学生ラグビー

2019年04月04日

選抜準々決勝 御所実×東海大仰星

本日は第20回全国高等学校選抜ラグビー大会。
熊谷ラグビー場のBグラウンドで4試合が行われる。
第3試合は御所実業と東海大仰星の対戦。
2試合続けて「関西対決」だ。

奈良県立御所実業高校
PR  津村大志  3年 172/105
HO  元林祐太  3年 171/89
PR  島田彪雅  3年 175/114
LO  平井半次郎 2年 177/93
LO  川上善也  3年 171/90
FL  荒島海陸  3年 170/70
FL  長船鉄心  3年 176/80
NO8 西林勇登  3年 174/92
SH  稲葉聖馬  3年 165/72
SO  高居海靖  3年 182/90
WTB 安田昂平  2年 180/74
CTB 谷中廉   3年 169/70
CTB 冨岡周   3年 173/80
WTB 澤口飛翔  3年 176/80
FB  石岡玲英  3年 177/68

東海大学付属大阪仰星高校
PR  高橋凜   3年 173/96
HO  安部薫平  3年 172/95
PR  志水孝吉  3年 169/98
LO  羽間圭司  3年 172/80
LO  辻村康   3年 175/98
FL  土岐爽和  3年 170/78
FL  宇野恭平  3年 166/75
NO8 中司了太  3年 168/74
SH  藤田海元  2年 168/67
SO  谷口宜顕  3年 172/78
WTB 前薗斗真  3年 170/73
CTB 何松健太郎 3年 177/90
CTB 近藤翔耶  2年 176/83
WTB 堤光司   3年 174/77
FB  市川亮太  3年 176/78


7分、仰星はCTB近藤翔耶、FB市川亮太が次々にラインブレイク。
FL宇野恭平がフォローしてインゴールに迫る。
天理のDFも粘ったが、ラックを連取して最後はPR志水孝吉が抑えた。
コンバージョンは前薗斗真が成功。
<東海大大阪仰星 7−0 御所実業>

今年の仰星はいわゆる「大駒」が少ない。
ただそんな中でも近藤翔耶のゲインは強烈。
小さいサイドステップから、一気に縦へ加速する鋭さがある。

10分、御所実業は敵陣の好位置でペナルティキックを得る。
タッチキックは蹴らず、FWがそのままモールを組んで押し切った。
コンバージョンは石岡玲英が成功。
<御所実業 7−7 東海大大阪仰星>

御所は立ってつなげるし、FWがじっくり攻めるスタイルではない。
ただキックはやっぱりよく使う。
高居海靖と石岡玲英がかなり強烈なキックを持っています。
高居は左利きで、距離が出るし、高い弾道で滞空時間も強烈に長い。
そして「ここ」というところでは十八番のモールが出る。
御所といったらモール、モールといったら御所というレベル(笑)

前半は7−7で終了する。

2分、御所は敵陣の好位置で右ラインアウトを得る。
FWが全員入り、最後はSO高居海靖も入って…。
最後はFL長船鉄心が押し切った。
<御所実業 12−7 東海大大阪仰星>

8分、仰星は敵陣で得たペナルティキックからすぐ再開。
FWを中心にサイドを次々に突いてラックを連取。
最後はPR志水孝吉が抑えた。
<東海大大阪仰星 14−12 御所実業>

14分、仰星は藤田海元→竹田怜央。市川亮太→大畑亮太。
大畑は一昨年の太陽生命杯で大活躍していた2年生ウイング。

16分、御所は敵陣左サイドの好位置でペナルティキックを得る。
タップで再開してFWがすぐモール。難なく押し込んだ。
<御所実業 19−14 東海大大阪仰星>

26分、仰星は堤光司→武藤ゆらぎ。

29分、御所はモール、リモールから相手のペナルティを誘う。
モールが左から中に流れて、オープンに振り、最後はCTB谷中廉が抑えた。
<御所実業 26−14 東海大大阪仰星>

29分、御所は荒島海陸→黒木潮音。平井半次郎→田中俊雄。

御所がモールから4トライを挙げ、最後に突き放した。
準々決勝は天理との奈良対決だ。

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選抜準々決勝 京都成章×関西学院

本日は第20回全国高等学校選抜ラグビー大会。
4日は熊谷ラグビー場のBグラウンドで4試合が行われる。

8強中5チームが近畿勢で、第2試合は近畿対決になった。
京都成章は3月の近畿大会を制している。
関西学院は「兵庫3位」ながら、兵庫開催のため近畿大会の出場枠を獲得。
兵庫大会を制した報徳学園は近畿大会で敗退した一方で、
しぶとくここまで勝ち上がってきた。
予選リーグでは佐賀工業を下している。

京都成章高校
PR  西村優希  3年 172/100
HO  門恒介   3年 172/85
PR  西野拓真  3年 186/112
LO  本橋拓馬  2年 186/112
LO  山本嶺二郎 3年 190/95
LO  三木皓正  3年 173/85
FL  延原秀飛  3年 182/93
NO8 村田陣悟  3年 185/92
SH  宮尾昌典  2年 162/65
SO  辻野隼大  2年 174/83
WTB 太田匠海  3年 174/74
CTB 松澤駿平  2年 175/77
CTB 下村滉志郎 3年 172/78
WTB 森本蒼   3年 167/72
FB  西川彪馬  3年 170/70

関西学院高等部
PR  稲村武之介 3年 170/86
HO  兪瑛士   3年 169/80
PR  前川吏六  3年 170/89
LO  國本周亮  3年 176/82
LO  濱崎真一  3年 184/85
FL  甲斐悠太郎 2年 166/76
FL  木下裕翔  3年 164/82
NO8 平生翔大  2年 173/98
SH  柿本知輝  2年 161/60
SO  高見歩希  2年 162/64
WTB 大塚健太郎 3年 173/80
CTB 齊藤綜馬  3年 169/73
CTB 山本快   2年 176/84
WTB 永久保守涼 2年 168/67
FB  加藤匠朗  3年 173/84


前半の関西学院は徹底的に蹴っていた。
CTB齊藤綜馬のキックは飛距離が素晴らしく、50m以上先に届く。
体格やスキルで分が悪いチームがキックを上手く使うのはロジカルだ。

11分、京都成章はラインアウトを素早く投入。
右から左オープンに展開し、ラックを連取する。
SO辻野隼大がパスダミーからインサイドのスペースをゲイン。
FL延原秀飛がフォローして抑えた。
コンバージョンは西川彪馬が成功する。
<京都成章 7−0 関西学院>

京都成章は本橋拓馬、山本嶺二郎の両ロックが圧巻。
FW、バックスがズレながら受けて、ポジティブラックをしっかり作っていく。
ただし彼らが「飛び道具」的な動きをせず、じっくり時間をかけて攻める。
リスクも考えながら試合をコントロールしていた。
前半はキックも使って、ロースコア狙いに見えた。

29分、京都成章はラインアウトをキープしてモールで押す。
FL延原秀飛が持ち出してそこかラックを連取。
SH宮尾昌典がフラットなパスでFW、BKの「縦」を上手く引き出す。
最後は辻野隼大がインサイドを破ってトライ。
<京都成章 12−0 関西学院>

辻野隼大は「腰が強い」タイプで、機を見て縦を突くランが有効だった。
京都成章が2トライを奪って前半30分を折り返す。

試合は後半。
33分、関西学院は左中間のラックから右オープンに展開。
FWも入った長いラインで順目にボールを運ぶ。
FB加藤匠朗が右大外に飛ばし、WTB永久保守涼がリターンパス。
最後はFL木下裕翔が加藤をフォローしてパスを受けてトライ。
コンバージョンは齊藤綜馬が失敗。
<京都成章 12−5 関西学院>

関西学院が後半に入るとゲームプランを変えた。
風下ということもありキックを減らし、ボールと人を動かすスタイルに転換。

34分、関西学院は柿本知輝→柳田洸人。
36分、関西学院は濱崎真一→西村駿希。
38分、関西学院は甲斐悠太郎→藤川翔大。

40分、京都成章は残り5mのスクラムをキープ。
SH宮尾昌典がフラットに左へ振り、CTB下村滉志郎が縦を突く。
宮尾はラックからさらに左へ振り、最後はNO8村田陣悟が抑えた。
なお後半は辻野隼大がコンバージョンを狙っていた。
<京都成章 19−5 関西学院>

41分、関西学院は前川吏六→市川晃己。
42分、関西学院は永久保守涼→石井雄大。

54分、関西学院はNO8平生翔大が厳しいマークを受けつつ突進。
平生は20m近くインサイドからゲインしてオフロードでつなぐ。
LO國本周亮が大きくゲインしてインゴールに迫る。
少し停滞したが、最後は平生がSH柳田洸人のフラットなパスを受けて抑えた。
<京都成章 19−12 関西学院>

平生翔大は「個の打開力」で京都成章のFW以上のモノを見せていた。
プロップ体形だし、2年生だが、動きの鋭さとしなやかさがある。
上を狙える人材だなと思った。

54分、京都成章は村田陣悟→岡大翔。
54分、関西学院は國本周亮→田中大瑚。

試合は19−12でノーサイド。
関西学院の奮闘が光った60分でした。

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選抜準々決勝 桐蔭学園×東福岡

本日は第20回全国高等学校選抜ラグビー大会を見に行く。
最初は2日の予選リーグも見に行こうと思っていた。
ただ3ピッチ並行開催で、掛け持ちが難しい。
Cグラウンド、補助陸上はおそらく立ち見になる。
他の仕事もあったので準々決勝に絞った。
あと「次」への移動があり、第3試合で観戦を終えています。

選抜は各地区の新人大会が予選となっている。
出場が32校で、決勝トーナメントに8校が残った。
8強の勝ち上がりは関東1、東海1、近畿5、九州1。
圧倒的な「西高東低」ですね。近畿は出場5校すべてが8強に入った。

第1試合は桐蔭学園と東福岡の対戦だ。
関東王者と九州王者の対戦である。
名前を見ると中学時代から全国だった選手がチラホラ。

桐蔭学園高校
PR  床田淳貴  3年 177/97
HO  平石颯   3年 178/97
PR  岡広将   3年 173/95
LO  安達航洋  3年 189/96
LO  青木恵斗  2年 186/105
FL  久松春陽大 3年 178/81
FL  石塚勝己  2年 181/88
NO8 佐藤健次  2年 177/93
SH  亀井健人  3年 168/64
SO  伊藤大祐  3年 179/84
WTB 榎本拓真  2年 182/74
CTB 桑田敬士郎 3年 177/74
CTB 渡邉誠人  3年 181/81
WTB 秋濱悠太  2年 176/90
FB  天羽秀太  3年 170/73

東福岡高校
PR  川太雅  3年 171/100
HO  本田啓   2年 171/115
PR  小西優治  3年 180/106
LO  服部峻   3年 177/93
LO  森山雄太  3年 182/86
FL  永嶋仁   3年 178/80
FL  井上風雅  3年 168/81
NO8 西濱悠太  3年 177/87
SH  西村笙   3年 168/64
SO  森駿太   3年 171/80
WTB 高本とむ  3年 182/82
CTB 廣瀬雄也  3年 178/86
CTB 有吉健   3年 176/86
WTB 志氣陸王  3年 171/72
FB  行徳冠生  3年 181/82


1分、桐蔭はまずNO8佐藤健次のビッグゲインで右大外から敵陣に侵入。
ラックを連取して、SH亀井健人が右に流れながらフラットに順目へ振る。
最後は床田淳貴がインサイドから抜け出し、FL石塚勝己がフォローしてトライ。
コンバージョンは桑田敬士郎が成功した。
<桐蔭学園 7−0 東福岡>

驚愕のノーホイッスルトライだった。
桐蔭は攻撃のテンポがよくて、どの選手も倒れずゲイン出来る。
ボールを持ったらもう止めようがない感じだ。
SH亀井健人は必ずポイントにいて、しかも早く正確に捌く。
桐蔭学園のSHに「外れ」はないが、
亀井も斎藤直人や小西泰聖のレベルですね。

8分、東福岡はインゴールに迫って中央ラックから左オープン。
CTB廣瀬雄也が2人飛ばすパスを順目に振る。
WTB高本とむがタックルを振り切って最後は中央で抑えた。
コンバージョンは廣瀬雄也が成功。
<東福岡 7−7 桐蔭学園>

廣瀬雄也、高本とむは全国ジュニアラグビーで印象的だった二人。
廣瀬はランニングスキルがあり、冷静で、引き付けてからパスを出せる。
加えてキックもよく、CTBながらに「司令塔」という風だった。

11分、桐蔭は敵陣内でペナルティキックを得てSH亀井健人がすぐ再開。
NO8伊藤健次が縦を突いてぐりぐり押し込む。
亀井がテンポよく中央から右に振りながらラックを連取。
最後はPR床田淳貴が右大外で抑えた。
<桐蔭学園 14−7 東福岡>

13分、桐蔭は相手のキックオフからカウンター。
WTB秋濱悠太が左オープンから一気にゲインして敵陣に入る。
NO8佐藤健次がラックから持ち出し突進50m。トライ!
<桐蔭学園 21−7 東福岡>

佐藤健次は中3の太陽生命杯で見たときから別格だった。
早生まれの中学生があそこまで無双する例は、
他競技でも南野拓実くらいしか思い出せない。
背はそこまで大きくないけれどパワフルでスピードも抜群。
腰が強くてバランスがよくて、相手を蹴散らすようなゲインを見せる。
高校でも即戦力で、1年からポジションを取った。
将来は第一列に移るのか、それともこの体格で第3列を極めるのか?

15分、桐蔭は再びキックオフからカウンター。
中央のラックからSH亀井健人が左に振る。
SO伊藤大祐はパスダミーからスペースに抜け出す。
伊藤は相手のカバーDFを見ると小パントを蹴り、自ら捕球。
相手のFBが必死にしがみ付いたが、上手くボールを離す。
最後はCTB渡邉誠人がフォローしてインゴールで抑えた。
<桐蔭学園 26−7 東福岡>

連続ノーホイッスルトライ。
しかもどちらもちょっとしたスーパートライである。
伊藤は2年時にFBをやっていたけれど、SOに上がってきた。
なかなか逞しいし、かなりの俊足。
当然ながらSOとして十分なスキル、状況判断も持っている。
「自分で行けるスタンドオフ」はやっぱり魅力的ですよね。

渡邉誠人は長身痩躯のセンター。
ヨーロッパ系の容姿をしている。
周りから「ハリー」と呼ばれていたがミドルネームらしい。
猫背にならず背筋が立っていて、
タックルを受けてもしなやかに「流す」ところがエレガント。

場内がざわざわするような桐蔭学園の攻勢だ。
ただ東福岡も黙ってはいない。

20分、東福岡は自陣インゴール内からバックスが展開。
桐蔭はかなり近い間合いで激しく詰める。
東福岡のHB、CTBが何とかつないで22mライン付近でWTBに入る。
桐蔭のDFもいるし距離が長すぎる…と思ってみたら志氣陸王!
短距離走でも全国大会い出たという韋駄天である。
桐蔭は二人タックルに行ったが触ることもできなかった。
80mの独走から中央で抑えた。
<桐蔭学園 26−14 東福岡>

今の時代はバックスといえどもオールラウンダーでないと厳しい。
そんな時代に志氣陸王は吉田義人のようなウイングのスペシャリスト。
直線的なスピードだけでなく、横への重心移動や加減速でズレを作る上手さもある。
ただ今日は彼までボールが回ってこなかった。

23分、東福岡はFL永嶋仁が左大外からゲイン。
SH西村笙がオープンに展開すると、SO森駿太がPR小西優治とループ。
森は中央のギャップから斜めにカットインして、40m以上を走り切った。
<桐蔭学園 26−21 東福岡>

しかし東福岡の攻撃はここで打ち止め。
桐蔭のDFはすぐループに釣られなくなった。
あと東福岡の攻撃はキックを使わない。
育成年代の「こだわり」としてそれは素晴らしい。
ただ桐蔭もそれが分かっていて、キックを捨てた守備をしていた。
もちろんタックル、集散の素晴らしさもありますから。

25分、桐蔭はキックオフを敵陣深くまで蹴り込む。
東福岡は今までのように自陣からボールをつないで行く。
しかし捕球が少し乱れたところへFWが一気に詰めてターンオーバー。
最後は7、8人が入る鮮やかなカウンターラックでプッシュする。
最後はSO伊藤大祐が外に持ち出して抑えた。
<桐蔭学園 33−21 東福岡>

スタンドからは「前半のスコアじゃないな」という声も(笑)

28分、桐蔭は敵陣の好位置で左ラインアウトを得る。
HO平石颯が近く低く投げ込み、PR床田淳貴からリターンを受けるサインが成功。
平石がインゴール間際まで持ち込み、最後はLO青木恵斗が抑えた。
<桐蔭学園 40−21 東福岡>

桐蔭が圧巻のラッシュで6トライ。
前半30分を19点リードで終える

44分、東福岡は行徳冠生→吉野遼。

48分、桐蔭は敵陣22m内でラックを練習。
FWが押し込んで中央でラックを形成し、SH亀井健人が左に振る。
NO8佐藤健次がフラットなパスから簡単に抜け出してトライ。
<桐蔭学園 47−21 東福岡>

50分、桐蔭は相手のキックオフをキープ。
LO青木恵斗が縦をついて相手を巻き込んでラック形成。
HBが左に振り、CTB渡邉誠人は大きくゲイン。
WTB秋濱悠太が左で余り、渡邉のパスを受けて独走トライ。
<桐蔭学園 52−21 東福岡>

55分、桐蔭は敵陣右サイド、残り30m強の位置でPKを得る。
桑田敬士郎が狙ってこれを成功。
<桐蔭学園 55−21 東福岡>

55分、桐蔭は3枚替え。
亀井健人→島本陽太。安達航洋→渡部創太郎。榎本拓真→飯塚稜介。

56分、桐蔭は敵陣のターンオーバーからチャンス。
最後は青木恵斗がラインに入ってパスを受け、走り切った。
<桐蔭学園 62−21 東福岡>

青木恵斗は恵まれた体格で機動力もあり、
佐藤健次と共にボールキャリアーになっていた。

60分、桐蔭は敵陣でラインアウトをキープ。
モールをプッシュして、最後はNO8佐藤健次が持ち出してトライ。
<桐蔭学園 67−21 東福岡>

東福岡は「撃ち合い上等」なチームだが、
桐蔭学園がその撃ち合いで完膚なきまで相手を打ちのめした。
スコアを見ると大味な試合に思えるかもしれないが、そんなことは無い。
お互いが強みと強みをぶつけ合った、スペクタクルな試合でした。

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2018年04月05日

選抜準々決勝 東福岡×桐蔭学園

高校選抜ラグビー大会は今春で19回目だ。
自分は震災の年を除くと13年連続で来ているはず。
今年は準々決勝の第1試合から第3試合までを見ていく。
ただクマガヤラグビー場は2019年に向けて改装中で使えない。
準々決勝以降は同じ運動公園の陸上競技場がメイン会場になる。
出場は32チームで、各8組の首位がトーナメントに勝ち上がってきた。
近畿は5校のうち4校が8強に勝ち残って流石です。
「どうせ選抜で見るから」と近畿大会をスルーした自分は正しかった(笑)

昨年の選抜はU18日本代表の欧州遠征と日程が重なり、
準々決勝は各校とも主力不在で戦っていた。
東福岡はレギュラーの大よそ半分が抜けていまいたね。
桐蔭は全員がチームに残ったこともあり昨春の選抜を制した。
東福岡も主力の戻った冬の花園では準優勝。
そんな東西の雄がトーナメントの初戦でいきなりぶつかることになった。

東福岡高校
PR  木原優作  3年 175/95
HO  福井翔   3年 170/87
PR  南川紘基  3年 175/95
LO  吉永昂生  3年 174/93
LO  森山雄太  2年 182/83
FL  小島雅登  3年 175/79
FL  長田啓   3年 176/76
NO8 西濱悠太  2年 177/82
SH  友池瞭汰  3年 168/65
SO  廣瀬雄也  2年 178/72
WTB 古里樹希  3年 175/75
CTB 宝田悠介  3年 174/75
CTB 原口虎太郎 3年 179/82
WTB 井手太朗  3年 170/72
FB  竹下拓己  3年 179/77

桐蔭学園高校
PR  床田淳貴  2年 178/94
HO  紀伊遼平  3年 173/97
PR  鈴木康平  3年 173/97
LO  紀伊雄介  3年 180/81
LO  今野勇久  3年 179/87
FL  伊藤峻祐  3年 178/85
FL  渡邉誠人  2年 180/79
NO8 平石颯   2年 177/90
SH  小西泰聖  3年 167/70
SO  津田貫汰  3年 181/80
WTB 佐々木隼  3年 178/81
CTB 江川剛人  3年 182/80
CTB 小田原廉  3年 171/74
WTB 西川賢哉  2年 174/76
FB  伊藤大祐  2年 178/81


1分、桐蔭は好タックルで相手ラックの反則を誘う。
ペナルティキックは右中間で距離が約30m。
津田貫汰がきっちりこれを成功する。
<桐蔭学園 3−0 東福岡>

13分、東福岡のペナルティキックは正面で距離約10m。
竹下拓己が難なく成功する。
<東福岡 3−3 桐蔭学園>

13分、桐蔭はHO紀伊遼平、LO今野勇久らがオフロードで上手くつないで一気にブレイク。
最後はSH小西泰聖がサイドを突いて右に放り、FL渡邉誠人がトライ。
<桐蔭学園 10−3 東福岡>

今年の桐蔭は「飛び道具」的な選手を欠くが、
的確なサポート、巧みなオフロードパスを活かして「グループ」でボールを動かせる。
しかしこの5年、10年で高校生のオフロードパスって劇的に上手くなりましたよね。
東福岡のタックルが弱いとは思わないが、しっかり立ってボールを動かしていた。

15分、桐蔭は自陣左サイドの相手ラックをターンオーバー。
FB伊藤大祐が60mを独走し、最後は相手のタックルを引きずってトライ。
大外のコンバージョンも津田貫汰が成功する。
<桐蔭学園 17−3 東福岡>

桐蔭学園はオフサイドすれすれのシャローDFで東福岡と真っ向勝負。
相手のバックスに「時間」を与えなかった。
ブレイクダウンの攻防も優勢で、試合の主導権を握る。

25分、桐蔭は伊藤峻祐がシンビンで7分の一時退場。
相手のモールを故意に崩すプレーがあった。

26分、東福岡のキックカウンター。
SH友池瞭汰がSOとの連携からループで抜け出し、右大外へ飛ばしパスを送る。
WTB井手太朗がこれを受けて一気に走り切った。
<桐蔭学園 17−10 東福岡>

30分、桐蔭のペナルティキックは右中間で距離が約45m。
かなり難しい位置だが津田貫汰はこれを成功。
<桐蔭学園 20−10 東福岡>

直後に前半が終了する。

31分、桐蔭は左ラインアウトからオープンに展開。
FL伊藤峻祐が中央からラインブレイクして、NO8平石颯がフォロー。
SH小西泰聖がインゴール近くに持ち込み、最後はHO紀伊遼平が抑えた。
<桐蔭学園 27−10 東福岡>

33分、東福岡は南川紘基→小西優治

37分、東福岡は左ラックから右オープンに展開。
SO廣瀬雄也が少し貯めて、ギリギリの間合いでリリースする。
CTB原口虎太郎が12番とクロスして斜めに入り、パスを受けて走り切った。
<桐蔭学園 27−17 東福岡>

40分、桐蔭は正面15mから津田貫汰がペナルティキックを成功。
<桐蔭学園 30−17 東福岡>

44分、桐蔭は中央のラックから右オープンに展開。
CTB江川剛人が左に踏み込んでパスを受け、タックルを外す。
江川はそのまま加速すると、巧みな加減速でカバーDFに捕まらず約40mを走り切った。
<桐蔭学園 37−17 東福岡>

46分、東福岡はキックオフをキープしてラックを連取。
HO福井翔が左中間から裏に抜けてタックルを受け、
桐蔭はこのボールに対して激しくプレッシャーをかけていた。
しかしHBがプレッシャーを受けながら左大外の狭いサイドにつなぐ。
最後はWTB古里樹希がまっすぐ走り切った。
<桐蔭学園 37−22 東福岡>

47分、東福岡は廣瀬雄也→中村太一。竹下拓己→高本とむ。
竹下はキックのいい魅力的なFBだった。
ただ代わって入った高本とむも2年生で181cm・85kgの大型ランナー。
一昨年の大阪府スクール選抜に入っていた。
芦塚仁(大阪桐蔭)とセンターを組んでいましたね。
名前が特徴的なので覚えていました(笑)

50分、東福岡は22m付近のラックからFWがサイドを突いて相手を巻き込む。
SHが左ショートサイドに展開し、SO宝田悠介が軽く溜めて順目に振る。
原口虎太郎がパワフルに抜け出してトライ。
<桐蔭学園 37−29 東福岡>
原口虎太郎は本日2トライ目。
宝田悠介は伊丹RSが全国を制した時のSOですね。
廣瀬が下がってからは彼がSOに入っていた。

53分、東福岡は木原優作→上野瑠久。

56分、桐蔭学園はFWが縦を突いてインゴールに迫る。
SHが後方に振って、SO津田貫汰が楽々ドロップゴールを成功。
<桐蔭学園 40−29 東福岡>

この試合の津田貫汰は4本のコンバージョンを全て成功。
加えてPGとDGも2本ずつ完璧に成功させている。
かなり難しい位置もあった中で驚異的な成功率だった。

59分、東福岡は右中間のラックから左に展開。
HBが順目に振り、CTB中村太一が外に大きく飛ばしパス。
スローフォワード気味にも見えたが、WTB高本とむが大外から抜け出す。
高本はタックルを振り切ってそのまま20m以上を走り切った。
<桐蔭学園 40−34 東福岡>

さらに東福岡の「時間」がわずかに残っていた。
桐蔭が相手のラックからターンオーバーしてこれで本当に終了…。
と思ったらそこで桐蔭バックスがノックオン。
そんな「ドタバタ」はありましたが、スコアは動かずタイムアップ。

ボールがよく動く、スペクタクルな試合でした。
東福岡も控えも含めて「個」は当然いたのだけど、ハンドリングのミスが多かった。
桐蔭が勝つべくして勝った内容でした。

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選抜準々決勝 流経大柏×春日丘

第19回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会。
5日は準々決勝の4試合が行われます。
熊谷スポーツ文化公園陸上競技場の第2試合は流経大柏と春日丘の対戦だ。
流経大柏は関東新人戦の決勝で桐蔭学園に敗れて関東第2代表。
春日丘は圧倒的な強さで2月の東海大会を制している。

流通経済大学付属柏高校
PR  葛西拓斗  3年 184/104
HO  中山郁大  2年 166/77
PR  神田剛   3年 176/100
LO  野澤伴丞  3年 173/74
LO  八木澤龍翔 3年 186/96
FL  篠澤輝   2年 183/86
FL  當眞真   3年 173/74
NO8 星野竜輝  3年 187/86
SH  諸井琉哉  3年 166/64
SO  家村健太  3年 176/80
WTB 當眞慶   3年 180/87
CTB 土居大吾  3年 178/85
CTB 柳田翔吾  3年 179/76
WTB 永山大地  3年 175/80
FB  金澤春樹  3年 176/90

中部大学春日丘高校
PR  池田真人  3年 175/95
HO  肥田晃季  3年 176/102
PR  青木康太郎 3年 175/101
LO  田中希門  2年 183/100
LO  村松大誓  3年 179/100
FL  平沼泰成  2年 172/86
FL  丹羽航太  3年 175/89
NO8 古庄竜也  3年 186/83
SH  岡本泰斉  3年 173/70
SO  市野湧大  3年 174/75
WTB 宮本晃太朗 2年 164/72
CTB 赤木拓朗  3年 175/75
CTB 野中太陽  3年 174/87
WTB 冨永悠剛  3年 170/70
FB  大藪洸太  3年 181/77


どちらも見るからに鍛えられていた。
ウエイトトレーニングをしっかりやっているチームなんだろう。
序盤はボールの動かない展開になった。
どちらもラック周りでじっくり持つ、動かす狙い。

11分、流経大柏はゴール正面10mの好位置でペナルティキックを得る。
PR葛西拓斗がまず縦を突いてFWが塊となってと前進。
最後はラックサイドからPR神田剛が押し込んだ。
コンバージョンは柳田翔吾が成功。
<流経大柏 7−0 春日丘>

16分、春日丘はSO市野湧大が敵陣内で相手のFBにキックチャージ。
インゴールにこぼれたボールを自ら抑えた。
<流経大柏 7−5 春日丘>
両校ともキッカーは距離が出ていたけれど、
たまに弾道が低くなっていたのはやっぱりまだ高校生。
ただ金澤春樹のキックはハマると凄かったです。

27分、春日丘は右ラインアウトをキープ。
モール、近場のラックでじっくり2,3分は持っていたと思う。
最後は中央でモールを組み、NO8古庄竜也が抑えた。
コンバージョンは市野湧大が成功。
<春日丘 12−7 流経大柏>

30分ハーフの前半は春日丘が5点リードで終了する。
後半はボールの動く展開になった。

33分、流経大柏は神田剛→作田駿介。

37分、流経大柏は左ラックから右オープンに展開。
CTB土居大吾ノリバースから、FB金澤春樹が中央から力強く抜け出す。
SH諸井琉哉はすぐ右をフォローしてラストパスを受ける。トライ。
<流経大柏 14−12 春日丘>

44分、流経大柏は篠澤輝→岡田和暉。
岡田はSHに入り、諸井琉哉がWTB、當眞慶はFLに移る。

45分、春日丘は右に展開。
アタックラインが深く、流経大柏のDFは慌て気味に殺到。
CTB野中太陽は食いついてきた相手を横に小さくずらして縦に急加速。
一気にラインをブレイクして、そのまま走り切った。
<春日丘 19−14 流経大柏>
春日丘は野中太陽以外にも「ランナー」がいましたね。
市野湧大はインサイドからするする抜けていくステップがあった。

46分、流経大柏はFL當眞慶が敵陣右サイドで相手のパスをスティール。
春日丘バックスのイージーミスを突いて難なくトライ。
<流経大柏 21−19 春日丘>

51分、流経大柏は土居大吾らのゲインでインゴールに迫る。
最後のラックはFWがサイドを突いて押し込み、HO中山郁大が抑えた。
<流経大柏 28−19 春日丘>

57分、流経大柏は永山大地→高橋三也。

試合はそのままフルタイム。
流経大柏が接戦を制して4強入りを決めている。

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選抜準々決勝 大阪桐蔭×御所実業

第19回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会。
5日は準々決勝の4試合が行われます。
第3試合は大阪桐蔭と御所実業の関西対決だ。
今大会の8強のうち4校が近畿勢。
大阪桐蔭は3月の近畿大会を制しているチームでもある。

大阪桐蔭高校
PR  江良颯   2年 171/110
HO  中川魁   3年 164/87
PR  安達朋樹  2年 165/100
LO  井道鶴   3年 176/83
LO  江金海   3年 186/79
FL  奥井章仁  2年 177/106
FL  河村レイジ 3年 185/84
NO8 堤田京太郎 3年 180/93
SH  萩原周   2年 174/78
SO  高本幹也  3年 172/76
WTB 秋山哲大  3年 172/77
CTB 三島琳久  3年 174/83
CTB 松山千大  3年 172/82
WTB 芦塚仁   2年 177/93
FB  伴井亮太  3年 174/65

奈良県立御所実業高校
PR  津村大志  2年 172/107
HO  上田悠   3年 172/85
PR  島田彪雅  2年 175/110
LO  鎌田イリヤ 3年 174/81
LO  田中謙太朗 3年 173/83
FL  中森舞樹  3年 173/71
FL  石川大雅  3年 176/71
NO8 西林勇登  2年 174/80
SH  稲葉聖馬  2年 167/73
SO  メイン平  3年 178/83
WTB 吉田賢蔵  3年 171/70
CTB 青木拓己  3年 183/85
CTB 谷中樹平  3年 176/74
WTB 澤口飛翔  2年 175/74
FB  石岡玲英  2年 175/65


4分、大阪桐蔭は敵陣残り5mのスクラムをキープ。
FWが近場を突き、最後はFL奥井章仁が抑えた。
コンバージョンは松山千大が成功。
<大阪桐蔭 7−7 御所実業>

奥井章仁は1年からレギュラーだった選手だ。
パワフルで、1歩目2歩目の鋭さも抜群。
彼がとにかく「攻撃の切り込み隊長」としてよく相手に当たる。

17分、御所実業は右ラインアウトをキープしてモールをプッシュ。
オールを押すというより相手を蹴散らす感じで、15mを一基に押し切る。
最後はNO8西林勇登が抑えた。
コンバージョンは右大外から石岡玲英が成功。
<御所実業 7−7 大阪桐蔭>
今年の御所実業はメイン平を中心にバックス攻撃の迫力は十分。
ただ伝統のモールもやっぱり強力だった。

20分、御所実業はLO鎌田イリヤが左中間に持ち込んでラック形成。
右オープンに展開して、SOメイン平が右大外にキックパス。
FL石川大が大きく弾んだボールを上手くキープして内にリリース。
WTB澤口飛翔がこれをキープして走り切った。
<御所実業 14−7 大阪桐蔭>
メイン平は1年生からレギュラーだった。
宮崎県出身で、お父様はニュージーランドのご出身らしい。
当時はCTBをやっていて、アスリート能力も高い選手だ。
まだケガ上がりで完調ではないようだが、
これは「上手いな」「見えているな」というプレーだった。

28分、御所実業は自陣22m内のペナルティキックから蹴らずにバックスが仕掛ける。
CTB青木拓己、WTB吉田賢蔵がつないで右に小さく振る。
WTB石岡玲英は小パントを裏に蹴り、足元に戻ってきたボールを再び前に蹴る。
石岡はインゴールでボールに届きそうだったが、大阪桐蔭のFWがノーボールタックル。
ペナルティトライとなり、御所実業の得点が認められる。
<御所実業 21−7 大阪桐蔭>

29分、大阪桐蔭は井道鶴がシンビンで7分間の一次退場。

31分、御所実業は自陣のラックからSOが真横にボールを蹴り出す。
高校ラグビーはロスタイムをほとんど取らないので、
「これで終了」とセルフジャッジをしてしまった。
しかしレフェリーは続行を指示。
大阪桐蔭は敵陣22mライン内でラインアウトを得ることになった。

32分、大阪桐蔭は左ラインアウトをキープ。
直後の攻撃で相手のペナルティがあったが、クイックリスタート。
最後はPR江良颯が走り切った。
<御所実業 21−14 大阪桐蔭>

前半30分は追い風を利した御所実業がリードして終了する。
しかし最後の勿体ない失点が尾を引いたように思う。

後半は大阪桐蔭が圧倒する。
36分、大阪桐蔭は敵陣内で得たペナルティからFWがクイックリスタート。
奥井章仁が縦を突いて相手を巻き込みSHが右に振る。
最後はHO中川魁が押し切った。
<大阪桐蔭 21−21 御所実業>

37分、大阪桐蔭は秋山哲大→野村将大。

43分、大阪桐蔭は自陣22mライン内で相手のモールをターンオーバー。
右に振って、CTB三島琳久が抜け出すと、そのまま裏の大きなスペースにキック。
御所実業は攻めに人をかけていて、カバーDFがいなかった。
大阪桐蔭バックス3人が相手を振り切ってスペースに抜け出して…。
最後は三島が自ら抑えた。
<大阪桐蔭 28−21 御所実業>
心理的にも大きなトライとなった。

44分、御所実業は澤口飛翔→冨岡周。
47分、大阪桐蔭は井道鶴→稲留将貴。
47分、御所実業はメイン平→谷中廉。

49分、大阪桐蔭は敵陣インゴール近くのスクラムをキープ。
ラックを連取して、何度かフラットなパスからFWを縦に当てていた。
最後はFL奥井章仁が取り切った。
<大阪桐蔭 35−21 御所実業>

56分、御所実業は石川大雅→近藤佑樹。石岡玲英→三浦裕次郎。
59分、大阪桐蔭は河村レイジ→大平。安達朋樹→村木亮介。

63分、大阪桐蔭はSO高木幹也が左大外にパントキック。
WTB野村将大がキープしてそのまま抜け出した。
<大阪桐蔭 42−21 御所実業>

高木幹也は左足のキックが素晴らしいスタンドオフ。
この試合はあまり自分が目立つプレーを選択していなかったけれど、
今年の高校ラグビーでも屈指の司令塔だ。

試合はこのままフルタイム。
大阪桐蔭が後半は28−0と御所実業を圧倒。
ベスト4入りを決めている。

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2017年12月30日

花園2回戦 東福岡×昌平

気付くと9年連続になっている12月30日の花園詣。
第97回全国高等学校ラグビーフットボール大会だ。
本日からシード校が登場し、2回戦16試合が3つのピッチで開催される。
東福岡は高校日本代表に7名を送り込む超タレント軍団。
春の選抜でも見たのだが、あの時は「代表抜き」だった。
他のピッチと迷ったが、やはりヒガシを見ないわけにはいかない。
昌平は埼玉の私立校で今大会唯一の初出場校。
サッカーも強豪でこちらは2年連続「高卒プロ」を輩出しています。
ラグビー部は日本での指導歴も長いキース・デイビス氏が関わっている。

東福岡高校
PR  木原優作   3年 175/95
HO  牛嶋憂輔   3年 177/90
PR  萩原壮雅   3年 180/96
LO  清原裕輝   3年 186/98
LO  木下龍    3年 182/90
FL  小島雅登   3年 175/79
FL  木原音弥   3年 183/91
NO8 福井翔大   3年 187/92
SH  隠塚翔太朗  3年 168/68
SO  丸山凛太朗  3年 173/77
WTB 焼山功雅   3年 172/74
CTB 吉村紘    2年 176/81
CTB 久保田直之  3年 170/73
WTB 堀田南雄斗  3年 179/87
FB  稲吉渓太   3年 174/83

昌平高校
PR  釜谷慎司   2年 160/86
HO  渡邉飛勇   3年 171/90
PR  ブラウン健人 3年 165/95        
LO  岡田大生   3年 174/89
LO  岩下透羽   3年 180/95
FL  齋藤響    2年 164/76
FL  加藤舜也   3年 165/81
NO8 ウェストブルック・ティム
           3年 172/73
SH  杉山樹    3年 167/65
SO  鳥居健悟   2年 178/73
WTB ジョンストン・ケン
          3年 175/71
CTB 鈴木龍    2年 181/84
CTB 岡部奨起   3年 175/82
WTB 宇佐美力   3年 168/71
FB  藤田夏生   2年 175/75


7分、東福岡は敵陣22mライン内でスクラムを得る。
フッキングがやや乱れたもののNO8福井翔太が自ら持ち出す。
福井が左サイドに大きく持ち出し、そこからラックを連取する。
最後は右大外のラックからSH隠塚翔太朗が中に振って…。
NO8福井翔太が再び食い込んで取り切った。
コンバージョンは丸山凛太朗が成功。
<東福岡 7−0 昌平>

福井翔太は高卒で強豪パナソニックに進む今大会再注目の逸材。
187cm・92kgでも見た目は細い感じで、まだ大きくなりそう。
高校生レベルではパワーでやれてしまうのかもしれないが、
彼の特徴はしなやかで、柔らかい動きのできるところだと思う。
相手をずらす、タックルを受けてもいなすというタイプ。
仮に相手に捕まったも立ったままボールを活かせる。
いい意味で不確定要素があるとすれば、
どのポジションでどういうプレーを売りにする選手になるかという部分。
高2で選ばれた昨季の高校代表ではWTBを任されていた。
一方でブレイクダウン周りの「職人」的な適性があるかもしれない。

昌平もここから東福岡によく抵抗する。
東福岡は立ってつなぎ、ピッチを広く使ってくるスタイル。
自陣22mライン内でも蹴らずにボールを動かしてくる。
昌平はしっかりと「オーガナイズ」を作って、外まで穴を空けずに対応していた。
ボールを持ったら東福岡と同じようにボールを動かして、
短いラインで正々堂々と仕掛けていた。
「なるほどこれなら深谷に勝つな」というグッドチームである。

18分、昌平はSH杉山樹が敵陣右サイドに絶妙のキックを入れる。
東福岡の形が悪くなり、SO鳥居健悟は22mライン内で相手のキックをチャージ。
東福岡の選手も浮き球を自陣側へ戻そうと片手で引っ掛けたがほぼ真下にこぼれる。
鳥居はこぼれ球を収めてそのままゴールすぐ横で抑えた。
コンバージョンはジョンストンケンが成功。
<昌平 7−7 東福岡>

21分、東福岡は敵陣深くで右ラインアウトをキープ。
福井翔太が中に持ち出してラックを作り、HB陣が左に振る。
CTB吉村紘が左中間から中に上手く切れ込んでトライ。
<東福岡 14−7 昌平>

前半30分は東福岡の7点リードで折り返しとなる。

試合は後半。
30分、東福岡は荻原壮雅→小林賢太。木下龍→山下拓真。
高校日本代表のPR小林賢太が入った。
機動力の高い、ボールハンドリングが素晴らしい大型PRだ。

32分、東福岡は敵陣で得たスクラムから福井翔太が8単で持ち出す。
左サイドのラックから右→左と振り、LO山下拓真が力強く縦を突いた。トライ。
<東福岡 21−7 昌平>

35分、東福岡は右サイドのスクラムから左オープンに展開。
順目にぽんぽんとつないで最後は13→11とつないで…。
WTB焼山功雅が左大外から抜け出して中に回り込んで抑えた。
<東福岡 28−7 昌平>

36分、東福岡は牛嶋憂輔→福井翔。

37分、東福岡は右ラックから左に展開。
PR小林賢太が上手くつなぎ、SO丸山凛太朗も絶妙オフロード。
CTB久保田直之が左中間から独走し、3人が外で余る状態。
最後はFB稲吉渓太がフォローして抑えた。
<東福岡 35−7 昌平>

昌平のオーガナイズが崩れたというよりも、
足が止まって「一人ひとりの守れる幅」が狭くなっていた。
東福岡はそういう小さなズレを見逃さない。
外に広がっていれば縦を突くし、中に集まっていればワイドを突く。
そういう状況判断も含めて上手い。

39分、東福岡は福井翔大→志氣陸王。吉村紘→原口虎太郎。
39分、昌平はブラウン健人→森本大介。宇佐美力→浅井信之祐。
40分、丸山凜太朗→宝田悠介。

44分、東福岡は自陣深くのスクラムから蹴らずに展開。
細かくボールを動かして、ラックも連取して…。
最後は久保田直之がタックルを外して15m強を走り切った。
コンバージョンは久保田が狙って失敗。
<東福岡 40−7 昌平>

45分、東福岡は木原音弥→長田啓。
45分、昌平は杉山樹→吉尾圭之佑。岩下透羽→平澤明和。
49分、昌平は木原優作→野田智。

50分、東福岡はPR小林健太が22mライン付近のラックからピック&ゴー。
ハンドオフも使いながら4人振り切ってトライ。
強くて柔らかいランニングでした。
<東福岡 47−7 昌平>

51分、昌平は岡田大生→篠澤太陽。

53分、東福岡はラインアウトをキープしてラックを練習。
最後はLO山下拓真がインサイドから力強く持ち出してトライ。
<東福岡 52−7 昌平>

55分、昌平は加藤舜也→土屋幸次郎。

56分、東福岡は左スクラムから狭いサイドに振る。
FB稲吉渓太がゲインし、WTB長田啓がフォローした。
<東福岡 61−7 昌平>
最後のスクラムは小島雅登がNO8、堀田南雄斗がFLに入っていましたね。

