2023.10.24
『滋賀県の102歳のおじいさんに会いに行く』



このおじいさんが書かれた手記を読みたい

とお願いしたのだけれど

アクシデントで手記を読む前に

おじいさんに会うこととなってしまった

新聞記事の情報以外は全く無い状態で

おじいさんに基本的なことから質問する

……参ったなぁ





私は初めてのご老人に質問する際には

よく大きめの自由帳を持って行く

いわゆる「筆談」である

お元気でもお耳が遠い場合があるからだ

私の父が晩年、耳が悪かったため

ゼスチャーや筆談が常だったことから

念のためにと自由帳とマジックペンを持参

あらかじめ質問を書いて準備しておいた
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まず1番知りたいのは

おじいさんはどこから入営したのか?

歩兵第119連隊(敦賀)の上級部隊は

第53師団(安)

この師団は京都の師団であるが

歩兵第119連隊は福井県であった





もしもこのおじいさんが

京都・伏見の練兵所に入営していたら

ほんの僅かに大叔父との接点の可能性も

出て来るのではないか?

万が一「ああ、神居さんはよく知っているよ。

ビルマでも再会して〇〇部隊に居たよ」

なぁんて言ってくれればこの調査は終わるのだ





ドキドキしながら質問したが

残念ながらおじいさんは

福井県の敦賀市で入営されていた

だ~よ~ね~





おじいさんは「17年兵」と呼ばれる

昭和18年に入営した人だった

ちなみに大叔父も17年兵である

大学生等の徴収延期制度が

繰上卒業となり

徐々に無くなって行った頃の入営である

完璧な学徒出陣は18年の終わりからで

18年兵に当たる





ではでは大叔父「神居 達(かみい とおる)」

のことはご存じないかしら?

→おじいさんは知らないと言う

だ~よ~ね~、はい終了チーン





同時期にビルマに派遣されていても

ビルマは遥かに大きな国である

入営場所も師団も違って

活動地域も違うとなれば

知らないのは当たり前である

そう来ると予想はしていたので

大叔父との接点は諦めて

当時の様子を教えていただこうと

頭を切り替えて質問を続けた



おじいさんと記者さん↓↓
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続く…




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