ほむら「何? 聞こえなかったの?」
さやか「いや、あの……もしかして、聞き間違いかもしれないけど……」
ほむら「じゃあもう一度言う? 私はまどかとセッ……」
さやか「わー! 言うな、言うな!」
ほむら「何よ、騒がしいわね」
さやか「変なこと言うあんたが悪いんでしょうが!」
元スレ
ほむら「まどかとセックスしたい」さやか「……は?」
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1324787231/
さやか「大体何よ。その……まどかと……したいって……」カアァッ
ほむら「何かおかしい?」ファサァ
さやか「……そこまで開き直られると、こっちがおかしいように思えてくるわ」
ほむら「実際そうでしょ?」
さやか「違うわ!」
ほむら「…………そうなの?」
さやか「えっ」
ほむら「そうよね……やっぱり女同士なんて変よね……」ウルッ…
さやか「えっ、いや、その……」
ほむら「うう……」ポロポロ…
さやか「あ、ああっ……う、ううん! そ、そんなことないよ!」
ほむら「ふぇ……?」
さやか「おかしくなんかない! だ、だって愛があればいいと思うし!」
ほむら「本当……? 私、おかしくないの……?」
さやか「そうだよ! あんたは何もおかしくない! 私と同じ人間なんだよ!」
ほむら「…………さやかぁ……」ダキッ
さやか「ほむら……」ギュッ
ほむら「まあ、嘘泣きなんだけどね」
さやか「おい!」
ほむら「涙目になるさやかちゃんマジ天使」
さやか「うるさいわよ!」
ほむら「何よ、恥ずかしがっちゃって」
さやか「うるさいうるさいうるさいうるさい!」ポカポカポカ
ほむら「いたいいたいいたいいたい」
ほむら「……まあでもね、私がまどかとセックスしたいってのは本当よ」
さやか「何も反省してねーな……」
ほむら「何か不満でもあるっていうの?」
さやか「いやー……ない、わけでもないけど」
ほむら「言ってごらんなさい」
さやか「(何でこいつはこんなに偉そうなのよ……)」
さやか「率直に言うよ?」
ほむら「どうぞ」
さやか「正直あんたみたいな変態にまどかを渡すのは心配で仕方ないわけ」
ほむら「別にそんなことないわよ」
さやか「どこがよ」
ほむら「別に今のまどかとの関係は良好だし……」
さやか「……?」
ほむら「だからほら、別に飽きたり、不満なわけではないわけ」
さやか「そりゃ倦怠だよ! 私が言いたいのは変態だよ、変態!」
ほむら「えっ、何、聞こえなかったわ。もう一回言って」
さやか「はぁ……? 変態よ、変態だって言ってんのよ!」
ほむら「……うぅ、もう一回言ってくれない……?」ビクンビクン
さやか「……こいつ……感じてやがる……」
ほむら「あうぅん……」ピクピク
さやか「……ほら、早く正気に戻りなさいよ、このへんた…………このドアホ!」
ほむら「あぁ、もっと、もっとぉ……」ビクビクン!
さやか「もうダメだこいつ……」
5分後
ほむら「正気に戻ったわ」キリッ
さやか「賢者モードか……」
ほむら「さて、それじゃあ話を始めましょう!」
さやか「……何の?」
ほむら「私とまどかがどうやったらセックスできるか、についてに決まってるじゃない」
さやか「何が悲しくて、女二人向い合ってそんなこと話さなきゃならないのよ」
ほむら「地球の運命がかかってるからに決まってるじゃない」
さやか「キュゥべえでもそんな嘘言わないわよ」
ほむら「デモもストもないのよ!」
さやか「おっさんか」
ほむら「ともかくほら、始めましょう。他ならぬ親友二人の命運がかかってるのよ」
さやか「まあ確かにそうかもしれないけどさ」
ほむら「だったらほら、早く、早く!」
さやか「がっつきすぎ! まずは落ち着きなさいよ!」
ほむら「面倒ね……で、何か思いついた?」
さやか「すぐそんなに早く思いつかないわよ……っていうか、いきなり言われてもそんな道ない気がするけどね……」
ほむら「道ですって? 私達がこれから行くところに、道など必要ないのよ」ドヤァ
さやか「あー、殴りたい」
さやか「まあともかくさ、いきなりセ……じゃなくて付き合うことから始めた方がいいんじゃない?」
ほむら「やだ、突き合うだなんて……さやかってほんと破廉恥」
さやか「バッ、は、破廉恥はあんたでしょうがあ!」
ほむら「ほむ?」
ほむら「まあ、私としては色々考えてるのだけどね……」
さやか「……へえ。どんなの?」
ほむら「まずは下駄箱に手紙を入れるのよ」
さやか「案外古風だね」
ほむら「ずっとあなたのことを見てました……」
さやか「ああ、文面ね」
ほむら「今もあなたの後ろから見ています……」
さやか「怖いよ! それじゃあストーカーだよ!」
ほむら「それが愛というものでしょう?」
さやか「度を知れ! 度を!」
ほむら「恋人同士のことに限度があるなんておかしいわ」
さやか「あんたのは恋人じゃなくて変人でしょうが!」
ほむら「……じゃあどうすればいいというの?」
さやか「つーか、別にわざわざ手紙を書く必要がなくない?」
ほむら「どうして?」
さやか「別に手紙で呼ばなくたって毎日会ってるでしょ?」
ほむら「そうね」
さやか「だから頃合いを見計らって二人きりになればいいわけじゃん」
