~ここは、まどかによる世界改変後の世界~
マミ「さて、皆揃ったかしら?」
さやか「待ってました!」
ほむら「さっさと始めなさい」
杏子「茶菓子くらいだしてくれよ」
マミ「それじゃあ、第1回超魔獣バスターズ 作戦会議を始めます!」
QB「わー、ぱちぱちぱち」
さやか「超魔獣バスターズ?」
杏子「そのネーミングなんとかならねーのかよ」
ほむら「…(今後も続ける気かしら)」
マミ「さて、本日の題目だけど、まずはこちらを見て」
元スレ
マミ『円環の理日記』
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1322228604/
TV『これで、とどめだーっ』
さやか「あ、私が映ってる!って、たしかこの時は…」
TV『えっ?ええええ?うわぁぁぁぁぁ』
さやか「…」
杏子「見事にスカッた上にカウンター食らってるな…」
ほむら「…ぷ」
さやか「こらほむら!あんた今笑っただろ!?」
ほむら「気のせいよ」
さやか「てか、この映像誰が撮ったんだよ!?」
QB「そんなの僕以外いないに決まってるじゃないか!」
さやか「えい」
ザクッ
QB「きゅっっ…」
マミ「この様に、最近魔獣の数が増え続けると共に、個体の力も上がってきているみたいなの」
杏子「確かになぁ…」
ほむら「最近一撃では倒せなくなってきたわ…(まどかとの愛の矢なのに…)」
マミ「そこで…」
きゅっきゅっきゅっ
『合体技について』
マミ「この状況を、魔法少女同士の合体技で打破しようと思うの」
ほむら「…あなたのその発想力、ある意味見習いたいわ」
マミ「ヴァリアブルコンビネーションが勝利の鍵よ!」
さやか「あのーマミさん?」
マミ「何かしら?美樹さん」
さやか「私と杏子、もう合体技あるんだけどな…」
マミ「えっ!?いつそんな技発明したの!?」
さやか「影の魔獣っていたでしょ?あの手がにょきにょき出てくるやつ」
マミ「ええ(そんなのいたかしら…?というか、魔獣の外見って、1種類統一じゃなかったかしら?)」
QB「(細かいことはいいんだよ!マミ!まどマギ本編7話の影の魔女を思い出してくれれば十分さ!)」
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2307118.jpg
さやか「これ、私と杏子の合体技」
さやか「杏子のスカートの中に私が顔突っ込んでるの」
マミ「…これ、単に2人の影が重なっただけじゃないの?」
杏子「ちゃんと物理的に合体してたんだよ ///// (ぽっ)」
マミ「どこがっ!?どこにっ!??」
さやか「刺激が強かったからかなぁ、BDやDVDじゃ修正入っちゃったけど」
マミ「BDとかDVDとか意味のわからない単語は使わないで欲しいわ…」
ほむら「えー、合体が許されるのは1万と2千年前までよー(棒読み)」
マミ「暁美さん!そこボケないで!」
マミ「…こほん」
マミ「それでね、合体技といえば魔法少女同士コンビを組む必要があるわよね!」
マミ「そこで、こんな組み合わせを考えてみたの!」
さやか「お、かっこいい技ですか!?」
マミ「まずは私と美樹さん」
さやか「はい!」
マミ「二人とも攻撃タイプの超攻撃型布陣、フォーメーション『突撃ラブハート』よ!」
さやか「…」
マミ「佐倉さんとは攻守バランス型ね。佐倉さんの超結界(アルティメット・ウォール)で防御を固めて、私のティロ・フィナーレで迎撃するの!」
杏子「…」
マミ「私のお勧めは暁美さんとのコンビ、集中砲火型よ!お互いのリロードの隙を埋める絶え間ない攻撃…」
マミ「無限流星掃射(アンリミテッド・シューティングスター)というのはどうかしら!?」
ほむら「…」
マミ「いろいろな組み合わせがあると思うけど、皆はどの合体技がいいと思う!?」
さやか「私は杏子と合体するの!」
ほむら「佐倉杏子と組むのは私、あなたは手を出さないで!」
杏子「もう、何も、怖くない」
マミ「…」
さやか「あんたはマミさんと組めば良いじゃないか!」
ほむら「嫌よ、変な二つ名付けられるのなんて、まっぴらよ」
マミ「…」ぷるぷる
QB「ま、マミ!大丈夫だよ!きっとあの3人も冗談で言ってるんだよ!」
マミ「…」
マミ「!そうだ。あなた達の意見なら、佐倉さんと私が組むのがベストってことよね!」
杏子「悪いけど、お断りさせてもらう…(ロッソ・ファンタズマでもうこりごりだ…)」
マミ「……」じわじわじわじわ
QB「わーっ!マミのソウルジェムがどんどん真っ黒に!?」
マミ(皆、皆どうしてそんなに冷たいの!?)
