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全国高等学校野球選手権4日目。
第3試合は智弁和歌山と興南の対戦だ。
今日は8分の6校が「選手権優勝経験校」だが、
智弁和歌山は2000年、興南は2010年に優勝している。
智弁和歌山は2年ぶり22回目、興南は2年ぶり11回目の出場だ。
ちなみに今日はこのあとJの取材に行くので甲子園は第3試合まで。

智辯学園和歌山高校(和歌山)
1番 中 津田和義  3年 右右 179/72
2番 二 森本季幹  3年 右右 164/65
3番 三 林晃汰   2年 右左 178/82
4番 捕 蔵野真隆  3年 右右 180/82
5番 右 大崎黎   3年 右右 174/74
6番 一 文元洸成  2年 右右 173/68
7番 左 富田泰生  2年 右右 174/78
8番 遊 西川晋太郎 1年 右右 166/62
9番 投 北拓海   3年 左左 177/70

興南高校(沖縄)
1番 一 仲村匠平  2年 右左 177/70
2番 二 根路銘太希 1年 右左 165/62
3番 三 上原麗男  3年 右右 175/70
4番 左 福元信馬  3年 左左 174/73
5番 右 川満大翔  3年 左左 181/78
6番 中 嘉数尊   3年 右右 184/72
7番 捕 渡辺健貴  3年 右右 170/68
8番 投 宮城大弥  1年 左左 173/70
9番 遊 金城慶大  3年 右左 170/65


1回表。先攻は智弁和歌山。
1番・津田が二ゴロ。
2番・森本は右飛。
3番・林がカーブで空振り三振。

興南の先発は宮城大弥。
昨年のU―15W杯で侍ジャパンに入っていた左腕だ。
とにかくフォームがとにかく良いですね。
テイクバックでしっかり隠して、顔のすぐ横からボールが出てくる。
多少「トルネード」風に身体を捻じるが、先輩の島袋洋奨ほどではない。
ただ下半身をしっかり送って、体重を乗せるメカニズムはある
今日の球速は速球が128〜38キロ。
変化球はスライダー、チェンジが111〜18キロ。
カーブが101〜06キロ。
絶対的なパワーが欠けているけれどそれはこれから伴うだろう。
ボールの切れ、制球も高水準で「1年生離れ」している。

1回裏。後攻は興南。
1番・仲村が四球。無死1塁。
2番・根路銘はバント成功。一死2塁。
3番・上原が三ゴロ。二死2塁。
4番・福元は二飛で3アウト。

智弁和歌山の先発は北拓海。
変則派の左スリークォーターだ。
リリースが小さくて、腕が遅れて出てくる。
手投げっぽさもあるけれど、タイミングを合わせ辛い。
球速は速球が120〜27キロ。
変化球はスライダー、チェンジが102〜112キロ。
カーブが90キロ台前半。

2回表。
智弁和歌山は4番・蔵野が左飛。
5番・大崎が三直。
6番・文元は四球。二死1塁。
7番・富田が三塁強襲安打。二死1、2塁。
8番・西川は死球。二死満塁。
9番・北が遊ゴロ。

2回裏。
興南は5番・川満が二ゴロ。
6番・嘉数は右飛。
7番・渡辺が中飛で三者凡退。

3回表。
智弁和歌山は1番・津田が外角速球で見逃し三振。
2番・森本は中前安打。一死1塁。
3番・林が投ゴロ併殺で3アウト。

3回裏。
興南は8番・宮城が右前安打。無死1塁。
9番・金城はバント成功。一死2塁。
1番・仲村が三邪飛。二死2塁。
2番・根路銘は四球。二死1、2塁。
3番・上原も四球で二死満塁。
4番・福元が3−2まで粘って押し出しの四球。二死満塁。
<興南 1−0 智辯和歌山>
5番・川満は一前タイムリー安打。なお二死満塁。
<興南 2−0 智辯和歌山>
6番・嘉数が左前タイムリー安打。
レフトは前進だったが二塁走者も生還。
返球が高くなってそれを見た打者も進む。二死2、3塁。
<興南 4−0 智辯和歌山>

智弁和歌山はここで北拓海が降板。
二番手投手に平田龍輝を起用する。
平田は2年生。183cm・81kgの右上手投げだ。
剛というよりは柔のタイプで、球持ちが良い。
踏み幅が広いし、肩肘も柔らかく使える。
智弁和歌山は小器用なタイプ、左腕が多い印象がある。
そんな中で平田はいい意味で例外ですね。
今日の球速は速球が133〜44キロ。
ツーシーム系のやや「動く」球筋もあった。
変化球はフォークが123〜30キロ。
スライダーが118〜23キロ。
スローカーブが93〜96キロ。

興南は7番・渡辺も左前タイムリー安打。二死1塁。
<興南 6−0 智辯和歌山>
8番・宮城はフォークで空振り三振。

4回表。
智弁和歌山は4番・蔵野が右飛。
5番・大崎は遊ゴロ悪送球で生きる。一死1塁。
6番・谷元が中前安打。一死1、2塁。
7番・富田は四球。一死満塁。
8番・西川が中前タイムリー安打。一死満塁。
<興南 6−1 智辯和歌山>
9番・平田は左前タイムリー安打。なお一死満塁。
<興南 6−2 智辯和歌山>
1番・津田が遊ゴロ併殺で攻撃終了。