ほむら「でも、学校ではいつもあなたがまどかのそばにいるじゃない」
さやか「まあそうだけど」
ほむら「やっぱり邪魔だから殺していい?」
さやか「ラジカルすぎるよ!」
さやか「……で、平和的に解決する策としてさ」
ほむら「うん」
さやか「私が頃合いを見計らってどこかへ消えればいいってわけでしょ?」
ほむら「そのまま永遠にこの世から消えてもいいのよ」
さやか「まあ、それよりかはあんたがまどかをどっかに連れ出せばいいか(無視)」
ほむら「やっぱりラブホテルに?」
さやか「いや、中学生じゃ入れないし」
ほむら「何本気になってるのよ」
さやか「あんたが言い出したんでしょうが!」バンッ
ほむら「わー、怖い」
さやか「……」ピクピクッ
さやか「……ちょっと、休憩しよう」
ほむら「じゃあコーヒーでも飲みましょうか」
さやか「コーヒー? まあたまにはいいかな」
ほむら「ブラックでいいわね」
さやか「あー……私のには砂糖入れといて」
ほむら「ブラックでいいわね」
さやか「いやいや、砂糖入れてよ」
ほむら「ブラックでいいわね」
さやか「……砂糖」
ほむら「…………」
さやか「…………」
ほむら「……ブラックでいいわね」
さやか「うるさいよ!」
※結局砂糖とミルクを入れてもらいました
ほむら「ああー。いいわねー」
さやか「まあたまにはコーヒーもおいしいわね」
ほむら「そうでしょう? 特にほら、ミルクがおいしいと思わない?」
さやか「んー? まあ、言われてみればそうかも」
ほむら「暁美家特製の秘伝のミルクなのよ」
さやか「そんな焼肉のタレみたいな……本当なの?」
ほむら「そうよ、実は私の…………やっぱり何でもないわ」
さやか「何よ! 気になるじゃない!」
ほむら「実は私の母乳なの」
さやか「えっ」
ほむら「嘘よ」
さやか「本気になるからそういうのやめなさいって」
ほむら「本気で私に惚れそうになったの?」
さやか「違うわよ!」
ほむら「」ホムーン
さやか「……ったく、悪い冗談はやめてよねー」
ほむら「……まあ、嘘はついてないわよね。だって、母乳は入ってないもの……。母乳は、ね……」ボソボソ
さやか「(……もう飲むのやめよう)」ゴトッ
ほむら「それにしてもまどかは遅いわね……」
さやか「3人で遊ぶはずが、まどかが遅れるって連絡してきてかれこれ30分だもんねー」
ほむら「もしや私たちを二人きりにしたくて……?」
さやか「いや、ないでしょ」
ほむら「そう……まどかは百合好きだったのね……! 私たち二人をくっつけて、私たちの盗撮ニャンニャンフィルムを堪能する気なんだわ!」
さやか「そんな、ほむらじゃあるまいし」
ほむら「私はそんな変態じゃないわよ!」
さやか「嘘つけ!」
ほむら「そんな……そんな言い方、ひどいわよぉ……」シクシク
さやか「……もう嘘泣きは効かないよ」
ほむら「バレたのね」
ほむら「まどかにメールしようかしら」
さやか「ああ、いいんじゃない」
ほむら「さやかとニャンニャンやってます……と」
さやか「こぉら!」
ほむら「何よ」
さやか「語弊があるでしょ!」
ほむら「別に」
さやか「女優か!」
ほむら「だってもうかれこれ30分よ。待ちくたびれたわ」
さやか「いやまあそれは確かにそうだけどさ。それとこれとは関係ないし」
ほむら「だったら……目の前の果実を食べたくなるのも、仕方のないことじゃない?」ジュルリ
さやか「そんな目で私を見るなよ……」
ほむら「」ホムーン
さやか「いや、落ち込むなよ……」
ほむら「……私はね」
さやか「……?」
ほむら「ほら……ずっと一人ぼっちだったじゃない?」
さやか「お、おう」
ほむら「だから……ほら、私って人との距離感がまだわからない時があるの」
さやか「……うん」
ほむら「だから何か無礼に思わせることがあったら、ごめんなさい。それは素直に謝るわ。でもこれだけは信じて。……悪気だけは、ないの」
さやか「……」
ほむら「……信じて」
さやか「(くっ……その上目遣いは反則だろ……)」
さやか「……わかったよ。しょうがないなあ、ほむらは。だけど、限度ってものをたまには考えなさいよー?」
ほむら「……」コクッ
さやか「よしよし。……ま、頼られたり愛されたりするのは、さやかちゃんとしては、別に構わないけどね」ナデナデ
ほむら「(やだ……この子ちょろいわ……)」
さやか「じゃあ気を取り直してほむらとまどかをくっつける方法を探そう!」
ほむら「やっぱり面と向かって告白した方がいいのかしら?」
さやか「まあやっぱりそうじゃない? じゃあこうしよう。私をまどかだと思って、告白してみ」
ほむら「うえっ……」
さやか「ぶん殴るよ」
ほむら「はい」
さやか「じゃ、やってみ?」
ほむら「……ま、まどかっ!」
さやか「何? どうしたの、ほむらちゃん(裏声)」
ほむら「おえぇっ……」
さやか「こら!」
ほむら「……ごめん、もう一度やらせてちょうだい」
さやか「……いいよ」
ほむら「じゃあ胸揉むわね」
さやか「そっちはやらせねーよ!」
ほむら「別にいいじゃないの、ほぉら!」ガバッ
さやか「趣旨変わってる! って、こら、放せ!」ポカッ
ほむら「ふ、ふふ……そんな暴力には負けないわ……ああ、若くてスベスベの肌じゃない……」スリスリ
