スイスのスーパーリーグが開幕。

昨シーズン、FCバーゼルはリーグ6連覇を達成しましたが、移籍したばかりの柿谷はチームの主力とはなれず、ベンチを温めることが多い日々。たまに巡ってきた出場機会で得点しても、それが次のチャンスに繋がるわけでもなく、やがて海外メディアから上がってくる記事も苦戦中の現状を伝えるものだけになっていきました。

しかし、チームの監督が交代したことで風向きが変わることに。

新監督は夏のトレーニングから柿谷の意欲と技術を評価。遂には開幕スタメンの座を掴みとり……
CKSgioIUMAAmHru

試合前記事

【柿谷インタビュー】Blick
――柿谷曜一朗、日本は笑顔の国ですが、昨シーズンはあまり笑えるような状況ではありませんでした。
「どうしてですか?振り返ってみれば、昨シーズンは悪いものではありませんでした。うちはチャンピオンになりましたし、チャンピオンズリーグの1次リーグを突破。カップ戦では決勝で敗れたものの、(リーグ優勝という)目標は達成しました。個人的には今まで一度もチャンピオンになったことがありませんでしたし(日本でも)、タイトルを手にするのは素晴らしい気持でした」

――しかしリーグでは個人パフォーマンスには満足していないのでは? たった550分しかプレーしていませんし、チャンピオンズリーグでも短いミッションが三回あっただけでした。
「勿論、思ったのとは少し違っていましたが、この状況も完全に未知のものではありません。これまでも使われなかった時期はあります」

――冬にも相手を刺し身にしてくれると約束してくれましたが、うまくいきませんでした。
「そうですが、この経験を得て、そこから学んでいきます。バーゼルでの一年目ではこの街とスイスについて知ることができました。今は新シーズンを楽しみにしています」

――パウロ・ソウザが監督のままだったら移籍していましたか?
「いいえ。クラブと街はとても良くしてくれています。ここでプレーしたいという気持は全然全然かわっていません。サポーターを喜ばせて、僕が持っているものを見せたいです」

――新監督のウルス・フィシャーの元では、カードはシャッフルされることになります。
「新たなスタートをきるチャンスですね!昨シーズンは夏のキャンプに参加できませんでしたが、ここでまた全力で自分が何をできるか見せていきたいと思います。フィジカルもメンタルも準備できています」

――あたなのチームにおける親友はルーカ・ズッフィです。いつも一緒にいますよね。この友情はどうやって始まったのですか?
「昨シーズンの序盤、練習前に彼がロッカールームで座っていたのを覚えています。多くの選手はフィジコのところへ行っていましたが、ルーカは座って携帯でゲームをやっていました。僕も携帯で遊ぶのが好きなんです。で、彼は遊んでたゲームを見せてくれて、僕も自分のを彼に渡したんです。そうやって友情がはじまりました」


【ウルス・フィシャー監督インタビュー】Blick
――遂に柿谷の出番がくるのでしょうか?
「前監督の元では柿谷曜一朗は苦汁をなめることになりました。彼は最も才能のある攻撃的な選手を起用しなかった。今やカードはシャッフルされました。日本人選手はバーゼルでプレーしたいという気持を見せた。それは月曜のトレーニング開始日にも出ていましたし、今シーズンは彼の素晴らしいスキルを見られるかも?」


FCバーゼル 2-0 FCファドゥーツ

【マッチレポート】Tages Woche
2-0とした柿谷のゴールは自信になる
「曜一朗にとって良かった。彼にとっても我々にとっても大事なゴールだった」とパウロ・ソウザの元で厳しい一年目を送った柿谷についてフィッシャー監督は語った。「間違いなくこれは彼の自信になる」「しかし、彼でさえもまだ大いに改善の余地はある」

【バーゼルが輝きのない勝利】SRF
柿谷の成果
80分、柿谷曜一朗は(自身の)ゴールについて熟考していた。日本人選手はセンセーショナルなパフォーマンスを低く抑えたシュートで更に飾ってみせた。エンボロと共に、この25歳の選手は最も効いていた攻撃の選手だ。挫折を味わった最初のシーズンの後で、このゴールの味は更に格別なものとなったことだろう。

