175/76　東洋大
４番 三 佐々木大輔 25才 右右 178/87　明治大
５番 指 黒田雅和　 27才 右右 175/77　関西大
６番 一 鮫島浩太郎 32才 右右 171/72　京都産業大
７番 左 大��大二朗 26才 右左 175/78　常総学院高
８番 捕 松田孝仁　 31才 右右 178/90　関西大
９番 二 藤井雄三　 28才 右右 179/70　国士舘高
　　 投 岩佐海斗　 21才 右右 187/73　成立学園

セガサミー
１番 指 川端裕也　 27才 右左 180/74　立命館大
２番 左 安井正也　 26才 右右 177/82　同志社大
３番 二 宮��敏郎　 23才 右右 172/80　日本文理大
４番 一 十九浦拓哉 25才 左左 180/85　東洋大
５番 中 赤堀大智　 25才 右右 188/83　立正大
６番 右 照屋真人　 29才 左左 177/76　亜細亜大
７番 三 谷澤恭平　 25才 右右 171/75　佛教大
８番 捕 乗替寿朗　 26才 右右 178/80　立命館大
９番 遊 宮之原裕樹 27才 右両 171/70　東海大
　　 投 浦野博司　 22才 右右 178/70　愛知学院大

１回表。先攻は東京ガス。
１番・遠藤が一邪飛。
２番・�霤沈�は遊撃内野安打。一死１塁。
３番・坂井が中飛で二死１塁。
４番・佐々木は死球。二死１、２塁。
５番・黒田が二飛で３アウト。

セガサミーの先発は浦野博司。
序盤の彼を見て「疲れているな」と思った。
腕を強く振らず、ボールを置きに行く具合なのである。
前の試合のような、高めで振らせる豪快さは影を潜めていた。
ただその代わりに力みがなく、腕の振りがコンパクトという良さが出る。
制球重視で、緩急を上手く使った大人の投球を見せていた。
今日は速球が常時で１３６〜４３キロ。
変化球はスライダー、カットが１２１〜３４キロ。
フォークが１２３〜３２キロ。
カーブが１１３〜１９キロ。
初回は徹底した変化球攻めで、速球は４，５球だった。

１回裏。後攻はセガサミー。
１番・川端が四球。無死１塁。
２番・安井はバント成功。一死２塁。
３番・宮��が２−３から１４２キロの速球を強振。
これが右中間を破るタイムリー二塁打となる。なお一死２塁。
＜セガサミー　１−０　東京ガス＞
４番・十九浦は一ゴロ。二死３塁。
５番・赤堀がレフトフェンスぎりぎりの左飛で攻撃終了。

東京ガスの先発は岩佐海斗。
有望株と聞いているけれど、生で見るのは初めてだ。
長身で手足が長く、しかも全身を使ったフォームが特長。
当然のことながら制球は落ち着かない。
ただ彼はフォームを小さくしていない。
「先」を見据えた指導を受けているのだろう。
腕の振りが強く、しなやか。一目で大器なことは伝わってくる。
この素材を育てるのはちょっと手間でしょうけど…。
そういえば武蔵府中の後輩・南貴樹も大器だったけど元気だろうか？

球速は速球系が１３４〜４３キロ。
ツーシーム、シンカーが１２９〜３４キロ。
縦横のスライダーが１１６〜２７キロ。
カーブが１１０キロ前後。
投げている球はプロの一軍レベルと遜色ない。
指先感覚もあるようで、ボールを動かせるタイプだ。
スライダーは縦にグイッと沈む軌道で、かなりの切れがある。
腕をしっかり振ってカーブを投げられるのも素晴らしい。
ただし制球力に難があり、フォームも出所が見やすい。
だから社会人のトップチームには打たれる。

２回表。
東京ガスは６番・鮫島が左飛。
７番・大��は投ゴロ。
８番・松田が中飛で三者凡退。

２回裏。
セガサミーは６番・照屋が一ゴロ。
７番・谷澤は右中間を破る二塁打。一死２塁。
８番・乗替がスライダーで空振り三振。二死２塁。
９番・宮之原は死球。二死１、２塁。
１番・川端がスライダーで空振り三振。３アウト。
岩佐海斗がこの回は何とか無失点で切り抜けた。

３回表。
東京ガスは９番・藤井が一邪飛。
１番・遠藤は右飛。
２番・�霤沈�が三ゴロで三者凡退。
浦野博司は淡々と抑えていく。
東京ガスはポップフライが多い。
打撃に力みがあるのかな？

３回裏。
セガサミーは２番・安井が遊ゴロ。
３番・宮��は中前安打。一死１塁。
４番・十九浦が左前安打。一死１、２塁。
５番・赤堀は二飛。二死２、３塁。
６番・照屋が中前タイムリー安打。なお二死１、２塁。
＜セガサミー　２−０　東京ガス＞
７番・谷澤はスライダーで空振り三振。

４回表。
東京ガスは３番・坂井が左前安打。無死１塁。
４番・佐々木はフォークで空振り三振。
坂井が二盗のスタートを切るも、三振ゲッツーで二死無走者。
５番・黒田がフォークで空振り三振。

４回裏。
東京ガスはこの回から二番手投手に吉原純平を起用する。
吉原は龍谷大出身の２３才。
１７９ｃｍ・７６ｋｇの左腕だ。
速球が１３０〜４１キロ。
常時で１３０後半くらいかな？
腕はやや横降りで、ボールが右打者の膝元に食い込んでくる。
変化球は横スラが１２４〜３０キロ。
一旦浮いて沈むカーブが１１１〜２０キロ。

セガサミーは８番・乗替がカーブで空振り三振。
９番・宮之原は中前安打。一死１塁。
宮之原は次打者の２球目に二盗失敗。二死無走者。
１番・川端がカーブで空振り三振。３アウト。

５回表。
東京ガスは６番・鮫島がフォークで見逃し三振。
７番・大��がセーフティーバントで三前安打。一死１塁。
８番・松田は二ゴロ併殺で３アウト。

５回裏。
セガサミーは２番・安井が遊飛。
３番・宮��はスライダーで空振り三振。
４番・十九浦がカーブを引っ張る。
これがライトスタンド前段に飛び込むソロ本塁打！
＜セガサミー　３−０　東京ガス＞
５番・赤堀は遊ゴロ。遠藤一星の失策で二死１塁。
６番・照屋が右前安打で二死１、３塁。

東京ガスはここで吉原純平が降板。
三番手投手に山��雄飛を起用する。
勝っても負けてもこの試合で終わりだから、出し惜しみはない。
山��は中央大出身の２３才。
１８０ｃｍ・８５ｋｇの右腕である。
中大では同級生の澤村拓一より早く台頭していた。
ただ４年春に肘を痛めたこともあり、社会人に進んだ。
お尻を落とし、身体をくの字に折る。
身体を「起こす」反動を利用するフォームだ。
上半身、特に背筋力が強そうな「メカニズム」である。
球速は速球、シュート系が１３４〜４２キロ。
変化球はフォークらしい縦変化が１２８〜３０キロ。
カーブが１１１，２キロ。

さてセガサミーの攻撃。
山��雄飛は初球に暴投。照屋が二進して二死２、３塁。
７番・谷澤は四球。二死満塁。
８番・乗替が中飛で攻撃終了。

６回表。
東京ガスは代打・岡澤一生がセーフティー狙いの投ゴロ。
１番・遠藤はカットで空振り三振。
２番・�霤沈�が左飛で三者凡退。

６回裏。
セガサミーは９番・岡澤が速球で見逃し三振。
１番・川端が二塁内野安打。一死１塁。
川端は次打者の３球目に二盗成功。
と思ったら２番・安井に送球妨害があった。
安井がアウトで走者も戻される。二死１塁。

東京ガスは山��雄飛がここで降板。
四番手投手に大島一修を起用する。
大島は立命館大出身の２５才。
１８１ｃｍ・７２ｋｇの右上手投げである。
速球が１３９〜４２キロ。
スライダーが１２１〜２６キロ。
球威があるし、切れもある。
ただ球種、投球の幅がなかった。
セガサミーは３番・宮��が遊飛に終わって無得点。

７回表。
東京ガスは３番・坂井が遊ゴロ。
４番・佐々木はカットで空振り三振。
５番・黒田が速球で空振り三振。三者凡退。
浦野博司は終盤に入って尻上がりに調子を上げていく。
残りイニングが少なくなり、もう出し惜しみはなく全開だ。

７回裏。
セガサミーは４番・十九浦が右中間を破る二塁打。無死２塁。
５番・赤堀はバント成功。一死３塁。
６番・照屋が二飛。二死３塁。
７番・谷澤は二邪飛で無得点。

８回表。
東京ガスは６番・鮫島が右邪飛。
照屋真人が鋭い前進で好捕した。
７番・大��が右飛。
８番・松田は遊ゴロ。宮之原裕樹がポロっとこぼして二死１塁。
９番・岡澤がフォークで空振り三振。３アウト。

８回裏。
セガサミーは８番・乗替が四球。無死１塁。
９番・宮之原はバント。
大島一修の一塁送球が逸れる。無死１、２塁。
代打・城下尚也が速球で空振り三振。一死１、２塁。
２番・安井は右中間の大飛球。
�霤沈�宣が追いつくも、グラブに当てて落としてしまう。
記録は安打だけど、打者が一塁走者を追い越してしまった。
三塁走者が生還も、打者がアウトになり二死２塁。
＜セガサミー　４−０　東京ガス＞
３番・宮��は一飛で３アウト。

９回表。
東京ガスは代打・柴山純平が右飛。
代打・徳良慎吾は遊ゴロ。
３番・坂井は１４７キロの速球で空振り三振。
浦野博司は最後の１球が本日のＭＡＸだった。
まさに渾身の一球である。

セガサミーが連敗を止め、「最後の椅子」を獲得。
大卒新人の浦野博司は被安打３、四死球１の完封勝利でした。
東京ドームでもあの楽しい応援が聴けるのは嬉しい（笑）
宮��敏郎、十九浦拓哉、赤堀大智の強力クリーンアップも楽しみだ。

安打　　　　１００　１１０　０００　３ 四 失
東京ガス　┃０００｜０００｜０００┃０ １ ２
セガサミー┃１０１｜０１０｜０１×┃４ ４ １
安打　　　　１１３　１２１　１１　　11

セガサミー：○浦野
東京ガス：●岩佐、吉原、山��、大島

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サッカー(J3 JFL 他)
町田駅を降りて西方に歩くと、すぐ境川に突き当たる。
橋を渡ると神奈川県相模原市だ。
一つの市街地を、二市で分け合うような関係だったりする。
町田からは今年、ＦＣ町田ゼルビアがＪリーグに昇格した。
相模原にもＳＣ相模原というＪを目指すクラブがある。

今日はＪリーグの開催がない。
日本代表戦がある日は試合を入れない原則がある。
ただ夜の試合だから昼間は空く。
そして関東リーグは代表戦と関係なく消化される。
ＳＣ相模原は「関東１部」というカテゴリーだ。
日本のサッカー界は全国リーグがＪ１、Ｊ２、ＪＦＬの３つ。
その下に全国９つの地域リーグがある。
関東１部は上から数えて４番目。
私が取材しているゼルビアも、０８年まで関東リーグだった。

ＳＣ相模原は２０１０年にＪリーグの準会員として認められた。
当時は神奈川県１部所属、つまり６部にいた。
神奈川１部、関東２部と階段を一段ずつ登り、現在の位置にいる。
１０年、１１年はＪＦＡ推薦で地域リーグ決勝大会に出場した。
しかしＪＦＬ昇格の条件を満たす成績は残せなかった。
特に昨年は「四強」まで残りつつ、決勝ラウンドで３連敗を喫している。
まずはＪＦＬに入会することが、今年の「ミッション」だ。
今年は地決大会の「推薦出場制度」がなくなる。
だから関東制覇、もしくは全国社会人大会で２位以内が大前提。
その上で地決という狭き門に挑戦する必要がある。
チームの代表は元日本代表の望月重良氏。
昨年は戸塚哲也監督の途中退任により、監督も兼任した。
今年は木村哲昌氏に監督を任せている。

相模原の対戦相手にも興味があった。
エリースＦＣ東京は、メンバーが豪華なのである。
敢えてＪにいかなかった逸材の名がチラホラ見つかる。
以前からどういうチームなのか「謎」だった。
昨年は相模原と関東２部優勝を争って一緒に昇格。
今年は８試合を終えて７勝１敗と堂々の首位に立っている。
相模原は６勝１分１敗で、勝点２差の２位だ。
関東１部は１０チーム２回戦制。今週末が「前期最終戦」である。
監督は檜山康氏。東京学芸大などで指導したキャリアを持つ方である。
高橋秀人や鈴木崇文が１、２年の時に指導した。
なおチーム名は牡羊座（ａｒｉｅｓ）に因んだもの。

ＳＣ相模原のホームは麻溝公園競技場。
ゴール裏を椅子席にして、照明を付ければば、Ｊを開催できるスペックだ。
相模線の原当麻駅から歩くと約２０分。
私は小田急線の相模大野駅からバスを使った。
神奈中バスの「女子美術大前行き」に乗って終点まで２０分くらい。
そこから歩いて５，６分である。
土日も１時間４，５本は出ているから、それほど不便じゃない。

