今回は、英国の人気自動車番組「Top Gear」でもおなじみのリチャード・ハモンドが英国「Mirror」に寄稿したフォード・マスタングのレビュー記事を日本語で紹介します。


Ford-Mustang

2015年に発売されるフォード・マスタング、なかなか良さそうじゃないか。シボレー・カマロやコルベットよりも良いかもしれない。

カマロやコルベットはイギリスのシボレーのディーラーで購入できるのだが、イギリスのフォードのディーラーではマスタングは販売されていない。

そもそも、コルベットやカマロ自体、イギリスではあまり走っていない。魅力がないわけでもないし、高すぎるというわけでもないのだが、コルベットにしてもカマロにしても左ハンドルしか用意されない。ステアリングが間違った側についていれば販売が苦戦するのも必然だ。

しかし、ここでビッグニュースだ。フォードは右ハンドルのマスタングの製造を決定したそうだ。これは前代未聞だ。マスタングは1964年のニューヨークモーターショーで発表されて以来50年間ずっと左ハンドル一本でやってきた。

しかも、5.0LのV8モデルだけでなく、2.3Lの4気筒 EcoBoostエンジンを搭載したモデルも発売される。しかし、4気筒のマッスルカー…?

実は1980年代にも4気筒のマスタングが発売されているのだが、あまり出来も良くなく、売れ行きも芳しくなかった。

マスタングGTに搭載されるV8エンジンは最高出力441PSを発揮するのだが、一方で4気筒エンジンの最高出力は314PSで、これでも十分パワフルだ。フォードいわく、4気筒モデルはエンジンが軽いため運転していて楽しいそうだ。また、トランスミッションには6速MTと6速ATが設定される。

新型マスタングはアメリカ人ではなく、モーレイ・カラムというスコットランド人が手掛けている。ちなみに彼の兄はジャガーのデザインディレクター、イアン・カラムだ。彼の手腕は見事で、古臭すぎることなく、それでいて誰の目にもマスタングだと分かるデザインになっている。

『ブリット』でスティーブ・マックイーンが運転したマスタングGT390にも並べるほどの格好良さだ。しかも、新型マスタングには往年のマスタングと同じカラーのモデルまである。

価格はまだ発表されていないが、3万ポンド程度になるのではないだろうか。もし走りが見た目同様に良ければ、この値段はバーゲンと言える。


New Ford Mustang has got it right - but you'll have to wait until 2015