ほむら「じゃあ本棚にあったこれでも」
『決定版 まんが日本昔ばなし101』
まどか「さ、流石にそれはちょっと」
ほむら「あら、読んでみると意外に面白いものよ」
まどか「そうなの?」
ほむら「私もよくママに…」
まどか「ママ?」
ほむら「お母さんに読んでもらったわ」
まどか「えっ、最近?」
ほむら「小さい頃ね、小さい頃よ」
まどか「ウェヒヒ」ニヤァ
ほむら「な、なに?どうしたの?」
元スレ
まどか「眠れないよ」ほむら「仕方ないわね」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338383575/
杏子「マミ、眠れない」マミ「仕方ないわねえ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338472085/
ほむら「もう、意地悪するなら読んであげないわ」プイ
まどか「ごめんねほむらちゃん、読んでくれたら嬉しいなって」
ほむら「どんどん読みますはい」スッ
まどか「わくわく」
ほむら「じゃあ4ページ…『桃太郎』からね」
まどか「桃太郎の話くらいは知ってるよほむらちゃん」
ほむら「大丈夫、多少脚色するから」
ほむ太郎
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがおった。
おじいさんは山へ魔女狩りに、おばあさんは川へ洗濯へいった。
杏子「誰がおじいさんだよまったく」
マミ「こんなダイナマイトなのにおばあさん役なのね、そうなのね?」
ある日、おばあさんが川で洗濯をしていると、川上から大きなももが…
どんぶらこっこ、どんぶらこっこと流れてきました。
おばあさんは、そのももを「どすこい」と言わんばかりに片手で拾い上げると、だいじにかかえて家へかえった。
魔女狩りから帰ったおじいさんもびっくり、ももをなでながらいうた。
杏子「一刻も早く食べよう」
マミ「一丁、割ってみましょうか」スッ
杏子「おお、そうすべえ」
マミ「スッ…ハァ…」スゥッ
マミ「ティロ・フィナーレ!」ブゥンッ
杏子「で、出た!マミの張り手ティロフィナーレ!」
おばあさんが、烈火の如くてのひらをももにあてた、そのとき…
ももがごそごそ、ごろん、と動いたんじゃあ。
杏子「こいつ動くぞ!?」
と思ったら、ももがかぱんと真ん中からわれて、中から元気な女の子がとびだした。
おじいさんもおばあさんもびっくらこいた。
もっとびっくらこいたのは、その女の子の元気のよさ。
すぐにごはんをほむほむ。その食いっぷりときたら、食うわ、食うわ。
おばあさんは数週間強制ダイエットによりソウルジェムを若干濁らせたそうな。
おばあさんは若干痩せ、おじいさんはたいそうおおよろこび。
ももから生まれたほむ太郎と名付けた。
杏子「なんでよ…」
杏子「しっかし、この子元気だけど…」
マミ「何も喋らないわね」
ロリほむ「…」パクパク
杏子「しかしなんだ、全裸の幼女をまじまじと眺めるのはちょっと」
マミ「悪くないわね」
ほむ太郎は、食えば食っただけ、身体こそ大きくなるものの胸は大きくならなかったそうな。
おまけに、おとなもかなわないほどの力持ち。重いものでも、ひょい、ぽんと、かるがる持ち上げる。
こうしてほむ太郎は強い子に育っていった。
ところが、ちょっとだけ心配なことがあったんじゃ。
マミ「ほむ太郎ちゃん、ティロティロばーあ」
杏子「ブフッ」
マミ「な、なんであなたが笑うの…?」
おばあさんがいくらあやしても、ほむ太郎はだまったまま。
おじいさんがにっこりわらいかけてもしらん顔。
杏子「笑顔なんて無理だよ」
マミ「大丈夫、佐倉さんの笑顔ならどんな女の子だってイチコロよ」
杏子「あの、男性は」
マミ「…」
杏子「あの」
マミ「と、とにかく笑いかけてあげてちょうだい」
杏子「…」ニコッ
マミ「キュンッ」キュンッ
杏子「えっ」
いつまでたっても、ち~っとも話をしないほむ太郎に、
おじいさんもおばあさんもどうしたもんかと気にかけておった。
「この子、どうして口をきかんのじゃ。」
と、二人が顔を見合わせたときじゃ。
『来たわね、時が』
ほむ太郎がとつぜん声をだしたあ。
口をきいたあ!