関東リーグは入場無料。
今日の観客数は１，０３５名。
家族連れの観客が多く、飲食の売店も出ていた。
全席自由だから、やっぱりメインから埋まりますね。
声出しサポーターは１５人くらいが、バック側に陣取っていた。
メイン側のお客さんも、手拍子などで呼応する人が多い。
元気な少年応援団がいると思ったら、アカデミーの子達でした。
顔見知りのゼルビアサポと何人も遭遇した。
隣町だし、実は両チームに「元町田」が複数いる。
ゼルビアの選手もプライベートで観に来ていた。
Ｊ：ＣＯＭのカメラもあります。
「せたまちチャンネル」で相模原の応援番組をやっている。

Ｓ.Ｃ.相模原
ＧＫ　 １ 佐藤健　　 88.02.05 185/75 関東学院大
ＤＦ ２０ 鈴木祐輔　 82.05.19 175/72 カマタマーレ讃岐
　　　 ５ 奥山雅之　 85.11.28 181/72 流通経済大
　　　 ３ 工藤祐生　 86.04.05 184/77 栃木SC
　　 １７ 小澤雄希　 83.10.04 173/65 湘南ベルマーレ
ＭＦ　 ２ 天野恒太　 87.06.22 170/68 ザスパ草津U-23
　　 １０ 佐野裕哉　 82.04.22 170/65 ギラヴァンツ北九州
　　　 ８ 曽我部慶太 88.07.02 173/67 ツエーゲン金沢
　　 １９ 鈴木将也　 88.05.09 177/72 水戸ホーリーホック
ＦＷ　 ７ 菅野哲也　 89.08.30 173/72 湘南ベルマーレ
　　　 ９ 森谷佳祐　 86.07.11 173/73 湘南ベルマーレ

−−−−森谷−−−−菅野−−−−
−-鈴木将-−−−−−−−天野−−
−−−−-曽我部-−佐野−−−−−
−小澤−−工藤-−奥山-−鈴木祐−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−佐藤−−−−−−−

エリースＦＣ東京
ＧＫ ２１ 白子哲平 　84.02.13 178/72 横浜フィフティークラブ
ＤＦ ２０ 土井岳史 　79.08.06 178/70 明治大
　　 １２ 安藤謙 　　86.05.16 175/72 T.F.S.C.
　　　 ３ 近藤慎吾　 87.02.23 172/69 明治大
　　 ２５ 石川清司 　84.03.27 177/71 ＳＧシステム
ＭＦ １０ 谷川烈 　　80.04.25 178/72 ＦＣ町田ゼルビア
　　 　７ 柿沼貴宏 　89.11.12 172/67 早稲田大
　　 １８ 野沢大樹 　86.08.20 171/60 明治大
　　 １５ 木村遼　　 88.04.04 176/73 明治大
ＦＷ ２６ 吉田敦　　 79.07.10 182/83 専修大
　　 ３４ 山下真太郎 86.04.02 178/70 横河武蔵野ＦＣ

−−−−山下−−−−吉田−−−−
−−木村−−−野沢−−−柿沼−−
−−−−−−−谷川−−−−−−−
−石川−−近藤−−安藤−−土井−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−白子−−−−−−−

相模原は８名が「元Ｊ」ですね。
この中で一番気になるのは佐野裕哉かな？
東海大一中２年、３年とＭＶＰ級の活躍で全中を連覇。
この時期の東海大一中はＪクラブと同等以上だった。
１年上に鈴木啓太、同級生に小林大悟がいる。
中学の同級生は５，６人Ｊへいったけれど、佐野は別格だった。
３年の全中決勝なんて７点すべてに絡んだ！
清商入学後も、１年で静岡県予選のＭＶＰを獲得。
当然Ｕ-１６代表でも主力だった。
ただ高校２年、３年と怪我の影響でパフォーマンスを落として…。
Ｊの舞台では輝きを放つことがなく、今は地域リーグにいる。

エリースも何人か「気になる」選手がいる。
近藤慎吾は明治大で大活躍したＣＢ。
関東１部優勝、天皇杯快進撃の主力である。
長友と近藤は小柄なのに強く、不思議なもんだと感心していた（笑）
同級生には長友佑都以外にも林陵平、藤田優人がいる。
山下真太郎は鹿実３年の選手権で大活躍。
得点王を獲得し、優勝に貢献した。
谷川烈は清水ジュニアユースの一期生＆黄金世代。
市川大祐、森勇介、平松康平、石間崇生…。
というような錚々たる面子で活躍していた選手だ。
清水や水戸、アメリカのクラブに在籍したことがある。
ＦＣ町田ゼルビアでも０５年から３年、大学に通いながらプレーした。
柿沼貴宏は昨年まで早稲田で主力だった。
奥井諒とのボランチコンビは強力で、Ｊもあり得たレベルだと思う。
一般企業への就職がもう決まっているそうだ。

さて試合も少しは語りましょう（笑）

１分、相模原は天野恒太が右サイドで粘る。
体勢を持ち直して切れ込み、エリア右からクロス。
菅野哲也が狙ったボレーは弱かった。

相模原は丁寧にポゼションしていた。
機を見て縦は使うけれど、ボールを握る時間が長い。
守備はオーソドックスな４-４-２のゾーン。
前半はソリッドな展開で、それほど動きがない。
ただ主導権を握ってきたのが相模原。

２１分、相模原は森谷佳祐が右サイドでパスを受ける。
森谷は相手ＤＦの股を抜いてそのまま裏へ抜ける。
森谷がエリア右に抜けて狙ったシュートは枠外。

３３分、相模原は佐野裕哉が中盤で得たＦＫを浮き球で合わせない。
佐野は右サイドへスルーパス気味にパスを通す。
天野恒太がスペースへ抜けるが相手を剥がせない。
中への折り返しも合わない。

３６分、相模原は佐野裕哉が中盤から浮き球でふわっと裏に落とす。
菅野哲也がボレーで合わせるも枠外。

４０分、相模原は鈴木将也が右にサイドチェンジ。
鈴木祐輔が入れた折り返しはファーへ抜ける。
森谷佳祐がファーで粘り、体勢を立て直してシュート。
ゴール左脇から狙って決定的だった。
ＧＫ土井岳史がブロックして外。

４１分、相模原は左ＣＫの攻め直し。
曽我部慶太がセカンドからミドルを狙う。
ＤＦに当たり、ＧＫの手前でコースが変わる。
ＧＫ土井岳史が反応して辛うじて枠外。

４２分、エリースは柿沼貴宏が右足ミドルで枠を捉える。
ＧＫ佐藤健が正面でキープした。

４４分、エリースは左スローインからの仕掛け。
柿沼貴宏は１タッチで左に落とす。
山下真太郎がエリア左に切れ込んでシュート。
相模原ＤＦがブロックして枠外に弾く。

相模原がチャンスの数で上回るが無得点。
前半４５分は０-０で終了する。

４８分、エリースは野沢大樹に警告。

５６分、エリースは山下真太郎が右から中に叩く。
柿沼貴宏は縦に切れ込んで左足ミドルを狙うが弱い。

この直後。麻溝公園競技場がスコールに襲われる。
お客さんは一斉に屋根の下へ避難してきた。
プレーへの影響もあったかな？試合が動き始める。

５８分、相模原は曽我部慶太が右から中に当てる。
森谷佳祐がパスを受けて一つ、二つとステップ。
マークを剥がしきれずに左足ミドルを放つ。
ＧＫの正面で、当たりもそれほど強くなかった。
しかしＧＫ白子哲平が低いボールを抑えきれない。
コロコロと抜けてそのままゴールイン。
＜ＳＣ相模原　１−０　エリースＦＣ東京＞

６４分、エリースは木村遼→原雅巳。

６８分、エリースは左ＣＫの攻め直し。
吉田敦がゴール右からヘッドを合わせる。
シュートはファーに抜け、エリースが２名フリー！
山下真太郎が押し込んだボールは、
原雅巳の身体に当たってゴールイン。
＜エリースＦＣ東京　１−１　ＳＣ相模原＞

７４分、相模原は２枚替え。
菅野哲也→松本祐樹。曽我部慶太→古賀誠史。
ここで古賀誠史が登場する。
本山雅志と共に東福岡三冠のエース格。
左足の強烈なキック、シュートは今も忘れ難い。
横浜ＦＭ、福岡、神戸に在籍し、Ｊの通算出場は１８７試合。

相模原の布陣がこうなる↓
−−−−松本−−−−森谷−−−−
−−古賀−−−−−−−−天野−−
−−−−-鈴木将-−佐野−−−−−
−小澤−−工藤-−奥山-−鈴木祐−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−佐藤−−−−−−−

相模原も交替選手が得点に絡む。
７５分、相模原は古賀誠史が左サイドに叩く。
森谷佳祐は縦に切れ込んで左足で折り返す。
相模原はファーで２人が固まっていい体勢だ。
松本祐樹が軽く擦らしてゴールイン！
＜ＳＣ相模原　２−１　エリースＦＣ東京＞
相模原が勝ち越した。

８５分、エリースは吉田敦→大河淳司。
大河は慶応義塾大が１部に昇格した時の主将ですね。
Ｊリーグ入りを志望していたけれど叶わなかった。

８８分、エリースは土井岳史→飯塚高志。
エリースの最終布陣が大体こう↓
−−柿沼−−−飯塚−−−山下−−
−−−−−−−大河−−−−−−−
−−−−−野沢−−谷川−−−−−
−石川−−近藤−−-安藤-−−原−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−白子−−−−−−−

アディショナルタイムの提示は３分。

９１分、エリースは大河淳司が右から中に落とす。
谷川烈がダイレクトで強引に撃つ。
このシュートが相模原の選手に当たり、ＧＫの「虚」を突いた。
コロコロっと左隅に収まって、エリースが再び追いつく！
＜エリースＦＣ東京　２−２　ＳＣ相模原＞

試合はまだ終わらない。
９２分、相模原は松本祐樹が左から折り返す。
森谷佳祐がボレーを狙って決定的だった。
しかしＧＫ白子哲平がよくブロック。

試合は２-２でタイムアップ。
相模原はロスタイムの失点で、首位浮上がならなかった。

相模原は森谷佳祐が印象的だった。
湘南では高卒１年目から起用されて、
まだ「若手」というイメージが残っていた。
でも２５歳だから年齢的には中堅ですね。
県３部時代からプレーし、現在は在籍５季目。
ボールを受けると、落ち着かせられるだけでなく仕掛けられる。
相手のＤＦをはがす、ずらすのが上手い。
キックの質もあるし、いい状態を維持している感があった。
中盤は曽我部慶太が切れてましたね。
彼はまだ上を狙えるだろう。
佐野裕哉は要所を締める「ベテランらしい」動きだった。
彼が中盤の底でリスクを抑え、配球の起点になる。

試合後の両監督にお話を伺いました。
エリース・檜山康監督のお話はインパクトがありました…。

●木村哲昌・ＳＣ相模原監督：
途中までのゲーム運びは良かった。
最後のシュートは人に当たってオウンゴールっぽく、
事故みたいなところがある。
ただあそこで打たれる、ボールを運ばれてるということは問題。
９０分通してゲーム運びを見れば、
ミスが少なく、フィニッシュまでも行っている。

シーズン当初はシンプルに早いサッカーやり、
次はしっかりポゼションするというのをやってきた。
速攻と遅攻を使い分けられればいちばんいい。
サッカーは遅攻から始めちゃうと、足元サッカーになっちゃう。
流動的に動いて、どんどんみんなが追い越して、スペースに出る。
「縦のポゼション」ができると一番有効かな？と思う。
シーズンは長丁場で、７月８月って連戦が続く。
今出ているメンバー以外も、コンセプトがしっかり合ってきている。
リーグ戦に並行して、社会人大会の予選が入ってくる。
両方でしっかりタイトルを取れるという形で進めたい。
実は「２チーム体制」で戦力を回す予定です。

●檜山康・エリースＦＣ東京監督：
●試合を振り返って
我々としては追いついたということで、
悪くない結果だという風に思います。
（ボールを持たれる展開だったけれど？）
それは技量の問題を考えても、予想できていた。
どこまで頑張れるか、といったところです。

●首位の要因
毎日トレーニングをしているわけではなくて、
活動が土日だけですからね。
メンバーも土日に仕事があったりとか、
そういう理由でコロコロ変わることがあります。
要因というよりは、結果が出て、
みんながポジティブな気持ちになっていることが、
いい結果をもたらしている。
それが要因といえば要因なのかもしれません
「何をどうした」ということでなく、
みんながとてもポジティブな雰囲気でやってます。

●選手集め
それは小宮敏裕代表の力があります。
ただ選手は会費を払ってやっているわけですから…。
就職、仕事がまず第一に考えてということだけれど。
チームのためにというスタンスでやってくれている選手が多いですね。

●環境
練習は公営、公募のグラウンドです。人工芝とかの。
平日は何も活動をやってないです。
選手同士が集まって、フットサル場を借りて、というくらいはやっています。
全体の活動は土日だけです。
土曜は基本的に練習。日曜日に試合といった感じです。
大学時代はそこそこのレベルで
やっていた選手が多いのから「余力」ですね。

●チームの売り
僕も監督としては今年からなんですけど…。
トレーニング参加してもらって、
それなりに充実感をもってもらうということを考えて、
選手もコミットして協力してチームを作り上げよう、ということでやっている。
小宮代表も、そういう資質を持ってきた選手を連れてきてくれる。

●仕事との両立
来なくなっちゃう子は来ないとか、それは当然あります
（仕事の影響？）それもありますね。
それぞれの事情がある中で、仕事が忙しいって言うのもあると思います。
（本来はレギュラーだけど仕事で欠場したいた選手も？）
それは毎週あります。今日も２,３人そういう選手がいました。
接待とか、急に仕事が入ったりとか…。
（上を目指している選手は？）
環境がこういう環境ですから、それはもう無いと思うんですけどねぇ。