さやか「こ、こら、浮気だろ、浮気! いやらしい! はしたない!」
ほむら「……」ピクッ
さやか「……?」
ほむら「さやか……あなた、純情過ぎるわ……」
さやか「何で私のほうが引かれてんのさ!」
さやか「と、とにかく! 変なことはしないの! 大体、あんた、まどかと付き合いたいんでしょう!?」
ほむら「でもセクハラはさやかがいいわ」
さやか「何でよ! 私がそんな軽い女だって言いたいわけ?」
ほむら「別にそういうわけは……まあ、少しだけあるけど」
さやか「こんのぉ~。言わせておけば、いい気になりやがって~」グリグリ
ほむら「痛い痛い痛い! ああっ、でも気持ちいい! 気持ちいいわ!」
さやか「(……どうすりゃいいのよ……)」
ほむら「たた……と、とにかく、まずは私の言い分も聞いてくれない……?」サスサス
さやか「何よぉー。言い分次第では追加懲罰だよ」
ほむら「ああ、でもそれも惹かれるわね……」
さやか「……」ジトー
ほむら「わ、悪かったわよ! (でもその顔もたまらないわね……)」
ほむら「正直言うと……ほら、まどかにはセクハラしにくいのよ……」
さやか「何でさ」
ほむら「何ていうの……何か……まどかは、その、純粋すぎて……聖なる対象というか……何ていうか……天使というか……」
さやか「まあ、分かる気はするけど」
ほむら「だからほら、襲おうとしても、そのたびに、すごく罪悪感というか、背徳感みたいなものをね、感じてしまうのよ……」
さやか「うん、何だか前半にすごいこと聞いた気がするけど、聞かなかったことにしておこう」
ほむら「ああん、さやかちゃん天使……」
さやか「そう言って、あたしの胸に手をやろうとするな」バシッ
ほむら「」ホムーン
ほむら「まあでも、さやかにセクハラするのも別に身体だけが目当てなわけじゃないわ。心を許してるからこそ、やってるのよ」
さやか「それは……単純に嬉しいけどさ……」
ほむら「だから……もっと身体を許してもいいのよ……」ヌギッ
さやか「そう言って脱ぐなー! はしたないからやめなさい!」
ほむら「恥ずかしがらなくてもいいのに……あなたは、百合の素晴らしさがわからないの?」
さやか「ほむらの気持ちはありがたいけど、私は別に好きな人がいるから」
ほむら「そんなに上条恭介に股を開きたいのね」
さやか「生々しい言い方はやめて!」
ほむら「はぁ……じゃ、目的変えようかしら」
さやか「え?」
ほむら「目的を『まどかとセックス』じゃなくて、『さやかを百合に目覚めさせる』に変更よ!」
さやか「嫌だよ!」
ほむら「むぅ……強情ね……でも、諦めないわ」
さやか「勝手にどうぞ。あたしは動かされないからね」
ほむら「これでも?」ムギュッ
さやか「」ゴスッ
ほむら「胸を触っただけなのに……」
ほむら「仕方ないわ。気を取り直してまどかとのセックスシミュレーションを再開よ」
さやか「告白でしょ」
ほむら「ゴメン、噛んじゃった」
さやか「噛んでそんな間違い起こさないわよ」
ほむら「まどか。突然あなたを呼んでごめんなさい(無視)」
さやか「……急にどうしたの?」
ほむら「実は……あなたのことが好きだったの!」
さやか「ええっ……」
ほむら「いつもあなたのことを見ていた……」
さやか「そ、そうだったの?」
ほむら「ええ。毎日お風呂の中までバッチリ見てた……」
さやか「ストップストップストップ! 犯罪だよ!」
ほむら「ダメなの?」
さやか「当たり前だよ!」
ほむら「じゃあ何がいいのよ」
さやか「もうちょっとおしとやかっつーか……穏やかにやれるでしょ?」
ほむら「おしとやか?」
さやか「そうそう」
ほむら「まどかさん」
さやか「……うん」
ほむら「私……本当の気持ちにようやく向き合えましたの……」
さやか「……」
ほむら「そう……私……ずっと……まどかさんをお慕いしておりましたの……」
さやか「魔女化するわ」
ほむら「やめて」
さやか「……はぁっ」
ほむら「真面目に考えましょうよ」
さやか「こっちの台詞だよ!」
ほむら「ちょっと、興奮しすぎよ」
さやか「…………」
ほむら「静まりすぎよ」
さやか「グスッ……いいもん、どうせさやかちゃんは可愛くないですよ。どうせあたしはバカですよーだ」グスグス
ほむら「(いけない、地雷を踏んでしまったわ……)」アセアセ
ほむら「……そ、そんなことないわよ! だってほら、さやかはこんなにも可愛いじゃない!」
さやか「うるさい! 安い同情なんてゴメンだよ!」
ほむら「そんなぁ……それじゃあ剣道も柔道もできないじゃない」
さやか「それは道場だよ! あんた、慰める気ないでしょ!」
ほむら「(いけない、小粋なジョークで和ませるはずが、火にサラダ油を注いでしまったようだわ……)」
5分後
ほむら「ねえ、さやか。そろそろ機嫌直して、こっちを向きましょうよー」
さやか「やだ」
ほむら「ほら、コーヒーあげるからー」
さやか「それ、ミルクもどきのあんたの何かが入ってる奴でしょ」
ほむら「大丈夫、ちゃんと淹れなおしたわよ」
さやか「さっき何か入れたのは認めるんだ」
ほむら「うっ」
さやか「図星か……この、バカ」
ほむら「(うっ……非常にそそる声だけど虚しいわ……)」
3分後
さやか「…………はぁーあー………」
ほむら「(まどか、早く来てくれないかしら……)」クチュクチュ