マミ(こんなんじゃ私…)
『……て』
マミ「?」
『…ば…て…』
マミ(何か声が聞こえる…)
『頑……て…』
マミ(!この声…どこかで聞いたことのあるような、とても懐かしい声…)
マミ(しかも、私を励ましてくれている!?)
『頑張…て…』
マミ(私のこと、ちゃんと見ていてくれる人がいるなんて、こんなに幸せなことはないわ!)
マミ(もう何も怖くない!)
『ぶはっ…駄目ww』
マミ「・・・え?」
概念まどか『マミさんww頑張ってwwwwww』
マミ「え・・・?え・・・・?」
概念まどか『がwんwばwっwてwwww』
マミ「嬉しいはずなのに…励ましてくれているはずなのに…」
マミ「この湧き上がる負の感情は何!?」ズズズズズズ
QB「まずいよ!マミのソウルジェムの穢れがまずい!あと1.5Tiroで穢れが溜まりきってしまう!」
さやか「ちょっっ、それやばいんじゃないの!?」
杏子「円環の理に導かれちまうっていうのか!?」
ほむら「1.5…Tiro?」
QB「説明しよう!1Tiroとはマミがティロ・フィナーレを一発撃つ分の魔力消費量のことをいうんだ!」
ほむら「…だれも聞いていないわよ」
マミ「もう誰も信じない、誰も私を受け入れられない…」
QB「大丈夫だよ!マミ、僕がついてる!」
マミ「きゅうべえ・・・(ジーン)」
マミ(もしかして、他の魔法少女の子を紹介してくれるのかしら!?)
QB「ベッドの準備は整った!僕と合体して子作りを…」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
ドゴォォォォン
QB「ちょっっ、マミ、やめ…たすけt…」
マミ「ティロ・フィナーレー!!!」
ドゴゴゴゴゴゴゴゴ
マミ「あ」
杏子「マミが…」
さやか「マミさんが…」
ほむら「き、消えた!?」
ともえまみは えんかんのことわりに みちびかれてしまった
マミ『…』
マミ『…はっ』
マミ『こ、ここはどこ…?』
マミ(見たこともない空間…もしかしてここは…)
???『一つ上の領域へようこそ、マミさん』
マミ『えっ!?』
マミ『その声、その姿…どこかで見たことがあるような…』
マミ『!か、鹿目さん!??』
概念まどか『えへへへ、お久しぶりです、マミさん』
マミ『そんな…どうして今までこんな大事なことを忘れて…』
概念まどか『私は魔女を生まれる前に消滅させる概念として、マミさん達とは違う一つ上の領域に来てしまったんです』
まどか『だから、今まで誰からも気づいたり見てもらえたりされなくなってたのですが』
まどか『マミさんが一つ上の領域に来たことで、またこうしてマミさんとお話することができる様になったんです!』
マミ『鹿目さん…』
マミ(一つ上の領域?ここが円環の理に導かれた魔法少女の終着点なの?)
マミ(それよりも、魔女って何の話なのかしら…?)
マミ『ということは、私はもう死んでしまったのね…』
まどか『…』
まどか『マミさん、ここではまだやらなくてはいけないことがあるんです』
マミ『やらなくてはいけないこと?』
まどか『はい。皆を見守ることです』
まどか『他の魔法少女達を、杏子ちゃんやさやかちゃん、そしてほむらちゃんを見守って、励ましていくんです』
まどか『それが、私に、私達に与えられた役割なんですよ!』
マミ『皆を…見守り、励ます…』
まどか『はいっ』
マミ『…わかったわ。これからはあなたと一緒に皆の行く末を見守るわ!』
まどか『一緒に頑張りましょう!』
まどか『あと、皆に伝えたいことがあったら、皆の耳元でささやくんです』
マミ『ささやく?』
まどか『はい。伝わるかどうかはわからないんですけど、たまに私の声が皆に届くことがあるんです』
マミ『!すごいわ!鹿目さん』
マミ(…あれ?何か私も酷いことを言われた様な気がするんだけど…気のせいかしら)
まどか『だから、マミさんも何か伝えたいことがあれば、ささやいてあげて下さい』
まどか『皆からは姿は見えませんけど』
マミ『わかったわ』
マミ(皆が幸せになる様に頑張らなくっちゃ!)