●ＪＦＬ昇格
それは物理的に難しいんじゃないかな？と思う。
僕は１年目なので、そんなに詳しく申し上げることができないけれど、
選手の状況とか考えれば…、お金もそうですけど難しい。
すぐというわけには行かないですよね。

総理大臣杯予選 桐蔭横浜×平成国際

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サッカー(大学)
大学サッカーの二大タイトル「総理大臣杯」は７月上旬の開催。
今年から出場校が２倍、３２校となった。
リーグ戦のない、純粋「ピラミッド型トーナメント戦」である。
それにともなって関東の出場枠が５から８に増え、予選方式も変更。
今までは５つのブロックに分けて、それぞれの首位が代表になっていた。
今大会からは３２校が一つの山に入る方式である。
２回勝って、ベスト８に残れば「大阪行きの切符」が手に入る。

関東予選の正式名称は長いけど、面白いからコピペしておく（笑）
「アミノバイタルカップ２０１２
第１回関東大学サッカートーナメント大会兼
総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選」です。
味の素が冠スポンサーについた。
優勝チームには４２インチの大型テレビが贈られるらしい！

今日は静岡の裾野グラウンドで、一気に１６試合が行われた。
８つのグラウンドに分散したから、時間帯が二つ。
第２試合は桐蔭横浜大と平成国際大の試合を見る。
関東２部同士の対決だ。
桐蔭横浜は９試合を終えて３位。昇格を狙える位置にいる。
平成国際大は関東リーグに初昇格を果たしたチーム。
順位は１２校中１１位と冴えない。
ただ６連敗した後に引き分け、勝ち、勝ちと来ている。
つまり「上げ潮」に乗っているチームだ。

桐蔭横浜大学
ＧＫ ２１ 吉田裕司　 ３年 １７８／７５ 富山国際大付
ＤＦ ２２ 田内廉　　 ２年 １６３／５８ 大分U-18
　　 　３ 野上結貴　 ３年 １８０／６７ 保善
　　 ２５ 長谷澪杜　 １年 １７８／６５ 関東第一
　　 １２ 西巻広直　 ２年 １７０／６５ 栃木SC･Y
ＭＦ ３０ 福島翔太郎 １年 １７７／６８ 関東第一
　　 　８ 山崎将　　 ２年 １７２／６１ 浜松開誠館
　　 ２４ 田中大貴　 １年 １７０／６３ 大分U-18
　　 　５ 平山玲央　 ３年 １８４／７２ 横浜FC･Y
　　 １３ 能條泰一　 ３年 １７２／６５ 向上
ＦＷ 　７ 陣川将　　 ３年 １８０／７２ 国見

−−−−−−−陣川−−−−−−−
−-能條−-平山−−田中-−山崎-−
−−−−−−−福島−−−−−−−
−西巻−−長谷−−野上−−田内−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−吉田−−−−−−−

平成国際大学
ＧＫ ２１ 荒川徹也　 ２年 １８２／７６ 東北
ＤＦ 　４ 渡辺俊樹　 ４年 １６７／６０ 富岡
　　 ２０ 鎌田秀平　 １年 １７３／６７ 新潟工
　　 　２ 須藤貴郁　 ３年 １８３／７５ 矢板中央
　　 　７ 山口俊　　 ４年 １６９／６１ 川口北
ＭＦ 　６ 荻原健太　 ４年 １７７／７２ 矢板中央
　　 １３ 本田圭佑　 ３年 １７１／６５ 新潟工
　　 １７ 千葉真史　 ２年 １７０／６０ 東北
　　 　５ 結城光弘　 ４年 １６６／６２ 國學院栃木
　　 ２２ 猪瀬拓也　 １年 １６７／６０ 水戸Y
ＦＷ ２６ 星子直哉　 １年 １７８／６９ 浦和東

−−−−−−−星子−−−−−−−
−−猪瀬−−−結城−−−千葉−−
−−−−−本田−−荻原−−−−−
−山口−−須藤−−鎌田−−渡辺−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−荒川−−−−−−−

桐蔭横浜大は３年の野上結貴がキャプテンマークをつけていた。
野上は横浜ＦＣから特別指定を受けている有望選手。
一方で４年生の選手がスタメンに入っていない。
例えば青木翔大は２部で得点ランク首位を走っているＦＷだ。
個々について確認はしていないけれど、この時期は教員実習があるようだ。
代わりに下級生が多い。
長谷澪杜、福島翔太郎は昨年の都大会決勝で見た。
西巻広直は１０年冬のプリンス参入戦で見た。
あの時の栃木SCは「関東の壁」を突破できなかったけれど、いいチームでした。

平成国際は矢板中央から進む選手が多い。
須藤貴郁は選手権４強時の主将で、高校選抜にも選ばれた。
昨年の菊地夏輝主将も、ベンチ入りしている。

動きの少ない前半だった。
７分、平成国際は結城光弘がエリア左に抜け出してシュート。
ＧＫ吉田裕司がブロックする。

３８分、平成国際は千葉真史がドリブルでエリア内に切れ込む。
桐蔭横浜ＤＦが押したという判定でＰＫが与えられた。

３９分、平成国際は千葉真史がＰＫを狙う。
しかしＧＫ吉田裕司がほぼ正面でブロックし、自らキープした。

４１分、平成国際は千葉真史に警告。

４５分、桐蔭横浜は平山玲央が前線でヘッドを落とす。
陣川将はエリア右でキープし、仕掛けて中に叩く。
田中大貴が押し上げて右足ミドルを狙うも枠上。

平成国際はＰＫ失敗が響いて先制できず。
前半はスコアレスでの折り返しとなる。

５７分、平成国際は渡辺俊樹がスルーパスから一気に切れ込む。
渡辺はエリア内までえぐって折り返すが、味方に合わない。

５８分、桐蔭横浜は能條泰一→山根視来。
山根はウィザス高出身の１年生。
１７８ｃｍのドリブラータイプである。
町田とのＴＭでも点を取っていた。

６４分、平成国際は渡辺俊樹、結城光弘が右から中につなぐ。
本田圭佑がパスを受けて縦に切れ込み右足一閃。
狙い澄ましたミドルがゴール左隅に収まった！
＜平成国際大　１−０　桐蔭横浜大＞
“ホンダケイスケ”の見事なシュートだった。
こちらの本田は大型ではないけど逞しいボランチです。
ホンダケイスケ

６５分、桐蔭横浜は平山玲央→引間俊也。
平山は右足を痛めて負傷退場。
彼は見た目もプレーもエレガントという印象だたけど、
今日は彼は「ファイト」していてうれしかった。
攻守の切り替え、左右の動き直しでサボらない。
球際が激しいというほどではないけれど、忠実に寄せていた。
それができるようになれば、上も狙えると思う。


６７分、桐蔭横浜は田中大貴→大泉和也。
桐蔭横浜の最終布陣がこう↓
−−−−陣川−−−−大泉−−−−
−−山崎−−−−−−−−山根−−
−−−−−引間−−福島−−−−−
−西巻−−長谷−−野上−−田内−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−吉田−−−−−−−

７３分、平成国際のカウンター。
田内廉が左サイドから中に当てる。荻原健太が中に落とす。
最後は結城光弘がエリア左から左足で流し込んだ。
＜平成国際大　２−０　桐蔭横浜大＞
結城はバランスが良くて、相手の逆を取るのが上手い。
右利きだと思うけれど、左足、左側も使えるタイプだ。

７９分、平成国際は千葉真史が細かい突破から切れ込んで右クロス。
結城光弘のシュートは決定的だった。
しかし桐蔭横浜は西巻広直が枠内シュートを胸でブロック。

７９分、平成国際は猪瀬拓也に警告。
７９分、桐蔭横浜は野上結貴に警告。
８１分、桐蔭横浜は田内廉に警告。

８２分、平成国際は千葉真史→柏俣翔也。

８６分、セットプレー時の競り合いで、桐蔭横浜にPKが与えられる。
８７分、桐蔭横浜はこのPKを野上結貴が成功。
＜平成国際大　２−１　桐蔭横浜大＞

８８分、平成国大は山口俊に警告。

アディショナルタイムは３分。

９１分、平成国際のカウンター。
山口俊が左サイドから折り返す。
結城光弘のシュートは決定的だったけど、GK吉田裕司がブロック。

９３分、平成国際は猪瀬拓也→増田聖樹。
最終布陣がこう↓
−−−−柏俣−−−−星子−−−−
−−結城−−−−−−−−増田−−
−−−−−本田−−荻原−−−−−
−山口−−須藤−−鎌田−−渡辺−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−荒川−−−−−−−

桐蔭横浜が最後に意地を見せたが、大勢は変わらない。
平成国際が２−１で勝利し、２回戦進出を決めている。

シュートは平成国際が８本で桐蔭横浜が２本。
桐蔭は良さの出ない試合だったと思う。
ただ野上結貴の高さと強さは相応のものでした。
平成国際の須藤貴郁はあまり「問われる」場面がなかった。
左利きだし体格もいいし、期待のできる選手には違いありません。

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サッカー(大学)
リーグ戦とカップ戦。
大学サッカーの公式戦も、大人や高校と同じくこの二本立てだ。
大学は夏の総理大臣杯、冬のインカレが二大タイトルである。
インカレは各リーグ１部の上位が参加するナビスコ型の大会。
対して総理大臣杯は全校にチャンスのある天皇杯だ。

今年から総理大臣杯の方式が変わる。
出場枠が１６から３２に拡大。
関東からの参加は「５」から「８」に増えた。
今回の関東予選は短期、集中開催になっている。
出場は３２校。関東１部、２部の２４校は自動出場。
加えて予備予選を突破した８校が参加している。
１回戦から決勝までの５試合を８日間で消化する強行日程だ。
ベスト８に残れば出場は確定で、つまり２勝すればいい。
ただ本大会の組み合わせを考えると「上位勝ち抜け」がベターである。

１回戦から３回戦までは静岡県の裾野グラウンドで開催される。
この会場はピッチの数が多い。
今日は８つのピッチを使って、１日１６試合を消化する。
関東予選なのに東海地方で予選をするってことです。
首都圏はピッチ不足だし、こんないい条件の会場がない。

裾野グラウンドは町田からだと行きやすい。
松田で小田急から御殿場線に乗り換える。
鶴川から２時間で岩波駅に到着した。
タクシーの同乗者を探していたら、
ご厚意で某大学のマイクロバスに乗せていただく。

第１試合は筑波と大東文化大の対戦を見る。
筑波は春のリーグ戦で見る予定がない。
ただタレント、サッカーの質は関東屈指。
風間八宏監督が川崎に栄転して、その影響も気になる。
大東文化大は今季から東京都１部に昇格した。
都１部は東大、東農大、山梨学院大、立教大、立正大あたりがいる。
初めて見るから楽しみだ。

筑波大学
ＧＫ ３０ 岩脇力哉　 １年 １８１／７４ 磐田U-18
ＤＦ １９ 片岡爽　　 ２年 １７１／６４ 神戸U-18
　　 １４ 車屋紳太郎 ２年 １７８／６５ 大津
　　　 ５ 山越享太郎 ４年 １７０／６８ 東京V･Y
ＭＦ １８ 中野嘉大　 ２年 １７５／５９ 佐賀東
　　　 ３ 谷口彰悟　 ３年 １８１／７０ 大津
　　　 ８ 上村岬　　 ３年 １６８／６７ 磐田Y
　　 １０ 玉城峻吾　 ３年 １６７／６２ 三菱養和SC･Y
ＦＷ　 ９ 赤��秀平　 ３年 １７４／７０ 佐賀東
　　 １１ 瀬沼優司　 ４年 １８５／７７ 桐光学園
　　 ２１ 早川史哉　 １年 １７０／６８ 新潟Y

−−−−−−−瀬沼−−−−−−−
−-早川−−−-玉城-−−−赤��-−
−−−上村−−谷口−−中野−−−
−−-山越−−-車屋-−−片岡-−−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−岩脇−−−−−−−

大東文化大学
ＧＫ　 １ 岩田智弘　 ４年 大宮Y
ＤＦ １７ 山田堅　　 ２年 札幌光星
　　 １８ 沼沢歩　　 ２年 東海大菅生
　　 １２ 黒柳輝　　 ２年 磐田東
　　 １４ 豊田一道　 ２年 小川
ＭＦ　 ８ 鶴岡健一　 ３年 磐田Y
　　　 ６ 尾形哲　　 ３年 武南
　　　 ９ 吉田裕希　 ３年 浦和東
　　　 ７ 田島侑征　 ３年 鹿児島城西
ＦＷ　 ２ 大久保圭　 ３年 大宮Y
　　　 ４ 内河駿介　 ３年 保善

−−−−内河−−−-大久保-−−−
−−田島−−−−−−−−吉田−−
−−−−−尾形−−鶴岡−−−−−
−豊田−−黒柳−−沼沢−−山田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−岩田−−−−−−−

筑波は「３−４−３」の布陣。
よくある「５バックに近い３バック」ではない。
片岡爽、山越享太郎とＳＢ型の選手だ。
車屋紳太郎も攻撃を売りにするタイプ。
山越、車屋の２人はドリブル、パス＆ゴーで頻繁に攻め上がってくる。
谷口彰悟がアンカーとしてリスク管理を担う。
ただ谷口も基本は攻撃に絡んで生きる選手。
ボールを握ることを前提にした並びである。

２分、大東文化は大久保圭が前線で浮き球を生かす。
吉田裕希が後方をフォローして右に開く。
山田堅は右から勢いよく攻め上がって折り返す。
大久保が合わせたボレーはＧＫ岩脇力哉の正面。

