2013年06月22日

関クラU15一回戦 柏×大豆戸

「色んなカテゴリーを満遍なく見る」のが、自分のポリシーである。
今日の昼間は、最近なかなか行けていない育成年代を見ようと決めていた。
総体、関クラとU-18年代にも気になる試合があった。
ただ那須、東総は三ツ沢と掛け持ちできない。
都の4強は初見が2校しかないし、神奈川の4強はマニアックすぎる。
そういう理由で当初の予定通り、関クラU-15の1回戦を観に行く。

関クラU-15は72チームが参加する巨大ピラミッドだ。
今年は全国大会の出場枠が13に拡大された。
ディベロップカップの3枠も含めれば、
3回戦進出、つまり「ベスト16」で全国が決まる。
一方で1回戦、2回戦で負けたら夏はお終いだ。

会場は姉崎公園を選んだ。
第1試合は柏レイソルと大豆戸FCの対戦である。
柏レイソルは説明不要でしょう。
大谷秀和、酒井宏樹、工藤壮人とトップに続々と人材を送り出している名門だ。
大豆戸FCは2004年に設立された街クラブ。
横浜市港北区で活動している。
大豆戸はクラブの所在地で「まめど」と読むそうです。
ちょうど7月号のサッカークリニックで紹介されている。
まだ読んでなくて、ごめんなさい…。

柏レイソルU-15
GK  1 高橋正也  3年 浦和イレブン
DF  5 坂本涼斗  3年 柏レイソルU-12
    3 城和隼颯  3年 八幡ビーバーズ
   20 東山航大  3年 柏レイソルU-12
    2 古賀太陽  3年 柏レイソルU-12
MF  6 鬼島和希  3年 柏レイソルU-12
   19 磯貝拓夢  3年 ヴェルディレスチ
    7 矢野友尊  3年 柏レイソルU-12
   10 中村陸   3年 柏レイソルU-12
   15 大谷京平  3年 柏レイソルU-12
FW 18 中村駿太  2年 柏レイソルU-12

−−−−−−-中村駿-−−−−−−
−-大谷−-中村陸−矢野−-磯貝-−
−−−−−−−鬼島−−−−−−−
−古賀−−東山−−城和−−坂本−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−高橋−−−−−−−

大豆戸FCジュニアユース
GK  1 山田潤哉  3年 横浜つばさ
DF  3 小池浩然  3年 FCパーシモン
    8 片倉誠悟  3年 町田小川SC
    5 石坂尚己  3年 横浜北YMCA
    2 廣瀬海音  3年 大豆戸FC
MF 14 宮本文吾  3年 FC東海岸
    6 岡田拓真  3年 大豆戸FC
   10 新川洋太  3年 あざみのキッカーズ
   20 額川賢哉  2年 町田JFC
   11 矢崎一輝  3年 茅ヶ崎FC
FW  9 本山雄大  3年 横浜すみれ

−−−−−−−本山−−−−−−−
−−矢崎−−−額川−−−新川−−
−−−−−岡田−−宮本−−−−−
−廣瀬−−石坂−−片倉−−小池−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山田−−−−−−−


大豆戸が立ち上がりから善戦する。
柏は最終ラインからビルドアップしてくるチーム。
後ろに引いてブロックを作れば、主導権は完全に明け渡すことになる。
しかし大豆戸は前から、タイトにプレスに行っていた。
ボール保持率を見れば柏がやっぱり高い。
とは言いつつ、相手を剥がす、崩すというところまで行けない。
柏は初戦の堅さがあっただろうし、大豆戸には挑戦者の勇気もあっただろう。
前半は完全に互角で推移する。

6分、柏は坂本涼斗が右サイドから切れ込み、エリア内までえぐって折り返す。
中村駿太がトラップしてシュートを狙うが枠上。

中村駿太は2年前の全少得点王。
8人制に変わった大会とはいえ、史上最多の23点を記録した。
昨夏の全国大会も、1年生ながらスタメンで起用されている。
小6が155cm、昨夏が160cm。
身長はそのままあまり伸びていないと思う。
小学校の頃はマークを背負っても反転一発で振り切れていた。
今はアジリティ、フィジカルのアドバンテージで打開できていない。
ただそれは、彼の成長を考えるとポジティブな状況である。
ボールを受ける動き、周りとの連携に気を使わざるを得ないからだ。
前半の彼おそらく意図して引いて受けていたのだろう。
ボールを少ないタッチで動かしながら、機を待っていた。

柏は「運ぶ」ところにエネルギーを使いすぎているように見えた。
中盤インサイドの中村陸は左利きだけど技巧が抜群。
小柄だけど相手をいなす、ボールを抑えるプレーがいい。
右サイドの磯貝拓夢もレフティーで、
彼はリーチが長く、パワーもあるドリブラーだ。
ただタレントとしては魅力的でも、
プラスαをゴールに向かう動きの中で出せていなかった。

21分、柏は中村陸に警告。

35分、大豆戸のカウンター。
矢崎一輝は左中間から左足シュートを狙う。
GK高橋正也が辛うじて触ってバーに跳ね返る。
本山雄大がこのこぼれ球に詰めて、DFともつれながら押し込んだ。
<大豆戸FC 1−0 柏レイソルU-15>