『=円環の理日記 1日目=
私は円環の理に導かれてしまい、一つ上の領域に来たわ。
ここで鹿目さんに再会して、私の役割を聞いたの。
だから、こうして私の活動を日記に記して残そうと思うの。
この先、私と同じ様に導かれた子達のために…』
『=円環の理日記 2日目昼=
早速皆の様子を見に行ったわ。
ちゃんと第2回超魔獣バスターズ作戦会議のために皆が集まってたけど、
美樹さんの様子だけが何かおかしい。
程なく魔獣が現れて戦闘になったけど、美樹さんだけが暴走していた。
彼女になにがあったのかしら…』
『=円環の理日記 2日目夜=
どうやら美樹さんが振られたらしい。
幼馴染の上条さんを同級生の志筑さんにNTRれたと言ってた。
美樹さん、すごく泣いてた。寝込んでた。
彼女を慰めてあげたい。励ましてあげたい。
でも今の私にはどうすることもできない。
ただ、ささやいてあげることしかできない。
とりあえず耳元で『失恋レストラン』を歌ってあげたわ。
逆効果だった』
『=円環の理日記 3日目昼=
美樹さんの荒れ方が酷くなったわ。
ソウルジェムの濁りも酷くなってきたし。
自暴自棄な美樹さんを佐倉さんがやっとの思いで押さえつけてくれた。
そして、佐倉さんと暁美さんが美樹さんをたしなめてたわ。
今ならいけると思ったの。
だから、耳元で『明日があるさ』を歌ってあげたわ。
美樹さんが家に閉じこもってしまった』
『=円環の理日記 3日目夜=
私はもう一刻の猶予もないと思ったわ。
もう彼女を救えるのは佐倉さんしかいない…
だから、何とか佐倉さんに助けに行って欲しいと願った。
なのに、どんなに目の前で手振りそぶりしても、全く気づいてくれなかった…。
だから私は佐倉さんの近くで歌ったの。『ラブストーリーは突然に』を。
佐倉さん、美樹さんのもとに飛んで行ったわ。
さすが完治…じゃなくて佐倉さんね!』
~さやホーム~
杏子「さやかぁぁぁぁぁっ!」
さやか「…杏子、か…。ごめんね、迷惑かけて」
さやか「でも、もう駄目みたい…」
スッ
杏子「!?そ、そのソウルジェムは…!?」
杏子(濁りきってやがる…)
さやか「もういいの、だれも私のことなんか好きになってくれないから…」
さやか「私はこれからもずっと、一人ぼっち、だから…」
杏子「一緒にいてやるよ!」
さやか「…え?」
杏子「これからずっと一緒にいてやるよ!」
杏子「ずっとさやかの傍にいてやるよ!」
さやか「杏子ぉ…」
杏子「あんな男のこと、私が忘れさせてやんよ!」
さやか「杏子!」
杏子「さやか!」
マミ『えんだぁぁぁぁぁ~~~』
『=円環の理日記 4日目朝=
美樹さんたちの様子を見に戻ってきた。
どうやら朝ちゅんの様だわ。
とても幸せそう。
何かちょっと嫉妬しちゃうわ。
嫉妬心からか、2人の枕元で『3年目の浮気』を歌ってみたわ。
口論が始まった。』
『=円環の理日記 4日目昼=
浮気って言葉に2人とも過剰反応しちゃった。
お互い言い争いが始まってしまって…。
せっかく仲良くなったのにこんなことで仲違いさせたくなかったの。
だから『てんとう虫のサンバ』を口ずさんでみた。
見てるこっちが恥ずかしいくらいのキスの応酬が始まったわ。
誰も見てないからって無防備すぎるのよ、この2人は!