大東文化は悪くない。
大久保圭は重心の低いドリブル、一歩目の速さが持ち味。
腰の強さ、切れを持ったアタッカーだ。

８分、筑波は谷口彰悟が相手ＧＫのクリアを１タッチで縦に戻す。
瀬沼優司が足元で受けてドリブルで切れ込んで…。
エリア左から左足で叩き込んだ。
＜筑波大　１−０　大東文化大＞

筑波は谷口彰悟が「攻撃のスイッチを入れる」役目だった。
彼がボールを取った、ルーズボールが出た「次」のボールに絡む。
谷口は判断が早く、しかも先が読めている。
ワンタッチで強く正確なキックを蹴れるのも彼の強み。
この場面も谷口がワンテンポ早く入れたからゴールが生まれた。
谷口の上手さは高校時代からよく知っている。
ただ今日の彼を見て驚いたのは身体が逞しくなってきたこと。
高校時代は腰の高い、球際が弱い選手だった。
でも今の彼は筋肉がついて、当たりが強くなった。
ハイボールも身長相応に強くなっている。
守備面が見違えてよくなった。

２４分、筑波は上村岬が縦に当てる。
車屋紳太郎がエリア左で高速反転。
一発で前を向いてＤＦを振り切り、左足シュートを狙う。
シュート前の動きはスペクタクルだったけど、シュートは枠外。

「１４番…。えっ？車屋？」と我が目を疑った。
ＣＢの車屋紳太郎が、流れの中でフィニッシュに絡んでいる。
しかもパスの出し手でなく「エリア内に飛び出す」側！
彼は確かにＦＷも難なくこなすオールラウンダーである。
それにしても素晴らしいパスの受け、反転だった。
赤��秀平も真っ青の切れである（笑）

２８分、筑波は瀬沼優司が左から中にドリブルで切れ込む。
瀬沼はエリアに入ると右足ミドルを狙うも、ＧＫ岩田智弘がブロック。

３６分、筑波は早川史哉が相手ＧＫのキックをブロック。
瀬沼優司がこぼれ球からドリブルで切れ込む。
瀬沼は右サイドから中に切れ込んで左足ミドルを狙う。
ＧＫ岩田智弘がブロックして枠外。

瀬沼優司が筑波へ入学した時、適応できるか不安に思った。
高校時代の彼は「強さと高さ」で点を獲るタイプ。
特にサイドからのクロスに頭で合わせるプレーは抜群だった。
ただ如何せんプレーが粗く、細かいプレーには絡めない。
瀬沼はそういうタイプのＦＷだった。

筑波はサイド攻撃、クロスボールが極端に少ない。
ハイボールをＦＷが競る場面なんて皆無に近い。
マークを外し、ファーストタッチで相手の逆を取る。
そういう「精密さ」を追求するサッカーだ。
瀬沼優司がそれを身につければ「鬼に金棒」だろう。
ただ彼の良さが生かされない、スポイルされる可能性もあると思った。
今日の彼を見ると、完全に「筑波化」しましたね。
タッチ数が多くなっても、行き詰らない。
動かす、運ぶ、打つという各プレーの質が上がり、選択も悪くない。
今の彼を見ると、瀬沼はテクニシャンだという結論になる（笑）

４５分、筑波は上村岬がドリブルで攻め上がって縦に当てる。
赤��秀平は１タッチで後ろに落とす。
玉城峻吾がゴール正面約２０ｍから右足一閃。
ダイレクトボレーを鮮やかに叩き込んだ！
＜筑波大　２−０　大東文化大＞

大東文化大は前半終了間際に痛い失点。
筑波が２点リードで前半を折り返す。

５１分、大東文化は田島侑征が左サイドを抜け出す。
大久保は更にドリブルで中へ切れ込む。
筑波は上村岬がファウルで阻止。
「ぎりぎり」の位置だったけど、エリアのわずかに外だった。

５１分、筑波は片岡爽に警告。

５２分、大東文化はエリアの左脇から尾形哲が右足で直接ＦＫを狙う。枠外。

６４分、大東文化は尾形哲に警告。玉城峻吾へのタックル。

６５分、筑波のＦＫは左中間で距離が２０〜２５ｍ。
上村岬が直接狙って、枠の左上隅を捉える。
しかしＧＫ岩田智弘がブロックして枠外。

６５分、筑波は左ＣＫを上村岬が右足で入れる。
瀬沼優司がファーからヘッドを合わせてゴールイン。
＜筑波大　３−０　大東文化大＞
瀬沼優司は「高さ」も健在だ。

６９分、大東文化は吉田裕希→田部優明。

７０分、筑波は瀬沼優司がドリブルで切れ込み、左に叩く。
赤��秀平が抜け出して放ったシュートはファーに流れる。
瀬沼は体勢を崩しつつ立て直して、セカンドから右足シュートを狙う。
至近距離だったけれど、ＧＫ岩田智弘がブロックする。

７３分、筑波は赤��秀平→不老祐介。
不老はそのまま右ウイングに入る。
キャプテンマークを瀬沼優司から譲られていた。

７９分、筑波は山越享太郎が左サイドから縦に当てる。
不老祐介が早川史哉とのワンツーからエリア内に抜け出し、右に落とす。
瀬沼優司はフリーで押し込んだ。
＜筑波大　４−０　大東文化大＞
瀬沼優司はこれでハットトリック。シュート７本も圧巻である。

８２分、大東文化は内河駿介→久保和輝。
大東文化の最終布陣がこう↓
−−−−田部−−−-大久保-−−−
−−久保−−−−−−−−田島−−
−−−−−尾形−−鶴岡−−−−−
−豊田−−黒柳−−沼沢−−山田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−岩田−−−−−−−

８３分、大東文化は鶴岡健一に警告。

８９分、筑波は不老祐介が右サイドにスルーパス。
中野嘉大はスペースを抜け出して折り返す。
早川史哉がニアからボレーを合わせてゴールイン。
＜筑波大　５−０　大東文化大＞

これで勝負あり。
筑波が５-０で勝利して、本選出場まであと１勝としている。
次戦は神奈川大との対戦だ。

筑波勢の良さを見るには最高の展開でした。
上村岬みたいに上手い、賢い選手は筑波にどうせ馴染む。
でも瀬沼優司や谷口彰悟は「キャラが強いけれど癖もある」タイプだ。
二人ともいい意味でバランスのとれた選手になりましたね。
彼らの成長が、個人的には本日最大の収穫だった。

筑波は岩脇力哉、早川史哉が１年ながらスタメンで出ていた。
岩脇力哉は四日市ＦＣで和泉竜司と同期になる。
クラ選Ｕ-１５で見た時はすごい才能だと思った。
彼の質が高いキック、飛び出しは筑波のスタイルと合うだろう。
彼はとにかくあと声さえ出れば…。
大東文化の岩田智弘に比べると、発声量は２０分の１くらいだった。

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学生ラグビー
久しぶりにラグビーが見たい。
「上井草」も覗いてみたい。
後藤禎和氏に監督が変わった早稲田の雰囲気を知りたかった。
調べると早明新人戦が木曜の夕方に上井草で組まれている。
新入部員、１年生同士の記念試合だ。
キックオフの１０分前に着くと、もう席の大半が埋まっていた。
早稲田のホームだけど、明治側の応援者が多い。
強くなるとお客が増えるのかな？

明治は０９年に吉田義人監督が就任。
人材確保に加えて、１年生をスポイルする上下関係も薄れたのだろう。
吉田監督になってから、新人戦は３連勝中である。
特に就任初年度の９６−０は衝撃的だった。

早稲田大学１年
ＰＲ　 石倉庸平　 １年 １６７／９２　 日川
ＨＯ　 坂井和樹　 １年 １７２／８６　 柏陽
ＰＲ　 渡瀬完太　 １年 １７５／１０１ 早大学院
ＬＯ　 河野秀明　 １年 １８２／８６　 早実
ＬＯ　 仲元寺宏行 １年 １７９／８０　 尾道
ＦＬ　 中庭悠　　 １年 １７２／７４　 水戸一
ＦＬ　 石川敬人　 １年 １７７／８６　 茗溪学園
ＮＯ８ 五十嵐隆介 １年 １７６／７８　 早大本庄
ＳＨ　 近田望　　 １年 １６３／５５　 早大学院
ＳＯ　 岡田一平　 １年 １６５／７９　 常翔学園
ＷＴＢ 池本翔一　 １年 １７６／８２　 千種
ＣＴＢ 盛田志　　 １年 １７６／８６　 尾道
ＣＴＢ 田丸暖　　 １年 １７７／７９　 早大本庄
ＷＴＢ 今岡晃大　 １年 １６８／６８　 早大学院
ＦＢ　 山岡篤樹　 １年 １５５／６４　 本郷

明治大学１年
ＰＲ　 須藤元樹　 １年 １７３／１０８ 國學院久我山
ＨＯ　 中村駿太　 １年 １７６／１００ 桐蔭学園
ＰＲ　 塚原巧巳　 １年 １８２／１２０ 國學院栃木
ＬＯ　 東和樹　　 １年 １８２／９０　 京都成章
ＬＯ　 小林航　　 １年 １９４／９７　 明大中野八王子
ＦＬ　 上田宥人　 １年 １８２／８８　 東海大仰星
ＦＬ　 安永賢人　 １年 １７８／８６　 長崎北
ＮＯ８ 松橋周平　 １年 １７９／８８　 市立船橋
ＳＨ　 浦部岳之　 １年 １６４／６２　 桐蔭学園
ＳＯ　 田村熙　　 １年 １７５／８０　 國學院栃木
ＷＴＢ 壁巣雅弥　 １年 １７６／７５　 明大中野
ＣＴＢ 川田修司　 １年 １７４／７２　 桐蔭学園
ＣＴＢ 齊藤剛希　 １年 １７３／８０　 筑紫
ＷＴＢ 村岡誠一郎 １年 １７７／８０　 深谷
ＦＢ　 松浦康一　 １年 １８２／７６　 佐賀工

早稲田は藤田慶和、佐藤穣司が不在だ。
藤田は残念ながら先日の試合で左膝の靭帯を断裂してしまった。
早稲田は３０人の入部が許された。
しかしラグビーは怪我がつき物だし、コンディションの問題もある。
まず人数を揃えるのが一苦労らしく、今日のベンチ入りは３名のみだ。

早稲田は高校時代に私の見た選手が３名。
全国大会出場経験のある選手は４名だと思う。
明治は見たことの「ない」選手が３，４名。
小林航は無名校出身だけど高校代表候補だし…。
いい選手が減ったなりに、明治は「獲って」いる。
ＦＷなんて８名中５名が昨年度の高校日本代表だ。
両校を比較するとＦＷの平均身長が約６ｃｍ、体重は１２キロ違う。

試合が始まるとやはり明治が圧倒的だ。
早稲田はとにかく激しく「抵抗」する。
相手が強いならタックルでミスを誘い、耐えるしかない。
明治はボール保持、テリトリーで圧倒する。
しかしミスとペナルティで３度、４度と取り損なう。

明治もチームとしては「まだまだ」だった。
一言でいえば明治らしくない。
バックス主体で攻めてくるのはいい。
ただそれぞれが「個」で行き過ぎる。
個で行くのはいいけど、当たることを面倒くさがっていた。
横に流れる場面が多いから、味方のスペースが消えてしまう。
相手に強く当たる、すぐボールを生かすという基本がない。
ブレイクダウンの回数、質が低い。
「前へ」を標榜するチームとは思えぬアタックだった。
もちろん入学直後だから、これから鍛えられて行くのだろう。

１０分、明治はＳＯ田村煕が右中間からラックサイドを抜け出す。
するするっと抜けて、タックルも外す。３０ｍ独走トライだった。
コンバージョンは田村が自ら狙って失敗。
＜明治１年 ５−０ 早稲田１年＞

田村は１０番の位置から自ら仕掛けていた。
ミドルスピードで仕掛けるのが彼の持ち味。
力を程よく抜いて、方向展開と加減速を駆使する。
相手の動きを見て「逆を取る」「いなす」動きをする。
そういう部分はサッカー選手の動きだ。
「試合をコントロールする」意識は正直低い。
ただ圧倒的な差があるので、今日は彼の無茶が効いた。

１６分、早稲田は田丸暖→吉中大典。

２０分、明治は相手スクラムをターンオーバー。
ＳＯ田村煕が抜け出し、ＦＢ松浦康一は右中間をフォロー。
ＷＴＢ村岡誠一郎は大外で余っていたけれど、ラストパスがずれる。
村岡が拾って仕掛け直したラックで、早稲田は反則を犯してしまう。

スクラムは最初から明治が圧倒していた。
明治が押すというより、吹っ飛ばす凄まじさである。
もっともノーコンテストにはしませんでしたね。

２０分、明治は村岡誠一郎→松田雄河。
これは負傷による交代である。

２１分、明治は相手のペナルティをスクラムから再開。
左スクラムをぐいっと押すが、ボールは出てしまう。
ＳＯ田村煕が仕掛けて、左中間からＳＨ浦部岳之がオープンに展開。
ＨＯ中村駿太はギャップを突いてオフロード。
ＬＯ東和樹がフォローして左中間で抑えた。
コンバージョンは田村が成功。
＜明治１年 １２−０ 早稲田１年＞
中村駿太、東和樹はボールを運んで放せる選手。
ＦＷでアタックへの貢献度が高かったのはこの２人だ。

