菅原が2アシスト1ゴラッソと大活躍し暫定首位に「W杯に連れていかなかったのは信じられないミス」

今シーズンもオランダのAZで奮闘している菅原由勢。毎シーズンのようにリーグ上位に食い込んでいるAZはポジション争いが激しく、菅原も出場機会を手にするのに苦労していましたが、昨シーズンはリーグ戦33試合に出場し（内スタメンは29試合）チームの主軸として定着してきています。特に右サイドで複数のポジションをこなせるユーティリティ性は際立っており、精度の高いキックを武器に主に攻撃面のクオリティが高く評価されているようです。

昨年末に行われたワールドカップのメンバー発表前には日本代表入りを期待されていましたが、その数ヶ月前に行われたキリンカップではブラジル戦を前に怪我で離脱するなどツキもなく、招集は見送られてしまいました。しかし、W杯の中断明けからリーグでは好調なパフォーマンスを見せており、ここのところ2試合連続でアシストをマーク。右サイドバックながら攻撃の起点役をこなしており、戦力が大幅に入れ替わったチームの躍進に一役買っています。

オランダリーグ第18節、AZアルクマールはアウェーでゴー・アヘッド・イーグルスと対戦。再開後は連勝し波に乗りつつあるとあって、アウェーでも勝ち点3を手にして、首位のフェイエノールトにプレッシャーをかけたいところ。菅原は右サイドバックに入ってスタメン出場となります。

菅原が3得点に絡みAZ大勝 採点9点台パフォーマンスで「遂に覚醒」し今節のベストイレブンに

2019年にオランダのAZアルクマールへとレンタル移籍し、翌年には同チームに完全移籍した菅原。しかし、近年はリーグで上位につけているAZのポジション争いは激しく、当初はなかなかスタメン出場する機会を掴めないでいました。

それでも2020-21シーズンにはリーグで17試合にスタメン出場し、右サイドで複数のポジションをこなせるユーティリティ性と高いパス精度を活かしたプレーでチームに貢献。昨シーズンのAZはリーグで3位と好成績を残しています。一方、攻撃では特徴を出せている菅原ですが、守備ではデュエル勝利が5割を切っており苦戦中。右サイドバックで起用されることが多いとあって課題となっているようです。

今シーズンのAZは主力メンバーの多くがチームを離れたことが大きく影響したのか開幕スタートに失敗。1勝4敗と大きく出遅れています（1試合未消化）。それでもライバルのヨナス・スヴェンソンが移籍したことで菅原の出番は増えてきており、ここからチーム復調の立役者となって実力をアピールしたいところ。

オランダリーグ第7節、AZはホームでゴーアヘッドと対戦。菅原は右サイドバックに入って先発出場となります。

菅原が貴重な決勝ミドルを決めMOTM「AZにとって重要な存在になってきてる」

数多くの若手で構成されたフレッシュなチームで今シーズン旋風を巻き起こしているAZ。その好調なチームにあって、今夏からレンタル移籍中の菅原も順調にプレータイムを重ねていっています。

チームにはノルウェー代表のサイドバックであるヨナス・スヴェンソンがいることもあって、サイドバックとしての出場は負傷時やローテーション時のものとなっていますが、持ち前の確かな技術を生かしてサイドハーフやウイングのポジションもこなしています。オランダリーグ、ヨーロッパリーグ、カップと過密日程をこなす中で離脱する選手が絶えないチームを支える貴重な戦力となっており、10月にホームで行われたELのアスタナ戦では得点もあげました。

オランダリーグ第15節、2位につけているAZはホームで下位のVVVと対戦。首位をいくアヤックスが既に勝っているだけに、追走するAZとしては勝ち点3をしっかりとって食らいついていきたいところ。菅原は先発メンバー発表後に体調不良となったミットシエに代わって右サイドに入り先発出場となります。

菅原がオランダでのデビュー戦で積極的なプレーからゴール ベストイレブンにも選出される

名古屋グランパスで早くから頭角を現し、期待の選手として注目を集めている菅原由勢。17歳でトップデビューし、昨シーズンにはリーグ戦13試合でプレーしました。世代別代表でも順調にステップアップしてきており、今夏に行われたU20ワールドカップでは日本の右サイドバックとして全4試合でスタメンフル出場。チームのグループステージ突破に貢献しました。

日本の若手選手の欧州移籍が続く中、菅原も名古屋グランパスからオランダのAZへレンタル移籍を決断。昨シーズンのAZはリーグでアヤックス、PSV、フェイエノールトのオランダビッグ3に続く4位に入っており、ヨーロッパリーグの2次ラウンドへのチケットを手にしています。チームはここのところ若手有望株を積極的に獲得しており、右サイドにはヨナス・スヴェンソンというノルウェー代表選手もいることから、ポジション争いは激しいものになることが必至。先ずは定位置獲得へ向けたアピールが大事になってきそうです。菅原はEL2次ラウンドのヘッケン戦でベンチに入ると、59分にスタイン・ブイテンスと代わってピッチに立ち、AZでのデビューを果たしました。

オランダリーグ第1節、AZはホームでフォルトゥナと対戦。昨シーズンは残留争いの果てに15位でフィニッシュしているチームとの試合とあって、AZとしては勝ち点3をしっかり取っておきたいところ。とはいえ、アヤックス、PSV、フェイエノールトのトップ3が既に引き分けて勝ち点を落としていることから、油断のできない空気が漂う中でのキックオフとなります。菅原は体調が万全でないというスヴェンソンに代わって右サイドバックとして先発出場。早くもアピールのチャンスが回ってきたことになります。