57分、昌平は渡邉飛勇→古川大和。

58分、東福岡は相手のキックオフからカウンター。
自陣22mライン内からボールを動かして、
最後はFB稲吉渓太が右大外にラストパス。
1年生WTBの志氣陸王が走り切った。
<東福岡 68−7 昌平>

試合はそのままノーサイド。
東福岡が後半に突き放して3回戦出場を決めている。

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花園2回戦 石見智翠館×常翔学園

第2試合はメインスタジアムに移動。
花園は2019年に向けて改装工事を進めている。
高校ラグビー期間中は工事を止めているが、足場などは残っている。
「ゴルフ練習場の打ちっ放し台」は取り壊され、
新しいゴール裏として建設が進んでいた。
石見智翠館と常翔学園の好カードが2回戦から実現した。
常翔がシード落ちした結果ですね。

石見智翠館高校
PR  浅井慧太  3年 180/110
HO  山本泰之  3年 172/92
PR  秋枝健太  2年 179/116
LO  徳谷琉希  2年 182/96
LO  武内慎   2年 190/100
FL  柳川正秀  3年 183/86
FL  村上元康  3年 179/91
NO8 齋藤龍夜  3年 178/91
SH  田原慶人  2年 162/63
SO  落和史   2年 181/75
WTB 鎌田進太郎 3年 170/72
CTB 佐藤泰我  2年 171/82
CTB 佐藤友亮  2年 177/84
WTB 林隆広   3年 176/82
FB  川瀬諒太  3年 172/79

常翔学園高校
PR  長岡幸輝  3年 170/95
HO  松岡陸斗  3年 173/95
PR  為房慶次朗 1年 180/110
LO  梁本旺義  2年 180/90
LO  松浦祐輝  3年 177/82
FL  譲原匠海  3年 171/83
FL  山本大輝  3年 172/84
NO8 石田吉平  2年 168/70
SH  前田翔哉  2年 163/60
SO  高桑基生  3年 170/80
WTB 河野竣太  3年 175/65
CTB 山本紫温  2年 172/84
CTB 岡野喬吾  1年 181/83
WTB 高田清太郎 3年 168/65
FB  山川一瑳  2年 188/80


常翔は1年生二人が先発。
為房慶次朗は昨年のジュニア対抗戦で見て驚いた。
昨年の時点で「180cm・96kg」かな?
大型だし動ける、ボールを運べる選手ですね。

1分、石見智翠館は左ラインアウトをキープしてモールを押す。
最後はNO8齋藤龍夜が左大外の狭い側に持ち出してトライ。
<石見智翠館 5−0 常翔学園>

6分、常翔学園は左サイドのラックから右に展開。
NO8石田吉平が中央から左に踏み込み、縦へ抜け出してトライ。
コンバージョンは高桑基生が成功。
<常翔学園 7−5 石見智翠館>

10分、石見智翠館は右ラインアウトからモールを押して齋藤龍夜がトライ。
コンバージョンは落和史が成功。
<石見智翠館 12−7 常翔学園>

18分、常翔学園は22mライン付近のスクラムから8単。
石田吉平が切れ切れのランニングで走り切った。
<常翔学園 14−12 石見智翠館>

21分、石見智翠館は左サイドのラックから右オープンに展開。
常翔のDFがボールサイドに食いつき過ぎていた。
パスが少し乱れたものの、WTB林隆広がルーズボールを拾って右大外にトライ。
<石見智翠館 19−14 常翔学園>

28分、石見智翠館は相手陣内深くの常翔スクラムをターンオーバー。
NO8齋藤龍夜が持ち出してパスアウト。
SOの位置に入っていたFL村上元康がパスを受けて抑えた。
<石見智翠館 26−14 常翔学園>

試合は後半。
32分、常翔学園は中央のラックから左に展開。
SO高桑基生が外へ斜めに走り込んでトライ。
<石見智翠館 26−21 常翔学園>

37分、石見智翠館は右サイドから深いラインでオープンに展開。
齋藤龍夜が大外から中にオフロードでつなぎ、林隆広がトライ。
<石見智翠館 33−21 常翔学園>
NO8齋藤龍夜はモールのキャリアーとしてトライを量産。
加えてラインに入っても上手さを見せていた。

38分、石見智翠館は村上元康→中嶋浩一朗。
39分、常翔学園は3枚替え。
長岡幸輝→高井翔太。山本紫温→田中将騎。山川一瑳→河村謙尚。

山川一瑳は188cmで俊足という逸材。
ただボールを動かす、ラインに入って周りを活かすという部分は課題かな。
今日は「これ」という見せ場を作れなかった。
以後の交代は割愛。

49分、常翔学園は左ラインアウトから右に展開。
NO8石田吉平が勢いをつけて走り込み、そのまま走り切った。
<石見智翠館 33−28 常翔学園>

石田吉平はこれでハットトリック。
「セブンスアカデミー」に入っているランナーである。
春はCTBを任されていたが、NO8でもアタック力を見せていた。
彼は168cm・70kgという小兵。
一方でまずスピードが圧倒的で、ランニングしていて姿勢がぶれない。
いわゆる体幹の強いタイプなんだろうし、左側への小さな重心移動の威力が凄まじい。
ステップを切ってもほとんど減速しないで、そのままの勢いで行ってしまう。
あとボールを「受ける直前」に小さくズレを作って、
受けた瞬間にはもう自分の抜けていくスペースを作っている。
「柔よく剛を制す」でなく「鋭よく剛を制す」ってタイプですね。

51分、常翔学園はCTB岡野喬吾が自陣からゲイン。
最後は石田吉平がパスを受け、ラックの左側へ回り込み走り切った。4トライ目。
<常翔学園 33−33 石見智翠館>

54分、石見智翠館は左スクラムからモールを組み、そのまま押し切った。
<石見智翠館 38−33 常翔学園>

58分、石見智翠館は左ラインアウトからモールを一気に押す。
10m以上はあったが一気に押し切った。
<石見智翠館 43−33 常翔学園>

試合はそのままノーサイド。
石見智翠館はモールを活かして効率的に得点できた。
常翔学園は石田吉平が凄味を見せたが及ばず。
ただとにかく面白い試合でした。

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2017年09月18日

太陽生命カップ

太陽生命カップ2017の最終日を見に行く。
正式には第8回全国中学生ラグビーフットボール大会。
トーナメントの「山」は3つある。
第1ブロックが中学で第2がスクール、第3は女子だ。
会場は水戸市のケーズデンキスタジアム。
今回は第2ブロック、第1ブロックの決勝戦を見た。
第1試合がスクール決勝。
横浜ラグビースクールと長崎ラグビースクールの対戦だ。

念のため説明するとこの年代は12人制。
BKは高校以上と同じで、FWの第3列が無い。
スクラムはノーコンテスト(=押しちゃいけない)です。
試合は高校より更に短い20分ハーフ。
しかも今日は飲水タイムがありました。

横浜ラグビースクール
PR  渡邉元   3年 172/72
HO  高木颯太  3年 172/61
PR  倉島昂大  3年 173/101
LO  成田薫   3年 178/80
LO  小澤悠人  3年 175/60
SH  清水翔大  3年 165/55
SO  吉田輝雅  3年 172/61
WTB 佐藤健次  3年 175/90
CTB 近藤匠   3年 166/62
CTB 亀井貴史  3年 174/74
WTB 林新太郎  3年 180/70
FB  三浦哲   3年 165/53

長崎ラグビースクール
PR  楳原大志  2年 165/75
HO  溝江聖   3年 168/65
PR  田代翔   3年 170/70
LO  川村光平  3年 176/68
LO  山口冬志朗 3年 160/68
SH  高比良駿介 3年 176/85
SO  筒口允之  3年 168/67
WTB 川上拓夢  3年 160/68
CTB 牧島凛友  3年 160/53
CTB 森口太一  3年 175/70
WTB 諸山祐祥  3年 157/60
FB  松竹龍之介 3年 175/70


試合の立ち上がりは長崎が相手陣に押し込んでいた。
FWがピック&ゴーやフラットなパスからサイドを突く。
ただ横浜もタックル、接点でしっかり対応し、自陣で耐えていた。
長崎もオフサイドなどのオフェンス側のペナルティが2つ、3つと続いて…。
今思えば横浜は余裕を持った対応だったのかもしれない。

横浜が攻めに転じると一気にスコアを重ねる。
8分、横浜はSHがラックサイドに振って佐藤健次が一気にゲイン。
まず一次防御を簡単に破って、カバーDFにも体勢が崩れない。
相手のタックルを「背負う」ような状態で突進してねじ込んだ。
<横浜ラグビースクール 5−0 長崎ラグビースクール>

佐藤健次は体格を見ててっきり第1列かと思ったら何とWTB。
175cm・90kgという体格でステップも切れる。
中央の狭いスペースから割り込むような突破ができる。
タックルが来てもそのまま引き摺っていってしまう。
足腰の強さ、バランスが優れていてこの年代では別次元だった。
ウイングとして外に張るのでなく、
SOの位置に立って中からどんどん仕掛けていた。

横浜は他にもPR倉島昂大、WTB林新太郎と大型選手が揃う。
決して「ただ大きい」だけでなく、動きの良さやスキルもある。
ラグビーはサッカーや野球ほど「クラブの選抜化」が進んでいない。
しかし横浜に限っては「エリート」が集まっているようだ。

14分、横浜は大型選手が縦を突いてラックを練習。
最後はSO吉田輝雅がパスダミーからインサイドを抜けてトライ。
コンバージョンは亀井貴史が成功する。
<横浜ラグビースクール 12−0 長崎ラグビースクール>

18分、横浜はラインアウトからモールで少し押す。
SOが右のアタックラインに振って、
最後はWTB佐藤健次がぐりぐり押し込んだ。
<横浜ラグビースクール 19−0 長崎ラグビースクール>

22分、長崎は正面20mの好位置でペナルティキックを得る。
しかし筒口允之が狙って失敗。

前半は横浜が大きくリードして折り返す。

23分、横浜は敵陣22m内のスクラムから8単。
スクラムに入っていたWTB佐藤健次が持ち出して…。
10mくらいあったと思うが、タックルを引き摺って自ら押し込んだ。
<横浜ラグビースクール 26−0 長崎ラグビースクール>

30分、横浜は田中諒汰→北野駿。
34分、横浜は渡邉元→櫻井駿。
37分、横浜は倉島昂大→奈須晴哉。
37分、長崎は楳原大志→橋田晏空、田代翔→橋響。
39分、横浜は三浦哲→桶谷耶馬斗。
40分、横浜は清水翔大→佐藤玲音。

その後は長崎もチャンスを作っていたが横浜の防御を破れない。
しかし終了間際に一矢を報いる。

41分、長崎はラックを連取して最後は左大外。
高比良駿介が身体を回転させてタックルを外し、自ら抑えた。
コンバージョンは難しい位置から筒口允之が成功。
<横浜ラグビースクール 26−7 長崎ラグビースクール>

高比良駿介は6番なので一応SHのはずなのだが、
この世代はあまりポジションが関係無さそう。
大型で機動力があり、CTBや第3列の適性がありそうだった。

試合はそのまま26−7でノーサイド。
横浜ラグビースクールがクラブの部を制している。
試合の詳細はこちらでもどうぞ。

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続いて第1ブロック(中学)の決勝。
基本的に関東、九州、兵庫はクラブ勢が強い。
大阪と京都、秋田は部活が強い。
自分はそんなイメージを持っている。
「クラブ」と言ってもJユースみたいに毎日練習できるわけじゃない。
練習時間を取れるという意味では部活が有利なのかな?

横浜RSなどは「個がどんどん仕掛けてくる」イメージで、
「昔の明治」っぽいスタイルだった。
勧修中はしっかりとアタックラインがあって、
ループのような変化もつけて、いい意味でラグビー的だった。

東海大学付属仰星高等学校中等部
PR  前川直哉  3年 175/90
HO  三村真嶺  3年 177/85
PR  安斎良彩  3年 174/80
LO  楠田知己  2年 177/64
LO  水野大志  2年 172/63
SH  福本颯翔  3年 162/51
SO  村岡麟太郎 3年 166/60
WTB 河村凌馬  3年 165/67
CTB 野中健吾  2年 177/77
CTB 森龍之介  3年 165/61
WTB 大畑亮太  3年 171/60
FB  中俊一朗  2年 174/65

京都市立勧修中学校
PR  中野敢太  2年 175/53
HO  田村譲司  3年 173/73
PR  谷本龍星  2年 174/83
LO  岩城悠弘  3年 164/58
LO  武内太星  3年 168/60
SH  松永壮太朗 3年 183/68
SO  仲西翼   3年 163/50
WTB 中川湧眞  3年 160/50
CTB 小林修市  2年 173/60
CTB 門颯馬   3年 172/68
WTB 神田蓮音  3年 164/62
FB  吉野遼   3年 175/74


1分、勧修はスクラムから右オープンに展開。
ラックからさらに右へ振って、最後はFB吉野遼が縦を突いてトライ。
コンバージョンは吉野が右大外から成功。
<勧修中 7−0 東海大仰星中>

吉野遼は12番だがSOの位置に入ってゲームを作っていた。
彼はふわっと浮かしたり飛ばしたり、背中から通したり…。
司令塔としてそういうトリッキーなパス感覚を持っているタイプだった。
キックも蹴れるし、体格の利を生かして自らも縦に切れ込める。
高1から花園で活躍できる人材でしょう。

5分、仰星は左大外から仕掛ける。
WTB大畑亮太が「右→左」の大きなサイドステップから縦に抜ける。
彼はカバーDFも外して、ひとりで50mを走り切った。
<勧修中 7−5 東海大仰星中>

12分、仰星は短いラインで崩して右大外からの仕掛け。
WTB大畑亮太が右大外をゲインして中に戻す。
LO楠田知己は上手くフォローして、ターンしてタックルを外す。
最後はLO水野大志が余って悠々と走り切った。
コンバージョンは河村凌馬が成功。
<東海大仰星 12−7 勧修中>

東海大仰星の両ロックは2年生ながら170cm超。
CTBの野中健吾もそうだが2年に大型選手が揃っている。

東海大仰星はフィジカル的にも粒揃いで、
ラグビーもしっかり教えられている。
彼らは「ポッド」を使いこなしていて、
3人4人がボールの周りに集結して狭いエリアを攻略する。
「仰星高がますます強くなるな…」と思った。

21分、勧修は吉野遼が小さいパントを蹴る。
吉野は自ら捕球できなかったが、
ルーズボールを味方が拾って左に振る。
大外でWTB河村凌馬がパスを受けてそのまま走り切った。
<勧修中 12−12 東海大仰星中>

互角の展開で前半20分が終了する。
後半もこのままいくかな?と思ったら仰星が突き放した。
前半の勧修中はよく踏み込んでタックルをしていたが、
後半は一次防御を破られるようになってしまう。
連戦、暑さによる消耗がより強く出ていた。

22分、仰星はラックを連取して最後はPR前川直哉が左大外にトライ。
<東海大仰星中 19−12 勧修中>

28分、仰星はLO楠田知己の中央突破でゲイン。
このラックから右オープンに展開する。
WTB河村凌馬が完全に余ってトライ。
<東海大仰星中 26−12 勧修中>

33分、行政は左中間12,3mの好位置でPKを得る。
ショットを選択して河村凌馬が成功。
<東海大仰星中 29−12 勧修中>

34分、勧修中は谷本龍星→中野椋太。神田蓮音→溝渕駿哉。

35分、仰星は敵陣に蹴り込んだキックをキープして前進。
アンストラクチャーの状況で、ラインは左側に3人だけ。
これを見たSH福本颯翔がパスダミーから縦に抜け出してトライ。
<東海大仰星中 36−12 勧修中>

試合はそのままノーサイド。
東海大仰星が個、戦術とも強さを見せて優勝を決めている。
試合の詳細はこちらでもどうぞ。

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2017年04月06日

選抜準々決勝 国学院久我山×東福岡

第18回全国高校選抜ラグビー大会準々決勝。
熊谷陸上競技場の第4試合は國學院久我山と東福岡の対戦だ。
去年の高校サッカー決勝で見たカードですね(笑)

東福岡のラグビー部は昨年度に「三冠」を達成したチーム。
しかもレギュラーに2年生が多く、今年はそれチームになり得る。
ただタレントがい過ぎるが故に大量9名をU18日本代表の欧州遠征に抜かれた。
言葉は悪いけれど今日は「1.7軍」くらいの感じかな。
ただそれでも東福岡は東福岡だし、他のメンバーは花園で見よう。

國學院大学久我山高校
PR  朝田将多  3年 175/92
HO  佐々木蓮  3年 170/88
PR  山本渓太  3年 176/101
LO  本田颯太  3年 180/90
LO  臼田湧人  3年 182/91
FL  金原匡佑  2年 176/85
FL  小柳圭輝  3年 172/88
NO8 大石康太  3年 178/92
SH  山本凌介  3年 167/68
SO  中楠一期  2年 174/81
WTB 衣笠竜世  3年 174/78
CTB 阿部直孝  3年 172/78
CTB 槇瑛人   2年 175/84
WTB 遠山拓   3年 174/78
FB  武藤啓亮  3年 178/74

東福岡高校
PR  荻原壮雅  3年 177/93
HO  牛嶋憂輔  3年 177/90
PR  海庵竜也  3年 175/101
LO  長田啓   2年 176/76
LO  岡田澄空  2年 184/95
FL  本山慶都  3年 175/82
FL  福井翔   2年 171/83
NO8 小島雅登  2年 175/75
SH  平尾剛士  3年 168/70
SO  宝田悠介  2年 173/72
WTB 焼山功雅  3年 172/70
CTB 吉村紘   2年 175/85
CTB 久保田直之 3年 170/74
WTB 梶木馨太  3年 174/70
FB  古里樹希  2年 174/82


1分、久我山は東福岡のキック処理ミスから好機を得る。
敵陣残り5mのスクラムからNO8大石康太がボールを右に持ち出す。
アタックラインの逆目を突く8単が決まって先制する。
コンバージョンも武藤啓亮が成功。
<國學院久我山 7−0 東福岡>

6分、久我山はゴール正面25mの位置でペナルティキックを得る。
「ショット」を選択して武藤啓亮が成功。
<國學院久我山 10−0 東福岡>

9分、久我山は右中間のスクラムから8→9。
右ショートサイドに持ち出して上手く数的優位を作る。
最後はWTB遠山拓が走り切った。
<國學院久我山 17−0 東福岡>

13分、久我山は残り5mほどの好位置でスクラムを得る。
左中間からFWが内側、内側と中に縦を突いて…。
最後はLO本田颯太がゴール下で抑えた。
<國學院久我山 24−0 東福岡>

今季の久我山はいわゆる「大駒」を擁するチームではない。
だから主力不在でも観戦者は東福岡の有利を想定していたと思う。
よもやの展開に自分も固唾を呑んでいた。

しかし東福岡がここから盛り返す。
19分、東福岡はLO長田啓がピック&ゴーから押し切った。
コンバージョンは吉村紘が成功。
<國學院久我山 24−7 東福岡>

21分、東福岡は相手のキックミスよりセンタースクラムから再開。
このボールを継続して、バックスが右サイドを一気に破る。
CTB吉村紘がつないで、CTB久保田直之はオフロード。
最後はWTB梶木馨太が右大外を走り切り、3人で50mを取り切った。
<國學院久我山 24−14 東福岡>

26分、東福岡は敵陣22mライン内のぺなる敵から速攻。
速いテンポでボールを動かしてラックを連取。
最後は平尾剛士が右に振り、SO宝田悠介が外へ斜めに走ってトライ。
<國學院久我山 24−21 東福岡>

31分、東福岡は宝田悠介が個人技で仕掛ける。
パスダミーから裏に抜けると、
そのままインサイドをするすると抜けて40mを走り切った。
<東福岡 28−24 國學院久我山>

宝田悠介はプログラムに掲載されていなかった。
しかし鋭くインサイドを破る切れ味と視野は只者でない。
でも名前に記憶があるな…と思ったら、
伊丹RSが太陽生命杯を制した時のSOですね。
あのチームのベストプレイヤーでした。
「どこ行くんだろう?」と気になった記憶があったけれど…。
野球とは逆で最近は「関西のトップ・オブ・トップ」が九州にやってくる。

東福岡が10分強で4トライ。
前半30分を4点リードで折り返す。
全く慌ててないというか、火がついたというか…。
FW戦、特にモールDFは全く出来てなかった。
チームとして良くも悪くもそういう「詰め」に手を付けていない。
正選手のうち「5分の3」が不在なのだから連携の難もある。
しかしバックスが一度ボールを持つと、ヒガシはヒガシだった。

しかし久我山も盛り返す。
31分、久我山はモールからFL小柳圭輝がトライ。
<國學院久我山 29−28 東福岡>

39分、東福岡は22mライン内のペナルティキックを得る。
相手のノックオンオフサイドで得たチャンスからすぐ右オープンに展開。
宝田悠介がつなぎ、SH平尾剛士はオフロード。
最後はFB古里樹希が走り切った。
<東福岡 33−29 國學院久我山>

46分、東福岡は敵陣22mライン内でペナルティキックを得る。
相手のノットリリースから得たチャンスからすぐリスタート。
左大外への飛ばしパスで一気にボールを運び、WTB焼山功雅が走り切った。
<東福岡 40−29 國學院久我山>
とにかく「バックスが持てば」という感じだった。
ラインアウトより、普通に回した方がトライにつながるんですから。

53分、久我山はかなり長いシリーズでラックを連取。
東福岡はひとり傷んでちょうど14人になっていた。
最後はモールを推してLO臼田湧人が抑える。
<東福岡 40−34 國學院久我山>

55分、東福岡は本山慶都→吉永昂生。

58分、東福岡はバックスのビッグゲインから22mライン付近に進出。
SH平尾剛士がラックサイドを抜け出す。
FL福井翔がフォローして絶妙オフロード。HO牛嶋憂輔が中央で抑えた。
<東福岡 47−34 國學院久我山>

60分、東福岡のノーホイッスルトライ。
キックオフをキープして長田啓が左からビッグゲイン。
右オープンに展開して、WTB梶木馨太が走り切った。
<東福岡 54−34 國學院久我山>

そのままノーサイド。
東福岡がヒガシらしく堂々と撃ち合って4強入りを決めている。

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選抜準々決勝 京都成章×大阪桐蔭

引き続いて第18回全国高校選抜ラグビー大会準々決勝。
熊谷陸上競技場の第3試合は関西同士の対戦だ。
3月下旬の近畿大会は京都成章が制し、大阪桐蔭はベスト4。
ただ京都成章は3選手がU18日本代表の欧州遠征に参加中。
西川虎哲も本来は呼ばれていたが負傷で辞退している。
というわけで主力が4名抜けているということになる。

京都成章高校
PR  成宮銀次朗 3年 176/110
HO  相根大和  3年 171/89
PR  龍田恭佑  3年 174/105
LO  松田進太郎 3年 174/89
LO  平井絃暉  3年 179/85
FL  藤井颯   3年 173/77
FL  隈元添太  3年 168/76
NO8 園田亜弥斗 3年 170/84
SH  片岡祐二  2年 160/64
SO  安藤海志  2年 165/65
WTB 堀田礼恩  3年 177/85
CTB 塩谷大稀  3年 175/82
CTB 南部翔大  2年 172/81
WTB 黒井太海  3年 172/78
WTB 二村莞司  2年 177/77

大阪桐蔭高校
PR  井道塊   3年 175/93
HO  中川魁   2年 164/84
PR  木村太一  3年 167/93
LO  花村夏輝  3年 181/94
LO  楠田秀磨  3年 178/88
FL  鈴川琉生  3年 181/100
FL  上山黎哉  3年 172/88
NO8 中野光基  3年 180/98
SH  松山将輝  3年 166/71
SO  高本幹也  2年 172/76
WTB 宮宗翔   3年 181/71
CTB 江良楓   3年 172/78
CTB 松山千大  2年 173/82
WTB 杉原駿   3年 173/66
FB  伴井亮太  2年 174/63


14分、大阪桐蔭は右オープンへの展開。
狭いラインで順目に良いテンポでつないでいた。
最後はSO高本幹也からFB伴井亮太に渡ってトライ。
コンバージョンは江良楓が狙って決まらず。
<大阪桐蔭 5−0 京都成章>

25分、京都成章はCTB塩谷大稀が敵陣でハードタックル。
自陣のスクラムから回していた相手のロストを誘う。
LO松田進太郎が拾ってつなぎ、PR成宮銀次朗が抑えた。
コンバージョンは安藤海志が成功。
<京都成章 7−5 大阪桐蔭>

31分、京都成章はCTB塩谷大稀が真っ直ぐ縦を突いてDFを巻き込む。
塩谷がボールを放して、FB二村莞司が走り切った。
<京都成章 14−5 大阪桐蔭>

熊谷ラグビー場はかなりの強風。
追い風側だった京都成章が前半30分を9点リードで折り返す。

36分、大阪桐蔭は敵陣内のペナルティから速攻。
LO楠田秀磨がラックサイドを突いて押し切った。
<京都成章 14−12 大阪桐蔭>

49分、大阪桐蔭がやはり狭いラインから右オープンに展開。
WTB杉原駿がパントを転がしてそのまま捕球。
前掛かりだった相手の裏を取って、右大外で抑えた。
<大阪桐蔭 17−14 京都成章>

大阪桐蔭がそのまま流れを持って行くかな?という時間帯だった。
京都成章は押川敦治、西川虎哲のダブルエースが不在。
近畿大会で見たときはバックスが技とスピードでよく仕掛けていた。
CTB山本秀もいなかったし、展開したときの怖さを欠いていた。

51分、京都成章は塩谷大稀→長森雅大。

52分、京都成章はFB二村莞司が左サイドから仕掛ける。
スムーズなステップで相手のタックルをいなして走り切った。
<京都成章 19−14 大阪桐蔭>
二村は2トライ。U18には選ばれていないが、能力を見せた。

53分、大阪桐蔭は木村太一→紙森陽太。

大阪桐蔭はトライ後のキックオフでミス。
相手ボールのセンタースクラムからの再開になってしまう。
しかしそこからボールを取り戻して、敵陣のインゴールに押し込んだ。

58分、大阪桐蔭は左ラインアウトをキープ。
モールを優勢に押して、インゴールに迫っていた。
しかしここでオブストラクションの反則が出て逆転を逃す。

京都成章は相手の反則から外に蹴り出して、ラインアウトをキープ。
FWが激しい圧力を受けながら近場のラックで必死にしのいで…。
「ターンオーバーぎりぎり」の状況だったが何とか耐え切った。
後半30分20秒くらいまで時間を使って、SOは横でなく後ろに蹴り出した。

そこで主審の笛がありノーサイド。
京都成章は辛勝だったがベスト4進出を決めている。

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選抜準々決勝 春日丘×桐蔭学園

引き続いて第18回全国高校選抜ラグビー大会準々決勝。
熊谷陸上競技場の第2試合は春日丘と桐蔭学園の対戦だ。
春日丘は大阪朝鮮、流経大柏といった強豪を下しての8強入り。
桐蔭学園は関東王者&優勝候補で鉄板の勝ち上がりである。

中部大学春日丘高校
PR  池田真人  2年 174/90
HO  稲田壮一郎 3年 175/105
PR  伊藤健人  3年 180/102
LO  古庄竜也  2年 186/90
LO  千原拓真  3年 180/95
FL  河口真覇  3年 170/80
FL  堀田雄志郎 2年 180/85
NO8 丹羽航太  2年 176/87
SH  鈴村淳史  3年 170/65
SO  林壮一郎  3年 173/78
WTB 石本智一  3年 182/78
CTB 野中太陽  2年 174/83
CTB 上田泰士  3年 175/85
WTB 岡本泰斉  2年 172/68
FB  大籔洸太  2年 180/70

桐蔭学園高校
PR  山本耕生  3年 172/96
HO  田中慶伸  3年 170/88
PR  細木康太郎 3年 177/103
LO  森田雅之  3年 179/80
LO  小澤翔   3年 174/87
FL  小島静也  3年 178/77
FL  原朋輝   3年 174/88
NO8 高田風吾  3年 174/90
SH  小西泰聖  2年 166/69
SO  田村魁世  3年 170/74
WTB 佐々木隼  2年 177/79
CTB 若松大智  3年 179/80
CTB 竹下日向  3年 176/76
WTB 中村大地  3年 172/77
FB  黒木陽斗  3年 182/80


桐蔭は横浜ラグビースクールの全国優勝メンバーがスタメンの過半を占める。
特に細木康太郎はで見たときの印象が強烈でしたね。
U18代表に入っていると思い込んでいて、「何故いるの?」という感じだった。
この試合でもPR離れした機動力、ハンドリングを見せる。

2分、桐蔭は敵陣22mライン内で左ラインアウトをキープ。
FWがサイドを突いて、徐々にラックが中に移っていく。
最後はPR細木康太郎が中央で抑えた。
コンバージョンは小西泰聖が成功。
<桐蔭学園 7−0 春日丘>

7分、春日丘は堀田雄志郎→金子隼。負傷交代。

9分、桐蔭は右ラインアウトからモールを組み、すぐボールを出す。
LO森田雅之がラックの脇から抜け出して左中間にトライ。
<桐蔭学園 12−0 春日丘>

11分、桐蔭はラックを連取して細木康太郎がインサイドをゲイン。
加減速とパワーでタックルを3人4人と振り切る。
22mラインの外からひとりで走り切った。
<桐蔭学園 17−0 春日丘>

21分、桐蔭はWTB佐々木隼が左サイドを疾走。
スピードで相手を振り切り、そのまま中に回り込んでトライ。
ここからコンバージョンの担当が中村大地に変わった。
<桐蔭学園 24−0 春日丘>

23分、春日丘は鈴村淳史→伊藤広晟。

29分、桐蔭はFB黒木陽斗が自陣からインサイドを一気にゲイン。
WTB中村大地が右をフォローして完全に余り、悠々と走り切った。
<桐蔭学園 31−0 春日丘>

32分、桐蔭は敵陣内のラックからSH小西泰聖が持ち出して右に斜行。
田村魁世が右脇をフォローしてパスを受け、そのままトライ。
<桐蔭学園 38−0 春日丘>

前半30分で既に大差がついてしまう。

42分、桐蔭はラックを連取して狭いラインにテンポよく展開。
細木康太郎がブレイクして上手くリリース。
FL原朋輝がフォローしてトライ。
<桐蔭学園 45−0 春日丘>

43分、桐蔭は一挙に4枚替え。
山本耕生→麻生典宏。田中慶伸→紀伊遼平。
細木康太郎→鷲塚健志。高田風吾→西山周作。

47分、桐蔭は正面25mからのペナルティキック。
「ショット」を選択して中村大地が成功する。
<桐蔭学園 48−0 春日丘>

49分、桐蔭は3枚替え。
田村魁世→松尾東一郎。若松大智→伊藤峻祐。佐々木隼→柴田悠太郎。

55分、桐蔭はFWがじっくり攻めてSO松尾東一郎が右中間にトライ。
<桐蔭学園 55−0 春日丘>

56分、春日丘は丹羽航太→村瀬俊。金子隼→中村達郎。
58分、春日丘は大籔洸太→冨永悠剛。
大籔は負傷交代。左ひざの付近を傷めていた。

60分、桐蔭は敵陣22mライン内のスクラムから右に展開。
インゴールに迫って最後はLO小澤翔が押し切った。
<桐蔭学園 60−0 春日丘>

桐蔭がFW、バックスと偏りなく攻めた。
突っ込みどころのない完勝を見せている。

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選抜準々決勝 佐賀工×石見智翠館

第18回全国高校選抜ラグビー大会は本日が準々決勝。
もう10年くらい連続してこの大会は見に来ていたと思う。
準々決勝の日は全国の8強を1日で見られてお得です。
予選リーグだとミスマッチがあったり、メンバーを落としたりもある。
なのでなるべく準々決勝を見ることにしている。

大会の会場は熊谷のスポーツ文化公園。
熊谷ラグビー場が19年のW杯に向けた改修工事に入ってしまった。
今年の準々決勝、準決勝、決勝は陸上競技場で行われる。
もっともピッチが遠いことを除くと施設的には同格。
Jリーグなどでも使われる会場だ。

第1試合は佐賀工業と石見智翠館の対戦である。
今大会は日程がU18日本代表の欧州遠征と重なった。
参加選手は大会3日目から「中抜け」している。
佐賀工業のPR石川大貴がそちらに参加している。

佐賀工は予選リーグで関西2位の東海大仰星を破った。
石見智翠館は関西、関東、九州がいない組からの勝ち上がり。
だから「佐賀工業が有利なのかな?」と思って見始めたら…。
立ち上がりから予想外の展開になる。

佐賀県立佐賀工業高校
PR  高祖涼太  2年 174/88
HO  大塚慎太郎 3年 170/83
PR  谷口颯   3年 165/103
LO  山内開斗  3年 187/93
LO  山海   3年 187/86
FL  中尾太河  3年 176/81
FL  松田晃汰  3年 180/90
NO8 黒尾丸聡太 2年 174/80
SH  山田航平  2年 165/62
SO  仲西海人  3年 174/72
WTB 水間夢翔  2年 168/75
CTB 矢野裕太郎 2年 171/75
CTB 小柳琢登  3年 186/88
WTB 坂井星太  3年 178/73
FB  松本純弥  3年 171/77

石見智翠館高校
PR  浅井慧太  3年 180/110
HO  山本泰之  3年 172/92
PR  秋枝健太  2年 179/120
LO  徳谷琉希  2年 182/95
LO  武内慎   2年 190/96
FL  中嶋浩一朗 3年 168/77
FL  村上元康  3年 179/90
NO8 齋藤龍夜  3年 178/90
SH  垣本大誠  2年 170/72
SO  川瀬諒太  3年 172/79
WTB 林隆広   3年 176/82
CTB 佐藤友亮  2年 177/74
CTB 伊藤豪大  3年 174/82
WTB 鎌田進太郎 3年 170/73
FB  柳川正秀  3年 183/86


8分、石見智翠館のカウンターアタック。
佐賀工業の長く続いた攻撃からラックをジャッカルーする。
CTB伊藤豪大がラックの脇を抜けてハーフライン付近から独走。
ひとりで50m以上走り切ってトライを決めた。
コンバージョンは川瀬諒太が成功。
<石見智翠館 7−0 佐賀工業>

12分、石見智翠館は敵陣内の好位置で左ラインアウトをキープ。
すぐにFWが持ち出して縦を突き、最後はPR秋枝健太がトライ。
<石見智翠館 14−0 佐賀工業>

この場面は自陣からの超ロングキックが起点。
相手が慌てて戻ってミス、ペナルティを犯してチャンスにつながった。
石見智翠館はSO川瀬諒太、FB柳川正秀のキックを有効活用していた。
特に柳川はトップリーグでもなかなか見ないキック力の持ち主でしたね。
独特の大きなキックモーションから、高い弾道でえぐいキックを蹴る。
ボールを顔の前に一旦持ち上げて降ろして擦り上げるように足を振る。

17分、石見智翠館は敵陣22mライン内のスクラムから8単。
NO8齋藤龍夜が右ショートサイドを突いて走り切った。
<石見智翠館 21−0 佐賀工業>

石見智翠館は直前のラインアウトをターンオーバーされている。
しかしそこからのシリーズで相手のキックをチャージ。
佐賀工が自陣のインゴール内でボールを抑えてスクラムを得ていた。

21分、石見智翠館はWTB鎌田進太郎がラックサイドを抜けて独走。
敵陣10mライン付近から一人で走り切った。
<石見智翠館 26−0 佐賀工業>

佐賀工業のDFは石見智翠館に比べると守備組織に難があった。
特にラックサイドを抜かれたときのカバーが薄かったですね。
一つのゲインから簡単に独走を許していた。

23分、佐賀工業は山田航平→平尾幸太。

32分、佐賀工業は敵陣インゴール間際に押し込む。
相手のペナルティからFWがじっくり攻める。
最後はLO山内開斗が抑えた。
コンバージョンは仲西海人が成功。
<石見智翠館 26−7 佐賀工業>

前半30分は石見智翠館が19点リードで折り返す。
試合は後半。

39分、石見智翠館は鎌田進太郎のゲインなどでインゴールに迫る。
最後はNO8齋藤龍夜がゴール下で抑えた。
<石見智翠館 33−7 佐賀工業>

40分、石見智翠館は浅井慧太→前田康平。

52分、佐賀工業はモール、再モールでインゴールに迫る。
最後はペナルティからFWが速攻。HO大塚慎太郎が抑えた。
<石見智翠館 33−14 佐賀工業>

53分、石見智翠館は3枚替え。
村上元康→佐々木颯馬。中嶋浩一朗→田中寛大。林隆広→徳原優。

56分、佐賀工は坂井星太→錨膂貔
56分、石見智翠館は秋枝健太→長岡類。

60分、石見智翠館は再び3枚替え。
山本泰之→柏木雄太。佐藤友亮→佐藤泰我。徳谷琉希→柿原大輝。

61分、佐賀工は左ラインアウトから何と15人モール。
バックスも全員入る魂のモールで意地のトライ。
<石見智翠館 33−21 佐賀工業>

試合はそのままノーサイド。いい試合でした。

どちらもFWに強みを持つチーム。
ただFW戦は佐賀工がやや優勢だったかもしれない。
佐賀工は序盤のミスが尾を引いて、一気に流れを持っていかれたのが痛かった。
あと石見智翠館はキックを効果的に使って、何より守備が抜群だった。
個々のタックルがいいし、「穴」もなかなか空かない。
佐賀工の大型CTB小柳琢登も「二階建てタックル」で封殺。
小砲郎限のキックを多少「見せた」けれど、突破が最後まで不発だった。

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2017年03月21日

近畿高校大会準々決勝

Bリーグ、高校野球で関西に来ています。
ただ個人的に大きなお目当てだったのが近畿高校ラグビー大会だ。
関西は高校ラグビーの強豪が集中している。
感覚として全国8強のうち半分は関西勢だ。
熊谷の選抜、花園も見に行くけれど、
今選抜はU18日本代表の仏遠征と日程が被った。
東福岡、東海大仰星、京都成章は複数の主力が代表に行く。
そういう事情で近畿大会の「重さ」も出ていた。

近畿大会は16校が出場。
そのうち5チームに選抜の出場権が与えられる。
関西のレベルを考えるとかなり「狭き門」だ。
初戦を突破すれば敗者復活からの「5位枠」がある。
ただ組み合わせの妙で全国4強レベルが初戦で消えることも…。
実際に今年も京都工学院(旧伏見工)、常翔学園、御所実業が初戦で消えた。

開催地は6府県の持ち回りで、今大会は和歌山開催。
出場16校の内訳は大阪と開催地が「4校」で他府県は2校ずつ。
ただ和歌山は1回戦で全て消えました。
今日は5決トーナメントの1回戦、準決勝と合わせて4試合があった。
開催地は和歌山市の紀三井寺陸上競技場。
南海の和歌山市駅、JR和歌山駅からバスで30分強だった。
国体が15年にあったので、施設はすごく綺麗です。
甲子園も中止になる雨だったけれど、屋根があったので助かった。

公式記録があるわけでなく、経過も抑え切れなかったので、
各試合、各校の簡単な印象を簡単に記しておきます。
まず21日の第1試合は5位決定戦トーナメントの1回戦。
天理と関西学院の対戦だった。

天理高校
PR  金山忠次  1年 178/93
HO  木下陸   2年 163/90
PR  吉田拓実  2年 181/92
LO  佐藤康   2年 169/84
LO  小林真陽  2年 174/78
FL  前原昂生  2年 171/77
FL  照井悠一郎 1年 170/73
NO8 服部航大  2年 176/80
SH  廣田瞬   2年 164/66
SO  高部勇   2年 167/66
WTB 久保田健大 2年 170/69
CTB 兼久颯馬  2年 170/76
CTB 山村勝悟  1年 176/84
WTB 内村祐介  2年 162/63
FB  福山竜斗  2年 168/72

関西学院高等部
PR  河上力   2年 167/88
HO  宇津原龍平 1年 170/82
PR  齋藤遼太  2年 181/104
LO  坂野龍太郎 2年 174/82
LO  坂上力哉  2年 179/86
FL  濱野凌大  2年 169/81
FL  寺井悠真  1年 164/71
NO8 大東将也  1年 172/93
SH  東田涼   2年 167/69
SO  徳岡虎太郎 2年 175/83
WTB 新井健斗  2年 170/73
CTB 本山峻也  1年 173/81
CTB 八田陸豊  2年 172/79
WTB 須田晋矢  2年 168/76
FB  千頭豪   2年 160/69


天理は4分に久保田健大が先制トライ。
関西学院も5分にキックチャージからCTB本山峻也がトライ。
スコアはこの時点で7−7。
ただ拮抗した展開になるかなと思ったら、
そこからは天理がじりじりとリードを拡げていく。

天理は「天理らしい」チーム。
大柄な選手はいないけれど、15人が走り回って攻守に絡む。
狭いバックスラインが、速いテンポで淀みなくボールを運んでいく。
関学は接点の入り、タックルが遅れて食い込まれる。
そうやってどこかが余って…という流れが続出していた。
PR金山忠次の機動力は目につきましたね。
NO8服部航大はパワフルなだけでなくステップの柔らかさが良かった。
天理は彼とFB福山竜斗のゲインが最大の攻め手だったと思う。

関西学院はSO徳山虎太郎のキックなどから打開を図る。
NO8大東将也の突進は強烈で、いいオフロードパスも放っていた。
なかなか「仕掛ける」場面自体が少なかった。

最終的には43−14で天理が勝利。
選抜出場まで「あと1勝」としている。

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第2試合も5位決定戦トーナメント1回戦。
報徳学園と光泉の対戦である。

報徳学園高校
PR  高橋虎太郎 2年 177/103
HO  田村一巨  2年 170/98
PR  大賀宗志  1年 177/99
LO  福西隼杜  1年 179/93
LO  兼森大輔  1年 184/94
FL  橋本航汰  2年 173/71
FL  栗本勘司  2年 181/84
NO8 宮下大輝  2年 180/88
SH  丸尾祐資  1年 168/65
SO  宮嵜隼人  1年 171/73
WTB 清水海斗  2年 172/76
CTB 岩佐尭弥  2年 172/91
CTB 江藤良   2年 181/89
WTB 中西海斗  2年 170/70
FB  雲山弘貴  2年 186/89

光泉高校
PR  藤中一樹  2年 160/93
HO  中川周哉  2年 163/88
PR  山鹿航汰  1年 170/107
LO  柿本陸臣  2年 172/83
LO  佐々木凱央 1年 184/90
FL  田邊麦   1年 164/70
FL  後藤拓磨  2年 180/75
NO8 杉木悠真  1年 176/90
SH  山内佑真  2年 172/69
SO  今村龍仁  1年 174/69
WTB 大槻正己  1年 169/66
CTB 松田一樹  1年 163/63
CTB 河元恵太  1年 180/80
WTB 北野平   2年 171/72
FB  荒川浩二郎 2年 180/65


報徳は例年スケールの大きいチームを作ってくる。
明治大で活躍する梶村祐介がいい例だけど、
「大型でスキルフル」な選手もよく出てくる。
FB雲山弘貴はU18に選ばれていないけれど、
この体格で走れてボールを放せて、あとキックが素晴らしい。
NO8宮下大輝、岩佐尭弥と江藤良の両CTBも強烈だ。
あとSH丸尾祐資は伊丹RSの全国優勝メンバーで、
昨季の花園でも1年からレギュラー。