２４分、明治はＳＨ浦部岳之が敵陣２２ｍライン内でクイックリスタート。
ＬＯ東和樹がすぐ右をフォローして走り切った。
＜明治１年 １９−０ 早稲田１年＞

明治が３トライで前半４０分を終える。

４０分、明治は上田宥人→田中健太。

後半の明治は１０番と１２番を入れ替えていた。
川田修司がＳＯに入り、田村煕はＣＴＢだ。
ボールはこちらの方が間違いなく動く。

４４分、明治はＣＴＢ川田修司が左サイドを抜け出す。
ＷＴＢ松田雄河が川田の置いたボールを拾って独走トライ。
＜明治１年 ２６−０ 早稲田１年＞

５２分、明治はＣＴＢ田村煕が左に振る。
ＮＯ８松橋周平は左大外を抜け、松田雄河がフォローしてトライ。
＜明治１年 ３１−０ 早稲田１年＞

５９分、明治は左ラインアウトからモールを押し込む。
＜明治１年 ３６−０ 早稲田１年＞

６０分、明治は小林航→塚田友郎。
１９４ｃｍが下がったと思ったら、１９２ｃｍが入ってくる。
最近の高校ラグビーは大型選手が少ない。
数少ない１９０ｃｍ超を明治が独り占めしている（笑）

小林航は初めて見たけれど、好印象だった。
身体のバランスがいいし、動きも機敏。
ラック周りで頑張ろうという意識も持っている選手だ。
フィットネス、パワーが身に付けば、代表も狙える才能じゃないかな？

６３分、早稲田は中庭悠→石毛隼人。

６５分、明治はラックを連取して、最後はＳＯ川田修司が持ち出した。
＜明治１年 ４３−０ 早稲田１年＞

６７分、明治は３枚替え。
須藤元樹→深堀篤。塚原巧巳→大越秀平。東和樹→栄山文。

試合はそのまま終盤。
７８分、明治は敵陣左サイドの好位置でスクラムを得る。
これをきっちり押し込んでスクラムトライ。
＜明治１年 ５０−０ 早稲田１年＞

８０分、明治は相手のキックオフをキープして左オープンに展開。
ＣＴＢ田村煕が自陣から一気に戻して独走トライ。
＜明治１年 ５７−０ 早稲田１年＞

明治が走り回って早稲田を圧倒した。
結果的にスクラムやモールも優勢だった。
ただＦＷ戦には頼らず、ペナルティはすぐ仕掛ける場面が多い。
試合というよりは、アタックの練習をしている感じでしたね。

こういうと選手に失礼かもしれないけど、早稲田は悪くなかった。
最後まで気持ちを切らさず抵抗し、声も出していた。
激しいタックルでは何度か見せていた。
現時点での力量差は歴然としてある。
ただ３年前の０−９６に比べれば、ずっと気持ちのいい試合だった。

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社会人野球
今日は都市対抗野球の東京都予選を見る。
町田に引っ越してから大田スタジアムへ行くのはもちろん初めてだ。
登戸、川崎と乗り換えて、大森駅からは京浜急行バス。
所要時間は、高田馬場とそれほど変わらないようだ。

今日は二次予選準決勝。
都市対抗の予選は敗者復活が絡んで仕組みが複雑だ。
東京の代表枠は３つある。
準決勝、決勝と連勝すれば文句なく「第一代表」だ。
決勝で負けると「第二代表決定戦」に回る。
そんな具合に二の山、三の山が用意されている。
もし予選の仕組みを詳細に知りたければこちらをご覧下さい。
なお今年から本大会の時期が１ヶ月ほど早まった。
経費削減、社業時間確保という理由でシーズンそのものが短縮されている。
ただ時期的に甲子園の予選と丸被りになった。

昨年の都市対抗決勝は「東京ダービー」だった。
優勝したＪＲ東日本は推薦出場で、東京都予選に参加しない。
準優勝のＮＴＴ東日本が、今日の第１試合に登場する。
なお昨年の決勝で先発した小石博孝は西武ライオンズに進んだ。
鷺宮製作所は０９年以来の出場を目指す。
なお大エースの岡崎淳二は引退した。
元巨人の三木均も、今大会の登録に入っていない。

ＮＴＴ東日本
１番 中 目黒聡　　 25才 右左 165/64　上武大
２番 三 岩本康平　 25才 右右 174/75　八戸大
３番 右 越前一樹　 23才 右右 180/78　立正大
４番 一 平野宏　　 33才 右右 176/75　国士舘大
５番 左 北道貢　　 30才 右左 179/75　駒澤大
６番 指 鈴木翔　　 22才 右右 173/84　東海大
７番 遊 矢島健吾　 23才 右左 181/78　仙台大
８番 捕 上田祐介　 28才 右右 176/81　日本大
９番 二 梶岡千晃　 28才 右左 175/74　中央大
　　 投 黒田信広　 34才 右右 170/68　東京農業大

鷺宮製作所
１番 三 芦川晃也　 29才 右右 172/70　国際武道大
２番 遊 狩野卓也　 27才 右左 174/65　東北福祉大
３番 左 藤田啓至　 30才 右左 177/73　法政大
４番 右 村上純平　 29才 右左 180/85　法政大
５番 一 横田崇幸　 25才 右右 187/84　東海大
６番 中 道廣紳一　 25才 右左 172/77　八戸大
７番 指 久保一等　 23才 右右 172/67　八戸大
８番 捕 岡田朋也　 23才 右左 183/84　拓殖大
９番 二 渡辺侑也　 23才 右左 170/70　早稲田大
　　 投 高山亮太　 24才 左左 173/70　東海大

１回表。先攻はＮＴＴ東日本。
１番・目黒が中前安打。
センターが左に回り、ボールを抑えようとして滑る。
打球は左中間に抜けて記録はヒット＆エラー。無死３塁。
２番・岩本は左前に弾き返すタイムリー安打。無死１塁。
＜ＮＴＴ東日本 １−０ 鷺宮製作所＞
３番・越前も左前安打。無死１、２塁。
４番・平野が中前安打。無死満塁。
５番・北道も左前に弾き返す。
二者が生還して、更に本塁への返球が逸れる。無死２、３塁。
＜ＮＴＴ東日本 ３−０ 鷺宮製作所＞
６番・鈴木は内角速球で見逃し三振。一死２、３塁。
７番・矢島が二ゴロ。
三塁走者がスタートを切り、本塁は微妙なタイミングだった。
ただ二塁手がボールを胸に当て、ボールが三塁方向に跳ねる。
この失策で二者が生還し、なお一死１塁。
＜ＮＴＴ東日本 ５−０ 鷺宮製作所＞
８番・上田は遊ゴロ。二封で二死１塁。
９番・梶岡が外角速球で空振り三振。
ＮＴＴ東日本の攻撃がようやく終了する。
５連打もすごいが、１イニング３失策では…。

鷺宮製作所の先発は高山亮太。
東海大は菅野智之の一つ先輩だった技巧派左腕である。
速球が１３１〜３６キロ。
カーブが１００キロ前後。
他にスライダー、チェンジを投げる。
初回で降板してしまったのから、メモをほとんどしていない。

１回裏。後攻は鷺宮製作所。
１番・芦川が左前安打。無死１塁。
２番・狩野も左前安打。無死１、２塁。
３番・藤田が２−２から右中間に大飛球。
強い打球だし、右中間のど真ん中で、完全に抜けたと思った。
しかし越前一樹が俊足を飛ばして追いつく。右直で一死１，２塁。
４番・村上は中直。二死１、２塁。
５番・横田が右飛。越前一樹がこれも前進して好捕した。
ＮＴＴ東日本は越前一樹の守備で最低「２点」は防いだ。

ＮＴＴ東日本の先発は黒田信広。
右スリークォーターの技巧派である。
身体を沈ませて、反動をつける。
しかも前後の重心移動が大きい。
下半身のバネ、強靭さが素晴らしい。
球速は速球、シュートが１３２〜４１キロ。
常時で１３０後半は出ていた。
カットが１２５〜３１キロ。
速球系はいずれも切れがあり、左右に細かく動かせる。
基本は「速球系」で組み立てるタイプ。
他にスライダー、チェンジ系の縦変化も投げていた。

２回表。
鷺宮製作所はこの回から二番手投手に�盒狭�志を起用する。
�盒兇�國學院大出身の入社３年目。
１８５ｃｍ・８６ｋｇと体格にも恵まれた右の本格派である。
大学のリーグ戦デビューは２年秋と、後輩の村松伸哉に先を越された。
しかし４年次は二部ながら完全にエース格だった。
腕をあまりしならせず、コンパクトに振る。
手投げといえば手投げだが、球威があった。
今日の球速は速球が１３２〜４２キロ。
ツーシームが１３０キロ強。
カットが１２８〜３３キロ。
彼も回転が汚い、ボールを動かすタイプである。
変化球はスライダー、フォークが１２１〜２６キロ。
カーブが９３〜１０３キロ。
スローカーブをかなり多投していた。

ＮＴＴ東は１番・目黒が左飛。
２番・岩本はフォークで空振り三振。
３番・越前がカットで見逃し三振。

２回裏。
鷺宮は６番・道廣がカットで空振り三振。
７番・久保は左前安打。一死１塁。
８番・岡田がカットで空振り三振。二死１塁。
９番・渡辺の初球に久保が二盗を狙って失敗。３アウト。

３回表。
ＮＴＴ東は４番・平野が投ゴロ。
５番・北道は右前安打。一死１塁。
しかし北道は次打者の初球に二盗失敗。二死無走者。
６番・鈴木が中前安打。二死１塁。
７番・矢島は投ゴロで３アウト。

３回裏。
鷺宮は９番・渡辺が左飛。
１番・芦川は二塁内野安打。一死１塁。
２番・狩野が左前安打。一死１、２塁。
３番・藤田は一ゴロ。二死２、３塁。
４番・村上が右飛で無得点。

４回表。
ＮＴＴ東は８番・上田がレフト線に落とす二塁打。無死２塁。
９番・梶岡はバントで一死３塁。
１番・目黒が浅い左飛。二死３塁。
２番・岩本はレフト線を破るタイムリー二塁打。二死２塁。
＜ＮＴＴ東日本 ６−０ 鷺宮製作所＞
３番・越前が左飛で攻撃終了。

４回裏。
鷺宮は５番・横田が二飛。
６番・道廣は三直。
７番・久保が中前安打。二死１塁。
８番・岡田は二ゴロで３アウト。

５回表。
ＮＴＴ東は４番・平野がライト線を破る二塁打。無死２塁。
５番・北道が遊飛。一死２塁。
６番・鈴木の０−０から�盒狭�志が牽制悪送球。一死３塁。
鈴木は投ゴロ。平野が三本間で挟殺され、鈴木は二進。二死２塁。
７番・矢島が四球。二死１、２塁。
８番・上田は捕飛で無得点。

５回裏。
鷺宮は代打・川中理が三ゴロ。
１番・芦川は二ゴロ。
２番・狩野が右飛で三者凡退。

６回表。
ＮＴＴ東は９番・梶岡が四球で生きる。無死１塁。
１番・目黒がバント成功。一死２塁。
２番・岩本はカーブで見逃し三振。二死２塁。
３番・越前が遊ゴロで３アウト。

６回裏。
鷺宮は３番・藤田がカットで見逃し三振。
４番・村上は二ゴロ。
５番・横田が投ゴロで三者凡退。

７回表。
ＮＴＴ東は４番・平野が中飛。
５番・北道は三ゴロ。
代打・松本匠が内角低め速球で見逃し三振。三者凡退。
�盒狭�志の踏ん張りで試合が落ち着く。

７回裏。
鷺宮は６番・道廣が中前安打。無死１塁。
７番・久保は投直併殺。二死無走者。
８番・永松泰典が遊ゴロで三者凡退。

８回表。
ＮＴＴ東は７番・矢島が左飛。
８番・上田は左前安打。一死１塁。
９番・梶岡が中前安打。一死１、２塁。
１番・目黒は右飛。二死１、２塁。
２番・岩本が二飛で無得点。

８回裏。
ＮＴＴ東はこの回から二番手投手に上野貴久を起用する。
上野は東洋大、ＮＴＴ東日本を経て０７年に巨人入り。
５年のプロ生活を経て、今年からＮＴＴ東に復帰した。
１７７ｃｍ・８２ｋｇの技巧派左腕で、２９才だ。
最近の社会人は「プロ経験者の出戻り」が増えていますね。
弟の上野大樹も東洋大出身で、千葉ロッテにいる。
球速は速球が１２９〜３２キロ。
シュート、スライダーが１１９〜２５キロ。
スリークォーター気味の振りで、低めにきっちりボールが来る。
「紛らわしい」「細かい」変化で芯を外すスタイルだ。

鷺宮は代打・水口澄斗が投飛。
１番・芦川は見逃し三振。
２番・狩野がスライダーで空振り三振。

９回表。
ＮＴＴ東は３番・越前が低めの変化球をすくい上げる。
打球はふんわりと打ちあがり、左翼スタンドに！
＜ＮＴＴ東日本 ７−０ 鷺宮製作所＞
越前は引っ張る、バットを下から出すスイングが多い。
ちょっと荒っぽく見えたけれど、彼のパワーが生きる打ち方なのかな？
彼はとにかくアスリートとして素晴らしい。
投げる、走ると言う部分は既にプロレベルだろう。
課題の打撃で今日は結果を出した。

ＮＴＴ東は４番・平野が中前安打。無死１塁。
５番・北道は四球。無死１、２塁。
代打・ファニョニアランが投ゴロ。一死１、３塁。
７番・矢島は左前タイムリー安打。一死１、２塁。
＜ＮＴＴ東日本 ８−０ 鷺宮製作所＞

