福島原発は外部電源による冷却システムが東日本大震災の津波で破壊された。5重の壁で守られた原子炉が脆くも壊れ放射能漏れの大惨事を起こしている。炉、配管、バルブのどこかから、注水した水(放射能汚染水)、水蒸気、水素ガスなどが放射性物質とともに大気、海水に漏れている。原子炉内の燃料の崩壊熱は1年近く出続けるので注水冷却が必要になる。原子炉建屋内に溜まった放射能汚染水の中での炉の補修は時間のかかる大変で決死の作業である。補修が済み落ち着いてから廃炉で安全になるまで数10年かかる。原子力発電は後処理や安全対策などトータルを考えるとかなり高くつく、リスクの高い発電であることを実証した。
より安全な原子力発電システムの開発をし地震国に適したシステムにしないとリスキーな発電となる。地震・津波に耐える原子力発電に作り変えることが必要で今後の技術課題が明らかとなった。
原子力発電は亡くすことはできないがより安全な装置に作り変え、太陽光発電を増やし原子力発電の比率を下げリスク軽減をすることが望まれる。電気に過度に頼らない生活スタイル、省エネ技術、システムに構造を作り変える知恵が鍵となる。電力を3割減らした社会にする。
日本人は放射能汚染を原爆で経験した。私の妻は4歳のとき30歳の母親と共に長崎で爆心地から3kmのところで被爆した。はっきりしないが100ミリシーベルト以上被爆したろう、また汚染した水、野菜を食べたであろう。現在のところ、妻は70歳、母親は95歳でがんにもならず健康である。放射能の影響は被爆2世へも考えられるので60年以上にも亘ることであり大きな問題である。不安過剰にならずに福島原発の放射能の影響がどうなるか長く見続ける必要がある。
世界の技術を結集して、事故の対策が効を奏し、汚染水、汚染物質の拡散が治まり福島原発の早い終息することを願うのみである。