「初めまして…」

私はそう挨拶する。

「ああ、初めてだな、こうして向かい合うのは…」

師匠もそう認める。

 

「さあ」

そう言って、師匠は私の顎を捉えると、唇にキスしてきた。

ちゅっ…

静かなキス。

あのカゲロウや奥さんから貰った濃厚なものではなかった。

弟子と交わる恥ずかしさがある。

そのなのかも…

何時も、背後から抱いていたのは、そのせいかも…

 

急に私は師匠が愛おしくなった。

「出来れば、私が上に代わりたいですが…」

私はそう提案する。

「上に?」

「ええ」

私はそう言うと、身体を入れ替えて、師匠の上に馬乗りになった。

 

痩せてはいたが、均整の取れた身体。

工芸室で永らく働いているから、その肌が意外に若々しく、且つ白く滑らかだった。

自分もこう歳を重ねたい。

そう思ったりした。

 

「で?」

師匠は挑戦的な視線で私を見上げる。

「ええ、愛撫します」

私はそう言うと、そのやや黒ずんだ乳首に向かって、顔を近付けて行った。

あっ…

師匠が驚く。

厳格な上下関係。

それを打ち壊すような不埒な行為。

両手で私の頭を掴み、押し退けようとする。

が、上に乗る私の方が有利だった。

しかも、既に乳首を口に含み、弄りだしていた。

 

勃起している。

 

正面同志だから、即座に反応が分かるのだ。

感じている。

師匠は私の愛撫で感じているのだ。

 

ああっ…

その両腕を頭の後ろへと、引き上げる。

な、何?

師匠は又もや、抵抗する。

兎にも角にも、私の言うがままに事は進む事に、戸惑っているのだ。