2010年08月28日

天皇杯東京都予選決勝 横河×東京V

埼スタをやめて西が丘に来ました。
最初は浦和×鹿島を見るつもりだった。
ただ忙しかったり予定が固まらなかったりで前売りを買い損ねていた。
4、5日前に調べたら売り切れているではないか!
今日は関東圏のJ1開催が浦和だけ。
「西が丘でヴェルディの試合があったよな」と思い出した。
トップが岐阜戦。ユースは東京都サッカートーナメント決勝だ。
どっちかが土曜の夜だったはず…。
調べたらユースの試合が「当たり」だった。

今日は「東京都サッカートーナメント」の決勝戦。
天皇杯の東京都代表決定戦も兼ねた大会だ。
東京都トーナメントの参加は4チーム。
社会人系、学生系が2チームずつである。
「学生系」を勝ち上がったのがヴェルディユースと中央大だ。
ヴェルディは明治大、慶應大を連破して「学生系Aブロック」を突破。
都トーナメントの1回戦はエリースFC東京を5−1で一蹴した。
小林祐希は4試合連続ゴール中らしい。
チームもエースもクラ選優勝の余勢を駆っている。
天皇杯まで「あと1勝」に漕ぎ着けた。

しかし「ラスボス」が手ごわい。
横河武蔵野FCは昨季のJFL2位。
大人の全国リーグで戦っているチームである。
なお天皇杯のJFLシードは「前期を終えて3位以内」が条件。
横河は前期を8位で折り返したので都トーナメントに回ってきた。
なお同じ東京都の町田ゼルビアは前期3位で予選免除となっている。

東京ヴェルディユース
GK  1 キローラン菜入 92・04・07 185/76 東京V・JY
DF  2 大木暁     92.12.08 170/66 東京V・JY
    4 キローラン木鈴 92.04.07 183/74 東京V・JY
    3 高野光司    92.12.23 175/67 東京V・JY
   24 長田海人    93.04.03 171/66 東京V・JY
MF  6 渋谷亮     92.07.25 165/60 東京V・JY
   10 小林祐希    92.04.24 180/68 東京V・JY
    8 山浦新     92.10.11 170/63 東京V・JY
   11 南部健造    92.08.22 174/65 東京V・JY
FW  9 相馬将夏    92.07.10 176/66 東京V・JY
   18 南秀仁     93.05.05 176/67 ヴェルディ相模原

−−−−相馬−−−−-南-−−−−
−−南部−−−−−−−−山浦−−
−−−−−小林−−渋谷−−−−−
−長田−−高野−−木鈴−−大木−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−菜入−−−−−−−

横河武蔵野FC
GK  1 飯塚渉    85.07.31 181/74 流通経済大
DF  2 小山大樹   81.01.23 174/71 FCホリコシ
    4 瀬田達弘   83.11.28 181/77 東京学芸大
   28 金守貴紀   85.04.26 176/74 早稲田大
    6 遠藤真仁   86.05.23 173/66 ロッソ熊本
MF 26 岩田啓佑   86.10.13 170/67 早稲田大
   25 平岩宗    86.12.14 173/68 駒澤大
   20 都丸昌弘   87.10.31 168/66 明治大
   27 林俊介    85.07.25 168/63 東京学芸大
FW  7 冨岡大吾   85.10.12 182/74 日本体育大
   11 関野達也   86.06.26 182/75 青山学院大

−−−−冨岡−−−−関野−−−−
−−-林-−−−−−−−−都丸−−
−−−−−平岩−−岩田−−−−−
−遠藤−−金守−−瀬田−−小山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−飯塚−−−−−−−


主審は岡田正義氏。
報道陣が2,30人いてNHKのテレビカメラもある。
「都大会」離れした舞台設定だ。
サポーターの数はヴェルディがかなり優勢。
J2とそれほど差がない入りだ。
長田海人はサポーターを煽りながら入場してくる。
ああいうノリはヴェルディっぽくていいね(笑)

