今回は、英国の人気自動車番組「Top Gear」でもおなじみのリチャード・ハモンドが2012年に英「Mirror」に寄稿したマツダ・MX-5(日本名: ロードスター)の試乗レポートを日本語で紹介します。


MX-5

新型トヨタ・GT86とその双子の兄弟であるスバル・BRZは車好きや自動車評論家から大きな反響を得ている。それも当然の話だ。この2台は、シンプルで、実直で、安く、そして楽しい。

トヨタもスバルも称賛に値するのだが、最大の賞賛は23年間にわたってMX-5という名車を作り続けてきたマツダにこそ与えられるべきだろう。

これまでマツダはMX-5をかなりの台数売り上げてきたのだが、それ以上に驚くべきなのは18,495ポンドからという価格だ。リトラクタブルヘッドランプを持つ初代MX-5はわずか14,250ポンドだった。今では4,245ポンド高くなっているのだが、それでもなお凄い。

そんなMX-5がマイナーチェンジした。最大の変更点は新設計のフロントグリルなのだが、これのおかげで従来よりもアグレッシヴな印象を受ける。また、新設計のフロントスポイラーも追加されており、前輪上部やフォグランプ周辺の空気抵抗を抑える働きを有している。

他に、外からは見えない変更点もある。歩行者と衝突した際、即座にボンネットの後端が跳ね上がり、ボンネットとエンジンの間に隙間を作るシステム、アクティブボンネットが採用されている。

MX-5ほどに優秀な車であれば、中身の大きな変更は望まれていないだろう。今回のマイナーチェンジでは、6速MT車のスロットル特性が変更され、加速時のレスポンスが向上している。また、フィールや前後制動力配分の改善のため、真空ブレーキサーボにも改良が施されている。

装備内容も増えている。上級グレードには5.8インチのポータブルナビが装備されるようになったし、サイドエアバッグやエアコンは全グレードに標準装備となった。

しかし、MX-5の何よりの魅力は楽しさだ。最上級グレードを新車で購入しようと、eBayで1,000ポンドもいかないような安物を購入しようと、MX-5こそがお金で買うことのできる最高のスポーツカーだ。

それは、冬であろうとも変わらない。


Deals on wheels? That's Mazda price: Revamped MX-5 is still great value for money