【採点】Tages Woche
柿谷曜一朗 5 (訳注:チームトップ)
フィッシャー監督の元で新たに自信を得たことを証明し、その自信でもって二点目を決めてみせた。テストマッチの1860ミュンヘン戦と同じように、ボックス側の右側へと入り、そこでルーカ・ズッフィからボールを受けた。アシスト者と得点者はがっちりと祝福しあった。各プレーも良く、それは柿谷がサッカーをプレーする喜びを再び得たことに由来する。

【採点】SOLOTHURNER ZEITUNG
柿谷曜一朗 4.5 (訳注:チーム2位タイ)
ソウザから開放された。そして交代直前に2-0とするゴールを決めることに成功。

【今節のベストゴール集】BERNER ZEITUNG
勝利必須のホームゲームでFCバーゼルは精彩を欠いた。リーグ王者はペナルティでリードした後にコースを逸れてしまったが、柿谷曜一朗が必見もののコンビネーションから試合を決定付けるゴールを決めた。





【主にバーゼルサポーター】
・Anonymous
柿谷(゚∀゚)

・Anonymous
今日の柿谷は力強いパフォーマンスを見せた
この掲示板でも(^ω^)

・Anonymous
ポジティブだった点:柿谷、ヘーフ、クズマノヴィッチ

・Anonymous
遂に柿谷がスタメンでプレーできたのは良かったね!
彼の良いパフォーマンスだったよ

・Anonymous
最初の10~15分は退屈だった。暑さのせいだといいんだけど。柿谷は良かったよ(^ω^)

・Anonymous
新シーズンの最高のスタート。柿谷曜一朗が2点目を決めたぞ(゚∀゚)

・Anonymous
柿谷のプレーは気に入らなかったわ、ゴールを別にしたら

・Anonymous
ソウザの元では許されなかったものを遂に柿谷が見せることができたね!

・Anonymous
この調子でいったら今シーズンの柿谷曜一朗は化けるぜ

・Anonymous
ソウザがいなくなって、柿谷は新たなフットボーラーになったな。あとズッフィもスタメンが相応しい

・Anonymous
彼の為にめっちゃ嬉しいよ。妥当以上のゴール!ブラボー

・Anonymous
ハンマアアアアアア 超うれしいぜ(∩´∀`)∩

・Anonymous
遂に柿谷が決めた( ゚ω^ )

・Anonymous
前半は良かった。90%くらいポゼッションしてる感じだったわ。後半はもっと良くやれたなぁ。

・Anonymous
チームは前後半ともかなりまずかった。良いプレーをしてる時間帯もあったけど。でもまあ、2点差の勝利はナイスだね。
次節はもっと良いプレーをしないと。さもなきゃ勝ち点3は取れんぞ。

・Anonymous
柿谷が何本か見事なゴールを決めてきてるってのは認めざるをえないところ。ってことで、彼がレギュラーに定着したらどうなるかは興味深い。

・Anonymous
ゴール直前に柿谷を批判してたわ。単純にシュートを打たないし、ボールを持ちすぎる。2~3回ターンしてから、やっと何をしたらいいか周りを見渡すからなぁ

・Anonymous
ゴールした場面に加えて柿谷は良いシーンが3回あった。ちょっとゴールを越えてっちゃったドリブルシュートと、エンボロへのパス、それからゴールキーパーに阻まれたシュート。でも、それ以外では寧ろ慎重なプレーをしてたな、他の大抵の選手と同様に。
個人的な好みでいうと、中に入るのが速すぎる、だからウイングのポジが空いちゃう。でもまあ修正してくるよ。一年前はこれ以上のプレーしてたし。

・Anonymous
柿谷にはウルス・フィシャーの元でもっと試合勘を積んで欲しいってマジで願うわ

・Anonymous
柿谷は沢山たのしませてくれるぞ

・Anonymous
俺はむしろ柿谷は酷かったと思う。頑張ってるのは見て取れたけど…フィジカルは明らかに劣ってた。エンボロと比べたらね(彼は序盤どのタックルでも対人でも勝ってた)。

