U20ワールドカップではベスト16、トゥーロン国際大会では史上初となる準優勝、コパ・アメリカでは2分1敗で勝点2。

今夏、3つの国際大会をJリーグ開催中に抱えたことで、メンバーのやり繰りに苦労した日本。ゲスト国としての参加となったコパでは招集権の問題があり、大半のレギュラーメンバーやJリーグの中心選手を呼ぶことが困難で、U22の選手達を中心にしたチームでブラジルへ渡ることが余儀なくされました。
U20W杯では前線の最後の仕事に絡める久保や安部、またGKとして高い評価を得ていた大迫がA代表へ回り、もう一人のGKである谷や浦和の橋岡が負傷の為に招集できず。大会ではどのようにチーム全体で主力選手の穴をカバーするかが一つの焦点となりました。

蓋を開けてみれば、齊藤未月を中心にチームはインテンシティの高いコレクティブな守備を展開して、U20ワールドカップのグループステージで好パフォーマンスを披露。大会前に藤本が「(A代表にいった選手がいなくても)自分達は強い、いい選手だと見せなければならない」と語っていたように、久保らが抜けたことが一つの発奮材料となって、選手を後押ししていたようです。

しかし、グループステージの最終節で田川と斉藤光毅が怪我をしてしまい帰国。日本の弱点でもあるトップで良い働きを見せていた田川がいなくなった影響は大きく、続く試合で無得点に終わった日本は敗退することとなってしまいました。


そして、14度目の参加となったフランスのトゥーロン国際大会。コパに招集されたメンバーが五輪へ向けたポジション争いで優位に立っていると目される中、トゥーロン組がどういったアピールを見せるかが大会の注目点の一つとなりました。

こちらの大会でも、U20と同様に無理にポゼッションを狙いに行くよりも、厳しい時間帯は相手に持たせてカウンターを狙うスタイルを踏襲。競り合いへの意識もうかがえる内容で、フィジカルで勝る相手に押し込まれる場面やカウンターを受けた時の脆さこそ見せましたが、粘り強く戦う姿勢を貫き決勝まで勝ち上がっていきました。

大会の優秀選手の三番手にも選出された田中碧は輝きを放った選手の一人。また前線ではチリ戦でハットトリックを決めた旗手や、崩しにもフィニッシュにも絡んだ岩崎と相馬、また準決勝と決勝の大事な場面で得点を決めた小川の活躍は記憶に新しいところです。


最後にブラジルで開催中のコパ・アメリカに参加したA代表。前述の理由からU22の選手を中心とした構成となったことで、大会前には勝点1を取れれば御の字ではないかという評判も聞こえていました。

グループステージの第1節ではチリを相手に0-4と完敗。それでもスコアほど決定機の数では差をつけられておらず、要所でフィニッシュさえものに出来ていれば、という悔しさの残る内容に。続くウルグアイ戦では前試合の課題を修正し、優勝候補のウルグアイを相手に2度に渡ってリードを奪う好パフォーマンスを見せます。そして、決勝トーナメント進出をかけた第3節では、やはりフィニッシュ面での力不足が露呈して、1-1とエクアドルと引き分け、勝点2で敗退ということになりました。

コパではウルグアイ戦で2ゴールをあげた三好、エクアドル戦でキーパス7本を記録した久保、また再三にわたって良いパスを通して見せた柴崎など、アタッカー陣が南米のA代表を相手にフィニッシュまで持ち込む形をしっかりと提示できた事は大きな収穫と言えそうです。一方で、南米のA代表相手で仕方なかった面はあるものの、失点の多かった守備では課題も目立ち、サイドでアタッカーがボールを奪われた際のカバー、ハイプレスをかけられた場合の対処など、今後へ向けた修正点が数々見つかる内容となりました。


今後、A代表は9月からワールドカップ2022アジア2次予選を戦うことになります。組分けはまだ未定で、抽選は7月17日に行われる予定。今夏の3大会を受けて招集されるメンバーにどのような変化が生まれるのか、次のメンバー発表は要注目です。

U22は11月27日と12月28日に親善試合を行うことが発表されました(共に対戦相手は未定)。来夏の東京五輪へ向けて、先ずはU22とU20の融合を進めていくことになりそうです。