矢崎一輝はスピードがあって、いい抜け出しを再三見せていた。
本山雄大は強気でガツガツ突っかけていくようなプレーがいい。
右サイドの新川洋太は左利きで、ボールを持つ姿勢がいい。
相手を食いつかせて逆を取るような面白味がある。
大豆戸はいい意味でオーソドックスなサッカーをしていたし、
人材的にも相応に魅力的な才能を揃えていた。

大豆戸が40分ハーフの前半を1点リードで折り返す。
「押されて押されてカウンター」という展開ではない。
内容も含めて番狂わせもあるな?という前半だった。

試合は後半。
41分、柏は中村陸→田中陸。

44分、大豆戸は最終ラインからのクリアが左サイドにつながる。
矢崎一輝が左サイドから持ち込んで、右足で折り返す。
エリア内に飛び込んでいる味方もいたが、柏DFにクリアされる。

45分、柏は城和隼颯が左サイドにサイドチェンジ。
古賀太陽がエリア内に切れ込んで、ゴール横から左シュート。
GK山田潤哉がよくブロックした。

柏は最終ラインの人材が並んでいる。
城和隼颯、東山航大(主将)の両CBは長身でスキルも高い。
守備で問われる場面はあまり多くなかったけれど、パスの起点として機能していた。
面白いなと思ったのは、2人がドリブルを多用するところ。
柏のパスサッカーには引く、1対1の関係を作るチームが多い。
ただ相手が引けばCBの前にスペースができるし、
1対1でマークしても、CBにマンマークはつけられない。
CBが持ち上がることで、相手は引っ張り出されて混乱する。
最後尾からのドリブルは、ポゼションサッカーのアクセントとして有用なのだ。
古賀太陽はナショトレU-14に呼ばれていたレフティー。
彼も長身でドリブル、キックを持ち合わせている逸材だ。

後半の柏は選手を次々に入れ替える。
46分、柏は大谷京平→太田泰河。
47分、柏は磯貝拓夢→八代廉也。
48分、大豆戸は新川洋太→佐藤和斗。

56分、柏は中村駿太がクサビを1タッチで小さく左に落とす。
太田泰河がフォローして中央から切れ込み、エリア左にラストパス。
佐藤和斗のシュートはGKがブロック。
佐藤はこぼれ球に詰めて再び狙うが、大豆戸DFに防がれる。

56分、柏の波状攻撃。
中村駿太が右中間から左足一閃。
素晴らしいミドルが対角のネットに突き刺さった!
<柏レイソルU-15 1−1 大豆戸FC>

後半に入って大豆戸の守備がちょっとだけ緩んだ。
中村駿太は「狙える」場面が増えてきたな、と思ったら…。
最後まで運動量が落ちないし、早熟系に有りがちな短気もない。
フィジカル的なアドバンテージはこれから消えるかもしれない。
でも彼の運動量、機知は素晴らしいと思った。

57分、柏は矢野友尊→増田迪那。
柏の布陣がこう↓
−−−−−−-中村駿-−−−−−−
−-増田−-八代−−田中-−太田-−
−−−−−−−鬼島−−−−−−−
−古賀−−東山−−城和−−坂本−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−高橋−−−−−−−


64分、大豆戸は宮本文吾→阿部稔。

68分、柏は坂本涼斗が縦にフィード。
太田泰河が右サイドから縦に切れ込んで折り返す。
増田迪那は小さいステップでマークをずらし、
後ろに下がりながら右足ボレーを上手く合わせた。
<柏レイソルU-15 2−1 大豆戸FC>

72分、大豆戸は石坂尚己に警告。

73分、柏のFKは右中間で、距離が25mほど。
八代廉也が相手の準備ができてない状況で素早く再開する。
上手い具合に虚を突いて、右足で直接ゴールイン。
<柏レイソルU-15 3−1 大豆戸FC>
柏は交代選手が3ゴールと大活躍。

77分、柏は鬼島和希が左サイドにラストパス。
増田迪那がゴール左に切れ込んでシュートを狙う。
ここはGK山田潤哉がナイスブロック。

79分、大豆戸は額川賢哉→小山彩武。
大豆戸の最終布陣がこう↓
−−−−本山−−−−小山−−−−
−−矢崎−−−阿部−−−佐藤−−
−−−−−−−岡田−−−−−−−
−廣瀬−−石坂−−片倉−−小池−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−山田−−−−−−−


80分、柏は坂本涼斗→布部功輝。
柏の最終布陣がこう↓
−−−−−−-中村駿-−−−−−−
−-八代−-布部−−田中−-太田-−
−−−−−−−鬼島−−−−−−−
−古賀−−東山−−城和−−増田−
−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−高橋−−−−−−−


柏がラスト25分の猛攻で逆転勝ち。
3−1で大豆戸FCを下し、2回戦進出を決めている。

augustoparty at 23:58│Comments(1)TrackBack(0) サッカー(U15) 

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この記事へのコメント

1. Posted by 熱中時代   2013年06月25日 18:03
党首さんの記事にいつも唸らされています。

私は野球ファンだが、サッカーでも野球でもここまで事細かに両競技を論評できるジャーナリストは世界でも稀有だと思います。

そこで質問なんですが、サッカーの競技経験はあるのでしょうが、野球の経験はあるのでしょうか?
また、両競技に興味を持ったのはいつ頃からでしょうか?

私はいつか、野球の雑誌やメディアにも党首さんが論評をする日を期待しています。
大谷だけでなく、ペンの二刀流が出来るはずです。

追伸、余裕がある時に統一球問題、NPBの体質を、 記事にて論評お聞かせ下さい!

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