さやか「ねえ、ほむら」
ほむら「な、何かしらっ!」
さやか「あたしって……どうすればいいと思う?」
ほむら「……え?」
さやか「もう……疲れちゃった……」
ほむら「(まさか……帰る気……!?)」
ほむら「いけないわ! さやか!」ダキッ
さやか「……ほむら?」
ほむら「絶対そんなことしちゃダメよ! そんなことしたら、悲しむ人(これから来るまどか)がいるんだから!」
さやか「……」
ほむら「そんなことあなたがされたらどう思う? ねえ! (遊ぶ約束したのに先に帰られたら)絶対悲しいでしょう!?」
さやか「…………」
ほむら「私だって何度も経験あるからわかるの! とっても悲しかった! だからもうそんなこと見たくないの! もう絶望したくないの! だから、そんなことやめて……」
さやか「…………」
ほむら「さやか……」
さやか「……ふふっ」
ほむら「…………?」
さやか「……ははっ……あははははっ……」
ほむら「(……! とうとうメンヘラ化……!?)」
さやか「ほむらぁ!」クルッ
ほむら「キャッ!」ドスン
さやか「じゃーん! さやかちゃんは泣いてませんでしたー!」
ほむら「……へっ?」
さやか「……嘘泣き、だよ。……へへっ。最初の奴にようやく復讐できたね……」
ほむら「(まだ根に持ってたのね……)」
さやか「はぁーっ……いやー、面白かったね。あんな涙目のほむら初めて見た」
ほむら「そっ、それはっ……あなたが……!」
さやか「はいはい、わかるよ。……あたしだって、同じふうに騙されたんだからね」
ほむら「(……ちょっとトゲっぽい言い方ね)」
さやか「まっ、そこはほら、懐広く、人にやさしいさやかちゃんですから。もうこれでおあいこってことで」スッ
ほむら「……?」
さやか「仲直りの、握手だよ」
ほむら「さやか……!」ギュッ
さやか「ちょっ……! 抱きつくなよ、ほむらぁ……」ナデナデ
ほむら「ごめんね、ごめんね……! 私無視されてとっても寂しかった! 巴さん並みに寂しかった!」
さやか「(一言余計だよ)」
さやか「……ねえ、ほむら」
ほむら「ふぇ……?」
さやか「……辛かったんだね」
ほむら「ほむ……?」
さやか「いいよ、皆まで言わなくても……わかるから、さ」ナデナデ
ほむら「ほむ……(何のことかしら……? ……まあ、頭撫でられてるから別にいいかしら……)」
さやか「(友達がみんな死んじゃうなんて……本当に辛い人生だったんだなあ……)」
ほむら「……さて、さやかも元気になったところで。会議を再開しましょう!」
さやか「まだまどかとのセ……いや、交際を諦めてないんだね……」
ほむら「そうよ。だって、奇跡も魔法もあるって言ったのはあなたでしょう?」
さやか「まあそうだけどさ」
ほむら「私も星占いが一位だった日に宝くじが200円当たって奇跡を信じるようになったわ」
さやか「やっすい奇跡だなあ」
ほむら「それでね、さっきの続きになるのだけれどね。あの告白シミュレーションの」
さやか「うん」
ほむら「別のパターンも考えてみない?」
さやか「別のパターン?」
ほむら「私がまどかを呼び出して、待ち合わせ場所で困惑したまどかの方から話しかけてくるの」
さやか「ああ、なるほど」
ほむら「じゃあお願い」
さやか「……ほむらちゃん? どうしたの?」
ほむら「………………………」
さやか「………………………」
さやか「しゃべれよ!!!!」
ほむら「……はっ。……ごめん、寝てたわ」
さやか「嘘つき」
ほむら「うっ……その人を見下した表情にそのセリフ……たまらないわ……」クチュクチュ
さやか「ちょっ、あんた、何やってんのよっ!」ポカッ
ほむら「いたっ」ビクン
ほむら「ううっ、何するのよぉ……」
さやか「目の前でそんなことする方が悪いんでしょうが!」
ほむら「だって……思春期の少年少女は見せ合うものだって……」
さやか「あんたは一体どこからそんな情報を得てるのよ……」
ほむら「だからほら! 先っちょ! 先っちょだけでいいから見せてちょうだい!」
さやか「訳がわからないわよ!」ポカッ
ほむら「あうぅん……」
さやか「はぁ……はぁ……」
ほむら「やだ……この子、私にハァハァしてる……」
さやか「違うわ! ただの息切れだっつーの!」
ほむら「まあ……私はいつでも構わないけど?」チラッ
さやか「そうやってまた服を脱ごうとしない!」
ほむら「ちぇっ」
さやか「杏子の真似もしない!」
さやか「つーかさ、思ったんだけど、あんた私にセクハラしたいだけでしょ」
ほむら「良くわかっ……いや、何言ってるのよ」
さやか「自白してる! 自白してるよ!」
ほむら「何よ。いつ私が言ったっていうのよ。何年の何月何日何時何分何秒のこと?」
さやか「あんたは小中学生かっ! …………いや、中学生、か」
ほむら「結局私はいつになったらまどかとセックスできるのかしら。ねえ、そう思わない?」
さやか「散々自分で脱線しといてよく言うよ」
ほむら「じゃあ……私を貰ってくれる?」
さやか「またそう言って服を脱ごうとしないの」
ほむら「脱ぎたいのよ!」
さやか「寒いよ! 今は真冬なんだからやめなさいっての!」
ほむら「やだ……さやか優しい……やっぱり私と結婚しなさい!」ガバッ