2分、横河は右サイドで得たFKを遠藤真仁が左足で入れる。
冨岡大吾がヘッドを合わせて決定的だった。しかし外。

横河は長くて速いボールを前線に蹴り込んで来る。
冨岡、関野の2トップは大きくて速い。
彼らのチェイシングが鋭いからDFは跳ね返し切れない。
奪ってからもボールを落ち着かせられない。
ヴェルディは押し込まれる状況がしばらく続いた。
楠瀬監督はそんな状況を見て「ボールを動かせ!」と指示を入れる。
10分くらいからやや持ち直したように見えた。

8分、横河は瀬田達弘に警告。
南秀仁の突破を引っ掛けた。

10分、横河は関野達也に警告。
小林祐希へのコンタクトがラフだったかアフターだったか?

11分、横河は岩田啓佑に警告。
これも小林祐希への対応。

13分、横河は前線へのロングボールを関野達也が追う。
ボールがエリア内で跳ねた。
ヴェルディはキローラン兄弟の息が珍しく合わない。
関野が抜け出してボールに届きそうな体勢…。
GKキローラン菜入は腕を伸ばしてボールをブロックする。
足を払ったか微妙だったけどPKの笛はない。

24分、ヴェルディは南秀仁が金守貴紀へフォアチェック。
相馬将夏がこぼれ球を収めてドリブル。右に開く。
南は縦に仕掛けて中に折り返す。
決定的なクロスがファーまで流れたけど味方に合わない。
横河のDFが1タッチして外。

30分、ヴェルディは長田海人が左サイドでインターセプト。
長田は縦にフィードを入れて南部健造が仕掛ける。
南部はドリブル突破からミドルを放つけど枠外。

42分、ヴェルディは山浦新がクサビのパスを当てる。
小林祐希が少し貯めて右中間にスルーパスを通す。
相馬将夏がエリア内に抜け出して中へ折り返す。
これがロープシュート気味にGK飯塚渉の頭上を襲った。
しかし飯塚はよくパンチしてバー。

46分、横河のカウンター。
ヴェルディの決定機から展開が急転する。
横河は遠藤真仁が相手の右クロスをブロック。
都丸昌弘は左サイドに大きく蹴り戻す。
冨岡大吾が縦に仕掛ける。
ヴェルディは高野光司が食い下がるけどディレイが精一杯。
冨岡はエリア左から左足を振り抜く。
このシュートが高野の足をかすめてゴール右端へ収まった。
<横河武蔵野FC 1−0 東京ヴェルディユース>

ヴェルディは前半戦を互角以上に進めていた。
「勿体ないな」という失点である。
さて試合は後半。交代はなかった。

47分、ヴェルディは小林祐希が右サイドで大木暁とパス交換。
小林はリターンを受けると中に流れてエリア左にラストパスを入れる。
南部健造がフリー。GKを外して難なく流し込んだ。
<東京ヴェルディユース 1−1 横河武蔵野FC>

50分、横河は遠藤真仁が左サイドからハイクロスを蹴る。
冨岡大吾がファーからヘッドを落とす。
決定的なこぼれ球がゴールを襲って関野達也が詰めていた。
しかしヴェルディDFが枠内ブロック。

57分、横河は林俊介がエリア右にラストパス。
都丸昌弘が抜け出してシュートを放つ。
これも決定的だったけど枠の上。

62分、横河は小山大樹が警告。

64分、横河は林俊介が左サイドから右足で折り返す。
関野達也がファーサイドに飛び込む。
フリーでヘッドを放ってネットを揺らした。
しかしオフサイド。

68分、横河は冨岡大吾→岡正道。
68分、ヴェルディは相馬将夏→杉本竜士。

岡はそのままの位置に入る。
ヴェルディが少し布陣を変えてこう↓
−−−−南部−−−−-南-−−−−
−−杉本−−−−−−−−山浦−−
−−−−−小林−−渋谷−−−−−
−長田−−高野−−木鈴−−大木−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−菜入−−−−−−−


69分、ヴェルディのカウンター。
大木暁が右から中に当てる。
小林祐希がキープしてエリア左にラストパスを通す。
杉本竜士はフリーで決定的な左足シュートを放つ。しかし枠上。

