2004年10月09日

【再入隊を拒む兵隊が続出している】Dick Foster(2004/6/14)

707b8173.jpg原文: Rocky Mountain News紙
翻訳:203号系統

訳者より:事態をより判りやすくするために、以前に寄稿しました記事【再入隊を拒む兵隊が続出している】を上げてきました。以下、各元記事の日付をご確認下さい。イラク帰還兵の現役継続拒否→即応予備役兵化が続発する現象に対応するべく、陸軍当局が帰還兵を逃がさないように手を打った、と云うことだと思います。


写真:イラクより帰還した兵隊

フォート・カーソンの兵隊に軍隊を去る者たちが居るのは、戦争のおかげかも知れない。

(コロラド・スプリングス)最近イラクから帰還した戦闘部隊を持つフォート・カーソンや他の駐屯地では、陸軍の再入隊者が突然に且つ劇的に減っている。

過去2ヶ月半の間に起こった驚くべき急降下は、採用担当官と軍分析官に衝撃を与えた。そして軍の人員調達能力に対する戦争の影響に関して、疑問が沸き起こっているのだ。

陸軍の報告書によれば、フォート・カーソンの部隊が4月に帰還し始めてから以来、最初の兵役期間を終えてから軍役継続を決めて再入隊した兵士の数が、採用官に割り当てられたノルマ員数の57%にしか達していないのである。

採用担当官が言うには、さらにややこしいことに「中堅」下士官の員数割り当てに関してたったの46%しか再入隊していないのである。技能に優れた助言者でもあり将来の上級下士官、陸軍の背骨とも言うべき軍歴4〜10年目の若い軍曹たちがである。

「取り分け中堅幹部が、我々が期待していたよりも大幅に低いです。」とは、フォート・カーソンの採用担当官Scott Leeling曹長の言葉。

「しかし、この傾向が続くとは思わないです。」彼は続けた。「先四半期では、我々は信じがたいほど成功を収めたのです。これからの30〜45日間に劇的に増えていくと、私はみています。」

フォート・カーソンでは、10年以上在籍している古参兵の再入隊者数が、全くノルマに達していない。

年に4回、採用数ノルマが各基地ごとに軍から割り当てられる。その員数は、6月30日に終わる現四半期の結果が反映されることになる。国防総省によれば、陸軍全体では年初からの累計目標に対して概ね達成していると云うことである。

フォート・カーソンの再入隊者数がなかなか伸びて来ないのは、イラク派遣が終わってから未だ30日間経っていない兵士たちがいるためで、彼らが復帰して来れば再入隊の署名をするだろう、と云うのがLeelingの推測である。

しかし陸軍に近い別の人物たちの考えでは、この人員数は増加し続ける不同意の表れである。規模を小さくされながらも負荷を大きくされている軍隊の弱点が、イラクによって幾つか暴露されて来ているとも言えよう。

バージニア州アレクサンドリアにあるシンクタンクGlobalSecurity.orgの編集長John Pikeは「二度と帰って来ないことで戦争反対の意思を示しているように、私には思えます。」と言う。

Pikeや他の者たちが確信していることがある。即ち、今や陸軍の半分以上を占めている既婚の兵隊たちが、また一年も家族から引き離されて派遣されることへの疲弊を募らせている、と云うことだ。

「かつては独身者の軍隊だったが、今じゃ家族持ちの軍隊になってしまった。彼らはたった今イラクから帰ってきたばかりだが、その彼らに1年以内にまた行ってもらうなどと言ってみなさい、奥さん連中は怒髪天突きだね。」ベトナム戦争と砂漠の嵐作戦に従軍した退役ヘリコプター操縦士であるDennis McCormackの言である。

過去90日間で再入隊数が減少しているのはフォート・カーソンに限ったことではない。陸軍が発表した数字によると:

● フォート・ブラッグ(ノースカロライナ州、第82空挺師団の本拠地)では、最初の兵役期間を終えた者では目標ノルマの65%、中堅兵士では目標ノルマの80%しか達成出来ていない。

● フォート・ライリー(カンザス州、この基地の第一歩兵師団第一旅団は、現在もイラクに派遣されている。)では、再入隊者数が急降下している。最初の兵役期間を終えて再入隊に署名した者の数は、ノルマの50%に過ぎず。また中堅兵士では57%である。

● フォート・フッドの第4歩兵師団と第1騎兵師団を擁する陸軍第3軍団全体では、フォート・カーソンと同様に最初の兵役期間を終えた者の内たったの51%と中堅兵士の54%が署名しただけである。

イラクから第3歩兵師団が帰還して来たフォート・スチュアート(ジョージア州)では、陸軍が再入隊への奨励金として現金賞与を投入したところ、最初の兵役帰還を終えた割り当て員数の95%が再入隊し中堅兵士に至っては目標ノルマ100%を達成した。

フォート・カーソンや他の基地では奨励金は認可されていないし全員を引き寄せるような保証金も無い、とLeelingは語っている。

「私は、自宅に居るよりも海外に居る方が長かったから。子供たちや家族と一緒の生活を送りたいのです。」と、韓国・ボスニアそしてイラクに滞在し続けていたJimmy Ray Sandovalは言う。

息子の誕生と娘の誕生日に立ち会えなかった後、Sandovalは昨年のクリスマスに帰宅しそして伍長で陸軍を除隊した。

McCormackはその話を別の兵隊から聞いていた。「この連中が家に帰ってきて、自分の家族としばらく一緒に過ごしていたんだが。それから噂が飛び交いはじめてね、一年以内にまた送り返されるって。」

「連中は自問自答した訳だ。『あんなこと、本当にもう一度やりたい?』年に20,000ドルか25,000ドルを貰っても、殺されるかもしれない。それで、除隊する奴が大勢出た。」

金曜日の時点で。827名の合州国軍兵士がイラクで死んだ、フォート・カーソン所属者は45名である。そして5,000名以上が負傷している。

経済状況の改善もまた、兵隊が軍を去る決意を固めるのに一役かっている。

陸軍によれば、最近の沈降にもかかわらず、5月中に十分な人数の兵隊が再入隊したことで、年初からの累計再入隊人数目標56,100名の98%を達成した、とのことである。

そして国全体での新兵入隊については問題無し、と陸軍は言っている。5月26日時点で48,939名を数え、今年の新兵採用目標ノルマ77,000名の達成に向けて順調に進んでいる。

「我々は、慎重ながらも楽観的に見ている。多くのことが起こりえるが、今現在では順調だ。」と国防総省の報道官Frank Childress中佐は語る。

軍歴10年のベテランであるDavid Cramer軍曹は、木曜日にフォート・カーソンで再入隊した4名の軍曹の内の一人である。「何か歴史に残ることをやっている・それらを実現させる手助けをしている、って感覚を得られることが一番の理由。」と彼は言った。

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