1 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 01:27:21 NHdsm0w40

「こ、こんなのやだよぉ・・・お願いだから、許して・・・」

「はあ?何言ってんの?いいからさっさとやれよ、ほら」

「だって、だって靴なんて汚い・・・舐めたりしたら、病気になっちゃうもん・・・やだよぉ・・・」

「そんなこと関係あるか、いいからやれよ。やれって」

「うっ・・・ううう~・・・」

「なに黙ってんだよ、さっき台詞教えただろ?もう忘れたのか!?」

「わ・・・わ・・・」

「ほら、はやくしろよ」

「・・・・・・わた・・・『私の靴を舐めろ、このブタヤロウめ』・・・」

「はい!舐めます!舐めさせていただきます!」

「(なんでそんなに嬉しそうなのぉ・・・?)」

元スレ
新ジャンル「気弱な虐めさせられっ子」
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1228235241/

4 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 01:39:13 NHdsm0w40

「・・・教科書に踏まれてグシャグシャ・・・」

「うん」

「・・・ノートはカッターでズタズタ・・・」

「うん」

「・・・こんなの、勉強できなくなっちゃうよ・・・」

「いいから、やってくれ」

「ど、どうしても・・・?」

「どうしてもだ」

「どうせなら、自分でやればいいのにぃ・・・」

「お前にやってもらうことに意味があるんだ!さあ踏んでくれ!切り裂いてくれ!」

「ううう~・・・やだよぉ」

「ああ!勉強する気が湧いてくる!」


5 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 01:45:10 NHdsm0w40

「さあ、お昼の時間だな」

「うん・・・」

「俺の弁当を見てくれ。こいつをどう思う?」

「すごく・・・おいしそう」

「じゃあ、いつものを頼む」

「またぁ・・・?作ってくれたあなたのお母さんに悪いよう・・・」

「いいんだよ!ちゃんと綺麗に残さず食べるんだから。ほら、やってくれ!そうしないと俺は食べない!」

「ううううう・・・エイッ!」

「ああっ、俺の弁当が床に!」

「エイエイッ!」

「ああっ、さらに靴で踏まれた!」

「はぁ・・・」

「(ワクワク)」

「・・・い、犬のように床に這い蹲って食べるのが、あんたにはお似合い、だわ・・・」

「はい!」

「(普通に一緒に食べたいよぉ)」


8 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 01:52:36 NHdsm0w40

「頼みたいことがあるんだ」

「また変なこと・・・?」

「変じゃない!フツウだ!」

「・・・・・・ぜったいうそだ・・・」

「まあ聞いてくれ、明日の朝、おれより早く学校に来て」

「うん・・・」

「おれの上履きをゴミ箱に捨てておいてほしい」

「な、なんでぇ・・・なんでそんなことするの・・・?」

「それから、おれが惨めにゴミ箱から上履きを拾う様を遠くから眺めていて欲しい」

「そんなの、自分で捨てて拾えばいいんじゃないのぉ・・・?」

「馬鹿だな!お前の手で捨てられたやつを拾うから意味があるんだろーが!」


12 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 02:13:38 NHdsm0w40

「あれ、掃除用の雑巾がない・・・?」

「ああ、ないな」

「か、隠したでしょう!またなんか企んでるぅ、やなことぉ・・・!」

「企んでいるのは認めるが、断じてやなことではない!」

「うそだもん・・・もうわかってるもん・・・」

「わかっているなら話が早い。いいか、俺たちは教室の机に雑巾がけをしなきゃいけない」

「うん・・・」

「だが、どうしたことか雑巾がない」

「・・・・・・」

「どうしたことか、雑巾がないっ!」

「・・・・・・・・・・・・うん」

「ところが都合よく、ここに雑巾代わりに相応しい物がある」

「なんなのぉ・・・」

「俺の顔だ!」

「やだぁ!」

「やだじゃない。さあ使ってくれ。バケツの水も汲んである。フゥー・・・ハッ!(ゴボゴボゴボ)」

「何してるのぉ・・・!溺れちゃう~やめてやめてぇ・・・!」

「ぷはっ・・・!さ、雑巾も濡らした。掃除を、雑巾がけを!髪の毛をしっかり掴んでゴシゴシと!」

「ううううう・・・こんなのお掃除じゃないよぉ・・・」

「(チラッ・・・チラッ・・・)」

「(な、なんかすごいキラキラした目で見られてるしぃ・・・。え、なにこれ・・・アンチョコ・・・?)」

「(ワクワク)」

「・・・・・・汚らしいあんたの顔も、雑巾の代わりくらいにはなるのねぇ、びっくりだわぁ・・・」

13 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 02:27:33 NHdsm0w40

「飲み物買って来るけど、なんかいる?」

「いいの?それじゃあ、ミルクティーお願い。はい、お金です」


「買ってきた」

「わ、ありがとう・・・ってあれ、これレモンティーだ・・・まあいいっかおいしいから」

「いや、違うだろ!」

「ふぇ?」

「だからほらさ、わかるだろ、な?」

「・・・・・・やだ」

「やだじゃない」

「だって、もったいないもん、バチがあたるもん・・・」

「バチならおれがあたるから大丈夫。むしろ積極的に当たりに行く。さあ、やってくれ!」

「・・・・・・ほんともう~・・・なんでこんなことにぃ・・・」

「さあ」

「・・・・・・ううううう」

ジョボジョボジョボジョボ


「ああ、冷たい!頭から浴びせられるレモンティーが冷たいです!」

「・・・買い物ひとつ満足に出来ないなんて、ほんとにグズね・・・・・・」

「ああ、すいません!もうしわけありません!」

「・・・さ、さっさと新しいのを買ってきなさいっ・・・この、この虫野郎っ・・・!」

「はい!すぐに!」

「(ああもう、もうもうもう、はずかしいよぉ・・・)}

15 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 02:42:19 NHdsm0w40

「あ、顔に土ついてるよ~」

「え、そう?あ、さっきの体育か。外でサッカーだったから」

「じっとしてて、いまとってあげるから・・・・・・て、どうして手首を掴むのぉ・・・?」

「それは、お前がハンカチでおれの顔を拭こうとするからだ」

「だってだって、このハンカチきれいだよ。汚くないよう・・・」

「だからこそだ。おれの顔をふくなら、もっと相応しいものがあるだろ?な?」

「・・・・・・なんで、なんで私の足見てるのぉ・・・!」

「わかってるくせに」

「わかっててもやだぁ!そんなの意味無いもん!きれいにならないもん!汚れるだけだもん!」

「お前の足がいいんだ!いや、お前の足じゃなきゃ駄目なんだ!」

「(・・・・・・う、嬉しくないぃぃぃぃ)」

「さあ、頼む、やってくれ」

「どうしてもぉ・・・?」

「くどいぞ、さあ覚悟を決めろ」

「・・・・・・あんた、顔が汚れてるから・・・」

「はい!」

「・・・・・・わたしの靴底で、きれいに拭いてあげる、わ・・・」

「はい!」

「・・・・・さっさと、さっさとぉ・・・横になりなさいっ・・・!」

「はい!」

「(ううううううううううううううううう)」グリグリグリグリ

「ありがとうございます!ありがとうございますー!」

20 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 02:53:46 NHdsm0w40

「わ!」

「うん、どうした?」

「え、だって、今日は雑巾がちゃんとあるから・・・」

「おかしなことをいうやつだなあ、当たり前じゃないか。さあ、お掃除だ。雑巾がけをしようか」

「うん(よかった、今日はふつうにお掃除できる)」


「きれいになったな」

「うん、きれいになったね。じゃ、バケツのお水、捨ててくるね」

「おっと、待った。そこでストップだ」

「・・・・・・なんでぇ・・・」

「その顔は分かってる顔じゃないか?ええ?」

「・・・・・・なんなのぉ・・・」

「その水を、おれにぶっかけてくれ」

「またぁ!またすぐそういう変なこと言ううううう~!」

「変じゃない!」

「変だもん・・・ぜったいぜったい、変だもん・・・」

「いいか、おれはこれからダッシュで外に出て、窓の真下に立つから、上からドバッと頼むぞ。いいな!」

「・・・・・・」

「返事は?」

「・・・・・・はい・・・」


「ああもう、こんな事したくないのに、今日は普通に一緒に帰れそうだと思ってたのに・・・」

「おーい、いいぞー」

「なんであんなに嬉しそうなのぉ・・・もう・・・・」

「何やってるんだ、はやくしろー」

「ああもう、もうっ、もうっ!エイッ!」(ザパー)

「ああ、突如としておれの頭上から汚水が!」

「・・・・・・待ってるし、もう・・・ほんとヤなのに・・・もう・・・はぁ・・・。『これであんたも少しはきれいなったでしょ、ゴミ犬!』」

「はい!ありがとうございます!」

25 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 03:10:55 NHdsm0w40

「あ、おはようー・・・ってどうしたの!?なんか顔色おかしいよ!?」

「へへ・・・なに、実はこの週末、水分を絶っていたのさ・・・」

「な、なんで!?死んじゃうよ!?ボクシングでもやるの!?力石なの!?」

「いや、ただお前に水分を恵んでもらおうと思って・・・」

「よくわからないけど、ほらお茶でもジュースでも買いいこっ。ね、早く早く!」

「お嬢さん・・・そうじゃないんだ・・・」

「え?お水?お水がいいの?」

「水でもない、リンゴでもない・・・」

「じゃあ、何がいいの?言って、なんでも持ってくるから!」

「尿」

「・・・・・・・・・・・・・・え?」

「尿」

「・・・・・・」

「尿以外は飲まない。死ぬ覚悟は出来てる。遺書も書いてきた」

「・・・・・・な、なんでそういう馬鹿なことするのぉ!わかんないっ、全然わかんないいいい!」

「へへ・・・こうでもしないと、お前は尿を飲ませてくれないだろうが・・・っ!」

「ばかばかばかばかばかばかばか!」

「あ。マジでなんか意識がやばいことになりそうな予感が・・・・・・」

「ううううううううううう」

「さ。この漏斗とジョッキを」

「そ、そんなに出ないもん!」

「真面目な話、割と深刻に死にそうなんで早く頼む」

「うううううううううううううううう!」


「・・・・・・ハイ。持って、きましたっ・・・・・・」

「これは・・・なんでしょうか・・・ぼくにどうしろと・・・いうのですか・・・?」

「なんで死にそうな顔してるくせに、演技できるんだろもう・・・・・・私のおしっこよ!さっさと飲みなさいこの馬鹿!」

「ぐびぐびぐびぐびぐび・・・ぷはーっ!うまい!おかわり!」

「ないわよ馬鹿!ホント馬鹿!」

28 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 03:32:22 NHdsm0w40

「あのね、調理実習でマドレーヌ焼いたの。食べない?」

「へえ、上手く焼けてる。美味そうだ」

「えへへ」

「じゃあ、食べさせてくれるか?あーんって」

「ええ!?」

「なんだ、嫌なのか?」

「そ、そうじゃなくって、そんなふつうのラブラブっぽいことをそんなそんな」

「じゃあほら、食べさせてくれ」

「う、うん!じゃ、えっと、その・・・はい、あーん・・・ってなんで叩くのぉ?」

「そうじゃないだろうが。なぜ手で持つんだ、ええ?」

「え・・・く、唇でってこと・・・?そんな、キスみたいなの、だってもうもう・・・ってまた叩くぅ」

「違うだろ。そのおピンク思考を捨てろ。いいか、正しい答えはもちろん足だ」

「またぁ!」

「足の指で挟んで、そのままおれの口の中に捻じ込むんだ。さあ、靴下を脱ぐのを手伝ってあげよう」

「ううううううううううう」

「さあ準備はできた。うん、実に美しい輝くような足だ。くうう、踏み殺されたいぜ!」

「嬉しいけど、嬉しくないよぉ・・・・・・」

「それでは、お願いします」

「せっかく作ったのにぃ・・・もう・・・ううううう」

「あーん」

「・・・・・・・・・」

「あーん」

「わかったよぉ・・・・・・『口を開けなさい、この卑しいブタ野郎』」

「はい!」

「・・・・・・私の足で食べさせてあげるから、感謝しなさい・・・」

「はい!・・・モグモグモグモグ。おいひいれふっ!」

「・・・・・・足の指まで、きれいに舐めなさい。丁寧に舐めとるのよ・・・」

「はい!レロレロレロレロレロ」

「(く、くすぐったいいいいいいい!)」

32 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 03:50:16 NHdsm0w40

>>27

「頼みがあるんだけど」

「やだっ」

「・・・・・・まだ何も言ってないじゃあないか」

「だって、ぜったいまた変なことさせるんでしょ。わかってるもん・・・っ」

「話が早くて助かるよ。いや、簡単なことでさ、おれのズボンとパンツを無理矢理脱がせてくれないか」

「・・・・・・えっと意味が分からないんだけど、自分で脱げばいいんじゃないのぉ・・・?」

「馬鹿だな。お前の手で無理矢理脱がされるのが大事なんだよ。そこが大事なんです!」

「い、いやですぅ!そんなの、だって恥かしいもん!ぜったいいやあー!」

「ふふふふ、シモネタ系に弱いお前の拒絶は既にこちらの想定済みだ」

「な、なに・・・どういうこと・・・なにする気なのぉ・・・」

「さてここに取り出しましたのは、熱々のホットコーヒーであります」

「え?」

「これを・・・ゴクリ・・・おれの股間に、ぶっかけるっ!アッツアアアアアアアアアアアア!」

「きゃあああああああ!な、なにしてるのおおおおおー!」

「オフッ!アツッ!痛ッ!フンムグググググ」

「もう馬鹿っ!脱いで!早く脱いでえええええ!」

「ぬ、にゅがない!おれはぜったいに、脱がないぞおおおおお!」

「脱ぎなさい!火傷しちゃうでしょおおお!早く冷やさないといけないのにああもう脱げ!脱げこの馬鹿あ!」

「いやだっ、はずかしいから脱がないっ!」

「そんな場合じゃないでしょもうーっ!もう脱がす!脱げ!脱げこの馬鹿!しんじゃえ!」

「おうふ・・・脱がされてしまった・・・ククク、計画通り・・・!」

「ほんと馬鹿!なんなのもう!もうっ!早く冷やしてほらもう!」

38 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 04:09:31 NHdsm0w40

「いやあまさか入院するとは」

「・・・・・・」

「予想外の熱量でした、ホットコーヒー。消費者庁の規制が必要なレベルだ。働け野田」

「・・・・・・」

「しかし、股間周辺の皮膚を犠牲にした甲斐はあった。脱がされちゃったもんな」

「・・・・・・あのね」

「うん?」

「・・・・・・やだけど、ほんとやだけど。どうしてもって言うんなら、なんでもやったげるから」

「え!」

「だから、自分の身体を傷つけるようなことは二度としないで。お願い」

「・・・お前・・・・・・泣いてるの?」

「お、怒ってるんですっ!もう!なんなのもう!ほんっと信じられない!」

「まあまあ落ち着けよ、病院だぞここは。それと、さっそく頼みがあるんだけど」

「・・・・・・・・・・・・なんですか」

「いや、小便に行きたいんだけどさ、おれはホラ、こんな状態だろ?尿瓶使ってるから、ちょっと取ってくれ」

「えっと・・・これ?」

「うん、それだサンキュー。じゃあ、これから用を足すから」

「あ、わたし外に出てるから・・・・・・」

「側で見ててくれ」

「なんでえええええええええええええ」

「ベッド上で無様な格好を晒して排尿する姿を、見下ろしていてくれ」

「うううううううう」

「なんでもしてくれるんだろ?では出します。・・・・ふうー」(ジョロロロ)

