February 08, 2012

ストレスのない『参加型』って?

つい先日、『トレーナー養成ワークショップ』にご参加いただいた方の一言。
休憩時間に、ポロっとおっしゃったのですが、

「参加型、って苦手かも・・・と思っていたのですが、
これなら大丈夫です!」

と、とても明るい笑顔でした。

研修のオープニングで、
研修に期待すること、と、不安・心配なこと、を書いていただくことがあります。

研修内容に関係なく、ほぼ毎回出てくるのが、
「指名されて答えられなかったら・・・」
「発表、ロールプレイなどをみんなの前でするのは・・・」
というようなコメントです。

先のコメントの方も、きっとそんな不安があったのでしょう。

「参加型」というと、そのようなイメージを持つ方も多い、と同時に、
答えられない、間違える、うまく話せない、などといったことは避けたい、
というとても自然な気持ちが働くということです。

ボブ・パイク氏の提唱する『参加者主体』の手法は、
そういった嫌なストレスは、極力避けて運営します。

『参加者主体』なので、参加者の皆さんに発言していただく機会は多いのですが、
上記のような嫌なストレスは極力避けるような方法を用います。

発言していただくことの目的は、
人から「聞いた」ことより、
「自分の言葉として発したこと」「発言したこと」の方が記憶に残りやすいからです。
聞いたけど忘れてしまったこと、は、研修後に職場で実践していただく可能性はとても低くなります。
自分で発言して記憶に残っていることの方が、
職場での実践に結び付く可能性が高くなります。

ですから、「講師の話を聞く」時間を、いかに「参加者が発言する」時間に反転させるか、
いろいろと工夫を凝らします。
しかも、ストレスなく、です。

発言していただくのは、指名して答えられるかどうかを試すためではないのです。
事実、私は、通常、研修中に指名することは、ほぼゼロです。

何より、嫌なストレス状態にあるとき、記憶力は低下するのです。

楽しく、記憶に残り、それが実践につながる!
そんな研修運営手法が、『参加者主体』なのです♪♪♪!!



ayakonm at 22:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

January 31, 2012

「~していない」ことの代償

以前受けたコーチングのワークショップで、
「コーチングしていないことでかかっているコスト」を計算してみよう、という演習がありました。

「コーチングを行う」ことでかかるコスト、は、すぐにイメージがつくと思います。

コーチングを行う方の時間、コーチングを受ける方の時間。
コーチングスキルを学ぶ時間に、学ぶための費用。
さらに、コーチングを行うことによって、部下が出すビジネスの成果。


でも、逆に、コーチングを行っていないことでかかっているコストは?というのです。
コーチングで解決すべき課題をそのままにすることによる、

機会損失
モチベーション低下
生産性低下

そういったものを、数字にしてみたらどうなるか?です。

忙しくて、部下にじっくりコーチングをする時間がない・・・
などという上司の方には、とてもインパクトのありそうな演習ですね。

コーチング以外のトピックにも応用できそうです。

少し話がそれますが、最近、「英語が使える」かどうかがネックになるお話に
いくつか関わる機会がありました。
ビジネスを英語でできるだけの英語力があるかどうかです。
それが不十分なために、失っている機会というのも、かなり大きいはずで、
そして将来それはますます大きくなる一方だと思います。

英語は苦手・・・ とおっしゃる方は残念ながら多いですが、
英語が使えないために何を失っているかは膨大だと思うのです。
でもご本人はもしかしたら、その事実に気づいていないか、
あるいは、目をそむけているように思うこともあります。

もし、部下にそんな方がいらっしゃったら、
上記の演習を一緒になさってみてはいかがでしょうか。

ぼんやり考えるだけではなく、書き出してみるとかなりのインパクトが期待できると思います!



ayakonm at 21:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!

January 16, 2012

どう学ぶか?という視点

前回のブログで、インストラクショナルデザインを料理に例えて書きましたが、
今回も、人はどう学ぶかということに関して、数年前の私の体験を共有したいと思います。

ご存じの方も多いのですが、私は、沖縄・石垣島が大好き!!で、
年に何回か行ってしまうほどのハマリようです。
初めて行ったのが2006年1月、ちょうど6年前なのですが、
それから間もないころの体験です。

石垣に行くと、あちこちで三線を耳にします。
一度弾いてみたい!と思い、体験教室に行きました。
その時の参加者は私と、私のパートナーの二人だけでした。
先生から三線を渡され、ギター感覚でぽろん、ぽろん・・・と触ってみる。

すると先生が、有名な沖縄民謡を弾き始め、
「最初はこう、次の音はこれ、それからこう・・・」と説明を始めました。

「え?それを見て真似ろってこと??」
私はかなり困惑。
内心、「楽譜とか、ないの?ドレミファ・・・みたいなの順番に教えてくれないの?」
ふと横を見ると、私のパートナーは、
「最初がこの音、次がここね、はい。それで、その次がこうで、こう・・・」
と、しっかりついて行っているのです。
これに私はさらに困惑。

その調子で数分が経過。
すっかり落ちこぼれて、やる気を喪失した私と、
なんだか見よう見まねで、曲らしくなってきているパートナー。

私はすっかり不機嫌になり、「もういい、帰ろう~」と言いだす始末。
「え、あとちょっとでワンフレーズできるから、ちょっと待って!」とパートナー。

このままでは気持ちがおさまらないので、
後日、別の教室に行ってみることに。

今度の先生は、三線の持ち方を説明した後、
工工四と呼ばれる楽譜の読み方、三本の弦と音階を説明してくれました。
「ふむふむ、なるほど!そういうことね!」と私。

次に、これまた有名な沖縄の曲の工工四を渡され、
さっき説明を聞いた読み方と音階にしたがって、
音を一つずつ確認しながら、つなげていきます。

「あー、わかった、うん、弾けるかも~!!」と喜々とする私。
ふと隣を見ると、困惑した顔のパートナー。

体験レッスンが終わるころには、なんとなく曲になっている私と、
全然弾けず、やる気を喪失しているパートナー。

前回の、全く逆だったわけです。

二人とも初心者で、どちらかに才能があるわけもなく、
モチベーションも大差ありません。

何が違うかというと、「どう学びたいか」なのです。

Kolbの経験学習モデルにあてはめると、このケースでは、
私は Abstruct Conceptualization (概念化)からスタートしたい気持ちが強く、
彼は Reflective Observation (省察)が強かったと言えます。

自分の学びたいスタイルに合っているかどうかで、
こんなにハッキリとした差が出る、というおもしろい体験でした。

趣味の楽器であれば、「おもしろい体験」で済みますが、
これが職場での大切なことを学ぶ研修であれば、それでは済みません。
「何を」学んでもらうか、と同様、
「どう」学んでもらうか、は、学習の成果にとても大きな影響を与えます。
1回目の教室では、私は「やる気がなく、飲み込みも悪い生徒」ですね(笑)。

学び方が不一致なために習得できなかったり、
その人の「やる気」のせいにしたりしないよう、
「どう学ぶか」「どう教えるか」はインストラクショナルデザインに欠かせない要素なのです。

ご参考までにその後ですが、
もっと弾きたいと思い、三線を購入するにいたりました。


DVC00233

私は、基本のしくみが理解できたので、
工工四があれば、なんとなく曲に聞こえるぐらいに弾くことができる曲もあるので、
お手本となる先生が必要なパートナーより有利・・・なはず!(笑)。
でもそう言えば、最近また触っていないな・・・とこのブログを書きながら反省しました。



ayakonm at 12:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!