鷺宮製作所は�盒狭�志がここで降板。
三番手投手に藤丸翔を起用する。
藤丸は八戸大出身の２７才。
１８１ｃｍ・８４ｋｇの右サイドハンドである。
速球が１３２〜３７キロ。
スライダーが１１６〜１２３キロ。
他にシュートがあったかも。

ＮＴＴ東は８番・宮原が右前安打。一死満塁。
９番・梶岡は死球で押し出し。なお一死満塁。
＜ＮＴＴ東日本 ９−０ 鷺宮製作所＞
１番・目黒が中犠飛。二死１、２塁。
＜ＮＴＴ東日本 １０−０ 鷺宮製作所＞
２番・岩本は三ゴロで攻撃終了。

９回裏。
ＮＴＴ東は三番手投手に末永彰吾を起用する。
末永は帝京大出身の２４歳。
１７５ｃｍ・６５ｋｇの右上手投げである。
体格は並以下だけど、バネとしなやかさが素晴らしい。
速球は全て１４０超で今日のマックスが１４３キロ。
変化球はスライダー、フォーク、カーブがある。

鷺宮は３番・藤田が中飛。
４番・村上は左飛。
代打・井戸順平が遊ゴロで三者凡退。
クローザー末永彰吾が締めて試合終了。
ＮＴＴ東日本が鷺宮製作所に完勝。
東京ドームまで「あと１勝」としている。

安打　　　　　５０２　１２０　０２４　16 四 失
ＮＴＴ東日本┃５００｜１００｜００４┃10 ３ ０
鷺宮製作所　┃０００｜０００｜０００┃０ ０ ４
安打　　　　　２１２　１００　１００　４

鷺宮製作所：●高山、�盒供�藤丸
ＮＴＴ東日本：○黒田、上野、末永

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社会人野球
引き続いて第８３回都市対抗野球大会東京都代表決定戦。
大田スタジアムでは二次予選の準々決勝が２試合組まれています。
第２試合はセガサミーと明治安田生命の対戦だ。

セガサミーは０６年に社会人登録した新興勢力。
初代監督は青島健太氏で、次は佐々木誠氏が１０年まで務めている。
名の知れた元プロ野球選手を据えて強化を図ってきた。
大卒新人の補強もかなり強烈だ。
都市対抗は既に４回の出場を果たしている。
セガサミーは０４年に統合された企業。
社の「旗印」として、野球を使おうとしているのだろう。
明治安田生命は通算出場回数が３回。
そこそこ強豪ではあるが、東京の壁は高い。

セガサミー
１番 左 川端裕也　 27才 右左 180/74　立命館大
２番 右 照屋真人　 29才 左左 177/76　亜細亜大
３番 二 宮��敏郎　 23才 右右 172/80　日本文理大
４番 一 十九浦拓哉 25才 左左 180/85　東洋大
５番 中 赤堀大智　 25才 右右 188/83　立正大
６番 指 佐藤貴穂　 23才 右右 178/78　東洋大
７番 三 谷澤恭平　 25才 右右 171/75　佛教大
８番 捕 乗替寿朗　 26才 右右 178/80　立命館大
９番 遊 宮之原裕樹 27才 右両 171/70　東海大
　　 投 浦野博司　 22才 右右 178/70　愛知学院大

明治安田生命
１番 指 荒川正志　 27才 右左 175/74　東海大
２番 二 米丸良太　 29才 右左 163/60　佛教大
３番 一 本田将章　 27才 右右 171/70　早稲田大
４番 右 加藤孝紀　 26才 右右 178/86　東海大
５番 中 増野勇希　 24才 右右 178/78　帝京大
６番 遊 木内佑季　 23才 右左 173/68　東日本国際大
７番 左 宮川翔太　 22才 右左 168/65　国士舘大
８番 三 森川隆宏　 27才 右右 179/72　佛教大
９番 捕 佐藤章晶　 31才 右左 173/77　中央大
　　 投 古田康浩　 25才 右右 180/75　佛教大

セガサミーは新興チームだけあって、スタメンが全員２０才台だ。
応援団はかなり強力で、ブラバンが素晴らしい。
エンターテイメント企業だけあって、社員のノリも抜群である。
応援歌がカッコいいな？と思ったら、
セガサミーのパチンコ、パチスロ台で使っている曲らしい。
私はパチンコをやらぬので、その辺に疎い。

１回表。先攻はセガサミー。
１番・川端がストレートの四球を選ぶ。無死１塁。
２番・照屋は一ゴロ併殺。二死無走者。
３番・宮��が左前安打。二死１塁。
４番・十九浦は左前安打。二死１、２塁。
測ったように三遊間へ流した。こんな打者だったっけ？
５番・赤堀が外角スライダーで空振り三振。

明治安田生命の先発は古田康浩。
右上手のパワーピッチャーである。
速球が１３３〜３９キロ。
変化球はスライダーが１２５〜２８キロ。
カーブが１０８〜１７キロ。

１回裏。後攻は明治安田生命。
１番・荒川がフォークで空振り三振。
２番・米丸は二ゴロ。
３番・本田が投ゴロで三者凡退。

セガサミーの先発は浦野博司。
昨秋の明治神宮大会で亜細亜大を倒し、脚光を浴びた。
セガサミーの内定があったので、プロから指名は受けなかった。
ただレベル的にはドラフト上位だったと思う。
細身だけどバネ、しなやかさ、バランスが素晴らしい。
腕の振りがいいから、ボールに切れが出る。
今日の球速は速球が１３７〜４６キロ。
変化球はフォークが１２７〜３４キロ。
スライダーが１２０〜２８キロ。
カーブが１１１〜１７キロ。
今日は変化球が多めの組み立てだった。
スライダー、フォークの切れはアマ最高レベルだろう。
更に制球の良さもある。
今秋は入社１年目だから指名を受けられない。
でもこの実力を保てば、２０１３年のドラフト１位でしょう。

２回表。
セガサミーは６番・佐藤が三塁強襲安打。無死１塁。
７番・谷澤がバント成功。一死２塁。
２回から無死１塁からいきなりバントとは手堅い。
８番・乗替は右前安打。一死１、３塁。
９番・宮之原はスクイズの構えからファウルすること二度。
宮之原は３バントスクイズも、投手の真正面。
古田康浩がグラブトスで刺して二死１、２塁。
１番・川端は１−２からライトポール際に打ち込む３ラン！
＜セガサミー ３−０ 明治安田生命＞
セガサミーは謎の采配を、一発できっちり埋め合わせた。
一塁側の応援席は肩を組んで「檄！帝国華撃団」を熱唱。
「セガサミー♪カゲキダン♪」と歌詞がちょっと字余りだった（笑）
２番・照屋が右直で攻撃終了。

２回裏。
明治安田は４番・加藤がフォークで空振り三振。
５番・増野もフォークで空振り三振。
６番・木内が中飛で三者凡退。

３回表。
セガサミーは３番・宮��が中前安打。無死１塁。
４番・十九浦は右邪飛。一死１塁。
５番・赤堀が中前安打。一死１、２塁。
６番・佐藤は三ゴロ併殺で無得点。

３回裏。
明治安田は７番・宮川が中前安打。無死１塁。
８番・森川は右前安打。無死１、２塁。
９番・佐藤がバント成功。一死２、３塁。
１番・荒川はフォークで空振り三振。二死２、３塁。
２番・米丸が右飛で無得点。
浦野博司がピンチを切り抜ける。

４回表。
明治安田生命は二番手投手に松山裕一を起用する。
松山は中央大出身の２８才。１８０ｃｍ・７５ｋｇの左腕だ。
低めにクロスファイアーを投げ込むのが持ち味である。
速球が１２８〜３８キロ。
この速度帯でシュートらしい球筋もあった。
変化球はスライダーが１１７〜２４キロ。
シンカー、チェンジ系が１１７〜２２キロ。

セガサミーは７番・谷澤が三ゴロ。
８番・乗替は速球で空振り三振。
９番・宮之原が内角速球で見逃し三振。

４回裏。
明治安田は３番・本田が捕邪飛。
４番・加藤はフォークで空振り三振。
５番・増野が遊ゴロで三者凡退。

５回表。
セガサミーは１番・川端が一邪飛。
２番・照屋は右飛。
「行った」と思ったけれど、強い逆風だった。
３番・宮��が右中間を破る三塁打。二死３塁。
４番・十九浦は中前に弾き返して宮崎が生還。二死１塁。
＜セガサミー ４−０ 明治安田生命＞
５番・赤堀も左前安打で続く。二死１、２塁。
６番・佐藤が遊ゴロで攻撃終了。

５回裏。
セガサミーは６番・木内がフォークで空振り三振。
７番・宮川は中飛。
８番・森川が三ゴロで三者凡退。
浦野博司は毎回の６奪三振。
高速フォークで面白いように空振りを奪っていた。

６回表。
セガサミーは７番・谷澤が速球で空振り三振。
８番・乗替が一邪飛。
９番・宮之原は三ゴロで三者凡退。

６回裏。
明治安田は９番・佐藤が四球。
１番・荒川は一ゴロで二封。一死１塁。
２番・米丸がフォークで空振り三振。二死１塁。
浦野博司はこの回もフォークで空振り三振を奪った。
３番・本田は左飛で３アウト。

７回表。
セガサミーは１番・川端が二ゴロ。
２番・照屋は三直。
３番・宮��が右前安打。二死１塁。
宮��敏郎は４打席連続安打。
腰の強さを生かして、しっかり踏ん張って強振する。
スイングが早いだけでなく、リストの柔らかさもある。
まだ入社２年目なので、ドラフト指名があるのではないだろうか？
４番・十九浦も中前安打で続く。二死１、２塁。
十九浦拓哉も猛打賞である。
５番・赤堀が粘りに粘って２−３から左前安打。
浅い当たりだったけど、二死だから走者はスタートを切っていた。
二塁走者が生還して、なお二死３塁。
＜セガサミー ５−０ 明治安田生命＞
そういえば赤堀大智も猛打賞…。
彼も“アスリート”としては一流の素材である。

明治安田生命はここで松山裕一が降板。
二番手投手に重信拓哉を起用する。
重信は東京大出身の２６才。
１８５ｃｍ・８２ｋｇの左腕だ。
今日の球速は速球が１３１〜３９キロ。
シュートが１２４〜２７キロ。
スライダーが１１７〜１９キロ。
「東大」ということで、どうしても色眼鏡で見てしまう。
しかし今日の彼は普通にいい投球をしていた。
体格が良く、横の角度もある。
セガサミーは６番・佐藤が遊飛で攻撃終了。

７回裏。
明治安田は４番・加藤が捕飛。
５番・増野が右飛。
６番・木内は右前安打。二死１塁。
明治安田にとっては５イニングぶりのヒットである。
代打・小野寺和也が左前安打。二死１、２塁。
８番・森川は四球で二死満塁。
９番・佐藤が一ゴロで無得点。
浦野博司は疲れもあり、二死からピンチを招いた。
この回で連続イニング奪三振もストップ。
しかしそれでもきっちり無失点で切り抜けた。

８回表。
セガサミーは代打・神野達哉が遊ゴロ。
８番・乗替は一飛。
９番・宮之原が中飛で三者凡退。

８回裏。
セガサミーはこの回から二番手投手に大山暁史を起用する。
大山は亜細亜大出身の２年目＆２３才。
１６８ｃｍ・６７ｋｇの本格派左腕である。
リリーフ系左腕として、プロからも評価が高いらしい。
１６８ｃｍは無さそうな低身長だけど、パワフルだし球威がある。
今日の球速は速球が１３８〜４６キロ。
常時で１４０キロ台中盤だった。
変化球はスライダー、チェンジ系が１１９〜２６キロ。
河本育之、野村貴仁を思い出す「小型パワー左腕」である。
ただ変化球の切れはそこまでじゃない。

明治安田は１番・荒川が四球。無死１塁。
代打・竹内和宏が１４４キロの外角速球で見逃し三振。一死１塁。
３番・本田も１４４キロで空振り三振。二死１塁。
４番・加藤が中前安打。二死１、２塁。
５番・増野は左前安打。二死満塁。
６番・木内が投ゴロで無得点。

９回表。
セガサミーは１番・川端が速球で見逃し三振。
代打・安井正也が三ゴロ。
３番・宮��は四球。二死１塁。
宮��敏郎は５打席全てで出塁した。
４番・十九浦が中越えのタイムリー三塁打。
十九浦も本日４安打目。
５番・赤堀は右飛で攻撃終了。

９回裏。
明治安田は７番・竹内一真が外角速球で見逃し三振。
８番・森川は高め速球で空振り三振。
９番・野地博俊が二ゴロで三者凡退。

ここで試合終了。
セガサミーが浦野博司、大山暁史の継投で明治安田打線を零封した。
打ってはクリーンアップが合計１１安打！
抑えるべき人が抑え、打つべき人が打つ。
理想的な試合展開でした。

安打　　　　　２３２　０３０　３０１　14 四 失
セガサミー　┃０３０｜０１０｜１０１┃６ ３ ０
明治安田生命┃０００｜０００｜０００┃０ ２ ０
安打　　　　　００２　０００　２２０　６

明治安田生命：●古田、松山、重信
セガサミー：○浦野、大山

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サッカー(U15)
今日は「選択肢」が多かった。
ただ大学サッカーはたつのこ、市原臨海で遠い。
等々力、味スタのＪリーグもあったけど混みそうだし…。
（※すごくいい試合だったらしく、少し後悔した）
他競技、他カテゴリーを見回しても「これ」という試合がなかった。

