タカラレーベンは、5日に、株主に新株予約権の無償付与を発表して以来、株価は、559円→516円→447円と急落しています。
これは、新株予約権の行使価格が300円と低く、1株に対して1個の新株予約権が付与されることで最大で94.4%の希薄化が予定されていることが原因だと考えられます。
しかし、ここまで暴落するのは、ライツ・イシューが国内初の事例で前例がなく、理論的には株価はどうなるのが自然なのかということも分からず、株主がパニック状態になっているからと思われます。
そうだとすると、外野で客観的な分析ができれば、利益を上げることができるチャンスがころがっているのかもしれません。
まずは、タカラレーベンの増資後の理論価格を算定できるかどうかを検討してみます。
理論価格=1株当たりの解散価値+将来価値の合計と仮定すると、
払込がなく株数だけが1.944倍になった場合、「1株当たりの解散価値」の部分も「将来価値の合計」の部分もこれまでの1/1.944になりますので、
559円÷1.944=287円
が理論価格になります。
当然これを下回れば買いでいいと思うのですが、新株予約権の行使価格である300円を下回るという可能性は低いと思うのでこのチャンスはあまりなさそうです。
実際には、1株当たり300円が払いこまれますので、「将来価値の合計」の部分はこれまでの1/1.944になりますが、、1株当たりの解散価値」は、1/1.944より多くなります。
300円×0.944÷1.944≒146円なので、この部分を先ほどの287円に加算してあげると
287+146=433円
これが一応は、増資後の理論価格といえると思います(注)。
上記を整理した計算式は、
(559×1+300×0.944)÷1.944=433円
次回はこの理論価格を実際の投資にどう活かすかについて検討してみます。
(注)現在の理論価格ではなく、全ての新株予約権が行使されて新株が発行された後の理論価格です。また3月5日から新株発行までの株価変動は考慮していません。
また発表当日に株価が急騰していることを考慮して、この発表の前日終値517円を基準に計算すると理論価格は、411円となります。