2006年09月18日

【郷土の帰還兵たちが劣化ウラン被曝を以て政府を訴えた】Dean Meminger,NY1 News(2006/9/7)

原文:Local War Vets Take Fight Against Government Over DU Exposure To Court
翻訳:203号系統

 彼らは御国のためにイラクで戦った。そして今、彼らは疾病を巡って自国政府と斗っている。その疾病は軍務が直接の要因であると、彼らは言う。
ニューヨークに住むイラク戦争帰還兵の一団が、自国軍隊と自国政府を相手に斗っている。彼らは連邦裁判所によって救済されることを求めているのである。水曜日、連邦裁判所は審問を行なった。9名の帰還兵が言うところの、イラク出征中に米軍の武器や装備に使われている劣化ウランによって被曝したと云う理由で以て、訴訟を起こすことが可能か否か。これを判断するためである。

「これは我々にとってだけではなく、家族を残してイラクに出征中の全ての将兵たちにとっての問題でもあるのです。そのみんなに関わっているのです。」と語るのは帰還兵Agustin Matosである。

この帰還兵たちは、憲兵としてイラクに出征したニューヨーク州兵である。彼らは様々な健康問題を訴えており、その原因として劣化ウラン( depleted uranium )、所謂DUを挙げている。

劣化ウランとは、原発の燃料製造過程で生じるわずかな放射性重金属である。軍は、それをミサイルや戦車の硬度を増すために使用している。が、それらのものが被弾したり爆発したりすると、兵士たちは放射性の金属破片によって負傷したり、放射性の微粒子を吸い込んだりする可能性がある。

彼らがDUによって高度に被曝していることは民間の医師たちも認めている、と彼らは2004年から主張して来た。所が、軍は別に問題ない程度だと言っているのである。帰還兵たちが言うには、彼らはDUに関してまともな訓練も全く受けていなかったし軍医たちの診断も正確ではなかった。

「彼らは治療や予防の基準を知っていたんだ。」と帰還兵Jerry Ogendaは言っている。

「結局、彼らが直面した人生最大危機の根源は自国政府にある、と云う訳です。」と語るのはGeorge Zelma弁護士である。

軍務中の負傷を以て訴訟を起こすことは許されない、とするのが政府の主張である。が、訴訟を望んでいるのは兵士の妻子も同じなのである。Gerard Mathewsは、娘の手が不完全な状態で生まれてきたのは彼がDUで被曝した為だ、と言っている。

「娘は、自分の感情を表現したり何が起こっているかを理解したりすることが出来ないのです。」と彼は述べ、そして「ですので、今案件を法廷に持ち込むことで、結果はどうあれ、意思を伝えるために一緒に立ち上がった彼女の父親や友達によって、その憂慮が正に何なのかが明らかにされるでしょう。また、私たちは自分のことばかりを憂えているのではありません。何が進行しつつあるのか全く知らされない儘に今まさに戦地に居る私たちの戦友たち、彼らのことも心配しているのです。」と、続けた。

兵士たちは、若し判事が彼らを斥けるようなこととなれば、彼らのDU被曝に対する政府と軍からの補償を勝ち取るために別の戦略を立てることになろう、と述べている。

判事はいつ彼の決定を下すのか、即答していない。

*****

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【イラクから帰還された自衛官の皆さんへ!】STOP!劣化ウラン弾キャンペーン

 STOP!劣化ウラン弾キャンペーンでは、イラクから帰還された自衛隊員のみなさんへ、劣化ウランを検出するための尿検査をお勧めしています。
 すでにご存知のように、イラク戦争では大量の劣化ウラン弾が使用されています。みなさんが派遣されたサマワでも劣化ウラン弾が使用されました。04年4月4日付けのニューヨーク・デイリー・ニュース紙では、戦闘終了後から03年8月までサマワに派遣されていた第442憲兵中隊の9人の米兵のうち4人が劣化ウランに被曝していたと報じられています。
 劣化ウラン弾は、戦車の装甲板を貫通したとき高温で燃焼し、微粒子となって大気中へ拡散します。これを吸い込んだり、汚染された水や食べ物を摂取することにより、劣化ウランは体内に取り込まれます。
 防衛庁の担当者は私たちとの交渉の席で、「劣化ウラン弾による健康被害はないと認識しているので、帰国した隊員に対して特別の健康診断は実施していない」という主旨の発言をしました。
 しかし、湾岸戦争症候群ということばに象徴されるように、劣化ウラン弾によるものと思われる健康被害が、イラクの子どもたちや、湾岸戦争に参加した米兵やその子どもたちに現れていることは周知の事実です。
 私たちは、サマワに派遣された自衛隊員のみなさんが、劣化ウランに汚染されないことを願い、そのために必要な措置を取るよう、外務省や防衛庁に求めてきました。しかし、今日に至るまで、そのような措置は一切取られていません。
 そこで私たちは、劣化ウラン弾による健康被害を心配されている自衛隊員のみなさんが、劣化ウランを検出するための尿検査を受けられるよう、サポートを開始しました。

※「ウラニウム研究センター」(UMRC、アサフ・ドラコヴィッチ代表)が作成した「ウラニウムによる汚染の可能性を判定する予備調査票(セルフチェックシート)」を使うことで、おおよその被曝のリスクを判定できます。ご活用ください。

ウラニウムによる汚染の可能性を判定する予備調査票(セルフチェックシート)(PDFファイル、118KB)

 検査費用は、概ね10〜20万円です。ご希望の方は以下まで、ご連絡ください。


・STOP!劣化ウラン弾キャンペーン実行委員会

 160-0023 東京都新宿区西新宿7-19-18-405 スペース・エコ気付
 TEL/FAX: 03‐5393-1899
 NBFO@hotmail.com

アメリカの戦争拡大と日本の有事法制に反対する署名事務局

 580-0023 大阪府松原市南新町3-3-28 阪南中央病院労働組合気付
 TEL: 090-5016-3844(吉田) FAX: 072-331-1919
 masayo@silver.ocn.ne.jp








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