今回は、米国「AUTOWEEK」によるトヨタ・カムリ XSEの試乗レポートを日本語で紹介します。


Camry XSE

今回私は新型カムリに2,000kmも試乗できた。これは嬉しいことだ。カムリがアメリカにおいて14年間ベストセラーの座を守り続けている理由が改めて理解できた。乗っていてまったく不満を感じなかった。厳密に言えば、ほとんど感じなかった。

正直に言えば、別にカムリが欲しくなったわけではまったくないのだが、もう2,000km試乗してもいいと思っている。今回の試乗は高速道路や山道や郊外路で行った。ヨセミテの高地でキャンプをしたりしつつ、空模様が怪しい中で1週間の長距離旅行をした。カムリは私の要求ほとんどにしっかり応えてくれた。カムリ以上に万能な車はそうそうないだろう。

試乗したのはスポーティーグレードの「XSE」で、272PSのV6エンジンが搭載されていた。同じV6エンジンを搭載するグレードでも、「XLE V6」を選択すると装備内容の一部が省略される。さらに安いモデルがいいなら、180PSの4気筒エンジンを搭載する「LE」、「XLE」、「SE」を選択する手もある。もし私がどうしてもカムリを買わなければいけなくなったら、今回気に入った「XSE」を選ぶだろう。楽しさを諦めさせられ、実用性の高い車を買わなければならない状況になったら、カムリ XSEはお勧めだ。

rear

試乗車には私なら絶対に付けないような必要のないオプションも付いていたのだが、それを含めた価格は34,560ドルだった。オプションのブラインドスポットモニタリング(500ドルだが、私にはちゃんと目がある)、JBLプレミアムオーディオ(710ドル)、トヨタ・テクノロジーパッケージ(750ドル追加することで警報音を増やすことができる)、プレミアム車検証ケース(395ドル)を除外すれば、32,205ドルまで安くなる。ちなみに、4気筒のカムリは最安2万ドル代前半で手に入れることができる。

私は6速ATのマニュアルモードを非常に気に入った。シフトレバーを押したり引いたりするだけでシフトアップ、シフトダウンが可能だ。特に山道の下り坂では、エンジンブレーキを効かせるのに便利だった。XSEのサスペンションはやや硬めなので、山道ではその足回りの効果が発揮されたし、直線道路を走っているときに硬さが気になることもほとんどない。

1週間のうち、唯一不満を感じたのは、対向車線に大型ピックアップトラックやSUVがいたときだ。XSEのヘッドランプの位置はやや高く、対向車が見えづらくなることがあった。どうしてトヨタはそこまで気を回すことができなかったのだろうか。別に私がトランクに重い荷物を載せていて、そのせいでヘッドランプの方向が高くなっていたわけではない。

interior

それ以外は、カムリに満足している。1回目の給油時までの平均燃費は12.4km/L、2回目の給油時までの平均燃費は11.1km/Lと、経済性もなかなか良好だ。ただ、走った道路は大部分が高速道路だった。2GR-FE型V6エンジンはどんな状況においても力強かった。どんな場所でも不足なく加速してくれた。カタログ値で0-100km/h加速は6秒となっている。ミドルセダンとしては十分と言える値だろう。トルクも十分にあるので、高速道路での追い越しが問題になることもない。

カムリ以外の選択肢についても検討してみよう。このクラスには無数の競合車が存在する。無数は言い過ぎかもしれない。主要なものは9車種ある。アルファベット順に並べると、アコードアルティマフュージョンレガシィマリブ、マツダ6、オプティマ、パサートソナタの9台だ。存在を忘れている車もあるかもしれないが、これだけ多くのライバルに、カムリはいかにして渡り合っているのだろうか。

例えば、アコードV6は非常にパワフルだ。マリブの高級感も魅力だ。走りの楽しさを求めるなら、パサートもいいだろう。悩むこと、調べることが好きなら、あらゆる車を比較検討して、自分に一番合った車を選べばいい。しかし、それが面倒なら、カムリを選ぶといい。あるいはアコードでもいいし、マリブでもいいし、…はっきりいってどれを選んでも大して変わらない。


2017 Toyota Camry XSE review: A marvel of the midsize sedan segment