2019年04月04日

選抜準々決勝 桐蔭学園×東福岡

本日は第20回全国高等学校選抜ラグビー大会を見に行く。
最初は2日の予選リーグも見に行こうと思っていた。
ただ3ピッチ並行開催で、掛け持ちが難しい。
Cグラウンド、補助陸上はおそらく立ち見になる。
他の仕事もあったので準々決勝に絞った。
あと「次」への移動があり、第3試合で観戦を終えています。

選抜は各地区の新人大会が予選となっている。
出場が32校で、決勝トーナメントに8校が残った。
8強の勝ち上がりは関東1、東海1、近畿5、九州1。
圧倒的な「西高東低」ですね。近畿は出場5校すべてが8強に入った。

第1試合は桐蔭学園と東福岡の対戦だ。
関東王者と九州王者の対戦である。
名前を見ると中学時代から全国だった選手がチラホラ。

桐蔭学園高校
PR  床田淳貴  3年 177/97
HO  平石颯   3年 178/97
PR  岡広将   3年 173/95
LO  安達航洋  3年 189/96
LO  青木恵斗  2年 186/105
FL  久松春陽大 3年 178/81
FL  石塚勝己  2年 181/88
NO8 佐藤健次  2年 177/93
SH  亀井健人  3年 168/64
SO  伊藤大祐  3年 179/84
WTB 榎本拓真  2年 182/74
CTB 桑田敬士郎 3年 177/74
CTB 渡邉誠人  3年 181/81
WTB 秋濱悠太  2年 176/90
FB  天羽秀太  3年 170/73

東福岡高校
PR  川太雅  3年 171/100
HO  本田啓   2年 171/115
PR  小西優治  3年 180/106
LO  服部峻   3年 177/93
LO  森山雄太  3年 182/86
FL  永嶋仁   3年 178/80
FL  井上風雅  3年 168/81
NO8 西濱悠太  3年 177/87
SH  西村笙   3年 168/64
SO  森駿太   3年 171/80
WTB 高本とむ  3年 182/82
CTB 廣瀬雄也  3年 178/86
CTB 有吉健   3年 176/86
WTB 志氣陸王  3年 171/72
FB  行徳冠生  3年 181/82


1分、桐蔭はまずNO8佐藤健次のビッグゲインで右大外から敵陣に侵入。
ラックを連取して、SH亀井健人が右に流れながらフラットに順目へ振る。
最後は床田淳貴がインサイドから抜け出し、FL石塚勝己がフォローしてトライ。
コンバージョンは桑田敬士郎が成功した。
<桐蔭学園 7−0 東福岡>

驚愕のノーホイッスルトライだった。
桐蔭は攻撃のテンポがよくて、どの選手も倒れずゲイン出来る。
ボールを持ったらもう止めようがない感じだ。
SH亀井健人は必ずポイントにいて、しかも早く正確に捌く。
桐蔭学園のSHに「外れ」はないが、
亀井も斎藤直人や小西泰聖のレベルですね。

8分、東福岡はインゴールに迫って中央ラックから左オープン。
CTB廣瀬雄也が2人飛ばすパスを順目に振る。
WTB高本とむがタックルを振り切って最後は中央で抑えた。
コンバージョンは廣瀬雄也が成功。
<東福岡 7−7 桐蔭学園>

廣瀬雄也、高本とむは全国ジュニアラグビーで印象的だった二人。
廣瀬はランニングスキルがあり、冷静で、引き付けてからパスを出せる。
加えてキックもよく、CTBながらに「司令塔」という風だった。

11分、桐蔭は敵陣内でペナルティキックを得てSH亀井健人がすぐ再開。
NO8伊藤健次が縦を突いてぐりぐり押し込む。
亀井がテンポよく中央から右に振りながらラックを連取。
最後はPR床田淳貴が右大外で抑えた。
<桐蔭学園 14−7 東福岡>

13分、桐蔭は相手のキックオフからカウンター。
WTB秋濱悠太が左オープンから一気にゲインして敵陣に入る。
NO8佐藤健次がラックから持ち出し突進50m。トライ!
<桐蔭学園 21−7 東福岡>

佐藤健次は中3の太陽生命杯で見たときから別格だった。
早生まれの中学生があそこまで無双する例は、
他競技でも南野拓実くらいしか思い出せない。
背はそこまで大きくないけれどパワフルでスピードも抜群。
腰が強くてバランスがよくて、相手を蹴散らすようなゲインを見せる。
高校でも即戦力で、1年からポジションを取った。
将来は第一列に移るのか、それともこの体格で第3列を極めるのか?