今夏の日本代表

【バルサが「Bチーム」へ日本人選手2人をチェック】MUNDO DEPORTIVO
安部裕葵と西川潤。アジアサッカーで最大の有望株の2人だ。(中略)
今夏に実現の可能性がある契約は、鹿島アントラーズの安部とのもので、現在は日本代表としてコパ・アメリカを戦っている。安部裕葵は左サイドと攻撃的ミッドフィルダーの両方をこなすことが出来、バルサBへ移籍する可能性がある。バルサは買い取りオプション付きのレンタルを望んでいるが、鹿島は約150万ユーロの移籍の方を好んでいるようだ。
来年が楽しみなターゲットは西川潤である。(中略)彼は17歳なので、それまで祖国を離れることが出来ないが、来年2月には18歳となり、バルセロナのBチームへ加わることが可能となる。西川は左利きのミッドフィルダーで、17歳で日本代表としてU20ワールドカップでプレーし、セレッソ大阪ではトップチームデビューを果たし、ロティーナは未来の日本の偉大な選手の一人と見なしている。

【田中碧トゥーロンプレー集】トゥーロン公式


【コパ・アメリカグループステージ各スタッツ】sofascore
得点ランク:1位タイ 三好康児(2ゴール)
大チャンス演出数:2位 柴崎岳(3回)、3位タイ 久保建英(2回)
キーパス数:4位タイ 久保建英(8回)
ドリブル成功数:5位タイ 久保建英(8回)

【冨安の移籍が迫る】VOEBALKRANT
冨安健洋は昨シーズンのシント・トロイデンでブレークを果たし、トップクラスのリーグへの移籍を手に掴みそうだ。具体的に興味を示しているのは主にボローニャのようである。イタリアのクラブは最初に断られた提案から既に上乗せしているという。

【ウルグアイを驚かせた三好と中島とは誰だ?】EL OBSERVADOR
彼らは22歳と24歳。Jリーグとカタールリーグでプレーしている。木曜日の一戦ではウルグアイ守備を共に混乱に陥れた。
(中略)
コパ・アメリカで15回優勝のウルグアイを倒すところまで迫り、三好と中島のまだ短いキャリアの中ではベストの試合となったかもしれない。日本はこの試合のように欧州や南米と互角に渡り合うチームを今後数年に渡って楽しめるだろう。

【マドリーは宝石を手にした:久保がエクアドル戦で素晴らしいリサイタル】diario Madridista
久保建英が引き続き実力の一端をうかがわせている。レアル・マドリーの新選手はエクアドル戦(引き分けとなり日本はコパ・アメリカで敗退となった)で桁外れのリサイタルをやってみせた。

【コパ・アメリカ グループステージ第3節 ベストイレブン】sofascore
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【海外のサッカーファン】
・Anonymous(イタリア)
しかし、日本は勝てたなぁ。ウルグアイやチリとの試合とは違って、エクアドルのA代表と日本のU23で技術面の差は見られなかった
それでもエクアドル戦の終盤は、日本サッカーのまとめとも言える内容だったけど

・Anonymous(イタリア)
エクアドル戦では良い場面もあった。中島は本当に良い選手であると証明。冨安が凄い勢いで成長中。久保はとんでもない実力をちらりと見せて、板倉は守備的ミッドフィルダーとして有望だった

・Anonymous
日本のエリートプレイヤーの層は飛躍的に成長し続けてる。これは日本にとって今までで最高の15歳~25歳の層だよ

・Anonymous
俺が見た中だと、どの選手も技術的に優れてて、ドリブルと持ち込んでのシュートを恐れずしかけてるな

・Anonymous(オーストラリア)
JFAはリーグと選手を大事にしてるからね。言われてるようなエリート選手を継続的に生み出すために、ユースや監督に投資して。それにサッカーが事あるごとにメディアでコケにされてないし

・Anonymous(イングランド)
日本サッカーは進化してるのか?

・Anonymous(アメリカ)
既にしてるよ。トゥーロン2019が証明してる

・Anonymous(フランス)
椎橋慧也。(トゥーロンの)センターバックのキャプテンは長所が沢山あるね。絶えず守備し続けてたことに加えて、比類なき試合を読む力、パスの能力は水準以上で、戦術センスは既にとても鋭いものがある

・Anonymous
田中碧はコパへ行くべきと確信してる。今のところは柴崎に似てるかもしれないけれど、彼は五輪でインパクトを与える技を持ってるよ

・Anonymous(ブラジル)
日本はU20でやってたけど、一番華麗なサッカーしてた

・Anonymous(バルセロナ)
日本はアルゼンチンより攻撃でも守備でも良いサッカーしてる

・Anonymous(トリニダード・ドバゴ)
日本の協会とJリーグは素晴らしい仕事してるみたいだね。ここ一ヶ月半で、U20ワールドカップで良いプレーするチーム作って。トゥーロンで本当に良いプレーしたチームあって、今度は(コパで)五輪のほぼU23の選手のチーム