「んもー・・・んもうー・・・」

「ああ、見られてる!すっごい見られてる!こんな恥かしい姿をマジマジとお!」

「もう、ほんとやだぁ・・・あれ?」

「あ、やべ勃起してきた」

「ぎゃああああああ!この変態!ほんと変態!変態!変態変態変態!」

「ちょっ、そんなこと言われるとますます・・・ああ!」

42 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 04:31:29 NHdsm0w40

「ほらあ、ちゃんとご飯食べないと治らないよお」

「いや、だってね、この飯の不味さはただごとじゃないよ。井之頭五郎ちゃんもびっくりだよこれは」

「ちゃんと栄養考えて作られてるだから、食べなきゃ駄目でしょぉ?」

「理屈は分かるんだけど、体がどうにも・・・あ」

「・・・・・・なんですか」

「・・・・・・そこまで露骨に嫌そうな顔しなくても」

「ど、どうせまた変なこと考えついたんでしょぉ!駄目だよ!あ、足で食べさせろとか、床で食べたいとか!」

「いやいや、こんなグズグズのお粥とか、さすがにそれは無理だろう?液体だもんこれ。あと動きたくないし」

「じゃあ、じゃあ、なんなのぉ・・・」

「唾」

「ふぇ?」

「お前の唾をかけてくれ。この食事の上に満遍なく」

「やだあああ!きたないでしょぉーそんなのぉ!」

「ふふふ、ふざけんな!お前の唾が汚いわけあるかあ!いくらお前自身の言葉でも許せないぞ!」

「ううううううう」

「それにほら、キスとかしたら唾液交換は当然なわけで。そう思えば普通だろ」

「・・・・・・ちょっとでいい?」

「ツユダクでお願いします。あとこう、てろーっと垂らしてください」

「ううううううううううううううう」

「ああ、輝く銀の雫がおれのお膳の上に!」

「・・・・・・こ、これでいいのぉ?もういい?」

「はい、十分です!ありがとうございました!食べてもよろしいでしょうか!?」

「食べればぁ・・・」

「食べてもよろしいでしょうか!」

「・・・・・・私の唾の味をよおく味わって食べなさい、ブタ・・・・・・」

「いただきます!あーっ、うまい!ちょーうまい!お粥が舌の上でシャッキポンと踊るわ!」

44 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 04:49:33 NHdsm0w40

「父さん、ぼくは晴れて退院を迎えることができたわけで」

「わあ、パチパチ」

「入院中お世話になったお礼として、こんなものを用意したんだ。受け取ってくれ」

「え、なに?わ、きれいな花瓶!なんか高そうだけど、いいの?」

「いやいや、安物だから遠慮せずに受け取ってくれ」

「えへへ、ありがとう・・・!」

「その代わりといってはなんだが、頼みたいことがある」

「ほらっ、ほらきたぁ!んもう、お礼じゃなかったのこれぇ・・・」

「なに簡単なことなんだだ、その花瓶に花を生けて飾っておいて欲しい」

「・・・・・・え、それ、それってふつうだよ?どうしたの?頭大丈夫?お医者さんに診てもらう?」

「何気に酷いな、お前」

「だってそんな・・・てっきり、これで殴って欲しいとかなんかそういうのかなって・・・」

「花を生けて飾るだけでいいんだ。 ・・・・・・学校の、おれの机の上に」

「・・・・・・なんでよう・・・死んじゃったみたいでしょぉ・・・せっかく元気になったのにぃ・・・」

「あと、ついでに色紙に追悼のメッセージとか寄せ書きしてもらえると最高です」

「うううううううううううう」

「いやあ、明日の学校が楽しみだなあ。眠れないぞこりゃあ!」


「皆さん、おはようございます!恥ずかしながら戻ってまいりました!」

「・・・・・・はぁ」

「ああ、なんだこれは!おれの机の上になぜ花が!?それに色紙まで!?これはいったい!?」

「(何がそんなに嬉しいんだろう・・・ほんとわかんないよぅ・・・)」

45 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 05:13:22 NHdsm0w40

「あ、おはようー・・・ってどうしたの!?なんか顔色おかしいよ!?ってなんか既視感!?」

「へへ・・・なに、実はこの週末、塩分を断っていたのさ・・・」

「な、なんで!?この真夏にそんなことしたら死んじゃうよ!?」

「いや、ただお前に塩分を恵んでもらおうと思って・・・」

「ま、またぁ!お、おしっこ飲ませろとか、言うんでしょぉ、んもう~・・・」

「いや、そうじゃないんだ」

「え?」

「汗」

「・・・・・・」

「汗」

「・・・・・・」

「肌の上にこびり付いた汗の塩分を余すことなく舐めとって、おれの命を繋ぎたい。駄目なら死ぬ」

「汗ならまあ、割と平気かも。はい・・・・・・って叩いたぁ」

「馬鹿。手の甲の汗を舐めてどうする」

「・・・・・・じゃあ、どこがいいのよぅ・・・」

「まず、脇だ」

「いやあ!」

「そして、靴の中で蒸れ蒸れになった足だ」

「んもう、やっぱりぃ・・・すぐ、すぐそうやって足にいくぅ・・・なんでなのぉ・・・!」

「ああ、やばい、ミネラルがやばい。神経細胞のナトリウムチャンネルが・・・!」

「うう、もう、わかったわよぅ・・・ほら、これでいいんでしょお・・・」

「おお、脇!脇がどうかしましたか!?」

「・・・・・・」

「脇が何か!?」

「・・・・・・な、舐めなさい。汗の一滴も残さず、舐め取りなさいこの犬・・・っ」

「はい!」

「(ううううう臭い嗅がれてるぅ・・・恥かしいよぅ・・・)」

47 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 05:26:43 NHdsm0w40

「あっ・・・!」

「ん?どうした?」

「ちょっと、足挫いちゃった・・・」

「おっとそれは大変だ、早速保健室に行こう」

「え、だ、大丈夫だよぉ、なんともないから、これくらい」

「素人が勝手に怪我の具合を判断するな。何かあったらどうするんだ、ほらいくぞ」

「・・・・・・ど、どうしたの?屈み込んじゃって、立ち眩みした?」

「違う。乗れと言ってるんだ、おれの背中に」

「え・・・・・・おんぶしてくれるの?」

「いや、馬になる」

「おんぶがいいいいいいいいい!」

「我儘を言うな。さあ乗れ、座れ。ずっしりとおれの背中の上に」

「自分で歩けるからいいよぉ・・・恥かしいし・・・」

「お前が乗るまで、おれはここを一生動かないぞ」

「ううううううううううううう・・・・・・じゃあ、乗るよぉ・・・」

「ああ、きた!ずしんと!ずっしりと重みがおれの背骨に!」

「そ、そんなに重くないですぅ!んもう!」

「さあ、どうすればいいんでしょうか!?」

「保健室までぇ・・・」

「どうすればいいんでしょうか!?」

「・・・ほっ、保健室までわたしを乗せていきなさい、この駄馬っ・・・」

「はい!」

「・・・・・・ゆらすんじゃない、この駄馬・・・」

「はい!」

「・・・・・・遅いわよ、この駄馬・・・」

「はい!」

「(おんぶしてほしかったのにぃ・・・うう)」

50 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 05:51:34 NHdsm0w40

「海だなあ」

「うん、海だね!」

「早速だけど、あっちの人がいない磯の方に行こうか」

「えっ・・・・・・うん・・・(そんなまさか、でも、きゃー!わ、どうしようー!)」


「それじゃあ、おれがこれから海に顔をつけるから」

「ほぇ?」

「足で踏んで、海面下にぐっと押さえつけてくれ」

「死んじゃうよ!?っていうかやっぱりそっちにいくのもうー!」

「それくらいで死ぬわけないだろ、常識的に考えて・・・」

「死にますぅ!呼吸できなくて死んじゃいますぅ!」

「大丈夫だ、お前にはこれまで話していなかったが、おれは五分間の無呼吸運動ができる」

「スペック!?」

「本当に限界がきたら、お前の足をタップするから、そしたら足をどけてくれ」

「んもう・・・せっかくふたりで海に来たのにぃ。結局、こんなことに・・・」

「ほらいくぞー・・・・スゥー・・・ふんっ」(ザブン)

「ああもう、踏めばいいんでしょう、踏めばぁ・・・うう・・・」

「ゴボガボゲボボボ、なにをゴボボボやめガボボボたすけボボボボ」

「うっさい馬鹿!海の中で反省してなさいこのウミウシ!」

「ボボボガボボボゴボボオボボボ♪」

「(・・・これって傍から見たら、殺人現場じゃないかなぁ・・・見つかりませんように・・・ぐすん)」

52 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 06:06:40 NHdsm0w40

「さて、ちょっと海からあがって、そろそろお昼にしようか」

「うん・・・」

「はいこれ、お前用のお弁当。うちの母謹製」

「あ、ありがと・・・」

「(ワクワクワク)」

「じゃ、これ・・・わたしの作ったおにぎりです・・・」

「おお、これが。ううむ、なんという歪な形だろう」

「だっ、だって仕方ないでしょぉ!あ、足で握ってくれなんていうからぁ!」

「手作りおにぎりならぬ、足作りおにぎりというわけだ。ああ、夢がまた一つかなった」

「ほんっとにもう、なんでそういう変なことをおもいつくのかなぁ・・・・ほんっと信じられない・・・」

「食べていいですか!?」

「はいっ?あ、どうぞ・・・」

「食べてもよろしいでしょうか!?」

「・・・・・・わたしに感謝しながら、ありがたく頂戴しなさいこの牡ブタぁ・・・」

「ありがとうございます!いただきます!」

「(ちゃんとしたお弁当、食べてもらいたかったのにぃ・・・)」


54 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 06:32:00 NHdsm0w40

「海といえば西瓜割りということで、二人用に小玉西瓜を持ってきた」

「でも、西瓜割してる人っていないね」

「そういう、らきすたみたいなあるあるネタはいらない。あとナイフもあります」

「ふぇ、割らないの?」

「割ったら食べにくいだろ」

「そっか。うん、そうだねぇ」

「で、ふたつに切った半分がお前の分な。ほら、このスプーン使いな」

「わ、ありがとう~。赤くておいしそうだねぇ~。・・・・・・あれ。スプーンってこれ一本しかないの?」

「ああ。おれにはスプーンよりも、もっとおいしい食べ方があるからな」

「足なのね」

「・・・・・・驚いた。察しがいいなあ」

「わかりますぅ!もう!慣れちゃいましたからぁ!ああもう、ほんとに・・・それでぇ、わたしはどうすればいいんですかぁ・・・」

「この半玉西瓜の果肉を、足でぐちゃぐちゃに潰してこね回してくれ」

「・・・・・・それ、おいしいのぉ?ジュースになっちゃうよぉ・・・?」

「おいしいよ!絶対おいしいに決まってるだろう!」

「ううううううう」

「ああ、西瓜の赤い果肉が!白い足の指先で砕かれて!霙のように!ぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ!くうう!」

