2009年01月05日

高校サッカー準々決勝 鹿島学園×大津

準々決勝は三ツ沢にした。
諸事情で朝から時間が浮いていた。
駒沢体育館で「バーモントカップ」を開催中だから足を運んでみる。
小学生年代のフットサル日本選手権。
準々決勝を2試合くらい覗いた。
たまたま見た「名古屋グランパス×カティオーラFC」がいい試合だ。
しかしカードが乱舞する。試合終了後だけで3,4枚は出ていた。
思わず憤った皆さんはご安心を。「グリーンカード」でした(笑)

3日三ツ沢、5日駒沢にすればよかった。
バーモントの準々決勝を丸ごと見られたのに…。
何しろ体育館は陸上競技場のすぐ隣である。
仕方なく3試合目で撤収。東横線で自由が丘から横浜に急ぐ。

第一試合は鹿島学園と大津の対戦だ。
鹿島学園は2年ぶり4回目の出場。
一条、野洲、情報科学を下してのベスト8進出。
Jの下部組織出身者が多いし関東プリンス2部にも参加している。
今大会のダークホースに違いないけど驚きはない。

大津は2年ぶり13回目の出場。
北越、立正大淞南、藤枝東を80分で退けている。
多数のJリーガーを輩出した熊本の名門だ。
ドイツW杯にはOBから土肥洋一、巻誠一郎が出場した。
「いい選手がいいサッカーをするけど勝てない」という印象がある。
ただ今年は違うかもしれない。
夏のインターハイでベスト4入りを果たしている。
準々決勝の大阪桐蔭戦を見たけど粘りの逆転勝利だった。
試合の前半は「ボールも人も動くサッカー」が不発。
しかし後半は放り込みサッカーに切り替えて終盤に2点を奪った。
今年は勝負にもこだわっている気配がある。
「優勝請負人」の古沼先生も指導に絡んでいるらしい。
タレントはどのポジションも最高水準。
私が冬の成長を楽しみにしていたチームである。

鹿島学園
GK  1 長峰大樹  3年 175/65
DF  2 阿渡真也  3年 174/67
    3 杉下智也  3年 184/68
    4 安藝正俊  3年 178/66
   14 金井洵樹  3年 170/59
MF  7 小黒翔太  3年 177/67
    8 工藤由夢  3年 173/61
   10 小谷駿介  3年 173/60
FW 11 三橋隼斗  2年 180/65
   17 青木翔太  3年 181/68
    9 忍穂井大樹 3年 168/58

−−−−−−−青木−−−−−−−
−忍穂井−−−−−−−−-三橋-−
−−−-工藤−-小谷-−小黒-−−−
−金井−−安藝−−杉下−−阿渡−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−長峰−−−−−−−

大津
GK  1 江藤大輔  3年 175/65
DF  2 森秀太   3年 163/56
    4 藤本大   3年 180/65 
    5 比嘉大祐  3年 176/64
    3 岩崎司   2年 175/62
MF 11 鵜木俊介  3年 173/60
    6 岩本栄一郎 3年 175/62
    8 谷口彰悟  2年 180/60
    7 蔵田岬平  3年 176/64
   10 西田直斗  3年 174/62
FW  9 黒木一輝  3年 173/60

−−−−−−−黒木−−−−−−−
−−蔵田−−−西田−−−鵜木−−
−−−−−谷口−−岩本−−−−−
−岩崎−−比嘉−−-藤本−−-森−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−江藤−−−−−−−


試合が始まるとまず鹿島学園の布陣を確かめる。
2トップに三橋と忍穂井…じゃない。
17番の青木翔太がCFの位置に張っている。
三橋と忍穂井をウイングに置いた4−3−3だ。
鹿島学園は立ち上がりから猛然とラッシュ。奇襲を仕掛けてきた。

2分、鹿学は左サイドからのスローインを阿渡真也が投げ入れる。
小黒翔太が走りこんでするするとエリア内に進入。右から短く折り返す。
すると忍穂井大樹がファーサイドで完全フリー。ボレーで合わせてゴールイン。
<鹿島学園 1−0 大津>

大津は立ち上がりの「虚」を突かれた。

3分、大津の波状攻撃。
谷口彰悟がセカンドボールを左足のワンタッチで前線に流す。
黒木一輝がエリア左からシュート。鹿学DFがブロック。

8分、鹿学は自陣のセットプレーからカウンター。
青木翔太が中央を持ち上がって右に開く。
阿渡真也、小黒翔太が繋いで小谷駿介が中央にクロス。
阿渡が飛び込んでフリーでヘッドを狙うが枠のわずか右。

12分、大津は左CKを岩崎司が右足で入れる。
藤本大がファーから中央に飛び込んで打点の高いヘッドを合わせた!
<大津 1−1 鹿島学園>

大津は1点をリードされて目が覚めた。
左サイドの蔵田岬平がドリブルで盛んに仕掛ける。
DFのブロック、クリアからセットプレーを誘っていた。
この時点で4本目のCKだった。
大津はプレスキックもヘディングも得意な選手がいる。
セットを何本か取れば高い確率で点も生まれる。

ここから試合は減速する。
一週間足らずに4試合という過酷なスケジュールである。
テンポの速い、仕掛けの多いサッカーを80分続けるのは不可能だ。
両チームともロングボールを織り交ぜて慎重な試合運び。

29分、大津はセットプレーの攻め直し。
鹿学DFの跳ね返しが小さい。
大津は鵜木俊介がエリア右から左足シュート。
強烈な当たりだったがGK長峰大樹はセーブ。

40分、大津は左CKを岩崎司が右足で入れる。
鹿学はファーサイドのカバーが空いた。
決定的だが大津の選手も詰めてなかった。

前半はそのまま1−1で折り返し。
40分、鹿学は青木翔太→増田匠海。
−−−-忍穂井−−−-三橋−−−−
−−工藤−−−小谷−−−小黒−−
−−−−−−−増田−−−−−−−
−金井−−安藝−−杉下−−阿渡−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−長峰−−−−−−−