・Anonymous(エクアドル)
日本は中盤の3人が俺らにサッカーレッスンやってくれた

・Anonymous(スペイン)
日本は一番日本らしいやり方で敗退したね:皆にもっと見たいと思わせるサッカーをやって、最後までフィニッシュを外した

・Anonymous(スペイン)
でも、課題は同じだ「フィニッシュ」。チリ戦でもそうだったし、今日のエクアドル戦でも、そしてU20ワールドカップの決勝トーナメントでも。日本サッカーにとっての大きな課題だよ

・Anonymous(チェコ)
日本のフィニッシュ。数千ページにも及ぶ長大な物語だ

・Anonymous(イングランド)
(上田は)チャンスの場面でもうちょっと自信が必要なようだね、年を取れば自然と身につく。今回と五輪での経験が彼にとって長い目で見れば活かされるといいな。かなり良いストライカーになれそうだよ

・Anonymous
上田がスパイク持ってるか分からん。前にも同じような腑抜けたパフォーマンスしたの見たぞ。実力が足りない

・Anonymous(北アイルランド)
彼は良いポジション入って、しっかりした動きしたけど、国際レベルでこんだけ酷いフィニッシュした選手を今まで見たことあるか分からん。アンディ・コールかな

・Anonymous(ブラジル)
まあ…明るい材料としては、上田のポジショニングは素晴らしいよ。決定機がないとミスもできない、正しいポジションに入らないとね。フィニッシュを鍛えれば、大迫みたいにとても良い選手になれるかもよ

・Anonymous(アメリカ)
少なくとも未来は明るい。上田綺世が鹿島アントラーズでスタメンでプレーできるようになって、フィニッシュが改善されるのを楽しみにしてる。彼のポジショニングはヤバイよ

・Anonymous(イングランド)
日本とブラジルがやるところ見たかった。でも全体的には日本にとって良い大会になったよ。あと久保は実際にとても良い選手だね。中島は手遅れになる前に欧州へ行く必要がある

・サイモン・エドワーズ(サッカー記者)
日本は敗退したけど、いくつかとてもポジティブな兆候があった。
中島翔哉は素晴らしいプレーメーカーだし、かなりの見込みがある。
レアル・マドリーの18歳選手、久保には見事なクオリティ、テクニック、速さがある。
三好は良い大会を過ごしたし、柴崎は中盤で重要な存在だった

・Anonymous(レアル・マドリー)
久保はモドリッチになるんじゃないかっていう気がしてるw

・Anonymous(レアル・マドリー)
実力あるよ。まだ18歳
最大の欠点は欧州の試合のペースに慣れてないことだと思う
うちで1年か2年やるか、レンタルすれば、イニエスタのような素晴らしいプレーメーカーになれるでしょ

・Anonymous(バルセロナ)
アホー、金払って、バルサに連れ戻せ

・Anonymous(ブラジル)
日本はコパで面白いパフォーマンスしたね。目立ったのは柴崎岳、三好、久保だ

・Anonymous(ブラジル)
いやぁ、中島と柴崎のいる、この日本ほどのクオリティがある中盤を最後に俺らが見たのはいつよ。ウイングには久保までいるし

・Anonymous(ブラジル)
三好と久保いいね。このチームに本田いたら、コパで勝ち上がってたわ

・Anonymous(ベネズエラ)
久保と三好はかなり簡単に崩してくる強烈なコンビ、フリーになった他の選手に得点しやすいボールをアシストしてた

・Anonymous(スペイン)
日本のこの世代は超おもしろい

・Anonymous(コロンビア)
日本が世代交代を進めて、当面の将来が保証されたってことを裏付けるものだね

・Anonymous
日本はトゥーロンとコパ・アメリカで最も楽しいチームだった

・Anonymous
日本対チリの試合を見てて、コパとトゥーロンの日本代表がどれだけ似てるか見るのは魅力的だった。殆ど複製。フォーメーションだけじゃなく、オートマティズム、戦術、テンポ、殆ど全て
一貫したサッカー哲学+教育が結果を生み出すんだよ

・Anonymous(チェコ)
A代表にも似てるよ。中山は基本的に遠藤航で、センターバック2人との間に下がってくる役割

・Anonymous
日本はコパ・アメリカで見るのに最高のチームだったね

・Anonymous(アメリカ)
日本は東京五輪への準備できてる。面白くなるはず

・Anonymous(アーセナル)
日本は24時間の間に女子ワールドカップとコパ・アメリカのどっちもで敗退した…ああいうチャンスの決め方を学ばないと!!!