「・・・・・・こ、こんな感じでいいですかぁ・・・?」

「はいもう大変結構でございます食べてもよろしいですか!」

「・・・・・・食べてよし!食え!もう!」

「うーっ、このわざとらしいスイカ味!」

「・・・はぁ・・・足の指がべたべたするよう・・・ってなにいぃぃ、なんですかぁ・・・?」

「ハァハァハァ・・・」

「(な、なんかすごい熱っぽくこっち見てるぅ・・・なんでぇ・・・)」

「べ、べたべた・・・しますか・・・!」

「(ああ・・・そういう・・・)・・・あんたのせいで、足の指が気持ち悪いんだけど・・・」

「はい!」

「・・・・・・どうすればいいか・・・わかってるわね・・・このブタ男・・・っ」

「はい!舐めてきれいにさせていただきます!」

72 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 12:24:24 P/kbXObeO

「夏だし、今夜二人で花火でもやらないか」

「・・・・・・あのね、前にももう言ったけど」

「うん?」

「身体に傷をつけるようなこととか、ぜったい、ぜったいしないからねっ」

「むう」

「花火の火を向けるとか、お尻にロケット花火とか、足の上に線香花火落したりとか、
そっ、そういう危ないのはぜぇったいだめっやらないからぁ!」

「くそう、聞いてるだけでうずうずしてきやがるぜ・・・・・・!」

「ううううう、どうして、どうしてそんなのがやりたいのぉ・・・ふつうに花火しようよぉ・・・」

77 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 13:17:07 P/kbXObeO

「お見舞いに来ましたぁ・・・・・・ちゃんと寝てる?」

「寝てるよ。風邪には寝てるのが一番だからな・・・・・・」

「な、なんか元気ないよぉ。大丈夫・・・・・・?」

「いや、だから風邪ひいてるんだぞ。元気なくて当たり前だろうが・・・」

「そ、そっか、そうだよね・・・うん。熱はどうなの・・・・・・って元気だよぉ。なあにぃ、こ
の手ぇ・・・なんで止めるのぉ・・・・・・」

「お前が、額に手をあてようとするからだろうがっ・・・ケホ」

「だって、だって、熱あるのかなって・・・・・・」

「そういうことじゃない。手よりもっと相応しい部位があるだろ、足とか」

「ふさわしくないですううううう!んもうぅ、風邪のときくらい大人しくしてよう・・・・・・」

「男って生き物はこのほうが元気になるんだよ・・・・・・!」

「ぜったいうそだもん、それぇ・・・・・・もお。・・・・・・あ、足でしたら、大人しく寝てるぅ?
約束してくれるぅ・・・・・・?」

「ああ。もちろんだ」

「じゃ、じゃあ・・・ちょっとだけだよぉ・・・ああもう、なにしにきてるのわたしぃ・・・・・・」

「おおおおお」

「熱ある・・・のかどうか、足の裏なんかじゃわかんないよぉ・・・」

「おおおおおおおお」

「なんか、なんかっ、あったかくなってるぅ、熱あがってきてない、ねぇ・・・・・・」

「体温じゃない、魂の燃焼なんだ。あーきた、きたぞー!なんか元気になってきたあ!」

「(・・・・・・ほんとに顔色よくなってきてるしぃ・・・でもなんか喜び難いぃ・・・)」


82 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 14:06:27 P/kbXObeO

「ああ、なんだかちょっと食欲が湧いてきたな」

「うううう・・・それなら、よかったけどぉ・・・」

「頼んでいた物は、買ってきてくれたか」

「うん、白桃の缶詰でしょ。わたしもこれ好きなんだぁ。風邪ひくと食べたくなるよねぇ」

「じゃあ食べさせてくれ。足で」

「またあ!またもう、またすぐそういうことさせるぅ!今だって踏ませたばっかりなのにぃ!」

「そこのボウルに一旦中身を開けて、足で潰してから、足の指に絡ませた桃を食わせてくれ」

「なんか注文が細かいいいいいい、ううううう」

「ほら早く食べさせてくれ。食べなきゃよくならないんだぞ」

「うううううう、もう、もうもう、ばか、ばかっばかっ!」

「ああ、シロップで光る桃の実がねちょねちょに!」

「(うう、ごめんなさいごめんなさい、桃農家さん・・・工場長さん・・・)」

「ああ、足の指に桃がねっとりと絡みついて・・・桃の白と肌の白が相まって、なんて素晴しいんだ・・・」

「・・・・・・ほんとにこの人わぁ・・・。ほらあっ、さっさとくち、口開けなさいぃっ!この変態!」

「はい!」

「・・・こんなことさせてぇ・・・ぜんぶっ、ぜぇんぶきれいに食べなきゃ許さないんだからねぇ、もう!」

「はい!」


90 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 15:08:03 P/kbXObeO

「さて、食事も済ませたから風邪薬を飲まないとな」

「うううううう・・・・・・足が生あったかいよう・・・」

「っと、薬が切れてやがる」

「え、じゃあ今すぐ買ってくるから、ちょっとだけ待っててね・・・ってなにぃ?放してよぉ・・・」

「慌てるな、市販の風邪薬よりもっと効果のある民間療法があるんだ」

「聞きたくない聞きたくない聞きたくなああああああい!」

「尿だ」

「あー!あー!あー!あー!」

「こら、大声を出すな騒がしい。出すなら尿を出せ尿を!」

「お、おおお、おしっこ飲んで風邪が治るわけないでしょお!んもうー!」

「治るって!女子高生の尿を飲んで治らない病気があるわけないだろうが、ええ!?」

「うううううううううう、もう、このへんたいぃぃぃぃ・・・・・・」

「お前が今日、尿を飲ませなかったせいで、風邪をこじらせて肺炎に罹って死んだらどうする。後味が悪いだろうが」

「わかったわよぉ・・・もぉ・・・おトイレ借りるからね・・・・・・」

「ああ、さっき使ったこのボウルに頼む」


91 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 15:19:37 P/kbXObeO

「・・・・・・もってきましたぁ・・・」

「おおっと、これは予想外の量が・・・」

「やだっ言わないでぇ!だって、だって、しかたないでしょう、そんなのぉ・・・!」

「いやいや、有り難いよ。これだけあればもう一発で全快だ。ラストエリクサーだ」

「なにそれぇ・・・しらないっ、ううう・・・」

「それじゃあ、こいつを床に置いて、と」

「な、なんで正座してるのぉ・・・早くお布団に入って寝てなきゃ駄目でしょぉ・・・」

「(ワクワクワク)」

「・・・・・・このっ・・・ほんとにもうっ・・・言えばっ・・・言えばいいんでしょう・・・んもぉ!」

「(ワクワクワク)・・・・・・ケホ」

「・・・・・・まだ具合悪い癖にぃ、うう・・・。このっ、このグズ犬ぅ・・・!」

「はい!」

「・・・人並みに風邪ひいたあんたにぃ・・・わたしが、特別なお薬を用意してあげたの・・・」

「はい!なんでしょうか、この液薬は!」

「・・・・・・わたしの・・・お、おしっこ・・・」

「小水で風邪が治るのでしょうか!初耳です!」

「うっ、うるさぁいっ・・・!あんたにはこれがお似合いなのっ・・・!さっさと飲みなさいぃ!這い蹲って飲み干しなさいぃ!」

「はい!いただきます!ああ、美味い!良薬舌に旨し!」

「一滴残らず飲めっ!飲め!もうこの変態!こ、これで治らなかったら、許さないからねぇ・・・ほんとにもお!」


98 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 16:34:43 P/kbXObeO

「恋人の名前を刺青で彫りいれたりするだろ、欧米人って」

「えっと、うん、そういう人もいるみたいだよねぇ」

「おれも、それと似たようなことをやろうかと思ってさあ」

「ええっ、だ、ダメだようそんな刺青なんてぇ。叱られちゃうよぉ!」

「いや、刺青じゃない。これだ。週末に鍛冶場を借りて、作ってきた」

「なあにこれ・・・鉄の・・・ハンコ?」

「焼印」

「いやあ!」

「奴隷とか家畜の皮膚に焼き付けるやつだ。ジュウっと」

「やだやだやだやだあ!身体傷つけちゃだめだって、ダメだっていってるでしょお!?」

「肉体に刻まれた傷は男の勲章なんだぞ」

「自分でわざとつけたやつはぜったいそれとちがうううう!」

「お前の名前を図形にデザインするの、結構大変だったんだ。良くできてるだろ」

「そういうがんばりいらないからぁ!なんでそんなことだけ上手なのぉ!?」

「おれの体に、お前の印が永久に残るんだぞ。独占の証みたいなものだ」

「そ、それは・・・ちょっとだけ楽しいかもしれないけどぉ・・・・・・」

「おお、やるなお前・・・!自分で言っておいてなんだがちょっと引いたぜ・・・」

「なんでよぉ!とにかくだめ!こんなのぜったいだめですう!貸しなさいっ、もう!エイッ!」

「ああ、おれの力作が川の中に!?ひでえ!だがそれがいい!」

「(んもうー、週末連絡とれないと思ったらぁ…このバカぁ)」

107 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 17:51:56 NHdsm0w40

>>99
「『三月のライオン』の二巻を買ったけど、読みに来ないか」

「わ、行く行く。今日行っていいの?」

「ああ、もちろんだ」


「お邪魔しまーす。・・・あれぇ、なんかお部屋がすっきりしてる?」

「ああ、二人がけのソファーあったろ。ぼろかったから捨てたんだ」

「そっかぁ・・・(あれに並んで座ってるの、好きだったのになぁ・・・)」

「いますぐに、クッションを用意する。・・・さあ出来たぞ。座ってくれ」

「・・・・・・なんか、なんか予想できちゃうけどぉ、なんで床に横になってるのぉ?」

「おれの上に座れ。具体的には、おれの顔の上に腰を下ろすんだ」

「んもうやっぱりいいいい!最初っから、そのつもりで呼んだんでしょう、もう~!」

「さあ、マンガはここだ。ドリンクと軽いスナックも用意済みだ」

「ううううううううううう」

「ゆっくりくつろぎながら、じっくり読書を楽しんでくれ。おれもクッション役を満喫してるから」

「ああもう・・・楽しみにしてたのにぃ・・・うううう」

「ハリー!ハリー!ハリー!ハリー!」

「う、うるっ、うるさいぃ!もお!座るからだまんなさいぃっ!」

「はい!」

「まったくぅ・・・そういう時だけ聞き分けいいんだからぁ・・・はぁ・・・。じゃあ、座るよぉ・・・?」

「むぎゅ(オオオオオオオオオオオ)」

「やだもう、なんか、おしりが落ち着かないよう・・・」

「ふごふご(雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄ッ!)」

「クッションが動かないのっ!じっとしてなさい!あと息が荒いぃ!やっ、鼻があたってるぅ・・・!」

「ふが(見つけたよ。永遠を・・・!)」

115 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 18:44:59 NHdsm0w40

担任教師「あぁ、ちょっといいかな。聞きたいことがあるんだが・・・」

「はい、なんですか、先生」

「いや、その噂で聞いたんだが・・・君がクラスの男子を虐めているとかいう・・・」

「・・・・・・わ、わたしが、いじめを・・・?」

「いや!ちょっとそういった噂を聞いてだな、まさかとは思ったから確認したいとその」

「ひ、ひどいですぅ・・・わた、わたしだって、そんなの・・・嫌なのにどうしてもって、ううううう」

「あー!ちょっと!ちょっと先生何してんですか!なに泣かしてるですかちょっとお!」

「あ・・・」

「待て誤解するなこれはただ話を聞いていただけで決して悪いことをしていたわけでは」

「言い訳しないでくださいよ!こいつが泣いてることが十分問題でしょう!?」

「ちが、ちがうの・・・わたしが勝手に、その泣いちゃっただけで・・・グス」

「いいから、ほら。ハンカチ使うか?よしよし大丈夫だから、一緒に帰ろうな?」

「うううう、なんか、なんかふつうにやさしいぃぃ・・・」


「いじめは・・・ないな、うん。良かった、俺の職も安泰だ。・・・安心したから、今日はM性感でもいくかぁ」

120 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 19:31:27 NHdsm0w40

「最近、学校周辺で痴漢が出没しているらしいぞ」

「え、そうなの・・・やだなぁ・・・(変な人は一人でお腹いっぱいだよぉ~)」

「そこでだ、軽く護身術をレクチャーしておこうと思う」

「ごしんじゅつぅ?」

「いいか、被害にあうとパニックを起こして、行動の選択肢さえ思い浮かばないことがままある」

「うん・・・」

「だから、こういう時はこう動けばいいと頭に入れおくだけでも最低限の備えにはなるんだ」

「へぇ・・・そうなんだぁ」

「さて、まずはこう、こんな感じで前に立ち塞がられた場合だ。こういう場合は、股間を狙え」

「・・・・・・うん」

「足で蹴り上げるか、鞄で掬い上げるように叩け。さ、実際にやってみよう」

「うん・・・って、ええええ!や、やるのお?」

「当たり前だろう、やらないと覚えられないじゃないか。さあ、遠慮はしないでドンとこい」

「え、えいっ」ペシ

「ちっがああああああう!もっと全力で蹴り上げろ!足の甲に乗せて、相手の体と挟んで潰す感覚だ」

「だ、だって、だってだって、そんなことしたら、痛いんでしょお・・・」

「だからいいんだろうが」

「やっぱりいいい!やっぱり、そういう目的だったんだあっ!んもう、もう、もうっ~!」

「さあ来い。おれの遺伝子を抹殺するぐらいの心積もりで蹴り上げろ!」

「(抹殺しちゃったら、わたしが困るのにぃ・・・)」

「ん、なんか言ったか? あ、その顔、お前今エロイこと考えてただr」

「噴ッ!!」メメタァ

「っ~~~~~~~~!・・・うっ・・・くぅ、良い蹴りだ・・・今の効いた・・・」

「(冷や汗かきながら、すごいいい顔してるしぃ・・・うううううう)」

126 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 19:55:55 NHdsm0w40

「ふう・・・よし、じゃあ次いくか」

「まだやるのお・・・!?」

「まだもなにも、一回しかやってないだろ。痴漢なめるなよ」

「うー、もぉ、次はなんなのぉ・・・」

「後ろから抱きつかれた場合だな。こんな風に」

「え、わ、わ、わ、あわわ・・・(なんか、なんかすごい密着してるぅ・・・)」

「くっつき過ぎていて、身動きが取りにくいだろ」

「・・・・・・(背中あったかい・・・いま、後ろから抱っこされちゃってるんだ・・・うひゃー)」

「腕も押さえ込まれてるから、振り払うのも難しい状態だ」

「・・・・・・(あ、汗臭くないかなぁ。今日体育あったからなぁ・・・大丈夫かなぁ・・・)」

「お前、聞いてるか?」

「え、きききき、聞いてますよっ?」

「まあいいか。ほら、この状態から抜け出すには、どうすればいい?」

「どうって・・・(べつに抜け出したくないのにぃ・・・ずっとこれでいい・・・)」

「正解は足を使う」

「・・・・・・またあ!またもうすぐ!すぐ足、足ってもう!なんで足なのいっつもおぉ!」

「なんでって、足が好きだからに決まってるだろうが」

「もう知らない、もうほんと知らないからね、んもぉ!」

「いいか、足の踵で相手の爪先を思いっきり踏み抜いてやるんだ。そして相手が怯んだ隙に」

「えい」ズム

「オゥフ!ぐぉっ・・・ハウ・・・う~~~~~・・・・・・」

「とお」ドム

「あごぅ!」

「ていていていてい。こいつめ、こいつめ、このっ、このっ、このっ、このお!」

「あばばばばっばばばばば」

「人の気もしらないで、いっつもいっつもお!ええ蹴ったげる!好きなだけ蹴ってあげるわよ!ほらっほらあ!」

「あqwせdrftgyふじこl」

「嬉しいんでしょ!好きなんでしょ!泣いて喜びなさいよこのバカあ!」

130 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 20:28:38 NHdsm0w40

「いやはや、まさかまたも入院するとは」

「ごめんなさい・・・」

「謝ることはないぞ。むしろおれは今、かつてない幸福感に包まれているんだ」

「だって、肋骨折れちゃったって・・・ごめんね、ごめんねぇ・・・!」

「謝るなって、ほらほら泣くな。骨折の痛みすら、お前に受けたと思えば喜びに変わる」

「ううううう、へんたいすぎるよぉ・・・変態で死んじゃうよぉ・・・」

「どんな死因だよ。いいか、まあちょっと聞けよ。ちょっと動いた拍子に、脇に激痛が走るだろ」

「うん・・・」

「すると、ああ!この骨はお前の足で折られたんだ!ってすごい嬉しくなってさ」

「・・・うん」

「もう、天上の歓喜に包まれた気分になる。興奮して寝れないくらいだ」

「やだぁ・・・ちゃんと寝てよぉ早く治してよぉ」


134 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 20:54:33 NHdsm0w40

「こんにちわぁ・・・」

「お、またお見舞いに来てくれたのか」

「うん・・・今日は何してたの?」

「谷崎潤一郎の小説を読み返してた」

「へぇ。そんなの読むんだぁ。ね、どれ?見せてくれる?」

「ああ、手元にはないんだ?」

「え?」

「全文記憶してるから、それを思い出してた」

「うそだぁ・・・」

「ほんとだって、いいか。今ちょうど『少年』を読み終えるところだったんだけど」

三人は何か新しく珍しい遊戯の方法でも発見したように嬉々として光子の命令に服従し、

「腰掛けにおなり」と云えば直ぐ四つ這いになって背を向けるし、「吐月峰におなり」と云えば
直ちに畏まって口を開く。次第に光子は増長して三人を奴隷の如く追い使い、湯上りの爪を切らせたり、
鼻の穴の掃除を命じたり、Urineを飲ませたり、始終私達を側を侍らせて、長くこの国の女王となった。
西洋館へはそれ切り一度も行かなかった。あの青大将は果たして本物だか贋物だか、今考えて見てもよく判らない。