さやか「ちょっ! 抱きつくな!」
ほむら「ふふふ、ああ、すべすべで柔らかぁい……」スリスリ
さやか「ああこら、離れろ! おい!」グイグイ
ほむら「ダメよ……今度こそ絶対逃さない…………そうだわ! 私とさやかとまどかとで3Pやれば解決ね!」
さやか「やるか、バカ!」
ほむら「いいえ、私がさせてみせる!」ドンッ
さやか「わっ!」ドスン
ほむら「もう……逃げられないわね……」ニタァ……
さやか「(押し倒されてしまった……)」
ほむら「ずっと、夢見てた……何度も、何度も私の目の前で仲間たちが死んでいった。巴さん……杏子……さやか……そしてまどか。みんな、絶望を抱えて死んでいった」
ほむら「私はずっとそれが嫌だった。いつもいつも同じメンツが死んでいくのが虚しかった。私はこの絶望を抜け出したかった。そしていつも夢見ていた」
ほむら「このメビウスの輪のような絶望のループをいつか抜け出し……そして……私だけの百合ハーレムを作ることを!」
さやか「(最低じゃん……)」
ほむら「ああ、でも安心して。今の私はあなたしか見えてないわ……だから……私だけが、あなただけを今ここで抱きしめてあげる……」
さやか「まどかは……どうするのよ……」
ほむら「やめて……他の人の名前なんて出さないで。今は、私だけを見て……」
さやか「いいわけないじゃない!」
ほむら「!?」ビクゥッ!
さやか「さっきまでのあんたの言葉は嘘だったの!? わ、私はあんたと、まどかのためを考えてたのよ!?」
ほむら「……ごめんなさい……でも、あなたの魅力に、今ようやく気付けたの」
さやか「……遅いよ……遅すぎるよ……」
ほむら「そうかもしれない……でも、まだ間に合うはずよ……」
さやか「(……こうして見ると……ほむらって、本当に華奢で、本当に美人さんだなあ……)」
さやか「(……ってぇ、ダメだダメだダメだ! だ、だって私はノーマルだし! それに私には恭介が!)」
さやか「(うぅ……で、でも、何か……さっきからほむらのうなじが気になって仕方ない……白いなあ、本当に雪みたいに白い肌だなあ……ああいう白い雪原を……何か私の手で汚してしまいたい……)」
さやか「(って、ああ! だ、ダメよ、ダメよ、美樹さやか……このままじゃどんどん深みにはまってしまう……!)」
ほむら「……さやか?」
さやか「ふぁ、ふぁぁい!?」
ほむら「怖い?」
さやか「えっ……?」
ほむら「私が」
さやか「……怖いって言ったらどうする?」
ほむら「……どうすると思う?」
さやか「……優しいほむらなら、私を解放してくれるだろうね。もし優しくなかったら……多分、私の意志なんて無関係。でも……今のほむらは、きっと、優しくないよね」
ほむら「さあ……どうかしら……」
さやか「……でもね」
ほむら「……?」
さやか「い、今の私は……別にほむらがやさしくなくても構わないよ?」
ほむら「ほむぅ!?」
さやか「あっ、で、でも……やっぱり優しい方が、いいかな。ははっ……」
ほむら「…………さやか」
さやか「何……?」
ほむら「本当に、いいのね?」
さやか「……ほむらこそ、どうなの?」
ほむら「後悔なんて……あるわけないわ」
さやか「……そう。私も……ないよ」
ほむら「じゃあ……いいのね?」
さやか「……優しく、してよね」
ほむら「もちろん、よ」
さやか「じゃあ……来て、ほむら」
ほむら「…………さやかああああああああ!」
ピーンポーン
さやほむ「!?」
まどか『ごめんくださーい! さやかちゃーん! ほむらちゃーん! 遅れてごめんねー!』
まどか『あれ、いないのかな……ほむらちゃーん!?』
ほむら「…………さやか」
さやか「」パクパク
ほむら「…………」
まどか『さやかちゃーん?』ピーンポーン
ほむら「……つ、続きはまた今度にしましょう! はは、ね、さやか?」
さやか「う、うん。……はは、まどか遅いよね! ……もう少し……遅くても良かったのになあ……」
まどか『ほむらちゃーん?』ピーンポーン
ほむら「いらっしゃい、まどか」
さやか「まどか、遅かったじゃーん!」
まどか「へへ、ごめんね、二人とも。お土産のお菓子を選んでたら遅くなっちゃって」
ほむら「別にもっと選んでても、あ、いや、まどかが選んだものなら、何でもおいしいのに」
まどか「ウェヒヒ、ありがとう、ほむらちゃん」
ほむら「飲み物を用意するわ。紅茶がいいかしら、それともコーヒー?」
まどか「そうだね、たまにはコーヒーをいただこうかな」
ほむら「分かったわ」
ほむら「……さやか」ソッ
さやか「……何?」ヒソヒソ
ほむら「まどかの好きな人を聞いておいてくれない?」ヒソヒソ
さやか「はぁ!? あんた、さっきあんなことまでしておいて!」
ほむら「しぃーっ!」
さやか「あっ……あ、あはは、な、何でもないからね、まどか?」
まどか「…………?」
ほむら「……ともかく、念のためよ。こうなったら、別の意味で気になるじゃない。だから、ね?」
さやか「……分かったよ」
ほむら「どうしてもって時は……汚染者負担の原則だから」テクテク
さやか「はぁ……? 何のこと……?」
まどか「…………」
さやか「ね、ねえ、まどか!」
まどか「ん? どうしたの? さやかちゃん」
さやか「あの……藪から棒なんだけどさ。まどかって……好きな人、いる?」