光泉は滋賀県草津市の私立高。
薬師寺利弥監督、辻井將孝コーチと伏見工OBが教えている。
FB荒川浩二郎は長身で、高い軌道のキックが面白かった。

この試合に限ると報徳はFW戦を重視する戦いをしていた。
落ち着いた展開で36−0と光泉を一蹴している。

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第3試合は準決勝。大阪桐蔭と大阪朝鮮の対戦だ。
なお関西は5枠なので、4強の各校は既に選抜出場が決まっている。

大阪桐蔭高校
PR  木村太一  2年 167/93
HO  中川魁   1年 164/84
PR  村木亮介  1年 180/118
LO  楠田秀磨  2年 178/88
LO  木下蓮   2年 187/108
FL  鈴川琉生  2年 181/100
FL  上山黎哉  2年 172/88
NO8 中野光基  2年 180/98
SH  松山将輝  2年 166/71
SO  高本幹也  1年 172/76
WTB 宮宗翔   2年 181/71
CTB 江良楓   2年 172/78
CTB 松山千大  1年 173/82
WTB 杉原駿   2年 173/66
FB  清水政信  2年 180/85

大阪朝鮮高級学校
PR  銚成   2年 175/97
HO  金樹一   1年 173/84
PR  崔暢賢   1年 178/110
LO  金昇志   2年 186/97
LO  梁晴志   2年 173/68
FL  朴祐亨   1年 178/77
FL  徐和真   1年 176/84
NO8 趙誠悠   2年 178/77
SH  李勇綺   2年 168/64
SO  金諒    2年 182/70
WTB 金慶生   1年 169/63
CTB 李承信   1年 174/73
CTB 金潤歩   2年 170/69
WTB 金純海   1年 174/71
FB  李優賢   1年 178/79


大阪朝鮮は1、2年生合わせて23名という小所帯らしい。
大阪府は公立だけでなく私立高校も無償化の対象。
一方で朝鮮高校は補助金、助成金を受けられない。
スカウトや奨学金で選手を集められる学校ではない。
今日の先発を見ると、15人中8名が1年生だった。
ただそんな中でも毎年いいチームを作ってくるのが彼ら。
特に守備組織はエレガントでした。
中をしっかり閉じて、外に押し出すという対応はオーソドックス。
ただその予測、動きの連動性が素晴らしくて、外が空くようで空かない。
サッカーのゾーンディフェンスと一緒ですよね。
前半は大阪朝鮮が12−7とリードして折り返した。

プレイヤーとして素晴らしかったのはSO金諒。
長身痩躯でバランスがよくて、ゲインを切れていた。
7分には彼が中央の狭いスペースを抜けて先制トライを奪った。
タックルを受けてもいなす、ずらす動きで立ったままプレーできる。
オフロードバスが抜群だったし、左足のキックも高質だ。

大阪桐蔭はFW戦が強い。
インゴールに近づいて残りの「何十センチ」を取り切れる選手が多い。
HO中川魁は長い距離の走力があって、ボール扱いもいい。
164cmと小柄だけど、彼が一番ゲインを切っていたと思う。
後半に逆転し突き放した大阪桐蔭が、28−12で決勝に進んでいる。

**************************************

第4試合は京都成章と東海大仰星の対戦だ。
この両校と東福岡の3校が今年の「3強」かなと思う。
1月の花園決勝は東福岡が28−21で仰星を下した。

今度のU18代表は東福岡8名、成章と仰星が3名ずつ。
下記の顔ぶれが4月のフランス遠征に参加します↓
京都成章:藤田康助、中谷玲於、西川虎哲。
東海大仰星:河野晶大、長田智希、河瀬諒介。
河野晶大は196cm・103kgの大型ロック。
ただこの試合は出場していなかった。見たかったのに(´・ω・`)

京都成章高校
PR  成宮銀次朗 2年 176/110
HO  相根大和  2年 171/89
PR  藤田康助  2年 180/120
LO  藤井颯   2年 173/77
LO  平井絃暉  2年 179/85
FL  隈元添太  2年 168/76
FL  中谷玲於  2年 170/76
NO8 園田亜弥斗 2年 170/84
SH  片岡祐二  1年 160/64
SO  押川敦治  2年 172/78
WTB 笹岡海斗  2年 178/78
CTB 西川虎哲  2年 168/71
CTB 山本秀   2年 190/87
WTB 二村莞司  1年 177/77
FB  堀田礼恩  2年 177/85

東海大学付属仰星高校
PR  百地龍之介 2年 175/100
HO  奥田純也  2年 176/95
PR  前田翔   2年 180/105
LO  南光希   2年 181/90
LO  檜垣大宇  2年 175/88
FL  魚谷勇波  2年 167/75
FL  野啓輔  2年 172/85
NO8 馬渡仁之祐 1年 178/90
SH  松木勇斗  2年 170/70
SO  堀田恒司  1年 180/82
WTB 和田悠一郎 2年 174/75
CTB 長田智希  2年 174/80
CTB 宮崎佑基  2年 174/83
WTB 西村高雅  2年 174/74
FB  河瀬諒介  2年 181/82


京都成章はあまり好きになれないラグビーをしていた年もある。
ボールを動かさず、選手に考えさせない…。
5,6年前に見たときは「こりゃ選手が伸びないな」と思った。
ただ今は元からいい選手が入っているし、やっているラグビーも魅力的。
新3年(現2年)は京都府選抜が全国制覇した世代でもある。
ランニングやスキルで勝負できるし、それを押し出していた。

この試合で一番光ったのはSO押川敦治。
昨年の花園はFBで出ていたけれど、SOとしても面白い。
ステップを駆使するというより、真っすぐ走るのが速い。
ちょっと隙間を見つけると一目散にインゴールに突っ込んでいく。
8分の先制トライは彼が30m以上も中央を独走した。
他にも40mくらいの距離からドロップゴールを狙ったり。
二人飛ばすパスでトライを演出したり。
「なぜこの子を代表に連れて行かないの?」というのが率直な感想です(笑)
ただ代表のSOは丸山凛太朗(東福岡)と児玉樹(秋田工)だった。
丸山は当然能力が高く、児玉もスケール的に日本の未来を背負う子なので…。

最終的には京都成章が19−12と1トライ1ゴール差で勝利。
成章は後半9分に敵陣内でラインアウトをターンオーバー。
そこから押川の飛ばしパス→堀田礼恩のトライというのが大きかった。
仰星も後半21分にWTB西村高雅のトライで追い上げたけれど届かず。

帰りは和歌山駅の「丸美商店」で美味しい和歌山ラーメン。
人生4度目、12年ぶりの和歌山はなかなか楽しかったです。

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2016年12月30日

花園2回戦 常翔×佐賀工

8年連続で12月30日は花園に来ています。
第96回全国高等学校ラグビーフットボール大会。
1日で2回戦の16試合が、3つのピッチで開催される。
朝一はまず第3グラウンドに足を運んで佐賀工業と常翔学園の試合を見た。
佐賀工業は1回戦で黒沢尻工業を下している。
あの五郎丸歩の母校と説明すると最近は通りがいい。
常翔はBシードだったためこの試合が初戦だ。
花園はAシード3校、Bシード9校が1回戦を免除される。

佐賀県立佐賀工業高校
PR  藤原裕基  3年 173/94
HO  石川大貴  2年 176/89
PR  谷口颯   2年 165/96
LO  山田大二郎 3年 178/74
LO  山海   2年 187/86
FL  水間夢翔  1年 166/75
FL  松田晃汰  2年 178/80
NO8 永田義樹  3年 182/84
SH  瀧石大翔  3年 171/68
SO  龍野光太朗 3年 170/73
WTB 仲西海人  2年 174/68
CTB 小紡登  2年 185/86
CTB 福士萌起  3年 184/91
WTB 江頭照悟  3年 165/72
FB  松本純弥  2年 171/70

常翔学園高校
PR  藤涼雅   3年 173/107
HO  松田一真  3年 170/91
PR  森田博斗  3年 176/111
LO  本間政壱  3年 180/76
LO  ファイアラガ望サムエル
         3年 175/95
FL  肘井洲大  3年 170/80
FL  石田吉平  1年 166/70
NO8 安田司   3年 181/101
SH  前田翔哉  1年 162/60
SO  伊藤瑠生  2年 163/63
WTB 勝又佑介  3年 173/76
CTB 山田大貴  3年 175/80
CTB 城川斗武  3年 172/85
WTB 田中瑛介  3年 175/75
FB  池島龍門  3年 172/80


出足の5分くらいは佐賀工業が相手陣内で試合を進めた。
SHがフラットなパスを出して、FWやCTBが強く縦に当たっていた。
ただ常翔は接点の攻防が強く、守備も穴が空かない。
体格やスケール感は往年に比べるとかなり小さい。
ただ基礎、共通理解といった部分は流石に名門である。
相手のノックオン、接点のジャッカルでターンオーバーを量産。
常翔が徐々に流れを引き戻していく。

23分、常翔はNO8安田司が中央からタテを突く。
佐賀工の選手が巻き込まれたところから、常翔は左オープンに展開。
HO松田一真、FL石田吉平がつないで、WTB勝又佑介が大外で抑えた。
コンバージョンは城川斗武が難しい位置から成功。
<常翔学園 7−0 佐賀工業>

安田司は100キロを超える「一列体型」ながら、機動力も兼備。
彼はやや小粒な常翔の中でも別格な「飛び道具」である。
2年生の春からパンチの効いたプレーを見せていた。
昨年の花園は負傷もあって短時間の出場だったが、状態は戻っていますね。
チームとしてバランスを見ながら彼を使っていて、
オトリになることもあったし、当たる頻度はそう多くなっかった。
加えて佐賀工業のマークも厳しかった。
ただ安田は3人、4人で潰されても立ったままプレーができる。
もがいて食い込んで数秒、数mを相手から奪えていた。
めちゃくちゃ目立っていたわけではないけれど、
よく見るとやはり彼を中心に試合が動いていた。

27分、常翔は中盤右サイドのスクラムから左オープンに展開。
SO伊藤瑠生、CTB山田大貴がつなぎ、FB池島龍門が縦を突く。
池島は左中間の狭いギャップを破ると
カバーDFを巧みな重心移動でいなして、そのまま40m近くを走り切った。
<常翔学園 14−0 佐賀工業>

常翔は前半30分で2トライ2ゴール。良い流れで後半に入る。

31分、常翔は敵陣22m付近のラックからサイド攻撃。
SH前田翔哉が右斜めに抜け出して走り切った。
<常翔学園 19−0 佐賀工業>

前田翔哉は1年生ながら質の高いプレーを見せていた。
味方が取りやすい、ラインのスピードを上げるパスをしっかり出していましたね。
この場面は冷静な状況判断から自らトライを奪った。

佐賀工業も両CTBを中心に反撃していた。
二人とも180cm台中盤の大型選手。
小紡登は2年生で左足のキックもある。
右膝を傷めているようだったけれどプレーが柔らかく、将来性は高そう。
福士萌起も縦を突くパワー、迫力があった。
ただ常翔のブレイクダウンに圧力を受け攻撃が三次、四次と進まない。

17分、常翔は伊藤瑠生→高桑基生。池島龍門→井上槙太。
21分、常翔は肘井洲大→足立優理。
22分、佐賀工は仲西海人→吉岡聖那。

23分、常翔は左中間のラックからSH前田翔哉がパスアウト。
WTB勝又佑介が外の狭いコースを抜けて30m以上を走り切った。
<常翔学園 26−0 佐賀工業>

25分、常翔は3枚替え。
藤涼雅→保手濱大地。前田翔哉→武田瑛。安田司→山本大輝。
28分、佐賀工は瀧石大翔→津岡龍之介。

28分、常翔は右ラインアウトをキープ。
HO松田一真がこぼれ球を拾って右大外で抑えた。
<常翔学園 31−0 佐賀工業>

試合は31−0でノーサイド。
常翔が組織の固さで佐賀工を圧倒し、ベスト16入りを決めている。

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花園2回戦 青森北×茗渓学園

第3グラウンドの第1試合が終わると、第2グラウンドへ移動する。
本日2試合目は茗渓学園と青森北の試合を見た。
茗渓は大分舞鶴、青森北は土佐塾をいずれも接戦で下して勝ち上がってきた。

茗渓学園高校
PR  山本一貴  3年 174/100
HO  石塚大翔  3年 165/94
PR  橋口拓人  2年 178/100
LO  小山俊哉  3年 180/105
LO  岡添裕也  3年 181/93
FL  市川秋音  3年 171/77
FL  亀井駿   3年 174/80
NO8 三輪侑史  3年 175/86
SH  海老原鏡太 3年 171/67
SO  宮本萌生  3年 166/69
WTB 加藤樹大  2年 178/72
CTB 日睛技法 3年 174/83
CTB 我妻航汰  3年 177/72
WTB 吉田航   3年 180/80
FB  堀尾健太  2年 176/77

青森県立青森北高校
PR  鈴木裕哉  2年 169/82
HO  田澤晃大  2年 168/86
PR  石田隼也  2年 169/95
LO  佐藤聖也  2年 182/82
LO  八木澤佑亮 2年 177/82
FL  佐々木康汰 3年 177/83
FL  山内海利  3年 178/77
NO8 佐藤琉海  3年 166/82
SH  佐井颯   3年 163/63
SO  柏谷優次  3年 165/71
WTB 木村耕太郎 2年 170/75
CTB 杉田匠   2年 177/75
CTB 大科龍之介 2年 177/78
WTB 須藤柾熙  3年 166/65
FB  松尾慎太郎 3年 168/66


茗渓は高校ラグビーが気合と根性の時代だった時期に、
小柄ながらも知的でスキルフルなスタイルを持ち込んだチーム。
ただ今年のチームは体格がいいし、パワフルだ。
青森北は少し前に全国トップの大型チームだったこともある。
しかし今年は160cm台が多く、ウエイトも軽め。
お互いに「らしくない」陣容だった。

茗渓が立ち上がりから一気に畳みかける。

3分、茗渓はスクラムから8単。
NO8三輪侑史が左ショートサイドにパスを振って、ループから外に抜ける。
三輪はそのまま一気に20m以上ゲイン。
茗渓は左のラックからオープンに展開する。
HB陣からFB堀尾健太が順目につないで最後はCTB我妻航汰が悠々とトライ。
コンバージョンはLOの岡添裕也が成功。
<茗渓学園 7−0 青森北>

4分、茗渓はLO小山俊哉が22mライン内で相手のキックオフを捕球。
小山はオフロードでつなぐと、NO8三輪侑史が一気にインサイドをゲインしていく。
三輪は強さと重心移動で狭いスペースを50m以上ゲイン。
最後はWTB吉田航は外をフォローしてノーホイッスルトライを奪った。
<茗渓学園 14−0 青森北>

6分、茗渓はLO小山俊哉が先ほどと同じ位置でキックオフを捕球。
22mラインの内側から一気にハーフライン付近までゲインする。
SH海老原鏡は左オープンに展開し、SO宮本萌生がギャップからゲイン。
更に順目へ振ったパスは一旦相手にターンオーバーされたが…。
WTB加藤樹大がタックルで相手のミスを誘う。
最後はFL市川秋音がこぼれ球を左大外で抑えた。
<茗渓学園 21−0 青森北>

小山俊哉の重心が低く、100キロ超で左右にずらす上手さがある。
彼の捕球が起点になって、茗渓がトライを連発した。

10分、茗渓は右ラインアウトをキープして左オープンに展開。
二人が縦を突いてラックを作り、中央から逆目に展開する。
SH、両CTBがつなぎ、最後はFL市川秋音が右中間から抜け出した。
<茗渓学園 26−0 青森北>

茗渓のトライラッシュはここで打ち止め。

12分、茗渓は三輪侑史→青木宙也。
26分、茗渓は宮本萌生→藤井永時。
おそらく選手が傷んだのだろう。

前半30分は茗渓の26点リードで終了する。
試合は後半。

32分、青森北は敵陣22mライン内まで押し込む。
FWやCTBが近場を突いて相手の反則を誘う。
SH佐井颯がすぐリスタートして自ら右中間から中へ切れ込む。
佐井は二人からタックルを受けたが振り切ってトライする。
コンバージョンは柏谷優次が成功する。
<茗渓学園 26−7 青森北>

35分、茗渓はキックカウンターからFB堀尾健太が仕掛ける。
堀尾はスワーブ、チェンジオブペースを駆使して自陣から一気にインサイドを走り切った。
<茗渓学園 33−7 青森北>
堀尾はU−17、セブンスアカデミーにも選ばれている逸材だ。

36分、茗渓は亀井駿→河端良知。

38分、茗渓はCTB日睛技砲左サイド深くに絶妙のキックを蹴り込む。
WTB、FBがプレッシャーをかけてマイボールにする。
このボールを奪い返して中央に展開。
CTB我妻航汰が縦を突いて相手を巻き込んで今度は外に戻す。
最後はLO小山峻哉がパワフルに走り切った。
<茗渓学園 38−7 青森北>

41分、青森北は佐藤聖也→武山英暉。
51分、茗渓は石塚大翔→米沢豪真。小山峻哉→細田大雅。

52分、茗渓はWTB吉田航が右サイドから鋭くゲイン。
左オープンへSH、両CTBがパスを素早く送る。
最後はLO岡添裕也が走り切った。
<茗渓学園 43−7 青森北>

54分、青森太は木村耕太郎→小笠原渉。

55分、茗渓は相手のノックオンからカウンター。
FL市川秋音がこぼれたボールを拾ってそのまま左大外でトライ。
<茗渓学園 48−7 青森北>
市川は3トライを記録した。

以後の交代は割愛。
茗渓学園が48−7で青森北を下し、ベスト16入りを決めている。

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花園2回戦 京都成章×高鍋

この日3試合目も第2グラウンドに残る。
Bシードの京都成章と、高鍋の対戦だ。
京都成章は初戦免除で、高鍋は旭川工業を下している。

京都成章高校
PR  松本雅哉  3年 181/94
HO  藤村琉士  3年 174/91
PR  藤田康助  2年 180/120
LO  渡邉蓮   3年 178/90
LO  樋口誠也  3年 185/90
FL  隈元添太  2年 178/75
FL  中谷玲於  2年 168/70
NO8 中辻厳毅  3年 178/92
SH  片岡祐二  1年 160/62
SO  西川虎哲  2年 168/70
WTB 笹岡海斗  2年 174/77
CTB 堀毛開登  3年 168/75
CTB 川島丈生  3年 170/80
WTB 末廣賢三  3年 178/78
FB  押川敦治  2年 172/75

宮崎県立高鍋高校
PR  山下祐樹  3年 172/96
HO  木之下洸亮 3年 170/90
PR  奥田亜久里 3年 177/100
LO  島田大資  3年 176/88
LO  横尾渉馬  3年 172/90
FL  平田優暉  2年 168/78
FL  平岡瑞樹  3年 166/72
NO8 佐藤諒汰  3年 168/80
SH  原田空音  3年 164/57
SO  井俣暁登  2年 160/56
WTB 佐光一将  3年 162/66
CTB 染山昌平  3年 173/71
CTB 杉道世   3年 169/77
WTB 吉松立志  3年 169/72
FB  小山航大  2年 174/70


2分、京都成章は相手のノットロールアウェイからペナルティキック。
右中間、残り22m強の位置から西川虎哲が成功する。
<京都成章 3−0 高鍋>

11分、京都成章は左ラインアウトをキープしてモールを推す。
PR松本雅哉が持ち出してゲインし、オフロードでつなぐ。
HO藤村琉士、FL隈元添太がサポートして22mライン内でラック。
ここからSHが右に展開し、SO西川虎哲がタックルを受けつつ順目につなぐ。
更にCTB二人がつないで、最後はWTB末廣賢三が中に回り込んで抑えた。
<京都成章 10−0 高鍋>

19分、京都成章はラックの連取からゴールのすぐ手前のラック。
最後は西川虎哲が難しいパスを上手く取って走り切り左中間で抑えた。
<京都成章 15−0 高鍋>
西川虎哲は1年生のときから主力だった注目株。
大柄ではないけれどとにかくスキルの高い選手だ。

15−0で京都成章がリードして迎えた後半。
経過は割愛しますが、京都成章は5トライを追加して46−5で圧勝した。
高鍋はCTB杉道世に二度のビッグゲインがあり、キックも的確。
敗戦の中でも実力を見せていたし、彼は全国区だと思う。

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花園2回戦 秋田工×報徳

本日3試合目も第2グラウンドに残る。
自分がこの日一番楽しみにしていた対戦だった。
秋田工業はBシードでこの日が初戦。
報徳学園は郡山北工を下している。

秋田県立秋田工業高校
PR  安藤駿佑  3年 177/92
HO  松本悠樹  2年 167/85
PR  小島燎成  2年 183/115
LO  高橋玖尚  3年 181/87
LO  桑原真諭  3年 187/110
FL  佐々木哲平 3年 175/76
FL  高橋泰地  2年 175/79
NO8 濱野隼也  3年 181/102
SH  菅原優大  3年 171/73
SO  西村慶太  3年 172/73
WTB 下山輝   2年 167/75
CTB 児玉樹   2年 191/95
CTB 佐藤光一  3年 171/77
WTB 天野綾太  3年 173/70
FB  猿田湧   3年 184/87

報徳学園高校
PR  福田柊平  3年 176/107
HO  小池健雄  3年 171/95
PR  栗原勘之  3年 173/103
LO  川上慎太郎 3年 180/95
LO  高井杏輔  3年 183/96
FL  宮下大輝  2年 180/88
FL  澤本凱智  3年 174/90
NO8 安達武志  3年 180/88
SH  丸尾祐資  1年 168/65
SO  山田駆   3年 173/72
WTB 中西海斗  2年 170/70
CTB 原銀太郎  3年 175/82
CTB 江藤良   2年 181/90
WTB 石川貴大  3年 181/87
FB  雲山弘貴  2年 186/86


秋田工は岩手国体で主力選手を見ている。
ただCTB児玉樹がその試合は数分しか出ていない。
彼を見ることが最大のミッションだった。
報徳学園もバックスに下級生の魅力的な人材が多い。
SH丸尾祐資は伊丹ラグビースクールが全国制覇したときの主力。
その後ろはCTB江藤良、FB雲山弘貴と大型選手が揃っている。

9分、報徳はラックを連取してインゴールに迫る。
左中間からSH丸尾祐資が中に振り、SO山田駆はオフロード。
CTB江藤良が完全に余ってトライ。
コンバージョンは雲山弘貴が成功。
<報徳学園 7−0 秋田工業>

15分、FL宮下大輝がサイドを突いてインゴールに迫る。
SH丸尾祐資が左オープンに振って、SO山田駆が順目に展開。
CTB江藤良がタックルを受けつつオフロードでボールを放す。
山田がループの動きで右に入ってパスを受ける。トライ。
<報徳学園 12−0 秋田工業>

これはもうジュニア時代の育成環境の違うだろうけれど、
報徳の選手はとにかくスキルが高い。
バックスがずらして当たれて、タックルを受けながらつなげる。
江藤良は現明治大の梶村祐介と同じタイプ。
90kgの体躯だけど、力任せの感じが全くなかった。
秋田工業はタックルに行くけれどボールを動かされてしまう。
相手に余る選手ができて…という前半だった。

18分、秋田工は右ラインアウトを蛇行させながら押し込む。
これが崩れるとSH菅原優大がオープンに振る。
CTB児玉樹が逆目のステップでタックルを外し、斜めに走り切った。
コンバージョンも児玉樹が成功。
<報徳学園 12−7 秋田工業>
児玉樹は体格とスプリント力を兼ね備えている。
キックも蹴るし、この場面はステップの鋭さも見せていた。
当然ながら将来のジャパンを期待される逸材ですよね。

22分、報徳は左ラインアウトからモールを強くプッシュ。
最後はHO小池健雄が持ち出して左中間にトライ。
<報徳学園 17−7 秋田工業>

26分、報徳は右ラインアウトからモール。
これも一気に押し込んで、LO高井杏輔が抑えた。
<報徳学園 24−7 秋田工業>

秋田工のFWが戻れなくなり接点の反則を連発していた。
高校生年代にありがちなことだけど、
どちらもモールは「押せるけれど押される」傾向がある。
この時間帯の秋田工はペナルティ→ラインアウトで安い失点を喫してしまう。
報徳が17点リードで前半30分を終える。

30分、報徳は原銀太郎→中辻眞大。
30分、秋田工は高橋泰地→森川勝。

45分、秋田工は敵陣インゴール付近のスクラムからトリックプレー。
NO8濱野隼也が8→9の要領でパスアウトして、バックスが縦を突く。
HBが左オープンに展開して、CTB児玉樹の突破は止められた。
しかしLO桑原真諭がこぼれ球を拾い、自ら抑えた。
<報徳学園 24−12 秋田工業>

46分、報徳は江藤良→岩佐尭弥。
46分、秋田工は小島燎成→菊地喜希。菅原優大→柴田凌光。
49分、報徳は高井杏輔→兼森大輔。

FWのコンタクトの強さは秋田工に分がある。
そういう部分で報徳もこの時間帯は消耗していた。
秋田はSHに入った柴田凌光が試合のテンポをよく上げた。
試合の流れが更に秋田工へ傾く。

51分、秋田工は左ラインアウトを取ってモール。
これが崩れてFWが近場を突いて、最後はHO松本悠樹が抑えた。
<報徳学園 24−19 秋田工業>

54分、秋田工は福田柊平→田村一巨。
58分、報徳は桑原真諭→金森栄人。西村慶太→土肥恵太。

60分、秋田工は敵陣22mライン内に押し込んで報徳の反則を誘う。
外に蹴り出すとノーサイドになってしまう。あとスクラムは報徳に分があった。
そういう理由でタップから、FWが縦を突く。
しかしゴール下残り3mのオフェンスで痛恨のノックオン。
報徳学園が激闘を制して、ベスト16入りを決めている。


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2016年12月29日

全国ジュニアラグビー1回戦

花園で全国ジュニアラグビーフットボール大会を見る。
各都府県の選抜チームによるトーナメント戦だ。
バレーやバスケにも同様の大会がある。
サッカーも以前は「ナショナルトレセンU−14」がこれと近い形式だった。
ラグビーは出場が合計16チーム。
これを第1・第2の2ブロックに分けて1位から8位まで順位付けする。
出場資格は関東、関西、九州3協会の推薦。
形態は「県選抜」「中体連選抜」「クラブ選抜」の3種類がある。

本日29日は1回戦。
花園のメイン、第2グラウンドを使って4試合ずつが行われた。
どういう選手がいるというのは知らなかったけれど、
何となく第1ブロックが濃いかなと思って「第2グラウンド」の方を見る。

中学生のラグビーは12人制です。
スクラムはノーコンテストで、第3列がいない形。
なお第4試合は寒さと疲れの影響でスルーしました。
経過には触れず、備忘録的に簡単なレポートを。

京都府中学生選抜
PR  下里叶   3年 163/85 京都市立西陵中
HO  三木皓正  3年 162/55 京都市立西陵中
PR  西村優希  3年 167/68 京都市立西陵中
LO  森山迅都  3年 175/65 京都市立藤森中
LO  山本嶺二郎 3年 186/70 京都市立西陵中
SH  小林憲伸  3年 168/56 京都市立西陵中
SO  松井翔   3年 153/48 京都市立西陵中
WTB 澤井育実  3年 175/58 京都市立西陵中
CTB 土橋愛介  3年 165/56 京都市立西陵中
CTB 下村滉志郎 3年 168/55 京都市立西陵中
WTB 西川賢哉  3年 172/60 京都市立藤森中
FB  藤田晃平  3年 172/64 京都市立洛南中

茨城県中学校選抜
PR  宮田倫彦  3年 170/65 茗渓学園中
HO  持田佑顕  3年 169/65 茗渓学園中
PR  河岸空知  3年 174/95 茗渓学園中
LO  目崎魁大  3年 184/75 茗渓学園中
LO  豊島健太郎 3年 176/95 茗渓学園中
SH  大越勇気  3年 168/60 茗渓学園中
SO  渡辺一飛  3年 161/60 茗渓学園中
WTB 相田晋吾  3年 166/62 茗渓学園中
CTB 藤井季生  3年 176/74 茗渓学園中
CTB 井上元哉  3年 170/72 茗渓学園中
WTB 川尻圭人  2年 172/65 茗渓学園中
FB  今井惇平  3年 172/67 茗渓学園中


京都は西陵中が中心。茨城は先発の全員が茗渓学園中だった。
結果は京都が43−24と勝利している。
京都はまずチームとして基本ができていた。
ハンドリングもいいし、何しろタックルが低い。
個では澤井育実が強さと柔らかさを兼ね備えた万能バックス。
自分でゲインするだけでなく、
ループの動きやオフロードパスからチャンスを作っていた。
茨城の大越勇気は名前とポジション的に大越元気(明治)の弟かな?
ラックサイドを抜く突破でトライも奪っていた。

大阪府スクール選抜
PR  為房慶次朗 3年 180/96 堺RS
HO  伊藤正乃助 3年 170/78 堺RS
PR  安達朋樹  3年 168/95 吹田RS
LO  藤廣我仁  3年 174/73 豊中RS
LO  門恒介   3年 171/64 高槻RS
SH  中谷太逸  3年 163/60 堺RS
SO  福本優斗  3年 170/73 八尾RS
WTB 家村壮麻  3年 170/70 守口RS
CTB 高本とむ  3年 180/76 高槻RS
CTB 芦塚仁   3年 178/90 ノーサイドRS
WTB 波田怜央  3年 175/70 吹田RS
FB  森本蒼   3年 165/65 高槻RS

兵庫県スクール選抜
PR  上野聡大  2年 178/93 伊丹RS
HO  里見聡次朗 3年 170/82 伊丹RS
PR  山本凌士  3年 176/74 兵庫県RS
LO  三木淳平  3年 172/65 芦屋RS
LO  小川翔夢  3年 172/73 伊丹RS
SH  池澤佑尽  3年 171/55 兵庫県RS
SO  宮崎雄輔  3年 171/67 伊丹RS
WTB 冨岡周   3年 170/67 芦屋RS
CTB 大山卓真  3年 167/70 兵庫県RS
CTB 山添将輝  3年 172/70 尼崎RS
WTB 廣岡雅楽長 3年 167/56 伊丹RS
FB  三宅駿   3年 170/87 芦屋RS


大阪は福岡と並ぶ日本最高のラグビーどころ。
ただ兵庫が立て続けに連続トライを奪い、そのまま33−15で勝利している。

別格だったのが兵庫の三宅駿。
第1列のような体型でスピード、切れ、キックとも抜群でした。
彼のチャンスメイクもかなりあったし、
終盤にはぶっこ抜くような突進で2トライを挙げている。
重心移動がスムーズで体勢が崩れず、いかにも体幹が強い。
重一生がそのままU-15に出ているようなイメージでしたね(笑)

大阪も個々の能力は高かった。
為房慶次朗は100キロ近くて機動力もあり、
相手を引きずるような突破を度々見せて3トライ。
高本とむ、芦塚仁もスケールの大きなセンター。
オフロードでどんどんつなぐ強さと上手さがあった。

福岡県選抜
PR  森藤裕輝  3年 172/78  かしいヤングラガーズ
HO  石川空悟  3年 166/82  筑紫丘RC
PR  葛西翔太  3年 174/102 大宰府RC
LO  中島篤朗  3年 172/62  筑紫丘RC
LO  永嶋仁   3年 179/70  草ヶ江ヤングラガーズ
SH  西村笙   3年 166/56  ぎんなんリトルラガーズ
SO  廣瀬雄也  3年 175/72  玄海ジュニアRC
WTB 志氣陸王  3年 171/62  かしいヤングラガーズ
CTB 森駿太   3年 167/65  かしいヤングラガーズ
CTB 有吉健   3年 175/70  鞘ヶ谷RS
WTB 荒牧利城  3年 168/68  福岡市立百道中
FB  伊藤大祐  3年 173/72  筑紫丘RC

奈良県中学校選抜
PR  久保太雅  3年 180/80  天理中
HO  甲元蓮羽  3年 165/75  河合町立河合第二中
PR  井上康晴  3年 175/75  河合町立河合第二中
LO  真砂吉エ門 3年 175/80  河合町立河合第二中
LO  澤口飛翔  3年 175/65  御所市立御所中
SH  福岡壮太郎 3年 160/55  河合町立河合第二中
SO  奥田照己  3年 165/55  天理中
WTB 山田健浩  3年 170/60  天理中
CTB 本田飛翔  3年 175/65  天理中
CTB 島津雄斗  3年 165/65  天理中
WTB 埜村正章  3年 170/70  河合町立河合第二中
FB  泉谷尚輝  3年 180/65  河合町立河合第二中


福岡がやはり強く36−17で勝利している。
まずFWがブレイクダウンで激しくやれていたけれど、
何しろバックス全員が仕掛けられる。
廣瀬雄也、有吉健の2枚は特に強さがあった。

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2016年10月04日

国体少年男子2回戦 奈良×愛知

第71回国民体育大会2016希望郷いわて国体。
少年男子は15チームが参加し、本日が2回戦だ。
ラグビーを見に盛岡から路線バスで1時間20分。
青森、秋田との県境にある八幡平市まで足を運びました。

八幡平市ラグビー場Bコートの第2試合は奈良と愛知の対戦だ。
奈良は選抜でなく御所実業の単独チームで出てきている。
天理も言わずと知れた名門だけど、今回は人を出していない。

奈良県少年選抜
PR  北村祥平  3年 170/96  御所実業
HO  延山敏和  3年 172/90  御所実業
PR  林大豊   3年 170/97  御所実業
LO  長谷銀次朗 3年 176/80  御所実業
LO  吉田竜太朗 3年 180/80  御所実業
FL  城間賢   3年 177/77  御所実業
FL  長嶺諭   3年 158/72  御所実業
MO8 毛利虎之介 3年 171/80  御所実業
SH  牧山巧樹  3年 174/72  御所実業
SO  北村将大  3年 174/76  御所実業
WTB 南昂伸   3年 165/70  御所実業
CTB メイン平  1年 174/75  御所実業
CTB 高永明日海 3年 166/75  御所実業
WTB 朝倉健裕  2年 174/68  御所実業
FB  岡村晃司  3年 172/90  御所実業

愛知県少年男子
PR  蜂谷元紹  3年 181/102 春日丘
HO  川畑宥馬  3年 170/117 春日丘
PR  加藤大夢  3年 180/115 春日丘
LO  西尾勇哉  3年 185/88  春日丘
LO  南陽高   3年 182/82  春日丘
FL  内田涼太  3年 174/78  春日丘
FL  大澤賢将  3年 177/85  栄徳
MO8 𠮷田有佑  3年 183/91  明和
SH  鈴村淳史  2年 169/60  春日丘
SO  花村海斗  3年 171/74  名古屋
WTB 土岡蒼   3年 175/68  明和
CTB 深谷周平  3年 179/77  名古屋
CTB 岡本力哉  3年 175/73  春日丘
WTB 増田澄紀  3年 167/82  栄徳
FB  浅井宏太  3年 178/77  春日丘


メイン平は昨年セブンスのユースアカデミーに呼ばれていて出身は宮崎県。
帝京に行った矢澤蒼もそうだけど、御所も他県から選手が来ているんですね。
御所実業は2年前の花園の準優勝校。
決勝は矢澤蒼が脳震盪で欠場し、
その穴を埋めたのが今日もSOで出場している北村将大だった。

前半3分、奈良は右ラインアウトからボールが出る。
WTB南昂伸はインサイドから左足のゴロパント。
CTB高永明日海がスルスルット抜け出してインゴールで抑えた。
コンバージョンは南昂伸が成功。
<奈良県少年男子 7−0 愛知県少年男子>

第1試合とは打って変わって活発な展開になった。
奈良はどんどんラックを作って、良く走って、ボールを動かすラグビー。
御所実業はモールにこだわるイメージもあるけれど、
少なくてもこの試合は地上戦を徹底していた。
例えばPR北村祥平、HO延山敏和もアタックラインに入ってよく絡んでいた。
FWとバックスがみんな同じようにスキルを持っている。
あとブレイクダウンの質が高い。
ボールを持ち込んで仕掛けたボールを、しっかり生かしていた。

前半11分、奈良はFB岡村晃司がハイパント。
WTB南昂伸が勢いよく落下点に入って、難しい体勢から見事に捕球。
愛知の選手は戻れておらず、一気に奈良のチャンスになる。
SO北村将大がフォローし、走り切れなかったがラックから左に展開。
最後はWTB朝倉健裕が左大外を抜け出してトライ。
<奈良県少年男子 12−0 愛知県少年男子>

南昂伸が素晴らしかった。
先制トライのパント、この捕球とも高校レベルではなかなかないプレー。
要所で「試合を作る」ようなプレーをしていた。
面白いWTBがいるな…と思ったら、後半はSHに移りました。

前半19分、奈良のカウンター。
FB岡本晃司が自陣で相手ボールをキープ。
そのままインサイドをグイグイと破って、60m以上の独走トライ。
<奈良県少年男子 19−0 愛知県少年男子>

岡本晃司はFW第1列みたいな体型だけど、推進力が抜群。
腰が強いというか、ボディバランスがいいというか…。
タックルを受けても押し切ってしまう凄味がある。
キックの処理もいいし、強烈なインパクトのあるFBでした。

前半21分、奈良はWTB朝倉健裕が左大外から一気にゲイン。
SO北村将大がインサイドからフォローし、最後はFL城間賢が抑えた。
<奈良県少年男子 26−0 愛知県少年男子>

城間賢は名字を「ぐすくま」と読む。
沖縄では城を「ぐすく」と読むことをご存知の方もいるでしょう。

前半21分、奈良は北村祥平→酒木凛平。

前半24分、愛知は右ラインアウトからモール。
最後はNO8𠮷田有佑が抑えてコンバージョンは浅井宏太が成功。
<奈良県少年男子 26−7 愛知県少年男子>

前半25分は奈良が優勢に試合を運んで終了する。

後半0分、奈良は牧山巧樹→谷中樹平。メイン平→西林達哉。
谷中はWTBに入り、南昂伸がSHに入った。

後半0分、愛知は鈴村淳史→前田竜斗。土岡蒼→野々山紘旨。
後半8分、奈良は長嶺諭→簗慶匡。
後半10分、愛知は𠮷田有佑→奥平龍ノ介。
後半17分、奈良は𠮷田竜太朗→竹山晃稔。西林達哉→青木拓己。
後半22分、愛知は大澤賢将→長坂拓郎。増田澄紀→江崎錬。

愛知は後半からSHに入った前田竜斗が強くてフラットなパスを多用。
FWを直接ぶつけて打開を図っていたけれど、奈良のDFは崩れなかった。

後半は両チームに得点が生まれず、26−7でノーサイドの笛。
奈良が愛知を下してベスト4進出を決めている。

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国体少年男子2回戦 秋田×栃木

10月4日。岩手国体2日目です。
見たい種目はいくつもあるが、今日はラグビー少年男子にした。
会場は八幡平市ラグビー場。
八幡平市は岩手県の北西部にあり、秋田や青森とも接している。
最初は大館に泊まることも考えたが、花輪線は本数が少ない。
調べると盛岡駅からグラウンドの真ん前まで路線バスが直通していた。
盛岡駅前のホテルも取れたので、会場まで楽にアクセスできた。

成年男子・女子は五輪に合わせて7人制になっている。
ただ少年男子は今も15人制のまま。
出場は15チームで、前回大会優勝の大阪のみ1回戦がシード。
今日は2回戦(Round8)の4試合が行われる。
ピッチが2面あるので、それぞれ2試合ですね。
今大会は九州地区予選で福岡が長崎に敗れた。
春の選抜で見てない選手、チームを優先に2試合を選んだ。
第1試合は秋田と栃木の対戦だ。

秋田県少年男子
PR  安藤駿佑  3年 177/92  秋田工業
HO  松本悠樹  2年 167/83  秋田工業
PR  小島燎成  2年 182/108 秋田工業
LO  盒橋蠑亜 3年 180/78  秋田工業
LO  五十嵐貴文 3年 185/94  秋田
FL  佐々木哲平 3年 175/75  秋田工業
FL  尾形有都  3年 180/73  男鹿工業
MO8 濱野隼也  3年 180/100 秋田工業
SH  菅原優大  3年 174/71  秋田工業
SO  西村慶太  3年 172/70  秋田工業
WTB 佐藤心   3年 166/65  金足農業
CTB 夏井大樹  3年 173/75  秋田中央
CTB 佐藤光一  3年 171/77  秋田工業
WTB 天野綾太  3年 170/68  秋田工業
FB  猿田湧   3年 185/83  秋田工業

栃木県少年男子
PR  高山偉壮  3年 168/96  國學院栃木
HO  照内寿明  2年 167/82  國學院栃木
PR  遠藤孝一  3年 181/111 國學院栃木
LO  久保克斗  3年 191/101 國學院栃木
LO  大熊陽介  3年 181/85  國學院栃木
FL  佐藤龍悟  3年 171/80  佐野日大
FL  藤牧拓真  3年 179/86  國學院栃木
MO8 福田陸人  2年 173/85  國學院栃木
SH  本堂杏虎  3年 173/73  國學院栃木
SO  萩原健太  2年 172/74  國學院栃木
WTB 竹ノ内建太 2年 175/70  國學院栃木
CTB 綿引寛人  3年 173/76  國學院栃木
CTB 木村勇人  3年 170/73  國學院栃木
WTB 檜山成希  3年 172/73  國學院栃木
FB  小林将也  3年 162/72  國學院栃木


秋田工業に大型のバックスが二人いることは知っていた。
猿田湧は先発したのだけど、児玉樹は背番号23でリザーブ。
192cm・94kgの2年生である。

かなりの強風が吹いていて、前半は栃木が追い風を背にやや優勢。
前半11分、栃木はペナルティからFWが縦を突き、そこからモールを組む。
モールをインゴール付近まで押し込んで停滞する。
SH本堂杏虎が持ち出して、本当にあと一歩のところまで迫っていた。
しかし攻撃側のオブストラクションで先制できない。

栃木はほぼ単独チームで、スクラムなどセットプレーも優勢だった。
秋田もタックルが良く、穴を作らずよく粘っていた。
ただどちらもあまりボールを動かす、ラックを沢山作るラグビーではない。
秋田はLO五十嵐貴文、FL佐々木哲平、NO8濱野隼也とパンチの効いたFWがいる。
ただそこからテンポアップして守備に穴を空けるというところにはいかない。
よく言えば引き締まった、悪く言うと渋い展開になる。

前半21分、栃木は敵陣左サイドのスクラムから福田陸人が8単。
FL藤牧拓真がラックにすぐフォローに入り、ピック&ゴーからトライ。
コンバージョンは小林将也が狙って失敗。
<栃木県少年男子 5−0 秋田県少年男子>

前半25分は栃木が5点リードで折り返す。
後半は風上になった秋田がボールを持つ時間を増やす。
しかし肝心のトライチャンスをなかなか作れない。

理由の一つは秋田がほとんど蹴らなかったこと。
蹴らなかった理由の一つにラインアウトの問題があったかもしれない。
秋田は前半からアインアウトが不安定だった。
栃木はLOに191cmの久保克斗がいる。
手足が長く跳躍力もあり、前に立って相手のスローインを牽制していた。
「囮を入れて久保を先に跳ばせて、遠くに投げる」ことがセオリー。
ただ遠くに投げれば距離が長くなってズレる。まして今日は強風だ。

あとは秋田はFB猿田湧が持ち味を出せなかった。
大型でスピードもあるけれど、当たることが好きではないのかな?
とにかくほとんどのプレーで当たる前にボールを放していた。
「相手を食いつかせてリリース」ということ自体は悪くない。
片手でオフロードを出したり、敢えてふわっと緩いパスを出したり…。
すごく「セブンスっぽい」プレーをする選手ですね。
そういうアイディアを出そうという姿勢も嫌いではない。
ただ今日はほとんど抜けず、パスも合わないことが多く、
猿田が持ってからロストする場面がすごく多かった。
キックも前半の向かい風で一本いいのがあったけれど、後半は蹴らず。

後半8分、栃木は萩原健太→大貫隼洋。

この後もトライは生まれず、ペナルティキックを狙える状況もなく…。
ラグビーでこれだけスコアが動かぬ展開は珍しい。

後半20分、秋田は小嶋燎成→石井達也。松本悠樹→齋藤大雅。天野綾太→小松大斗。
後半23分、秋田は菅原優大→柴田凌光。佐藤心→児玉樹。

秋田は児玉樹がついに出てきた。
児玉はインサイドCTBに入り、夏井大樹がWTBへ。

後半25分、栃木は正面32、3mの位置でペナルティキックを蹴る。
国体のラグビーはロスタイムを基本的に全くとらない。
これが決まれば8点差で、おそらくその直後に試合終了だった。

ただ栃木は小林将也のペナルティキックが左に逸れる。
右WTBの位置にいた小松大斗がこれを胸で捕球し、秋田のカウンター。
これで逆転でもしたら劇的だったけれど、ノックオンで万事休す。

栃木がリードを守ってノーサイドの笛。
秋田を5−0で下して準決勝進出を決めている。
「個」で言えば秋田の方がいたと思う。
ただ栃木はほぼ単独チームということもあって連携で上回ったかな?

