2015年6月に行われたアジア地区二次予選シンガポール戦から、2018年7月に行われたワールドカップ決勝トーナメントのベルギー戦まで、およそ3年あまり。長きにわたり激闘を繰り広げた日本代表のワールドカップ2018ロシア大会が幕を閉じました。

大会前の予想ではグループステージで敗退すると見る向きが圧倒的だった中、見事にグループHを勝ち上がって見せたことは海外のサッカーファンにとって新鮮な驚きとして感じられたようで、中でもアジア勢として初めて南米勢を倒したコロンビア戦と、二度のビハインドを追いついて見せたセネガル戦の健闘ぶりには熱い拍手が送られていました。

そして、決勝トーナメントのベルギー戦では、試合前に10倍近いオッズがつけられていたにも関わらず、死闘を演じてみせた日本代表。原口と乾のファインゴールからリードを奪い、その後も攻めの姿勢を忘れずに戦い続ける姿には心を打たれたサッカーファンが多かったようです。

今回は3年の間にアップしたロシア大会関連記事の中から、それぞれの時期の要所となった試合やターニングポイントとなったニュースをまとめてみました。今大会を振り返る時のお供記事としてどうぞ。
アジア地区二次予選

アジア地区の二次予選で当時FIFAランク50位だった日本はポット1に入り、シリア、シンガポール、アフガニスタン、カンボジアと同組のグループEに振り分けられました。しかし、ロシア大会へ向けた初戦となったシンガポール(当時FIFAランク162位、ポット4チーム)との試合で引き分け、いきなり番狂わせスタートとなってしまいます。

それでも、その後は立て直し、7勝1分で二次予選を首位通過。最終予選へと駒を進めます。





アジア地区 最終予選

当時FIFAランクを57位まで落としていた日本は最終予選の組分けでポット2からグループBへと入ることになります。同組となったのはオーストラリア、サウジアラビア、UAE、イラク、タイ。

数年前まではアジア王者として対戦国から恐れられることが多かった日本ですが、この最終予選では対戦国のサポーターから絶対視されることは減り、つけ入る隙があるのではないかといったような意見が聞こえてくるようになります。そして、初戦でUAEに敗れ、二次予選と同じくサプライズからのスタートとなったことで、その傾向は更に顕著に。

国内ではハリルホジッチ監督の手腕を疑問視する声が高まり、ワールドカップ出場が危ぶまれますが、その後は接戦をものにしながら勝ち点を積み重ねていき、最終的には6勝2分2敗で首位通過。6大会連続となるワールドカップ出場を決めます。






ワールドカップ2018 ロシア大会 組み合わせ抽選会

2017年12月、各大陸の予選およびプレーオフが終わり出場国が出揃ったことで、いよいよ本大会の抽選会が行われることに。当時FIFAランク44位だった日本はポット4へと振り分けられます。同組となった相手はポーランド(ポット1、FIFAランク6位)、コロンビア(ポット2、FIFAランク13位)、セネガル(ポット3、FIFAランク32位)という顔ぶれ。

戦力が拮抗したオープンなグループという意見がある中、SPIの予想では突破確率はコロンビア(70.2%)、ポーランド(50.3%)、日本(48.6%)、セネガル(30.8%)という数字に。この頃は大会直前に比べると日本に対するポジティブな意見が多かったのが海外反応の一つの特徴です。



ハリルホジッチ監督解任

念願のロシア行きのチケットを手に入れた日本は、本番へ向けて準備を進めるべく親善試合を戦っていきますが、結果と内容がふるわず。遂に日本サッカー協会は本番まで残り2ヶ月という土壇場で大鉈を振るう決断をくだします。

ヴァヒド・ハリルホジッチ氏が監督の任を解かれ、その後を託されることになったのは西野朗技術委員長。大会直前に指揮官を変更するというドタバタ人事には、特にタイミングに関してネガティブな意見が寄せられることになります。