まどか「ええええぇぇ!? な、何でそんなこと急に聞くの!?」
さやか「あっ……ご、ゴメン! は、はは、さっきまでほむらとそんな話になってたからさー」
まどか「そ、そうなんだ……」
まどか「……さやかちゃんは」
さやか「ん?」
まどか「上条君だよね?」
さやか「え、えぇ!? あ、あはは、そ、そうだよ。ははは……」
まどか「…………そうだよね。ティヒヒ……」
さやか「ま、まどかはどうなの?」
まどか「でもね……この想いは、多分届かないの」
さやか「……何で?」
まどか「その人は、私以外に好きな人がいるの。それに……言えないけど、他の障害もあるんだ」
さやか「……でも、まどかは好きなんでしょ? その人が」
まどか「ティヒヒ……たぶんね」
さやか「だったら告白するべきだよ!」ガシッ
まどか「わわっ……さやかちゃん……急に手を握られたらびっくりするよ……」
さやか「あっ……ご、ごめん」
まどか「ふふっ……別に、いいよ?」
まどか「ところで、さ」
さやか「んにゃ?」
まどか「さっきまで、ほむらちゃんと何してたの?」
さやか「え、うえぇ!? な、何でそんなことを急に聞くのかな」ドギマギ
まどか「…………? いや、何して遊んでたのかなって」
さやか「あ、そ、そういうこと。いや……別に話してただけだけど」
まどか「ふぅん……そうなんだ……」ススッ
さやか「ま、まどか。近いよ」
まどか「不満?」
さやか「い、いや、そういうわけじゃないけど。そ、それよりさ、ほむら、コーヒー沸かすの遅いよねー。あたし、ちょっと見てくるよ」
まどか「別にいいよ」ガシッ
さやか「!?」
さやか「ま、まどかぁ。ちょっと腕の力強すぎるよー。は、ははー……」
まどか「……」ググッ
さやか「……まどか。どうしたの?」
まどか「別に、さやかちゃんが行ったからってコーヒーは早くでてこないよ……」
さやか「い、いや、そうかもしれないけど」
まどか「それに言ったよね? さやかちゃん、私は告白するべきだ、って」
さやか「そ、それって今関係ある?」
まどか「あるよ! まだ気づかないの!?」
さやか「!?」
さやか「(何だ、何だこの展開は……告白するべき? 関係ある? 一体どういうこと!?)」
さやか「(いや……まどかのこの怒りよう。既に手がかりは揃ってるはず。良く……良く考えるんだ。美樹さやか。今までのまどかの言動を思い出せ……)」
さやか「(待てよ……そうか! よぉし、分かったぞ! まどかの怒りようが! そしてまどかの好きな人が! こう考えればつじつまが合う……!)」
さやか「分かった! 分かったよ! まどか!」
まどか「さやかちゃん……?」
さやか「ふっふっふ。分かったよ、まどか。あんたは……ほむらが好きなんだね!」
まどか「……ふぇっ?」
さやか「ああ、いいんだよ、恥ずかしがらなくて! そう考えれば、全てわかるんだから!」
まどか「……さやかちゃん」
さやか「いてて安心する人。ある障害があること。そしてあたしとほむらの接触を妨害すること……全て、このためだったんだね」
さやか「いいよ。いいんだよ。あたしも理解はある。だって、親友の二人だもの。だからあたしはまどかの」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「!?」
まどか「……ひょっとして、重大な勘違いをしてないかな(ニッコリ」
さやか「……(さやかちゃんの完璧な推理が……間違いだった……?)」
まどか「もういいよ。本当に……さやかちゃんのバカ!」
さやか「(えっ、何であたし急に罵倒されてるの)」
まどか「私の好きな人はね……さやかちゃんだよ!」
さやか「えっ」
まどか「もう何だろうね、さやかちゃんはいっつもいっつも人のことばかり褒めて、でも自分のことはいつも可愛くないって言ってて。そんなことないのに」
まどか「本当はさやかちゃんが一番かわいいのに、何でさやかちゃんもみんなも気づかないんだろうって。いっつもいっつも思ってた」
まどか「まあでもそれならそれで、私がさやかちゃんを独り占め出来るからいいのかなあって思ってたら。何、これ。みんなしてさやかちゃんを急に好きになっちゃってさ」
まどか「だってほら、例えばさ、中盤で殺し合った杏子ちゃんが何か急にいいとこ取っちゃうんだよ。一人ぼっちは寂しい? そりゃそうだよ!」
まどか「だから私は夜中に街に抜け出してさやかちゃんのこと、ずっとずっと探してたのに。それが挙句の果てにさやかちゃんに罵倒されるってどんなご褒美、いや、どんな罰ゲームなの!?」
さやか「いや、そんなことあたしに言われても」
まどか「もうーっ! さやかちゃんのバカぁ!」
さやか「ご、ごめん……」
まどか「とにかく! 私が一番さやかちゃんと長いんだよ!? ずっとずっとそばにいて、かっこいいさやかちゃんもかわいいさやかちゃんもずっと見てきて。それなのに、こんなのってないよ!」
さやか「ごめん……」
まどか「謝るだけじゃ分からないよ! そんなことより、さっきの告白の返事は!?」
さやか「……ごめん。あたしには……好きな人がいるんだ。よく分からなかったけど……今日、ようやく分かったの」
まどか「それは……誰なの?」
さやか「…………ほむらだよ」