4回裏。
興南は9番・金城が左飛。
1番・仲村は頭に四球。一死1塁。
仲村が次打者の3球目に二盗を狙う。
そのときに打者が捕手の送球を妨害した……。
として2番・根路銘がアウト。走者は戻されて二死1塁。
3番・上原の4球目に仲村が二盗成功。二死2塁。
上原は遊飛で3アウト。

5回表。
智弁和歌山は2番・森本が中前安打。無死1塁。
3番・林が左中間に運ぶ2ラン本塁打。
<興南 6−4 智弁和歌山>
4番・蔵野は左前安打。無死1塁。

興南は宮城大弥がここで降板。
二番手投手に一塁に入っていた上原麗男を送る。
上原は3年生。175cm・70kgの右上手投げだ。
今日の球速は速球が136〜44キロ。
変化球はスライダー、フォークが119〜23キロ。

智弁和歌山は5番・大崎が遊ゴロ併殺。
6番・文元は四球。二死1塁。
7番・富田が1−0からレフトに同点2ラン本塁打!
<智弁和歌山 6−6 興南>
8番・西川は速球で空振り三振。攻撃終了。

5回裏。
興南は4番・福元がフォークで空振り三振。
5番・川満は遊ゴロ。
6番・嘉数が二飛で三者凡退。

6回表。
智弁和歌山は9番・平田が遊ゴロ。
代打・大星博暉が四球。一死1塁。
2番・森本の3球目に上原麗男が大暴投。一死2塁。
森本はストレートの四球で一死1、2塁。
3番・林のカウント1−0で上原麗男が降板。
興南は三番手投手として川満大翔がライトから移ってくる。
川満は3年生。181cm・78kgの左腕だ。
球速は速球が126〜33キロ。
スライダーが120キロ台前半。
カーブが103,4キロ。

智弁和歌山は3番・林が四球。一死満塁。
4番・蔵野は左前タイムリー安打。なお一死満塁。
<智辯和歌山 7−6 興南>
5番・大崎が遊ゴロ併殺で攻撃終了。

6回裏。
興南は7番・渡辺が右飛。
8番・里魁斗はフォークで空振り三振。
9番・金城が死球で出塁。二死1塁。
1番・仲村は遊ゴロで3アウト。

7回表。
智弁和歌山は6番・文元が四球。無死1塁。
7番・富田が中前安打。無死1、2塁。
8番・西川はバント成功。一死2、3塁。
9番・平田が右飛で本塁タッチアップ失敗。無得点。

7回裏。
興南は2番・根路銘が一ゴロ。
3番・上原は中飛。
4番・福元は四球。二死1塁。
5番・川満が左前安打。二死1、2塁。
6番・嘉数が二ゴロで3アウト。

8回表。
智弁和歌山は1番・大星が遊飛…。
と思ったら強風にあおられて捕球できず。
記録は左前二塁打で無死2塁。
2番・森本がバント成功。一死3塁。
3番・林は中犠飛。二死無走者。
<智弁和歌山 8−6 興南>
4番・蔵野が見逃し三振。攻撃終了。

8回裏。
興南は代打・中山莉貴がスライダーで空振り三振。
8番・春間悠輝がショート後方のポテン安打。一死1塁。
9番・金城は左前安打。一死1、2塁。
1番・仲村が二ゴロ併殺で無得点。

9回表。
智弁和歌山は5番・大崎が四球。無死1塁。
6番・谷本はバント成功。一死2塁。
7番・富田のカウント0−0から牽制悪送球で二塁走者が進む。一死3塁。

興南はこの直後に川満大翔が降板。
四番手投手に藤木琉悠を起用する。
藤木は2年生。170cm・67kgの左腕だ。
球速は速球が122〜25キロ。
変化球はスライダーが112〜17キロ。

智弁和歌山は7番・富田が左前タイムリー安打。一死1塁。
富田は3球目に二盗失敗。二死無走者。
8番・西川は遊ゴロで3アウト。

9回裏。
興南は2番・根路銘が三振振り逃げで出塁。無死1塁。
3番・上原は中飛。一死1塁。
4番・伊礼希龍がフォークで空振り三振。二死1塁。
代打・玉城怜央もフォークで空振り三振。3アウト。

智弁和歌山が6点差をひっくり返して逆転勝利。
興南を下して2回戦進出を決めて言うr。
2年生の平田龍輝が6回3分の1で自責点0と好リリーフ。
被安打4に四死球3、7奪三振という内容だった。
打線も林晃汰、富田泰生の両2年生が本塁打。
下級生陣の活躍が鮮烈でした。

安打    011 341 111 13 四 失
智弁和歌山┃000|241|111┃9 9 0
興南   ┃006|000|000┃6 7 2
安打    004 000 120 7

興南:宮城、●上原、川満、藤木
智弁和歌山:北、○平田

試合のテーブルスコアはこちらでどうぞ。