あと栃木はLO久保克斗が抜群だった。
ただ大きいだけでなく動きの鋭さと量もある。
オフェンスでも積極的に受けて当たりに行っていた。
あと先述のように手足が長く、ラインアウトは鬼のように強い。
目の前でライアウトがあったときに、
久保がすごく良い笑顔でタッチライン際に寄ってきて「おっ」と思った。
ギリギリの展開を楽しんでプレーできることがまず素晴らしい。
前向きにプレーしていれば、その選手は成長するでしょうし。
高校生のロックでは真壁伸弥を初めて見た時以来のトキメキを感じました。

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2016年01月07日

花園準決勝 東海大仰星×東福岡

今年から高校ラグビーの日程が変わった。
1回戦は例年通りの12月27日&28日。
そこから30日、1日、3日と中1日…と言うところも変わらない。
ただ今年は準決勝が5日→7日、決勝が7日→11日に変更された。
もう学校も始まる時期だし、間隔を拡げれば経費も増える。
一方でこれは選手を守る、試合の質を高めるためには必要な判断だろう。

準決勝の第1試合は東海大仰星と東福岡の対戦である。
東海大仰星は大会前から優勝候補の筆頭だと思っていた。
いわゆる飛び道具的な逸材はいないけれど、
春の選抜を制しているし、湯浅大智監督の手腕もぴか一だ。
東福岡はどうしても見たかったチーム。
ここは昨季の優勝校にして、福岡の逸材を豪勢に揃えるタレント軍団だ。
昨季のヒガシはサッカー、バレーと合わせて合計9冠。
今春の選抜は「準決勝で見ればいい」と油断していたら…。
準々決勝で大阪桐蔭に敗れ、見損なってしまった。
しかし今大会は同じ準々決勝で大阪桐蔭にリベンジ成功。
個人的にも胸をなでおろした(笑)

東海大学付属仰星高校
PR  向仲涼   3年 168/98
HO  島田久満  3年 172/100
PR  中野幹   3年 175/100
LO  庄司拓馬  2年 180/84
LO  横井達郎  3年 188/98
FL  眞野泰地  3年 172/88
FL  山田生真  2年 177/93
NO8 河野大地  3年 175/94
SH  西久保空良 3年 168/69
SO  岸岡智樹  3年 174/78
WTB 山本浩貴  2年 172/79
CTB 野中亮志  3年 177/85
CTB 山本悠大  3年 176/85
WTB 中孝祐   3年 177/81
FB  福田一輝  3年 174/80

東福岡高校
PR  鎌田慎平  3年 179/105
HO  宮本詩音  3年 172/92
PR  宮内龍馬  3年 179/101
LO  ウォーカー・アレックス拓也
         3年 185/88
LO  箸本龍雅  2年 187/105
FL  吉永純也  2年 177/90
FL  眞鍋大輔  3年 180/81
NO8 服部綾   3年 183/103
SH  中村翔   3年 176/74
SO  森勇登   2年 174/82
WTB 廣渡将   3年 175/75
CTB 川本憲人  3年 174/76
CTB 堀川優   2年 177/80
WTB 山下太雅  2年 180/83
FB  古賀由教  2年 176/78


4分、東福岡はPR鎌田慎平が持ち込んで相手の反則を誘う。
位置は正面でゴールまで37,8m。
タッチでなくショットを選択し、森勇登が成功する。
<東福岡 3−0 東海大仰星>

6分、東福岡は自陣でラックを連取し、左オープンに展開。
LOウォーカー・アレックスとFB古賀由教の動きが被った。
ウォーカー・アレックスはパスをこぼしてしまう。
東海大仰星のNO8河野大地がよく詰めて拾って、走り切った。
コンバージョンは岸岡智樹が成功。
<東海大仰星 7−3 東福岡>

9分、東海大仰星はターンオーバーカウンター。
東福岡はCTBの川本憲人がボールをこぼしてしまった。
仰星のCTB山本悠大が球を拾って縦を突き、更に河野大地がゲイン。
押し込んだ位置のラックからSH西久保空良は左にフラットなパス。
LO横井達郎は縦をパワフルに突いて取り切った。
<東海大仰星 14−3 東福岡>

東福岡の軽さが出てしまった立ち上がりだった。
彼らは両ロックを中心に強烈な推進力を持ったFWが揃っている。
バックスもパワーとスキルを兼ね備えたタレント軍団だ。
ただ東海大仰星は守備が水際立っていた。
常に複数でボールホルダーをケアしつつ、
ボールが動けば次、その次とまたタックルが湧いてくる。
詰めるところ、捨てるところのメリハリがあって、
大胆なところは大胆だけど、トータルで見ると穴が無い。
もう一つ面白いと思ったのは仰星のタックルが「高い」ところ。
東福岡はどの選手もオフロードパスを使えて、
タックルを受けながらちゃんとボールを放せる。
しかし仰星は一人目が相手を止めると、二人目がボールを潰しに行っていた。
東福岡のアタックラインが走らなくなる。

東海大仰星は攻撃も守備と同様によく"我慢"していた。
SO岸田智樹はキックの名手。
精度と狙いが抜群で「汚い回転」のパントで相手を苦しめることもできる。
でも前半はほとんど蹴っていなかった。
SH西久保空良は強気なフラットパスを多用しつつ、
受け手も含めてミスが出ない。
強力なペネトレーターはいない東海大仰星だが、
自陣からラックを重ねて、ボールをキープしていた。

18分、東福岡は右ラインアウトをキープ。
少しもつれてモールにはできなかったがFWが縦を突く。
最後はPR鎌田慎平らが縦を突いてトライ寸前。
しかし仰星FWが力を合わせてパイルアップを誘う。
最後は「アンプレイアブル」で仰星スクラムに。
前半最大のピンチを守り切った!

28分、東海大仰星は左ラインアウトからモールを組む。
「鬼ドライブ!鬼ドライブ!」とスタンドの控え部員が厚く応援歌。
その声に応えてモールを10m近く押して…。
最後はFL眞野泰地が持ち出して抑えた。
<東海大仰星 19−3 東福岡>

前半30分は東福岡がやや自滅気味という展開。
「らしくない」ミス、ハンドリングエラーが多かった。
何より東海大仰星が堅守、粘りで上回って16点リードを奪う。

試合は後半。
32分、東福岡は宮本詩音→小山湧斗。

37分、東福岡は左ラインアウトからモールを組む。
これを10m以上ぐいっと押して、最後はウォーカー・アレックスが抑えた。
左サイドからのコンバージョンは森勇登が成功。
<東海大仰星 19−8 東福岡>

42分、東福岡は左ラインアウトをキープしてラックを連取。
最後はSH中村翔、SO森勇登が右へ順目に展開。
外にWTBを余らせた状態から、CTB堀川優が上手くズラして受ける。
堀川はそのまま右中を抜けて、中まで走り切った。
<東海大仰星 19−15 東福岡>

後半に入ると東福岡の強みが出た。
誰が持ってもしかけられるチームだけど、
2年生のLO箸本龍雅は期待通りの推進力を見せた。
187cm・105kgの体重でスピードがあって、
上下動の少ない、ピッチの速い「実用的」な走りをする。
ステップの切れも含めてFWでなくBKの動き方なんですよね。
キックを蹴るような器用さもあって、今後に期待を持てる大器だ。
同じ2年生のFB古賀由教もスピード抜群。
特に後半に入って、彼の鋭いゲインは光っていた。

45分、東海大仰星は敵陣で得たスクラムからムーヴ。
スクラムの左側にBK6人が狭い距離感で並ぶ特殊な陣形から攻める。
SOがパスを受けた瞬間に両CTBと右WTBが左へ斜行。
その3人とすれ違うように、FB福田一輝が右へ流れてボールを受ける。
福田が一気にゲインして、このラックから左オープンに展開。
SH西久保空良、CTB山本悠大が順目につないで…。
最後はWTB中孝祐が走り切った。
<東海大仰星 24−15 東福岡>
これはもう「とっておき」のプレーでしょう。
仰星が試合巧者ぶりを見せる。

54分、東福岡は自陣で相手のキックをキープ。
FB古賀由教が戻してラック形成。
東海大仰星もターンオーバー狙いで接点に人を掛ける。
しかし東福岡はHBが右に素早く展開。
CTB堀川優は左大外をゲインし、外にリリース。
仰星は2人で外に押し出そうとしていたが、縦に抜け出されてしまう。
WTB廣渡将がすぐ横でフォローして中にカットイン。
カバーDFを外して、そのまま中で抑えた。
<東海大仰星 24−22 東福岡>
コンバージョンも決まって東福岡は1ショットで逆転可能に。

55分、東福岡は堀川優→今村元気。
堀川は足を痛めた様子でおそらく負傷交代。

59分、東福岡は自陣のスクラムから相手の反則を誘って最後の攻撃。
すぐタッチを蹴り出してラインアウトをキープする。
強力FWが次々と縦を突いてラックを連取。
アタックはフェイズが15回以上、時間にして3分以上続いた。
しかし仰星は「反則すれば負け」の状況を見事にしのいだ。
ラックをターンオーバーしてすぐ外に蹴り出して、直後にノーサイド!

最後は痺れましたね。
東福岡の反撃はあと2点届かず、東海大仰星が決勝進出を決めている。

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花園準決勝 桐蔭学園×石見智翠館

第95回全国高等学校ラグビー大会。
準決勝の第2試合は石見智翠館と桐蔭学園の対戦だ。

石見智翠館は島根県代表で、09年に江の川から改称された。
島根は15名以上揃うラグビー部がなく、
この2年は「智翠館×合同チーム」で行われていた。
全国でここだけは実質予選無しだった。
しかし今年度は出雲高が15名を揃えて、3年ぶりに予選が行われている。
ただ智翠館は女子ラグビー部も強いし、
「シーズン制」で複数の競技に取り組むなんてこともしている。
人材的には大阪から選手が来ていますね。
近年は全国でも競争力のあるチームを作っている。

桐蔭学園は気づくと「名門」の一角に入っている。
相模台工の壁を突破できなかったのはもう20年前の話。
サッカー部や野球部に比べれば推薦などの体制、環境は恵まれていない。
しかしこれはもう藤原秀之先生の手腕と地道な継続なんだろう。
5年前には東福岡と両校優勝。
この時のメンバーにはジャパンの松島幸太朗がいた。

石見智翠館高校
PR  吉岡淳輔  3年 171/91
HO  吉田泰助  3年 169/90
PR  半田巧   3年 176/95
LO  横井隼   3年 181/93
LO  矢野達則  3年 179/82
FL  李昌浩   3年 170/78
FL  岡山仙治  3年 169/88
NO8 齋藤翔夜  3年 170/89
SH  濱端拳士  3年 166/72
SO  八尾修平  3年 178/84
WTB 仁熊秀斗  2年 175/76
CTB 武田誠太郎 3年 173/80
CTB 小幡将己  2年 182/83
WTB 平松祐人  3年 170/79
FB  澤田光希  3年 173/78

桐蔭学園高校
PR  高北卓弥  3年 175/108
HO  原田衛   1年 170/94
PR  石田楽人  3年 181/106
LO  高橋広大  2年 181/85
LO  石井洋介  3年 183/86
FL  柴田徹   3年 173/78
FL  川勝自然  2年 181/85
NO8 栗原由太  3年 178/90
SH  齋藤直人  3年 163/66
SO  渡邊晃生  2年 172/72
WTB 大木魁   2年 169/68
CTB 齊藤大朗  2年 179/81
CTB 甲山大悟  3年 172/70
WTB 宮川翔太  3年 170/72
FB  床田聖悟  3年 181/75


2分、石見智翠館は自陣22m内のスクラムをキープ。
確実にキックで戻すと思ったら、SH濱端拳士が狭いサイドを突く。
桐蔭のDFが珍しく乱れてタックルに行けず、ゲインを許す。
濱端は40m以上独走し、敵陣に入るとゴロパントを転がす。
桐蔭はFB床田聖悟がボールを抑え損ない、インゴールにこぼれる。
WTB仁熊秀斗が諦めずに追って、これを抑えた。
コンバージョンは八尾修平が成功。
<石見智翠館 7−0 桐蔭学園>
桐蔭らしくない取られ方だった。

11分、桐蔭のペナルティキックはゴール正面。
37,8mの距離から齋藤直人が狙って成功する。
<石見智翠館 7−3 桐蔭学園>

齋藤直人はキックが本当に安定している。
身体は小さいけれど、飛距離も出るし、何より精度が高い。
彼はプレーが正確にして確実。
「劇場型」のスクラムハーフではないけれど、
FWを操縦できる、ラインに指示を出して予めデザインできる真の司令塔だ。
もちろん早目にポイントに入る、早く動かすことも十分にできる。
ただ落ち着かせるときは敢えてテンポを落として、
味方の立ち位置を修正してからボールを出すようなこともする。
見ていて速攻と遅攻を使い分けるバスケのPGと一緒だな…と思った。
1年から花園決勝の舞台を踏み、2年から完全にレギュラーの座を掴んだ。
オフェンスがいいのは当然だけど、タックルも良いんですよね。

14分、桐蔭は自陣でじっくりラックを連取。
中央から左オープンに展開してCTB齊藤大朗が見事なオフロード。
CTB甲山大悟のがつないでWTB大木魁は大外をゲインする。
大木は小パントを蹴って自らインゴールで抑えた。
左大外からのコンバージョンは齋藤直人が成功。
<桐蔭学園 10−7 石見智翠館>

18分、桐蔭はラインアウトをキープしてラックを連取。
CTB甲山聖悟などがゲインしてインゴールに迫る。
最後はLO石井洋介がピック&ゴーからサイドを突く。
石井は左にずらしてギャップを突き、面からのタックルを2人弾き飛ばす。
3人目は5m以上引き摺って20mを走り切った。
強いというか、ゴムまりのような弾力とでも言うか…。
相撲で言う"電車道"のスーパートライでした。
<桐蔭学園 17−7 石見智翠館>
石井洋介はボールの争奪も含めて逞しい、ザ・FWという選手。

21分、石見智翠館はキックオフをキープしてラックを連取。
左オープンに展開し、SO八尾修平が飛ばしの鋭いパスを放る。
WTB平松祐人は左に斜行しながらギャップを抜けてオフロード。
LO横井隼が左サイドをフォローして走り切った。
<桐蔭学園 17−12 石見智翠館>

27分、桐蔭は相手のキックをキープしてラックを連取。
自陣からしっかりボールを動かし、最後はFB床田聖悟がゲイン。
WTB宮川翔太が左大外で余って残り30mを走り切った。
<桐蔭学園 22−12 石見智翠館>

29分、桐蔭は相手のパスミスからカウンター。
SH齋藤直人が左ショートサイドに展開。
NO8栗原由太、床田聖悟、宮川翔太が狭いラインで相手を翻弄。
宮川は中に戻して、CTB齊藤大朗がフォローして抑えた。
<桐蔭学園 29−12 石見智翠館>

32分、桐蔭はスクラムをキープしてラックを連取。
左サイドをFWが執拗に突いて相手を巻き込む。
左のラックから右オープンに展開。
FB床田聖悟が外へ斜行してタックルを2度振り切ってトライ。
<桐蔭学園 34−12 石見智翠館>
桐蔭が3連続トライで智翠館を突き放して前半を終える。

30分、石見智翠館は平松祐人→小枝孝至。

38分、智翠館のカウンタ―アタック。
CTB武田誠太郎が相手のキックパスを胸に収めて抜け出す。
武田はスピードこそないが、左右の重心移動で時間を稼いで左にリリース。
WTB小枝孝至がフォロー。齋藤直人のタックルをぎりぎり振り切って抑えた。
<桐蔭学園 34−19 石見智翠館>

44分、桐蔭は床田聖悟→濱野剛己。
濱野剛己はCTBに入った。
渡邊晃生がSO→FB、甲山大悟がCTB→SOに移る。

45分、石見智翠館は濱端拳士→梅川太我。

48分、桐蔭はPR石田楽人のビッグゲインで前進。
最後は右中間のラックからSH齋藤直人とLO石井洋介がループ。
齋藤は斜めに抜け出し、FB渡邊晃生が絡んで大外に斜行する。
最後も石井、石田が縦を突いて、LO高橋広大が抑えた。
<桐蔭学園 41−19 石見智翠館>

この場面に限らず、桐蔭はFW陣のファーストヒットが有効だった。
特に石田楽人はこの巨体で動きの素早さ、柔らかさもある。
縦を突けば確実に食い込めるし、しっかりとボ―ルが出る。
加えてそこへのフォローが良いから、
フェイズを10回、15回と重ねてもミスが出ない。
他にも石井洋介、齊藤大朗あたりがどんどん当たってましたね。
彼らが崩して、巻き込むからこそ"ランナー"も活きたんだと思う。

50分、石見智翠館は3枚替え。
矢野達則→小林誠大。李昌浩→中島俊輔。吉岡淳輔→佐野稟斗。
53分、桐蔭は宮川翔太→疋田大河。
54分、桐蔭は原田衛→相良隆太。栗原由太→江川隼人。
54分、石見智翠館は武田誠太郎→澤田太紀。

55分、石見智翠館は自陣のスクラムをキープしてラックを連取。
CTB小幡将己がルーズボールを拾って右中間から抜け出す。
アンストラクチャーの状況で桐蔭のDFも用意できなかった。
中へ入るフェイクで二人をいなし、外に動き直して50mを走り切った。
<桐蔭学園 41−24 石見智翠館>

57分、桐蔭は高北卓弥→栗山塁。石田楽人→細木康太郎。

59分、桐蔭は敵陣内好位置の左ラインアウトからモール。
これをじっくり押して、CTB齊藤大朗が持ち出してサイドを突く。
最後はラックからSO甲山大悟、FB渡邊晃生が右オープンに展開。
WTB大木魁が完全に余ってトライ。
<桐蔭学園 46−24 石見智翠館>

60分、桐蔭は齋藤直人→田村魁世。齊藤大朗→山田雅也。

62分、石見智翠館はスクラムから齋藤翔夜が8単。
ラックを連取して左オープン…、と思ったらSO八尾修平が右にリバース。
WTB小枝孝至がインサイドから50m近くゲイン。
ラックからHBがつないで、HO吉田泰助が中央で抑えた。
<桐蔭学園 46−31 石見智翠館>

試合はこのまま15点差でノーサイド。
らしくない打ち合いになったが、桐蔭が決勝進出を決めた。

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U18東西対抗戦

ラグビーはまず「15人揃える」と言うところに普及と強化の壁がある。
協会は合同チームを認め、7人制の大会を開き、
部外者の自分から見ても様々な努力をしている。
合同チームの選抜チームによる東西対抗もこれが第9回。
15人を揃えられないチームの中から有望選手を選び、
東西に分かれて戦うと言う試合だ。
昨年までは決勝の前座でやっていたけれど、
決勝が10日に移ったため、「準決勝の前座」で開催されることになった。

U18東軍
PR  荒川遼司郎 3年 168/86  北園
HO  安孫子萌人 3年 172/90  多賀城
PR  清水勇毅  3年 192/120 鈴鹿
LO  岸野楓   3年 177/77  岐阜聾学校
LO  ペック・クリストファー
         3年 183/88  名古屋西
FL  向峯康太  3年 173/72  中標津
FL  上杉壮樹  2年 174/80  駒場東邦
NO8 内堀陽光  3年 174/90  長野工業
SH  ハンセン海 2年 183/94  玉川学園
SO  谷口啓太  3年 166/70  春日井南
WTB 星智博   3年 165/60  北園
CTB 白戸恭平  3年 181/75  函館大付柏稜
CTB 濱慧悟   3年 179/79  東京農大一
WTB 中村鑑彦  3年 178/78  都武蔵
FB  國井俊樹  3年 187/80  松韻学園福島

U18西軍
PR  三浦尚己  3年 179/95  福山誠之館
HO  岩見勇哉  3年 170/88  大分商業
PR  渡邉元太  2年 181/125 臼杵
LO  上田廉太郎 3年 181/90  八幡浜
LO  河野知哉  3年 181/94  山城
FL  梅林優   3年 180/81  北筑
FL  岡田健吾  3年 187/92  徳島・城南
NO8 平石和也  3年 180/90  佐賀龍谷
SH  藤井義道  3年 160/55  福山誠之館
SO  西山浩輝  3年 175/75  奈良・高田
WTB 桑田智史  3年 174/66  大手前
CTB 長谷川耀  3年 175/86  佐世保工業
CTB 四方田航  3年 184/81  枚方津田
WTB 森内鉄兵  3年 176/74  長崎西
FB  田中良真  3年 172/68  愛媛・野村


岸野楓は岐阜聾学校に通い、聴力が無い中でプレーしている。
早稲田大学の教育学部に進み、ラグビー部入りを希望しているそうだ。

どちらも体格のいい選手が多い。
平均身長ならベスト4の石見智翠館よりずっと大きい(笑)
特に東軍は192cmのPRがいて、SHが183cm…。
なかなか夢のある人選である。

東軍のSHハンセン海は昨年の東西対抗に、
兄のハンセン平がNO8として出場していた。
昨年の玉川学園は高校代表が確か2人いた。
ただそれでも「15人の壁」を越えられなかった。
2年生だしSHとしてはまだキャリアが足りなそう。
パスも乱れることはあったが、
ただSH経験は他の位置に移っても活きますからね。

FB國井俊樹は187cmの超大型FB。
キック処理に不慣れな感じがあったけれど、ライン参加は迫力十分だった。
PR清水勇毅は192cm・120kgで思ったより動ける。
バックフリップパスを投げたりする器用さもある。
ボール扱いの上手さは、他競技もやっていたのかな?という感じだった。
スケール感は無視して現時点の実力を言えば、
WTB中村鑑彦は腰が強くてタックルを引きずれる選手。

ただ速成チームであるが故の連携難があり、
なかなかラックを3つ、4つと連取していけない。
ハンドリングエラーもちょっと多かった。
そんな訳でなかなかトライが生まれない。

27分、西軍は右中間のラックから右ショートサイドに展開。
FB田中良真がタックル、カバーDFをぶっちぎって豪快な独走トライ!
田中はコンバージョンも自ら成功。
<西軍 7−0 東軍>

田中良真は「スケール感」のあるタイプでないが、
重心移動の切れ、安定感が抜群。
相手を上手くいなして抜けて行けるランナーだった。
この試合のベストプレイヤーだったかも。

西軍が7点リードで前半30分を折り返す。
後半は両チームとも大幅に選手を入れ替え、リザーブをほぼ全員起用。
後半のスタートはこういうメンバーだった。

U18東軍
PR  荒川遼司郎 3年 168/86  北園
HO  森山雄樹  3年 165/90  東海大学菅生
PR  金龍炯   3年 173/99  愛知朝鮮
LO  岸野楓   3年 177/77  岐阜聾学校
LO  ペック・クリストファー
         3年 183/88  名古屋西
FL  中村太器  3年 168/78  日進
FL  上杉壮樹  2年 174/80  駒場東邦
NO8 齋藤吏   3年 172/80  仙台第一
SH  長田恒   3年 168/58  佐久長聖
SO  藤橋亮雅  3年 168/65  星城
WTB 星智博   3年 165/60  北園
CTB 遠藤駿哉  3年 178/80  大間
CTB 高木豪   3年 171/75  沼津工業
WTB 岡田恭輔  3年 170/60  旭川東高
FB  國井俊樹  3年 187/80  松韻学園福島

U18西軍
PR  三浦尚己  3年 179/95  福山誠之館
HO  神野康平  3年 174/82  大阪・牧野
PR  和泉秀志  3年 179/130 愛媛・野村
LO  楠橋健介  3年 180/78  神戸弘陵
LO  河野知哉  3年 181/94  山城
FL  新留海   3年 170/76  北野
FL  岡田健吾  3年 187/92  徳島・城南
NO8 水江壮馬  3年 170/80  高松農業
SH  中森幸樹  2年 173/62  延岡
SO  西山浩輝  3年 175/75  奈良・高田
WTB 桑田智史  3年 174/66  大手前
CTB 長谷川耀  3年 175/86  佐世保工業
CTB 田原寛章  3年 167/78  畝傍
WTB 森内鉄兵  3年 176/74  長崎西
FB  田中良真  3年 172/68  愛媛・野村


この後も負傷交代などで細かい入れ替えはあったけれど割愛。

31分、西軍のカウンター。
SO西山浩輝が相手の落としたボールを拾い、そのまま独走。
右サイドから50m走り切った。
コンバージョンは田原寛章が狙って失敗。
<西軍 12−0 東軍>

37分、西軍はFB田中良真の仕掛けからゲインし、右中間にラック。
SH中森幸樹が左オープンに展開。
LO楠橋健介がCTBの位置から一気に抜け出してトライ。
<西軍 19−0 東軍>

40分、西軍は東軍のラックを敵陣内でターンオーバー。
HBが左オープンに振ると、CTB長谷川耀が抜け出して最後は中で抑えた。
<西軍 26−0 東軍>
こういう花試合ではよくある、スコアが一気に動く展開。

54分、東軍はHO森山雄樹、PR荒川遼司郎がいいゲイン。
2人とも第一列離れした柔らかいステップを切っていた。
最後はペナルティからクイックリスタート。
荒川遼司郎がサイドを突いて自ら抑えた。
コンバージョンは濱慧悟が成功。
<西軍 26−7 東軍>

57分、西軍は敵陣でラックを連取。
FB田中良真がパスダミーから中央を抜け出してトライ。
<西軍 33−7 東軍>

60分、東軍は敵陣深くまで押し込み、ペナルティキックを得る。
クイックリスタートからPR荒川遼司郎が強引に押し込んだ。
コンバージョンはHO森山雄樹が狙って失敗。
<西軍 33−12 東軍>

ここで試合はノーサイド。
西軍が後半の4トライで試合をモノにした。

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2015年12月30日

花園2回戦 常翔×天理

第3グラウンドの最終6試合目。
混雑が予想されたので早めに第3グラウンドに向かう。
しかし第5試合の途中にして入場規制が掛かっていた。
入れ替えのどさくさに紛れて一人分だけ隙間を見つけて着席できたが、
陸上トラックも開放してお客さんが体育座りで見る状況…。
こんなに混んでいる花園は初めてです。
人が入り乱れて、危険すら感じるほどだった。

それもそのはず。関西の実力校同士の対戦だからだ。
常翔学園は春の選抜4強。今大会のシードだ。
天理は1回戦で山形南を90−7で下している。

常翔学園高校
PR  松本拓弥  3年 180/97
HO  松田一真  2年 169/89
PR  向井優典  3年 165/91
LO  上西大成  3年 185/80
LO  大田洋平  3年 179/83
FL  松山晃平  3年 176/87
FL  福本頼智  3年 180/90
NO8 辻惇朗   3年 186/86
SH  吉田義弘  3年 162/67
SO  吉本匠   3年 170/81
WTB 池島龍門  2年 172/77
CTB 射場大輔  3年 176/81
WTB 中本隆造  3年 176/85
WTB 井上槙太  2年 169/71
FB  川井太貴  3年 170/77

天理高校
PR  吉田慶規  3年 175/95
HO  竹内海斗  2年 169/96
PR  山川力優  3年 175/98
LO  細野将平  3年 172/84
LO  紺谷憲治  2年 177/80
FL  福田和輝  3年 165/76
FL  北條耕太  3年 174/83
NO8 柴健   3年 179/85
SH  臼井礼二朗 2年 166/64
SO  林田拓朗  3年 171/77
WTB 小川大地  3年 167/71
CTB 津田剛希  3年 165/75
CTB 竹田英司  2年 176/73
WTB 前原昂生  1年 168/73
FB  栢本光   3年 167/71


11分、常翔は天理のノットロールアウェイからペナルティキックを得る。
正面やや左で距離は約25m。吉本匠が狙って成功。
<常翔学園 3−0 天理>

16分、天理はラインアウトの競り合いで柴健がシンビン。
空中でコンタクトしてしまった。

29分、天理は相手のキックをキープしてFB栢本光が前進。
そこからFW、BKが次々とラックを連取。
最後はSO林田拓朗が左ショートサイドに振って…。
WTB小川大地が狭いスペースから走り切った。
<天理 5−3 常翔学園>

30分、常翔は松山晃平→肘井洲大。

後半はスコアの動きなく推移する。
とにかく両校ともにDFが抜群でしたね。
当然タックルがいいし、先回りして危険なスペースを消している。
中からの突破を複数が潰したと思ったら、外にもちゃんと人がいる。
フィットネス、集中力も含めて抜群だった。

47分、常翔は大田洋平→安田司。
常翔は180cm・110kgの2年生FWを起用する。
安田はこの体格でスピードにも恵まれたNO8。
春の選抜では一番インパクトを感じた「目玉」的選手である。
ただ右膝にサポーターを巻いていたので、負傷があったのだろう。

敵陣で過ごす時間は天理の方がやや長かった。
しかし終盤に常翔が決定機を迎える。

54分、常翔は残り5mほどまで押し込んでラックを連取。
しかし天理がこの接点をターンオーバー。

56分、常翔は敵陣内で右ラインアウトをキープ。
FL肘井洲大がショートサイドを突いて、いい位置でラックを得る。
しかしいい位置でノックオン…。

59分、常翔は残り33,4mでペナルティキックを得る。
正面やや右から吉本匠が狙うも、左へ逸れてしまった。

61分、常翔の最後のアタックもオブストラクションの反則。

直後に試合はノーサイド。
天理が驚異的な守備力を発揮して5−3で勝利。
常翔はシード校唯一の初戦負けとなった。

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花園2回戦 大分舞鶴×関商工

第3試合も究極の選択だった。
花園メインの東福岡、第2の大分舞鶴が両方みたい。
大分舞鶴は矢野湧大、薬師寺晃が高校日本代表。
特に薬師寺は2年生ながら呼ばれている逸材だ。
東福岡もそれ以上のタレント軍団だが、
彼らはベスト4でまた見られる可能性がある。
そう思って春の選抜では見逃したのだが…。
とはいえ関商工への興味もあったので、第2グラウンドを選んだ。
関商工は熊田曜子さんがマネージャーを務めていたことでお馴染みです。

関市立関商工高校
PR  田中雄大  3年 178/101
HO  下前勇斗  3年 169/90
PR  森島寛高  3年 181/106
LO  早川瑠磨  2年 176/97
LO  佐藤建生  3年 170/76
FL  山田真冬  3年 168/76
FL  稲泉海   3年 167/80
NO8 北島大和  3年 179/90
SH  多賀慈綺  3年 166/69
SO  荻功二郎  3年 170/80
WTB 松田涼   3年 168/66
CTB 名古路駿介 2年 170/70
CTB 青山俊平  2年 170/70
WTB 大野豪   3年 175/75
FB  小澤陸人  3年 178/87

大分県立大分舞鶴高校
PR  日隈智大  3年 175/100
HO  井元優吾  3年 174/95
PR  疋田祐樹  3年 175/100
LO  前田佑人  2年 180/90
LO  田中隼斗  1年 181/85
FL  中尾泰星  2年 170/85
FL  山下雄司  3年 178/80
NO8 幸重天   3年 176/85
SH  安部耕平  3年 170/70
SO  吉田浩紀  1年 168/70
WTB 田邉桃雅  2年 176/73
CTB 安部武   3年 174/68
CTB 上田将玄  3年 170/70
WTB 矢野湧大  3年 174/70
FB  薬師寺晃  2年 176/78


試合が始まると展開は完全に五分と五分。
内容についていえばこちらを選んで完全に当たりだった。

19分、関商工は相手のキックからWTB松田涼がリターン。
ラックを連取して敵陣まで進み、最後は左中間から右オープンに展開。
PR森島寛高が縦…と思ったらクイックリリース。
CTB名古路駿介がすぐ横を抜け、外に斜行して走り切った。
コンバージョンも荻功二郎が成功する。
<関商工 7−0 大分舞鶴>

森島寛高は関商工でただ一人の高校代表候補。
サイズも十分だが、動けて器用なところが素晴らしい。
もちろん彼が当たるオプションは最大の武器だけど、
こういうクイックなパス、飛ばしと意外にファンタジスタ(笑)
そういう「感覚」がある選手ですね。

その後は大分舞鶴にラインアウトからチャンスがあった。
モールは関商工が劣勢だったが、ここを何とか凌いでハーフタイム。
試合は関商工の7点リードで後半へ。

43分、大分舞鶴は左ラインアウトをキープして押し切った。
コンバージョンは安部武が成功する。
<大分舞鶴 7−7 関商工>

45分、大分舞鶴はFL中尾泰星が右からビッグゲイン。
最後はNO8幸重天が右に振り、WTB矢野湧大がブレイク。
矢野、CTB上田将玄が細かくつないで最後は幸重が走り切った。
<大分舞鶴 14−7 関商工>

47分、関商工はキックオフから相手SHのキックにプレッシャー。
佐藤建生が敵陣の深い位置でキックチャージに成功する。
佐藤はボールをこぼれ球を自らインゴールで抑えた。
<大分舞鶴 14−12 関商工>

49分、関商工は早川瑠磨→江崎龍成。

50分、関商工はラインアウトをキープ。
FB小澤陸人が左大外から一気にゲインしてインゴールに迫る。
最後はLO佐藤建生がパスダミーから中央を一気にブレイク。
佐藤はタックルも振り切って本日2トライ目。
<関商工 19−14 大分舞鶴>
佐藤建生はサイズのある選手ではないが、腰の強いゲインは光った。
関商工は走れる、当たって放せる選手が揃っている。
しっかりと質の伴ったラグビーだった。

57分、大分舞鶴はラインアウトをキープしてモール。
PR疋田祐樹が持ち出して崩れてラックになる。
SH安部耕平が狭いサイドへフラットに振る。
WTB矢野湧大が勢いよく走り込んで、そのまま左中間まで持ち込んだ。
しかし安部武のコンバージョンは決まらず。逆転はできない。
<大分舞鶴 19−19 関商工>

矢野湧大は流石のスピードだった。
ただ総じていえば大分舞鶴はバックスの良さが出せなかった試合。
「地上戦」は関商工が優勢で、セットに活路を見出して追い上げた後半だった。

試合は同点でノーサイド。
抽選の結果、関商工が勝ち上がりを決めている。

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花園2回戦 京都成章×朝明

本日の第2試合は花園メイン。
京都成章と朝明の2回戦である。
京都成章は府大会決勝で伏見工業に5−7で敗れた。
しかし筑紫と同様に記念大会枠の推薦出場で敗者復活。
朝明は三重県代表である。
京都成章は日本航空石川、朝明は鹿児島実業を下しての勝ち上がりだ。

第2試合は第3グラウンドにするかここにするか迷った。
つまり伏見工業を見るか、それとも京都成章を見るか…。
どちらを選んでも恨みを買いそうな?選択だった。
両チームの1回戦のメンバーを見て、成章に決める。
西川虎哲がスタメンで出ていたからだ。
昨冬の全国ジュニアラグビーで見ているし、
セブンスアカデミーにも選ばれていた。
1年生レギュラーと聞いたら飛びつくタイプです(笑)

京都成章高校
PR  本城諒    3年 172/96
HO  松岡賢太   3年 175/98
PR  山田有摩   3年 175/95
LO  渡邉蓮    2年 177/91
LO  サリミ緒己人 3年 177/95
FL  北條拓海   3年 163/70
FL  齋藤大    3年 178/80
NO8 中辻厳毅   2年 177/96
SH  貴島由良   3年 169/68
SO  奥谷友規   3年 165/67
WTB 岡田寛人   3年 168/65
CTB 三木亮弥   2年 170/77
CTB 小椋統平   3年 173/83
WTB 石田龍之介  3年 170/70
FB  西川虎哲   1年 167/68

三重県立朝明高校
PR  小野広大   2年 177/105
HO  森谷美次   3年 166/90
PR  高橋信之   2年 180/103
LO  橋本康輝   2年 175/82
LO  菅野大輝   2年 174/90
FL  助田凌雅   3年 173/88
FL  市川拓海   3年 178/81
NO8 芝弘太郎   2年 180/85
SH  内山大也   2年 170/62
SO  中川拓人   3年 177/83
WTB 大野友嵩   3年 173/70
CTB 山田吏樹   2年 166/74
CTB 川島浩也   2年 174/82
WTB 前川丈    2年 166/72
FB  大野聖    3年 177/65


9分、京都成章は正面10mの好位置でペナルティキックを得る。
奥谷友規が狙って成功。
<京都成章 3−0 朝明>

16分、京都成章はラインアウトをキープしてラックを連取。
SO奥谷友規がインサイドから仕掛ける。
左に重心を掛けてすぐ右にズラす鋭いステップで抜け出してゴロパント。
右に走りながら左横に斜めに転がすキックで意表を突いた。
朝明のBKが捕球体勢だったけれど腰高で取り切れない。
SH貴島由良が拾い上げて難なく中央で抑えた。
<京都成章 10−0 朝明>

ここから流れがはっきり京都成章へ傾く。
ここ7,8年の京都成章はFWのチームだった。
坂手淳史、浅堀航平、呉兄弟と必ず「大駒」がいた。
スクラム、モールも含めたFW戦が他校との差別化を図る部分だった。
しかし今年のチームは強烈な「個」がFWにいない。
ただし貴島由良、奥谷友規のHB陣はさすが京都という人材。
彼らを中心に速いテンポでボールを動かし、
小柄でもキレのあるバックスを活かすアタックが多い。

朝明は中1日の疲れもあるのか、FWが動けない。
前を向いてプレーすれば、持って当たれば生きるのだろう。
しかし「らしさ」が出る前に、京都成章に持っていかれてしまう。
京都成章のバックスがどんどんゲインしていくのに対して、
朝明のFW陣が全く戻れていなかった。
FWが戻れないからブレイクダウンも必勢的に劣勢。
当然にスペースも埋まってない状態である。
かくして京都成章のバックスが面白いように走り回る展開となる。

19分、京都成章のカウンター。
DFが激しいプレッシャーで苦し紛れのパスを誘って…。
WTB石田龍之介が右大外でルーズボールを拾ってトライ。
奥谷は右大外からのコンバージョンも成功。
<京都成章 17−0 朝明>

23分、京都成章は右ラインアウトをキープしてラックを連取
SH貴島由良がインサイドからするする抜け出して左へオフロード。
LO渡邉蓮がフォローし、タックルを振り切って上手く走り切った。
<京都成章 24−0 朝明>

24分、朝明は森谷美次→酒井星河。

25分、京都成章はWTB岡田寛人、NO8中辻厳毅が左サイドでビッグゲイン。
このラックから右オープンに展開し、SO奥谷友規が左大外にキックパス。
WTB石田龍之介がこれを胸にすっぽり収めてトライ。
<京都成章 31−0 朝明>

30分、京都成章は一気に4枚替え。
本城諒→江口宏坪。渡邉蓮→奥田悠汰。
小椋統平→堀毛開登。石田龍之介→末廣賢三。

33分、京都成章は江口宏坪が縦を突いてオフロード。
WTB岡田寛人がこのパスからを抜け出して35mを走り切った。
<京都成章 38−0 朝明>
京都成章のバックスは小柄だけど、
タックルを受けてからのオフロードパスが抜群だった。
下半身にタックルを入られても、上半身は生きている。
身体のバランスと使い方もそうだし、
普段からそういう意識付けがされているんだろう。
朝明はもう打つ手なしの状態になってしまっていた。

34分、京都成章は貴島由良→渡部雄介。

34分、京都成章はターンオーバーから一気にカウンター。
FL北條拓海が右中間からブレイク。
PR山田有摩がフォローして走り切った。
2人で70m以上のビッグゲイン!
<京都成章 45−0 朝明>

36分、朝明は橋本康輝→内藤良真。

37分、京都成章は自陣のターンオーバーからカウンター。
西川虎哲が左大外を一気に抜け出して内へオフロード。
WTB岡田寛人がフォローして一気に走り切った。
これも2人で80m以上。
<京都成章 52−0 朝明>

京都成章のTB陣で一番目立っていたのは岡田寛人。
凄い切れ味と縦へのスピードでした。
期待の西川虎哲はあまり目立つプレーが無かったけれど、
要所で見せるステップの切れはやはり見ごたえあり。

38分、京都成章は松岡賢太→松本雅哉、
38分、朝明は川島浩也→森優太。
41分、朝明は前川丈→池田友洋。

45分、京都成章はPR山田有摩のゲインなどでインゴールに迫る。
最後はFL奥田悠汰が押し切った。これはFWで取り切ったトライ。
奥谷友規のコンバージョンは本日初の失敗。
<京都成章 57−0 朝明>

45分、朝明は市川拓海→氏野一騎。

47分、朝明は右ラインアウトをキープしてモールをプッシュ。
ぐいぐい押して、LO内藤良真が抑えた。
コンバージョンは大野聖が成功。
<京都成章 57−7 朝明>

50分、京都成章はSO奥谷友規が絶妙ゴロパント。
CTB小椋統平がこれを拾って、FL北條拓海がすぐフォロー。
北條は約40mを独走してインゴールに迫る。
京都成章はここからラックを連取して、最後はWTB末廣賢三が抑えた。
<京都成章 64−7 朝明>
北條拓海は163cmの小兵だが運動量とサポートの嗅覚が素晴らしい。

51分、朝明は内山大也→石川翔登。
51分、京都成章はサリミ緒己人→堀田琳。

53分、朝明は敵陣内のターンオーバーからカウンター。
SH石川翔登がゴロパントを転がし、WTB森優太が抜け出して抑えた。
<京都成章 64−12 朝明>

58分、京都成章は左ラインアウトをキープ。
モールを押し切って最後はFL北條拓海が抑えた。
<京都成章 71−12 朝明>

試合はこのままノーサイド。
京都成章が圧勝で2回戦進出を決めている。

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花園2回戦 大阪桐蔭×筑紫

こちらは7年連続。
12月30日は花園に来ています。
高校サッカーの開幕戦はありますが、
向こうは1試合でこちらは5試合見られる。
味の素スタジアムの取材が終わると新幹線で大阪に直行。
新大阪の1泊して、花園に向かいました。