まどか「……やっぱり」
さやか「……ごめん。本当にごめん」
まどか「……いいよ。安い同情はいらないよ」
さやか「……」
まどか「……さやかちゃん、さ」
さやか「ん……?」
まどか「こういう時ってどんな顔すればいいと思う?」
さやか「え……? ……え、あ、あの……わ、笑えば……ああ、いや……」
まどか「ふふっ……。さやかちゃん、面白い」
さやか「…………(何か……まどかがおかしい……?)」
まどか「まあいいよ。でもね、いい? こんなのってないよね。だって、私はバッドエンドなんて大嫌いだもん!」
さやか「そりゃあ……あたしだって好きではないよ」
まどか「そうでしょ? だからね。私は嫌なの。みんなの絶望とか悲しみとか嫌なの。みんなで笑っていたいの!」
さやか「はあ」
まどか「実はね。もう一つ告白したいことがあるの」
さやか「……えっ?」
まどか「実はね、私はね……」
さやか「……」
まどか「ほむらちゃんも大好きなの!」
さやか「…………はぁっ!? …………はぁっ!?」
まどか「ふふ、驚いてる驚いてる」
さやか「え、いや、さっき、あんた、好きなのはあたしって。え、ちょっ、どういう……?」
まどか「そうだよ。私が好きなのはさやかちゃんだよ」
さやか「だったら、何で……」
まどか「でもね、今年になって、みんなで過ごしていくうちにね。色々とね……ふふ、妄想っていうの? そういうのが生まれてきたんだぁ……」
さやか「」
まどか「例えばね、師弟愛のマミさんとかね。無鉄砲な弟子のさやかちゃんを優しく気遣うマミさん。たまらないよね」
まどか「『マミさん! あたし頑張りました!』『あら、すごいわ、美樹さん。でもこんなに怪我してるじゃない』」
まどか「『大丈夫ですよ! マミさんのためならたとえ火の中水の中!』『もう……でも無理しちゃダメよ?』」
まどか「『はい! あ……でも……今だけは、マミさんに癒されたいです』『もう、美樹さんったら……じゃあ、いつものように……ベッドに行きましょう……?』『はい……優しくしてくださいね……』」
まどか「……みたいな、ね!」
さやか「」
まどか「杏子ちゃんはね……何か、王道の少女漫画みたいだよね。最初は敵対してたのに、最後はお互いに気になって仕方ない。昔はさやかちゃんが王子様だって決めてたけど、杏子ちゃんが王子様になるのも捨て難いよね」
まどか「だってさ、杏子ちゃん、何回さやかちゃんの名前叫んでるの? って感じじゃない? どれだけ気にしてるんだろうねー。いや、でもわかるよ、わかるよ、その気持ち。だって私の最初の友達はさやかちゃんだし。そして杏子ちゃんの最初の友達もさやかちゃんだし」
まどか「やっぱり最初の友達ってそういう感情抱いちゃうんだろうねー。だって『一人えっちは寂しいもんな……』って。杏子ちゃん、やっさしー!」
さやか「あの……まどかさん……」
まどか「でもね、やっぱり究極はほむさやだよね! ……あ、まどさやももちろん考えてるよ。ティヒヒ。ま、それはとりあえず置いておくことにして」
まどか「ほむさやはあんまり絡みはないって言うけど。でも、やっぱり杏子ちゃんと同じで、敵対関係を乗り越えての関係がたまらないよね! 最高だよね!」
まどか「何と言っても、ほむらちゃんはギャップ萌えが似合うもん! ツンデレ、ヤンデレ、どっちもいけるし。後は、どSかと思ったら、どMみたいな、ね。あ、それはもう上の方にいっぱい書かれてるけど!」
まどか「『本当に愚かね。美樹さやか』『うっさいなー! あんたのひねくれたその頭、どうにかなんないの?』『……でも、だからこそそばに居てあげたいわ』『!?』」
まどか「……って、なんちゃって! なんちゃって! あ、そういえば私がこれまでに書いたマンガが家にあるんだけど、見る?」
さやか「いや……いいっす」
まどか「まあともかく。私とさやかちゃんが結ばれるのが理想だと思ってたけど。でもほむさやに転んだら、どっちみち私にとったら結果オーライなんだよね! だからほら、こうとなったら、二人の仲を見せつけてよ!」
さやか「えぇ……? い、いいよぉ……」
ガラッ
ほむら「お待たせ! いやー、ごめんなさい、ミルクが切れてて買いに行ってたら、遅くなっちゃったわ!」
ほむら「……って、あれ。どうしたの、さやか。魔女に口づけされちゃったような顔しちゃって」
さやか「……似たようなもんだよ……」
ほむら「ほむ?」
まどか「ああ、ちょうど良かった、ほむらちゃん! さあ、さやかちゃんと一緒に服脱いでよ!」
ほむら「ほむぅ!?」
さやか「」
まどか「だってほら、え……エッチしようとしてたんでしょ……?//」
ほむら「ど、どうしてそれを!」
まどか「だって盗聴してたもん」
ほむさや「」
まどか「さあほらほらほら! 恥ずかしがらないで! ああ、そうだ、ほむらちゃん、そういえば汚染者負担の原則がしたいって言ってたよね!」
さやか「ちょっと待て。さっきから、その汚染者負担の原則って何なの!?」
ほむら「汚染者負担の原則……略してPPP……つまり……」
さやか「はっ……さ、3P!?」
まどほむ「」コクン
まどか「さあ、そうと決まったら、もう誰も損をしないよね! さあみんなで夢のエデンへ行こうよ!」スポポーン!