「・・・で、おしまい」

「ほんとに覚えてるんだぁ・・・すごいなぁ・・・」

「全部の作品を覚えてるわけじゃないけどな。自分の好きな作品だけだ。何度も読んでたら覚えた」

「へぇ~、すごいなぁ、すごいすごい。ね、Urineってなぁに?英語?」

「ああ、英語で尿のこと」

「・・・・・・そう」



139 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 21:21:44 NHdsm0w40

「ああ、なんか朗読したら喉が渇いてきたなあ!」

「言うと思った・・・ぜったい、それ言うと思ってた・・・」

「そういうわけで、せっかくお見舞いに来てくれたんだし、尿が飲みたい」

「わかったわよぉ・・・もう・・・」

「おい、なんか今日はやけに聞き分けが良くないか?」

「だって、入院させちゃったのわたしの責任だし・・・。それくらいしてあげなきゃって・・・」

「お前、まだそんなアホなこと気にいてるの。まあ、いいや、それじゃあサービスで直飲みさせてくれ」

「じかのみぃ・・・?って、どういうことぉ・・・?」

「だから、おれの顔の上に跨ってさあ」

「うん・・・」

「おれの口に向けて排尿するわけ」

「やだあ!そんなの、ぜぇったい、ぜったい無理いいい!」

「何がだよ。そのほうが器もいらないから楽だろう?おれが舐めるからトイレットペーパーの節約にもなるし」

「そんなとこで節約しなくてもいいでしょお!?無理ったら無理ですう!恥かしくて死んじゃうよ、そんなのぉ・・・!」

「大丈夫、ちゃんと目閉じてるから」

「それでも無理ぃ!それに、こぼっ、零れたらどうするのぉ。お布団とか、枕とかぁ!」

「そんなの・・・お前の臭いに包まれながら眠れるなんて、最高じゃないか。だろ?」

「お、おしっこはわたしの臭いじゃありません~!」

「あーいたい、おれたろっこつがいたいなー、ろっこつダンスー」

「ううううう、ずるい、ずーるーいー・・・卑怯だよそれぇ・・・それ言われちゃったら、もう・・・」

「じゃあ、ほら。早く早く。もたもたしてると、回診時間になるぞ」


141 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 21:30:21 NHdsm0w40

「ぜっっったいに、目開けちゃやだよ!?ぜったいだからね!?・・・ううう、なんでこんなことにぃ・・・はぁ」

「あんまり言われると、ダチョウ倶楽部的な解釈をするぞおれは」

「う、ううう、うるさいっもうっ・・・黙って目閉じて、口開けてなさいっ・・・!」」

「(ワクワクワクワク)」

「ん・・・ぁ・・・えっと、その、で、出るよ・・・?(ああもう、人としてどうなのこれぇ・・・)」

「ん・・・んおお・・・」ゴクゴクゴクゴクゴク

「(飲んでる・・・すごい飲んでるぅ。っていうか、わたし好きな人の顔におしっこって・・・あ~っ!)」

「ん・・・ん・・・ん?終り?」

「お、おわりですぅ・・・」

「じゃあ最後にきれいにしておこう」

「ふぇっ?やっ、ちょっ、な、なにしてっ・・・いやっ、にゅるって、舐めっ舐めちゃぁ、だめぇっ!・・・ぁっ」


149 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 21:51:06 NHdsm0w40

「復活ッ!復活ッ!復活ッ!復活ッ!おれ復活ッ!」

「お医者さんもびっくりしてたねぇ・・・回復がはやすぎるって」

「人体には、現代医学如きでは到達できない領域がある・・・」

「はぁ・・・」

「決め手となったのは、バケツ一杯の女子高生の生尿」

「そっ、そんなにしてませんっ!」

「いやあ、しかしなんだ、二人で外を歩くのも久しぶりだな」

「うん、そうだね」

「雨上がりの空気が、きもちいいな」

「うん♪」

「おっとストップだ、目の前に水溜りがあるぞ」

「あ、ほんとだ、ありがt」

「トオーッ!」ズサー

「なにしてるのおおおおおおおおおおおお!?」

「お前の足元を濡らさないために、さ。さあ、おれの上を歩いて水溜りを渡ってくれ」

「けっ、怪我っ、怪我治ったばっかりで、そんなことしちゃダメでしょうー!もう馬鹿ぁ!」

「さあ遠慮はいらない。おれを踏んで、踏んで、踏んで、渡ってくれ」

「いいよぉ、この水溜り迂回すれば済むし・・・」

「馬鹿な男がかっこつけたいだけなんだ・・・気にせず使ってくれ、おれの体を」

「ぜんぜんかっこよくないでしょ、それぇ!変でしょぉ、もお!踏まれたいだけのくせにぃ・・・!」

153 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 22:10:15 NHdsm0w40

友人1「前から聞きたかったんだけどさぁ」

「え、なぁに?」

友1「なんであんな変態とつきあってるの?」

友2「あーそれ気になるー」

友3「うんうん」

「な、なんでって・・・だって・・・」

友1「すっごい変態でしょ、あいつ。ありえないでしょ、あれは」

友2「変なことばっかりさせて喜んでるし」

友3「ねー。キモイとか突き抜けて異次元っぽいもん」

「・・・うん、ほんとに変態で、すっごい変態で、もう訳分からないくらい変態で、
毎日毎日変なことさせるし、やだっていっても止めさせてくれないし、
どんどんエスカレートしてくし、その癖ちっとも恋人っぽいことしてくれなくて、
一緒にいても恥かしいことばっかりで、死んじゃいたいくらい恥かしいことあるし、
変な目でじろじろ見られたりするし、でも、でも、でも、好きなんだもん・・・
自分でもなんでかわからないけど、大好きなんだもん・・・
一緒にいないと寂しくて辛くて、我慢できないんだもん・・・グス・・・」

友123「(なんて不憫で健気な子なの・・・!)」


「うおっ!?なんだこれは虐めの現場かおい!止めろよ女子ども!泣かしてんじゃねえ!」

友123「お前のせいだろうこの変態!!」

「? よくわからんが、お前らの罵倒はおれの心には全く響かないから無駄だぞ?」

「もう、うるさいうるさいーっ!だまんなさいこの馬鹿!クズぅ!」

「はい!」

「っとにもう・・・そんなニコニコしてぇ・・・帰るからっ、手つなぎさないっ!」

「はい!」

「ぜったい、放しちゃだめだからねっ。わたしがいいって言うまで、このままだからねっ・・・!」

「はい!」

158 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 22:29:32 NHdsm0w40

「それで、なんで泣いてたんだよ?」

「あ、あなたのせいですぅー!もお!あーもうっ、まだ止まんない・・・」

「おれ、なにもしてないだろう」

「してるでしょ、いっつも、いっつもお!あなたが悪いってわたしが言うんだから、そうなの!わかった!?」

「分かりました!」

「あーもう、涙でぐしゃぐしゃで見っともないし、もぉ・・・」

「ほら、ハンカチ使えよ。きれいだぞ」

「・・・ぁりがと・・・・・・ううん、やっぱりいらない・・・・・」

「ん?」

「舐めて」

「へ?」

「涙。舐めて。舐めて飲んで。あなたのせいで泣いちゃったんだから、ちゃんと責任とって」

「ええー、涙飲むって・・・なんかそれ、変態チックじゃないか」

「・・・・・・・・・・・・わたしだってね、ほんと、怒る時は、怒るから、ね?」

「すいませんもう何も言いません口答えしません。でもちょっと睨まれて胸がドキドキです」

「いいから、もぅ、分かってるから。ほらー、なーめーてー」

「じゃあ、舐めるから、ちょっとじっとしてて」

「ン・・・」

「・・・そっち、反対側もするから、こっち向けて」

「うん」

「・・・終ったぞ」

「うん・・・」

「・・・・・・」

「あのね」

167 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 23:02:13 NHdsm0w40

「あのね」

「うん」

「わたしがね、もし泣くことがあったら、それはぜったい、あなたのせいだから」

「(ええええええええええええええええええ!?)」

「他のことなら大丈夫なの、がんばって我慢できるの。けど、あなたのことだけは無理なの、我慢できないの
我慢できなくて、堪えようとしてもできなくて、どうしても泣いちゃうの
だから、わたしが泣いてたら、その原因は絶対にあなたなの。他の理由で、わたしが泣くことはないの」