今年は日本ラグビーにとって偉大な1年でした。
南アフリカ戦の勝利はラグビー界を劇的に変えましたね。
花園のお客さんも明らかに増えていました。
「伏見工業って田中史明の母校なんだって」「それは凄い」
そんな会話を耳にして驚きました。
伏見工業はスクール☆ウォーズにおける川浜高校のモデル校。
高校ラグビーにおける実力校にして、人気校です。
だから「田中史明って伏見工業なんだよ」という会話なら有り得る。
しかしこの言い方だと「田中史明>伏見工業」ということ。
五郎丸もそうですけどジャパンの主力選手はレジェンドになった。

第1試合は迷わず第3グラウンドにしました。
大阪桐蔭は今春の選抜準優勝校。初戦はシードされていた。
筑紫は福岡県2位でしたが、協会推薦で出場を果たしている。
今大会は95回の記念大会で、
各ブロックから実力校が合計4校「推薦合格」を果たしました。
福岡は東福岡が圧倒的に強いけれど、
土地柄として地元の公立進学校がどこも強い。
福岡高校、小倉高校は実際に今回のジャパンへ人材を出した。
筑紫は1回戦で東京朝鮮を下しての勝ち上がりである。

大阪桐蔭高校
PR  松尾銀太  3年 173/102
HO  帆風悠我  3年 170/95
PR  岩井響   3年 176/106
LO  積博志   2年 184/94
LO  田中勝雄  3年 182/93
FL  呉山聖道  2年 180/94
FL  鬼頭悠太  3年 170/86
NO8 野村雅大  2年 175/93
SH  杉山優平  3年 168/73
SO  藤高将   3年 173/82
WTB 松山元太  3年 173/93
CTB 三村勝哉  3年 168/77
CTB 福島祐司  3年 172/87
WTB 新居良介  3年 175/81
FB  楠本航己  3年 177/83

福岡県立筑紫高校
PR  北隼人   3年 177/96
HO  井本智之  2年 170/95
PR  久保優   2年 178/108
LO  堀部直壮  3年 190/85
LO  松野泰樹  3年 187/86
FL  吉福優輝  2年 174/77
FL  藤木涼太朗 3年 174/76
NO8 久保山幸樹 3年 171/85
SH  吉松玲於  2年 165/61
SO  中洲晴陽  1年 174/71
WTB 篠崎太俊  3年 186/74
CTB 武谷京佑  3年 180/84
CTB 山洋之  3年 175/80
WTB 手嶋玲椰  2年 174/76
FB  青木悠紀  2年 178/87


体格を見ると筑紫の方が大きい。
アスリート性も高い選手がいた。
ただ大阪桐蔭は藤高将のキックを軸に上手く陣地を獲る。
彼のキックは高さがあるし、ピンポイントで落ちる。
相手が届きそうで届かない「ぎりぎり」に蹴るのがいい意味で嫌らしい。

1分、大阪桐蔭は右ラインアウトをキープして左に展開。
NO8野村雅大がラックから持ち出してすぐにオフロードで放す。
SH杉山優平がすぐ左をフォローして、一人で約40mを走り切った。
コンバージョンは藤高将が成功。
<大阪桐蔭 7−0 筑紫>

12分、大阪桐蔭は敵陣の好位置で左ラインアウトをキープ。
モールを一気に押して、最後はSH杉山優平が狭い側から抜け出した。
コンバージョンは藤高将が左大外から見事に成功。
<大阪桐蔭 14−0 筑紫>

杉山優平が連続トライ。
彼のサイド攻撃が強烈に効いていた。
一瞬の加速力が抜群で、タックルを弾くような腰の強さもある。
この2トライ以外にもビッグゲインがありましたね。

16分、筑紫は相手のオフサイドでペナルティキックを得る。
正面やや左で、残りはあと20m。山洋之が成功する。
<大阪桐蔭 14−3 筑紫>

20分、大阪桐蔭は敵陣残り5mでペナルティキックを得る。
タッチでなくスクラムを選択して右中間から左に展開。
WTB松山元太がSOの位置から縦を突いて走り切った。
<大阪桐蔭 21−3 筑紫>
松山元太はプロップ体型だがスピードもありましたね。
加えてこの場面は上手く「間」を突いた。

大阪桐蔭が18点のリードを奪って前半が終了する。
30分、筑紫は吉福優輝→→松崎匠悟。

36分、大阪桐蔭のペナルティキックはゴール正面&25m強。
藤高将が狙って成功。
<大阪桐蔭 24−3 筑紫>

36分、大阪桐蔭は帆風悠我→立木雅基。野村雅大→田中伸治。
43分、大阪桐蔭は松尾銀太→清水岳。三村勝哉→久保慎太郎。

49分、大阪桐蔭はスクラムをキープしてラックを連取。
最後はCTB久保慎太郎がパスダミーから上手くズラして右へ斜行。
久保のオフロードパスから、FB楠本航己が走り切った。
<大阪桐蔭 31−3 筑紫>

50分、大阪桐蔭は積博志→秋田真芳。
57分、大阪桐蔭は松山元太→川端一耀。 福島祐司→松本健留。
57分、篠崎太俊→神武嵐太郎。手嶋玲椰→出口貴敏。

筑紫も全く無抵抗だったわけではない。
堀部直壮、松野泰樹の両ロックは大きくて逞しくて動きの鋭さがある。
北隼人もPR離れしたスピードで、凄いラインブレイクを見せていた。
ただ大阪桐蔭の組織的な守備と、自らのミスでなかなか取り切れない。
しかしようやく最後に筑紫が意地を見せた。

60分、筑紫は右ラインアウトからモールをキープ。
これが崩れたところから更にFWが縦を突いて…。
最後はNO8久保山幸樹が抑えた。
<大阪桐蔭 31−10 筑紫>

試合はこの直後にノーサイド。
大阪桐蔭がラグビーどころらしい賢い試合運びで3回戦進出を決めた。

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2015年12月20日

大学選手権 明治×流通経済

第52回全国大学ラグビー選手権。
ギオンススタジアムでセカンドステージ第2戦を見ました。
鶴川から3駅で、そこからバスも出ていて個人的には便利な会場です。
ただ相模大野駅ではラグビーファンの皆様がそわそわ…。
「本当にこのバスでいいの?」「降りてからどう行くの?」と。
SC相模原のホームだが、ラグビーではあまり使われぬ会場だ。
秩父宮に慣れた皆さんにとってはかなり不便な会場である…。

第2試合はプールDの大一番。
対抗戦2位の明治とリーグ戦2位・流通経済大の対決だ。
明治は初戦で京都産業大を、流経は立命館を下している。
流経は前半を7−24とリードされてからの逆転勝ちだった。
今大会は関西勢の健闘、復活が目立っていますね。
同志社、立命館が初戦で勝利を挙げている。

明治大学
PR  植木悠治  4年 180/107 常翔学園
HO  中村駿太  4年 177/105 桐蔭学園
PR  塚原巧巳  4年 182/124 國學院栃木
LO  東和樹   4年 184/96  京都成章
LO  小林航   4年 194/113 明大中野八王子
FL  田中真一  3年 187/94  國學院久我山
FL  古川満   2年 186/102 桐蔭学園
NO8 松橋周平  4年 178/96  市立船橋
SH  浜野達也  3年 166/71  西陵
SO  堀米航平  2年 177/89  流経大柏
WTB 紀伊皓太  4年 171/84  日川
CTB 梶村祐介  2年 180/94  報徳学園
CTB 松浦康一  4年 182/89  佐賀工業
WTB 成田秀平  3年 176/77  秋田工業
FB  田村熙   4年 176/89  國學院栃木

流通経済大学
PR  古村健太郎 4年 177/100 流経大柏
HO  中村篤郎  3年 174/100 熊本西
PR  陳野原涼  3年 183/120 松韻学園福島
LO  水木鴻太  4年 187/100 弘前
LO  タウムア・ナエアタ 2年 190/115 トンガカレッジアテレ
FL  鶴田大成  3年 181/91  流経大柏
FL  廣瀬直幸  3年 166/90  流経大柏
NO8 ジョージ・リサレ 4年 186/115 マナカレッジ
SH  黒木大貴  4年 177/84  日向
SO  東郷太朗丸 3年 174/85  常総学院
WTB 落合知之  3年 184/100 北越
CTB 合谷和弘  4年 170/79  流経大柏
CTB 八文字雅和 4年 179/94  高鍋
WTB 杉森健太郎 4年 171/72  流経大柏
FB  桑江健一郎 3年 177/88  コザ


2分、明治は自陣の密集でノットロールアウェイの反則。
流通経済大のペナルティキックは正面やや左で約35m。
合谷和弘がショットを狙うも外。

11分、明治は左ラインアウトを短く低く投げる。
NO8松橋周平が後ろから走り込んでボールを受け、縦に食い込む。
ここから少しFWが縦を突き、最後はSH浜野達也が右オープンに振る。
CTB梶村祐介はCTB松浦康一をオトリに、角度をつけて後ろにパス。
WTB紀伊皓太が斜めに走り込んで、そのまま力強く走り切った。
コンバージョンは田村煕が成功。
<明治大 7−0 流通経済大>
近年の明治はFWも決して弱くないが、
こういうバックスの"細工"で魅せてくれる。
近場にオトリを入れて裏に振ったり、リバースを入れたり。
WTBやFBが横に流れることさえある。
この場面も縦と斜めのランニングを織り交ぜて、相手を混乱させた。

15分、流通経済大は左ラインアウトからモール。
押して崩れたところからNO8ジョージ・リサレが外に持ち出してトライ。
コンバージョンは左大外から合谷和弘が狙って成功。
<流通経済大 7−7 明治大>
ジョージ・リサレは強さと速さを兼備したペネトレイター。
前半の流経は彼を一次攻撃であまり使わず、
「ここ」というところで活かしてそれが効果的だった。

このまま試合は膠着したまま推移する。
流経は明治に負けず劣らずFWがパワフル。
落合知之はWTBなのにプロップみたいな体格だ。
CTB合谷和弘、SO東郷太朗丸、FB桑江健一郎とキック自慢もいる。
しっかりテリトリーを確保して、互角に試合を進めていた。

ただ明治を見ていてこの時間帯から一つ気になったことがあった。
それはリスタートの再開が速いこと。
ペナルティキックになったら、笛からすぐタッチに蹴る。
ラインアウトもすぐ投げ入れる。
FWがゆっくりセットするという「明治らしさ」がない。
今の明治はフィットネスに自信があって、
インプレーの時間を増やしたいんだな…ということに気付いた。

33分、明治は敵陣右サイドのスクラムから8→9。
SH浜野達也が右ショートサイドから更に外に振る。
WTB成田秀平は縦に抜け出して内にオフロードを戻す。
浜野がいいタイミングでフォローしてパスを受け、走り切った。
<明治大 14−7 流通経済大>
流経は4人くらいで対応していたが、2人のコンビで鮮やかに崩した。

スクラムの直前に流経はFB桑江孝一郎が自陣からロングキックを蹴った。
デッドボールラインから出るか出ないかのところで、
SO堀米航平が「ラインをまたいで」ボールを捕球した。
この場合はボールがインゴールを越えた判定。
つまりボールを蹴った地点で相手ボールのスクラムになる。
そういうちょっと珍しい形から生まれた明治のスクラムだった。
日本のラグビー場は秩父宮、花園、熊谷などを除くと
インゴールが正規のサイズより狭い。
本当は25ヤード(22m)の幅が必要なのに、
陸上競技場は5ヤードすら確保できず、しかもペラペラの人工芝。
それがキックを使ったインゴールの攻防を損なっている。
日本のプレー環境だから起きる可哀想なプレーでもあった。

40分、流経は自陣のマイボールスクラムでペナルティ。
明治の圧力を受けて持ち上げてしまった。
明治のペナルティキックは左中間で距離が17〜8m。
これを田村煕が成功する。
<明治大 17−7 流通経済大>
スクラムは今も昔も明治の十八番。
立ち上がりから優勢に進めていた。

明治が徐々に流れを引き寄せて10点リードで前半が終了する。

46分、明治は左ラインアウトを力強く押してHO中村駿太がトライ。
<明治大 24−7 流通経済大>
モールも徐々にはっきりと明治の優勢になっていく。
田村煕のタッチキックが抜群だった。
自陣から敵陣残り5m以内に落としましたから。
その結果として明治は最高の位置でラインアウトを得た。

田村煕の兄は日本代表の田村優。
そして2人の父はトヨタ、帝京大の監督を歴任した田村誠氏だ。
兄弟は国学院栃木高出身だけど、中学校は愛知県内。
田村煕は体格が兄より少し小さい。
ただ中学時代はサッカー部で、キックの距離と精度が抜群。
今日もコンバージョンを全て決め、流れの中でもこういう見せ場を作った。
彼はランニングも良いのだが、明治は他にも走れる選手がいる。
そちらの方ではあまり目立たなかった。

50分、明治は田中真一→安永賢人。松浦康一→尾又寛太。
田中真一はちょっと傷んだ様子だった。
田中と古川満、松橋周平の第3列も明治の売りですよね。
古川は100キロ以上あるのに
クラッシュ、ぺネトレイトでなく“仕事”で目立つタイプ。

56分、流経は敵陣深くの好位置でペナルティキックを得る。
LOタウムア・ナエアタがタップして縦にドーンと突進。
残り5mほどの距離から上手くもぐり込み、ゴール下で抑えた。
<明治大 24−14 流通経済大>
後半の流経は焦りもあったかリサレ、ナエアカを多用。
ここも彼らが縦突進を繰り返して、結果的には取り切った場面である。
ただちょっと強引すぎたし、ロストも増えてしまっていた。
単純なパワー勝負は、明治も決して弱くはないですからね。

57分、流経は水木鴻太→加藤優来。

61分、明治は敵陣深くのペナルティからすぐ再開。
中央のラックからSH浜野達也が左に展開する。
HO中村駿太が縦を突いて相手DFを巻き込む。
最後はCTB梶村祐介が左大外に飛ばしパス。
紀伊皓太が飛び込んでトライ!
<明治大 31−14 流通経済大>
「今の明治」を象徴するトライだったかもしれない。
クイックリスタートからFWとバックスが一体になって崩した。
パワーと技術、アイディアとフィットネスのすべてが揃ったトライだった。

64分、明治は植木悠治→祝原凉介。浜野達也→福田健太。紀伊皓太→渡部寛太。
渡部寛太は愛媛県立北条高出身の2年生。
186cmの大型WTBである。こんな選手いたんだ…。

64分、流経は古村健太郎→大川兼聖。東郷太朗丸→中田世。

67分、流経は廣瀬直幸がシンビンになる。

68分、明治は左ラインアウトからモール。
あっさりと押し切ってHO中村駿太が抑えた。
<明治大 38−14 流通経済大>

70分、明治は中村駿太→佐藤公彦。塚原拓巳→板橋将貴。

73分、明治は敵陣のターンオーバーからラックを連取。
最後はSO堀米航平がパスダミーからインサイドのギャップを抜け出す。
一人で約20mを走り切ってトライ。
<明治大 45−14 流通経済大>
堀米は流経大柏高出身の2年生。
言ったら母校への「恩返し」というトライだった。

73分、明治は松橋周平→井上遼。

76分、明治は敵陣深くでクイックリスタート。
PR佐藤公彦がすぐ再開し、SO堀米航平は右に振る。
CTB梶村祐介があっさり走り切った。
<明治大 52−14 流通経済大>

78分、流経は陣野原凉→金仁謙。タウムア・ナエアタ→花澤将志。

試合は52−14でノーサイド。
後半は単に流経の集中力が切れたと言うのでなく、
フィットネスや状況判断も含めたトータルで明治が完勝した。
走れるし、技術が高いし、守備の組織も堅い。
自分の知る明治とは全く違う、モダンな明治でした。

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大学選手権 中央×法政

年末は色んな世代、色んな競技の全国大会が開催される。
見たいものは3つや4つじゃ済まなかった。
ただ今年は大学ラグビーで「見落とし」が多く、
ギオンスに行くとそれがいい具合に埋められた。
第52回全国大学ラグビー選手権。セカンドステージ第2戦である。

関東、関西の有力校が登場するのがこのセカンドステージから。
ファーストステージは「最後の1枠」を掛けたプレーオフだ。
4校ずつ4グループに分かれて、総当たりのリーグ戦を行う。
各組の1位が「ファイナルステージ」に出る。
1月2日の準決勝、1月10日の決勝と進んでいく。

会場は相模原麻溝公園のギオンススタジアム。
第1試合はプールA。
中央大と法政大の関東大学リーグ戦対決である。
中央がリーグ戦3位。初戦は関西大を24−12で下した。
法政は5位で、ファーストステージからの勝ち上がり。
初戦は帝京に7−66で敗れている。
東福岡を4度の全国制覇に導いた谷崎重幸氏が
母校の監督に着任して今季が3シーズン目となる。

中央大学
PR  井村兼人  3年 176/111 伏見工業
HO  山本将也  4年 178/102 向上
PR  三宮累   3年 183/113 東京
LO  西野嘉修  4年 184/92  大阪桐蔭
LO  福田貴大  4年 189/91  東農大二
FL  山下諒之  4年 175/82  筑紫
FL  小野雄貴  4年 182/95  盧蠑Χ
NO8 赤池海   3年 175/84  日川
SH  長谷川新波 3年 172/68  桐蔭学園
SO  浜岸峻輝  3年 175/90  東京
WTB 高悠也   4年 175/90  明和県央
CTB 白井吾士矛 2年 172/88  桐蔭学園
CTB 白石凱人  3年 174/82  高鍋
WTB 伊藤大地  2年 170/74  東京
FB  渡辺広人  4年 170/80  日川

法政大学
PR  越田勝利  4年 171/100 石見智翠館
HO  前島利明  4年 175/107 日川
PR  土山勇樹  1年 180/108 東福岡
LO  牧野内翔馬 3年 189/103 東福岡
LO  吉村公太朗 4年 185/99  崇徳
FL  斉田倫輝  2年 189/89  仙台工業
FL  松村拓海  3年 182/92  國學院久我山
NO8 増田和征  2年 177/93  京都成章
SH  金子峻大  4年 162/67  國學院栃木
SO  林修兵   3年 168/77  伏見工業
WTB 東川貢史  2年 175/85  東福岡
CTB 金井大雪  1年 177/83  深谷
CTB 新谷大樹  4年 179/85  日川
WTB 中井健人  1年 180/83  筑紫
FB  荻原蓮   1年 170/81  東福岡


3分、中央は敵陣残り5mの好位置で左ラインアウトを得る。
法政のスクラムコラプシングから得たペナルティキックから2度目。
これを力強く押して、最後はHO山本将也が押し込んだ。
コンバージョンは浜岸峻輝が成功。
<中央大 7−0 法政大>

前半は中央がモール、スクラムともかなり優勢だった。
SO浜岸峻輝は左足のキックが抜群。
距離以上に「いいところに精度の高いキックを落とす」能力が光る。
中央は彼のキックで陣地を稼ぎ、FWが前に出て、試合を優勢に運ぶ。
法政は速いテンポの試合運びを狙っていた。
あまりキックを使わずラックを重ね、ボールを動かして崩すスタイルだ。
しかし前半はブレイクダウンの優位を得られず、
ラックでのターンオーバーも再三再四。自滅に近い状態だった。

12分、中央は右ラインアウトからモールを押す。
一度崩れたが組み直して、最後はLO西野嘉修が右大外で抑えた。
コンバージョンは難しい位置から浜岸峻輝が成功。
<中央大 14−0 法政大>

19分、法政は敵陣内好位置の右スクラムから8単。
NO8増田和征が狭いサイドから抜け出して約10mを走り切った。
コンバージョンは荻原蓮が狙うも失敗。
<中央大 14−5 法政大>
法政のFWはタレントが揃っているけれど、
増田和征は特にラインブレイクで目立っていた。

24分、中央は左ラインアウトから右オープンに展開。
HBが巡目につなぎ、FL斉田倫輝が少し溜めて順目にフラットなパス。
CTB白井吾士矛が真っ直ぐ入って一気に裏へ抜け出す。
相手のタックルも外して、一人で40mを走り切った。
<中央大 21−5 法政大>

28分、法政がHO前島利明のゲインなどで、敵陣深くまで押し込む。
FWがピック&ゴーで近場を突き、ラックを連取する。
左オープンに展開して、外に二人余ってという状況だった。
しかしここでSO林修兵の飛ばしパスが裏目に出る。
中央はWTB伊藤大地が相手を捨ててボールに飛びつく。
鮮やかなインターセプトから抜け出し、そのまま90m以上を独走!
法政の決定機が一気にひっくり返るカウンターだった。
<中央大 28−5 法政大>

前半は中央の23点リードで終了する。
しかし後半立ち上がりから法政が盛り返した。

42分、法政はFL松村拓海のターンオーバーから敵陣へ侵入。
ラックを連取してインゴールに迫り、松村が右サイドを突く。
最後はSH長谷川新波がショートサイドに展開。
WTB中井健人が右大外の狭いスペースから上手く抜け出してトライ。
<中央大 28−12 法政大>
中井健人はいかにもウイングらしいウイング。
タックルを受けてもこらえる、狭いスペースを活かす巧さがあった。

44分、中央は井村兼人→金子恵一。

49分、法政は敵陣で相手ラインアウトをターンオーバー。
右大外からラックを連取して、FWを集めてモール。
最後はNO8赤池海が抑えた。
<中央大 28−19 法政大>

場内が「これは分からないぞ」という空気になる。
中央大FWの動きが落ちて、圧力も弱まっていたのだろう。
後半の法政はブレイクダウンでのミスが無くなり、
安定してボールが出るようになった。
FW第3列が好守によく絡んで、
速さと強さを併せ持った選手たちの良さも活きる。
後半は完全に法政大が流れを掴んだ。

50分、中央は福田貴大→鎌野健太。渡辺広人→黒崎将斗。

55分、中央のペナルティキックはゴール正面&20m弱。
9点差を考えれば狙った方がいい状況だ。
渡辺広人が難なく成功してついに試合は6点差。
<中央大 28−22 法政大>

57分、中央は赤池海→長田拓真。

63分、法政は右ラインアウトをキープ。
モールが崩れてごちゃごちゃした状態になる。
法政FWが近場、近場を突いて…。
最後はFL斉田倫輝が隙間から潜り込んで抑えた。
コンバージョンも決まって法政が逆転!
<法政大 29−28 中央大>

68分、中央は山本将也→高田優成。
71分、中央は三宮累→天田親吾。長谷川新波→住吉藍好。
71分、法政は東川貢史→桶谷建央。

79分、法政は敵陣内のラインアウトをキープ。
FWが近場のラックを連取し、時間を2分以上使って…。
最後はLO牧野内翔馬が抑えた。
そしてトライの直後に40分経過のホーンが鳴った。
<法政大 36−28 中央大>

ここで試合が終了。
法政大が23点のビハインドを後半の31得点で大逆転。
リーグ戦の結果から見れば下剋上だが、
法政は元から選手の質が良く、目指すところも高いチーム。
それをようやく結果で証明して見せた。

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2015年12月05日

関西大学A 同志社×天理

ふらふらと西京極にやって参りました。
明日は大分に渡るのだが、本日は中間地点で一休み。
関西で何か試合があるかな?と探したらラグビーだった。
関西大学ラグビーリーグの最終日。
西京極陸上競技場の第1試合は同志社と天理大の対戦である。

高校ラグビーは間違いなく関西と九州が本場だ。
しかし大学に入ると人材が関東へと流れる。
大まかにいうとそういう構図がありますよね。
全国大会になるとなかなか関西のチームを見られない。
「たまには見ておきたいな」という気持ちがあった。

同志社がどうやら大動員をかけていたらしい。
メインスタンドの良い位置は既にほぼ満席。
「学生席」がかなり大きく確保してあった。
「ウチのゼミから3人来るらしい。同立戦は誰も来なかったのに…」
野球部員らしい子がぼやいていてちょっとおかしかった(笑)
ともあれサンガの試合より多いんじゃない?という入りでしたね。

同志社は5勝1敗。
開幕戦で近畿大に敗れたものの、その後は5連勝を遂げている。
ここはやはり平尾、大八木の時代から特別なブランド感がある。
人材は今も豊富で、WTB松井千士は7人制日本代表だ。
一方で「人材がいる割に…」という状況が続いていたが、
トップリーグで実績を挙げたOBを呼んでテコ入れ中。
まず11年に宮本勝文氏が監督に就任。
13年から山神孝志氏にバトンタッチしている。
今日は勝てば逆転優勝で、優勝が決まれば8年ぶりらしい。
天理大は開幕から無傷の6連勝中。
高校から“昇格”した選手が主力を締めている。
勝てばもちろん優勝である。

同志社大学
PR  海士広大  3年 172/105 常翔学園
HO  東大樹   4年 178/99  同志社香里
PR  才田智   4年 181/120 東福岡
LO  山田有樹  3年 180/95  常翔学園
LO  森山雄   4年 190/100 富山第一
FL  丸山尚城  2年 178/80  茗溪学園
FL  野中翔平  2年 183/98  東海大仰星
NO8 秦啓祐   3年 182/95  小倉
SH  大越元気  3年 162/68  茗溪学園
SO  渡邉夏燦  4年 178/85  クライストチャーチボーイズ
WTB 氏家柊太  3年 172/84  磐城
CTB 永富晨太郎 1年 180/88  東福岡
CTB 林真太郎  4年 178/89  同志社香里
WTB 松井千士  3年 183/83  常翔学園
FB  口銀二朗 3年 177/83  大阪桐蔭

天理大学
PR  山口知貴  3年 175/100 天理
HO  藤浪輝人  2年 169/96  伏見工業
PR  木津悠輔  2年 180/107 由布
LO  西川太郎  3年 180/95  天理
LO  吉崎隼人  4年 180/97  大阪桐蔭
FL  李淳也   4年 175/85  常翔啓光学園
FL  島根一磨  1年 175/92  天理
NO8 F・マキシ  1年 185/105 日本航空石川
SH  藤原恵太  3年 172/76  天理
SO  王子拓也  2年 180/84  天理
WTB 井関信介  2年 179/80  天理
CTB 金丸勇人  3年 172/82  天理
CTB J・ケレビ  3年 190/102 ナタブア
WTB 久保直人  1年 174/75  天理
FB  東口剛士  4年 174/84  大阪産業大付属


天理はCTBジョシュア・ケレビがちょっと抜けた存在だった。
チーム1の長身で、均整の取れたアスリート体格。
ボールを持てば早いし、右にステップを切っていなす上手さもある。
キックも彼が任されるレベルだ。
外国人だから全員がすごい選手というわけではないですからね。
でも彼は一目で「19年のジャパンかもな…」と思った。
レレィ・マフィもあれくらい抜けていたんでしょうね。。
関西2部の花園大でプレーしていた彼だが、
今回のW杯で見せた活躍により海外からオファーが来る存在になった。

天理は序盤からそのケレビを多用して、強く縦に当たらせる。
しかし同志社は2人、3人がタックルに行ってゲインを許さない。
そして天理はそこからの二次攻撃、三次攻撃が物足りない。
ケレビをオトリにすると、次の選手があっさりノックオンをしたり…。
同志社がしっかりタックルしつつ、組織的に穴を作らず対応していた。
天理のオフェンスもノックオンのような、妙にあっさりしたミスが多かった。

かくして試合は同志社ペース。
13分、天理のスクラムコラプシングで、
同志社はペナルティキックを獲得。
位置はゴールのやや左で、距離は25m。
渡邉夏燦が狙って成功する。
<同志社大 3−0 天理大>

スクラムは完全に同志社が優勢だった。
ただ押しているのに上手くドリブルできず、
ターンオーバーを喫する場面が前半は二度…。
お互いに“譲り合う”ような感も。

渡邉夏燦は左利きで、キックを上手く使う。
距離はそこまで出ないけれど、相手が対応し辛いところを突ける。
タッチを切るときも「割りそうで割らない」キックで良い位置に落としていた。
クライストチャーチボーイズ高出身ということは、
本場NZでやっていた子ということなのかな?

28分、同志社は敵陣中央22mライン付近からHBが右に展開。
CTB永富晨太郎がハンドオフで相手を弾き飛して、一人で走り切った。
コンバージョンは渡邉夏燦が成功。
<同志社大 10−0 天理大>
東福岡の中心選手として花園優勝に貢献した永富晨太郎。
大学でも1年生から出番を得ています。

36分、同志社はゴール正面30m強の位置でペナルティキックを得る。
渡邉夏燦が狙うも失敗。

37分、同志社はゴール正面10mの位置でペナルティキックをを得る。
今度は渡邉夏燦が成功。
<同志社大 13−0 天理大>

同志社が堅く試合を運んで前半を13点差で折り返す。

しかし後半に入ると天理のボールを持つ時間が増える。
前半は相手DFの近くでパスを受けて、強く縦に当たる狙いが多かった。
後半は少しラインを深くして、同志社の詰めてくる守備を逆手に取った。
疲れれば組織にズレが生まれることもまた現実。
逆に天理は高校と同様に低くて勢いのあるタックルが有効。
FWは一番大きい選手が180cmという“高校以下”のサイズだけど、
仕事の量でそれを十二分に補っていた。
特に両FLは本当に良く絡んでいましたね。
天理が後半はすっかり主導権を奪い返す。

57分、天理はSH藤原恵太が右のラックから右に小さく振る。
CTBジョシュア・ケレビがすぐ横から縦を突いてタックルを破壊。
一気に30m以上走り切った。
コンバージョンはケレビが自ら狙うも失敗。
<同志社大 13−5 天理大>
複数のタックル対応に苦しんでいた彼だが、1対1は難なく破れる。

64分、天理は自陣のスクラムからファウルア・マキシが8単。
マキシは右ショートサイドに抜けて、外にオフロードパスを振る。
WTB久保直人がタックル2人を振り切って激走。
狭いスペースを上手く抜け出して60m以上を走り切った。
<同志社大 13−10 天理大>
久保直人も1年生。素晴らしいチェンジ・オブ・ペースでした。

66分、天理は木津悠輔→原健将。
65分、同志社は大越元気→岩村昂太。口銀二朗→永富健太郎。
68分、天理は李淳也→中野真仁。ジョシュア・ケレビ→モモセ・トンガ。

天理はその後の良い流れからトライを奪えない。
選手もかなり消耗が見て取れて、
プレーが止まるたびに誰かが足を攣っていた。
同志社もタックルが高くなったり、外へのスライドが遅れたり…。
ただそんな中でギリギリ耐えていた。

同志社は攻撃であまり松井千土を使っていなかった。
ボールを持てば当然マークもされるし、
松井の見せ場は試合を通してほぼ皆無でした。

73分、同志社は秦啓祐→倉本吏哉。
75分、天理は久保直人→後藤大輔。

ロスタイムの提示は2分。
81分、天理は藤原恵太→谷口和洋。

同志社もここからバタバタしてしまう。
敵陣深くの「取れば終わり」というラインアウトを失ったり。
今度はラインアウトを取ったと思ったら不用意にモールを押して失ったり…。
優勝を意識したのか、かなりマズイ試合運びをしてしまう。
しかし何とか辛うじて耐えてタイムアップ。

天理もマイボールラインアウトのロストが多かった。
3点を狙える位置で謎のスクラム選択が出たり…。
どちらも「勿体ない」という選択、プレーは多かったですね。
何はともあれ試合後の歓喜は同志社に。
同志社大が後半は無得点ながら13−10で逃げ切った。
頂上決戦を制するとともに、8年ぶりの優勝を決めている。

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関西大学A 京都産業×関学

関西学生ラグビーリーグA(1部)のトリを飾る試合だ。
ただ同志社がお目当てだったお客さんが帰って西京極は少し寂しくなった。

第2試合は京都産業大と関西学院大の対戦である。
京産は2勝4敗で8校中6位。関学は1勝5敗で現在最下位だ。
しかし昨年は関学が1位で京産が2位。
だからこそこのリーグの「トリ」を飾るカードなわけだが…。
こういう「戦国模様」は関東より混戦度が高い証明だろう。

京都産業大学
PR  金亨志   4年 174/103 大阪朝鮮
HO  中川将弥  2年 173/87  御所実業
PR  細野裕一朗 4年 180/110 京都学園
LO  上田克希  1年 180/81  東海大仰星
LO  山野将太朗 3年 182/100 京都成章
FL  眞野拓也  3年 172/90  東海大仰星
FL  李智栄   3年 180/91  大阪朝鮮
NO8 山本湧太  3年 177/102 大阪産業大付属
SH  野村晋太朗 2年 173/70  桂
SO  高原慎也  3年 168/75  桂
WTB 濱田将睴  1年 174/82  京都成章
CTB 木村翔太  4年 168/84  新田
CTB 下良好純  4年 175/90  東海大仰星
WTB 坂本英人  2年 175/75  御所実業
FB  森田慎也  3年 170/72  洛北

関西学院大学
PR  野宇倖輔  3年 179/89  京都成章
HO  大山英信  3年 175/96  報徳学園
PR  豊崎洸太  3年 172/107 関西学院
LO  石松伸崇  4年 180/97  東福岡
LO  小林達矢  4年 181/102 甲南
FL  野村祐太  1年 185/96  東海大仰星
FL  岡部崇人  3年 179/100 上宮
NO8 中川謙   4年 178/90  関西学院
SH  徳田健太  4年 166/75  関西学院
SO  清水晶大  3年 175/86  京都成章
WTB 川上剛右  3年 172/86  東福岡
CTB 鳥飼誠   4年 178/86  東海大仰星
CTB 勝川周   4年 178/88  関西学院
WTB 市橋誠   2年 170/78  東福岡
FB  中野涼   4年 175/77  東福岡


京産大と言ったらFWのチーム。
大畑大介のようなOBも出ているがチームカラーは泥臭い。
SO高原慎也はキック、特にハイパントをよく使っていた。
ボールを持つより持たせて当たる、潰す方が強みも出るのだろう。
スクラムはもう「べらぼう」に強かったですね。
平気で10mくらい押していた。
関西学院は良くも悪くも回してくるチーム。
バックスを見ると東福岡、東海大仰星と凄い顔ぶれである。
SH徳田健太、SO清水晶大も高校ジャパン経験者だ。
ただチームとしてやることが絞れていないのかな…という感があった。

7分、京産は不用意な相手のロストを突いてカウンター。
李智栄が22mライン付近でボールを拾ってそのまま走り切った。
コンバージョンは高原慎也が正面から成功。
<京都産業大 7−0 関西学院大>
関学は自陣22mライン内のドロップアウトからクイックで仕掛けた。
そこでタックルを受けてこぼしてしまった形だった。

17分、京産は右ラインアウトからモールをプッシュ。
5mほどの距離からあっさり押し切った。
<京都産業大 14−0 関西学院大>

25分、京産は左ラインアウトからモールをプッシュ。
HO中川将弥が持ち出して、WTB坂本英人は狭いスペースをよくゲイン。
最後はSH野村晋太朗がフォローして大外で抑えた。
<京都産業大 19−0 関西学院大>
坂本英人は左右のステップが切れる自分好みのWTBだった。
彼が走り切るというよりも「ひとつ前」のところに絡んでいましたね。

34分、京産は右のラックから一気にオープンへ展開。。
SO高原慎也、FB森田慎也が2人合計で30m以上の長い飛ばしパス。
最後はFL眞野拓也が左から抜け出してトライ。
<京都産業大 26−0 関西学院大>

39分、京産は山本湧太→武田知大。負傷交代である。

43分、京産はスクラムからラックを連取。
WTB坂本秀人がインサイドから抜けてインゴールに迫る。
SO高原慎也は右のラックから左に大きく飛ばしパス。
WTB濱田将睴が大外でトライ。
<京都産業大 33−0 関西学院大>

京産が大きくリードを奪って前半を折り返す。
試合は後半。
40分、京産は豊崎洸太→西澤慶輔。

48分、京産は自陣深くのスクラムからのキックがタッチを割らない。
関学のWTB市橋誠が右サイドでボールを胸に収める。
市橋はハンドオフでタックルを弾き、右に重心を掛けて外にスワーブ。
タックルを一気の加速で振り切り、自ら40mを走り切った。
密集状態を抜ける爽快なランニングでした。
コンバージョンは徳田健太が狙って失敗。
<京都産業大 33−5 関西学院大>
こういう個人技はさすがに東福岡出身者である。

51分、関学は大山英信→須田悠介。
55分、関学は鳥飼誠→山田一平。中野凉→藤井俊哉。

58分、京産は敵陣22m内で相手のラックをターンオーバー。
ここからいくつかラックを連取して、右オープンに展開する。
FB森田慎也がつないで、CTB木村翔太が右中間で抑えた。
外には更にWTBも余っている状態形だった。
<京都産業大 40−5 関西学院大>

62分、京産はLO山野将太朗、NO8武田知大が縦に大きくブレイク。
インゴール間際まで食い込んで、SH野村晋太朗はすぐ右にパスアウト。
FL李智栄が大外に上手く飛ばして、最後はPR細野裕一朗が抑えた。
<京都産業大 45−5 関西学院大>
京産らしいFWが頑張った、全員で奪ったトライだった。
その中でもFL李智栄はよく走るし、気が効く。
リリースも柔らかくて、良い意味でバックスっぽさがある選手だった。
僕が京産の中で一番印象に残った選手だし、
関西協会が選ぶマンオブザマッチにも選ばれていた。

64分、関学は中川謙→平澤幸興。徳田健太→山戸椋介。

68分、関学はFL野村祐太が京産バックスのパスをインターセプト。
野村は中央から裏へ抜けて自陣から60m以上を走り切った。
<京都産業大 45−12 関西学院大>
野村は1年生。高校のときはLOだったけれど走力も素晴らしい。

73分、京産は左ラインアウトをキープしてラックを連取。
中央のラックからSH野村晋太郎が左に展開。
FL李智栄がパスダミーからカットインして一気に抜け出す走り切った。
SH野村晋太朗がリバースパスを受けてそのまま。
コンバージョンは森田慎也が成功。
<京都産業大 52−12 関西学院大>

74分、京産は一気に4枚替え。
金亨志→絹川誠吾。中川将弥→西山直孝。
細野裕一朗→酒井健汰。上田克希→矢野泰成。
75分、関学は石松伸崇→松尾壮也。

77分、京産はWTB坂本英人、LO山野将太朗らがゲイン。
崩した状態で、左にラックができてSHは狭いサイドに展開。
最後はFB森田慎也が抜けてオフロードでつなぎ、CTB木村翔太が抑えた。
<京都産業大 59−12 関西学院大>

80分、関学はキックオフをキープしてラックを連取。
WTB市橋誠のゲインから22mライン付近まで進む。
最後はWTB川上剛右が中央のラックからピック&ゴー。
ど真ん中を抜けて20mほどの距離を走り切った。
<京都産業大 59−19 関西学院大>

81分、関学は野宇倖輔→安福明俊。

試合は59−19でノーサイド。
京都産業大は3勝4敗で5位に滑り込み、大学選手権出場を決めた。
関西学院大は1勝6敗で最下位に。
大阪体育大との入れ替え戦に進むこととなった。

京産大は改めてFWが素晴らしかった。
単純にスクラムが強いし、両FLとHO中川将弥は良く絡んでしかも気が利く。
SO高原慎也はパスの“緩急”や“長短”で意表を突けるのが面白い。
高校時代に有名だった選手はいないけれど、でも個性のある選手が揃っていました。

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2015年10月31日

リーグ戦 流通経済×大東文化

ニッパツ三ツ沢球技場にラグビーを見に行く。
と言っても五郎丸ではなく大学ラグビー。
関東大学ラグビーリーグ戦「流通経済大×大東文化大」だ
帝京、早慶明のいない地味な側のグループである。
関東学院はリーグ戦所属だが2部に落ちてしまった。

流経大は昨年のリーグ戦を制し、今季もここまで全勝。
ただし僕が見たかったのは大東文化大だ。昨季は4位。
今季は流経、東海、法政との対戦を残しているが3勝1敗だ。
今日はシナリ・ラトゥのご子息であるクルーガーが先発。
アピサイ拓海もフィジー出身の父を持つ。
リザーブに入ったSH岡新之助タフォキタウは父がトンガ人だ。
学生スポーツには外国人留学生の起用制限があるけれど、
彼らはもちろん日本育ちなので"留学生"の扱いにはなりません。
CTBホセア・サウマキもいい選手らしいが中央大戦で負傷して欠場している。

流通経済大学
PR  大川兼聖   3年 175/110 熊本西
HO  中村篤郎   3年 175/102 熊本西
PR  陳野原涼   3年 183/124 松韻学園福島
LO  鶴田大成   3年 181/94  流経大柏
LO  加藤優来   4年 183/105 遠軽
FL  大西樹    2年 184/101 旭川工業
FL  廣瀬直幸   3年 170/91  流経大柏
NO8 ジョージ・リサレ  4年 188/110 マナカレッジ
SH  黒木大貴   4年 177/86  日向
SO  東郷太朗丸  3年 175/83  常総学院
WTB 八文字雅和  4年 179/94  高鍋
CTB 藤林聡志   3年 172/87  関東学院
CTB テアウパ・シオネ  3年 186/102 トゥポウカレッジ
WTB 杉森健太郎  4年 173/76  流経大柏
FB  桑江健一郎  3年 177/83  コザ

大東文化大学
PR  本間優    4年 176/108 春日丘
HO  栗原良多   3年 174/98  正智深谷
PR  蛯名崇博   4年 185/107 三沢商業
LO  天井大地   3年 178/89  東京
LO  タラウ・ファカタヴァ 1年 194/103 ティマルボーイズ
FL  長谷川崚太  4年 188/95  日本航空石川
FL  河野良太   2年 166/78  春日丘
NO8 アマト・ファカタヴァ 1年 195/103 ティマルボーイズ
SH  小山大輝   3年 169/62  芦別
SO  川向瑛    3年 171/80  鹿児島実
WTB ラトゥ・クルーガー  2年 185/95  ティマルボーイズ
CTB 竹原慶昇   4年 174/85  松山商業
CTB アピサイ拓海 1年 180/86  大東大一
WTB 戸室達貴   3年 175/76  樹徳
FB  大道勇喜   3年 175/73  長崎海星


1分、流通経済は右ラインアウトをキープ。
モールを押したが崩れて、右から中へとラックを取りながら攻める。
左中間のラックからSO東郷太朗丸が逆目に大きく飛ばすパス。
これで外が余り、NO8ジョージ・リサレがつなぐ。
最後は右大外でWTB八文字雅和が抑えた。
コンバージョンは東郷太朗丸が成功。
<流通経済大 7−0 大東文化大>

流通経済のSOは五郎丸…でなく太朗丸。
東郷太朗丸と書いて「とうごう・たろま」と読むらしい。
彼がいいなと思ったポイントは二つ。
一つは遠くがよく見えていて、一発で局面を変えるアクションを起こせること。
もう一つは高質な左足のキック。大外へのキックパスを何度も狙っていた。

3分、大東文化はキックオフをNO8アマト・ファカタヴァがキープ。
相手が3人くらいいるところに一人で走り込んで、
後ろからのキックを跳びながらフワッととる"半端ない"プレーだった。
アマトがそのまま縦に運んで、大東文化は左→右とラックを連取。
最後はFB大道勇喜が大外をブレイク。
CTBアピサイ拓海が内側をフォローして抑えた。
コンバージョンはアピサイが狙って失敗。
<流通経済大 7−5 大東文化大>

アマト・ファカタヴァは長身だけどアイランダーにしては細身。
ただしスピードがあって、とにかく動きが柔らかい。
タックルを食らってからのリリースが絶品でしたね。
まだ1年生、20才だけどちょっとモノの違いを感じた。
LOタラウ・ファカタヴァとは双子の兄弟だ。

7分、流通経済は八文字雅和→落合知之。
八文字は接触プレーで傷んで負傷交代。

19分、大東文化は右スクラムからアマト・ファカタヴァが8単。
アマトは右ショートサイドからブレイクして、内側にオフロードを通す。
SH小山大輝がフォローして抑えた。
<大東文化大 10−7 流通経済大>

21分、大東文化は相手のキックオフをアマト・ファカタヴァがノックオン。
流通経済はこれを継続し、NO8ジョージ・リサレが良いストレートラン。
上手く食い込んでボールをしっかり振れば…という場面だった。
しかしパスが乱れて、大東文化はSH小山大輝がこれをインターセプト。
小山は自陣から70m以上独走して、ゴール真下で抑えた。
<大東文化大 17−7 流通経済大>

小山大輝は岐阜国体で見て驚いた記憶がある。
SHというのはチームの司令塔だから、
基本的には「強豪」「ラグビーどころ」から有力選手が輩出される。
ただ彼は北海道で、花園にも絡まないような高校から道選抜に選出されていた。
能力は明らかで、高校代表にもすぐ抜擢された。
とにかくアスリート能力、選手がずば抜けている。
走力はウイング以上だし、狭いスペースをぶっこ抜けるタイプだ。
大学でも1年からポジションを掴んだ。
今日の彼を見ているとFWへの指示もちゃんと出せていて、
より"ハーフらしく"なったなと思った。

36分、大東文化はラックの混戦からカウンター。
WTBラトゥ・クルーガーがこぼれ球に拾って抜け出し、左足でゴロパントを転がす。
FB大道勇喜は相手の裏に抜け、慎重に足でもう1タッチ。
流経のCTBテアウパ・シオネが後ろから迫っていた。
そこでボールを拾おうとスピードを落とすと、捕まったかもしれない。
しかし大道はインゴールのボールに向かって倒れ込み、抑えた。
<大東文化大 22−7 流通経済大>

大東文化はセット、カウンターから連続3トライ。
ラトゥ・クルーガーはあまりぺネトレイトの仕事をしていなかった。
当たる、走り部分も標準以上だとは思うが、大東文化は他にもいますからね。
一方でハンドリング、密集への働き掛けなど部分はしっかり貢献。
あと利き足は左っぽかった。

アピサイ拓海のキックは飛距離がなかなかあった。
長谷川崚太も大柄だけどスピードのある第3列。
それぞれの良さが攻勢の中でよく出ていた。

37分、流通経済は大西樹→花澤将志。

前半ロスタイムは八文字雅和の処置で5分以上中断したので長かった。
41分、流通経済大は敵陣22m内でクイックリスタート。
HBが左ショートサイドにつなぎ、最後はCTB藤林聡志が抑えた。
<大東文化大 22−12 流通経済大>

47分、流通経済のペナルティキックは左中間&30m強。
東郷太朗丸が狙って成功する。
<大東文化大 22−15 流通経済大>
流通経済が1トライ&1ゴール差まで追い上げて前半が終了する。

試合は後半。
40分、流通経済は藤林聡志→中田世。
中田世は兄の中田廉が広島カープの投手。
父、叔父もプロ野球選手という野球一家の出身だ。

52分、流通経済は右ラックからSHが左オープンに展開。
SO東郷太朗丸が持った瞬間に、大外の2人が動き出す。
東郷はやはり左大外にキックパスを飛ばす。
NO8ジョージ・リサレがしっかり捕球して、タックルも外して…。
そのまま悠々と走り切った。
<流通経済大 22−22 大東文化大>

ジョージ・リサレはサモア出身。
彼はもうプロレスラーみたいな体格で、肩や胸がムキムキ。
直線的な速さ、強さがある選手でぺネトレイトの能力が傑出している。
ブレイクの脅威は帝京のイラウア以上かもしれませんね。
ただ一方で小さなパントで抜こうとしたり、小細工も狙ってくるタイプ。
上のレベルでやるならTBがちょうどいいかもしれない。
後半の流経はリサレがWTBの位置に立つオプションを多用していた。
まず東郷太朗丸のキックパスはかなり狙い目で、
DFが外に引っ張られると今度は中が空く。
そういう戦術的な狙いだったのでしょうね。
試合が進むと大東文化の足が止まって、スペースも空いてくる。
そういう流れで後半はリサレの"やりたい放題"だった。
一方で大東文化のアマト・ファカタヴァは後半になると大人しくなってしまった。
そこは4年生、1年生という完成度の差があるんじゃないかな?