ほむさや「(……何という早脱ぎ……!)」
まどか「さあやろうよ。……あ、ごめん。今日は残念ながらおもちゃは持って来てないから、身体だけのプレイだよ。いやー、ぬかっちゃった。でも、別にいいよね。だって今日は初めてのエッチだもん」
まどか「さあ、そうと決まれば早くやろうよ。さあ、さあ、さあ。もうビデオの録画の準備も万端だよ!」
ほむら「もう……」
さやか「逃げ場は……」
ほむさや「ない……!!」
まどか「ウェヒヒウェヒヒ、ウェヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!!!!!!」
杏子「……はっ!」
QB「どうしたんだい?」
杏子「……何か、どこかでヤバいことが起こった気がする」
QB「何を言ってるんだい? 別に、敵の気配は全くしないけどね」
杏子「むう……気のせいか……確かに何かが起こった気がしたんだけどなあ」
QB「きっと疲れてるのさ。ああ、それよりマミ! ケーキの方はまだかい? もうお腹ペコペコだよ」
マミ「ちょっと待ってて、キュゥべえ。今切ってるから……はい、今持って行くわよ」
QB「わーい!」
杏子「わーい」
マミ「はい、キュゥべえ、あーんして」
QB「あーん」モグッ
マミ「どうかしら?」
QB「うん! やっぱりマミのお菓子は世界一、いや宇宙一だね!」
マミ「ふふ、ありがとう。そこまで喜んでもらえると、作り甲斐もあるわ」
QB「本当に毎日食べても飽きないね! いや、毎日食べたいのは君が作る味噌汁の方かな」
マミ「もう、キュゥべえったら。……ほら、佐倉さんだって見てるでしょ?」ヒソヒソ
QB「気にしないでいいよ。僕達二人の愛を邪魔するものなんて何も無いんだからね」
マミ「もう! キュゥべえったら!」ムギュー
QB「ウェヒヒヒヒヒ!」
杏子「……ったく、何で、あたしは毎日毎日こんなものを見せられてるんだろうね」
QB「承知で来てるのはそっちじゃないか。むしろ食べ物にホイホイ釣られて、僕とマミの貴重な時間を邪魔してるのは君の方だよ」
杏子「何だとー。ここがなかったら、アタシはどこで生活しろって言うんだよ」
マミ「キュゥべえ。佐倉さんを許してあげて。佐倉さんも悪気はないのよ」
QB「むう。マミがそこまで言うなら……しょうがないなあ。じゃあ、マミがキスしてくれたら……マミの顔に免じて、許してあげてもいいかなあ」
マミ「もう! キュゥべえったら…………じゃあ……ちょっとだけよ?」チュッ
QB「きゅっぷいいい!」ビクンビクン
杏子「なっ……ずるいぞ、キュゥべえー! マミー! あたしにもくれよー!」
マミ「はいはい、じゃあ私の胸の中に、いらっしゃい?」
巴家は、今日も平和であった
はい、これでおしまいです
初めてのSSでしたが、予想以上に疲れました
でも、みなさんのご支援で何とか終われました。ありがとうございます
最初はまどかとほむらがさやかを取り合って、結局二人にさやかが食われるオチでしたが、みなさんの不満もあったので、ちょっと結末は変えてみました
ほむさやが一番好きなんですが、ほむまどさやの三人も好きなんで、こういう終わり方にしました。機会があれば、今度はがっつりほむさやだけでやってみたいです
あと、マミ・杏子・QBが空気だったので、蛇足っぽいですが最後に少しだけ付け加えました
何はともあれ、最後までご支援ありがとうございました
さやか「それにしても、今日だけでいくつエクスクラメーションマークを使ったんだろう」
ほむら「知らないわよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
さやか「最後に一気に増やすなよ……」
本当におしまい
379 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/12/25 23:26:35.88 na98UoS30 76/79おつー
384 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/12/25 23:28:19.39 kQsV7R+CO 77/79>>376 コピペかよ
393 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/12/25 23:36:35.07 nfy/OSr9P 78/79テンポの良いコント見てる感じのいいやり取りだった!
だったが、ウェヒヒウェヒヒでキングクリムゾンとか生殺し過ぎる!
生殺しすぎて乙をいいたくない!
403 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/12/26 00:10:41.32 kwySKiNbP 79/79生殺しのまま終わるか…無念…
乙