「・・・・・・」

「だから、飲んでよね。あなたが流れさせた涙なんだから、あなたが、ちゃんと全部、飲んでね」

「・・・・・・」

「お返事は?」

「はい」

「これから、ずっとだからね」

「はい」

「・・・・・・なぁーんか、信用できないなぁ」

「そ、そんなに信用ないの、おれって・・・。ちょっとショック・・・」

「信用はね、毎日の誠実な積み重ねだって、わたしの大好きな人が言ってたよ」

「・・・・・・だれそれ?」

「あ、あなたが言ったんでしょう、もぉ!そんなだから信用できないんですぅ!」

「・・・・・・面目次第も御座いません」

「じゃあちゃんと、今から積み重ねてくださいっ!もう!もうもう!」

「はい・・・」

「とりあえず、さっきの約束を果たしてもらいますからねっ」

「約束・・・?あいたたた痛い痛い、手ですね、はい覚えてます。絶対に放しません」

「ぜったいだよ?わたしがいいって言うまでなんだからね?」

「絶対に」

「ぜぇーったい?」

「ぜったいだ」

「ぜったいにぜったい?」

「ぜったいだってば」

182 : 愛のVIP戦... - 2008/12/03 23:53:06 NHdsm0w40

「あ。起きた?」

「・・・ん?・・・ええええ!?な、なんでいるのぉ!」

「お見舞いに来たって言ったら、お母さんが快くあげてくれたぞ」

「やだっ、ちょっと待って!顔!顔だめだから、寝起きだから見ないでぇ~!あー!」

「風邪で寝込んでる人間がそんなこと気にするなよ・・・」

「気にしますぅ・・・!女の子は気にするんですぅ・・・!うう、恥かしいぃ・・・!」

「ほら、まず水飲んで」

「うん・・・」

「ほら、おでこの冷えピタ取り替えて」

「うん・・・」

「ほら、汗拭くからパジャマの胸開けて」

「うん・・・って言うわけないでしょぉ!何しようとしてるのもうっ!下にお母さんいるんだよ!?」

「娘の汗を拭いてやってくれと、洗面器とタオルをくれたのがそのお母さんなわけだが」

「お、お母さん・・・なにしてくれてるのよぉ・・・」

「あと、お母さんは多分ドアの向うにいるぞ。気配がするから・・・・・・ほら去っていく足音が」

「う~~~~!」

「じゃあ、自分で汗拭けるか。背中だけ拭いてやろうか?」

「・・・・・・今日は、いいの?」

「なにが」

「だからそのぅ・・・汗を舐めたいとかぁ・・・蒸れた脇に顔を沈めさせろぉ、とかぁ・・・」

「言わないよ、病人相手にどんだけ鬼畜だ、おれは。そんなことしてたらお前の身体が冷えるだろ」

「そっか・・・えへへ。だよねぇ、そうだよねぇ・・・(ほんとは優しいんだもんねぇ・・・)」

「あ、でも足だけちょっと舐めさせてくれ」

「んもう!ちょっと感心してたのに、浸ってたのに!もう!やっ、くすぐったいぃ・・・!」

「ん・・・よし、わかった。ちょっと待っててくれ。汗拭いておけよ」

「ふぇ?」

188 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 00:11:19 7YAK1IYo0

「お粥できたぞ」

「え、あ。えぇ?ひょっとして作ってくれた・・・の?」

「ああ、ちょっと台所をお借りしてな。ほら食えさあ食えどんと食え」

「うん・・・いただきます・・・。あ・・・おいしい・・・なんか、なんか妙においしい?」

「それはなあ、お前の身体に不足しているミネラルがバランスよく含まれた特製お粥だからだ」

「へぇ・・・そうなんだぁ・・・。するする入っていくっていうか・・・すごい自然に食べられちゃう・・・」

「さっきお前の足を舐めただろ」

「・・・うん」

「俺は対象の足を舐めることによって、対象本人が気づいてないレベルの身体情報まで読み取ることができる」

「・・・はぃ?」

「その情報をもとに、お前の身体が必要なミネラルの量を調整して、お粥に混ぜ込んだわけだ」

「・・・なんの念能力なの、それぇ・・・何の役に立つのぉ・・・」

「今、役に立ってるだろうが」

「そうだけど、そうだけど・・・なんか納得いかないぃ・・・」

「よしよし、全部食べたな」

「ご馳走さまでした、おいしかった」

「おれは食器下げてから、帰るから。また大人しく寝ておけよ。じゃあ、またな」

「うん・・・ありがとぉ・・・」


「・・・・・・今日は、何にもさせられなかった」

「汗も、おしっこも・・・。足だけちょっと舐められたけど、お粥作るためだったんだろうし・・・」

「・・・病気の時は、ふつうに優しいんだ・・・。ずっと風邪ひいてたいなぁ・・・」

「・・・・・・」zzz


「うう、おはよ~、お父さん、お母さん・・・・・・」

「おお、もう起き上がって大丈夫なのか?」

「なんでうちで朝ご飯食べてるのぉ!」

「昨晩帰ろうとしたら、引き止められちゃってなあ。一晩泊めていただいたんだ」

「だめ!こっち見ないで!ほんとだめだから、今の顔だけはだめだからぁ!」


190 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 00:22:11 7YAK1IYo0

「うぅ・・・最悪な顔みられちゃったよぉ・・・」

「何がそんなに嫌なのか、さっぱり分からない」

「だってぇ・・・」

「いつも通り可愛かったじゃないか」

「!?」

「・・・な、なんだ。目つきが怖いぞ」

「もっかい言って?」

「目つきが怖い」

「ちがうぅ、そっちじゃなくてぇ!いつも通りのほうですぅ!」

「可愛かった」

「もう一回」

「可愛かった」

「・・・へへぇ・・・」

「あ、どうもありがとうございます、お母さん。はい、コーヒーで、ええ、ブラックのままで平気です」

「あああああああああああ!お母さんいるしぃ!」

「そりゃあ家なんだからいるだろう。大丈夫か?まだ熱あるんじゃないのか?」

「ううううう、お母さんいる前で可愛いとか言わないでよぉ・・・」

「誰の前だろうが可愛いものは可愛い」

「・・・・・・へへぇ・・・」


196 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 00:35:29 7YAK1IYo0

「――ていうことがあったんだぁ」

友1「へー」

「えへへ、いいでしょ。可愛いって言われちゃった」

友1「え、今のノロケだったの?そっか・・・・・・」

「・・・・・・なんだと思ってたの?」

友1「この変態も、相手が風邪の時くらいには普通程度に自重できるって話かなぁって」

「前にも言った気がするが、おれを変態と呼ぶんじゃない」

友1「・・・・・・今まさに目の前で、四つん這いになって背中に彼女乗せてる奴が、変態じゃなくて何なの?」

「俺を変態と呼んでいいのはこいつだけなんだ。他の人間からはそう呼ばれたくない」

友1「だって誰がどうみても変態じゃないの。あんたにとって変態って何?英語で言うと?」

「ダーリン?」

友1「脳内辞書腐ってんのかテメエ!ねえ、ほんとにこの男でいいの?ちょっとなんか、もう、突破してるよ?」

「だって好きなんだもん・・・」ナデナデ

友1「あーあー、そーんな幸せそうな顔して、変態の頭撫でちゃって・・・。最近毒されてきてない?」


「ハーイ、朝のHRはじめまーす、皆さん席についてくださーい。オラ、そこの人間椅子も解除解除!戻れ!」


211 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 01:16:58 7YAK1IYo0

「あれ、今日のお昼はカップラーメンなの?」

「ああ、だから残念ながら、床の上で犬食いはできない・・・っ!」

「・・・・・・ほんとに残念そうにいうよね・・・。でも、これで今日は普通にご飯食べられるねぇ」

「その代わりこれを用意してきた」

「タバスコ?」

「激辛の逸品だ。これを一瓶、全部、このカップ麺にぶちこんでくれ」

「・・・そんなに、辛いもの好きだったっけ?」

「どっちかというと・・・苦手だ」

「普通に食べようよぉ!」

「これがおれの普通なんだよ。さあやってくれ。この赤い悪魔の液体をどばっと」

「ううううううううう」

「おお、このニオイが既にもう・・・」

「これもう・・・食べ物じゃないよぉ。お腹壊すよ、舌が変になるよぉ。止めようよぉ」

「食べ物を粗末にしてはいけないんだぞ」

「最初っからやらなきゃいいでしょう・・・もぉ!どうなっても知らないからぁ・・・」

「おお、麺をかき混ぜるとまるでマグマのような・・・。さあ、覚悟完了だ。当方に迎撃の用意あり」

「ほんとに、ほんとにいいのぉ・・・?」

「武士に二言はない」

「・・・はぁ・・・んもう・・・。・・・じゃあ、食べなさい。一口残らず。ほら早く」

「はい!」

「・・・わたしが入れてあげたタバスコも残さず、器がきれいになるまで舐めなさい」

「はい!」

「・・・水も禁止、休憩もなし。一息に、でもゆっくり味わいながら食べなさいこのブタぁ・・・」

「はい!ああ、辛いです辛いです!ツライとカライは一緒です!あああああ!」

「(一緒に座ってだけでも、まだマシなのかなぁ・・・)」

225 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 01:52:41 7YAK1IYo0

「というわけで今日は知り合いのワイナリーにやって来たわけだが」

「・・・どういう交友関係なの?」

「いや、おれのじゃないよ。うちの親の知り合いだ。平凡な高校生にそんなコネがあるわけないだろう」

「・・・・・・・・・・・・・・・そうだよねぇ・・・」

「主旨としては、ブドウをつまみ食いしつつ、ワイン作りを体験してみようというものです」

「でも、ワイン飲めないよ?まだ未成年だし・・・」

「今日作ったワインもまだ飲めないんだから、ちょうどいいんだよ。成人したら、今日のワインを飲めばいい」

「あ、そっか。ワインって何年も寝かせたりするんだよねぇ。『もやしもん』で読んだあ」

「うちの両親がまだずっと若い頃にさ、ここで同じように一緒にワイン作ったことがあって」

「うん」

「そのワインをまだ何本も取っていて、何かの記念日の時に、大事に大事に飲んでるんだ」

「うわぁ、へぇ、いいなぁ、いいなぁ。そんな思い出のワインがあるって、すてきだねぇ・・・!」

「いいだろう?二人の仲と一緒に、ワインも時を重ねて熟成していくんだ・・・」

「うんうん・・・!」

「っていう感じの、気障なイベントが好きだろう、お前」

「・・・・・・好きだけど・・・気障じゃないもん・・・乙女だもん・・・」

「それで、そういう両親を見ていたものだから、おれもやってみたいなあ、と思ってさ」

「ええっ!?」

「なんだよ」

「え、あのっ、なんでもないのっ・・・(それってつまり・・・その結婚とか・・・うわわ・・・)」

「それじゃあ、ワインをつくってみましょうー!」


228 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 02:13:40 7YAK1IYo0

「『もやしもん』読んだんだろ?」

「『もやしもん』読んだよ・・・・・・」

「じゃあ、分かってただろうに。やってたろ、男の先輩二人組みが」

「やってたけどぉ、覚えてるけどぉ・・・うううううううう」

「さあ、踏んでくれ!踏み潰せブドウを!お前のその足で!二人のワインのために!」

「なんでわたしだけなのぉ・・・?せめて、一緒にやろうよぉ・・・」

「自分の足で作ったワイン飲んで何が楽しいんだよ!お前の足だから美味いんだろう!?」

「うううううううううう」ふみふみふみ

「おおおおおおお」

「でも、でもでも、ご両親のワインは二人で一緒に作ったんでしょう。わたしたちもそうしようよお・・・・・・」

「いいや、母親の足オンリーだ。そして、飲むのは父親一人だ」

「・・・ねぇ、ちょっと待って。待って、待ってね。あのね今すっごい怖いこと考えちゃったんだけどぉ」

「先回りして答えておくと、おれがこれまでお前にしてもらったことは全て、うちの両親の日常だ」

「いやあああああああああああ!なんで、なんでぇ!遺伝なのそれぇ!」

「馬鹿言うな、遺伝するわけないだろ。家風だよ」

「もっといやああああ!伝えないでそんなのぉ!」

「ほらほら、足が休んでるぞ、どんどん踏むんだ。オツベルの象を見習いなさい」

「ううううううううう」のんのんのんのん

「安心してくれ、疲れた足の筋肉は秘伝の足マッサージで解消するから」

「ううう、きくのそれぇ・・・・・・」

「500年間伝えられてきた技だぞ。信頼してくれていい」

「長すぎていやああああ!そんな昔からなにしてるのぉ、もぉ!」

「あ、樽を出るときは足拭いちゃだめだぞ」

「舐めるんでしょ!知ってるもん、分ってるもん!もお!指の一本一本まできれいにしてもらうからねっ!」


236 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 02:35:53 7YAK1IYo0

「『もやしもん』読んだんだろ?」

「『もやしもん』読んだよ・・・・・・」

「じゃあ、これからやることは分かるな」

「蒸したお米と、壷っぽい器って、あれでしょ・・・お酒でしょ。口で噛むやつぅ」

「――ファイナル・アンサー?」

「う、ううううるさいっ。んもう!やったげるから、さっさと寄越しなさいぃ!」

「いやあ、話が早くて助かるなあ」

「ううううううううう」むぐむぐむぐむぐむぐむぐ、てろり

「うちの父がそれは嬉しそうに、母が作った酒飲んでるのが羨ましくてさあ」

「(ああもう、この変態一家わぁ!)」むぐむぐむぐむぐむぐむぐ、てろり

「今から出来上がりが待ち遠しくてたまらないな」

「ねぇ~。ワインの時もそうだけどぉ、わたしだけが疲れるんだけどぉ・・・ずるいよぉ」

「いや、それは誤解だ。おれはおれで今まさに、苦しい戦いを強いられているんだ」

「なによぉ・・・なんもしてないのにぃ」むぐむぐむぐむぐむぐむぐ

「この壷のなかにためられた米を、今すぐ食べてしまいたいという衝動が凄いんだぞ!?」

「(こ、この人はぁ・・・!ほんとにぃ!んもー、もうもうっ、もううううううう!)」





242 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 02:50:08 7YAK1IYo0

「・・・・・・」チョイチョイ

「うん、なんだ、どうかした」

「・・・・・・」ちょんちょん

「なんだ、屈めばいいのか?こうか、こんな具合か?」

「・・・・・・」むちゅぅ

「んぐ!?」

「・・・・・・」てろてろてろてろてろ

「ん!んんん!んんんん!」

「・・・ぷはぁ・・・っ。・・・美味しかったでしょ、口移しのお米」

「・・・・・・」コクコク

「はぁ・・・もう・・・。あとでまたやってあげるからぁ、ちょっと大人しくしてなさい。わかったぁ?」

「・・・・・・」ブンブン

「じゃあ、ちょっとわたしの後ろに来て」

「うん」

「それで、後ろからぎゅぅってだっこしてて」

「うん」

「あと、そのままいい子いい子って頭なでて。ちゃんとわかってくれてる?
あなたのために、あなたのためだから、こんなことまで頑張ってるんだからね?」

「うん」なでなでなで


250 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 03:11:56 7YAK1IYo0

友1「あんたらってさあ、どこまでいってるの?」

「なにが?」

友1「なにがって。だからほら、もうつきあい出してけっこー長いのに、まだ処女なんでしょ?」

「え?」

友1「え、ってなに!?え!なにその顔!?うそっ、もうやってんの!?」

「や、やや、やってるとか、そういう言い方やめてよぉ・・・」

友1「くっそ、おいこの変態!てめえなに手出してやがんだ、おら、テメエ!」

「ふごふごふがふが」

「やっ・・・もう、くすぐったいから喋っちゃだめぇ・・・」

友1「女の尻の下でふがふが言ってんじゃねーよ、このばか!」

「た、叩かないでぇ~蹴らないでぇ~」

友1「ね、いつやったの?どんな風にやったの?どうだった?上手かったこいつ?」

「ふごふごふがが」

友1「お前には聞いてないから黙ってろ変態!ねね、どうだったのさ」

「どうって・・・ふ、ふつうだったよぉ・・・」

友1「ゼッタイ嘘。この変態が普通にセックスするわけないじゃん!」

「ほ、ほんとだもん!」

257 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 03:29:48 7YAK1IYo0

遡って某月某日

「あのね、真面目な、ほんと真剣な話なんだけどね。聞いて欲しいの」

「どうした、そんな改まって」

「えっとね、わたしも馬鹿じゃないから、こうやってね、そのね、お泊りするじゃない?」

「うん」

「意味っていうか、覚悟っていうか、決心っていうか。それはあるんだけど、いいんだけどぉ」

「うん」

「初めてだから、その、初めてぐらいは、あのね、ふっふつうにして欲しいなあ、なんて思ってて」

「うん」

「あ、足とかぁ、おしっ・・・おしっことか、そういうのはなしで・・・その・・・だ、だめ・・・かなあ?」

「・・・・・・ごめんな」

「え?」

「そんなことまで心配させてさ。普段から誤解させるようなことばっかりやってるおれが悪いんだけど
それでも、おれなりには、お前が大切にしてるもの、したがってるものが何かは分かってるつもりだし
おれもそれは、ちゃんと大切にしたいと思ってるから」

「や、そんなの、えっと、そんな深刻に考えてくれなくても、別にいいんだけど・・・」

「だから、ちゃんと、ふつうにするから」

「・・・・・・ほんと?」

「でもあれだぞ、上手いか下手かはまた別だぞ?」

「そっ、そんなのどうでもいいよぉ・・・もう」

「じゃ、電気消すぞ・・・・・」

「うん・・・・・」

※以下ノーマル・プレイのためにてジャンル無関係のため省略

261 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 03:44:52 7YAK1IYo0

「――っていう感じで、すっごい優しくしてくれたの・・・・・・」

友1「うっそだあ」

「ほんとだよぉ!なんで嘘なのぉ~?」

友1「だって、こいつでしょ?この変態でしょ?いやーないない。絶対それ夢か何かだって」

「ふごご!ふごご!ふご!」

友1「黙れ変態、じっとしてろ」

「・・・・・・ほんとだもん、嘘じゃないもん。大切な・・・・・・大切な思い出だもん・・・だから、本当だもん・・・」

「ふごごご!ふごごごご!」(泣かしてんじゃねーよこのビッチが!とジェスチェーで訴えたい)

友1「あ、ちょっゴメンゴメン!わかった、信じるからさ、ほら泣かないでよ、ね?」

「・・・な、泣いてなんかないです~っ・・・」

友1「つーかさー、お前そーやってちゃんと出来るんならさあ、普段からまともに生きろよ!馬鹿か!」

「ふごごふごご」


「はーい下校時刻ですよー。玄関閉めますよー帰りましょうー。ってなに教室で顔面騎乗してんだてめえは!」

287 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 08:59:46 7YAK1IYo0

友1「おい変態、うるせーぞ」

「うるさい、話しかけるな」

友1「だからうるさいのは、てめーだって。腹の虫がこっちまで聞こえてんだよ」

「ねぇー・・・お昼ご飯食べようよぉ・・・・・・」

友1「なにしてんのこいつ?ダイエット?」

「・・・・・・あのね、自分がお腹空いたのを我慢しながらね」

友1「うん」

「・・・・・・わたしがおいしいご飯食べてるのを見てるのが、いいんだって・・・」

友1「・・・変態態の四次元ポケットかよ。なんでも出てきやがるな、おい・・・」

「ふっふっふ、“飢餓”という意味のstarvationとかけて!マスターヴェイションと名付けた・・・ッ!」

友1「マジで死ね変態!北朝鮮でもいってこい!」

「さあ、飢えているおれを横目に見つつ、弁当に舌鼓を打ってくれ!」

「ううううううう、なんか、居た堪れなくて味がよくわからないよぉ・・・・・・」

「ああ、猛烈な飢餓感が・・・お前の食事をこうして見ているだけで、強烈な快感に変わる・・・!なんだこれは・・・ッ!?」

友1「お前がなんだこれはだよ!」

339 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 19:55:27 7YAK1IYo0

「はい、それでは今日はうどんを手作りしましょう」

「好きだけど…なんで急にうどんなの?」

「たまたま、いい小麦粉をもらったからさ。
よしっと、じゃあこれをよおく、力をこめて捏ねてくれ。もちろん足で」

「……うん、そんな気はね、してたんだぁ」

「察しがいいなあ」

「ねえ、これってラップ越しに踏んだほうが楽なんじゃ」

「駄目に決まってるだろう!?」

「って言うだろうなあって、ね。分かってたの…はぁ…。
いいですよぉーだ… 素足で踏めばいいんでしょう、もぉ…。
汗をいーっぱい練りこんでやるんだから…このこの」のんのんのんのん

「じゃあ、おれはおれで、お前が食べる分を手で捏ねてるから」

「……それ一緒に食べればいいのにぃ…・・・もう、ほんとばか…」


「おいしい?」

「うまい。うまいという言葉では言い表しがたいうまさだ。
感無量の味だ。 くう、ただの小麦の塊が何故こうもうまいのか」

「ふぅーん……よかったですねぇ。そんな嬉しそうな顔してぇ……まったくぅ。
あ、こらぁ、そんながっついて食べないのぉ。もっとちゃんと、よっっっく味わいながら食べてよねっ!」

341 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 20:02:58 7YAK1IYo0

友1「ういーっす」

「おはよー」

友1「んん?なんで鞄から上履き出してるの?」

「あ、これ?これはね、ちょっと……」

友1「まぁーた、あの変態がらみなんでしょ、どーせ」

「それは、その通りなんだけどぉ…あのね、たまに靴舐めたりするじゃない?」

友1「ああ、してるね。たまにってか、よくやってるよね、あの変態」

「だからね、いつ舐めても大丈夫なように、毎日持って帰って、家で洗ってるの」

友1「はああ!?」

「だ、だって、悪い黴菌とかついてたら困るし…。もちろん、すぐ汚れちゃうものだから、
ぜったい大丈夫ってわけじゃないけど、でも、出来る限りきれいにしておこうと思って…」