そういえば歌に出てくるてんとう虫って、赤、青、黄色の衣装を着てるんだったわよね。
私って、ひょっとして選曲の才能もあるのかしら!?』
マミ『ふぅ…、とりあえずこれで美樹さんと佐倉さんは大丈夫ね』
まどか『ウェヒヒヒ!2人とも幸せそう!』
まどか『さすがマミさんだね!』
マミ『うふふ、そういわれると照れるわ』
マミ『あとは、暁美さんね!』
まどか『…うん』
マミ『…鹿目さん?』
まどか『ううん、なんでもない。ほむらちゃんにも幸せになってもらおう?マミさん!』
マミ『ええ、そうよね!』
『=円環の理日記 5日目昼=
超魔獣バスターズの会議場には誰も来なかった。
事実上の解散ね…。ちょっと寂しいかも。
あ、でもQBだけ来てたわね。
ひょっとして毎日来てくれてるのかしら。
まぁ、来てもらっても意味ないんだけどね、QBは』
『=円環の理日記 5日目夜=
佐倉さんと美樹さんは今日もあんあんさやさやしてたので無視してきたわ。
今日の本命は暁美さん!
彼女クールで近寄りがたいイメージがあるから、私生活がどんなものなのかすごく気になってたの。
きっと、一人でも魔獣対策や武器の手入れとかしているに違いないわ!
そう思って潜入してみたら…』
ほむら「…」
ほむら「まどか…」
ほむら「まどかぁ…」
マミ『…あれ、鹿目さんのリボン?』
まどか『う、うん… ///// 』
ほむら『まどか!まどか!まどか!うわぁぁぁぁん!スーハー、スーハー、いいにおいだよぉぉっ!』
マミ『』
まどか『ほむらちゃん、一人のときは時々ああなっちゃうの… /// 』
マミ『い、一途な鹿目さんLOVEなのね、うらやましいわ』
まどか『 ///// 私ちょっと別のところに行ってくる!』
マミ『ふふふ』
マミ『…でも、これはちょっとまずいわね…』
マミ(このままじゃ暁美さん、孤立しちゃう)
マミ(誰か他に彼女を支えてあげられる人なんて、いるのかしら…?)
『=円環の理日記 6日目夜=
今日も暁美さんの家にやってきた。
彼女は…また自慰中だった… ///
何か別の方向に気を向けさせることはできないかと思って、ささやいてあげたわ。
『Love Destiny』彼女にはぴったりの曲だと思うの!
鹿目さんを恋焦がれる暁美さんの気持ち…
そう!暁美さんは激情を止められないの!
あれ?これじゃぁ逆効果じゃないかしら…?』
『=円環の理日記 7日目朝=
暁美さん、一日中続けてたみたい…
激情どころか劣情を止められなくなってしまったみたいだわ。
とっさの判断で別の曲を刷り込むことにした。
即興だったのでいい歌が思いつかなかったから、『とんちんかんちん一休さん』のサビ部分をループしてあげたわ。
鹿目さんの声色を使って、「一休さん」のところを「ほむらちゃん」にしてあげたの。
5回もイかしてしまった。
私って、本当、バカ』
『=円環の理日記 8日目夜=
今日も暁美さんの家にやってきた。
昨日はさすがに疲れて眠ってたみたい。
お昼頃に起き出して、魔獣退治に出かけようとしたけど、すぐに帰ってきたわ。
どうやら美樹さんと佐倉さんと、鹿目さんの話のことで口論になったらしい。
急に泣き出してしまい、それからもうずっと泣きっぱなし。
どうしたらいいの?』
『=円環の理日記 9日目夜=
暁美さん、今日は一日中家の中だった。
ずっと布団の中で泣いてたわ。
美樹さんや佐倉さんが呼びに来たけど、応じなかった。
いや、応対できなかったんだと思う。
鹿目さんも落ち込んでしまった。
どうやら鹿目さんの声も届かなくなってしまったらしいの。
私ももう何度呼びかけても、彼女には聞こえなくなっていた。
もう、暁美さんには誰の声も届かない…』
ほむら「まどか…まどかぁ…」
ほむら「私はもうあなたのいない、世界で生きていくのは辛いよぉ…」
ほむら「誰もまどかのことを知らない世界なんて…」
ほむら「まどかが守ろうとした世界のはずなのに…どうしても受け入れられない…」
マミ『…』
まどか『…ほむらちゃん…』
ほむら「もう、いいよね…」
ほむら「早く、まどかの所に…行きたい…」
まどか『っ…』
マミ『鹿目さん、私達どうしたらいいの?』
マミ『何か、手は無いのかしら…』
まどか『…』
マミ『鹿目さん?』
まどか『一つだけ、ほむらちゃんを助けてあげる方法があります』
マミ『!本当!?』
まどか『…はい。でも…』