15分、桐蔭は再びキックオフからカウンター。
中央のラックからSH亀井健人が左に振る。
SO伊藤大祐はパスダミーからスペースに抜け出す。
伊藤は相手のカバーDFを見ると小パントを蹴り、自ら捕球。
相手のFBが必死にしがみ付いたが、上手くボールを離す。
最後はCTB渡邉誠人がフォローしてインゴールで抑えた。
<桐蔭学園 26−7 東福岡>

連続ノーホイッスルトライ。
しかもどちらもちょっとしたスーパートライである。
伊藤は2年時にFBをやっていたけれど、SOに上がってきた。
なかなか逞しいし、かなりの俊足。
当然ながらSOとして十分なスキル、状況判断も持っている。
「自分で行けるスタンドオフ」はやっぱり魅力的ですよね。

渡邉誠人は長身痩躯のセンター。
ヨーロッパ系の容姿をしている。
周りから「ハリー」と呼ばれていたがミドルネームらしい。
猫背にならず背筋が立っていて、
タックルを受けてもしなやかに「流す」ところがエレガント。

場内がざわざわするような桐蔭学園の攻勢だ。
ただ東福岡も黙ってはいない。

20分、東福岡は自陣インゴール内からバックスが展開。
桐蔭はかなり近い間合いで激しく詰める。
東福岡のHB、CTBが何とかつないで22mライン付近でWTBに入る。
桐蔭のDFもいるし距離が長すぎる…と思ってみたら志氣陸王!
短距離走でも全国大会い出たという韋駄天である。
桐蔭は二人タックルに行ったが触ることもできなかった。
80mの独走から中央で抑えた。
<桐蔭学園 26−14 東福岡>

今の時代はバックスといえどもオールラウンダーでないと厳しい。
そんな時代に志氣陸王は吉田義人のようなウイングのスペシャリスト。
直線的なスピードだけでなく、横への重心移動や加減速でズレを作る上手さもある。
ただ今日は彼までボールが回ってこなかった。

23分、東福岡はFL永嶋仁が左大外からゲイン。
SH西村笙がオープンに展開すると、SO森駿太がPR小西優治とループ。
森は中央のギャップから斜めにカットインして、40m以上を走り切った。
<桐蔭学園 26−21 東福岡>

しかし東福岡の攻撃はここで打ち止め。
桐蔭のDFはすぐループに釣られなくなった。
あと東福岡の攻撃はキックを使わない。
育成年代の「こだわり」としてそれは素晴らしい。
ただ桐蔭もそれが分かっていて、キックを捨てた守備をしていた。
もちろんタックル、集散の素晴らしさもありますから。

25分、桐蔭はキックオフを敵陣深くまで蹴り込む。
東福岡は今までのように自陣からボールをつないで行く。
しかし捕球が少し乱れたところへFWが一気に詰めてターンオーバー。
最後は7、8人が入る鮮やかなカウンターラックでプッシュする。
最後はSO伊藤大祐が外に持ち出して抑えた。
<桐蔭学園 33−21 東福岡>

スタンドからは「前半のスコアじゃないな」という声も(笑)

28分、桐蔭は敵陣の好位置で左ラインアウトを得る。
HO平石颯が近く低く投げ込み、PR床田淳貴からリターンを受けるサインが成功。
平石がインゴール間際まで持ち込み、最後はLO青木恵斗が抑えた。
<桐蔭学園 40−21 東福岡>

桐蔭が圧巻のラッシュで6トライ。
前半30分を19点リードで終える

44分、東福岡は行徳冠生→吉野遼。

48分、桐蔭は敵陣22m内でラックを練習。
FWが押し込んで中央でラックを形成し、SH亀井健人が左に振る。
NO8佐藤健次がフラットなパスから簡単に抜け出してトライ。
<桐蔭学園 47−21 東福岡>

50分、桐蔭は相手のキックオフをキープ。
LO青木恵斗が縦をついて相手を巻き込んでラック形成。
HBが左に振り、CTB渡邉誠人は大きくゲイン。
WTB秋濱悠太が左で余り、渡邉のパスを受けて独走トライ。
<桐蔭学園 52−21 東福岡>

55分、桐蔭は敵陣右サイド、残り30m強の位置でPKを得る。
桑田敬士郎が狙ってこれを成功。
<桐蔭学園 55−21 東福岡>

55分、桐蔭は3枚替え。
亀井健人→島本陽太。安達航洋→渡部創太郎。榎本拓真→飯塚稜介。

56分、桐蔭は敵陣のターンオーバーからチャンス。
最後は青木恵斗がラインに入ってパスを受け、走り切った。
<桐蔭学園 62−21 東福岡>

青木恵斗は恵まれた体格で機動力もあり、
佐藤健次と共にボールキャリアーになっていた。

60分、桐蔭は敵陣でラインアウトをキープ。
モールをプッシュして、最後はNO8佐藤健次が持ち出してトライ。
<桐蔭学園 67−21 東福岡>

東福岡は「撃ち合い上等」なチームだが、
桐蔭学園がその撃ち合いで完膚なきまで相手を打ちのめした。
スコアを見ると大味な試合に思えるかもしれないが、そんなことは無い。
お互いが強みと強みをぶつけ合った、スペクタクルな試合でした。

augustoparty at 20:30│Comments(0) 学生ラグビー 

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