「『本物』のレイプなら、女性の身体は妊娠しない仕組みになっている。」
「女性はオーガズムに達しないと、妊娠しない。」
こういった信じがたい発言を、いま、大統領選挙が近づくこの国で、政治家が堂々と言ってのけた。それもけっこう本気だ。(後で、これはさすがにマズかったと気付き撤回したが、もう遅い。)
そんなことを本気で言っているアメリカの政治家が、今週も問題になって取り上げられている。
発言が非科学的、うんぬんじゃなく、この政治家のマチガッタ意見がどうのでもなく、こういって表立った場所で堂々とそんなことを言うドアホの行動の後ろに見え隠れする、アメリカのひん曲がったクリスチャン文化が、おそろしい。
女性の権利や、中絶云々に焦点を当てたくない共和党がいま、この問題発言をしたアホ(名前はエイキン)を選挙戦線からはずすのは分かるが、しかしNYではほとんど見当たらない、こういった、ほんとうに存在するスバラシく外れたアメリカのひん曲がったクリスチャン文化って、ほんと、理解できない。
アメリカの紙幣には In God We Trust と書いてある。しかしこの 「God」 に、アラーとかは絶対に含まれないし、「 We」 とは、白人アメリカ人のことを示す。
この国は、9.11事件のあとに 「God Bless America」 をスローガンに戦争を繰り広げた。政治家も「God Bless America 」と声高々にうたっていた。
「アメリカに、恩恵を。」「アメリカは、素晴らしい・・・」
そしてその「アメリカ」とは白人の事で、黒人は含まれない。
いくらリベラルなニューヨークといえど、ここはそんなアメリカの一部だ。いまだにNYの黒人アーティストが、黒人のジーザスを題材に作品を作ると大変なさわぎになるし、「ゴッドが黒人だなんて、神への冒涜はなはだしい!」と本気で攻撃する連中(保守派白人クリスチャンfromど田舎村)が、この国には恐ろしいほどいる。
ジーザスもキリスト教も、ぜんぜん関係ないわたしには、全く理解できない事象だ。
(あれ、神の前に、人類は平等なんじゃなかったっけ? 黒人はダメですか?)
米国籍で色の黒い連中にむかって、わたしみたいな外国人が "You Americans are..." などと発言すると、怒りだして、
「おれはアメリカンじゃない! アメリカンとは白人の事だ!」などと、アメリカンアイデンティティーを自ら本気で否定する人が、NYにも、今でもたくさんいる。
国籍はアメリカでも、「アメリカン」という言葉に黒人を含まない、と、本気で思っているのだ。
今でも田舎村の方に行くと、外国語を喋る連中を、
「あの人たちは、間違った言語をしゃべっている。」とか、平気で言っている。
わたしは白人に囲まれて育っていないから、自分の民族が白人に比べて劣等であるとか思った事は一度もないが、そういわれ続けて育ってしまったアメリカ育ちは可哀想なものである。間違いだと知りながら、その植え付けられた劣等感から、逃れられない。
日本で育ってよかった。
そう思う反面、われわれ日本人は白人アメリカ人同様の差別を、韓国人や中国人にしているのだろうと思うと、こころが痛い。
「女性はオーガズムに達しないと、妊娠しない。」
こういった信じがたい発言を、いま、大統領選挙が近づくこの国で、政治家が堂々と言ってのけた。それもけっこう本気だ。(後で、これはさすがにマズかったと気付き撤回したが、もう遅い。)
そんなことを本気で言っているアメリカの政治家が、今週も問題になって取り上げられている。
発言が非科学的、うんぬんじゃなく、この政治家のマチガッタ意見がどうのでもなく、こういって表立った場所で堂々とそんなことを言うドアホの行動の後ろに見え隠れする、アメリカのひん曲がったクリスチャン文化が、おそろしい。
女性の権利や、中絶云々に焦点を当てたくない共和党がいま、この問題発言をしたアホ(名前はエイキン)を選挙戦線からはずすのは分かるが、しかしNYではほとんど見当たらない、こういった、ほんとうに存在するスバラシく外れたアメリカのひん曲がったクリスチャン文化って、ほんと、理解できない。
アメリカの紙幣には In God We Trust と書いてある。しかしこの 「God」 に、アラーとかは絶対に含まれないし、「 We」 とは、白人アメリカ人のことを示す。
この国は、9.11事件のあとに 「God Bless America」 をスローガンに戦争を繰り広げた。政治家も「God Bless America 」と声高々にうたっていた。
「アメリカに、恩恵を。」「アメリカは、素晴らしい・・・」
そしてその「アメリカ」とは白人の事で、黒人は含まれない。
いくらリベラルなニューヨークといえど、ここはそんなアメリカの一部だ。いまだにNYの黒人アーティストが、黒人のジーザスを題材に作品を作ると大変なさわぎになるし、「ゴッドが黒人だなんて、神への冒涜はなはだしい!」と本気で攻撃する連中(保守派白人クリスチャンfromど田舎村)が、この国には恐ろしいほどいる。
ジーザスもキリスト教も、ぜんぜん関係ないわたしには、全く理解できない事象だ。
(あれ、神の前に、人類は平等なんじゃなかったっけ? 黒人はダメですか?)
米国籍で色の黒い連中にむかって、わたしみたいな外国人が "You Americans are..." などと発言すると、怒りだして、
「おれはアメリカンじゃない! アメリカンとは白人の事だ!」などと、アメリカンアイデンティティーを自ら本気で否定する人が、NYにも、今でもたくさんいる。
国籍はアメリカでも、「アメリカン」という言葉に黒人を含まない、と、本気で思っているのだ。
今でも田舎村の方に行くと、外国語を喋る連中を、
「あの人たちは、間違った言語をしゃべっている。」とか、平気で言っている。
わたしは白人に囲まれて育っていないから、自分の民族が白人に比べて劣等であるとか思った事は一度もないが、そういわれ続けて育ってしまったアメリカ育ちは可哀想なものである。間違いだと知りながら、その植え付けられた劣等感から、逃れられない。
日本で育ってよかった。
そう思う反面、われわれ日本人は白人アメリカ人同様の差別を、韓国人や中国人にしているのだろうと思うと、こころが痛い。