・Anonymous
スタメンでゴールを決めたけど、まだパフォーマンスは改善の余地ありだね。柿谷がんばれ

・Anonymous
どうしてカキは得点を決めた後も喜んでなかったんだろ?歓声で笛が聞こえなかったのかな…

・Anonymous
心のなかで充実感だったり満足感だったり謙遜を感じてたのかもね。馬鹿騒ぎパフォの1000倍は好感が持てるわ

・Anonymous
…SRFの記事でも触れてたね

・Anonymous
今日の柿谷のパフォーマンスからいったら確実に許容範囲。ただ一つお願いしたいのは、ちゃんと担架で運ばれてくれ、さもなきゃシミュレーションになる。あれはイラっときた。

・Anonymous
えええ…柿谷のシミュレーションなの?足を蹴られたから、ピッチに倒れてたのに
 
・Anonymous
柿谷の評価が食い違ってるのはどうしてか誰か説明してくれん?悪いものから良いものまでズラリなんだが。俺は彼はかなり良いと思い始めたわ!セクシーなテクニックにアウトサイドにかけたフィニッシュはワールドクラスのゴールだよ!他の力については自ずと分かってくることだろう。プレータイムさえ与えられればね。

・Anonymous
むしろ俺は柿谷かなり良かったと思うけどね。テクニックはしっかりしてるし、かなり顔だせるし、運動量もオーケーだ。ポゼッションされてる時には相手についてってたしね。
でもポジショニングのセンスが安定しない時があったりと課題もあった。一番気になったのは中にばっかり行くところ。あれは相手も読みやすいわ。

・Anonymous
得点したのは間違いなく柿谷にとって良いことだね

・Anonymous
柿谷に関しては、もう何試合か出てから判断するわ。
今日は試合に出てゴールをゲットした。彼にとって良いことだ…何だか期待しても良さそうじゃないか。序盤しばらくはビルドアップで苦労しとったけど、かなり良い感じになった。



手元のメモ帳を見ると「柿谷」の項目にはズラリとボツになったソースへのリンクが並んでいます。

2014年、柿谷曜一朗は鳴り物入りでバーゼルへと移籍したものの、デビューシーズンはピッチに立つ時間も短く、殆どインパクトを残せませんでした。プレシーズンからシーズン序盤にかけて柿谷はヘッドラインの主役になることもしばしばで、その動向には海外紙も大いに注目を払っていましたが、その勢いは段々とフェードアウト。次第にトピックにあがることも少なくなっていきました。チームはリーグで優勝したものの、柿谷にとっては不本意なシーズンに。

そして迎えた新シーズン。新たにやって来たウルス・フィシャー監督の元で、再び柿谷に注目が集まり始めます。インタビューや特集記事があがってくるなど、2シーズン目に期待する声が聞こえてきていました。


開幕戦、メディアのマッチレポートを見ると、バーゼルの試合内容そのものはパッとしなかったとされつつも、柿谷個人のパフォーマンスには全体的に高い評価が送られているようです。ゴール後の静かなリアクションはメディアとファンにも言及されていました。

サポーターの反応は様々なようですね。単純にゴールをすごく喜んでいる人もいれば、パフォーマンス全体を評価している人もいたり、逆に自分の好みには合わなかったという人もいました。6連覇中のチームとあって、ファンが要求するレベルも高いというのもあるのかな(あと、海外ではマッチョ型のアタッカーを好む人が少なからずいるというのもあると思いますが)。


2シーズン目の逆襲なるか。先ずは開幕戦で結果を残して良いスタートを切った柿谷。この調子でプレータイムを伸ばしていって欲しいですね。ゴールに繋がったトラップは相変わらずシンプルでいて見事な技でした。

ワールドサッカーダイジェスト 2015年 8/6 号 [雑誌] 月刊WORLD SOCCER KING(ワールドサッカーキング) 2015年 08 月号 [雑誌]

・ツイッターで更新情報配信中
・姉妹ブログ「つれおた

スポンサーリンク