72分、ヴェルディは大木暁が右サイドから折り返す。
渋谷亮がエリア中央に押し上げて右に落とす。
小林祐希の左足ミドルは横河DFがブロック。

76分、横河は関野達也が左サイドから仕掛ける。
関野はドリブルで一気にエリア内まで切れ込む。
都丸昌弘もファーで余っている…。
決定的な形だったけど関野のシュートはGKがナイスブロック。

84分、ヴェルディは渋谷亮が中盤でセカンドを後ろに落とす。
小林祐希がサポートして縦にクサビを当てる。
南秀仁が縦に仕掛けて右に開く。
大木暁は中央に折り返す。
南部健造のシュートは決定的だったけど枠外。

85分、横河は小山大樹が右サイドから折り返す。
岡正道がフリーでヘッドを合わせる。
完璧なシュートが枠を襲った。
しかしGKキローラン菜入が左に横っ飛びしてパンチで逃れた。

91分、ヴェルディは小林祐希に警告。

前後半90分+αを終えてスコアは1−1。
10分ハーフの延長戦に入る。
ヴェルディが円陣を組む。
掛け声は「最後に勝つのは俺たちだー!」だった(笑)

延長開始時に両チーム1人ずつ入替。
90分、ヴェルディは牧野健造→端山豪。
90分、横河は都丸昌弘→高松健太郎。

ヴェルディの布陣はこう↓
−−−−小林−−−−-南-−−−−
−−杉本−−−−−−−−山浦−−
−−−−−渋谷−−端山−−−−−
−長田−−高野−−木鈴−−大木−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−菜入−−−−−−−


横河の布陣がこう↓
−−−−-岡-−−−−関野−−−−
−−-林-−−−−−−−−高松−−
−−−−−平岩−−岩田−−−−−
−遠藤−−金守−−瀬田−−小山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−飯塚−−−−−−−


96分、ヴェルディはGKのロングスローから速攻。
南秀仁が左から中にドリブルで切れ込んで右にラストパスを入れる。
山浦新はエリア内で切り返すと1対1から左足シュート!
これがGK飯塚渉のブロックを弾いてゴールイン。
<東京ヴェルディユース 2−1 横河武蔵野FC>
ヴェルディの楠瀬監督は「この1点じゃ駄目だぞ!」と選手を鼓舞する。

97分、ヴェルディは小林祐希が右サイドからするっとドリブルで抜ける。
小林はエリア右角付近から左足のループシュートを狙う。
ゴール左上隅の決定的なコースだった。
GK飯塚渉はよく背走してパンチング成功。

98分、ヴェルディは長田海人に警告。
岡正道の突破に対する対応。

ヴェルディが1点リードして試合は延長後半。
100分、横河は遠藤真仁→村山浩史。
横河の最終布陣はこんな感じ↓
−−岡−−−−村山−−−-関野-−
−−−−林−−−−−-高松-−−−
−−−−−−−岩田−−−−−−−
−金守−−平岩−−瀬田−−小山−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−飯塚−−−−−−−


横河がパワープレーでヴェルディを押し込む。

103分、横河は関野達也が前線でヘッド競り勝つ。
岡正道がエリア右にフリーで抜け出してシュート。
GKキローラン菜入が正面でブロックして自らキープした。

104分、横河はヴェルディが後ろに下げたクリアにフォアチェック。
岩田啓佑がこれを奪うとエリア右に抜け出す。
岩田のシュートは決定的だったけどヴェルディがよくブロック。

107分、横河は岩田啓佑が左からスローインを投入。
これがファーに抜けて村山浩史はフリーでヘッドを合わせる。
やはり決定的だったけど外に外れた。

そのままタイムアップ。
ヴェルディユースが「忍耐のラスト10分」を乗り切った。
横河武蔵野FCを下して天皇杯出場決定である。
2種(高校生)のチームが東京都代表となるのはもちろん初めてだ。

