選抜高校野球準々決勝 敦賀気比×日大三
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選抜高校野球はついに準々決勝です。
途中で雨による順延が丸二日あった。
本来なら準々決勝は二日に分けて開催される。
しかし阪神の都合もあるから長期間は占有できない。
「二日以上の順延があった場合」は準々決勝が１日４試合開催になる。
今日は朝８時３０分からみっちり４試合。
選手はもちろんだけど裏方さんが大変だ。
甲子園はスタッフが本当に素晴らしい。
特にグラウンド整備は「エンターテイメント」だとすら思う。
第一試合は敦賀気比と日大三高の対戦。
敦賀気比はしばらく低迷していたけど復活を果たした。
以前のような「悪役っぽさ」が消えたかな？
昔に比べて関西の子が減り、福井の子が増えた。
ＯＢに東出輝裕、内海哲也がいる。
内海の代は確かプロが３人出たんですよね。
仲澤忠厚がまだ元気にやっているのはある意味で感慨深い。
日大三高はかなり名門。
春夏１回ずつの優勝歴がある。
近年は三高ＯＢがプロで活躍しないと陰口を言われていた。
でも近藤一樹がそのジンクスを覆しつつあるな。
小倉全由監督は就任１４年目。
「ゆうこりんの親戚」というのはかなり知られた話である。
敦賀気比高校
１番 中 錦織大祐 ３年 右右 １７１／６５
２番 二 林塁 ３年 右右 １６８／６０
３番 左 中尾優斗 ２年 右左 １７３／６４
４番 右 吉田正尚 ２年 右左 １７１／７０
５番 捕 久保祐太 ３年 右左 １７０／６８
６番 遊 金山欣弘 ３年 右右 １７８／６５
７番 一 奥野恭平 ３年 右右 １７８／７７
８番 投 大久保貴司 ３年 右右 １８１／７０
９番 三 川下竜世 ２年 右左 １６５／５９
日本大学第三高校
１番 右 高山俊 ２年 右左 １８０／７６
２番 一 荻原辰朗 ３年 右右 １８４／８１
３番 中 平岩拓路 ３年 右右 １７５／７４
４番 三 横尾俊健 ２年 右右 １７６／８６
５番 投 山��福也 ３年 左左 １８５／８４
６番 遊 吉澤翔吾 ３年 右右 １８０／７９
８番 左 畔上翔 ３年 左左 １７９／８０
８番 二 根岸昂平 ３年 右左 １７３／６５
９番 捕 鈴木貴弘 ２年 右右 １７０／７５
日大三は５番、６番に二世選手が並ぶ。
山��福也の父が元巨人軍捕手の章弘氏。
吉澤翔吾の父は早稲田、阪急で活躍した俊幸氏だ。
二人とも去年からの主力である。
昨夏のチームも角不二夫のご子息がいた。
日大三、桐蔭学園、東海大相模あたりは毎年「二世」がいるな。
野球も伝統芸能や政治に肩を並べたということでしょうか？
１回表。先攻は敦賀気比。
１番・錦織が中飛。
２番・林はストレートの四球。
林は次打者のカウント１-３から二盗成功。
３番・中尾も四球を選んで一死１、２塁。
しかし４番・吉田が遊ゴロ併殺でチャンス生かせず。
日大三の先発は山��福也。
昨年は一塁手で出場。中軸を打っていた。
投手としても相当な逸材。左の本格派である。
初回は制球を乱してピンチに陥った。
でも併殺で切り抜けたのが大きかったな。
２回以降は安定した投球を見せる。
速球は１３３〜１３９キロ。
スライダー、フォークが１１５〜２０キロくらい。
この両球種が同じ速度帯だったと思う。
カーブが１００キロ台後半。
他にカットボール系を投げていたかもしれない。
球筋が全般的に順方向にスライドする傾向があるな。
１回裏。後攻は日大三。
１番・高山が空振り三振。
２番・荻原はライト線に運ぶ二塁打。
３番・平岩が遊ゴロで二死２塁。
４番・横尾は左前安打。
本塁送球が乱れて高山は生還＆横尾も進塁。二死２塁。
＜日大三 １-０ 敦賀気比＞
５番・山��は一ゴロで３アウト。
敦賀気比の先発は大久保貴司。
速球は１２６〜３１キロくらい。
今日のＭＡＸが１３２キロだった。
大久保は山��と逆で速球がシュートする。
変化球はスライダーが１０７〜１１キロくらい。
これをかなり多投する。
フォークのような軌道で鋭角的に落ちる。
カーブが１００キロ強。
他に１２０キロ前後でツーシームっぽい変化もあった。
２回裏。
日大三は無死から６番・吉澤が右越二塁打。