・Anonymous(チェルシー)
>日本はチェルシーみたいだな。有能なストライカーさえいれば…あれだけの決定機のミスってw
(´・ω・`)

・Anonymous
悲しい、日本に突破して欲しかったけど自業自得だ。良いプレーして、良い選手がいるんだけど、世界的2番手のサッカーネーションを悩ませるよくある課題を抱えてる
A:ゴール前で「沢山」ミスする(日本が作ったあれだけの決定機があれば、まともなストライカーなら少なくとも2得点してる)
B:少ないけど(まともなストライカーなら決められる)致命的な守備のミスをする。今日のエクアドル戦であったみたいなね

・Anonymous(チリ)
くそー。かなり素晴らし楽しいサッカーやったのに。日本のファンは誇りに思うべき

・Anonymous(イタリア)
日本は素晴らしかったよ。マジで楽しめるチームだった

・Anonymous(レアル・マドリー)
日本は見ていて楽しかったし、帰国は残念だ。日本の若手スターの未来も明るそうだね

・Anonymous(SO FOOT読者)
日本代表(の敗退)めっちゃ残念。この3試合の間、めっちゃ見てて楽しかったのに。
でもエクアドルみたいな相手だとちょっと体格が足りないかな。でもテクニックとチームプレーのレベルはしっかりしてたし素早かった

・Anonymous(ポルトガル)
中島は欧州へ戻ってこないと。めっちゃ良い選手

・Anonymous(ブラジル)
中島はもっとキレが必要がと思う。個の仕掛けでもっと決定力つけないと…今回のコパ・アメリカまでプレーしてるところ実は見たことなかったんで、ラストパス出す選手かと思ってたけど違ったんだね。それは柴崎だった。中島と久保は得点を決めないと

・Anonymous(イスラエル)
悲しい、日本にはもっとプレーして欲しかったから。でも同時に嬉しくもある、とても良い試合してたし、遥かに良く成れるからね!中島がお気に入り選手!

・Anonymous(スペイン)
ほぼ若手の日本代表は優勝を狙ってるチームを相手にしても恐れず戦ったな。板倉、中島、久保…最高に素晴らしい世代がやってくる。
板倉(マンチェスター・シティの22歳のディフェンダー、2020年までフローニンゲンへレンタル中)の素晴らしいパフォーマンスを強調したい。エクアドル戦でディフェンシブミッドフィルダーやってた。特にいつも狙いをもって中央でボールを奪ってた能力が気に入ってる

・Anonymous(ウルグアイ)
本当に日本のプレー見るの楽しんだよ。参加してくれて良かった

・Anonymous(ウルグアイ)
(日本の敗退)残念だ。素晴らしかったのに

・Anonymous
日本代表は国のために全力を尽くしたよ…日本に誇りをもたらした

・Anonymous(メキシコ)
日本に準々決勝へ進出して欲しかったな。次のコパ・アメリカでも問答無用でゲスト国になって欲しい。この大会で彼らを見られるの素晴らしいね

・Anonymous(ブラジル)
日本をずっと応援してた。いつだって一生懸命で、果敢で、謙虚なチーム。第1節のチリ戦に負けなかったら、話は変わってただろうけど、日本は讃えられるべきだ。グループステージ突破できなくて残念

・Anonymous(コロンビア)
日本は全力を尽くした。ピッチに全てを置いてきたよ。おめでとう。素晴らしいチームだ

・Anonymous(エクアドル)
この大会に出てくれたのは喜ばしいこと、素晴らしい参加だった…おめでとう

・Anonymous(ベネズエラ)
参加してくれてありがとう日本。華麗な代表だったよ。突破に相応しかった。この先の幸運を

・Anonymous(ペルー)
参加してくれてどうもありがとう日本

・Anonymous(エクアドル)
素晴らしい試合だったよ日本

・Anonymous(アルゼンチン)
突破に値したよ。酷いプレーしてるアルゼンチンより

・Anonymous(ブラジル)
コパ・アメリカに参加してくれてありがとう日本。これからもずっと応援するよ

・Anonymous
いつの日かまた会おう日本。来てくれてありがとう

・Anonymous(ブラジル)
日本がコパ・アメリカへ連れてきたこのU23は素晴らしいチーム。トゥーロン国際大会では別のU22の決勝でブラジルにPK戦で敗れた。2つのチームを合わせれば五輪でとても強いチームになる

・Anonymous(ブラジル)
日本はここブラジルでいつだって歓迎されるよ。今大会のコパ・アメリカへ参加してくれてありがとう。日本の皆に熱烈なハグを!

サッカーダイジェスト 月刊フットボリスタ
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