友1「よくまあやるね、そこまで……。毎日だなんて大変でしょーに」

「ううん、そうでもないの。三足あって、ローテーションしてるから。
毎日必ず洗わなきゃいけないってわけでもないの」

友1「……それさあ。いつ頃からやってるの?」

「えっと…最初に靴舐めたいって言われた日からかなぁ」

友1「・・・・・・はあ~、えらいわ、あんた。ほんと、すごい。なんか尊敬した」

「そ、そんなことないよぉ~。やんもう、頭ぐしゃぐしゃしないでぇ~」


342 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 20:04:25 7YAK1IYo0

友1「このブターとかこの犬ーとかさあ、変態を罵倒する時の台詞って、どうやって考えてんの?」

「どうって、えっと…参考資料をもとに・・・?」

友1「あるんだ!資料が!」

「うん・・・」

友1「なに、あの変態が貸してくれるわけ?こういうプレイがしたいですーって?」

「……ネットで、そういう系のところ探して。こういうこと言ってあげたら、
喜んでくれるのかなあって、みつけたのをメモして覚えてるの」

友1「ちょっと、あの変態野郎の骨、折ってくる」

「ど、どうしてぇー!?やめてぇ、折っちゃだめえええ!」

友1「だってさ、あんた頑張りすぎでしょ!骨の二、三本くらい折っとかないと不公平だって!」

「いいのいいの、好きだから、平気だから、全然大丈夫だからぁ!折らないでえ、折っちゃだめええええ」

343 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 20:07:46 7YAK1IYo0

「わ、このお店のラーメンおいしいねぇ」

「そうだろ。店の雰囲気もいいしな。高菜を先に食べても追い出されないし」

「どうしよう、なんか、いくらでも食べれちゃいそうだよ~」


「……ごめんなさい、嘘でしたぁ。もうお腹いっぱいです…」

「量多めだからな、無理して食べるな。残ったのはおれが食うから」

「うん、ごめんね…残り食べてくれる?」

「……」

「…食べてくれないの?」

「……」

「……んもぅ…わかりましたぁ。でも、恥ずかしいから…ちっちゃい声でいいでしょぉ…?」

「いいですとも!」

「……はぁ。ほらぁ、もっとこっち顔寄せて。耳貸しなさい、このばかぁ…」

「(ワクワクワク)」

「……わたしの食べ残しをめぐんであげるからぁ、感謝して食べなさい…」

「はい、いただきます」

「……ねぇ、おいしい?それ、わたしの残飯なんだよ…おいしいの…?」

「はい、とてもおいしいです」

「……本当なら、そのまま捨てられてたはずのゴミなんだよ?
今、あんたはゴミ食べてるんだよ?ねえ、わかってる?ゴミがおいしいの?」

「はい、おいしいです、とても」

「……汚らしい野良犬だもんねぇ、ゴミ漁りが大好きなんだねぇ。そうなんでしょお……?」

「好きです、大好きです」

「(ううう、ごめんなさいごめんなさい店員さんごめんなさいぃ。すっごくおいしかったですぅ…!)」

「すいません!店員さん、替え玉ください!」

347 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 20:15:14 7YAK1IYo0

「えへへ、懐かしくって、これ買っちゃった」

「うわ、ねるねるねるねだ」

「ね、一緒に食べよ…って、はいストップ、お口にチャック!」

「……まだ何も言ってないじゃあないか」

「言われなくても分かりますぅ。足の指はだめですぅ!
足が攣っちゃうでしょ、こんなちっちゃい容器じゃあ」

「それは確かに一理ある」

「その代わり、手の指で食べさせてあげるからぁ、それで我慢するの。いい?」

「うん。それはそれで有りだ。素晴らしい。ひゃっほう」


350 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 20:16:18 7YAK1IYo0

「――はい、あーん」

「あむ」

「うう、くっ、くすぐったいぃぃぃ…」

「むう、まさか指で食べるねるねるねるねがこんなに美味いとは。
タイムマシンで過去に遡って、幼少期の自分に教えてあげたい」

「そんなにおいしいんだ?」

「美味い。もう一回やってください」

「だーめ。交代です。今度はわたしに食べさせて」

「……指で?おれの?」

「あなたの指で。おいしいんでしょ?ほらぁ、はやくー」

「……じゃあ……はい」

「あむ」

「…………」

「ど、どうしたの?なんか顔真っ赤だよ?」

「いや、なんか…その…妙に恥ずかしくて…」

「へぇ~!ふぅーん、そうなんだぁ…。へえええええ」

「な、なんだよ」

「べっつにぃ…ふうん…舐めるのは平気な癖にねぇ。…ね、もう一回やって」

「待て。交代じゃないのか?」

「交代は今後なしです。ほらぁ、早くもう一回。指を出しなさい指を~!」

「いやちょっと、頼むから勘弁してください。ほんと頼みます」

「駄目です~。許しません~」

356 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 20:26:14 7YAK1IYo0

友1「お前、殴られたりするのは好きじゃないの?」

「いや、ふつうに好きだが」

友1「…さらりと言うなよ。ふつうは嫌いなんだよオイ」

「出来ることなら殴打されたり絞められたり折られたり刺されたり潰されたりもしたいんだが」

「いやですううう!ぜったいイヤッ!」

「…と言ってやってくれないので、諦めている。
あ、でも一回だけボッコボコにされて病院送りにしてもらえたのは良い思い出です」

友1「え…?あ!あれか!あの時の入院って、え、そうなの!?」

「ば、ばらしちゃだめぇ~」

友1「確か骨折してたろ?すごいな、やるじゃん。へえ、折ったんだ…」

「うううううう、なんか、なんかうわーってなって、わけわかんなくなっちゃって、
気がついた時にはもう……本当に反省してますぅ……」

「いやあ、あれは嬉しかったなあ。特に気絶する瞬間が最高だった。
うわあ、おれこいつに蹴られて気失うんだって思ったら、もう!
骨に伝わる振動が、天国の扉をノックする音に聞こえたね
あんまり嬉しかったから、治療受けながら医者や看護師の人たちにすっごい自慢しちゃったくらいだ」

「あー!あー!それで!それででしょう!わかったあ!
なんかお見舞いに行ったら、なんかすっごい変な目で見られてたもん!ううううううう」

「担当の先生に頼み込んで、骨折部分のレントゲンのコピーもらったんだ。おれの宝物だよ」

362 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 21:01:12 7YAK1IYo0

友1「なっなんじゃこりゃあー!」

「どうしたの?」もぐもぐ

「おい、うるさいぞ、そこの優作」

友1「え、なにこれ、なんかいつもと逆じゃない?逆でしょ!?

ちょっ、なにがあったの?『俺がお前でお前が俺で』なの!?雷!?頭ぶつけた!?
なんでお前の方が、この子に弁当食べさせてんのよ!ぎゃーしかも指で!箸使え箸!」

「・・・・・・仕方ないだろ。今日はどうしても、こうやって食べるって言って聞かないんだ」

「えへへ。おいしぃ~」

友1「あんたもそんな、だ、駄目でしょ!?おいしーじゃないでしょ
こんな変態の指、嬉しそうにしゃぶってちゃ駄目だって!
ああ、ちょっと!それはやばいって!カップヨーグルトはやばいって絵的に!スプーンあるじゃん!
そんな白い粘液がからまった指を、あーもう、そんな舐めちゃって!
うわっ、ちょっ・・・ええ、いいのこれ・・・昼間の教室でちょっとぉ・・・おぉ・・・すげぇ」

「・・・・・・お前まじでやめろそれ」

「えへへへぇ、ねぇ見て見て、顔見てぇ」

友1「顔?こいつの顔?・・・・・・うわ、何この赤面野郎。耳まで真っ赤じゃん」

「・・・・・・う、うるせぇー・・・」

友1「なに、照れてんの?照れてんのかお前!バッカじゃねーの、バァッカじゃねーのぉ!
靴舐める方がずっと恥かしいだろうが、おい。何を今更照れてんだよテメエ
うわっ、きもっ、こいつの照れた顔まじでキモイ!似合ってねーんだよ変態のくせによぉ!」

「・・・・・・くっ・・・ちくしょう・・・」

「えへへへへぇ、ね、かわいいでしょー?」

友1「・・・・・・は?」

「赤くなっちゃってぇ、かーわいいねぇー?うふふふふ」

友1「いや。いやいやいや。ないから、それはない。可愛くないって、おい、しっかりしな!目ぇ覚ませ!」


380 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 22:09:21 7YAK1IYo0

友1「おい変態。お前、体育祭の競技ガンガン出すからな」

「はあ?なんだよそれ、いやだよ面倒くさい」

友1「うっせバカ。お前無駄に体力あるんだから出ろ。
うちのクラスは男子の戦力が不足気味なんだよ」

「スポーツとか嫌いなんだよ…何が面白いんだあんなの」

友1「ねぇ、あんたからもこの変態に真面目に参加するように言ってやってよ。
あんたが命令すれば、こいつホイホイ言うこときくでしょ」

「えぇ…でもぉ…」

「くっ、そうきたか…!」

友1「へっへ。この子に命令されるの大好きなんだろ?逆らえないんだろ?」

「ああ、好きだ。大好きだ。特に高圧的で理不尽な命令に従うのがたまらない」

「あの……わたしはあんまり好きじゃないんだけどぉ……」

友1「いいから、ほら。ちょちょいと命令しちゃってよ」

「えっと、じゃあ、お願いでいい?体育祭に、ちゃんと参加してくれる?」

「おれに体育祭で必死になって走り回って欲しいと、そういうわけだな。――だが断る」

「・・・・・・そっかぁ。あのね、いやだって」

友1「だって。じゃなくてさぁ。あんたも偶には、この変態野郎のカッコイイとこ見たいでしょ?」

「んーでもぅ・・・あんまり目立ったりすると、女の子に人気出ちゃうかもしれないし。それはなんかやだなぁ」

友1「いやいや、でないから!人気なんかもうゼロ越してとっくにマイナスだよこいつは!」


383 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 22:13:39 7YAK1IYo0

友1「お前だってさあ、苦しいの好きなんだろ?」

「いやあ、正しくはこいつに苦しめられるのが好きなんだが」

友1「全力で走ると苦しいだろ。全身の筋肉と肺と心臓が苦しくて苦しくてどうしようもないだろ」

「・・・・・・なにやら興味深い話が聞けそうじゃあないか。続けてくれ」

友1「お前がそういう苦しい辛い思いをして走ってる時にさ、この子が何してると思う?
応援してるだろ?この子のことだから一瞬も逃さずに、それはそれは一生懸命応援するよ
つまり、お前が苦しくて辛い思いをしててもう限界を迎えそうだってのに、
まだ耐えてもっと走れって、もっと苦しい思いをしろって願いながら、お前を見てるんだ」