小谷が前、増田がアンカーという関係に見えた。
大津は起点が中盤の前後にいる。
鹿島学園はプレス、カバーリングが難しかったと思うけど、
受け渡しは前半も後半もスムーズだった。

46分、大津は鵜木俊介が右サイドで溜める。
森秀太が攻め上がって折り返す。
エリア内でもつれて蔵田岬平がシュート。鹿学DFがブロック。

49分、大津は鵜木俊介→藤崎裕太。同じ位置。

50分、大津は岩崎司が左サイドから好フィード。
黒木一輝がエリア左に抜け出してハーフボレー。GK長峰大樹がキープ。

52分、大津は西田直斗が前線でポストプレー。
森秀太が反応して攻め上がると右から折り返す。
黒木一輝が落として蔵田岬平が後方に下げる。
西田直斗が走りこんで左足ミドルを狙うが外。
大津は攻勢。これもいい形から迎えた決定機だった。

53分、大津は左CKを岩崎司が入れる。藤本大のヘッドは外。

59分、大津は西田直斗→澤田崇。
布陣はこう↓
−−−−−−−黒木−−−−−−−
−−蔵田−−−澤田−−−藤崎−−
−−−−−谷口−−岩本−−−−−
−岩崎−−比嘉−−-藤本−−-森−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−江藤−−−−−−−


62分、大津はGK江藤大輔が右サイドにスローイン。
森秀太が少し持ち上がって前線に鋭いフィードを入れる。
澤田崇が右サイドを抜け出してクロス。
黒木一輝はフリーでヘッドを合わせたが枠の外。

69分、大津は細かいパス回しでDFを翻弄。
谷口彰悟が右に開く。澤田崇は中に戻す。
藤崎裕太は少しドリブルして下げる。
谷口彰悟、森秀太がワンタッチでつなぐ。
最後は岩本栄一郎が走りこんでミドル。鹿学DFがブロック。

得点には繋がらないけど美しい崩しだ。
次々にサポートが来て「トライアングル」になる。
本当はこういうサッカーを80分やりたいんだろうけど…。

75分、鹿学は増田匠海がセカンドボールを拾って前線に入れる。
小谷駿介は身体をねじってスルーパス。
三橋隼斗がエリア左に抜け出してフリー。シュートはわずかに外。

チャンスの数は大津が上回る。
ただし鹿島学園もエリアの近くまでボールは運んでいた。
しかし1対1で遅らされてしまう。
大津はボランチがそこにしっかり戻っていた。

76分、大津は蔵田岬平が自陣から中盤にフィード。
黒木一輝がワンタッチで左サイドのスペースに展開する。
澤田崇が縦に抜け出してエリア内で粘る。
澤田はシュートまで持ち込んだがDFにブロックされて外。

ロスタイムの表示は4分。

81分、鹿学は長峰大樹のゴールキックから三橋隼斗が前線で競る。
忍穂井大樹がこぼれ球を拾って前線に切れ込む。
大津は比嘉大祐がエリア寸前で忍穂井の足を引っ掛ける。
比嘉に警告。鹿島学園は絶好の位置でFKを得る。

82分、大津は江藤大輔→今井達也。
大津は何とここでGKを交代。
今井は185cmの長身。総体でレギュラーだった選手だ。
PK戦を念頭に入れてと言うことだろう。

83分、鹿学のFKをゴール向かってやや右。距離は20m強。
小谷駿介は右足一閃。ボールは壁を越えてゴール左隅!
<鹿島学園 2−1 大津>
あまりに劇的な勝ち越しゴール。

大津はCBの藤本大を前線に上げてパワープレー。

84分、大津の波状攻撃。
森秀太の右クロスから前線でもつれる。
大津は澤田崇が落として蔵田岬平がシュート体勢。
しかし攻撃側のファウルで届かない。

直後にタイムアップ。
鹿島学園が2−1で大津を下してベスト4進出を決めた。
彼らは三ツ沢が「ホーム」みたいな感じかもしれませんね。
主将の阿渡、エースの三橋、決勝点の小谷とマリノス下部組織出身。
メンバーを見ると東京、神奈川のクラブ出身者が多い。
学校関係者以外のグループ応援がちらほらと見受けられた。
強烈な選手はいないけど適材適所にタレントがいますね。
「守備の穴」「攻撃の潰しどころ」が思い当たらない。
バランスのいいチームだと思います。

大津はいいチーム。持ち味も出していたと思う。
止める、蹴るという部分は全員がしっかりしている。
ビルドアップができて、サイドからの仕掛けもある。
ただし「いいサッカー」で選手権を勝ち抜くのは難しい。
本当ならもっと前線に人が絡んで、連動するんだと思う。
ただこの連戦でそういうサッカーは難しい。
今日は「自分から仕掛けて崩す」場面が少なかった。
主にカウンターでチャンスを作ったけどそれは決められなかった。
選手についてはボランチの谷口彰悟が良かった。
2年生ながら中盤の「仕切り」役として君臨。
色んなパスを使い分けられる。
外や裏に局面を変えるパスを出すのはほとんどが彼だった。
ワンタッチプレーも上手いからプレスが苦にならない。
ルーズボールを拾う、最終ラインのカバーに戻るという部分も悪くない。
次のU-18候補に呼んでいいんじゃないだろうか?

大津は例年より「自分のサッカー」と「勝負」のバランスが取れていた。
でも今日は運が味方しなかったな。

augustoparty at 23:58│Comments(0)TrackBack(0) サッカー(U18) 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