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今日は関東プリンス2部の順位決定戦を見に行った。
2部は総当りでなくA,Bの2グループ制だ。
このリーグ戦で大まかな順位が決まる。
両組の1位同士でやるのが優勝決定戦である。
2位&3位同士でやるのが「3〜6位決定戦」だ。

なお1部への昇格条件は「4位以内」だ。
一回戦は両組の同じ順位同士が対戦する。
習志野はA組2位、矢板中央はB組2位だ。
今日の試合勝った方が3位確定でトーナメントから抜ける。
負けた方は来週にもう1試合。
勝つと4位扱いで1部昇格。負けると各県の参入戦からやり直しになる。
「3〜6位決定戦」は天国と地獄のトーナメントだ。
上位2チームが1部昇格、下位2チームが都県落ちなのだ。

会場は千葉県旭市の東総運動場。
距離はまさに「遠そう」だがアクセスはそんな悪くない。
東京駅から高速バスで1時間半。片道2千円。
「干潟」というバス停を降りて徒歩7,8分である。
新設の競技場なので設備も悪くない。
陸上だけどスタンドの傾斜が急なので見やすい。
少なくとも昨日の平塚に比べれば悪くない(笑)

習志野高校
GK 17 守田達弥  3年 191/82
DF 13 佐藤太亮  3年 175/65
    3 秋元大喜  3年 177/67
   16 岡本涼   2年 174/65
    5 嶌嵜翔也  2年 178/70
MF  7 高尾隼人  3年 172/63
   10 小熊雅俊  3年 166/60
   14 黒須大輔  2年 167/58
   15 佐藤功基  2年 167/60 
FW  9 上川憲   3年 166/58
   11 横山大   2年 175/62

−−−−上川−−−−横山−−−−
−−黒須−−−佐藤−−−小熊−−
−−−−−−−高尾−−−−−−−
−嶌嵜−−岡本−−秋元−−佐藤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−守田−−−−−−− 

矢板中央高校
GK  1 橘辰悟   3年 177/65
DF 18 渡邉駿佑  3年 175/67
    2 西野雄斗  3年 177/67
    4 須藤貴郁  2年 180/68
   14 石塚隼人  3年 169/59
MF  8 星和博   3年 173/69 
    6 荻原健太  3年 175/70
    9 吉田雄飛  3年 176/58
    7 高橋祐樹  3年 169/53
   11 東郷慎   3年 161/50
FW 10 富山貴光  3年 177/68

−−−−−−−富山−−−−−−− 
−−東郷−−−高橋−−−吉田−− 
−−−−−荻原−−-星-−−−−− 
−石塚−−須藤−−西野−−渡邉− 
−−−−−−−−−−−−−−−− 
−−−−−−−-橘-−−−−−−−


習志野はGKの守田達弥が191cmの大型。
手足が長くて手も大きくて見た目は林彰洋みたい。
矢板中央は7番、9番、11番が「栃木SC・JY」出身。
8番と10番が「FC栃木JY」出身。
「栃木SC」と「FC栃木」は別だということに今さら気づいた。

習志野はクラシカルな南米スタイル。
ドリブルとショートパスで崩す狙いなんだろう。
ただし今日は攻撃のテンポが遅くて、中央に寄りがちだった。

矢板中央は1トップというよりは4トップ。
攻撃時は前線で4人が構えて縦に入れてくる。
7番の高橋祐樹も「トップ下」じゃない。
左右のスペースに流れることが多い。
10番の富山貴光は前線にどんと構えるが、他の2列目は動き回る。
4人とも技術があって仕掛けがアグレッシブ。
やっていることはシンプルだけどとにかく迫力があった。

15分、矢板中央は左からスローイン投入。
習志野DFのクリアが小さい。
矢板中央は東郷慎がフリー。いいタイミングで詰めてきっちり蹴りこんだ。
<矢板中央 1−0 習志野>

17分、矢板中央は東郷慎が左サイドから右足で折り返す。
富山貴光がファーサイドからヘッドを合わせたが当たりは弱い。
しかしこれがいい「落とし」になる。吉田雄飛はフリーでシュート!
決定的だったが今度はGK守田達弥がブロックした。

22分、矢板中央は渡邉駿佑に警告。

26分、矢板中央はゴールキックからセカンドボール。
星和博がヘッドで前線にプッシュ。
富山貴光が縦に抜け出して高速ドリブルで切れ込む。
ゴールやや右から15mほどのミドルを豪快に突き刺した。
<矢板中央 2−0 習志野>

33分、習志野は佐藤功基に警告。
37分、矢板中央は石塚隼人に警告。

前半45分は矢板中央が2−0とリードして折り返し。

55分、矢板中央は相手DFのクリアを高橋祐樹が拾ってスルーパス。
吉田雄飛がフリーで抜け出して右斜めからシュート。
これはGK守田達弥がブロック。

60分、習志野は上川憲→本田仁彦。
61分、矢板中央は星和博→湯澤洋介。

66分、習志野は一気に3枚入替。
高尾隼人、小熊雅俊、黒須大輔がout。
武田彬寛、車谷祐希、設楽正規がin。
習志野の布陣はこう↓
−−−−武田−−−−横山−−−−
−−車谷−−−−−−−−本田−−
−−−−−佐藤−−設楽−−−−−
−嶌嵜−−岡本−−秋元−−佐藤−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−守田−−−−−−−


72分、習志野は嶌嵜翔也の左クロスが危険な軌道で枠を襲う。
GK橘辰悟はパンチで逃れてゴール前にこぼれる。
設楽正規が詰めてフリーの決定的場面。しかしシュートは外。

73分、矢板中央は高橋祐樹に警告。

74分、矢板中央は湯澤洋介が左サイドをドリブルで破ってクロス。
ファーサイドに流れて届いたのは角度がない位置。
しかし高橋祐樹がヘッドを上手く合わせてニアサイドを破った。
<矢板中央 3−0 習志野>

75分、習志野は佐藤功基がドリブルでエリア内に切れ込む。
DFと絡んで転倒。判定はPKで矢板中央は須藤貴郁に警告。

75分、習志野は本田仁彦がPKを成功。
<矢板中央 3−1 習志野>

84分、習志野は設楽正規に警告。

91分、矢板中央は東郷慎→本澤秀文。
矢板中央の最終布陣はこう↓
−−−−−−−富山−−−−−−− 
−−湯澤−−−吉田−−−本澤−− 
−−−−−荻原−−高橋−−−−− 
−石塚−−須藤−−西野−−渡邉− 
−−−−−−−−−−−−−−−− 
−−−−−−−-橘-−−−−−−−


そのままタイムアップ。
矢板中央が素晴らしい試合で来季の1部昇格を決めた。
前線は全員がタレントでしたね。楽しみなチームです。
スタンドに古沼先生がいて不思議だったけど…。
臨時コーチとして指導されているんですね。

矢板中央で既に全国区なのが富山貴光。
ベガルタ仙台の強化指定選手。
U17代表候補にも入っていたストライカーだ。
今日はいかにも「エース」という感じで動きが大雑把だった
チームからフィニッシュに特化した役割を与えられていたのかもしれない。
日本のFWはボールを追いかけたり受けに戻ったり、
フリーな位置を探したりと90分働き続けるタイプが多い。
でも今日の彼は「動く」部分を他の3人を任せていた。
オフサイドに位置に残ってパスを見送ってしまうも場面多かった。
大らかというか、鍛えがいのあるという印象かな?
酷暑の1試合で評価を定めるのはナンセンスですが…。