「・・・・・・な、なんということだ!おれは、おれはスポーツを誤解していた。まさかそんな楽しみかたがあるとは」

「ねえ、待ってぇ。それ変でしょぉ、へんだよぉ、ねえっ・・・!」

友1「どうよ?出たくなってきただろ、ああん?」

「ああ、もちろんだ。好きなだけ、いやもう限界までおれをエントリーしておいてくれ」

「うううう、もっとふつうに楽しもうよぉ・・・」

「応援していてくれ。倒れるまで走り続けてみせよう」


友1「ほんとに倒れるまで走ったのは、うん、すごいと思うわ」

「ゼヒーゼヒーゼヒー・・・」

「ううううう、しっかりしてぇ・・・しんじゃだめぇ・・・!」

友1「100m、200m、400m、800m、1500mで全部一位だもん、大したもんよ。
後は最後のリレーまでそうやって膝枕で寝てていいから。じゃねー」

「・・・・・・ゥゥ・・・」

「え、なぁに?お水が欲しいの?」

「・・・・・・・・・・・・膝枕じゃなく・・・・・・尻の下に・・・・・・」

「・・・・・・しらないもお!こっちは真剣に心配してるのにい!」

385 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 22:16:55 7YAK1IYo0

後輩「あのっ、先輩一緒に来てください!」

「・・・・・・おれ?」

友1「借り人競争はルール上、拒否権ないからいってきなさいよ」

「・・・・・しょうがないなあ。じゃあ行ってくる」

「・・・・・・むー」

友1「・・・・・・なにむくれてンの?」

「手ぇ繋いで走ってる・・・」

友1「そういう競技なんだから仕方ないでしょーが」

「でも、手繋いでる・・・・・・」

友1「あんたって、けっこう嫉妬深いよね・・・」

「あ!ねぇ、なんて書いてあったんだろ?紙に書かれてる条件の人を連れてくんでしょ?」

友1「さぁ?学内の有名人とか、一位獲った人とかじゃないの?」

「・・・・・・『好きな人』だったらどうしよう・・・」

友1「ないから。それはないから。あの男に惚れてるのはあんただけだから」

「・・・・・・『憧れの人』とかぁ・・・・・・」

友1「だから、ないって」


「ただいま、っと」

友1「はいお疲れさん」

「ん?どうした、顔が変だぞ」

「手。手ぇ出して。さっき、後輩の子と繋いでた方の手」

「なんかしらんけど、ほれ」

「・・・はむ」

「おわぁっ、ちょっ、指を舐めるな!周りに人がいるんだぞ、おいこらやめろって」

「だめですぅー。きれいになるまでじっとしてて」

友1「(マジで相当情念深いなこの子・・・)」

391 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 22:30:32 7YAK1IYo0

「――そうしたらねぇ。あ、メールだ」


「――その時ににねぇ。あ、メール」


「――それからねぇ。あ、メール」


「――だったんだー。あ、メール」

友1「ねえ、さっきからメールきてるけど、返さなくていいの?あんたの愛しい変態からでしょ?」

「だって、すぐ返事すると怒るんだもん・・・・・・」

友1「はあ?」

「メールの返事はね、もらってから最低でも3時間後じゃないと出しちゃ駄目なの」

友1「・・・わけわかんない。だって、いっぱい送ってきてるんでしょ?」

「メールを送った後でね、返事がこなくてやきもきしながら待ってるのが、好きなんだって」

友1「うーわー・・・さすが変態のデパート・・・レベルがちがうわ」

「メールいっぱい送って、一通も返事来なかった次の日にね
なに食わない顔で挨拶してくるわたしに会うのが、すっごい楽しみなんだって」

友1「いやもー、M(マゾ)1グランプリで優勝狙えるよ・・・・・・」

「だから、わたし、あんまりメール出せないの・・・いっぱい書きたいことあるんだけどなあ」

403 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 22:56:26 7YAK1IYo0

「なんだろ、教室のドアのとこに人がいっぱいいるね?」

友1「あー、あれよ、体育祭の爆走を見て、この変態をスカウトしにきた部活の人でしょ」

「そうなの?でも、じゃあなんで中に入ってこないの?」

友1「それはねー、スカウトしたい当人が、床に膝ついて女生徒の靴を舐めてるからだよー」

「ハァハァハァハァハァハァ」

友1「このクラスじゃ半ば日常と化してるけど、話には聞いていても実際見るとドン引きだからねー」

「ううううう、なんか、なんかああやって改めてじろじろ見られると恥かしいよお~・・・」

友1「クラスの人間は今更過ぎて、誰も気にしないからね。なんか新鮮だわ」

「ハァハァハァハァハァハァ」

417 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 23:50:44 7YAK1IYo0

「さて、おうちでカキ氷を作って食べましょうー」

「・・・・・・おっしこかけたら溶けちゃうよ?」

「・・・・・・そこまで先回りされると、ちょっと悲しいな」

「他に考えようがないでしょう、もお・・・。氷とシロップしかないんだからあ・・・」

「その通り、おれはカキ氷の上にお前の尿をたっぷりかけて食べるつもりだ」

「いっ、いちいち言わなくていいですう、もうっ!」

「でもそうだな、溶けちゃうよなあ・・・言われてみればその通りだった・・・どうしよう」

「・・・・・・考えてなかったのぉ?」

「昨日の夜にさ、暑いからカキ氷食いたい→シロップ→尿!って思ったら
もうお前の尿のことしか考えらなくなって、氷の温度とかすっかり失念してたよ・・・」

「ううううううう、ばかだ・・・ほんとばかだこのひとぉ・・・」

「そうだよなあ・・・氷にあったかい尿かけたら、ぬるくて薄い尿になるだけだもんなあ
かといって、尿を冷やすと新鮮さが失われて風味が抜けちゃうしなあ・・・」

「(・・・・・・そこまでがっかりするようなことかなあ・・・もう・・・)」

「どうするかな・・・もう口の中が尿の気分だから絶対食いたいけど、そのまま飲む気分じゃないし」

「な、なにいってるのお・・・もお・・・わたしのおしっこを食材にしないでよお・・・・・・」

「あ。今の食材で思いついた」

「・・・なあにぃ?」


420 : 愛のVIP戦... - 2008/12/04 23:59:47 7YAK1IYo0

「『美味しんにょう』

「・・・・・・ふぇ?」

「『究極の女尿(メニョウ)VS至高の女尿(メニョウ)』で勝負してはどうだろう?」

「なんの企画それえええ!やめてね、わたし、あなた以外の人に飲ませたりするのやだからね!?」

「そんなの、おれだっていやだよ。他の人間には一滴たりとも渡したくない。
正直、下水道に流してしまうのさえ、耐え難いものがあるんだぞ」

「あうううううへんたいすぎるううううう・・・・・・でもすきぃ・・・」

「ああ、でもどうしよう。くそ、カキ氷のショックでなにも考えられない・・・・・・」

「・・・・・・あのね」

「うん?」

「わたしが、何かその、あなたの気に入るような方法を考えたらね
明日一緒にお出かけしてくれる?明日一日ふつうに、その・・・そういう・・・おしっこ・・・とかなしで」

「ああ、もちろん」

「・・・・・・ソーメンのね、メン汁にしたらどうかなって思ったんだけど・・・」

「お前天才!?すごいなおい、よくそんなこと思いついたなあ!」

「いやあああ!ほめないでええええ!そんなことでそんなにほめないでええええええ!」

「いや、もう、すごいよ。今日から『ニョーロマンサー』と名乗っていいよ」

「いりませんっ、そんな恥かしいのっ・・・!」

「よし、じゃあ早速お湯をわかしてソーメンを茹でよう!」

「・・・じゃあ、明日、一緒におでかけしてくれる?水族館いきたいの・・・」

「いいよいいよ、どこでも付き合うよ。完璧にお前の好みに合わせて行動するよ」

「・・・えへへ・・・やったぁ。ひさしぶりにデートだぁ・・・」


421 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 00:03:48 lz7TyFw+O

湯で茹でる ×

尿で茹でる ○

422 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 00:06:20 Tk43ErSR0

>>421
「馬鹿なことを!尿を沸騰させたら、せっかくの香気が飛んでしまうだろう!?」

431 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 00:20:41 Tk43ErSR0

「あのね、明日のお昼は、ふつうに一緒に座って食べない?」

「ええー」

「あなたの分の、サンドイッチのお弁当つくって持ってくから」

「ううーん」

「・・・・・・パン生地を足でこねて、パン焼くし・・・」

「!」

「・・・・・・ハンバーグ・サンドのハンバーグも足でこねるし・・・」

「!?」

「・・・・・・ポテトサラダ・サンドのポテトも足でかきまぜるし・・・」

「くぅ!」

「・・・・・・タマゴ・サンドのタマゴサラダも足で潰すし・・・」

「はぅ!」

「・・・・・・ツナ・サンドのツナサラダも足で混ぜてあげるけど、それでも・・・だめぇ?」

「いや、もう断れるはずがないって、わかってるでしょ?」

「わーい」


「どう?おいしい?」

「うん、すっごいおいしい」

友1「うわーなんかすっごいふつうに食べてるじゃん・・・・・・こいつ偽者?」

「ちょっとねぇ、扱い方がわかってきたんだぁ」


445 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 00:52:06 Tk43ErSR0

「迎えにきたぞー」

「ごめんね、お母さんまだ帰ってこなくて、着付けできないの。もうちょっと待ってくれる?」

「浴衣だろ?おれ出来るからやってやるよ」

「・・・・・・なんでできるの?」

「なんでって、うちの父から習ったんだよ」

「そっかぁ、おかあさ・・・あれ、お、おとうさん?なんでお父さん?」

「父が着付け出来なかったら、うちの母はどうやって着物着ればいいんだ?」

「そっかぁ・・・そういうおうちなんだっけ・・・・・・」

「ほら、肌着になって浴衣に袖通して来い。パパッとやるから」


「よしできた」

「うう・・・うちのお母さんより手際がいい・・・・・・」

「うん、可愛い可愛い」

「か、かわいい?ほんと?ほんとにかわいい?」

「可愛いって。客観的に見て、ナルホドくんも異議を挟めないくらい可愛いから」

「ナルホドくんはどうでもいいんですぅ・・・!ね、かわいい?あなたの目から見て、かわいい?」

「可愛いよ?」

「・・・えへへへへ・・・・」


463 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 01:49:27 Tk43ErSR0

「なあ、夕涼みに散歩に出かけないか」

「うん、いいよぉ。行こ行こ~」

「じゃあ、これ。リード持って」

「ふぇ?犬飼いはじめたの?」

「いや、おれ用のリードだ」

「・・・く、くびわしてるしいいいいいい!」

「いいだろう、昨日ペットショップで買ってきた。ちゃんと犬用なんだぞ」

「全然よくないですう!なんで得意げなのお、もおおおお!」

「このタグにはちゃんと、飼い主情報としてお前の名前と住所が」

「そっ、そういうところに気を回さないでえええ・・・うれしくないからあ・・・!」

「それより、ほら、行こうぜ、散歩」

「やだっやだあ!こんなの、こんなの無理いいいい。ご近所さんの目がこわいいい!」

「大丈夫だって。この辺の、うちのご近所さんは、うちの両親に見慣れてるから」

「あー!あー!やめてー!想像させないでえ!あー!想像しちゃったもうううう!」

「これでもけっこう妥協してるんだぞ。ちゃんと服着てるし、立って歩いてるし」

「だきょう?だきょうって、どういうことぉ?」

「本当なら全裸の上に四つん這いになって」

「ぜえったいやだあ!そんなの、そんなのぜったいやんないからねぇ!?ぜったい!」

「ほらいくぞ、ご主人様」

「うううううう、とうとう学校と家を出て、公共の場にまでぇ・・・」

「おい、ちゃんとついてきてくれないと、リードの長さが足りなくておれの首がぐえ・・・・・・」

「やっ、もう!ねぇだいじょうぶ!?」

「・・・・・・げほっ・・・これはこれで、たまらない従属感が・・・」

「ああああもう!このへんたいいいい・・・っ!わかったわよぉ・・・いきますよぅ・・・ううう」

「ワンワン!」

「ワンワンじゃない!ばか!もう、この馬鹿犬っ!よろこんでんじゃないのっ・・・!」
ああもう、どうか誰にも見られませんように・・・お願いします神様・・・」


友1「うわ・・・お前らとうとう、そういうアイテムまで使い出してンの・・・・?」

「いやああああああああああああ!なんであうのおおおおお!」

487 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 03:27:58 Tk43ErSR0

友1「よっ、おたくのワンちゃん今朝も元気?」

「いっいじめないでええ・・・・・・」

友1「いやーマジでびっくりしたわ。また一歩、二人で主従の階段を下ったね、お前ら・・・」

「ううううう、いやだって、いやだって言ったのにぃ言ったのにぃ・・・」

友1「もう、ここまできたら、しっかり調教した方がいいんじゃねーの?」

「ちょうきょうって、どういうことぉ・・・?」

友1「だから、本格的に犬扱いして、待てとかお預けとか、教え込んだら?」

「やだあ!やだぁそんなのお!彼氏だもん!犬じゃないもん!」

友1「彼氏は首輪しねーだろー。今のまま調子に乗らせると、どんどん暴走するぞ、あんたのワンちゃん」

「ううううううう」

友1「散歩途中で、その辺の木や電柱に小便するのを見てて欲しいとかさあ」

「・・・う」

友1「もうやったの!?昨日のうちに!?」

「やめてって、いやだって言ったんだよお!?でも、どうしてもって聞いてくれなくてええええ!」

友1「うっわー・・・ほらみろ、あんたが最後のラインで甘いもんだから、図に乗ってんだよ」

「ううううう、そうなのかなあ、だめなのかなあ・・・」


563 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 18:57:25 Tk43ErSR0

今の俺の状況をこの二人に託すとこんな感じ

「保守」

「ほ」

「ほしゅ」

「☆」

「なんで保守してるのおおお!もうっ、落としてえええ!」

「ほしゅっと」

「保守しないでえええ!ないからぁ、もうネタないからぁ!」

「嘘だッ!」

「う、嘘じゃないですぅ、そんなに妄想できないもん・・・」

「授業中にニヤニヤ不気味な笑いを浮かべていたことを、おれは知っているぞ」

「ううううううううう」

「さあ、その脳内に蓄えた妄想を書き出す作業に戻るんだ
君がッ!書くまでッ!保守するのをやめないッ!」

565 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 19:04:07 Tk43ErSR0

「女の子が台所で料理してる立ち姿っていいよなあ」

「そう?そういうものなの?」

「こう、トントンと野菜を刻むまな板の音とかさ」

「ふぅん」とんとん

「おれも一緒に刻まれたいとか思っちゃうよね」

「いやああ!怖いこといわないでようううう!」

「・・・・・・なあ、ちょっとでいいから、おれも包丁で切ってくれないか」

「いやですう!ぜったいにいやあ!やだ、ちょっと、包丁に顔近づけないでええ!」

「なんだよ、ずるいぞニンジンやジャガイモばっかり切り刻んで!おれだってお前に切られたいのに」

「野菜と自分を比べないでよぉ・・・そこまで生命を平等に見ないでもいいでしょぉ・・・」

「いいなあ、ジャガイモのやつ、ピーラーで皮剥いてもらっていいなあ」

「やっ、やめてえええ!怖いこと想像しちゃうからやめてええ!どかーん!どかーん!」


568 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 19:10:29 Tk43ErSR0

「うわっ・・・そんなに強くごしごし擦って・・・」

「・・・・・・」

「え、おぉ、そんな絶妙な角度で中にっ・・・」

「・・・・・・」

「指をそんな・・・中に突っ込んで・・・うわっ・・・ほじくって掻きまわすなんて・・・」

「・・・・・・」

「上から・・・そんな一気に深く中まで・・・!え、今度は下からって、おい・・・」

「・・・・・・」

「ちょっ、そんな・・・今終ったばかりなのに・・・またもう一回とか・・・っ!」

「・・・・・・」

「・・・はぁ・・・もう・・・もう抜きすぎて、すっかり骨抜きだよ・・・」

「お魚さばいてる横で変なアフレコするのやめてよぉ・・・」

※順に、鱗を取り、腹に包丁を入れ、内臓を取り出し、三枚に下ろして、骨抜きで目立つ骨を抜いています
※エロイ妄想をした人は病院での診察をおすすめします


569 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 19:17:47 Tk43ErSR0

「大根っていいよなあ」

「うん。おいしいし、安いし、色んな料理に使えていいよねぇ」

「いや、そうじゃなくてさ」

「・・・なによう、また変なことでしょぉ・・・」

「固くて太いの握られて、その先端を激しく擦られて、白いべちゃべちゃしたのを出すだろ」

「大根おろしって言えばいいでしょう!もぉ・・・!」

「いいなあ大根。おれも大根おろしのように、下し金で削られたい」

「またもう、そういう変なこと考えてぇ・・・・・・!・・・・・・ふ・・・筆おろし、してあげたじゃない・・・」

「お前さ、そういう親父ギャグはどうかと思うよ、おれ・・・」

「そっ、そっちから言い出したくせにいいい・・・!ずるいよおおぉ・・・・!」

「それと、赤いものも一緒に混じってたから、紅葉おろしと呼ぶべきだろう」

「わっ、わたしの思い出を汚さないでよおお!もう!もお!このっ!このこのぉ!」

「わ、こら大根で叩くんじゃない。おれはタコじゃないぞ。あとどうせなら下し金で叩いて欲しい!」

「うるさいうるさいっ!もう、だまんなさいいい!」


570 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 19:25:43 Tk43ErSR0

「ごちそうさまでした」

「おそまつさまでしたぁ。・・・・・・ねぇ、おいしかった?」

「ああ、おいしかったよ。ありがとう」

「えへへ、どうしたしまして・・・(ううう、ふつうに作って、ふつうに食べてもらって
ふつうに喜んでくれたよう・・・。うれしすぎるぅ・・・今日は記念日に覚えとくぅ・・・)」

「でも、そうだなあ」

「え、なぁに?ひょっとして食べ足りなかった?

「いや。食べ足りないじゃなく、食べられたい」

「ふぇ?」

「おれも、肉じゃがや焼き魚や白いご飯のように、お前に齧られて咀嚼されて飲み下されたいなあ、って」

「やだああ!そんなのやだあああ!カニバリズムとかやめてよおおおお!」

「食べられる方だから、カニバられリズムだな。ああ、おれもカニバられたい・・・・・・」

「やっ、やめてね!?どこかの無人島にわざと漂着しようとか、そういうのやめてね!?」
そんなことになっても、わたしぜったい、ぜったいに食べたりしないからねぇ!」

「いや、そんな無茶苦茶な行動力はおれにはないよ・・・変態だろそれじゃあ・・・・・」

「う、うう・・・嘘だもん・・・それくらいやりかねないもん・・・・・・わかってるんだからぁ・・・」


573 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 19:39:15 Tk43ErSR0

「食べられてなにが嬉しいのよぅ・・・わかんないよぅ・・・」

「だってなあ、食べられるってことは、おれの体の一部が吸収されて
お前の体の一部なるわけだろ。そうやって永久に一つになれるなんて、最高じゃないか」

「でもぉ・・・全身の分子も一定期間後には全部交換されるから、永久ってことはないと思うの・・・」

「・・・・・・そういう情緒のないつっこみは、要らないと思うんだ」

「とにかくぅ・・・わたしはぜったい、なにをどうされたって、あなたのお肉とか食べませんからねっ!」

「小さく切り刻んでハンバーグに混ぜ込むとかして、味が分からないようにすれば大丈夫だって」

「やですう!もう!こどもの好き嫌いじゃないのぉ・・・!」

「そうか・・・・・・素材の味を隠して誤魔化すのではなく、逆に素材の味を最大限に引き出して
食べさせるべきだということか・・・・・確かに人肉のうっぷすっぷした感じは苦手な人が多いかもしれない」

「味の問題じゃないですぅ!おいしくてもやですう!っていうかおいしかったら怖いでしょおおお!」

「・・・・・・そんなに、嫌かあ。そっか・・・・・・それじゃあ、仕方ないか・・・・・・」

「そっ、そこまでがっかりしないでよぉ・・・・・・なにぃ、わたしが悪いのこれぇ・・・・・・?」

「・・・・・・・・・・・・はあ」

「ううううう・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・しょうがないんだからぁ、もぉ・・・・・・」

「ん、なんだ?」

「・・・・・・あなたの細胞が含まれてれば、あなたの体の一部ってことで、いいでしょぉ?
の・・・飲んであげるからぁ、それで我慢するの、わかったぁ?
・・・・・・ほらぁ、やり難いから、もうちょっと足開いて・・・」

581 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 19:57:58 Tk43ErSR0

「おー、今日は満月だなあ」

「まんまるだねぇ」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・なぁ」

「なぁに?」

「・・・・・・月がきれいだな」

「そっ、そうだね・・・きれいだね・・・!