それよりクラブユース選手権の東京都予選を観に行こう。
ＦＣ町田ゼルビアＵ-１５にとって大事な試合があった。
３次リーグを突破した２４チームが、決勝トーナメントを戦っている。
今日の２回戦を勝ち抜くと８強だ。
都大会からの関東大会出場枠は「９」ある。
勝てば関東決定、敗れると「魔の９決トーナメント」だ。
なお関東リーグに参加している何チームかは、関東からの参加になる。

三菱養和の調布グラウンドに足を運ぶ。
調布駅からバスで１０分強。
多摩川の堤防脇に人工芝のピッチとテニスコートがある。
日活の撮影所は道路を挟んだ向かいだ。
第１試合は三菱養和調布とＦＣ町田ゼルビアの対戦。
三菱養和の「調布」は初めて見る。
ユースのメンバーを見ると、最近は調布出身者が結構多い。
なお１回戦はシードだった。

ゼルビアは１回戦で、３年前に全国へ出たクリアージュを撃破している。
後半４分に阿保侑弥がＣＫからヘディングを決め、１−０で逃げ切った。
阿保侑弥は体格が良く、攻守にオールラウンドな能力を持つ選手である。
また西前一輝がＪリーグの「アカデミープレーヤーキャンプ」に参加した逸材。
２年生ながら右ＳＢのポジションを掴んでいる。
クリアージュ戦ではドリブル、攻撃参加が光っていた。
ゼルビアが関東大会へ出ると、かなり久しぶりらしい。
監督は菅野将太さんが務めている。
京都のユースでは角田誠と同期だった２８才。
流経大を経て、カターレ富山などでプレーした。
お父様の菅野将晃氏も指導者で、今はノジマステラ神奈川の監督だ。
先日トレーニング本を上程された徳永尊信氏は２年生を見ている。

三菱養和サッカークラブ 調布ジュニアユース
ＧＫ　 １ 大村悠仁　 ３年
ＤＦ　 ２ 清水純　　 ３年
　　　 ５ 小原拓磨　 ３年
　　　 ３ 中川健太　 ３年
　　 １１ 片山元　　 ３年
ＭＦ　 ４ 増田裕人　 ３年
　　 １０ 増田隆祐　 ３年
　　　 ６ 多田大河　 ３年
ＦＷ ２４ 田口恵太　 ２年
　　　 ９ 小沢幹仁　 ３年
　　 １７ 小川純平　 ３年

−−小川−−−小沢−−−田口−−
−−−−-多田-−−増田隆−−−−
−−−−−−-増田裕-−−−−−−
−片山−−中川−−小原−−清水−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−大村−−−−−−−

ＦＣ町田ゼルビアジュニアユース
ＧＫ　 １ 上杉博樹　 ３年
ＤＦ ４４ 西前一輝　 ２年
　　 ２７ 阿保侑弥　 ３年
　　 １３ 加藤康平　 ３年
　　 １７ 芳賀遼平　 ３年
ＭＦ ２９ 高橋渉　　 ３年
　　 ２４ 小池万次郎 ３年
　　　 ５ 有馬春希　 ３年
　　 ２５ 山田颯　　 ３年
ＦＷ　 ７ 上倉晃司　 ３年
　　 ３０ 富樫草太　 ３年

−−−−富樫−−−−上倉−−−−
−−山田−−−−−−−−有馬−−
−−−−−小池−−高橋−−−−−
−芳賀−−加藤−−阿保−−西前−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−上杉−−−−−−−

どちらもＵ-１５でなく「ジュニアユース」ですね。
ＪＦＡはある時期から「Ｕ−○○」と付けるように要望しているらしい。
しかし養和やＦＣ町田は昭和の頃からやっていたクラブ。
今では「ジュニアユース」の名乗りが伝統の証明になっている（笑）

６分、調布は多田大河が左ＣＫを右足で入れる。
小原拓磨がファーからヘッドを合わせる。
当たりは良くなかったけど、ＧＫの頭上をシュートがふわっと越えた。
＜三菱養和調布 １−０ ＦＣ町田ゼルビア＞

１３分、調布のショートカウンター。
小沢幹仁がドリブルで切れ込み、エリア左からフリーで狙う。
決定的なシュートだったけど枠外。

２３分、調布は小沢幹仁が反転から右足ミドルを狙う。
小川純平がＧＫのブロックしたこぼれ球を押し込んだ。
＜三菱養和調布 ２−０ ＦＣ町田ゼルビア＞

２７分、町田は上倉晃司が富樫草太とのパス交換から切れ込む。
上倉はエリア右に抜け出し、左足で流し込んだ。
＜三菱養和調布 ２−１ ＦＣ町田ゼルビア＞
上倉晃司は左利きのドリブラー。
フェイント、細かい加減速から個で打開できる選手だ。
キックの質もあって、楽しみなアタッカーである。
富樫草太は周りがよく見えている選手。
少ないタッチで周りを生かすプレーが光っていた。

３５分、調布は増田裕人がボール奪取から攻撃参加。
味方が詰まったところをフォローし、エリア内に切れ込む。
町田のＤＦが正面から進路を塞ぐ形になり、判定はＰＫ。

増田裕人は背が１８５ｃｍ近くあったんじゃないかな？
動きはまだ「成長期」という感じだけど、今後が気になる素材だ。

３７分、調布はこのＰＫを増田隆祐が成功。
＜三菱養和調布 ３−１ ＦＣ町田ゼルビア＞

調布が決めるべき場面でしっかり決めた。
３−１で前半４０分を折り返す。

４６分、町田は上倉晃司が切れ込んで詰まる。
高橋渉がフォローして右に落とす。
小池万次郎が右足ミドルを豪快に叩き込んだ！
＜三菱養和調布 ３−２ ＦＣ町田ゼルビア＞

４８分、調布は小沢幹仁が左サイドでくるっと反転し縦へ抜ける。
小沢が左足で折り返して、太田翔がボレーを合わせた。
＜三菱養和調布 ４−２ ＦＣ町田ゼルビア＞
調布がすかさず突き放す。
太田翔はおそらく前半途中からの投入で、捕捉し損ねた。

小沢幹仁はこの試合で一番目立っていた選手。
バネと股関節の滑らかさは、田鍋陵太級だと思う。
反転、一歩目の速さがずば抜けている。
ＤＦを背負っても前を向くから厄介だ。
シュートは決められなかったけれど、
ボールを運ぶ、相手を剥がすプレーで光っていた。

５０分、町田は富樫草太→岡本怜央捺。
５９分、町田は山田颯→白井聖也。
６１分、町田は上倉晃司に警告。
６１分、調布は小川純平→藤田智裕。
７１分、町田は高橋渉→奥谷康平。

調布は４点目が大きかった。
その後はチャンスで決められなかったが、優勢に試合を展開。
危なげなく２点リードを守って、関東大会出場を決めた。
ゼルビアもまだわずかに関東大会、全国の可能性がある。
９位決定トーナメントでの善戦を期待したい。
同じ街の町田ＪＦＣは８強入りを決めたようです。

なお２試合目はＦＣ杉野が横河武蔵野ＦＣに４−０で快勝。
横河は３年前に全少準決勝へ進出した世代で、昨年の関東代表でもある。
杉野がそこをこのスコアで下したのは驚いた。

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大学野球
東都の春季シーズンは今年も日程が大乱れ。
最終週に３カードを押し込むという異例の対応となった。
本日の第３試合は亜細亜と青山学院の対戦である。
日差しを浴びて３試合見るのは正直かなり過酷だった。
第１試合から見ていた人が居眠りを始めたり、帰ってしまったり…。

リーグ自体は例年ほど「戦国」じゃない。
亜細亜は４校から勝点を挙げ、既に優勝を決めている。
このカードを取って「完全優勝」を果たしたい。
青学は現在勝点２で最高２位の可能性がある。降格の可能性はない。
ただ試合とは別に、人材に対する興味がある。
両校ともプロへ行きそうな選手が複数います。

亜細亜大学
１番 一 堀尾良馬　 ４年 右右 174/64　神港学園
２番 遊 �眦塚У─� ４年 右左 175/65　岡山理大付
３番 左 日下京祐　 ３年 右左 186/82　日大三
４番 右 中村篤人　 ３年 左左 178/74　青森山田
５番 指 柴田駿秋　 ４年 右右 181/91　東京学館船橋
６番 三 藤岡裕大　 １年 右左 177/73　岡山理大付
７番 二 板山祐太郎 １年 右左 178/68　成立学園
８番 中 茶原大晃　 ４年 左左 181/75　世田谷学園
９番 捕 嶺井博希　 ３年 右右 175/75　沖縄尚学
　　 投 東浜巨　　 ４年 右右 181/73　沖縄尚学

青山学院大学
１番 一 佐野力也　 ３年 右右 171/62　大阪桐蔭
２番 二 筒井章平　 ４年 右右 171/71　桐光学園
３番 右 内藤大樹　 ４年 左左 170/72　千葉経大付
４番 左 井上貴晴　 ４年 右左 180/85　報徳学園
５番 指 吉田正尚　 １年 右左 172/73　敦賀気比
６番 中 杉本裕太郎 ３年 右右 188/80　徳島商
７番 遊 小林諭尚　 ２年 右左 173/65　日大藤沢
８番 三 安田紘規　 ２年 右右 177/78　天理
９番 捕 谷勇哉　　 ４年 右右 176/75　千葉経大付
　　 投 齋藤恭輔　 ３年 右両 178/76　青森山田

１回表。先攻は亜細亜。
１番・堀尾が速球で見逃し三振。
２番・高田は中飛。
３番・日下が１４８キロの速球で空振り三振。

青山学院の先発は齋藤恭輔。
右上手の本格派で、球速はアマ球界最速レベルだろう。
背はそれほど大きくないけど、肩幅が広い。
与田剛風の本格派体型である（笑）
今日の球速は速球が１３３〜４８キロ。
常時で１４０前半くらいかな？
ペース配分を考えてほどほどに抜いていた。
変化球はツーシームが１３０〜３９キロ。
スライダーが１１８〜２８キロ。
この３つが組み立ての軸になる。
他はフォークが１２４〜３０キロ。
チェンジアップが１１０キロ台前半。
スローカーブも投げていた。
今までは齋藤を「豪快な投手」だと思っていた。
しかし今日の彼は抑えが利いた、先発らしい投球を見せる。
指先、身体の操作は悪くなさそうだ。

１回裏。後攻は青山学院。
１番・佐野が中飛。
２番・筒井は右飛。
３番・内藤が左飛で三者凡退。

亜細亜の先発は東浜巨である。
今季は６試合に登板し５勝０敗。
全て完投で、更に３試合連続完封中という内容を見せている。
間違いなく今ドラフトの目玉になる技巧派だ。
通算３１勝で、２１完封は東都史上最多である。
何しろ入学していきなり３試合連続完封だった。
ただ僕が見に来ると不思議によくない（笑）
東浜は先発した試合の大体４割で完封する投手だ。
しかし僕は彼の完封を一度も見ていない。６回か７回は見ているのに！

東浜は全身の関節が柔軟で、しかも腰が粘る。
指先の感覚も繊細だから、変化球が多彩。
打者の近くでボールを離せる「球持ちがいい」タイプだ。
問題はコンディションである。
肩肘が万全なら藤岡貴裕、澤村拓一以上の能力だ。
しかし大学１年時に比べて平均７，８キロは球速が落ちている。
「敢えて抑えている」のならいいのだけど…。
もっとも彼は球速がなくても「切れ」「技」で抑えてしまう。
ベテランに差し掛かった頃の郭泰源を思い出すスタイルだ。
プロもこのスタイルで行くのかな？

今日の球速は速球が１２８〜４２キロ。
変化球はツーシームが１２３〜３２キロ。
スライダーは１１４〜２８キロ。
彼もこの３つが組み立ての軸である。
コーナーを突き、左右にボールを滑らせるスタイルだ。
他にフォークが１２０キロ代後半。
チェンジアップ、カーブも投げていたかな？

２回表。
亜細亜は４番・中村篤が二塁内野安打。無死１塁。
５番・柴田は中前タイムリー安打。無死１、２塁。
６番・藤岡がバント成功。一死２、３塁。
７番・板山は投ゴロ。
三塁走者が挟殺されて二死１、３塁。
８番・茶原が一ゴロで無得点。
亜細亜は絶好機に先制できない。

２回裏。
青学は４番・井上が中飛。
５番・吉田正は一ゴロ。
６番・杉本が二ゴロ。

３回表。
亜細亜は９番・嶺井が左前安打。無死１塁。
１番・堀尾はバント失敗で投ゴロ併殺。
２番・高田が四球。二死１塁。
３番・日下はスライダーで空振り三振。３アウト。

３回裏。
青学は７番・小林が左前安打。無死１塁。
８番・安田紘がバント成功。一死２塁。
９番・谷は四球。一死１、２塁。
１番・佐野が２球目の甘いスライダーを強振。
しかしレフト線ぎりぎりのファウルだった。
佐野は中飛で二死１、２塁。
２番・筒井が死球。二死満塁。
３番・内藤はサイトの頭上を破るタイムリー二塁打。二死２、３塁。
＜青山学院 ２−０亜細亜大＞
４番・井上が中飛で攻撃終了。
東浜巨が４試合ぶりに失点を喫する。
何度もいい当たりをされてしまい、安定感がない。

４回表。
亜細亜は４番・中村篤が遊ゴロ。
５番・柴田は遊ゴロ。
６番・藤岡が低め速球で見逃し三振。

４回裏。
青学は５番・吉田正が中飛。
６番・杉本が左前安打。一死１塁。
杉本は次打者の２球目に二盗成功。一死２塁。
７番・小林が外角ツーシームで空振り三振。二死２塁。
３番・安田紘は三ゴロで無得点。