７番・畔上はよく粘って進塁打。二ゴロで一死２塁。
８番・根岸が四球で一死１、３塁。
９番・鈴木は０-１からスクイズ。これはファウル。
鈴木は更にカウント２-１からエンドラン。
右前安打で吉澤が生還。なお一死１、３塁。
＜日大三 ２-０ 敦賀気比＞
１番・高山は投ゴロ併殺で攻撃終了。
３回裏。
日大三は２番・荻原が右越の大飛球。
中継に入った一塁手がエラーして荻原は一気に生還。
＜日大三 ３-０ 敦賀気比＞
３番・平岩も四球で無死１塁。
敦賀気比はここで二番手投手に白崎航を起用する。
白崎は鯖江ボーイズ出身の２年生。
１８４ｃｍ・７７ｋｇの右上手投げである。
速球は常時で１３０キロ台。
今日のＭＡＸは１３９キロだったから速球派だ。
変化球はスライダーらしい球種が１１０キロ台後半。
スローカーブが１００キロ台だと思う。
日大三の勢いが止まらない。
４番・横尾も左前安打で続いて無死１、２塁。
５番・山��はバントで送れずヒッティングに切り替える。
これが奏功して中前安打。
二塁走者が生還して送球の間にランナーもそれぞれ進塁。無死２、３塁。
＜日大三 ４-０ 敦賀気比＞
６番・吉澤は三ゴロで一死２、３塁。
７番・畔上、８番・根岸が連続四球で押し出し。なお一死満塁。
＜日大三 ５-０ 敦賀気比＞
９番・鈴木は白崎の初球を左前安打。更に一死満塁。
＜日大三 ６-０ 敦賀気比＞
１番・高山は二ゴロで本封。二死満塁。
２番・荻原が空振り三振でようやく攻撃終了。
４回表。
敦賀気比は無死から３番・中尾が左前安打。
これがようやく「今日初ヒット」である。
４番・吉田は穂邪飛。５番・久保はスライダーを見逃し三振。
更に中尾が二盗を刺されて３アウト。
６回裏。
日大三は無死から１番・高山が遊撃内野安打。
２番・萩原がバントで送って一死２塁。
３番・平岩のカウント１-２から白崎航が暴投。一死３塁。
平岩は四球を選んで一死１、３塁。
次打者の初球に平岩は二盗成功。一死２、３塁。
４番・横尾が右中間を破るタイムリー三塁打。
＜日大三 ８-０ 敦賀気比＞
５番・山��も右前タイムリー。
＜日大三 ９-０ 敦賀気比＞
６番・吉澤は三ゴロで二封のみ。二死１塁。
吉澤は次打者の４球目に二盗を狙って失敗。３アウト。
８回裏。
敦賀気比はこの回から三番手投手に桾澤翔太を起用する。
桾澤も鯖江ボーイズ出身で３年生。
１７７ｃｍ・７６ｋｇの右上手投げである。
桾澤という苗字は珍しいけど「ふじさわ」と読む。
速球は１３０キロ前後。今日のＭＡＸが１３４キロだった。
日大三は２番・荻原が空振り三振。
３番・平岩は平凡な内野フライだったけど二塁手が落球。一死１塁。
４番・横尾は二塁後方に「微妙」なフライ。
二塁手が背走も捕球できない。
「インフィールドフライ」じゃないから走者のスタートが遅れた。
二塁フォースアウトで二死１塁。
５番・山��は左中間を破るタイムリー二塁打。
＜日大三 １０-０ 敦賀気比＞
６番・吉澤は遊ゴロで３アウト。
９回表。
敦賀気比は１番・錦織が一邪飛。２番・林は空振り三振。
３番・中尾も遊ゴロに倒れて三者凡退。
山��福也は終盤もスピードが全く衰えなかった。
制球はむしろ尻上がりに良くなりましたね。
３回以降は無四球だった。
被安打３で四死球３。８奪三振の見事な完封勝利でした。
山��は打っても５打数３安打３打点。
今日のヒーローでしょう。
４番の横尾俊健は４打数３安打１四球でやはり３打点。
２年生ならしからぬパワフルな打撃が目を引いた。
「殊勲賞」は鈴木貴弘だろう。
日大三は主将で捕手の大塚和貴が今大会は負傷でスタメンを外れている。
しかし鈴木は「穴を埋める」以上の活躍だった。
強肩で捕球も安定。打っては４打数３安打でタイムリー２本。
そういう選手層の厚みが日大三は凄い。
しかし俺が見に来ると日大三高はよく打つんですよ。
３試合連続で「二桁得点」を見ています（笑）
安打 ０００ １００ １１０ ３ 四 失
敦賀気比┃０００｜０００｜０００┃０ ３ ３
日大三 ┃１１４｜００３｜０１×┃10 ８ ０
安打 ２２４ ００３ １１ 13
試合のテーブルスコアはこちらでどうぞ。
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