最終登録メンバー発表、二ヶ月間でのチーム作り

突然の監督交代から、西野監督は本番へ向けて二ヶ月でのチーム作りを余儀なくされます。選手選考をしようにもテストの場は殆どなく、戦術を浸透させようにもトレーニングの時間は限られており、いかにも苦しい状況へ追い込まれた日本代表。

そして、ガーナとスイスとの親善試合に敗れたことで、本大会の出来を悲観的に予想する声は更に高まっていきます。最終登録メンバー23名を発表した際にも、西野監督の選択に疑問を投げかける反応は少なくありませんでした。

しかし、大会前最後のテストマッチであるパラグアイ戦に逆転勝利をおさめたことで、日本代表は久しぶりに明るい材料を手にします。中でも見事な連携を見せた乾と香川の存在は際立っていて、海外各紙のヘッドラインを独占。かつてセレッソ大阪で輝いたホットラインが、W杯ロシア大会へのぞむ日本代表の武器となります。





ワールドカップ2018ロシア大会が開幕

半年前の組み合わせ抽選時には、まだポジティブな意見がちらほらとあったのですが、開幕直前には日本の活躍を絶望視する声が圧倒的に。「日本はノーチャンス」「日本はこのグループでボコられる」「日本がグループ上位2チームになる可能性は0%」など、散々にこきおろす人も少なくありませんでした。それでも日本を応援するという海外ファンもいて、本番でのパフォーマンスを期待するコメントを寄せていました。

大会前に日本の優勝につけられたオッズは251倍とグループで最下位。イブニングスタンダード紙が行った「グループHで勝利するチーム」の予想投票で日本は8%と、44%のコロンビアと40%のポーランドに圧倒的な差をつけられます。



ワールドカップ2018 グループH

そして、遂に辿り着いたワールドカップの舞台。

日本はグループHの初戦でコロンビアに勝利し、波乱含みだった大会に更なるサプライズをもたらします。ワールドカップでアジア勢が初めて南米勢を倒すという快挙に、アジア各国のサッカーファンからは熱い声援が届けられました。続くセネガル戦では、二度リードされるという苦しい展開になるも、不屈の闘志を見せて引き分けに持ち込みます。第3試合ではポーランドに敗れるも、勝ち点・得失点差・総得点で並んだセネガルをフェアプレーポイントで上回り、日本がグループステージを突破。史上3度目のベスト16入りをはたします。







ワールドカップ2018 決勝トーナメント ラウンド16 ベルギー戦

6度目の出場となる大会で、3度目の決勝トーナメント進出をはたした日本。

ラウンド16で対戦する相手はFIFAランク3位のベルギーということで、試合前には日本に10倍近いオッズがつけられます。海外各紙はスター軍団であるベルギーの快勝を予想。圧倒的なアンダードッグとして、初のベスト8進出をかけた試合にのぞむことになります。

この試合、大方の予想を裏切り先制したのは日本。後半3分に柴崎のスルーパスをうけた原口がフェイクを入れてから正確なシュートをファーサイドに突き刺し1-0とします。すると、その数分後には香川が落ち着けたボールを受けた乾が無回転ミドルを放ち2-0に。

しかし、ビハインドとなったことでゲームプランを変更してきたベルギーの放り込み戦術に手を焼き、日本は後半24分、29分と立て続けに失点してしまいます。その後は一進一退の攻防が続くも、アディショナルタイムにスーパーカウンターをくらった日本が3点目を決められ試合終了。

日本代表のワールドカップ2018ロシア大会は幕を閉じました。




日本代表 今後の日程

・キリンチャレンジカップ 対戦相手未定 2018年9月7日 札幌ドーム
・キリンチャレンジカップ コスタリカ 2018年9月11日 パナソニックスタジアム吹田

10月と11月にも、それぞれ2試合の親善試合を行い調整を進め、来年1月からUAEで開催されるアジアカップにのぞみます(ポット1の日本はグループFに振り分けられており、ウズベキスタン、オマーン、トルクメニスタンと同組)。

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