2007年12月09日

関東ジュニア選手権決勝 早稲田×東海

この試合を見る予定は無かった。
クラブW杯のチケットを入手済みだったからである。
でもラグビーは秩父宮。試合開始も12時じゃないですか。
トップリーグ・イーストの前座なので時間帯が早い。
サッカーは隣の国立競技場。キックオフは14時45分。
ちょうど掛け持ちできるぜ!

関東大学ジュニア選手権は二軍戦である。
出場機会の恵まれぬ選手に真剣勝負の機会を与えようという大会。
大学サッカーの「Iリーグ」と同じ取り組みだ。
今日は「カテゴリー1」(1部)の決勝戦。
ジュニア選手権は対抗戦とリーグ戦の合同が済んでいる。
1部から3部まで6校ずつ。計18校が参加している。
「1stフェーズ」は6校による総当たり戦。
首位の早稲田も3勝2敗という混戦だった。
上位4チームが「2ndフェーズ」のトーナメントに進出。
1stフェーズ首位の早稲田と、3位の東海が勝ち上がった。

早稲田大学
PR  横谷祐紀 2年 175/115 桐蔭学園
HO  有田隆平 1年 176/93  東福岡
PR  山下高範 3年 183/115 桐蔭学園
LO  寺廻健太 4年 186/98  正智深谷
LO  中田英里 1年 193/104 成蹊
FL  松田純平 4年 172/80  早大本庄
FL  上田一貴 3年 167/70  啓光学園
NO8 小峰徹也 3年 184/85  清真学園
SH  櫻井朋広 2年 165/65  桐蔭学園
SO  掛井雄馬 4年 180/75  聖光学院
WTB 坂井克行 1年 172/82  四日市農芸
CTB 井上隼一 2年 178/82  早大学院
CTB 宮澤正利 1年 167/67  桐蔭学園
WTB 大野雄也 4年 165/62  早大学院
FB  飯田貴也 1年 181/84  早大本庄

東海大学
PR  三上正貴 1年 178/113 青森工業
HO  宮本陽平 3年 176/105 東海大仰星
PR  端本太郎 3年 176/110 東海大仰星
LO  斉藤健也 3年 184/91  東京
LO  雨谷聡  4年 183/90  希望ヶ丘
FL  樫本真悟 4年 177/86  東海大仰星
FL  東健太  4年 175/86  御所工業
NO8 小松章裕 3年 180/100 平工業
SH  辻埜拓也 4年 168/66  東海大仰星
SO  清水勇亮 4年 164/75  東海大翔洋 
WTB 田村恒太 2年 170/75  秋田工業
CTB 笠松高志 3年 172/85  盛岡工業
CTB 児玉丈  3年 177/85  浜松工業
WTB 山田久郎 3年 176/86  深谷 
FB  秋山岳人 3年 172/76  大阪工大


早稲田は対抗戦王者。東海はリーグ戦王者。
もしかして大学選手権決勝の予行演習かもしれない。

早稲田は1年生を5人起用。
有田隆平以外は初めて生で見る選手だ。
しかし全員が高校代表、U19を経験した有望株。
そう言えば今年はBチームを見ていない。
タイトルの懸かった試合でどんなプレーを見せてくれるか楽しみだ。

東海大もどこかで聞いたことのある選手がチラホラ。
仰星出身の選手がスタメンに4人。ベンチにも4人。
重要な人材供給源になっている。
新1年の前川、稲橋、木津は花園優勝経験者。いわゆる「山中世代」だ。
LOの斉藤健也の兄は斉藤祐也。
高校で佐藤晴紀と同期。東京高校を花園に導いた。
控えのSH森重樹のお父上は森重隆氏。
新日鐵釜石、ジャパンで活躍した往年の名CTBである。

2分、早稲田は櫻井朋広がラックサイドを鮮やかに抜け出す。
早稲田はそのまま前進して残り15mほどの位置でペナルティを得る。
外に蹴り出してラインアウトを選択。
4分、早稲田は左ラインアウトから10mほどモールで押し込む。
最後は上田一貴が抑えた。
コンバージョンは飯田貴也。ポストに当ててしまう。
<早稲田 5−0 東海>

18分、東海大はラインアウトからモールで押し込む。
一気に10m以上押し込まれて早稲田は堪らずペナルティ。
東海大はスクラムを選択。
19分、東海大はスクラムから持ち出してポイントを作る。
アタックラインに参加したFBの秋山岳人があっさり近場を抜けてトライ。
<東海 7−5 早稲田>

27分、早稲田は左ラインアウトからモール。
山下高範が右に持ち出してトライ。
<早稲田 12−7 東海>

29分、早稲田は東海大SOのキックを有田隆平がチャージ。
インゴールに転がって有田隆平が走りこむ。
しかしカバーに入った選手ともつれて届かない。最後はノックオンかな?

