今回は、人気自動車番組「Top Gear」でもおなじみのリチャード・ハモンドが2013年に英「Daily Record」に寄稿したマツダ3(日本名: アクセラ)のレビューを日本語で紹介します。


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クロスオーバーSUVのCX-5は流麗なデザインだし、モンデオのライバルであるマツダ6(日本名: アテンザ)も非常にスタイリッシュで、特にワゴンモデルはセクシーとさえ言える。マツダのデザイン部門には優秀な人材がいるのだろう。

独創的なのはデザインだけに留まらず、マツダはキャッチコピーも独創的だ。商品戦略は「Zoom-Zoom」というコピーに基づいており、「魂動」というデザインテーマも掲げている。言葉の意味はよく分からないが、車の実力は確かだ。

そんなZoom-Zoomな人達が生み出した新しい商品がマツダ3だ。これはマツダにとって重要なモデルだ。なぜなら、ヨーロッパで売れている車の4分の1がマツダ3(そしてゴルフやフォーカス)の属するCセグメントだからだ。

旧型マツダ3も悪い車ではなかったのだが、魂動デザインを取り入れた新型は実にシャープだ。特にフロントグリルやヘッドランプ周辺はその印象が強い。

新型マツダ3はボディサイズが全方向にわたって拡大している。全長は5mm、全幅は40mm、全高は20mm拡大している。そして、ホイールベースは60mm延長されており、結果的に前後オーバーハングは縮小し、室内空間は拡大している。

マツダ2(日本名: デミオ)でもそうなのだが、マツダは本気で軽量化に取り組んでいる。ボディでの高強度鋼の使用率を高めることで、旧型マツダ3と比べて60kgの軽量化を果たしている。

デザインや軽量化だけでなく、マツダはエンジンにもこだわっている。ここにも新しいマツダ語が登場する。SKYACTIVだ。これは、マツダがよりクリーンで効率的な車を作ることを誓った言葉だ。

ガソリンエンジンは3種類設定される。1.5Lエンジンは新設計で100PSを発揮し、2.0Lには120PSのユニットと165PSのユニットが設定される。いずれも圧縮比は14.0で、市販車用ガソリンエンジンとしては驚異的な高圧縮比だ(圧縮比が高くなるほど効率性も高くなる)。

ほかに、150PSの2.0Lのディーゼルエンジンが設定される。このディーゼルエンジンも圧縮比が14.0で、こちらはディーゼルエンジンとしては世界で最も低い値だ。

おそらく、マツダは技術部門にも優秀な人材がいるのだろう。具体的な数字は不明だが、経済性はかなり高そうだ。

また、マツダいわくクラスで最も静粛性が高いそうだ。バルクヘッドやフロアを介して伝わってくる騒音は遮音材によって吸収される。

前席は運転席側と助手席側で二つに分断されている。ヘッドアップディスプレイをはじめとしてドライバーオリエンテッドな配置となっており、シートの調節幅も運転席のほうが大きい。また、前方視界を改善するため、Aピラーの位置は従来よりも100mm後退している。


New offering from Mazda is seriously innovative