マミ『ひょっとして、何か条件があるの?』
まどか『…いえ、大丈夫です』
まどか『マミさん』
マミ『何かしら?鹿目さん』
まどか『ほむらちゃんのところに、皆のいた元の現世に帰ってくれますか?』
マミ『え!?それってどういう…?』
マミ『私は、円環の理に導かれて現世から消滅してしまったんじゃなかったの?』
まどか『私、最初に会ったときに、マミさんは一つ上の領域に来たって言いましたよね?』
マミ『ええ、そうだったわね』
まどか『あれ、ちょっとだけ嘘なんです』
まどか『魔法少女は現世から消滅したのち、その魂は再び現世に転生するみたいなんです』
まどか『だから、普通魔法少女がこの一つ上の領域に来るということはないんです』
マミ『円環の理と一つ上の領域は違う場所ってこと!?』
まどか『はい、ここは特別な場所なんです。本当に誰からも干渉されない、誰にも干渉できないはずの場所』
マミ『それじゃぁ、私は何でここに来れたの?』
まどか『それは…、私が引き寄せちゃったからです』
マミ『え?』
まどか『マミさんのソウルジェムが濁りきったのを感知して、私は魔女を消滅させる存在として、魔法少女の魂を救済する存在としてあなたのもとに行きました』
マミ『魔女?最初の時も鹿目さん言ってたけど、魔女って何なの!?』
まどか『…今の世界でいう魔獣みたいなものです。』
まどか『魔法少女とは、絶望にうち負けたとき、そのソウルジェムをグリーフシードへと変化して、魔女になる存在だったんです』
マミ『!?』
マミ『そんな話…きいたことないわ』
まどか『そんな世界を、私が改変しちゃったんです』
まどか『魔法少女達の祈りを絶望で終わらせたくない、って思って』
マミ『…』
まどか『話を戻しますね。私はマミさんの所にいって、あなたの魂を円環の理へと導くつもりでした』
マミ『…』
まどか『でも…』
まどか『久しぶりに、マミさんの顔、間近で見たら… っく』
まどか『なんだか… とても、懐かしく…っく なっちゃって…』ぽろぽろ
マミ『鹿目さん…』
まどか『私、こちらに来てからずっと一人ぼっちでした…』
まどか『こちらから一方的に話しかけるだけで、気づいてもらえなくて…』
まどか『それにマミさんとはもう一度、ちゃんとおしゃべりしたかったんです…。あんな別れ方しちゃったから…』
まどか『それで、私は概念としての力で、何とかマミさんをこちらの領域に引っぱって来ようとしたんです』
まどか『全部、私のわがままだったんです…』
マミ『鹿目さん』
ギュッ
まどか『あ…』
マミ『ありがとう、鹿目さん。私はまた、こうしてあなたとお話できただけで、とても幸せなの』
まどか『ありがとう…ございます…』
マミ『…』
まどか『ぐすっ』
まどか『すみません、もう大丈夫です』
まどか『今から、あなたを現世へと送り返します』
マミ『本当に、そんなことができるの…?』
まどか『はい。なんてったって、今の私、女神様みたいな存在ですから!』
まどか『でも、多分2度目は無いと思います』
まどか『マミさんを連れてこれたのも、偶然みたいなものだったから…』
まどか『多分、神様がくれた、最初で最後のご褒美だったのかな?』
マミ『…あなたは、あなたはそれでいいの?』
マミ『これから、またずっと独りぼっちになっちゃうんじゃないの?』
マミ『それでも辛くないの!?』
まどか『大丈夫です。もう十分に元気を貰いました!』
まどか『それに、私のことを覚えてくれている人が2人に増えるんですから!』
まどか『きっと、さやかちゃんも杏子ちゃんも、私のこと、思い出してくれるはずです!』
マミ『鹿目さん…』
マミ『わかったわ、私、皆のところに帰るわ』
まどか『はいっ』
マミ『それじゃぁ、元気でね』
まどか『マミさんも、お元気で。私のこと、覚えていてくださいね』
マミ『ええ、絶対に忘れないわ!』
まどか『ウェヒヒヒ!』
まどか『それじゃぁ、マミさん、さようなら』
マミ『さようなら、鹿目さん』
マミ『ありがとう…』
~現世~
マミ「…」
マミ「はっ」
マミ「ここは…超魔獣バスターズ会議場…」
マミ「私、戻ってきたの?」
マミ「!暁美さん!そうだ、暁美さんを助けなきゃ!」
~ほむホーム~
ほむら「…」
ほむら(もう何日こうしたままかしら…)
ほむら(だんだん意識がなくなってきたわね)
ドンドンドン!
