2004年10月09日

【軍が、イラク従軍に向け数千人に対して再招集を発令。】Tom Squitieri and Dave Moniz, USA TODAY(2004/6/30)

原文:Army recalls thousands for Iraq duty
翻訳:203号系統

訳者より:"Individual Ready Reserve"を検索していたところ、「阿修羅 戦争57」の記事である【まずは約5600人】米陸軍、退役・除隊した兵を招集【USAtoday:AP】が引っ掛かったので、読んでみました。そして、その元記事URLからUSA TODAYを開いたところ、「阿修羅」の翻訳記事と全然内容が変っていることが判りましたので、ここに改訂版記事を訳してみました。
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ワシントン発―水曜日、国防総省関係者が語ったところによれば、国防総省は概ね1万名以上の兵士を招集しつつあるが、その半分以上は自分では軍役を終えたと思っているような兵隊から成っている、とのことである。

イラクとアフガニスタンでの戦争が更なる人員増をいかに必要としているかを強調しながら、この動員には軍の即応予備役兵( Individual Ready Reserve = IRR )の5,674名が織り込まれている。彼らは、軍役を(通常は少なくとも4から6年で)除隊(訳注1)したものの、入隊したときに彼らが誓約した8年間の残りを即応予備役兵として消化している者たちなのである。彼らの元には7月6日から召集令状が届き始めるはずだ。

それに加えて、4000名以上の陸軍州兵と予備役も動員される予定である。

即応予備役兵の召集が大規模に行われるのは、ペルシア湾岸戦争にて20,277名の兵隊が再動員されて以来の13年間で初めてである。

即応予備役兵はいつ何時にでも招集が来るかもしれないことを理解しているものだが、「これからまた兵隊をやらなければならない者には、確かに、衝撃が走るだろう」陸軍の人事司令部の司令官Debra Cook大佐は言っている。

数週間前、国防総省が25,000名の即応予備役兵に対して予告の手紙を発した時に、即応予備役兵も動員されるかも知れないと云う話が出ていた。

Cook大佐が言うには、イラク或いはアフガニスタンから帰還したばかり陸軍州兵部隊か予備役部隊に、約3,000名の即応予備役兵が最近になって加わっているという。これはそれらの劇場(訳注:イラクやアフガン)に送り込まれるのを避けようとする手としてなのだ、戦地から帰還したての部隊が長期休暇なしで再出兵となることが無いからだ。「即応予備役兵が大量に逃げ出してしまった、と言う程のものではないが、動向は注視している。」と彼女は語る。

召集は7月から12月に掛けて3段階で増えていく予定である。Cook大佐によれば、召集令状では、届出までに30日の期間が与えられている。妊娠している女性は免除されるだろう。(訳注2)

一旦届け出たら、各個人には30日間の最短訓練期間が充てられ、体重や健康面で問題を抱えている者ははじかれることになる。

軍務から解放されて間もなくて技能的に劣化していない、そして再訓練を施す時間が少なくて済む人材の再招集を、軍は目論んでいるのである。

技能が求められているものでは、憲兵・整備兵・輸送車運転手・戦斗工兵・兵站事務員・木工や石工職人・食堂の人員そして通信設備の整備士である。

ここ数ヶ月、国防総省は、帰国の期日がやって来た兵隊のイラク滞在を引き延ばし、そして「逆指し値注文」(”stop-loss”order)を実施してきた。これは、たとえ志願して誓約した軍役期間が満期を迎えたとしても、兵隊の除隊を妨げてイラクに留めておく指令なのである。

また国防総省は水曜日、来年には更に1,000人の即応予備役兵の招集を計画していることを明らかにしている。

「この国の現代史に於いて、今度の戦争は斗争と勝利が最も必要とされている局面の一つです。そこ向けて我らが全員志願制軍隊を動員してゆくと云う任務を完遂するために、我々は今回の即応予備役兵召集を行っているのです。」と、陸軍の訓練・即応そして動員を担当しているRobert Smiley部長は、言っている。即応予備役兵の動員は軍が拡大し過ぎていることの表れであると云う考え方に対して彼は否定的で、これは人的資源の正規活用方法でありしっかりした計画性もある、と述べている。

議会議員には同意しない者も何名か居る。

「我が軍の兵士募集と保持計画に於ける不備を覆い隠すには、即応予備役兵の動員は最近のstop-loss order同様に効果的だ。」と下院軍事委員会(訳注3)の委員であるEllen Tauscher下院議員(民主党‐カリフォルニア州選出)は述べている。「これは我が軍を破滅の危機に追いやりかねない危険な一歩であると、私は確信しています。」

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訳注1:軍務継続を拒否するイラク帰還兵が続出している記事も、ご参考下さい。【再入隊を拒む兵隊が続出している】Dick Foster(2004/6/14)

訳注2:アラブの声MLに関連記事があります。【9割の米女性兵士が妊娠して交代 イラクの地獄から逃れるため】齊藤力二朗(2004/10/8)

訳注3:下院軍事委員会ウェブサイトの先頭ページ中ほどに、「フセイン政権の残虐行為( Atrocities of the Hussein Regime )」とか「成功事例:イラクとアフガニスタンでの自由確立( Success Stories: Building Freedom in Iraq and Afghanistan )」なる記事集があります。ご参考まで。

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