日中は作業のしやすい季節になってきました。

花粉の時期ということもあり、マスク着用での作業となり暑く感じます。

アルファオートワークスの社員、ほぼ全員が花粉症です。

そんな中、10トン車のスチールホイールをアルミホイールに交換の為、ハブボルトの交換作業をさせていただきました。

トラックのアルミホイールはスチールホイールに比べて、ディスク部の肉厚が暑い為少し長めのハブボルトに交換が必要になります。

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違いがわかるでしょうか?

一度ブレーキドラムを外してハブボルトの交換です。
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ホイールにアルミを使う最大のメリットは、「バネ下」重量の軽量化、といえます。一般的にバネ下重量の1kgの軽量化は、4倍~15倍の効果が得られるとも言われています。その結果、路面追従性が向上することや、ハンドリングが軽快になる、という利点が生まれます。

また鉄よりも腐食しにくい事、熱伝導性が良く熱容量が大きいため、ブレーキの放熱に優れているというメリットもありますね。もちろん、ファッション性という部分もあると思います。

アルミは鉄よりも比強度が小さく金属疲労の特性も異なる為、鋳造アルミホイールは、強度に相当余裕をもたせた設計としなければなりません。大型車用であればなおの事。ですから、物によっては重量による利点は小さいケースがあります。純正オプションのアルミホイールなどの場合は、安全マージンを大きく取るために鉄ホイールより重い例もあるようです。


 大型自動車両のタイヤ&ホイールは相当な重量となります。軽量ホイールとなるのであれば、その分1輪あたりの軽量化メリットも大きくなります。

22.5インチのアルコア製鍛造アロイホイールの場合、鉄製ホイールに比べ、1輪当たりで約14 kgの軽量化となるそうです。また強度は約4倍となる設計のようで、車輪の数の分だけ軽量化が可能となり、燃費にもプラスの効果が生まれますね。

 また鉄ホイールからアルミホイールに履き替える場合は、乗用車でない貨物車両等の場合、アルミホイールの「技術基準適合状況」をチェックしなければなりません。 

「専ら乗用の用に供する乗車定員10人以下の自動車(乗用車)を除く普通自動車、小型自動車及び軽自動車」には「トラック及びバス用軽合金製ディスクホイールの技術基準に適合したホイール(JWL-T規格)」が必要とされていますので、この点をしっかり押さえていないと車検に通らなくなってしまいます。

このようにメリット・デメリット、また必要に迫られてアルミ化するケースがあるのも大型車両。日本の物流を支える「足廻り」にも色々な事情があるんですね。

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