56分、流通経済は右オープンに展開。
CTBテアウパ・シオネがステップを切って逆目へ斜めに入ってくる。
テアウパがブレイクに成功して、最後はFL廣瀬直幸が抑えた。
<流通経済大 27−22 大東文化大>
廣瀬直幸も小柄なのにアタックでガンガン行っていましたね。

70分、大東文化はサインプレーから右オープンに展開。
WTB戸室達貴が大外からゲインを切ってインゴールに迫る。
SH小山大輝がこの後のラックからオープンにフラットのパス。
LOタラウ・ファカタヴァが中央からぐいぐい食い込んでもう少し…。
最後はHBが左の狭いところでパスをつなぎ、CTB竹原慶昇が飛び込んだ!
コンバージョンはアピサイ拓海が決めて大東文化大が逆転。
<大東文化大 29−27 流通経済大>

73分、流通経済は右ラックから左オープンに展開。
右大外で2人余り、大東文化バックスはWTBを捨ててCTBに詰める。
しかしCTBテアウパ・シオネは低いタックルをふわっと外す。
そのまま悠々とゴール下まで走り抜けた。流通経済大が再逆転!
<流通経済大 34−29 大東文化大>

73分、流通経済は陳野原涼→足立匠。黒木大貴→櫻井大志。

77分、流通経済はゴール正面30mの好位置でペナルティキックを得る。
東郷太朗丸が狙って成功。
<流通経済大 37−29 大東文化大>

試合はそのままノーサイド。
流通経済が15点差をひっくり返して、逆転で大東文化を下した。

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2015年10月12日

対抗戦 早稲田×筑波

夢のような日々は終わりましたが、日本ラグビーの日常は続きます。
今日は秩父宮でじっくり1試合だけ見る。
ラグビーの関東大学対抗戦、早稲田と筑波の対戦だ。

対抗戦は帝京が5連覇中。
昨年の成績を振り返ると早稲田が2位、筑波が5位だった。
今季は早稲田が立教、青山学院と当たって2勝0敗。
筑波は慶應、明治と対戦して0勝2敗だ。
ただ決して「早稲田が有利」とは言えない。
昨年、一昨年もラストワンプレーまで筑波がリードする展開だった。

早稲田は五郎丸歩がいた頃の早稲田ではない。
今はラグビー部のスポーツ推薦枠が2つ。
自己推薦、指定校推薦を生かした強化もあまり機能してない。
付属校出身が増えているけれど、慶應のような強豪ではない。
厳しい言い方をすれば敷居が下がった結果だ。
早稲田は学費や寮費の免除がない。
以前と違って「上を目指す子」「意識の高い子」はこぞって帝京に行く。
一方でそういう中で何とか帳尻を合わせて来たとは言えるかな。
そんな中で帝京以外とは戦えている訳ですから。
今は今で、以前と違う違う早稲田の楽しみがある。

早稲田大学
PR  佐田涼祐  3年 178/104 早稲田実業
HO  貝塚隼一郎 4年 171/94  早大本庄
PR  千葉太一  3年 176/114 早稲田実業
LO  山口和慶  3年 181/92  福岡
LO  桑野詠真  3年 191/106 筑紫
FL  宮里侑樹  1年 179/92  名護商工
FL  加藤広人  2年 186/92  秋田工業
NO8 佐藤穣司  4年 184/103 日川
SH  杉本峻   3年 174/78  早稲田実業
SO  浅見晋吾  4年 171/80  桐蔭学園
WTB 山川慶祐  3年 175/74  早稲田実業
CTB 久富悠介  4年 180/85  小倉
CTB 岡田一平  4年 166/79  常翔学園
WTB 門田成朗  4年 169/78  早大本庄
FB  滝沢祐樹  4年 176/82  福島

筑波大学
PR  橋本大吾  4年 174/106 深谷
HO  稗田優志  4年 178/91  筑紫丘
PR  崔凌也   3年 182/108 東福岡
LO  中村大志  2年 189/99  大阪桐蔭
LO  渡邉洋人  3年 184/98  公文国際
FL  瀬尾優大  2年 183/94  福岡
FL  占部航典  2年 178/91  東福岡
NO8 横山大輔  4年 184/92  ランギオラ
SH  木村貴大  4年 173/81  東福岡
SO  亀山宏大  4年 174/82  佐倉
WTB 亀山雄大  2年 170/87  佐倉
CTB 忽那健太  3年 173/85  石見智翠館
CTB 鈴木啓太  2年 174/82  茗渓学園
WTB 本村直樹  4年 183/85  八戸
FB  河野友希  1年 176/77  流経大柏


今回のジャパンは学生から2人が選出されていた。
早稲田の藤田慶和と、筑波の福岡堅樹である。
流石に試合後10時間で帰国することはできず、本日は欠場だ。
筑波は元日本代表候補の山沢拓也もいるが、リハビリ中でまだ不在。

1分、早稲田は敵陣深くの好位置でラインアウトを得る。
早稲田はモールをパワフルに押し込み、
FL宮里侑樹がサイドを突いてインゴールに迫る。
FWやCTB岡田一平が近場を突いてあと1m以内に入る。
1分半ほどキープするが、ノットリリースで筑波ボールに。

この前後を見て「早稲田が勝つな」と思った。
筑波は福岡、山沢という強力ランナーがいない。
あの竹中祥も卒業している。
だからバックスはそれほどの脅威じゃないだろうと。
ブレイクダウンは早稲田の優勢に見えたし、モールは明らかに早稲田が上だし。
しかしその読みはとんでもない誤解だった。
早稲田は確かにモールを押せる。
ただ筑波もペナルティにならない範囲で色んな「邪魔」をしていた。
早稲田に欠けているのはモールから持ち出して、
もしくはインゴール間際のラックから最後の3mを押し切れる選手。
新人の宮里侑樹、岡田一平にそういう役割が期待されているのだろう。
ただ彼らは飛び道具的な強烈さを出せず、早稲田はあと一歩で苦しむ。
そして筑波のバックスは想像以上に強烈だった…。

7分、筑波のペナルティキックはゴール正面&約30m。
亀山宏大が狙って成功する。
<筑波大 3−0 早稲田大>

8分、筑波はWTB亀山雄大が門田成朗に強烈なタックル。
ボールロストを誘って筑波がキープし、SH木村貫太が右オープンに展開する。
FL占部航典がSOの位置から後ろに振って、
SO亀山宏大はインサイドから切れ込む。
SH木村がすぐ左をサポートして、右大外に振って…。
最後はWTB本村直樹が右大外で抑えた。
<筑波大 10−0 早稲田大>

13分、早稲田は右ラインアウトからモールをプッシュ。
これを15mくらい押して、最後はCTB岡田一平が抑えた。
コンバージョンは浅見晋吾が成功する。
<筑波大 10−7 早稲田大>

17分、早稲田のペナルティキックは正面やや右。
27、8mの距離から浅見晋吾が成功する。
<早稲田大 10−10 筑波大>

17分、筑波は相手のキックからカウンター。
亀山宏大、忽那健太が縦を突いて徐々に人が余り始める。
敵陣に入るとPR崔凌也、LO渡邉洋人が縦を突いてインゴール間際…。
最後はSHが右ショートサイドに振って、FL瀬尾優大が右大外で抑えた。
<筑波大 15−10 早稲田大>

26分、筑波のペナルティキックはゴール正面&約10m。
WTB亀山雄大、CTB忽那健太のブレイクで早稲田のオフサイドを誘った。
筑波なこのペナルティキックを亀山宏大が成功。
<筑波大 18−10 早稲田大>

27分、筑波はSO亀山宏大が左オープンに深く展開。
CTB鈴木啓太、FB河野友希が順目に振る。
気づくと早稲田のDFは前に詰めきれず、
それでいて外にもスライドできていない。
WTB亀山雄大が力強くゲインし、タックルを簡単に振り切って中で抑えた。
<筑波大 25−10 早稲田大>

筑波のバックスが面白いように走り回っていた。
今日の筑波に福岡堅樹、山沢拓也といった「大駒」はいない。
ただし筑波はSO亀山宏大が「深いパス」を出して、
早稲田の前に出るDFの狙いを上手くいなしていた。
更に亀山雄大、忽那健太、鈴木啓太と腰の強いランナーが揃っている。
早稲田はBKのタックルが緩く、1対1で簡単に抜かれていた。
ボールの保持だけを見れば、早稲田の方が時間は長かったのではないだろうか?
しかし一度ボールを持てば、筑波のBKの強みが出る。

32分、早稲田は敵陣内でラインアウトをキープ。
左オープンに展開し、SO浅見晋吾がゴール正面から25mのDGを成功。
<筑波大 25−13 早稲田大>

筑波は相手のキックをチャージして敵陣内で継続。
早稲田はインゴール間際でノットロールアウェイの反則。

36分、筑波のペナルティキックはゴール正面&15m。
亀山宏大が成功して早稲田を再び突き放す。
<筑波大 28−13 早稲田大>

筑波が15点差で前半を折り返す。

42分、筑波は敵陣内で右ラインアウトをキープ。
モールを押さずにNO8横山大輔が持ち出してすぐパスアウト。
CTB鈴木啓太が内から外へ斜めに走り込んで、あっさり走り切った。
<筑波大 33−13 早稲田大>
筑波のキックはノータッチだったが、
早稲田はバックス2人がお見合いして「ナイスタッチ」にしてしまった。
ラインアウトからの展開もおそらく「外」と決めつけてしまったのだろう。
鈴木の逆目に入ってくる動きに全く無抵抗だった。

44分、早稲田は門田成朗→黒木健人。
50分、早稲田は山口和慶→山庭悠。

55分、早稲田はインゴールぎりぎりの好位置でスクラム。
岡田一平がSHの位置に入ってボールを入れる。
岡田は元SHで、素晴らしい突破力の持ち主。
早稲田はスクラムを押して、8→9もあるよと警戒させておいて、
佐藤穣司があっさり8単で取り切った。
<筑波大 33−20 早稲田大>

62分、早稲田は浅見晋吾→鈴木怜輔。
浅見は左足を痛めてしまったようで、負傷交代。

63分、筑波は敵陣22mライン内で右ラインアウトを確保。
FL瀬尾優人、NO8横山大輔が縦を突いて、徐々に中へポイントを移す。
するとSH木村貴大は中央のラックから逆目に展開。
SO亀山宏大は順目に振って、WTB亀山雄大がそのまま膨らんで走り切った。
<筑波大 40−20 早稲田大>

67分、筑波は左ラックからSH木村貴大がショートサイドにパスアウト。
SO亀山宏大のパスを早稲田のFB滝沢祐樹がインターセプト…。
と思ったら滝沢がノックオンを犯して筑波にボールが戻る。
HO稗田優志がボールを拾って左大外をゲイン。
NO8横山大輔が内側をフォローして走り切った。
<筑波大 45−20 早稲田大>

68分、早稲田は杉本峻→吉岡航太郎。
68分、筑波は鈴木啓太→竹田祐将。
70分、早稲田は佐田涼祐→石川敬人。

71分、早稲田は敵陣内で相手の右ラインアウトをターンオーバー。
ここからFWが近場、近場と縦を突いて徐々に押し込む。
最後はLO桑野詠真が抑えた。
<筑波大 45−25 早稲田大>

72分、筑波は横山大輔→長桂輔。
78分、早稲田は山川慶祐→水野孟。
78分、筑波は橋本大吾→永田駿。崔凌也→渡邉槙介。木村貴大→米村龍二。
80分、筑波は本村直樹→島田拓也。
82分、筑波は稗田優志→大西訓平。渡邉洋人→鈴木隆文。

試合は20点差でフルタイム。

早稲田は身体作り、ブレイクダウンといった「素」しか見えなかった。
筑波がバックスのパス、ランニングのスキルで圧倒。
逆に早稲田はボールを持っても、
二次、三次と進むたびにアンストラクチャーな状態に追い込まれていた。
声を出して立て直そう、修正しようという努力も乏しかった。
バックスの人材不足は想定以上だったし、組織としてガタガタだった。
これだけメタメタな早稲田を見たのは、21世紀に入って初めてだ。

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2015年09月22日

関東対抗戦 帝京×青山学院

秩父宮ラグビー場の第2試合は対抗戦。
帝京と青山学院大の対戦である。
帝京は対抗戦5連覇中、選手権6連覇中の絶対王者。
しかも他校との差が年々拡大している印象すらある。
青山学院は昨季のリーグ戦6位。
なかなか「5強の壁」を破れないが、有力校から人を獲っている。
だから青学の方にも興味があった。

帝京大学
PR  徳永一斗  4年 180/113 佐賀工業
HO  坂手淳史  4年 179/103 京都成章
PR  深村亮太  4年 186/122 佐賀工業
LO  飯野晃司  3年 189/108 三好
LO  金嶺志   3年 191/101 東京朝鮮
FL  マルジーン・イラウア
         4年 187/108 ケルストンボーイズ
FL  亀井亮依  3年 177/97  常翔啓光
NO8 ブロディ・マクカラン
         1年 191/98  ハミルトンボーイズ
SH  小畑健太郎 1年 170/65  伏見工業
SO  松田力也  3年 181/92  伏見工業
WTB 竹山晃暉  1年 176/80  御所実業
CTB 金田瑛司  4年 174/84  伏見工業
CTB 重一生   3年 170/88  常翔学園
WTB 尾崎晟也  2年 174/85  伏見工業
FB  森谷圭介  4年 184/90  正智深谷

青山学院大学
PR  小原洋   3年 184/110 黒澤尻北
HO  大石紘輝  3年 174/85  青山学院
PR  鈴木健也  1年 174/99  京都成章
LO  安東大輝  4年 182/99  長崎北
LO  篠原遼太  4年 186/102 長岡
FL  宮川修二郎 4年 173/84  三鷹
FL  崔玄祺   1年 174/89  東福岡
NO8 森篤嗣   2年 175/80  石見智翠館
SH  高橋敏也  4年 180/80  國學院久我山
SO  岩満亮   3年 170/72  長崎北
WTB 向井誠   3年 178/82  京都成章
CTB 高野祥太  4年 176/83  小倉
CTB 永岡聖史  3年 180/78  東海大仰星
WTB 越智拓哉  3年 177/86  仙台育英
FB  高野恭二  1年 174/78  東福岡


帝京、青学とも1年生を3名ずつ起用している。
青学の1年生は崔玄祺、高野恭二が東福岡の花園優勝メンバー。

1分、帝京は左サイド敵陣深くで相手のラインアウトをターンオーバー。
PR深村亮太が相手の捕球が乱れてこぼれたボールを拾って、そのまま抑えた。
コンバージョンは松田力也が成功。松田はここから8本連続で決める。
<帝京大 7−0 青山学院大>

8分、帝京は左ラインアウトを遠くに投げてモール。
じっくり組んで、じわじわと中に押して…。最後はHO坂手淳史が抑えた。
<帝京大 14−0 青山学院大>

18分、帝京は自陣で得たラインアウトをすぐ投入。
WTB尾崎晟也は捕球時に詰められたが上手く外して…。
そのままインサイドをするする抜けて60m以上走り切った。
<帝京大 21−0 青山学院大>

23分、帝京は右スクラムを一気に7,8m押し込む。
NO8マクカランが持ち出して狭いサイドを突く。
SH小畑健太郎がフォローして、最後はWTB尾崎晟也が大外でトライ。
<帝京大 28−0 青山学院大>

25分、帝京は相手のキックオフをキープして一気に前進。
FLイラウアが中に食い込んで左オープンに展開…。
と思ったらSO松田力也が右にリバースパス。
FB森谷圭介が中央から完全に抜け出してトライ。
<帝京大 35−0 青山学院大>

34分、帝京は自陣でパスアウトがやや乱れる。
しかし相手が食いついてきたことで逆にスペースが空いた。
左への展開からFB森谷圭介が大きく抜け出し、FLイラウアがフォロー。
イラウアは中に戻して、最後はWTB竹山晃暉がトライ。
<帝京大 42−0 青山学院大>
スーパールーキー竹山が対抗戦初トライ。

40分、帝京はFB森谷圭介のラストパスから、
CTB重一生が右大外を抜け出してトライ。
<帝京大 49−0 青山学院大>
重は常翔学園時代にSHとFBの“二刀流”で注目された。
身長こそ低いがパワーとスピードは抜群。

帝京大が大量リードで前半を折り返す。
FWのゴリゴリより、バックスが走りまわる展開。
あと帝京はブレイクダウンで圧倒していて、
青学はボールを持ってもすぐ手づまりになってしまう感あり。
ある種の混乱状態だったのではないだろうか?

試合は後半。
40分、帝京はマルジーン・イラウア→服部航介。

40分、帝京はキックオフから左サイドに圧力をかける。
マイボールにして最後はSH小畑健太郎が中央を30m独走トライ。
<帝京大 56−0 青山学院大>
開始29秒のノーホイッスルトライでした。

42分、帝京は相手のキックオフから左オープンに展開。
CTBが囮になって深く振って、相手のDFを上手くずらす。
WTB竹山晃暉はスワーブから大外のスペースを抜け出す。
竹山はそのまま約60mを一人で走り切った。
<帝京大 63−0 青山学院大>
後半の帝京は2分10秒ほどで早くも2トライ。

48分、帝京は中央のラックからSH小畑健太郎が右の狭いサイドに展開。
LO金嶺志、HO坂手淳史がつないで、WTB尾崎晟也が大外を走り切った。
<帝京大 68−0 青山学院大>

51分、帝京は敵陣で裏へ小パント。
青学の選手が捕球体勢だったが目測を誤ってボールに触れない。
WTB尾崎晟也が難なく拾い上げて、そのままトライ。
<帝京大 75−0 青山学院大>

51分、青学は大石紘輝→稲垣航平。森篤嗣→高橋昂大。

58分、青学は敵陣でラックを連取。
SH高橋敏也が右の狭いサイドに展開する。
CTB高野祥太が上手く外にスワーブを切って抜け出す。
最後はPR鈴木健也が外に斜行して、大外で抑えた。
<帝京大 75−5 青山学院大>

60分、帝京は敵陣で相手のパスミスから生まれたルーズボールをキープ。
CTB重一生が拾って右中間から中に振る。
CTB金田瑛司がそのまま走り切った。
<帝京大 82−5 青山学院大>

60分、帝京は徳永一斗→堀越康介。深村亮太→垣本竜哉。
60分、青学は篠原遼太→谷頭智也。高橋敏也→古賀駿汰。

61分、帝京は青学のキックオフをキープ。
SO松田力也のハンドリングが乱れて慌てて左に投げる。
WTB竹山晃暉は悪い体勢でボールを受けたが、
ファーストタックルを外すと一気にスペースが開ける。
竹山は俊足を飛ばして自陣から走り切った。
<帝京大 89−5 青山学院大>

62分、帝京は飯野晃司→姫野和樹。小畑健太郎→田上稔。
63分、青山学院は小原洋→猪飼惇。永岡聖史→森田健仁。
67分、帝京は金田瑛司→金村良祐。森谷圭介→宮崎詠基。
70分、青学は崔玄祺→佐藤拓磨。

71分、帝京はスクラムからNO8マクカランが8単。
最後は右オープンに展開して、CTB重一生がラストパス。
WTB尾崎晟也が大外で抑えた。
<帝京大 94−5 青山学院大>

74分、帝京は坂手淳史→浅堀航平。

76分、青山学院は中央のラックから左オープンに展開。
CTB高野祥太が中央のギャップに切れ込み、15m超を走り切った。
高野が左足でコンバージョンも決める。
<帝京大 94−12 青山学院大>
高野祥太は一人気を吐きましたね。
彼は2010年の千葉国体優勝メンバー。

79分、帝京は敵陣左サイドでFW同士が細かいパス交換。
ループもまじえてちょっとトリッキーに仕掛けて…。
最後はPR垣本竜哉が右大外で抑えた。
コンバージョンは難しい位置だったが松田力也がしっかり成功。
これで得点が3桁の大台に乗った。
<帝京大 101−12 青山学院大>

80分、青学は宮川修二郎→清原拓哉。

81分、帝京はSH田上稔が敵陣でクイックリスタート。
LO金嶺志が右大外に振って、WTB尾崎晟也がスペースを抜け出す。
尾崎が中に戻して、最後はWTB竹山晃暉が中央でトライ。
<帝京大 108−12 青山学院大>
竹山晃暉、尾崎晟也はいずれも4トライの荒稼ぎ。

ここで試合は除夜の鐘…でなくノーサイド。
帝京の「去年と同等以上」の充実ぶりを感じた試合でした。
ただ青学も取られ方が安すぎた。

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関東リーグ戦 東海×拓殖

2日連続でラグビーを見に行く。
秋は大学ラグビーのリーグ戦シーズンで、当然ながら有力校は一通り見ておきたい。
しかし柏や町田の番記者稼業があり、「大一番」を見に行ける見込みがない。
ただ今日は予定に空きがあり、ちょうど秩父宮でいいカードがあった。
第1試合は「関東大学リーグ戦」の試合。
念のため説明すると関東の大学ラグビーは対抗戦、リーグ戦に二分されている。
早明法帝は対抗戦で、リーグ戦は野球でいう「東都」のイメージかな?

東海大は昨季のリーグ戦2位で、大学選手権4強。
日本代表のリーチマイケルを輩出した学校である。
拓殖大は2部を全勝で勝ち上がり、今季から1部に復帰した。
「将来のジャパン候補」という意味でも楽しみな対戦だ。
東海大の渡邉隆之、石井魁はジャパンの合宿に呼ばれたことがある。
テトゥヒ・ロバーツ、アタアタ・モエアキオラもそういうレベルだろう。
拓殖大の具智元は韓国出身のPRだが、
高校代表でも活躍しており、間違いなく将来のジャパン候補。
勝ち負けもそうだが「個」を見たかった。

東海大学
PR  三浦昌悟  2年 180/102 秋田工業
HO  日高将吾  3年 172/99  常翔学園
PR  渡邉隆之  3年 180/120 札幌山の手
LO  テトゥヒ・ロバーツ
         2年 190/109 札幌山の手
LO  橋本皓   4年 181/97  東海大仰星
FL  西川壮一  1年 179/92  東海大仰星
FL  藤田貴大  4年 175/96  青森北
NO8 アタアタ・モエアキオラ
         1年 185/105 目黒学院
SH  湯本陸   3年 165/71  東海大仰星
SO  野口大輔  4年 178/90  東海大仰星
WTB 石井魁   4年 178/85  保善
CTB 堀田隼平  4年 178/89  黒澤尻工業
CTB 池田悠希  2年 184/93  東海大仰星
WTB 近藤英人  4年 178/85  東海大仰星
FB  野口竜司  2年 177/84  東海大仰星

拓殖大学
PR  久我太士  4年 175/98  東京
HO  井越慎介  2年 175/91  北越
PR  具智元   3年 184/122 日本文理大附
LO  山本裕介  3年 178/88  湘南工科大附
LO  シオネ・ラベマイ
         2年 190/115 セントビーズ
FL  中島真吾  4年 172/76  東福岡
FL  林哲平   2年 178/88  佐賀工業
NO8 石田浩洋  2年 180/84  正智深谷
SH  富澤篤   1年 171/78  深谷
SO  林謙太   3年 173/87  日本大高
WTB 中村優希  4年 171/81  東京
CTB 具智允   4年 176/88  日本文理大附
CTB 松崎輝貴  4年 164/83  目黒
WTB 谷川龍也  2年 173/75  常翔啓光
FB  塩倉将大  4年 171/77  湘南工科大附


8分、東海は右スクラムから8単。
モエアキオラがオープンサイドから食い込む。
SH湯本陸がラックから自ら持ち出してトライ。
コンバージョンは野口大輔が成功。
<東海大 7−0 拓殖大>

アタアタ・モエアキオラはパワフルかつ器用なオールラウンダー。
8単、8→9といったプレーはお手の物である。
目黒学院高2年の東京国体ではSOとして都選抜の全国制覇に貢献した。
キックの飛距離が凄いし、ボール扱いもしなやか。
ラックから自分がパスを出すようなプレーもする。
グラウンダーのボールへの絡みがもっとシャープになればなお良い。
身体が高校のときに比べてかなり絞れましたね。
東海大はバスケや野球もそうだけど、身体作りがしっかりしている学校だから。

16分、東海は右中間のスクラムから8→9。
SH湯本陸は右ショートサイドに飛ばしパスを送る。
WTB近藤英人が余って真っ直ぐ飛び込んだ。
<東海大 14−0 拓殖大>

19分、東海は中央のラックから左オープンに展開。
NO8モエアキオラが上手く相手を引き付けて大外に放して…。
WTB石井魁が外から独走して、最後は中央にトライ。
<東海大 21−0 拓殖大>

37分、東海は敵陣深くでラックを連取。
良い位置からLOテトゥヒ・ロバーツが球出し。
FWが近場を突いて、最後はLO橋本皓が抑えた。
<東海大 28−0 拓殖大>
テトゥヒ・ロバーツはバスケのニュージーランドU-15代表経験者。
ボール扱いが柔らかいし、ラインアウトの合わせる感覚が抜群。
高校を出て1年半立って、身体も見違えるほど大きくなった。

東海大が28点リードで前半を折り返す。

43分、東海大は左ラインアウトからモール。
5mほどの距離をあっさり押し切り、最後はNO8モエアキオラが抑えた。
<東海大 35−0 拓殖大>
このコンバージョンも野口大輔が左大外から沈める。
最終的には「8分の7」という成功率でしたね。
難しい位置も多かったが、五郎丸並みの精度でしっかり決めていた。

45分、東海大のカウンター。
SH湯本陸が相手のルーズボールを拾って左ショートサイドに振る。
敵陣で3人も余って「誰でも行けそう」なシチュエーション。
CTB池田悠希が順目に振って、NO8モエアキオラが走り切った。
<東海大 42−0 拓殖大>
モエアキオラはこれでハットトリック達成。

52分、拓殖大は敵陣の好位置でラインアウトを乱れる。
捕球が乱れたが、LOシオネ・ラベマイが上手く拾って右大外に飛び込んだ。
コンバージョンは林謙太が狙うも失敗。
<東海大 42−5 拓殖大>

57分、東海大はSH湯本陸が自陣から大きくブレイク。
敵陣でラックを連取し、PR渡邉隆之が20mほど更にゲインする。
最後はFL藤田貴大が渡邉の右からフォローし、パスを受けて抑えた。
<東海大 49−5 拓殖大>
61分、拓殖大は右中間のラックからFB塩倉将大が一気にブレイク。
そのまま約15mを独走してトライ。
<東海大 49−10 拓殖大>

東海大は体格がいいし、しっかり鍛えられている。
久しぶりに帝京と対抗するポテンシャルを持つチームが出て来たとすら思う。
1対1は守備も攻撃も圧倒的だった。
ただし意外と守備組織に隙があるみたいで、
こうやってあっさりゲインを許す場面も散見された。
あとスクラムは具智元の側から押し込まれて、かなり回されていた。
まだ開幕直後で、かなり未完成なんだと思う。

65分、東海はスクラムからSH湯本陸が左の狭いサイドを突いてトライ。
<東海大 54−10 拓殖大>
湯本陸は横にずらす、いなすステップが鋭い。
相手の猛者が飛び込んでくるところを、するするっと抜け出せる。
彼のランニングは試合を通してかなり効いていた。

66分、拓殖は中村優希→鹿野内蓮。

70分、東海は左ラックから右オープンに展開。
CTB堀田隼平がインサイドから一気にブレイク。
最後はSH湯本陸が右をフォローしてトライ。
<東海大 61−10 拓殖大>

75分、拓殖はWTB鹿野内蓮が左中間からブレイク。
大外をFB塩倉将大がフォローし、インゴールに迫る。
このラックをSH富澤篤が右オープンに小さく振って…。
最後はNO8石田浩洋が抑えた。
<東海大 61−17 拓殖大>

76分、東海は日高将吾→山賀潤。テトゥヒ・ロバーツ→李昇剛。
78分、東海は堀田隼平→オスカ・ロイド。
79分、拓殖は中島真吾→佐野裕一郎。

試合は61−17でフルタイム。
終盤こそやや大味な展開となったが、東海の圧勝だった。

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2015年09月21日

太陽生命杯中学決勝 天理×久我山

太陽生命カップ中学校の部決勝。
國學院久我山と天理の付属中対決となった。
天理は一昨年のチャンピオン。
1回戦は福岡市立城南中と引き分け、抽選で勝ち上がっている。

國學院大学久我山中学校
PR  江下遼   3年 175/74
HO  室岡優吾  3年 170/69
PR  工藤壮太  3年 183/80
LO  高野光平  3年 169/66
LO  江島航   3年 175/77
SH  齊藤大地  3年 165/60
SO  中楠一期  3年 172/72
WTB 杉本大雅  3年 174/70
CTB 永友利玖  3年 172/72
CTB 岩上大   3年 170/62
WTB 角谷光貴  3年 169/68
FB  岸本尚龍  3年 165/63

天理中学校
PR  清山総介  3年 167/59
HO  今井虎太郎 3年 169/61
PR  鹿尾大統  3年 168/57
LO  大中白馬  3年 176/65
LO  金山忠次  3年 175/80
SH  荒木一   3年 154/47
SO  奥城開晴  3年 173/58
WTB 盧裝涜澄 3年 160/53
CTB 青木拓己  3年 181/80
CTB 山本紫温  3年 171/60
WTB 小川大海  3年 172/58
FB  立川翔太  3年 179/65


天理は2分、力強く右サイドから押し込む。
久我山がボールサイドに食いついて外が空いていた。
SO奥城開晴は30〜40mはあろうかというキックパス。
これが素晴らしいライナーで、HO今井虎太郎の胸に収まった。
今井は難なく抜け出してトライ。
奥城はコンバージョンも決めて天理が先制。
<天理中 7−0 國學院久我山中>

スクール決勝に比べるとキックが多い展開。
というのも天理は奥城開晴のキックが素晴らしいですから。

17分、天理のペナルティキックはゴール正面25m。
奥城開晴がしっかり成功。
<天理中 10−0 國學院久我山中>

21分、天理は自陣で相手ボールをターンオーバー。
後ろに蹴り出せば後ろの前半ラストプレーだった。
しかし中途半端にタッチへ蹴り出そうとして、相手のチャージを受ける。
久我山はこのボールをキープして、WTB杉本大雅がまず縦を突く。
最後はSO中楠一期がブレイクしてトライ。
コンバージョンも中楠が成功する。
<天理中 10−7 國學院久我山中>

天理の3点リードで前半20分が終了する。

26分、天理は左ラインアウトから右オープンに展開。
順目に展開…と思ったらサインプレーだった。
CTB間にWTB小川大海が真っ直ぐ勢いよく走り込んでくる。
そこにふわっといいパスが通って、小川がそのままブレイクした。
<天理中 17−7 國學院久我山中>

31分、久我山は敵陣内からクイックリスタート。
WTB杉本大雅が鋭いステップで走り切った。
中楠一期のコンバージョンも決まって3点差。
<天理中 17−14 國學院久我山中>
久我山は杉本大雅のスピード、キレが素晴らしかった。

41分、久我山は左サイドからWTB角谷光貴が独走。
角谷が裏に小パントを蹴って、取れば1点という場面。
天理は奥城開晴が覚悟のレイトタックルで角谷を倒す。

41分、天理は奥城開晴がシンビン。
時間を考えれば退場と同じである。

42分、久我山はこのペナルティから攻めてインゴール寸前。
しかし「あと1歩」のところでノックオンを犯して届かない。
スクール決勝と同じような劇的な展開で試合は決着した。

天理が國學院久我山を17−14で下し、2年ぶりの優勝を決めている。

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太陽生命杯スクール決勝 伊丹×筑紫丘

南アフリカ戦の快挙の翌日にラグビーを見ることになったのは偶然。
実は前から行きたい行きたいと思っていた大会である。

太陽生命カップ2015第6回全国中学生ラグビーフットボール大会。
中学生年代のラグビー全国選手権である。
例年この時期に水戸で行われるのだが、昨日は柏に泊まっていた。
だから行きやすかったという事情もある。
朝9時から女子のセブンスをやっていたのだが、時間的にそっちはスルー。
男子の決勝から見ることにする。

トーナメントが「スクール」「中学校」に分かれている。
まず「スクール」の決勝を見る。
要するにクラブチームだが、サッカーと違って土日の活動が標準。

兵庫県伊丹市は人口20万人弱の近郊都市だが、
有力アスリートをやたらと多く輩出していることで有名。
田中将大、坂本勇人、中島裕之、米本拓司とみんな伊丹市だ。
ラグビーもそんなすごいチームがあるんですね。
有村架純、南野陽子も伊丹市なので、むしろ住んでみたい(笑)
筑紫丘スクールは筑紫丘高の校庭で活動をしているとのこと。
ラグビーの強豪で、タモリさんの卒業校だ。

伊丹ラグビースクール
PR  大賀宗志  3年 174/76
HO  森元翔紀  3年 162/61
PR  西條航   3年 170/75
LO  福西隼杜  3年 176/78
LO  笹井信太朗 3年 174/68
SH  大下舜介  3年 157/47
SO  宝田悠介  3年 171/68
WTB 日吉拓海  3年 168/57
CTB 新和田錬  3年 166/57
CTB 朝見直生  3年 164/68
WTB 小林天空  3年 176/70
FB  丸尾祐資  3年 160/56

筑紫丘ラグビースクール
PR  田島勇輝  3年 173/66
HO  渡辺元隆  3年 173/72
PR  松尾修造  3年 172/72
LO  中島篤朗  2年 171/55
LO  小杉龍海  3年 179/88
SH  田中瑛士  3年 165/53
SO  長谷川毅  3年 173/62
WTB 伊藤大祐  2年 171/65
CTB 中村太一  3年 172/69
CTB 井手太朗  3年 169/57
WTB 藤崎多生  3年 167/55
FB  吉岡汰我  3年 173/64


中学生はFW5人、BK7人の12人制。
大人のラグビーからFW第3列を抜いた形である。
試合時間は高校より20分短い40分。つまり20分ハーフだ。

13分、筑紫丘は右ラインアウトをキープしてモール。
最後はLO小杉龍海が抑えた。
コンバージョンは中村太一が左足で成功。
<筑紫丘RS 7−0 伊丹RS>

体格、パワーで上回っていたのは筑紫丘。
縦への突破が力強いし、こういうセットも強い。
トライを決めた小杉龍海は機動力もあって、
オープンでも彼のぺネトレイトを活かそうという狙いがあった。
小杉くんは“超中学級”のFWだった。

12分、伊丹は右ラインアウトから左オープンに展開。
最後は日吉拓海が大外から走り切った。
コンバージョンは宝田悠介が失敗。
<筑紫丘RS 7−5 伊丹RS>

18分、伊丹はバックスの連続攻撃から敵陣深くへ侵入。
右ラックからHBが左オープンに展開する。
CTB新和田錬が縦を突き、一気に10mほどブレイクしてトライ。
<伊丹RS 12−7 筑紫丘RS>

伊丹は本当に「見て楽しい」ラグビーをしていた。
バックスのムーヴはカンペイあり、クロスあり…。
あとSHの後ろに3人が並ぶフォーメーションも使っていた。
そういう多彩さは大学、社会人でも見ないモノ。
もちろんハンドリング、ステップも高レベルです。
あと決して「小手先」のスタイルじゃなくて、
タックルの頻度、低さも素晴らしかった。
素直に「このラグビー好きだわ〜」と感動した。

21分、筑紫丘はLO小杉龍海が敵陣深くですぐリスタート。
そこから近場、近場と攻めて押し込んで、最後は再び小杉が抑えた。
<筑紫丘RS 12ー12 伊丹RS>
小杉龍海は前半だけで2トライ。

筑紫丘が同点に追いついて前半20分が終了する。
後半に入ると筑紫丘は選手を2名入れ替えた。
20分、筑紫丘は松尾修造→石川空悟。田中瑛士→佐藤陽。

22分、伊丹は右ラインアウトから左オープンに展開。
CTB新和田錬とCTB朝見直生が中央で鮮やかなループを決める。
新和田は朝見の左横を抜けて、縦へ一気に抜けてトライ。
<伊丹RS 19ー12 筑紫丘RS>
新和田錬は柔らかいランニングで本日2トライ目。

26分、筑紫丘はCTB井手太朗がインサイドからブレイク。
インゴールに迫って、そのまま右にボールを放す。
FB吉岡汰我がいい位置にフォローして、走り切った。
<筑紫丘RS 19ー19 伊丹RS>

38分、筑紫丘は田島勇輝→倉崎大丞。

39分、伊丹はゴール正面40mほどの位置からペナルティキック。
外に蹴り出してラインアウト…と思ったら、「ショット」を選択する。
中学生がこの距離から狙うんだ…という遠距離である。
SO宝田悠介これを見事に成功!
<伊丹RS 22ー19 筑紫丘RS>
宝田悠介は隙間から仕掛けるランニングがあって、パスも当然いい。
試合の中ではそんな蹴ってなかったけれど、土壇場でキックも見せた。

筑紫丘は再開後のキックオフをキープ。
インゴールに迫って、左サイドでペナルティを得る。
やや角度はあったが、十分に「3点」を狙える場所…。
しかし彼らは昨日のジャパンと同じくスクラムを選択した。

44分、筑紫丘はそのまま攻め続けてインゴールに迫るが…。
最後はノックオンで無念のノーサイド。

伊丹ラグビースクールが22−19で勝利し、初のスクール王者となった。
スキルは想像以上に高いし、得点経過はスリリング。
「見に来て良かった」と心の底から思える試合でした。

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2015年08月21日

ミニ国体少年男子 栃木×神奈川

引き続いて国体関東ブロック大会ラグビー少年男子です。
第1試合が9時半、第2試合が10時40分のキックオフ。
夏の暑さを避けるためだろうけど、早起きが辛かった…。
関東は1都7県なので、予選が組み易い。
4チームずつに分けて、それぞれ2勝したところが国体出場権を得る。
第2試合はCグラウンドに移動して栃木×神奈川を見る。

栃木県少年男子
PR  新妻汰一  17才 189/110 佐野日大
HO  武井日向  18才 169/91  国学院栃木
PR  安藤圭人  18才 173/86  佐野日大
LO  星知邦   17才 176/80  国学院栃木
LO  今野光樹  17才 181/87  国学院栃木
FL  渡邉智永  17才 168/88  国学院栃木
FL  志賀亮太  17才 175/83  国学院栃木
NO8 秋谷泰智  17才 178/94  佐野日大
SH  上村龍舞  17才 165/65  国学院栃木
SO  山崎竜翔  17才 160/67  佐野日大
WTB 塚越樹   17才 168/69  佐野日大
CTB 原口智也  17才 173/75  佐野日大
CTB 篠原大政  18才 172/80  国学院栃木
WTB 塚井拓哉  17才 177/78  国学院栃木
FB  杉本悠馬  17才 179/72  佐野日大

神奈川県少年男子
PR  福岡和馬  17才 176/100 東海大相模
HO  高北卓弥  18才 173/105 桐蔭学園
PR  石田楽人  17才 180/103 桐蔭学園
LO  中村匡汰  17才 188/80  東海大相模
LO  石井洋介  18才 182/92  桐蔭学園
FL  柴田徹   18才 172/76  桐蔭学園
FL  栗原由太  17才 178/87  桐蔭学園
NO8 伊藤康祐  18才 174/86  東海大相模
SH  齋藤直人  17才 164/66  桐蔭学園
SO  渡邉晃生  16才 170/72  桐蔭学園
WTB 鈴木崚   18才 181/80  東海大相模
CTB 浜野剛己  17才 171/76  桐蔭学園
CTB 床田聖悟  17才 180/75  桐蔭学園
WTB 塩田一成  18才 174/78  桐蔭学園
FB  高木一成  18才 175/75  慶應義塾


2分、栃木は右オープンに展開。
WTB塚井拓哉が外に抜け出して、FB杉本悠馬が大外をフォロー。
杉本は完全に抜け出して、中に回り込んでトライ。
コンバージョンも成功した。
<栃木県少年男子 7−0 神奈川県少年男子>
パワフルかつスピーディーなライン攻撃で一気に奪い切った。
神奈川はシャローで中から詰めたら、一気に外へ振られたかな。

5分、栃木は左ラインアウトから右オープンに展開。
HBが順目に振ってまた右大外で勝負!
と思ったらFL渡邉智永が中央から切れ込んでそのまま走り抜けた。
<栃木県少年男子 14−0 神奈川県少年男子>
これも相手の裏をかいた見事な攻撃。
普通に考えれば神奈川有利だが「もしかして」という立ち上がりに。

しかし神奈川も落ち着いて修正する。
8分、神奈川は敵陣でラックを連取。
WTB塩田一成が右大外で捕まったところ。
PR石田楽人が内側をフォローしてトライを奪う。
<栃木県少年男子 14−7 神奈川県少年男子>

22分、神奈川はSH齋藤直人が左ショートサイドに展開。
逆目を突かれて栃木DFは対応が遅れた。
SO渡邉晃生が左右の重心移動で相手を翻弄し、走り切った。
<神奈川県少年男子 14−14 栃木県少年男子>

齋藤直人は交代出場ながら1年で花園決勝でプレー。
小柄だけど気が強そうで、相手の形を見て「隙」を突く才気がある。
あとキックが素晴らしくて、コンバージョンも彼が担当していた。

23分、栃木は篠原大政→綿引寛人。

24分、神奈川はWTB鈴木崚?が左サイドで小パントを蹴り自らキープ。
ゲインを切るとここからチャンスになった。
SH齋藤直人が右に振って、CTB床田聖悟も順目につなぐ。
最後は塩田一成が右大外で抑えた。
<神奈川県少年男子 19−14 栃木県少年男子>
神奈川が前半のうちに逆転に成功。

25分、栃木は塚井拓哉→安藤慧。
安藤も大型で俊足でなかなかいい選手だった。

神奈川が25分ハーフの前半を5点リードで終える。

25分、神奈川は福岡和馬→山本龍亮。
34分、栃木は安藤圭人→木村心。

35分、神奈川は敵陣で得たペナルティキックをすぐ再開。
FWが縦を突いて、最後は石井洋介が押し込んだ。
<神奈川県少年男子 26−14 栃木県少年男子>

石井洋介、栗原由太は派手な突破をするわけではないけれど、
確実に食い込んで、確実にボールを出せる選手。
スキルも高いし、密集にも絡めるオールラウンダーだ。
こういう選手がいるところが桐蔭、神奈川の強さなんだろう。

35分、神奈川は塩田一成→大下浩太朗。
43分、神奈川は柴田徹→中尾勇斗。

試合はこのままフルタイム。
神奈川少年男子が見事な逆転勝利で、決定戦に進んだ。
トライに絡まなかった選手だと高木一成は流石でしたね。
彼のゲインを切る強さもそうだけど、キックが素晴らしい。
中学時代は野球部だったと聞いているけれど、
あのキックはサッカー経験者でもなかなか見ない飛距離!