35分、東海大はラインアウトからモールで前進。
SH辻埜拓也がサイドを抜け出す。
最後はHO宮本陽平がサポートしていた。
<東海大 14−12 早稲田>

38分、早稲田は東海大SOのキックを坂井克行がキープ。
そのまま左サイドを前進。相手の裏へキックを入れる。
これを井上隼一が拾ってトライ。
<早稲田 19−12 早稲田>

41分、早稲田はライン攻撃から井上隼一がインサイドを抜け出す。
上田一貴が右にサポート。わずかに届かない。
42分、早稲田はそのまま継続して左→右と展開。
最後は櫻井朋広が右隅で抑えた。
<早稲田 24−14 東海>
早稲田は「シーソーゲーム」の展開から抜け出した。そのまま前半終了。

後半5分、東海大は左ラインアウトをガーッと押し込む。
最後は端本太郎が抑えた。
<早稲田 24−19 東海>

後半10分、早稲田は2人入替。
大野雄也→三原拓郎(4年、修猷館)。
上田一貴→中村拓樹(1年、啓光学園)。

後半11分、早稲田は左ラインアウトをあっさり押し込む。
最後は中村拓樹が抑えた。
<早稲田 29−19 東海>
お互いにモールへのDFが弱い。マイボールはどちらも押せていた。

後半12分、東海大は秋山岳人→久保拓也(2年、佐賀工業)。

後半13分、早稲田は東海ボールをターンオーバー。
小峰徹也が豪快に抜け出して50mの距離を走り切った。
<早稲田 36−19 東海>
試合の流れは決定的になった。

後半21分、早稲田は東海大のキックを井上隼一がチャージ。
これをキープしてそのまま50m近く前進。
よくタックルを堪えたが体勢が仰向けになってわずか届かず。

後半23分、東海大にシンビン。

後半23分、早稲田は左ラインアウトを押し込む。最後は有田隆平が抑えた。
<早稲田 41−19 東海>

後半25分、東海大は宮本陽平→前川鐘平(1年、東海大仰星)。
高校ではNO8だったが、HOに転向したらしい。

後半26分、早稲田は宮澤正利のラストパスを坂井克行が受ける。
坂井は左タッチライン際を鋭く疾走。60mくらい独走してトライ。
<早稲田 46−19 東海>

後半28分、東海大は2人入替。
雨宮聡→稲橋良太(1年、東海大仰星)。
小松章裕→木津武士(1年、東海大仰星)。

後半30分、早稲田は2人入替。
中田英里→岩井哲史(1年、桐蔭学園)
宮澤正利→牛房佑輔(1年、福岡)。

後半31分、東海大は辻埜拓也→森重樹(4年、東福岡)。

後半32分、早稲田は2人入替。
櫻井朋広→清水智文(3年、早大本庄)。
有田隆平→安福宜孝(3年、六甲)。

後半35分、東海大は三上正貴→加堂雄吾(2年、東海大仰星)。
後半35分、早稲田は横谷祐紀→山下達也(4年、桐蔭学園)。

後半37分、早稲田は飯田貴也がインサイドを一気にゲイン。
これを継続して左へ展開。
最後は飯田貴也のラストパスから牛房佑輔が左隅で抑えた。
<早稲田 51−19 東海>

そのままノーサイド。
早稲田が2年ぶりに関東ジュニア選手権優勝を果たした。
先週の早明戦と比べればレベルは落ちる。
サイドを簡単に破られたり、単純なハンドリングエラーがあったり…。
アタックのテンポもちょっと遅い。
選手個々のレベルというより「チームを作ってない」印象だった。
まぁ一本目とは費やされる労力が違いますから。

ただし未熟なりに楽しさもあった。
アタックは短く強いフラットパスを多用。
近場でどんどんクラッシュしていく。清宮監督の初期を思い出した。
上田一貴、松田純平の両FLは一本目よりむしろ「早稲田らしい」感じ。
勤勉で気が利いて、見ていて楽しかった。
坂井克行はプレーに切れがあってチャンスメイクもできる。
WTBは激戦だが坂井も必ず絡んでくるだろう。
飯田貴也は噂通りキックが良かった。
山中亮平に比類する「左利きの長距離砲」である。
中田英里は我慢して使われている感じだった。
反転、下のボールへの反応が弱い。
下半身の筋力、柔軟性の問題だろう。
そこを鍛えれば一気にブレイクするんじゃないかな?

「発見の楽しさ」がある試合でした。

augustoparty at 23:58│Comments(2)TrackBack(0) 学生ラグビー 

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この記事へのコメント

1. Posted by イソップ   2007年12月11日 17:28
党首殿こんばんは。
読んでいても「発見の楽しさ」を感じさせてもらいました。
昔、早稲田の4軍と練習試合した友人が「4本目でも1本目と同じゆさぶりをやってきた」と言っていたのを懐かしく思い出しました。

寺廻選手は高校時代、留学生に混じって「彼はどこの国から?」と思わせるほどの破壊力だったと記憶しています。高校ジャパンでもFWの中心でしたよね?
彼ほどの選手でもレギュラーにはなれない。
それほど今の早稲田はハイレベルなのでしょうか・・・。
2. Posted by 党首   2007年12月11日 20:56
> イソップさん

寺廻健太は高校代表の主将だったはずです。
総合力に優れたLOという印象を持ってました。
熊谷ラグビー場で彼とすれ違ったけど、
闘莉王(短髪時代)とよく似てました(笑)

大学レベルでも何も不足はないし、貴重な戦力になってます。
ただ豊田将万、橋本樹も強烈ですからね。権丈はキャプテンだし。
誰か抜けても彼がいるという「超二番手」的存在でしょうか。

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