「番狂わせ」という感じは全くない。
ヴェルディが少なくとも互角な展開には持ち込んでいた。
横河は攻守の切り替えが早い。2トップが速くて高い。
ただヴェルディの対応が素晴らしかった。
集中力と読み、落ち着きが素晴らしいのである。
相手が抜け出しても「一番危ないコース」を切っている。
決定的なパス、シュートをぎりぎりでブロックできる。
そういう部分は横河よりむしろ大人だと思った。
あとボール扱いの技術が守備で生きていましたね。
パスカット、セカンドボール回収が落ち着いていた。
足元でボールを止めて確実に収められる。
プレスを受けない体勢を作れている。
だから「せっかく奪っても奪い返される」ことが少ない。

攻撃はクラ選と同じで「読売っぽさ」があった。
グラウンダーのパスを真ん中に通す。
中央から仕掛けて駆け引きする。
ボールを運びながら「穴」を探す。
横河のDFは中に絞るから外がかなり開いている。
ヴェルディは両サイドハーフ、大木暁がスペースで持てていた。
「崩した」場面も相応にあったと思う。

以下は楠瀬直木監督のインタビュー要旨です。
●試合展開について:
きつい試合だった。横河は速くて高い。
ヴェルディの苦手とするタイプだ。
DFがよく耐えた。
攻撃は思ったよりボールを回せなかった。
トップや代表から戻ってきた選手が「勝負勝負」で行ってしまう。
チームに残っていた選手とリズムが合わなかった。
攻め急いで単発になってしまう。
だから守る時間が長くなる。最後まで持たないと思った。
ただ涼しかったからDFが思ったより耐えられた。

●天皇杯と高円宮杯の連戦について:
ベストで行きます。
3日に西が丘で駒沢大と戦って、
次の朝に飛行機で札幌に行きます。
Q「駒沢に勝てば3連戦になるが?」
そうなったらいいですね。
選手は「俺たちこんなことやってる」という気分になると思う。
夏の大会も連戦はあった。皆さんが思うほど大変ではない。
それくらいの経験はあっていいと思う。

補足:
ヴェルディは天皇杯1回戦を9月3日に戦う。
対戦相手は駒澤大。西が丘で19時キックオフ。
翌日は高円宮杯U-18の試合がある。
対戦相手がセレッソ大阪。厚別で13時20分キックオフ。
駒澤に勝つと天皇杯2回戦が9月5日にある。
対戦相手はFC東京。味スタで19時キックオフ。
日本サッカー史上に残る強行軍である(笑)
ただ「高円宮と天皇杯が重なったら高円優先」というJFAの通達があるらしい。
ヴェルディが実際にどういう陣容で両大会に臨むかは流動的だと思われる。

●相手より上回っていた部分は?:
応援の数かな?(笑)
今まで薄氷で勝ってきた。「ツイている」部分はある。
もっと繋いで、てんてこ舞いさせたいと思っていた。
でもそこまではできていない。
ただ選手が足を攣る寸前までよく頑張っていた。
相手が「年下でやり難い」部分もあっただろう。

augustoparty at 23:59│Comments(2)TrackBack(0) サッカー(J3 JFL 他) | サッカー(U18)

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この記事へのコメント

1. Posted by よしお   2010年08月29日 10:37
>サッカーなら「試合が最高の練習」だろう。
党首殿は前エントリーでこのように自論を書いておられるが、だとするならば本エントリーにて
>日本サッカー史上に残る強行軍である(笑)
と茶化すよりもスポーツライター党首殿の考えを何か書くべきことだと思う。協会、クラブがどうするべきかを。
2. Posted by 党首   2010年08月29日 13:44
> よしおさん
> と茶化すよりもスポーツライター党首殿の考えを何か書くべきことだと思う。
> 協会、クラブがどうするべきかを。

日程問題に正解は無いと思います。
色んな制約の中で「ぎりぎり」を追求するしかない。
天皇杯についてはクラブ側にも選択権があるんですから、
今のままで間違っているとは思いません。
ただ関西は日程の重複、過密を避けるために
クラブユース勢を天皇杯予選から外しましたね。

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