栃木は新妻汰一の将来性に注目。
まだ身体もできていないし、強さや運動量も物足りないけれど、
動きの柔らかさがあったし、ボールへの反応も悪くない。
189cm・110kgという体格は貴重です。

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ミニ国体少年男子 東京×埼玉

今朝は早起きして熊谷に向かった。
国体は和歌山で開催されるが、様々な種目の予選が今開かれている。
ラグビーの少年男子は関東からの出場が2枠。
1都7県が2グループに分かれて戦い、2勝したチームが全国に出る。
なお成年は五輪に合わせて7人制になったが、少年は15人制。
花園より合計10分少ない、25分ハーフで戦われる。
第1試合はBグラウンドで東京都埼玉の対戦を見た。

東京都少年男子
PR  渡辺将也  3年 175/98  東京
HO  村田康太郎 3年 170/90  東京
PR  文陽善   3年 176/100 東京朝鮮
LO  中山匠   3年 178/85  成城学園
LO  ソセファ・ファカダヴェ
         3年 186/110 目黒学院
FL  小林陸人  3年        大東大一
FL  小林大生  3年 173/86  東京
NO8 坂和樹   3年 182/89  明大中野八王子
SH  藤浪魁   3年 163/63  本郷
SO  山菅一史  3年 166/77  東京
WTB 工藤大空  2年 170/72  東京
CTB 金基英   3年 178/77  東京朝鮮
CTB 泉猛虎   3年 170/75  東京
WTB 高橋孝太郎 3年 170/75  國學院久我山
FB  峯崎幸大  3年 173/65  目黒学院

埼玉県少年男子
PR  岡部純   3年 172/83  深谷
HO  新井望友  3年 172/87  深谷
PR  深澤翔祐  2年        深谷
LO  矢吹悠斗  2年 170/88  深谷
LO  野口泰希  3年 172/83  深谷
FL  越口大   3年 169/75  深谷
FL  三井大地  2年 180/80  深谷
NO8 平山隼人  3年 178/87  深谷
SH  新井駿   2年 163/67  深谷
SO  霜鳥優太  3年 176/77  深谷
WTB 遠藤竜也  3年 164/68  深谷
CTB 依田朋己  3年 173/73  深谷
CTB 森田至   3年 173/73  深谷
WTB 川中竜之介 2年 179/72  深谷
FB  森祐輔   2年 175/72  深谷


埼玉は控えに深谷以外の子もいた。
東京は試合前の円陣でソセファがハカのような気合いを入れる。
こちらは東京朝鮮高の選手もいる“多国籍連合”だ。

1分、東京はキックオフをLOソセファがキープして継続。
CTB金基英が左オープンに展開し、WTB工藤大空がブレイクする。
このラックから今度は右に展開し、PR文陽善がゲイン。
最後はHO村田康太郎がすぐ右をフォローして抑えた。
コンバージョンは金基英が成功。
<東京都少年男子 7−0 埼玉県少年男子>

東京はFWが強力だった。
村田康太郎、文陽善は1列目ながらボールを運べる。
NO8坂和樹も相手を巻き込みながらグリグリ行ける。
ソセファ・ファカダヴェも相応に強いと思うんだけど、
彼に依存するというチームではない。
バックスはSO山菅一史、CTB金基英が高質なキックの持ち主。
山菅は2年前の東京国体制覇に1年生ながら貢献した選手だ。
身体がずいぶんがっちりしましたね。

3分、埼玉はゴール正面25mの位置でペナルティキックを得る。
これを霜鳥優太が成功。
<東京都少年男子 7−3 埼玉県少年男子>

11分、埼玉はゴール正面22mライン付近からSO霜鳥優太が右足を一振り。
ドロップゴールを狙いに行ったが、惜しくもバーを叩いてギリギリ届かず。

22分、埼玉はゴール正面40mの位置からペナルティキックを狙う。
霜鳥優太がこれを成功。
<東京都少年男子 7−6 埼玉県少年男子>

東京はミス、ペナルティが出て追い上げられる。
前半25分を終えて辛うじて1点リード。
しかし東京は後半に入るとFW戦を徹底し、流れを引き戻す。

26分、東京はFWが左中間をピック&ゴーで執拗に突く。
最後はNO8坂和樹がトライ。コンバージョンは失敗だった。
<東京都少年男子 12−6 埼玉県少年男子>

32分、埼玉はSO霜鳥優太が再びDGにチャレンジ。
ゴール正面25mほどだったがキックは右に逸れた。

34分、東京は藤浪魁→春野日向。

39分、東京は自陣のラックで相手のこぼしたボールを拾って反攻。
FB峯崎幸大はこれを拾って右中間からゲイン。
WTB高橋孝太郎が大外をフォローして約50mを走り切った。
<東京都少年男子 17−6 埼玉県少年男子>

41分、東京は高橋孝太郎→宮本皓平。
41分、埼玉は深澤翔祐→藤森直也。
43分、東京は文陽善→浦部隆道。
この後の交代は割愛します。

54分、東京は敵陣でラインアウトをターンオーバー。
FL小林大生が流れたボールを奪って、FWが塊になって攻める。
最後はNO8坂和樹が左大外になだれ込んだ。
<東京都少年男子 22−6 埼玉県少年男子>

東京が埼玉を下して和歌山国体まであと1勝。
決戦の対戦相手は千葉県だ。

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2015年04月06日

選抜ラグビー準決勝 東海大仰星×常翔

引き続いて熊谷ラグビー場です。
春のうららかな陽気で、しかもほぼ無風
スタンドの向こうには桜も見える…。
そんな絶好の観戦日和でした。

第16回全国高校選抜ラグビー大会準決勝。
第2試合は東海大仰星と常翔学園の対戦である。
このカードは2週間前の近畿大会準決勝の対戦。
仰星が33−8で勝利し、そのまま優勝している。
東福岡が準々決勝で敗れていて、となれば仰星が優勝候補の筆頭だろう。

東海大学付属仰星高校
PR  向仲涼   3年 170/93
HO  島田久満  3年 177/93
PR  小林大介  3年 170/95
LO  山田生真  2年 175/88
LO  横井達郎  3年 187/95
FL  眞野泰地  3年 171/85
FL  久保田崇  3年 163/82
NO8 河野大地  3年 175/92
SH  西久保空良 3年 167/65
SO  岸岡智樹  3年 172/72
WTB 滝本悠馬  3年 171/75
CTB 野中亮志  3年 173/82
CTB 山本悠大  3年 185/82
WTB 中孝祐   3年 177/77
FB  福田一輝  3年 175/82

常翔学園高校
PR  松本拓弥  3年 180/90
HO  向井優典  3年 164/90
PR  金沢一希  3年 186/125
LO  橋本一真  3年 177/92
LO  大田洋平  3年 179/83
FL  辻惇朗   3年 185/85
FL  松山晃平  3年 176/87
NO8 安田司   2年 180/110
SH  吉田義弘  3年 162/65
SO  吉本匠   3年 170/81
WTB 中本隆造  3年 176/90
CTB 射場大輔  3年 176/86
CTB 川井太貴  3年 170/77
WTB 勝又佑介  2年 172/73
FB  井上槙太  2年 169/71


常翔学園のキャプテンは金澤功貴。
1年の夏合宿で頸椎を損傷し、なお四肢が動かない状態だ。
しかし車椅子に乗りつつ仲間と共に戦い、チームを引っ張っている。

9分、仰星は右ラインアウトから岸岡智樹がハイパント。
CTB山本悠大は22mライン内でよく捕球してつなぐ。
WTB中孝祐がフォローし、密集状態を一気にブレイク。
相手のタックルを振り切って、左中間で抑えた。
コンバージョンは岸岡智樹が成功。
<東海大仰星 7−0 常翔学園>

1日の観戦記でも書いたけれど、岸田智樹はキックが素晴らしい。
あの距離、高さは社会人でもあまりいないんじゃないだろうか?
体格が大きい訳でなく、モーションもコンパクト。
それであの距離が出るという理由を知りたい(笑)
右利きだけど、左足も十分に蹴れる。

18分、常翔はSO吉本匠、FL松山晃平らが絡んでラックを連取。
吉本がブレイクしてほぼゴールライン上までブレイクする。
ここにNO8安田司が絡んで、取り切った。
コンバージョンはSH吉田義弘が成功。
<常翔学園 7−7 東海大仰星>

序盤の常翔は互角に戦っていた。
強く相手に当たる、勇気を持って仕掛けるという攻めの姿勢がいい。
吉本匠は大柄でないけれど相手の「懐」に飛び込んで、
相手と近い間合いからパスを出せる指令塔だ。
安田司は110キロの巨体だが、足腰が強くてボールも持てる。
体格の割に一、二歩目が速く、チェンジオブペースも使っていた。
スタンドから「外国人?」という声があがるほどのスピード&パワーだ(笑)
しかも安田はまだ2年生である…。
PR金沢一希も125キロで、やっぱりボールを持って当たれる。
ただ東海大仰星も守備組織が堅固。彼らに好きなようにはさせない。

28分、常翔は橋本一真→ファイアラガ望サムエル。

29分、仰星は相手のキックを自陣でキープ。
FWの縦攻撃をまじえつつ、右に順目で展開する。
WTB中孝祐は自陣22mライン内から仕掛ける。
ごちゃごちゃした固まりの中からの仕掛けで、フルスピードでもなかった。
しかし中は相手と間合いを測りつつ、横ズレでタックルを寄せ付けない。
微妙な距離で駆け引きをしつつ、スワーブと加減速で相手を翻弄。
捉えどころのない走りで、約90mを一人で走り切った。
<東海大仰星 12−7 常翔学園>
中孝祐の凄みはスピード、パワーでなく、
こういう間合いの取り方、ボディバランスなのかもしれない。

仰星が1トライのアドバンテージで前半30分を折り返す。
30分、仰星は瀧本悠馬→村井康太郎。

33分、仰星は敵陣で相手ラインアウトをターンオーバー。
22mライン内でボールを左右に動かして「穴」を探す。
最後はLO横井達郎がラックサイドをブレイク。
タックルを引き摺りつつ10mをゲインして取り切った。
<東海大仰星 17−7 常翔学園>

42分、仰星は福田一輝→根塚洸雅。
42分、常翔は大田洋平→上西大成。中本隆造→池島龍門。

54分、仰星はスクラムから右サイドに展開。
縦に小さくキックを入れて相手のミスを誘い、ボールを奪い返して押し込む。
更にラックを連取しし、CTB野中亮志が中央から縦を突いてトライを奪った。
<東海大仰星 22−7 常翔学園>

55分、仰星は小林大介→ 庄司拓馬。
55分、常翔は井上槙太→野口凌。

56分、仰星は相手のキックオフをキープして自陣から仕掛ける。
CTB野中亮志のビッグゲインなどで敵陣に侵入。
最後は右中間のラックから岸岡智樹、の中が順目につないで…。
FB根塚洸雅が走り切った。
<東海大仰星 29−7 常翔学園>

56分、仰星は向仲涼→谷口祐一郎。
56分、常翔は松本拓弥→若原佑弥。
57分、仰星は一気に4枚替え。
島田久満→大西宏和。西久保空良→山下貴弘。
眞野泰地→津田祥平。岸岡智樹→松本大吾。

インジュアリータイムの提示は2分。

63分、仰星のカウンター。
常翔がかなり強引に攻めて失ったボールをつないで運ぶ。
最後は村井康太郎?から右大外にパスが通って、中孝祐が走り切った。
<東海大仰星 36−7 常翔学園>
中孝祐はこれで本日ハットトリックだ。最後のゴールも中が狙って成功。

直後にノーサイド。
東海大仰星が終盤に畳み掛けて常翔を突き放し、決勝進出を決めた。
決勝は仰星と大阪桐蔭の大阪対決となっている。

仰星はFWの単純な強さを見れば常翔より下だと思う。
ただその時々に応じたクレバーなプレーができるチーム。
加えて集散、オーガナイズが最後まで崩れなかった。
攻撃はやっぱりSO岸岡智樹と中孝祐。
岸岡はただキックが飛ぶだけでなく、
相手を混乱させる、味方に届くタイミングとコースを選択していた。

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選抜ラグビー準決勝 大阪桐蔭×流経大柏

今年も熊谷の全国高校選抜ラグビーへ。
1日に予選リーグは見たけれど、今日は準決勝を見ます。
ベスト4のうち3校は大阪のチームだ。

大阪桐蔭は3月の近畿大会2回戦で天理に敗れた。
しかし近畿は今年から「5位決定戦」を廃止。
2回戦で敗れた4校から「推薦」で選ばれて出場権を得ている。
流経大柏は2月の関東大会を制した。
前任の松井英幸監督が体罰問題で1月末に辞任。
しかし相亮太・新監督が残った選手をまとめ、全国4強まで上がってきた。

大阪桐蔭高校
PR  清水岳   2年 173/98
HO  帆風悠我  3年 170/93
PR  松尾銀太  3年 173/104
LO  積博志   2年 184/93
LO  田中勝雄  3年 182/91
FL  呉山聖道  2年 179/84
FL  鬼頭悠太  3年 170/85
NO8 田中伸治  3年 171/93
SH  杉山優平  3年 167/70
SO  藤高将   3年 173/80
WTB 楠本航己  3年 177/82
CTB 福島祐司  3年 175/82
CTB 松本健留  2年 176/82
WTB 新居良介  3年 175/81
FB  川端一耀  3年 177/81

流通経済大学付属柏高校
PR  藤田紘輔  3年 180/100
HO  林隆伍   3年 170/85
PR  西村奈将  3年 180/110
LO  辻龍哉   2年 183/90
LO  粥塚諒   3年 185/91
FL  坂本侑翼  2年 175/73
FL  西薗翔人  3年 175/82
NO8 石口輝   3年 180/78
SH  牧原知希  3年 157/70
SO  中川彪流  2年 172/80
WTB 吉田太一  3年 154/71
CTB 片岡涼亮  3年 169/83
CTB 新井翼   3年 174/80
WTB 宇部一輝  3年 172/72
FB  牧内豪   3年 173/84


大阪桐蔭はキックオフでミスをしてしまう。
流経大柏はセンタースクラムを得てそこからチャンスメイク。

0分、流経大柏は10番、12番がスクラムの両脇に立っていた。
SH牧原知希が右に展開し、SO中川彪流は少しずらしながら縦に切れ込む。
中川はタックルをかわすと、一気に裏へ抜け出す。
最後はCTB片岡涼亮がすぐ右をフォローして、右大外で抑えた。
時計を見ると「58秒」だった。コンバージョンは牧内豪が成功。
<流通経済大学付属柏 7−0 大阪桐蔭>

流経大は伝統的に大型でパワフルなチームを作る。
この試合もスクラム、モールは大阪桐蔭を上回っていた。
ただ面白いなと思ったのはLO粥塚諒の使い方、
チーム最長身のLOだが、ラインアウトの中に入らない。
攻守ともSO隣のCTBの位置に入ってバックスのようなプレーをしていた。
機動力があって、ボール扱いもいいから、この位置なのだろう。
相手を弾き飛ばすパワーは無いけれど、身のこなしがしなやか。
タックルを受けつつボールを生かすことはできていた。

11分、大阪桐蔭は左ラインアウトから右オープンに展開。
WTB楠本航己がいいスワーブでタックルを振り切り、外に斜行する。
15番、14番が右大外のスペースで余っていた。
一番外までは回さず、FB川端一耀がそのまま走り切った。
コンバージョンは藤高将が成功。
<大阪桐蔭 7−7 流通経済付属柏>

17分、大阪桐蔭は左ラインアウトからモールをプッシュ。
両方のモールが割れた感じになって、大阪桐蔭FWがサイドに雪崩れ込む。
最後はSH杉山優平が持ち出して抑えた。
<大阪桐蔭 12−7 流通経済付属柏>

25分、大阪桐蔭は左ラインアウトをキープ。
SH杉山優平が持ち出して、そこからピック&GOのサイド攻撃が続く。
FWが執拗に縦を突いて、最後はFL鬼頭悠太がほぼ中央で抑えた。
<大阪桐蔭 19−7 流通経済付属柏>

大阪桐蔭がリードを奪って前半30分を折り返す。
試合は後半。

30分、流経大柏は右ラインアウトから左オープンに展開。
SO中川彪流は小パントを相手の裏に落とす。
CTB新井翼が抜け出してボールを拾ってトライ。
時計を見ると後半開始から40秒。
<大阪桐蔭 19−14 流通経済付属柏>

36分、大阪桐蔭のペナルティキックは右中間&残り32,3m。
藤高将が狙ってしっかり成功する。
「1トライ1ゴール」以上の差をつけた。
<大阪桐蔭 22−14 流通経済付属柏>

38分、大阪桐蔭は帆風悠我→立木雅基。
41分、流経大柏は西村奈将→増田孝信。
42分、流経大柏は坂本侑翼→藤田拓弥。

50分、流経大柏はタックル&ターンオーバーから反抗。
バックスが左から一気にゲインしてインゴールに迫る。
最後はFWが激しく縦を突いて、FL藤田拓弥が抑えた。
<大阪桐蔭 22−21 流通経済付属柏>

51分、大阪桐蔭は呉山聖道→野村雅大。

しかし流経大柏はトライ後の相手キックオフをキープできなかった。
これが「勝負の綾」になったかな?
52分、大阪桐蔭は左ラインアウトからSH杉山優平が持ち出してトライ。
<大阪桐蔭 27−21 流通経済付属柏>

53分、大阪桐蔭は積博志→秋田真芳。
57分、流経大柏は宇部一輝→相澤賢志郎。

58分、大阪桐蔭はゴール正面7,8mの好位置で相手のペナルティを得る。
藤高将が難なくペナルティキックを沈めて勝利を決定づけた。
<大阪桐蔭 30−21 流通経済付属柏>

59分、流経大柏は辻龍哉→土居大我。中川彪流→安藤諒。

63分、流経大柏はFB牧内豪が相手の裏に小パント。
WTB吉田太一が抜け出して、取らずにもう一度キック。
拾うのを待ち構えていた相手DFをいなして裏に抜け、そのまま抑えた。
牧内豪がドロップで蹴ったコンバージョンは失敗。
<大阪桐蔭 30−26 流通経済付属柏>

試合はそのままノーサイド。
大阪桐蔭が「関西5位」からの勝ち上がりで決勝に進んでいる。

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2015年04月01日

選抜ラグビー 予選リーグ第2戦

この季節は野球以外にも高校の「選抜大会」が行われている。
そんなわけで私は熊谷スポーツ文化公園へ。
第16回を迎える高校ラグビーの「選抜」を観に行く。
出場は32校。8つの組に分けて、まずリーグ戦を行う。
メイン、Bグラ、Cグラをフル活用する花園方式だ。
なおメインスタジアムは19年のW杯で会場になる見込みだ。

行ける日取りの関係で、予選リーグの2試合目を見た。
「有力選手、有力校をなるべくすべて見たい」というのがテーマ。
ただ6日の準決勝も行くので、そこに上がって来そうなところは外した。
どこというとあれだけど、東福岡を見ませんでした(笑)

第1試合はBグラウンドで石見智翠館と長崎北陽台の対戦を見る。

石見智翠館高校
PR  糸井陸   3年 166/89
HO  吉田泰助  3年 169/88
PR  半田巧   3年 176/95
LO  矢野達則  3年 179/82
LO  横井隼   3年 181/92
FL  李昌浩   3年 170/75
FL  岡山仙治  3年 169/88
NO8 齋藤翔夜  3年 170/89
SH  濱端拳士  3年 166/70
SO  澤田光希  3年 173/78
WTB 平松祐人  3年 170/69
CTB 八尾修平  3年 178/84
CTB 小幡将己  2年 182/83
WTB 武田誠太郎 3年 173/79
FB  仁熊秀斗  2年 175/74

長崎県立長崎北陽台高校
PR  田中翔   3年 172/88
HO  古本旺大  2年 170/75
PR  上片風馬  2年 175/86
LO  村中龍   2年 174/81
LO  松尾拓磨  3年 180/88
FL  平山大志  2年 165/72
FL  峰勇仁   2年 168/64
NO8 田中晴大郎 2年 177/87
SH  末拓実   3年 165/64
SO  山根知也  3年 167/64
WTB 馬場亘太郎 3年 165/72
CTB 岡航大  2年 170/76
CTB 山口莉輝  2年 180/90
WTB 松尾風雅  3年 174/75
FB  坪田祥太朗 3年 178/80


長崎北陽台の監督は品川英貴氏。
東芝で活躍し、代表の一歩手前レベルだった名SOである。
一昨年は15人ぎりぎりで戦っていて驚いたけれど、今季の登録は23名。

長崎北陽台は9分、11分とバックスへの展開で連続トライを奪った。
試合のテンポを上げ、自陣からも仕掛けてくる。
パス、コンタクトの手数が多く、ラックの数が多い。
身体は小さいチームにとって展開の怖さもあろうが、
コンタクトやミスを恐れずランニングラグビーを挑んでいた。
ただ後半は守備に「穴」が開いてしまった感じで、完全な石見智翠館ペースに。
ターンオーバーからのカウンター、
キックオフからのノーホイッスルトライなど、呆気ない形もあった。
石見智翠館が39−22で長崎北陽台に逆転勝利を挙げている。
初戦にも國學院久我山を下しているので2連勝だ。

「個」としてみると、長崎北陽台に面白い選手が多かった。
SH末拓実は小さいスペースから仕掛ける勇気ある選手。
プレーのクイックネスと精度を併せ持っていて、
FW戦が苦しい中でも早く、正確にバックスへ供給し続けていた。
ボクサーのように上半身の振りでタックルをかわす動きも鮮やかだった。
上片風馬はPRだけどよく動くし、ボールも持てる選手。
今後を見越してPRなのだろうが、第3列っぽいプレーだった。

試合の記録はこちらでどうぞ。

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第2試合はBグラウンドで大阪桐蔭と國學院久我山の対戦を見る。

大阪桐蔭高校
PR  清水岳   2年 173/98
HO  帆風悠我  3年 170/93
PR  松尾銀太  3年 173/104
LO  積博志   2年 184/93
LO  田中勝雄  3年 182/91
FL  呉山聖道  2年 179/84
FL  鬼頭悠太  3年 170/85
NO8 田中伸治  3年 171/93
SH  杉山優平  3年 167/70
SO  藤高将   3年 173/80
WTB 楠本航己  3年 177/82
CTB 福島祐司  3年 175/82
CTB 松本健留  2年 176/82
WTB 新居良介  3年 175/81
FB  川端一耀  3年 177/81

國學院大學久我山高校
PR  有賀光生  3年 179/104
HO  横山太一  2年 175/101
HO  千葉洋介  2年 175/96
LO  星谷俊輔  2年 190/88
LO  坂本龍哉  3年 187/100
FL  佐藤諒   3年 180/86
FL  川合秀和  3年 171/74
NO8 増田創太  2年 181/82
SH  藤林健太  3年 166/68
SO  桑山太一  2年 163/70
WTB 安部勇佑  2年 165/71
CTB 川端隼人  3年 181/88
CTB 山嵩浩  3年 170/80
WTB 森本俊介  2年 167/70
FB  島田悠平  3年 183/82


大阪桐蔭は野球だけでなくラグビーも力を入れている。
一昨年の選抜大会では準優勝もしていますね。
吉田杏、喜連航平、岡田優輝と全国レベルの逸材を擁していた。
今年は2年前と比べれば小粒だけど、レベルはやっぱり高い。
前半は押し気味ながら同点で折り返したが、
後半に突き放して51−19という大差で勝利した。
FW戦の優位はあったけれど、バックスが目立った。
WTB楠本航己、CTB松本健留、FB川端一耀と、
パワーにスピードを兼ね備えたランナーが多い。

久我山は島田悠平が「一つ上」のクラスのプレーを見せた。
キックは距離、高さともどよめきが起こるレベル。
体格が大きいし、スキルとスピードもある。
一瞬の加速、右への鋭いスワーブといった抜く動きの鋭さは見事だった。
昨年は2年で高校代表候補に呼ばれている選手だが、
日本を代表するようなレベルまで育ってほしい。
LO星谷俊輔は190cmの大型だが、
いいところなく前半途中に退いてしまった。
チームとしてみると、今年もなんだか勿体ない。
FWの動きが鈍く、あまりモダンではなかった。

試合の記録はこちらでどうぞ。

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第3試合はCグラウンドで桐蔭学園と新潟工業の対戦を見る。

桐蔭学園高校
PR  栗山塁   2年 176/101
HO  原健将   2年 175/85
PR  高吉将也  2年 183/98
LO  川勝自然  2年 181/85
LO  高橋広大  2年 181/85
FL  柴田徹   3年 173/78
FL  山本龍亮  2年 179/88
NO8 栗原由太  3年 178/87
SH  齋藤直人  3年 163/67
SO  山田雅也  2年 170/76
WTB 疋田大河  2年 175/82
CTB 濱野剛己  2年 171/77
CTB 床田聖悟  3年 179/70
WTB 塩田一成  3年 176/79
FB  渡邉晃生  2年 172/70

新潟県立新潟工業高校
PR  石田勇斗  3年 176/90
HO  内藤勝也  3年 167/88
PR  田中洸人  3年 175/96
LO  谷勇人   3年 180/77
LO  中村崇志  2年 182/73
FL  鷲尾裕也  3年 156/66
FL  近藤芽吹  2年 176/92
NO8 戸田純冶  2年 175/86
SH  畠山紘彰  3年 168/60
SO  小林大也  2年 169/79
WTB 澤田尚希  3年 181/77
CTB 市川結貴  2年 174/70
CTB 佐藤健   3年 176/84
WTB 貝田和駿  3年 167/62
FB  本名威之  3年 173/77


桐蔭学園は前日に天理と22−19の激闘を戦った。
今日のスタメンは15名中10名が2年生!

齋藤直人、栗原由太は1年生乍ら、一昨年の花園決勝に出ている。
残り10分くらいからの出番ながら、流れを変えるプレーを見せた。
齋藤は速い、上手いというだけでなく「逞しさ」を感じましたね。
栗原はスタンドオフからNO8に移っている。
ハンドリング、ランニングのスキルが高いし、
あと3m、5mを押し切るパワフルさもある。

新潟工業戦は先制トライは2人の絡んだ8→9だった。
逆に3トライ目は8→9で行くとみせて、栗原自身が走り切った形。
栗原をFWにしてしまうのはもったいない気もする。
FL柴田徹も昨年の選抜はバックスだったはず。
逆にいうとオールラウンダーが15人揃うチームなので、
ポジションが変わっても仕事が重なるということなのだろう。

桐蔭はチームとしての「質」が関東では図抜けている。
タックルが低いし、声もよく出る。
接点にはちょうどいい人数が、ちょうどいいタイミングで絡む。
単に強い、速い、上手いという以上のモノがあった。

この試合は後半に入ると高速展開ラグビーにシフトチェンジ。
8分間4トライの猛攻で新潟工業を突き放した。
最終スコアは64−14。圧勝でベスト8に大きく前進している。

試合の記録はこちらでどうぞ。

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第4試合はBグラウンドで東海大仰星と東筑の対戦を見る。

東海大学付属仰星高校
PR  向仲涼   3年 170/93
HO  島田久満  3年 177/93
PR  小林大介  3年 170/95
LO  山田生真  2年 175/88
LO  横井達郎  3年 187/95
FL  眞野泰地  3年 171/85
FL  久保田崇  3年 163/82
NO8 河野大地  3年 175/92
SH  西久保空良 3年 167/65
SO  岸岡智樹  3年 172/72
WTB 滝本悠馬  3年 171/75
CTB 野中亮志  3年 173/82
CTB 山本悠大  3年 185/82
WTB 中孝祐   3年 177/77
FB  福田一輝  3年 175/82

福岡県立東筑高校
PR  武藤大河  3年 173/77
HO  原口浩明  3年 165/81
PR  荒木健太郎 2年 176/76
LO  江本怜朗  3年 178/72
LO  坂田直輝  3年 175/70
FL  岡本雅望  3年 170/65
FL  飯盛健史  3年 165/68
NO8 芦刈太政  3年 175/84
SH  内田功平  2年 158/58
SO  神田悠作  2年 167/70
WTB 山圭悟  2年 165/60
CTB 中野将伍  3年 185/96
CTB 吉本淳之助 3年 173/74
WTB 五郎丸裕人 2年 176/67
FB  平田楓太  2年 180/68


今季も東海大仰星と東福岡の"二強"ではないだろうか?
仰星は1分にPR向仲涼、6分にFB福田一輝とトライを量産していく。
ラグビーのインテンシティ、スピード感が明らかに違う。
またSO岸岡智樹はキックが圧巻。
島田悠平のキックも良かったけれど、岸田はそれ以上だった。
中孝祐は2年で高校代表候補に入っていた選手。
速さ、パワーと重心移動の切れを持つウイングだ。

客席から見て興味深かったのは湯浅大智監督のコーチング。
「なぜあのプレーをしたか?」をしっかり聞いた上で、
「こういう選択肢があった」ということを指摘する。
トライ後は時間が空くけれど、その中でかなり濃い会話をしていた。
「よくそんなところを見ているな」という細かさで、
選手が「あ、なるほど」と納得するような指摘をする。
若いけれど、素晴らしい指揮官なんだなと思った。

東筑の注目は中野将伍。彼は全国区だ。
彼も「飛び級代表」組で、前から見たいと思っていた。
でも東福岡以外の選手をなかなか見る機会はなかなか無い。
長崎国体は選考会に出られず、そのまま県代表から漏れていた。

今日の前半はほとんどプレーに絡めなかった。
東筑は中野を含めた両CTBがシャローで激しく詰める。
しかし仰星はプレッシャーを受けてもササッと外に「いなして」しまう。
慌てて戻るけれど、なかなか接点にすら入れず…というのが前半の中野。
後半は何度かボールを持って仕掛ける場面もあったけれど、
おそらく彼の良さが十分に出た試合ではないだろう。
恵まれた体格があり、スピードやスキルも標準以上。
そういう意味で希少な原石には違いない。
一方で反転、停止、リアクションという動作にはまだ緩さがあった。
全てはここからどう鍛えられるか、どう取り組むかだと思う。

試合の記録はこちらでどうぞ。

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第5試合はBグラウンドで深谷と石巻工業の対戦を見る。

埼玉県立深谷高校
PR  岡部純   3年 174/88
HO  新井望友  3年 172/85
PR  河田和大  3年 173/94
LO  三井大地  2年 180/84
LO  野口泰希  3年 181/85
FL  越口大   3年 174/76
FL  松村脩平  3年 172/71
NO8 平山隼人  3年 178/82
SH  新井駿   2年 164/64
SO  霜鳥優太  3年 175/77
WTB 川中竜之介 2年 178/70
CTB 依田朋己  3年 172/71
CTB 森田至   3年 174/74
WTB 遠藤竜也  3年 166/68
FB  山沢京平  2年 175/74

宮城県石巻工業高校
PR  照井遼   3年 173/90
HO  鹿野喜貴  2年 173/85
PR  佐々木諒  3年 175/100
LO  大森季輝  2年 182/83
LO  鈴木洸生  2年 182/76
FL  三浦諒真  3年 176/75
FL  柁原勇太生 3年 172/74
NO8 大黒駿   3年 185/88
SH  阿部真樹志 3年 165/60
SO  清田航平  3年 176/75
WTB 神橋凛   2年 165/62
CTB 武田智典  3年 181/83
CTB 遠藤龍虎  2年 168/81
WTB 石森健也  3年 174/74
FB  千葉崇斗  2年 175/60


地元・深谷はFB山沢京平が3トライ。
兄の一人、拓也はいずれも深谷ラグビー部出身。
4つ上の拓也は2019の司令塔候補と目される逸材だ。
京平も1年から試合に出ていたが、スピードと腰の強さを持った好選手だ。
霜鳥優太はパスで緩急をつける、コースを見つける感覚がいい。
CTB依田朋己も小柄ながら、タックルを振り切る一気の加速と強さがあった。

試合は深谷が41−14で勝利したが、
石巻工業も全国に出てまったく恥ずかしくないチーム。
体格のいい選手が多く、それなりにちゃんとラグビーができる。
特に大黒駿は大型でバネがあって、ボールのリリースもいい。
素材としては全国レベルだろう。

試合の記録はこちらでどうぞ。

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2015年01月07日

花園決勝 東福岡×御所実業

年に3日割けば、高校ラグビー有望選手はざっくり抑えられる。
まず3月下旬に近畿大会…、できれば2回戦を見る。
4月3日か4日に熊谷で選抜。そして12月30日の花園2回戦だ。
一方でそれでは「表面」しか見られない。
やはり「一番大切な試合でどれだけできるか?」が見たい。
ただし1月3日、5日は高校サッカーとラグビーが被る。
そういう理由もあり、花園に深入りをしたことは無かった。

でも今年は決めた。1月7日、花園の決勝に行こう。
仕事じゃないからお金はかけられない。
夜行バスに乗って、大阪に向かった。

御所実業をやっと見られた!
本当は昨年3月の近畿大会、4月の選抜で最優先に見るつもりだった。
しかし御所は1回戦で京都成章に敗れ、全国の切符も逃してしまう。
全国大会の準決勝と同じカードを近畿の1回戦でやるなよ!
という話なのだが、近畿は激戦区なので仕方ない。
長崎国体こそは最優先で奈良を観よう…と思っていた。
奈良は今度もミニ国体で京都に敗れた。

今大会は3回戦で慶應義塾と歴史に残るような激闘を制している。
ロスタイムに1度逆転されるが、最後の最後に竹山が逆転トライ。
スカパーオンデマンドに入って良かったと心から思った(笑)
準決勝では京都成章にリベンジを果たし、ファイナリストとなった。
最注目選手はWTB竹山晃暉だが、彼は1年の花園で見ている。
個人的にどうしても見たかったのがSO矢澤蒼だ。
192cm・98kgの巨躯で司令塔を務めている。
しかし彼は準々決勝後に脳震盪と診断されたため、
ワールドラグビーの規定で2週間は公式戦に出られない。
御所を観たい理由の約半分が矢澤だったのだが…。
悔しいのは僕より本人だろうし、何よりまだ先のある選手だ。

東福岡は絶対的な優勝候補。
春の選抜、夏のセブンスも悠々と制している。
高校代表候補が12人いるという個もそうだし「インテンシティ」が違う。
藤田慶和みたいなスーパーエースはいないけれど、逆にいうと全員が仕掛けられる。
個々のボール扱い、サポートの位置や角度、タイミング…。
そういうディテールがあるから、集合体として一つ上のステージに立てるのだ。

奈良県立御所実業高等学校
PR  山田裕介  2年 174/92  名古屋市立高杉中
HO  小泉友一郎 2年 171/90  生駒少年RC
PR  宮崎大輔  3年 171/92  河合第二中
LO  菅原貴人  3年 184/85  御所中
LO  藤岡秀太  2年 175/80  御所中
FL  左海達也  3年 170/70  郡山中
FL  澗張岳志  3年 173/75
NO8 湯川純平  3年 179/76  河合第二中
SH  吉川浩貴  3年 167/63  御所中
SO  北村将大  1年 169/71  西神戸RS
WTB 竹山晃暉  3年 175/75  河合第二中
CTB 今里慧   3年 176/91  天理中
CTB 岡村晃司  1年 170/75  天理中
WTB 田中翔   3年 168/65  堺RS
FB  前潟航輝  2年 175/80  大阪市立長吉西中

東福岡高等学校
PR  金子惠一  3年 178/95  鞘ヶ谷RS
HO  竹内嘉章  3年 172/87  長吉西中
PR  松本幸志郎 3年 177/101 アウル洛南
LO  今村陽良  3年 186/103 アウル洛南
LO  ウォーカー・アレックス
         2年 185/88  かしいヤングラガーズ
FL  古川聖人  3年 179/76  鞘ヶ谷RS
FL  崔玄祺   3年 175/86  帆柱ヤングラガーズ
NO8 山田真生  3年 175/85  草ヶ江ヤングラガーズ
SH  古賀駿汰  3年 178/75  りんどうヤングラガーズ
SO  松尾将太郎 3年 173/80  中鶴少年RC
WTB 岩佐賢人  3年 178/80  中鶴少年RC
CTB 永冨晨太郎 3年 182/85  鞘ヶ谷RS
CTB 萩原蓮   3年 170/82  熊本大附属中
WTB 高野蓮   3年 178/78  鞘ヶ谷RS
FB  高野恭二  3年 175/78  鞘ヶ谷RS


生年月日を見ると御所実は澗張岳志、今里慧が19才。
理由はしらないけれど結構「プラス1才」は多いんですね。

7分、東福岡は相手のキックから陣地を戻し、敵陣内でラックを連取。
FWが密集サイドを突き、インゴールに迫る。
最後は中央のラックからHBが右オープンへ順目に展開。
CTB永冨晨太郎のパスから、萩原蓮が外へ斜行してトライ。
コンバージョンは大外から萩原蓮が成功。
<東福岡 7−0 御所実業>

9分、東福岡は自陣深くから一気に攻め切った。
NO8山田真生が縦を突いて更にバックスが展開。
WTB高野蓮が右サイドを抜けて、FL古川聖人は内からフォロー。
最後はFB高野恭二が中央から一気に抜け出してトライを決める。
圧巻のノーホイッスルトライだった。
<東福岡 14−0 御所実業>

12分、東福岡はセンタースクラムから右サイドをゲイン。
8→9からSH古賀駿汰、高野恭二と右に展開。
最後は高野蓮が中、外とステップを切り狭いスペースを走り切った。
<東福岡 21−0 御所実業>

怒涛の3発だった。
御所実業は思い切って前に詰める“シャローディフェンス”をしていた。
複数が、早いタイミングでボールホルダーを潰しに行く守備だ。
これが機能すれば東福岡のランナーがスピードに乗る前に潰せる。
考える時間を奪い、ミスを誘えることがこの守備のメリットだ。
しかし東福岡のバックスは簡単に倒されないし、ロストもしない。
相手のタックルを受けても食い込み、そのまま味方につなげる。
一発で倒さなければ、逆に前に出ることでスペースを空けてしまう。
積極的な守備が裏目に出た立ち上がりだった。

16分、東福岡は敵陣22m付近からSH古賀駿汰がサイドを突く。
古賀は一気に抜け出して、古川聖人がナイスフォロー。
最後はLOウォーカー・アレックスが密集から持ち出してトライ。
<東福岡 28−0 御所実業>
古川聖人はサポートの位置、タイミングが抜群だった。
オフェンス以外も含めて「ザ・フランカー」というプレーである。

18分、御所実は左海達也→馬見塚健。

20分、東福岡は敵陣22m付近の右ラインアウトをキープ。
モールを押さずに左オープンに展開する。
BK3人が距離を詰めて怪しい動きをしていた。
高野蓮がタイミングを合わせて真ん中へ全力で走り込む。
サインプレーが見事に決まって高野が一気に走り切った。
<東福岡 35−0 御所実業>

21分、御所実は北村将大→坂本和。
22分、御所実は岡村晃司→久保元臣。
御所実業は前半だけで3選手を入れ替えた。

26分、東福岡は自陣22mライン内からボールを動かす。
永冨晨太郎、松尾将太郎らがインサイドをブレイクする。
FWを巻き込んで左オープンに展開して攻撃開始。
WTB岩佐賢人が自陣深くから左大外を一気にゲイン。
岩佐はオフロードでつなぎ、高野恭二がフォローしてインゴールに迫る。
御所はWTB田中翔がぎりぎりのタックルで仕留めた。
しかし東福岡はSH古賀駿汰がラックから持ち出してパスアウト。
最後は萩原蓮が左中間で抑えた。
<東福岡 40−0 御所実業>

後半に入ると御所実業が盛り返した。
35分過ぎからは御所実が猛攻。
左オープンに展開しFB前潟航輝がスペースでパスを受ける絶好機もあった。
しかしここは東福岡の永冨晨太郎が最高の予測、タックルで阻止する。