ほむら(何か聞こえるけど、幻聴の様ね)
ほむら(まどか…今行くわ…)
「…さん!…さん!」
ほむら(うるさいわ…もう、静かに、して…)
マミ「ティロ・フィナーレ!」
ドッコォォォォォン
ほむら「!??」
ほむら「ちょっっ…、だ、誰よ人の家を壊して…」
ほむら「あ…」
マミ「暁美さんっ!!!」
ほむら「巴…マミ!?そんな、あなた確か消えてしまったはずじゃ…」
マミ「あなたのことが心配で戻って来たに決まってるじゃないの!」
ほむら「!?そ、そんなことできるわけ…」
マミ「もちろん、私の力じゃ無理」
ほむら「なら、どうやって…」
マミ「鹿目さん」
ほむら「…え?」
マミ「鹿目さんのおかげなの。鹿目さんのおかげで、私は戻ってこられたの」
ほむら「あなた…まどかの、まどかのことがわかるの…?」
マミ「ええ、鹿目さん、ずっとあなたのことを見守ってた、心配してたの!」
ほむら「まどか…まどかぁ…」
ほむら「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
ギュッ
マミ「もう大丈夫よ、暁美さん」
マミ「もうあなたが一人で抱える必要は無いの」
マミ「鹿目さんのことは、私とあなたの2人の思い出として心に刻み付けていきましょう?」
ほむら「うううううぅぅ…っく」
ほむら「ありがとう…ありがとう巴マミ… っく」
マミ「暁美さん」
きゅっ
ほむら「あっ… 」
マミ「これからは、鹿目さんのことも、暁美さんのことも、私に守らせてもらえないかしら?」
ほむら「…え?」
マミ「あなたと一緒に鹿目さんを、鹿目さんが守った世界を一緒に守りたいの」
マミ「鹿目さんが守った大切な友達である、あなたを守りたいの」
ほむら「巴……さん…」
ほむら「…ええ、こちらこそ。私も皆を、あなたを守りたい…」
マミ「それじゃぁ」
ほむら「あ」
ほむら「駄目…今私汚いから…」
マミ「そんなことないわ…」くいっ
ほむら「あ…」
チュッ
概念まどか『I can celebrate… マミさん、ほむらちゃん』
QB「どうしてこうなった…」
=Fin=
~Epilogue~
ほむら「―ん…、む…んむ!?」
くちゅ ちゅぷ
マミ「んんー…、」
ちゅっ くちゅ
ほむら「!!!!」ビクビクッ
マミ「っぷはっ」
つーっ
概念まどか『わわわわわ、マミさん、大人のキスだ… ///// 』
マミ「暁美さん…、いいかしら?」
ほむら「え!?そ、そんな、いきなり…」
ほむら「まだ心の準備とか…」
まどか『これは…チャンスだよね!?』
まどか『ほむらちゃんをもう一押ししてあげなくっちゃ!』
まどか『えっと、たしかこのあたりに…』ごそごそ
まどか『あった、「まど神特製CDプレイヤー」!』
まどか『これを使うとね、私がささやかなくっても、再生した曲が対象の人間に聞こえるようになるんだよ!』
まどか『クラスの皆には内緒だよ!』
まどか『この状況でぴったりな曲は…』
まどか『やっぱり、「コネクト」だよね!心も体もコネクト、なんて。ウェヒヒヒ!』
まどか『たしか、ほむらちゃんを励まそうと思って入れてたんだよね~♪』
まどか『え~っと、よし』
マミ「暁美さん…」シュルシュルッ
ほむら「巴さん…」シュルッシュルシュルッ
まどか『今だ!えいっ』
プレイヤー『♪エエエー エーエー エエエー エーエー(BGM 『Magia』)』
まどか『え?』
マミ・ほむら「え?」
おしまい
短文ですが読んで頂きありがとうございました。
選曲は思い付きで年代バラバラですが、「Love Desutiny」の歌詞はなんとなく
ほむら→まどかの状況を表してるような気がしました。