５回表。
亜細亜は７番・板山が二ゴロ。
８番・茶原は遊ゴロ失策で生きる。一死１塁。
茶原は次打者の３球目に二盗成功。一死２塁。
９番・嶺井が四球。茶原は最後の球で走り一死１、３塁。
１番・堀尾はスクイズ失敗。二死１、２塁。
打球は投手の真正面、齋藤恭輔がグラブトスで刺した。
齋藤恭輔は何気にフィールディングがいい。
なお掘尾は本日２度目のバント失敗。裏の守備から交代させられてしまう。
２番・高田が中飛で３アウト。
亜細亜は再三の拙攻で、絶好機を逸してしまう。

５回裏。
青学は９番・谷が中飛。
１番・佐野はツーシームで空振り三振。
２番・筒井がスライダーで見逃し三振。三者凡退。

６回表。
亜細亜は３番・日下が右直。
４番・中村篤は中前安打。一死１塁。
５番・柴田の３球目に齋藤恭輔が暴投。一死２塁。
柴田が内角速球で見逃し三振。二死２塁。
６番・藤岡はストレートの四球。
４球目は捕手が立って二死１、２塁。
代打・長曽我部達也が中飛で無得点。

６回裏。
青学は３番・内藤がスライダーで見逃し三振。
４番・井上は１３５キロの速球で空振り三振。
５番・吉田正が左飛で三者凡退。
東浜巨は５回、６回といい内容である。

７回表。
亜細亜は８番・茶原が左飛。
９番・嶺井はプッシュバント。
投手と三塁手の間を抜け、遊前内野安打となる。一死１塁。
１番・遠藤雅洋の３球目に代走・山下翼が二盗成功。一死２塁。
遠藤は速球で見逃し三振。二死２塁。
２番・高田が二ゴロ。亜細亜はこの回も無得点。

７回裏。
青学は６番・杉本が初球のスライダーをすくい上げる。
これがふわっとした弾道でレフトスタンドに飛び込むソロ本塁打！
＜青山学院大 ３−０ 亜細亜大＞
杉本裕太郎も逸材です。１３年のドラフト１位かも。
青学は７番・小林が右飛。
８番・安田紘が一邪飛。
９番・谷は遊ゴロで攻撃終了。
東浜巨はいい調子と思ったら、「回の入り方」を間違えてしまう。

８回表。
亜細亜は３番・日下が遊ゴロ。
４番・中村篤は四球。一死１塁。
５番・柴田が二飛。二死１塁。
６番・藤岡は左飛で無得点。

８回裏。
青学は１番・佐野が右飛。
２番・筒井は三ゴロ。
３番・内藤が左前安打。二死１塁。
４番・井上は一ゴロで３アウト。

９回表。
亜細亜は７番・長曽我部が右前安打。無死１塁。
８番・茶原の４球目に齋藤恭輔が暴投。無死２塁。
茶原が中前安打で無死１、３塁。
９番・中村亮介は遊ゴロ。
三塁走者の生還後、一塁走者が三塁を狙ってタッチアウト。二死無走者。
＜青山学院大 ３−１ 亜細亜大＞
代打・俵北斗が中前安打。二死１塁。
２番・高田は右飛で攻撃終了。

ここで試合終了。青学が２点差で逃げ切った。
齋藤恭輔は想像以上に「大人の投手」だった。
今まで酷使されてきた投手じゃないし、伸びしろも期待できる。
プロからも評価を受ける人材ではないでしょうか？

安打　　　０２１　００１　１０３　８ 四 失
亜細亜　┃０００｜０００｜００１┃１ ４ ０
青山学院┃００２｜０００｜１０×┃３ ２ １
安打　　　００２　１００　１１　　５

青山学院：○齋藤
亜細亜：●東浜

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大学野球
東都最終週は今日が１回戦。
１日３試合で全校が登場する。
第２試合は駒澤と中央の対戦だ。
両校とも現時点の勝点が２。
優勝、最下位の可能性はもうない。
戦国東都にしては珍しい「消化試合」である。

駒澤大学
１番 中 小林勇登　 ４年 右左 170/68　北海
２番 二 砂川哲平　 ２年 右左 172/70　明豊
３番 左 中谷泰周　 ４年 右左 171/74　八頭
４番 遊 白崎浩之　 ４年 右右 183/87　埼玉栄　
５番 右 江越大賀　 ２年 右右 181/85　長崎･海星
６番 一 柳原悟　　 ３年 右左 181/85　岩国商
６番 指 福山亮　　 ２年 右左 179/75　東海大相模
８番 捕 戸柱恭孝　 ４年 右左 178/84　鹿屋中央
９番 三 下川知弥　 ２年 右左 173/72　筑陽学園
　　 投 栗林駿一　 ４年 右右 179/75　駒大高

中央大学
１番 左 神里和毅　 １年 右左 177/78　糸満
２番 二 西銘生悟　 ４年 右両 167/68　沖縄尚学
３番 右 影山潤二　 ３年 左左 173/68　桐蔭学園
４番 一 二十八貴大 ３年 左左 175/78　岩国
５番 三 島田隼斗　 ４年 右右 177/67　常総学院
６番 指 小川拓真　 １年 左左 173/86　静岡商
７番 捕 飯田大祐　 ４年 右右 181/76　常総学院
８番 遊 平松力矢　 ３年 右右 174/70　岡山理大付
９番 中 福田将儀　 ２年 右右 174/76　習志野
　　 投 上田晃平　 ２年 右右 177/72　南宇和

中央は島袋洋奨が見たかった。
一昨年の選抜、選手権を制した興南のエースである。
今季の序盤は好投を見せていた。
しかし肘を痛めたらしく、今季はもう投げない。

１回表。先攻は駒澤大。
１番・小林が左飛。
２番・砂川は左前安打。一死１塁。
３番・中谷が右前安打。一死１、２塁。
４番・白崎は初球をレフトスタントに運ぶ。
３ラン本塁打で駒澤がいきなり先制！
＜駒澤大 ３−０ 中央大＞

白崎浩之は自分の中では今年の一押し野手だ。
スピートとパワーがあり、しかも俊敏。
アスリートとしてアマ球界最高レベルの選手である。
今まで荒さが目立っていたけど、今季は「結果」も出している。
前日までの打率.４３２は東都の打撃ランク首位だ。
駒澤は５番・江越が遊ゴロ悪送球で生きる。一死１塁。
６番・柳原が一ゴロ併殺で攻撃終了。

中央の先発は上田晃平。
右上手の本格派である。
速球が１２９〜４０キロ。
変化球はフォーク、チェンジ系が１１８〜２５キロ。
スライダーが１１４〜２２キロ。
カーブが１０１〜１１キロ。
豪快に全力で投げ込む割には球威が無い。
ただスライダー、フォークの切れはある。

１回裏。後攻は中央大。
１番・神里が左前安打。
２番・西銘は一ゴロ。一死１塁。
３番・影山が二塁内野安打。一死１、３塁。
４番・二十八は左犠飛。二死１塁
＜駒澤大 ３−１ 中央大＞
５番・島田が中越えのタイムリー二塁打。二死２塁。
＜駒澤大 ３−２ 中央大＞
６番・小川も左前タイムリー安打。送球の間に進塁して二死２塁。
＜中央大 ３−３ 駒澤大＞
７番・飯田は更に左越えのタイムリー二塁打。二死２塁。
＜中央大 ４−３ 駒澤大＞
８番・平松が一邪飛でようやく攻撃終了。
中央が３点差を一気にひっくり返す。
試合は初回から派手な打ち合いである。

駒澤の先発は栗林駿一。
右の変則サイドハンドである。
中・高・大とほとんど脚光を浴びていない投手だ。
しかし最終学年を迎えた今季にブレイクし現在３勝。
４月２５日の東洋大戦では完封勝利も挙げている。
球速は速球、シュートが１２８〜３７キロ。
スライダー、チェンジ系が１０９〜１２キロ。
今日は如何せん組み立てが単調。
シュート気味の癖球を対応されると、もう他に手がない。

２回表。
駒澤は７番・福山が一ゴロ失策で出塁。無死１塁。
８番・戸柱はバント成功。一死２塁。
９番・下川が速球で空振り三振。二死２塁。
１番・小林は四球。二死１、２塁。
２番・砂川が捕飛で無得点。

２回裏。
中央は９番・福田が右中間を破る三塁打。無死３塁。
１番・神里の初球に戸柱恭孝が捕逸。福田が生還する。
＜中央大 ５−３ 駒澤大＞
神里は右前安打。無死１塁。
２番・西銘が二ゴロ。一死１塁。
３番・影山は中飛。二死２塁。
４番・二十八が右中間を破るタイムリー三塁打。
＜中央大 ６−３ 駒澤大＞
５番・島田は遊ゴロ失策で生きる。二十八が生還。
＜中央大 ７−３ 駒澤大＞
白崎浩之のショート守備は相変わらずだ。
難しい当たりを刺せる選手だけど、簡単な打球でミスをする。
プロでショートをやるレベルではない。
駒澤は６番・小川が二ゴロで攻撃終了。

３回表。
駒澤は３番・中谷が四球。無死１塁。
４番・白崎は捕飛。一死１塁。
５番・江越が四球。一死１、２塁。
６番・柳原は中飛。二死１、２塁。
７番・福山が二飛で無得点。

３回裏。
駒澤はこの回から三番手投手に片山雄貴を起用する。
片山は福岡工大城東高出身の１年生。
１７７ｃｍ・７０ｇｇの右上手投げである。
速球が１３２〜４１キロ。
この速度帯でシュートする球筋もある。
変化球はフォークが１２５〜２８キロ。
スライダーが１１２〜１９キロ。
登録よりもう少し体格が良さそう。
身体の強さがあって、腕を強く触れる。
初めて見たけれど、プロを狙える才能だと思う。
ただ投げる時に首が振れるのは少し気になる。

中央は７番・飯田が三ゴロ。
飯田はファウルと判断して一歩も走らない。
ちょっと残念な凡プレーである。
ボテボテの当たりで三塁手の捕球位置も深くて…。
本気で走ればぎりぎりのタイミングだっのに！
８番・平松は遊ゴロ。
９番・福田が遊飛で三者凡退。

４回表。
駒澤は８番・戸柱が中飛。
９番・下川は一ゴロ。
１番・小林が遊ゴロで三者凡退。
上田晃平がようやくビシッと抑える。

４回裏。
中央は１番・神里が左飛。
２番・西銘は一ゴロ。
３番・景山が右前安打。二死１塁。
４番・二十八はフォークで空振り三振。３アウト。

５回表。
駒澤は２番・砂川が捕飛。
３番・中谷は一ゴロ。
４番・白崎が四球。二死１塁。
５番・江越はスライダーで見逃し三振。３アウト。

５回裏。
中央は５番・島田が右飛。
６番・小川がフォークで空振り三振。
７番・飯田は遊ゴロで三者凡退。

６回表。
駒澤は６番・柳原が二ゴロ。
７番・福山は中前安打。一死１塁。
８番・戸柱が二ゴロで二封のみ。二死１塁。
９番・下川は投ゴロで３アウト。

６回裏。
中央は代打・山元弘太が遊ゴロ。
９番・福田は遊直。
１番・神里が左前安打。二死１塁。
神里は次打者の２球目に二盗失敗。３アウト。

７回表。
駒澤は１番・小林が中前安打。
２番・砂川はバント成功。一死２塁。
３番・中谷が左飛。二死２塁。
４番・白崎は四球。二死１、２塁。

中央はここで上田晃平が降板。
２回以降はよく粘って、彼が試合を作った。
二番手投手には鍵谷陽平を起用する。
なぜ鍵谷が抑えに回っているのだろう？
今秋のドラフトに掛かる可能性のある好投手である。
速球、シュートが１３８〜４７キロ。
スライダーが１２７〜３１キロ。
ほとんど速球だったけれど、スライダーも素晴らしい。
駒澤は５番・江越がスライダーで見逃し三振。

７回裏。
駒澤はこの回から三番手投手に上村圭祐を起用する。
片山雄貴は４回を零封する好投だった。
上村は長野日大高出身の４年生。
１７４ｃｍ・７３ｋｇの右上手投げである。
ゆったりした振りかぶりで、顔を少し上げる。
「担ぎ投げ」的な変則フォームである。
球速は速球が１２５〜３５キロ。
変化球はスライダーが１１２〜１９キロ。
カーブが１００キロ前後。

中央は２番・西銘がスライダーで空振り三振。
３番・影山は二ゴロ。
４番・二十八が二飛で三者凡退。

８回表。
駒澤は代打・加藤大志が１４５キロの速球で見逃し三振。
７番・福山は三邪飛。
８番・戸柱が投ゴロで三者凡退。

８回裏。
中央は５番・島田が右飛。
代打・廣瀬公秀は二ゴロ。
６番・飯田がスライダーで空振り三振。三者凡退。

９回表。
駒澤は代打・古賀咲也が１４４キロの速球で空振り三振。
１番・小林が中飛。
代打・木下祐志は１４７キロの速球で見逃し三振！

鍵谷陽平がビシッと締めて試合終了。
短いイニングでも生きるタイプみたいですね。
中央が上田晃平、鍵谷の継投で勝点まであと１勝としている。

安打　３００　００１　１００　５ 四 失
駒澤┃３００｜０００｜０００┃３ ５ １
中央┃４３０｜０００｜００×┃７ ０ ２
安打　５３０　１０１　００　　10

中央：○上田、鍵谷
駒澤：●栗林、片山、上村

試合のテーブルスコアはこちらでどうぞ。

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