(はうう、夏目先生ありがとうございますう、先生天才ですぅ・・・・・・・!)」

「月っていいよなあ」

「・・・・・・うん」

「クレーターでボコボコだもんなあ」

「・・・・・・うん?」

「誕生以来、幾つもの隕石に衝突されて。大気がないから直撃されて。
その痕が生々しくずっと残っててさ。いいよなあ、おれにも一発くらい分けて欲しい」

「・・・・・・なにようぅ・・・せっかく、せっかく幸せに浸ってたのにぃ・・・
ときめいてたのにぃ・・・結局そっちの話だったのぉ、もう・・・・!」

「・・・・・・・・・・・・だって照れ臭いだろ・・・・・・」

「あっ、今なんか言ったぁ!あー、顔赤いー!赤くなってるぅ!」

「なってないから、普通だから、見ないでいいから・・・」

「だめですー!ほらぁこっち向いて、顔見せてよぉ、隠さないの、ほらぁ!」


583 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 20:09:16 Tk43ErSR0

「今日の体育、女子はサッカーか。いいなあ」

「わたし苦手だから、嬉しくないよぉ。蹴るの下手だからって、キーパーやらされるし・・・」

「翼くんがさ、ボールは友達だって言ってたけどさ」

「うん」

「友達なら、偶には交代してくれてもいいよな。おれだって、総勢22人の女子高生から
寄って集って蹴られて踏まれて跳ね回りたいよ。ゴールポストに叩きつけられたいよ
ああ、これからお前たちが使うサッカーボールになりたいなあ」

「ううううううう、この、このあしふぇちぃ・・・。爽やかな笑顔でなに言ってるのよお・・・・・・」


友1「くそっ!おい、キーパー!行ったぞ、止めろよぉー!」

「え、あわ、やっ・・・えぃっ・・・」

友1「おー、ナイス!ナイスセーブ!めずらしく止めたなぁ!」

「はぁ・・・とれたぁ・・・よかったぁ・・・えへへ」なでなで

友1「ヘイヘイ!こっち、早くこっちにボールだせ!」

「え・・・・・・や、やだ・・・・・・」

友1「はあ?」

「だって、このボール・・・またみんなに蹴られちゃう・・・・・・」

友1「当たり前だろサッカーやってんだから」

「だめぇ・・・他の人は蹴っちゃだめぇ、触っちゃだめなのぉ・・・これわたしのだもん・・・!」

友1「ばか、そりゃ学校の備品だっつーの。ほら、はーなーせー!」

「やだぁ!あげない~~!」


584 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 20:10:59 c4HB2wsB0

上げ足取るようで悪いんだが


男は女以外のヤツからのSな行為は受け付けないんじゃ(ry

587 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 20:16:03 Tk43ErSR0

>>584
「もちろん、こいつ一人にずっと蹴られてるのも穏やかな幸福でいいんだけど
愛しい女の足から他の女に向けてパスされてしまう時の絶望とか
逆に愛しい女の足に戻ってきたときの希望とか、無理矢理愛しい女の足から奪われる恐怖とか
愛しい女が自らおれを取り戻してくれる時の歓喜とか、そういうアクセントも楽しいじゃないか」

588 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 20:18:06 RTojN9tcO

>>587
共感してしまった自分がキモイ

589 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 20:18:48 29oLhEP40

>>587
俺が悪かった

590 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 20:19:54 c4HB2wsB0

>>587
あぁ、総勢22人から袋叩きにされることが嬉しいのではなく、その過程が楽しいわけか


納得できないこともない

591 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 20:20:24 Tk43ErSR0

「女子は、今日はバレーボールか」

「・・・・・・またぁ、ボールになりたいとか言う気でしょぉ」

「確かに、床めがけて叩きつけられるのはとても魅力的だ
でも、どうせならセパタクローのほうがいいな」

「せぱたくろー?」

「足でやるバレーボールみたいなものだ」

「ええ、ええ、そうでしょうねぇ。そんなことだろうと思いましたぁ・・・このへんたいわぁ・・・
そうやって、女の子の足ばかりにやにや眺めてればいいでしょう、ばかぁ・・・」

「いや、おれはお前の足しか見てないぞ」

「そうなの?それならいいけど・・・・・・って、だめぇ、もっと上のほうもちゃんと見ててよぉ」

「足の上のほうって、お前、昼間っからエロトークは止めろよ・・・学校だよここは」

「ちがいますううう!もっと、もっと上のほうですう!やっ、もう、変なとこみないでえええ・・・!」


593 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 20:31:32 Tk43ErSR0

>>587
男がボールになった場合

「よしよし、いっぱい蹴ってあげるからねぇ。ほらほら」

「おおおお・・・・・・最高だあ」

友1「ヘイ、パスパス!」

「あ、でも呼んでるから、ちょっと行ってきなさい。これは命令だよ」

「げえっ!」

友1「オラオラオラオラオラ」

「やめろ!蹴るなあ!お前じゃ嫌だあ!帰らせてくれえ!」

友1「いくぞー、パス!」

「はい、おかえりぃ。よしよし」

「おおおお・・・・・・怖かった、怖かったよ・・・」

友2「甘いっ、もらったぁ!」

「うわあああ!」

友2「ごーごー!へい、パース!」

「やめてくれえ!」

友3「ナイスパス!」

「うわあああ!死ぬ!死ぬう!殺せ!いっそ殺してくれえ!」

「えーい!」

「あ・・・・・・」

「助けにきてあげたよぉ。うれしい?」

「うれしい、すごいうれしいよ・・・ありがとう、ありがとう!」

「よしよし、わたしの足が一番でしょう?いいこだねぇ、いっぱいいっぱい蹴ってあげようねえ」

「おおおお・・・」


「どうですか、たまらないでしょう?」

597 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 20:43:12 Tk43ErSR0

「最近、フィギュアスケートってよくテレビに映るよね」

「そうだな。メディアへの露出が増えた感じがするな」

「いいよねぇ、フィギュアスケート。わたし、けっこう好きで見てるんだあ」

「おれも興味あるな」

「そうなの?えへへ、一緒だねぇ」

「あの靴がいいよな」

「一緒じゃないい・・・・・・!」

「お前の運動能力じゃ無理だろうけど、出来ることならあれ履かせてみたいって思うんだ」

「踏ませるんでしょ・・・どうせそれで踏まれたいって言うんでしょ・・・もう・・・」

「こういう選手を彼女にしてる奴ってさ、きっと毎晩、踏んでもらってるよな
自分の背中でトリプルアクセルとかやってもらってさ。いいぞ、次は四回転に挑戦だとか言ってさ」

「やるわけないでしょお、いうわけないでしょお・・・血だらけになっちゃうでしょう、それぇ・・・」

「女子供には分からないかもしれないが、それがいいんだぞ」

「あああああ、もう、もう、ほんとにもお・・・」

「選手の方も、リンクを男の背中だと思いながら演技に臨んだりしてるんだな、きっと」

「あ、あ、謝れ!謝んなさい、もう!頑張ってる選手の人たちに、テレビ越しにゴメンナサイしなさいぃ!」


600 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 20:49:34 Tk43ErSR0

「クリスマスプレゼントに、なにか欲しいものある?」

「そうだなあ、ほら、クリスマスになると出てくる、あれ
赤いブーツにお菓子つまったやつ、あるだろ。あんな感じで」

「ちっちゃい頃には欲しくておねだりしたけど・・・あのお菓子がいいの?」

「あんな感じで、お前の履き古しのブーツのなかに」

「ふぇ?」

「お前の汗が染みついた靴下とパンツを詰め込んだものとか、どうかな?」

「どうもこうもないですう!却下ですう!どうするのそんなのお!」

「どうするって、言っていいのか。聞きたいのか」

「だめええええええ、聞きたくないからやめてええええ」

「まず、底の深い鍋を用意するだろ。それで」

「あー!あー!どかーん!どかーん!知りたくないからやめてえええ!」


604 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 21:05:09 Tk43ErSR0

「あとは、アクセサリーとか」

「アクセ・・・?でも、そういうのしないでしょう?」

「首輪とか手錠とか足枷とか猿轡とか
お前がそういうのを選んで贈ってくれたら、もう一生それつけてる
ぶっちゃけそれならすっごい欲しい。お前の手で付けて貰ったらもう・・・」

「そういうのはアクセサリーって言わないんですぅ!」

「じゃ、マフラー」

「マ!マフ、ラー?・・・・・・マフラーって、あのマフラー?
首に巻いてあったかくする、あのマフラーのこと?」

「バイクや車のマフラーもらってどうすんだよ。そのマフラーだよ」

「え・・・だって、だって・・・・・・ふつうだよ?」

「・・・・・・ふつうのプレゼント贈りたいんじゃなかったのか、お前は」

「そうだけどぉ・・・ほんとうにマフラーでいいの?」

「マフラーがいい。首にギュウッと縛り付けるあたり、首輪と似たようなものだしな」

「似てないですう・・・もう、マフラーにそんな意味みつけてるの、世界中であなただけだと思うぅ・・・・・・
でも、マフラーかぁ。マフラー・・・・・・て、手作りしちゃおうかなぁ、なんて・・・だめ?」

「なんでそんなこと聞くんだ?」

「だって、手編みのマフラーなんて、重いかなあって・・・」

「重くないだろ。嬉しいに決まってるだろう」

「ほんと?じゃ、じゃあこれから頑張って編む!」

「でも、無理するなよ?」

「えへへ、大丈夫だよぅ、嬉しいから、いっぱい頑張れちゃうもん」


607 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 21:26:50 Tk43ErSR0

「それで、お前はなにがいい?」

「?」

「だから、プレゼントの話だろ。なにが欲しい?」

「・・・・・・くれるの?」

「やるよ、当たり前だよ。なんで貰うだけなんだ、ヒモかおれは
お前にヒモで縛られるなら望むところだけど、ヒモになる気はないぞ」

「んー、なんでもいい」

「・・・・・・なんでもいいが一番困るのよねぇって、お母さんに言われたことあるだろ?」

「だって、何をもらっても嬉しいもん」

「いいのか?お前が嫌がるようなものを、おれが選ぶかもしれないぞ?それでもいいのか」

「いいよ?」

「う」

「あなたがわたしのために選んで、贈ってくれたものなら
それがどんなものだったとしても、ぜったいに嬉しいもの。だから、なんでもいいよ」

「・・・・・・ようし、それじゃあ、楽しみにしとけよ」

「うん、楽しみにしてるー。あ、でもぉ・・・」

「なに?」

「プレゼントのために、無理はしないでね?」


611 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 22:09:14 Tk43ErSR0

「ねえ、これってまさか・・・」

「大人用紙おむつ」

「しないよ!?わたし、こんなのつけないからね!?」

「いや、なんでお前におむつさせるんだよ」

「え・・・だって、わたしにおむつはかせて、それでその・・・・・・おしっこさせよう、とか・・・・・・?」

「なにを言ってるんだ。吸水性ポリマーに吸わせるお前の尿はねえ!おれのだぞ!?」

「わ、わたしのですぅ・・・・・。じゃあ、どう使うのぉ、これ」

「お前が使わないんだから、おれが使うに決まってるだろう」

「・・・・・・な、なんで?宇宙でもいくの?ダイビングするの?」

「いいか。これ着けて、普通に服着て、お前と一緒に出かけるだろ」

「うん・・・・・・」

「それで、お前に命令されて、街中で排尿するわけだ。電車の中とか店内で」

「またああああ!またそういう変態っぽいことおもいついてえええ!」

「さあ、さっそく出かけようか」

「あうううう、ふつうにおでかけしたいよぉ・・・・・・!」



612 : 愛のVIP戦... - 2008/12/05 22:11:46 Tk43ErSR0

「・・・・・・じゃあ、次はあのお店見るから」

「・・・あの、その前にちょっとトイレに行かせてください」

「・・・・・・駄目だって言ったでしょ?今度同じこといったら、腹蹴るよ?」

「・・・さっきから水を飲みまくったせいで、もう我慢が」

「・・・・・・駄目。我慢できないなら、漏らせばいいんじゃない?」

「・・・そんな、ほんとにもう・・・」

「・・・・・・ほら、漏らしなさいよ、ほらぁ」

「ぅぁぁぁぁ・・・・・・・・」

「うわー・・・ほんとに出してる・・・最悪ぅ・・・・・・」

「ぅぅぅ・・・・・・・・」

「漏らしちゃったねぇ。デパートの中で、他のお客さんも店員さんもいっぱいいるのに
ね、あの店員さんこっち見てるよ?気づかれたんじゃないのぉ、ねぇ、どうするぅ?」

「・・・・・・すいません・・・」

「いいんだよ、べつにぃ。謝らなくたって。だって仕方ないもんねぇ?
あんたはいい年して、トイレも我慢できないクズなんだから。それだけのことでしょ?」

「・・・・・・はぃ・・・」

「あーあー、はずかしいやつぅ・・・(は、恥かしいいいい!帰りたいいいいい!)」


632 : 愛のVIP戦... - 2008/12/06 00:07:10 mI7Ck6kl0

「メリー・クリスマス~」

「メリー・クリスマス」

「はい、これプレゼントのマフラー。自分では、上手く出来たと思うんだけど・・・」

「おお、上手い上手い」

「えへへぇ・・・・・・ね、巻いたげるから、ちょっと頭下げて」

「ん」

「・・・・・・どう?あったかい?」

「ああ、あったかい。ありがとう。これから毎日使う」

「ほんとう?えへへへ。な、なんか照れちゃうねぇ」

「じゃあ、これ、おれからのプレゼント」

「ありがとうー!わぁ、なんだろう・・・・・・!」

「あけてみ」

「うん!」

「マフラー手編みするっていうから、おれも手作りに挑戦してみた」

「――指輪だぁ・・・シルバーのリング・・・。えっ、すごい、上手、かわいい!こんなの作れるの?」

「付け焼刃で技術があれだから凝ったの作れなくて、地味めだけどな。ごめんな」

「そんなことない、すごいかわいいもん、すっごい嬉しい!ありがとう!」

「あと指輪のサイズ分からなくて、適当なんだ。あとで直すから。とりあえずつけてみて」

「うん・・・へへぇ、指輪だぁ指輪ぁ・・・・・・あ」

「・・・・・・」

「左手の薬指に、ぴったりだぁ」

「へえーすごい偶然だなー」

「・・・・・・偶然なの?」

「そりゃ、偶然だろ。指のサイズなんて、聞いたことなかっただろ?意図しようがない」

「ふぅーん・・・・・・じゃあ、そういうことにしといてあげよっか?ね?これ以上、顔赤くなっちゃ大変だもんね?」

「うるせー・・・。・・・・・・・・・・・・あのさあ」

「ん?なぁにぃ?」

「いや・・・そのさあ、ひょっとして・・・・・・重かったか?」

「重いわけないじゃない!嬉しいに決まってるでしょう、もう!大好き!」

639 : 愛のVIP戦... - 2008/12/06 00:25:31 mI7Ck6kl0

タイムリーな激甘ネタでとりあえず〆です

こういう変態チックな男に迫られて「もうしょうがないなあ」と許してしまう女の子萌えの人は
植芝理一 「ディスコミュニケーション」←不思議系男。涙とか好き
西川魯介 「屈折リーベ」←眼鏡フェチ男
あたりを読むといいんじゃないかな。でも、男は別にドMではないからその辺誤解すんな

あと変態ラブコメのほうが好みだという人は
TAGRO 「変ゼミ」
北村游児 「美少女いんぱら!」
あたりを読むといいよ。ちなみに全部マンガだよ

以上、お疲れ様だこの変態紳士どもめ

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