40分、東福岡は自陣22m内のスクラムから果敢に仕掛ける。
中央のラックから左オープンに展開。
萩原蓮がゲインして外にがオフロードパス。
岩佐賢人は狭いスペースから一気に抜け出す。
永冨晨太郎がフォローして、3人合わせて約80mを走り切った。
<東福岡 45−0 御所実業>

42分 御所実は小泉友一郎→延山敏和。
43分 御所実は久保元臣→吉村友佑。
44分 東福岡は竹内嘉章→服部綾。

46分、東福岡のキックカウンター。
岩佐賢人が捕球し、縦を突く。
最後は右オープンに展開し、永富晨太郎がインサイドをブレイク。
永富は外に大きく飛ばす。高野蓮が外へ斜行してトライ。
<東福岡 50−0 御所実業>

47分、東福岡は高野蓮→山縣翔。
47分、御所実は澗張岳志→城間賢。
49分、御所実は宮崎大輔→大橋樹。
52分、東福岡はウォーカー・アレックス→平川望。

54分、御所実は左ラインアウトから得意のモール。
これを押し切って、最後はSH吉川浩貴が抑えた。
コンバージョンは今里慧が狙って失敗。
<東福岡 50−5 御所実業>
吉川浩貴は今大会最大の発見でした。
すごく身体能力が高いという訳ではないけれど、
「周りを使う」「自分が行く」という両方を兼備している。
サイド攻撃におけるスペースの見極めが抜群だった。
パスも含めて実戦的なSHだなと思いましたね。

58分、東福岡は敵陣で相手スクラムからのパスミスをターンオーバー。
山縣翔がルーズボールを収めて、そのまま右大外で抑えた。
<東福岡 57−5 御所実業>

試合はこのままノーサイド。
決勝戦としては史上最多点差の52点差だった。

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U18合同チーム東西対抗戦

決勝戦の前座に「U18合同チーム東西対抗戦」という試合がある。
花園に参加できない、予選に参加できない少人数校からメンバーを選出。
東軍と西軍に分かれて戦うという試合だ。今年で6度目を数える。

ラグビーは競技人口の低迷に苦しんでいる。
しかし15人が揃わないチームに逸材がいることだってある。
例えば帝京大のWTB磯田泰成はそういうチームの出身。
今大会の参加選手だと中川真生哉、ハンセン平が高校日本代表候補だ。
早めに大阪へ着いたし、座席も早めに確保したい。
この試合を観ない理由は一つも無かった。

U18東軍
PR  松苗一斗  3年 167/89  東海大菅生
HO  岡田凜   3年 169/70  愛知・南山
PR  入谷怜   3年 182/88  愛知・南山
LO  中川真生哉 3年 188/85  玉川学園
LO  中村元   3年 177/76  羽幌
FL  岸野楓   2年 177/72  岐阜聾学校
FL  樋口浄慈  3年 177/77  石巻
NO8 ハンセン平 3年 185/90  玉川学園
SH  中村和哉  3年 173/72  東海大菅生
SO  市川和輝  3年 177/75  芝浦工大高
WTB 佐賀湧太郎 3年 174/72  羽幌
CTB 峠貴基   3年 173/78  芝浦工大高
CTB 加藤大地  3年 166/81  東海大菅生
WTB 長廣航太  3年 168/67  豊明
FB  板垣悠太  3年 177/80  玉川学園
■リザーブ:
PR  神谷紘太郎 3年 170/100 玉川学園
HO  齋藤佳広  3年 170/85  芝浦工大高
PR  田原圭一郎 3年 175/94  羽幌
LO  西田航平  3年 186/82  玉川学園
FL  柴田桂弥  3年 182/76  大間
SH  北野真梧  2年 170/53  金沢学院東
SO  木口拡   3年 173/85  弘前工
CTB 片田皓巳  3年 173/68  高蔵寺
CTB 峯村岳人  3年 171/68  長野工
WTB 井立田賢成 3年 178/74  獨協

U18西軍
PR  石川理依也 3年 178/105 美里
HO  西井翔   3年 168/80  府立牧野
PR  名城真助  3年 173/105 美里
LO  南原貴樹  3年 176/83  高知中央
LO  碇谷雄大  3年 180/82  阿波
FL  末次貴明  3年 170/74  小倉工
FL  高橋妥維  2年 175/85  大分上野丘
NO8 守屋彰人  3年 180/94  新翔
SH  高場理   3年 170/60  日田
SO  上園宏次郎 3年 174/60  大口
WTB 根来弘樹  3年 163/60  府立長尾
CTB 長谷川耀  2年 173/74  佐世保工
CTB 加藤啓斗  3年 175/73  徳島・城東
WTB 越智伸太郎 3年 176/73  徳島・城東
FB  小林瑞樹  2年 175/68  大分上野丘
■リザーブ:
PR  小田裕一郎 3年 169/90  萩
HO  柳谷享宏  3年 164/95  阿波
PR  安原兵庫  3年 173/93  阿波
LO  宮原準   3年 178/80  枚方
FL  冨永亮   3年 176/73  大体大浪商
SH  野並力登  3年 159/55  高知中央
SO  二嶋一貴  3年 168/72  創志学園
CTB 西山浩輝  2年 173/69  奈良・高田
CTB 湯口雅也  3年 162/63  府立長尾
WTB 佐竹大河  3年 166/60  宜野座


レフェリーは川崎桜子さん。まだ帝京大学に在学中らしい。
アクション、指示がテキパキして、アドバンテージの見極めも的確だった。

14分、東軍は敵陣22mライン内のスクラムからハンセン平が8単。
ハンセンが相手のタックルを受けつつ右にリリース。
CTB加藤大地が勢いよくパスを受け、タックルを弾いて取り切った。
コンバージョンは中村和哉が成功。
<U18東軍 7−0 U18西軍>

24分、東軍はNO8ハンセン平がラックから持ち出して力強く突進。
ハンセンは相手のタックルを受けつつバックフリップで右にパス。
LO中川真生哉がフォローして走り切った。
<U18東軍 12−0 U18西軍>

このトライは中川真生哉と「玉川学園ライン」でトライに持ち込んだ。
ハンセン平はさすがに全国区の選手。
体格に恵まれているだけでなく、スピードとボール扱いも兼備している。
PRに入っていた入谷怜も機動力があり、素晴らしいゲインを見せていた。
この3人は次のステージでの可能性を感じる選手でしたね。

29分、東軍は敵陣22mライン内のラックをターンオーバー。
SH中村和哉がぽっかり空いたスペースから抜け出してトライ。
<U18東軍 19−0 U18西軍>

前半30分は東軍が3トライを奪って終了する。

後半に入ると両チームとも10人一気に入れ替えた。
あくまでも「チャンスを与える場」ということだろう。
後半のメンバー構成はこう↓
U18東軍
PR  神谷紘太郎 3年 170/100 玉川学園
HO  齋藤佳広  3年 170/85  芝浦工大高
PR  田原圭一郎 3年 175/94  羽幌
LO  西田航平  3年 186/82  玉川学園
LO  入谷怜   3年 182/88  愛知・南山
FL  柴田桂弥  3年 182/76  大間
FL  中川真生哉 3年 188/85  玉川学園
NO8 ハンセン平 3年 185/90  玉川学園
SH  北野真梧  2年 170/53  金沢学院東
SO  木口拡   3年 173/85  弘前工
WTB 井立田賢成 3年 178/74  獨協
CTB 片田皓巳  3年 173/68  高蔵寺
CTB 峯村岳人  3年 171/68  長野工
WTB 佐賀湧太郎 3年 174/72  羽幌
FB  板垣悠太  3年 177/80  玉川学園

U18西軍
PR  小田裕一郎 3年 169/90  萩
HO  柳谷享宏  3年 164/95  阿波
PR  安原兵庫  3年 173/93  阿波
LO  碇谷雄大  3年 180/82  阿波
LO  宮原準   3年 178/80  枚方
FL  末次貴明  3年 170/74  小倉工
FL  冨永亮   3年 176/73  大体大浪商
NO8 守屋彰人  3年 180/94  新翔
SH  野並力登  3年 159/55  高知中央
SO  二嶋一貴  3年 168/72  創志学園
WTB 根来弘樹  3年 163/60  府立長尾
CTB 西山浩輝  2年 173/69  奈良・高田
CTB 湯口雅也  3年 162/63  府立長尾
WTB 越智伸太郎 3年 176/73  徳島・城東
FB  佐竹大河  3年 166/60  宜野座


東軍は入谷亮がPRからLO、中川真生哉がLOからFLに移った。

40分、西軍は自陣のスクラムから右オープンに展開。
WTB越智伸太郎が大外のスペースで受けて突進。
タックルを2人振り切り、カバーDFも届かなかった。
70mほどの距離を一人で走り切った。
コンバージョンは越智が自ら狙って失敗。
<U18東軍 19−5 U18西軍>

50分、東軍は自陣から右オープンに展開。
WTBが外から内にダミーランを仕掛け、相手DFの混乱を誘う。
CTB片田皓巳が右中間のスペースで受けて運び、外にリリース。
FB板垣悠太が外をフォローし、ハーフライン付近から仕掛ける。
板垣は外から内にステップを踏み、カバーDFを一人二人とちぎって…。
完全に余ると、そのままゴール下まで走り切った。
<U18東軍 24−5 U18西軍>

53分、東軍はNO8ハンセン平が敵陣内でラックサイドからゲイン。
ハンセンは右に上手く離して、PR田原圭一郎がフォロー。
田原は約10mを走り切ってトライ。
<U18東軍 29−5 U18西軍>

59分、東軍は自陣左スクラムから左ショートサイドに展開。
FB板垣悠太は縦を突いてタックルを巻き込む。
FL中川真生哉が外をフォローして自陣から仕掛ける。
スピードは足りなかったがパワーでタックル2人を振り切りトライ。
<U18東軍 34−5 U18西軍>
中川も本日2トライ。
これも「玉川学園ライン」で決めたトライである。

試合はこのままノーサイド。
玉川学園勢の活躍で、東軍が圧勝している。

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2014年12月30日

花園2回戦 東福岡×静岡聖光

毎年恒例。12月30日の花園通いです。
本日は大会2回戦。
メイン、第2、第3を使って計1日で16試合が行われる。
Aシード3校、Bシード10校は本日からの登場だ。

本日4試合目も第2グラウンド。
東福岡と静岡聖光学園の2回戦を見る。
東福岡はもちろんAシード。今大会の優勝候補大本命だ。
今年の東福岡は「三冠」を達成している。
ラグビー部は春の選抜、夏のセブンスを制した。
加えてサッカー部、バレーボール部が夏の高校総体を制している!

ただ東福岡は春に見ている。
個人的には静岡聖光学院が気になっていた。
静岡県にある中高一貫の進学校。
日本代表・小野沢宏時の母校としても知られている。
グラウンドを使えるのが週3日、1時間半ずつという環境らしい。
とはいえ中学からの経験者が多く、静岡ではしばしば代表の座を取る。
今大会の1回戦は倉吉北を82−5で粉砕している。
ここが気になっていた理由は影山駿介の存在。
高1夏まではサッカー部だったが、ラグビーへ転向。
競技歴1年でU−17代表に選ばれた188cmの大型WTBだ。
パワーこそ封じられたが、キック力は素晴らしかったですね。

東福岡高等学校
PR  金子惠一  3年 178/95
HO  竹内嘉章  3年 172/87
PR  松本幸志郎 3年 177/101
LO  今村陽良  3年 186/103
LO  藤田達成  3年 191/86
FL  古川聖人  3年 179/76
FL  崔玄祺   3年 175/86
NO8 山田真生  3年 175/85
SH  佐竹克基  3年 170/68
SO  松尾将太郎 3年 173/80
WTB 岩佐賢人  3年 178/80
CTB 永冨晨太郎 3年 182/85
CTB 山懸翔   3年 172/81
WTB 高野蓮   3年 178/78
FB  高野恭二  3年 175/78

静岡聖光学院高等学校
PR  瀧井誠功  3年 172/86
HO  尾藤大毅  2年 174/77
PR  伊豆川洋輔 3年 182/107
LO  葉室廉   3年 182/82
LO  岡本慶   3年 178/81
FL  杉山拓海  3年 180/80
FL  川井泰成  2年 170/74
NO8 白鳥雅俊  3年 168/86
SH  青山直生  2年 167/71
SO  浅井瑠加  2年 172/65
WTB 栗林昂太郎 3年 176/70
CTB 松本舜   3年 167/70
CTB 川島恒陽  3年 175/71
WTB 影山駿介  2年 188/92
FB  花崎一馬  3年 173/76


東福岡の注目選手は敢えて紹介しない。
U−18代表候補が12名もいるからだ(笑)
ただ藤田慶和、布巻峻介級の「超大駒」はいない年かな。
なおLO藤田達成が藤田慶和の弟くん。

3分、東福岡は自陣の左ラインアウトをキープ。
バックスが左サイドからゲイン。
更にFL崔玄祺、PR金子惠一、PR松本幸志郎が中央から近場を抜いていく。
中央のラックにSHが巻き込まれるも、FL古川聖人は左にパスアウト。
LO今村陽良がサイドを完全に破ってそのままとり切った。
コンバージョンは高野恭二が成功する。
<東福岡 7−0 聖光学院>

今村陽良はパワフルでスピードのある選手。
なお東福岡は3番、4番、5番が京都出身。
いずれも「アウル洛南」の出身である。
福岡は全国最強のラグビーどころで「補強」など不要なのだが、
藤田慶和の成功を見て後輩が続々と福岡に飛んでいる。

5分、東福岡は相手のキックオフを自陣でキープ。
SO松尾将太郎が自陣22mライン内から中央をブレイク。
一気に敵陣まで抜けて、右に上手くリリースする。
WTB高野蓮が外をフォローし、一気に40mを独走してトライ。
圧巻のノーホイッスルトライである。
<東福岡 14−0 聖光学院>
高野蓮はチーム一の俊足。彼のいる右サイドがヒガシ最大の攻め手だった。

7分、東福岡は再びノーホイッスルトライを決める。
相手のキックオフを自陣でキープ。
NO8山田真生、CTB山懸翔が右サイドをぐいぐいっと抜ける。
FB高野恭二が外につなぎ、高野蓮は中にリバース。
最後は山縣翔が右中間で抑えた。
<東福岡 21−0 聖光学院>
素晴らしいパス、サポートの連続でしたね。
狭い間隔でポンポンといい間隔、いいテンポでつないだ。

それまで聖光は向かって右サイド深くにキックオフを蹴り込んでいた。
しかし2度のノーホイッスルトライを見た影山駿介は蹴る方向を変える。
左に蹴ったり、低くオンサイドを蹴ったり、色々工夫をしていた。
でも影山のキックは飛距離、高さとも素晴らしい。
あれはもう単純に東福岡のアタックが凄かった。

10分、東福岡は自陣のペナルティからオープンに展開。
ちょっと相手を「舐めた」仕掛けだったかもしれない。
聖光はCTB松本舜がいいタックルで相手のパスミスを誘う。
CTB川島恒陽がこぼれ球を拾る。
2人の追走を振り切って20mを走り切った。
コンバージョンは影山駿介が成功。
<東福岡 21−7 聖光学院>

13分、東福岡は相手のミスから反攻。
PR松本幸志郎が中央をゲインしてインゴールに迫る。
最後は右オープンへ順目に展開。
山懸翔のラストパスからFB高野恭二が抑えた。
<東福岡 28−7 聖光学院>

15分、東福岡は本日3度目のノーホイッスルトライ。
永冨晨太郎のオフロードから、山縣翔が一気にブレイク。
高野恭二が右で相手に当たってラックが作られる。
最後はSH佐竹克基が左に振り、SO松尾将太郎が中から抜け出した。
<東福岡 33−7 聖光学院>

19分、東福岡は自陣でFWが縦を突く。
このラックから右ショートサイドに展開。
高野恭二が相手のタックルを受けながらしっかり右につなぐ。
WTB高野蓮はDFを4人、5人と振り切って60m以上を走り切った。
<東福岡 38−7 聖光学院>
高野蓮は早くもハットトリックを達成。

20分、東福岡が本日4度目のノーホイッスルトライ。
NO8山田真生が自陣から40m近くをゲインする。
このラックからSH佐竹克基が左に振り、永冨晨太郎が順目につなぐ。
LO今村陽良が左大外で難なく抑えた。
<東福岡 45−7 聖光学院>

27分、東福岡は敵陣左サイドのスクラムから8単。
NO8山田真生が中に持ち出してトライ。
<東福岡 50−7 聖光学院>

30分、東福岡は敵陣内に押し込んでペナルティを得る。
HO竹内嘉章がすぐ再開。
最後はSH佐竹克基が右に長めのパスを振る。
CTB永冨晨太郎が外に斜行して抑えた。
<東福岡 57−7 聖光学院>

試合は後半。
東福岡は4名を入れ替える。
金子惠一→土山勇樹。 竹内嘉章→服部綾。
永冨晨太郎→石原武。高野蓮→安藤広晃。
聖光学院は3名を入れ替える。
尾藤大毅→田端治朗。青山直生→山智裕。浅井瑠加→葛西徹。

34分、東福岡はFWが次々に近場を突いてじりじりと前進。
最後は今村陽良が中央を突き、服部綾がピック&ゴーから持ち出してトライ。
<東福岡 64−7 聖光学院>
前半はバックス中心に崩していたが、ここはFW戦でも強みを出した。

36分、東福岡は山田真生→武末直輝。
39分、東福岡は松本孝志郎→井上皓太。今村陽良→平川望。
以後の交代は割愛します。

40分、東福岡は敵陣中央でマイボールスクラムを得る。
NO8武末直輝が自ら右に持ち出してトライ。
<東福岡 69−7 聖光学院>

44分、東福岡はFB安藤広晃が自陣から仕掛ける。
インサイドからグイッと抜け出して、独走トライ。
<東福岡 76−7 聖光学院>

47分、東福岡は本日5度目のノーホイッスルトライ。
NO8武末が自陣からするするとインゴール間際まで突進。
PR土山勇樹がフォローして持ち出し、そのまま約10mを走り切った。
<東福岡 81−7 聖光学院>

東福岡はベンチ入り10名のうち8人を起用した。
最終メンバーはこう↓

PR  土山勇樹  3年 183/110
HO  服部綾   2年 183/97
PR  井上皓太  3年 183/98
LO  藤田達成  3年 191/86
LO  ウォーカー・アレックス
         2年 185/88
FL  崔玄祺   3年 175/86
FL  平川望   3年 180/85
NO8 武末直輝  3年 176/83
SH  佐竹克基  3年 170/68
SO  松尾将太郎 3年 173/80
WTB 岩佐賢人  3年 178/80
CTB 石原武   3年 173/83
CTB 山懸翔   3年 172/81
WTB 高野恭二  3年 175/78
FB  安藤広晃  3年 172/78


51分、東福岡はFB高野恭二が右サイドを大きくゲイン。
LOウォーカー・アレックスがサポートしてボールを出す。
高野は再び右側をフォローして中央で抑えた。
<東福岡 88−7 聖光学院>

53分、東福岡は平川望、武末直輝、土山勇樹とFWがぐいぐいゲイン。
最後は崔玄祺がラックから持ち出して、LOアレックスが右をフォロー。
FWが近場をパワフルに崩して、しかもフォローが最後まで減らなかった。
<東福岡 95−7 聖光学院>

55分、東福岡はLOアレックスがペナルティから縦を突いてインゴールに迫る。
FWが固まりになって押し込み、最後はPR土山勇樹が抑えた。
<東福岡 100−7 聖光学院>
後半の東福岡はFWのトライが多かった。

58分、聖光学院は敵陣の好位置で左ラインアウトをキープ。
HOが遠めに投げて、SH山智裕がキープ。そのまま左中間で抑えた。
コンバージョンは花崎一馬が成功。
<東福岡 100−14 聖光学院>

聖光学院も決して無抵抗ではなかった。
一矢ならぬ「二矢」を報いてノーサイド。
とはいえ東福岡の強さは圧倒的。
100点ゲームで3回戦進出を決めている。

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花園2回戦 慶應義塾×コザ

高校ラグビー第2日。
本日5試合目は慶應義塾とコザの2回戦だ。
東福岡戦の前後から、周りに関西弁を話さぬお客さんが増えてきた。
皆さん感じが良くて、マフラーをオシャレに巻いている人が多い。
「あっ、慶應の人たちだ」とすぐに察しがついた(笑)

熟高をずっと見たかった。
「彼ら」の存在を知ったのは3年前の東日本中学生大会だ。
190近いロックが2人もいて、キックや、突破力のある選手もいる。
彼らは11年12月の東日本中学生大会をそのまま制した。
私の中に「3年後、7年後はどうなるんだろう?」という興味が芽生えた。
しかし神奈川には桐蔭学園という全国区のライバルがいる。
昨秋の県予選は接戦の末に敗れた。
今年冬の関東新人戦は雪で大会が開催されず、
出場校は昨年までの実績による「推薦」で選ばれた。
これにより慶應が選抜に出られなかった。
しかし今秋の神奈川県予選でついに桐蔭を29−11と撃破。
最強世代が満を持して全国大会に臨む。

「まず獣身を成して而して後に人心を養う」
福沢諭吉先生の教えにはこういうものがあるらしい。
松岡修造、都倉賢と言った諸先輩の例を見ても、
慶應の小中は「ワイルドな紳士」を多く輩出してきた学校だ。
だからこそ早くからラグビーに親しむ環境もあり、
"幼稚舎上がり"の有名ラガーマンも少なからずいる。
これは既に報道されていることだから書くけれど…。
LO辻雄康は年代別の日本代表にも呼ばれる逸材だが、
松岡修造氏の甥っ子にして、辻調理師専門学校の御曹司。
そういう子が全力でラグビーをやるという環境が素晴らしいですよね。

ただ本当は第2でなく第1に移動しようと思っていた。
慶應と同時に御所実業も見たかったのである。
同じ時間のキックオフとなったことで天を恨んだ(笑)
御所の大型SO矢澤蒼を一度見たかったのだけど…。
しかし試合終了後は人の大渋滞が起こるので、
10分で第1グラウンドに移動できない。
相手のコザも1回戦を大勝し、なかなか素晴らしいチームだ。
これも天命かと思い、第2グラウンドに残ることにした。

慶應義塾高等学校
PR  渡邊悠貴  3年 167/87
HO  中本慶太郎 3年 175/90
PR  菅公平   3年 177/98
LO  田中芳樹  3年 190/85
LO  辻雄康   3年 190/100
FL  辻本大河  3年 174/77
FL  北村裕輝  1年 177/81
NO8 山中侃   3年 183/86
SH  安西浩昭  3年 171/72
SO  丹治辰碩  3年 182/76
WTB 松澤伊知哉 2年 168/72
CTB 古田京   3年 176/80
CTB 佐藤武蔵  3年 175/78
WTB 宮本瑛介  3年 172/70
FB  高木一成  2年 175/74

沖縄県立コザ高等学校
PR  島田大地  3年 176/104
HO  新垣太世  2年 170/83
PR  當眞琢   3年 182/115
LO  友寄裕貴  2年 174/65
LO  名護宏太  3年 173/93
FL  糸数朱羅人 2年 170/68
FL  玉城一樹  2年 170/75
NO8 島千尋   3年 174/73
SH  普久原賢  3年 171/70
SO  又吉恒太  2年 173/80
WTB 普久原虎  1年 166/60
CTB 松井陸人  2年 179/85
CTB 桑江淳太郎 3年 176/72
WTB 松島颯   2年 175/75
FB  石川大夢  3年 167/60


慶應は池貝迅主将が膝の負傷でリザーブに回った。
1年生の北村裕輝がFLで起用されている。

5分、慶應は右ラインアウトからモールを組む。
一旦崩されたところを組み直して、最後は中本慶太郎が抑えた。
コンバージョンは古田京が左足で成功。
<慶應義塾 7−0 コザ>
直前には古田京がキックを上手く使い、相手に悪い体勢で持たせた。
相手WTBを外に押し出して得たラインアウトだった。

9分、慶應は左ラインアウトからモール。
10m以上プッシュして、中本慶太郎が抑えた。
コンバージョンは古田京が左大外から成功。
<慶應義塾 14−0 コザ>

慶應の強みは何といってもモール。
田中芳樹、辻雄康の捕球がよく、その先のパックも堅い。
桐蔭学園を上回った理由がここにある。
コザは前半途中からラインアウト、モールを競らなくなった。
相手のオブストラクションを期待する奇策である。
しかしラインアウトを競らない、モールに入らないことはOKだが、
「その場で立たずに後ろへ下がる」ことはルール違反。

スクラムは逆にコザが上回っていた。
PR當眞琢は高校代表候補にして、監督のご子息。
115キロという体格だが、上半身胸や肩が逞しく引き締まった体型だ。
なんでも大相撲からも注目されているのだとか。
コザはFWの体格こそ小さいが、押しで圧倒していた。
1.5m制限が無ければ結果は変わったかも(笑)

13分、慶應は右ラインアウトをキープする。。
「エアモール」で少し運び、相手のタックルを受けて左オープンに展開。
NO8山中が右から中へと突いて、ラックから更に外へ展開。
CTB佐藤武蔵が2人飛ばして、WTB松澤伊知哉は左大外で抑えた。
<慶應義塾 19−0 コザ>

18分、コザはこぼれ球からカウンター。
FB石川大夢がボールを拾い、左サイドの大きなスペースに抜け出す。
石川は俊足でカバーDFが誰も追いつかない。
と思ったら慶應のFB高木一成が上回る俊足で中から潰しに来る。
高木が石川をタックルで押し出して、慶應はピンチを脱した。
高木一成も普通部出身だが、高校からラグビーを始めて2年目。
しかし身体能力が素晴らしく、U−17候補に呼ばれている。

22分、慶應は相手のフリーキックをキープ。
NO8山中侃がハーフライン付近から22mライン内までぐいぐいと運ぶ。
今ボールをSHが左に振り、SO丹治辰碩は仕掛ける。
タックルが2枚、3枚と来たけれどターンで振り切って更に前進。
丹治は左へ斜行しつつ強引に突破して自ら抑えた。
<慶應義塾 24−0 コザ>

丹治辰碩は普通部時代CTBをやっていて、古田京がSOだった。
丹治はパスもいいけれど、自分で狭いスペースから仕掛けられる。
体格も中学時代より二回り大きくなりましたね。
加えてタックルをずらす柔らかさとバランスがある。
ただ当たるだけでなく、詰まったらちゃんとリリースもできる。
彼の仕掛けからチャンスがいくつも生まれていた。
今大会でも屈指のSOだろう。
古田京は左足のキックがとにかく抜群だ。
この試合のゲームキャプテンを務める「第2司令塔」である。

28分、慶應は右ラインアウトからモールを押す。
最後はLO辻雄康が持ち出してトライ。
<慶應義塾 31−0 コザ>

辻は年齢を見ると19歳。どこかで海外留学でもしていたのかな?
高校野球だったら出場が認められない「オーバーエイジ」である。
背が高いだけでなく太腿、上半身と逞しくてバランスがいい。
タックルを受けても腿を高く上げて、いかにもロックらしくグイグイと進んでいく。
スピードはそれほどでないけれど「トルク」のある突破をしますね。
加えてモールでの貢献が高く、高校を代表する実力を存分に見せていた。

前半30分は慶應が圧倒して折り返す。

試合は後半。
34分、慶應は山中侃→中川丈豊。

34分、慶應は相手のパスミスをターンオーバーしてカウンター。
SO丹治辰碩は敵陣22mライン内で左へ膨らむ…。
と見せかけて中にカットイン。狭いスペースを自ら走り切った。
<慶應義塾 38−0 コザ>

42分、慶應は菅公平→大山祥平。安西浩昭→若林俊介。
なお以後の交代は割愛。
若林俊介は1年生のSHである。
父・俊康氏は85年の日本選手権制覇に貢献したスター選手だった。

その後は慶應のペナルティが増え、コザも押し返す。
49分、コザは敵陣内のスクラムからWTB松島颯がエイトに入った8→9。
これをキープしてFWが近場を突き、最後はHO新垣太世がサイドを突いて抑えた。
コンバージョンは松井陸人が右大外から狙って失敗。
<慶應義塾 38−5 コザ>

52分、慶應は相手のキックからカウンター。
LO辻雄康がグイグイと前進して22mライン内に入る。
これを継続して、最後はSO丹治が右に上手投げのパス。
FB高木一成がつないで、WTB宮本瑛介が右大外で抑えた。
<慶應義塾 43−5 コザ>
コンバージョンは若林俊介が狙うも失敗。

このままのスコアでノーサイド。
慶應は後半に少し減速したが、強みを十分に見せてベスト16入りを決めた。
しかし次の相手は御所実業。3回戦屈指の好カードでしょう。

コザもグッドチームだった。
當間琢、スクラムの強みは先に述べた通り。
加えて松井陸人の力強い突進、キックも光った。
下級生も多く、チームも個人も今後の成長に期待したい。

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花園2回戦 茗渓×鹿児島実

12月30日は高校ラグビーと決めている。
この日は高校バスケ、バレーと重ならない。
高校サッカーの開幕戦があるけれど、花園のために捨てている。
この日の花園通いは6年連続になります。
ようやく東花園駅の高架化工事が終わっていました(笑)

今日の2回戦からAシード3校、Bシード10校が登場する。
花園はメインスタジアムの他に2つのピッチがある。
1日で一気に計16試合が消化されます。
第1試合はCグラウンドで茗渓学園と鹿児島実業の対戦を見る。
茗渓はBシードで今日が初戦。
鹿実は1回戦で学法福島を64−21で下した。

茗渓学園高等学校
PR  金子佐近  3年 172/85
HO  西澤幸輝  3年 173/87
PR  土田彬洋  2年 176/100
LO  後藤海夏人 2年 185/82
LO  中山魁   3年 180/83
FL  竹嶋鞠央  3年 174/80
FL  澁谷倖汰  3年 182/80
NO8 安藤良   3年 174/70
SH  福田健太  3年 172/71
SO  青木大峻  3年 170/70
WTB 小室裕嗣  3年 171/67
CTB 本多祥悟  3年 173/87
CTB 萩原一輝  2年 172/70
WTB 二瓶航太  3年 167/69
FB  高橋滉太  3年 167/62

鹿児島実業高等学校
PR  福園悠成  3年 171/100
HO  立岩陵一  3年 167/85
PR  笹原侑征  3年 169/93
LO  中原尚哉  2年 173/72
LO  橋口魅宗  3年 175/71
FL  村岡謙蔵  2年 163/72
FL  橋元龍   3年 175/75
NO8 吉留雅人  3年 167/73
SH  田村龍紀  3年 162/68
SO  岩下直登  3年 176/80
WTB 遠矢聖翔  3年 168/72
CTB 桑山淳生  2年 183/75
CTB 平良海斗  1年 173/70
WTB 加治屋之誉 2年 172/70
FB  桑山聖生  3年 184/84


茗渓は3年前の東日本中学生大会で見た世代だ。
茗渓はこの大会で準優勝。優勝が慶應義塾でした。
福田健太、小室裕嗣、本多祥悟、高橋滉太はその時の観戦記にも出ていますね。
対戦相手の主力だった細谷直杜、後藤海夏人も山形から茗渓に来ている。

鹿実は桑山聖生がずーっと気になっていた選手。
初戦は弟・淳生と2人で合わせて5トライと荒稼ぎをした。
チームとしても鹿実は以前から気になっているんです。
花園で2試合、3試合と勝つチームではない。
でもここは中村亮土、小瀧尚弘のような「代表級」の才能を輩出している。
他競技から才能を引きこんで、引っ張り上げているチームだ。

開始15分までスコアが動かなかった。
鹿実は真っ向勝負、小細工なしの勇ましいラグビーをする。
自陣22mライン内からも蹴らず、回して当たってくる。
バックスはもちろんだけど福園悠成、笹原侑征のPR陣も走ってボールを受けに行く。
チームとしてみると足りない部分が目につく。
FWの集散が遅く、ブレイクダウンで食い込めない。
パスが上下にぶれて、各選手がいい体勢で当たれない場面も多い。
だからミスは出るし、ボールを持ってもなかなか前に進めない。
でもこういうラグビーだから人が伸びるんだな…と思う15分だった。

15分、茗渓は敵陣内の右スクラムから左オープンに展開。
CTB本多祥悟、LO後藤海夏人らが縦を突く。
最後はLO中山魁がスコーンと抜けてトライを奪った。
コンバージョンは青木大峻が正面から成功。
<茗渓学園 7−0 鹿児島実業>

20分、茗渓は敵陣22m内のラックから右に展開。
SO青木大峻のパスは高く、FB高橋滉太は間合いを詰められる。
しかし高橋は巧みなステップで相手の低いタックルを外す。
そのまま裏に空いたスペースへ抜け出して右中間で抑えた。
<茗渓学園 14−0 鹿児島実業>

23分、茗渓は自陣のラインアウトからSH福田健太がサイド突破。
福田はするすると60mほどの距離を一気にゲイン。
相手のWTBに追いすがられたが、いいタイミングで左にボールを離す。
WTB小室裕嗣がフォローしてトライを奪った。
<茗渓学園 19−0 鹿児島実業>

福田健太は両足のふくらはぎにテープを張っていて、
もしかしたら肉離れか何かの症状があるのかもしれない。
とはいえここはスペースを見る「感覚」を示したトライだった。

28分、茗渓は左ラインアウトからモールをプッシュ。
じわじわと押し込んで、最後はPR金子佐近が抑えた。
<茗渓学園 24−0 鹿児島実業>

前半30分は茗渓が24点のリードで終了する。

38分、茗渓は敵陣でラックを連取。
後半から出場してたFL佐藤瑠世がボールを持ち出してトライ。
<茗渓学園 31−0 鹿児島実業>

42分、茗渓のペナルティキックは残り20mほど。
青木大峻が左中間からきっちり成功する。
<茗渓学園 34−0 鹿児島実業>

48分、茗渓はNO8安藤良の豪快なゲインから前進。
最後はCTB萩原一輝が右隅に抑えた。
<茗渓学園 39−0 鹿児島実業>

茗渓と言ったらバックスと思われがちだけど、
このチームはむしろFWが売りかもしれない。
セットが安定しているし、接点でも仕事ができる。
そういう「ベース」の部分がそのまま点差になった。

鹿児島実業の桑山聖生は厳しいマークに遭ってなかなか輝きを見せられず。
とはいえしっかりもがいてボールを生かしてはいた。
上半身の立ったフォームが陸上選手っぽくてかっこいい。
スピードに乗る前に潰されると厳しいけれど、
スペースのあるセブンスでは活きるタイプじゃないかな?

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花園2回戦 大阪朝鮮×光泉

本日2試合目も第3グラウンドに残る。
Bシード大阪朝高と光泉の大会2回戦だ。
大阪朝鮮は春の選抜で見ている。
あのときからメンバーの入れ替えがあり、2年生が5名に増えている。

大阪朝鮮高級学校
PR  安昌豪   2年 176/95
HO  慎宰昇   3年 174/87
PR  金勇一   3年 172/90
LO  李承記   3年 181/95
LO  金鐘星   3年 183/88
FL  蔡隆志   3年 176/79
FL  申賢志   3年 177/89
NO8 高裕成   3年 181/86
SH  金正太   2年 162/65
SO  呉洸太   3年 177/74
WTB 沈祥健   3年 179/75
CTB 李昌赳   2年 173/72
CTB 慎勇史   2年 175/70
WTB 金秀隆   2年 181/71
FB  金志大   3年 175/72

光泉高等学校
PR  大手将仁  3年 180/98
HO  西山勇輔  3年 181/106
PR  土持武史  3年 182/113
LO  鈴木翔太  3年 178/70
LO  松田佳久  2年 180/82
FL  川上洋平  3年 170/76
FL  森本英寿  1年 177/70
NO8 平山大   3年 177/76
SH  土永雷   1年 167/56
SO  西田優   2年 175/75
WTB 和波廉   3年 164/68
CTB 溝尻航太  2年 180/74
CTB 東野義規  3年 176/77
WTB 東瀬夏   2年 169/64
FB  田村航太  3年 166/60


大阪朝鮮のSO呉洸太は呉英吉監督のご子息。
光泉は1年生が2人先発している。
FLの森本英寿は1999年1月6日生まれ。
彼が生まれたのはちょうど中田英寿がW杯フランス大会を終え、
ペルージャに移籍して1年目の大活躍を見せていた頃。
そんな時代に生まれた子がもう高校生か…(笑)

10分、大阪朝鮮は右ラインアウトからモールをプッシュ。
最後はFL申賢志が抑えた。
コンバージョンは呉洸太が狙うも失敗。
<大阪朝鮮 5−0 光泉>

14分、大阪朝鮮は自陣のペナルティキックを素早く再開。
次々にフォローが湧いて、近場を次々にブレイクしていく。
最後はPR安昌豪がSH金正太からのパスを受けてサイドから仕掛ける。
スピードに乗ってパスを受けると、40m近い距離を走り切った。
<大阪朝鮮 12−0 光泉>
2年生コンビで奪ったトライだった。
安昌豪はこの体格でこのスピードだから素晴らしい。
金正太は小柄だけど、正確でタイミングを逃さない捌きが光った。

23分、光泉は敵陣内でモールを押し込む。
LO松田佳久が持ち出し、最後はSH土永雷が抑えた。
コンバージョンは溝尻航太が狙って失敗。
<大阪朝鮮 12−5 光泉>

27分、大阪朝鮮は右ラインアウトからモールをプッシュ。
LO李承記が持ち出し、相手を跳ね飛ばしてトライ。
<大阪朝鮮 17−5 光泉>

後半は光泉FWの集散が遅くなり、流れが大阪朝鮮にはっきり傾いた。

37分、大阪朝高は申賢志が自陣で相手SOに見事なタックル。
相手のノックオンを誘い、PR安昌豪が自陣から一気にブレイク。
WTB金秀隆、CTB慎勇史、SH金正太と右サイドで細かくつなぐ。
最後は金秀隆のラストパスからFB金志大が走り切った。
<大阪朝鮮 22−5 光泉>

43分、大阪朝鮮は右ラインアウトからモールをキープ。
PR安昌豪がサイドを付いて、最後は申賢志が抑えた。
<大阪朝鮮 27−5 光泉>
申賢志は本日2トライ目。
去年も好印象だったけれどスピード、攻撃力のある第3列だ。

51分、大阪朝鮮は敵陣内のペナルティからすぐ攻撃を再開。
FL蔡隆志が突破して、FL申賢志がフォローしてリリース。
FB金志大が走り切った。
<大阪朝鮮 32−5 光泉>

54分、大阪朝鮮が自陣からカウンター。
FB金志大が自陣22mライン内から仕掛けて勢いに乗る。
右大外に回り込んで2人、3人と抜き去って、最後まで走り切った。
<大阪朝鮮 37−5 光泉>
金志大は本日3トライ目。

57分、光泉は敵陣内のラックからHO西山勇輔が持ち出してトライ。
<大阪朝鮮 37−12 光泉>

58分、大阪朝鮮は敵陣内の相手のパスミスからカウンター。
鄭湧仁がこぼれ球を拾って走り切った。
<大阪朝鮮 44−12 光泉>

試合はそのままノーサイド。
大阪朝鮮はラグビーの中身がきめ細かい。
前半は蹴って相手を走らせ、後半は撃ち合いに持ち込んでリードを広げた。
タレント的にも安昌豪、申賢志とパンチの効いた選手がいる。
長身WTB金秀隆も柔らかさがあって良かったですね。

光泉はCTB溝尻航太が2年生ながら攻守の中心。
パワフルな突破、ロングキックが魅力的だった。

augustoparty at 23:29|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

花園2回戦 佐賀工業×秋田中央

3試合目からは第2グラウンドに移る。
ここはピッチ状態が良く、スタンドとの距離も近い。
ただしあくまでもサブグラウンドなので椅子が少ない。
直前の移動だと席が取れないので要注意だ。

この試合は佐賀工業と秋田中央の2回戦だ。
ノーシード校同士とはいえ実力校同士なので見ごたえが有りそう。
佐賀工は札幌山の手、秋田中央は若狭東を退けて勝ち上がってきた。

佐賀県立佐賀工業高等学校
PR  鴨川達哉  3年 172/105
HO  黒尾丸泰地 3年 170/96
PR  古川翼   3年 175/114
LO  栗丸大輝  2年 184/92
LO  川添公康  2年 182/85
FL  石松智哉  3年 186/85
FL  古川流光  3年 175/70
NO8 大塚健太郎 3年 177/86
SH  田上稔   3年 170/73
SO  光吉謙太郎 3年 175/76
WTB 常安翔太  3年 183/70
CTB 鎌倉涼介  3年 170/73
CTB 堤英登   2年 165/60
WTB 宮上廉   2年 180/80
FB  龍野光太朗 1年 169/71

秋田県立秋田中央高校
PR  菅原健太郎 3年 173/90
HO  渡部正一  3年 167/88
PR  渡部和樹  3年 185/112
LO  鎌田颯   3年 182/88
LO  日諸南海  3年 177/83
FL  本城玄   2年 177/81
FL  吉田光佑  3年 170/75
NO8 三浦駿平  2年 186/80
SH  徳原奨   3年 174/69
SO  夏井大樹  1年 172/63
WTB 松本侑   3年 171/72
WTB 石田捷   3年 174/68
CTB 土橋永卓  3年 169/76
WTB 小山田陸人 2年 167/69
FB  船木大夢  2年 171/69


前半30分間は両校とも無得点だった。
お互いにインゴールに迫る場面はあったが、
結果的にはレフェリーがオフェンス側の反則を多く取っていた。
力関係から言えば秋田中央が健闘したと言い得る前半だ。

スクラム、モールは佐賀工が上。
ただし秋田中央のFWは「個」がいる。
三浦駿平は登録は186cm・80kgだけど体重がもう少しありそう。
加えて機動力が高く、ラックによく入るワークレートの高い選手だ。
U-17にも当然入っていて、まだ2年生だ。
渡部和樹もかなりの大型だけど、PRというよりはLOに近いイメージの選手。
動けて、ボールを持って当たれるタイプのFWだ。

さて試合は後半。
30分、佐賀工は堤英登→古賀海地。
以後の交代は割愛。

37分、佐賀工は右スクラムから左オープンに展開。
SO光吉謙太郎が順目に振り、CTB古賀海地はインサイドをブレイク。
そのまま狭いスペースから20m近くを走り切った。
コンバージョンは龍野光太朗が成功。
<佐賀工業 7−0 秋田中央>

48分、秋田中央のペナルティキックはゴール正面。
22,3mの距離から吉田光佑が狙って成功。
<佐賀工業 7−3 秋田中央>

50分、佐賀工は右ラインアウトからモールをプッシュ。
最後はSH田上稔が抑えた。
<佐賀工業 12−3 秋田中央>

53分、佐賀工は自陣からラックを連取。
WTB宮上廉が右中間をブレイクして相手DFに食い込む。
SH田上稔はサイドのスペースから抜け出す。
更に相手FBが前に踏み込んできた裏にゴロパント。
田上は自ら走り込んで完全に余った状態でボールを拾いトライ。
<佐賀工業 19−3 秋田中央>

田上稔はポイントに入るのがちょっとずつ早い。
パスはブレなく正確に味方へ届ける。
モールの「操縦」が抜群に上手くい。
フィジカル的には下半身がごつくて当たり負けない。
あまり「派手さ」を感じるタイプではないけれど…。
この試合は2トライを決めて、いいところも見せたかな?
U18の強化合宿には呼ばれている選手である。
田中史朗タイプかな?と思う。

61分、佐賀工業のペナルティキックはゴールまで30m弱。
龍野光太朗が狙って失敗。

しかし直後にノーサイド。佐賀工が3回戦進出を決めている。

augustoparty at 23:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)