ほむ太郎「巴マミ、佐倉杏子、私は鬼退治に行くわ」
おじいさんとおばあさんは、ただおどろいて、ぽけ~っとしておった。
ほむ太郎「仕度をして頂戴」
ほむ太郎の冷静な声に、おばあさんははっとしていうた。
マミ「鬼たいじだなんて、そんなおそろしいことを…」
そのころ、村にはたびたびおそろしい鬼があらわれて、
ものとり、人さらいと、ありとあらゆるらんぼうをはたらいて、
村の人たちをくるしめておった。
さや鬼「ほらほら、さらっちゃうぞー」
恭助「うわああああなんで僕があああっ」
仁美「きょ、恭助さあああああん!?」
ほむ太郎は、これを知って、もうがまんできなかったんじゃあ。
さや鬼「まどかは私の嫁になるのだああああっ」
まどか「た、助けてー!」
ほむ太郎「…」ギリィッ
マミ「ほ、ほむ太郎からただならぬスゴ味を感じる…」
おじいさんとおばあさんは、かわいいほむ太郎のために、きびだんごや晴れ着や凶器をそろえてやった。
とうとう、出発の日がやってきた。
ほむ太郎は、おじいさんのつくった晴れ着をきて、
ほむ太郎「なんで作業着しかないのよ…」
おばあさんのつくったきびだんごのつつみをこしにつけた。
ほむ太郎「1つ1つがソフトボールくらいの大きさなのだけど」
おじいさんとおばあさんは心配で心配で…。
それでも、ほむ太郎は、はりきって家を出ていった。
マミ「達者でね」
杏子「無事に帰ってこいよな」
マミ「まあ、相手美樹さんだし…」
杏子「今日中に終わりそうなもんだけどなあ…」
見送るおじいさんとおばあさんはとうとうなきだしてしもうたと。
マミ杏子「えっ?」
さて、ほむ太郎はというと、心配するおじいさんとおばあさんの気持ちも知らず、一直線にオクタ島めざす。
とちゅう、いぬが一ぴきやってきて、桃太郎に声をかけた。
QB「やあ」
ほむ太郎「チェンジ」
QB「わっけわかんねーわ…」トボトボ
しばらくいくと、さるが出てきた。
中沢「腹が減った、きびだんごをくれたら手伝うよ」
ほむ太郎「その必要はないわ」
中沢「だ、誰か食べ物を…」ヨロヨロ
こんどは、きじがとんできた。そしておなじことをいったそうな。
タツヤ「お譲さん、人の道ってェ物はだな…」
ほむ太郎(えっ?えっ?)
犬、猿、雉を乗り越えてゆくはわれらがほむ太郎。
花もあらしもふみこえて、
心にきめた鬼たいじ。
オクタ島目指してまっしぐら。
おそれを知らぬほむ太郎。
一度誓った大きな夢は、
何がなんでもやらねばならぬ。
それが女の花道よ。
by 作詞 作曲 巴マミ
ほむ太郎は、野をこえ山をこえ、海べについた。
ほむ太郎「盾にシーシェパードの船があった筈ね」
無駄にスタイリッシュな船にのりこんだほむ太郎。
すいすいと作業的に海をすすむ。
えんやあ、とっと。
えんやあ、とっと。
広い海原、広がる世界。
でっかい夢のせ、
えんやあ、とっと。
by 作詞 作曲 巴マミ
こうして数時間、海をすすんでいった。
とうとうついた、オクタ島。
海の中からつきでている岩山の島、それがめざす鬼が島だ。
ほむ太郎「索敵飛行レーダー配備」
船はそ~っと島に近づいて、いよいよ上陸だ!
ほむ太郎「あっ、あれはまどかじゃないの…」
さや鬼「がっはっは、うまい酒にいい女、極楽だーっ」
まどか「うう…」
ほむ太郎「」ギリィィィイィッ
ほむ太郎「鬼は酒盛りの最中ね、首を取るだけじゃ済まないわよ」
と、「オクタ門」へむかっていく。
ところが、門はしっかりしまっていて、びくともしない。
が、ほむ太郎の重火器の前では無意味であったそうな。
ほむ太郎「ファイア」ボシュッ
とつぜんあらわれたほむ太郎に、鬼はぽかんとしておった。
ほむ太郎「我こそは、日本一のほむ太郎!青魚を成敗に来た!」
青魚はおどろいて目を白黒。
さや魚「うわっ!いつの間にか魚に格下げされてる!!」
怪力ほむ太郎の強いこと強いこと。
あっという間に青魚を倒してしまったそうな。
さやか「ごめんなさい、もう悪いことはしません」
青魚はてのひらを返してペコペコあやまったそうな。
こうして、魚からたいそう美しい娘さんを取り戻し、帰ることになった。
さやか「なんで私まで…」
ほむ太郎「いやあ、流れで…」
まどか「ウェヒヒッ」
ほむ太郎は美しい娘さんと結婚し、りっぱな若者になったそうな。
めでたし、めでたし。
その後、おじいさんと青魚の仲におばあさんが嫉妬してまた少し痩せたのは別のお話。
恭助「あの、僕は…」
めでたし、めでたし。
ほむら「どう、ハッピーエンドでしょうまどか」
まどか「…」
ほむら「まどか?」
まどか「…zzz」スヤスヤ
ほむら「あら、寝ちゃったのね」
ほむら「おやすみなさい、まどか」パサッ
まどか「ウェヒヒ…ホムラチャーン…」ムニャムニャ
あなたも小さい頃、昔話を読んでもらい、いつの間にかあったかい布団の中で意識が薄れる体験、した事があるでしょう。
心地よく薄れゆく意識の中、タオルケットを優しくかけてくれた母のおもいで。
誰の心の中にも、あるおもいでだと思います。
次の日
朝
時計「ティヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…」
ほむら「イエス・マム」ガバッ
ほむら「プッシュ」ポチッ
時計「ティヒッ」ピタッ
ほむら「目覚ましの音を変えただけでここまで起床が捗るなんて…」
ほむら「そろそろまどかも起こさないと…」
まどかルーム
ほむら「まどか、入るわね」カチャッ
ほむら「いけない、躊躇するのを忘れてたわ」
まどか「zzz…」スヤスヤ
ほむら「まどかー、朝よ、朝なのよー」ユサユサ
まどか「んっ…」
ほむら「…」ゴクリッ
ほむら「いけない、手を出してはいけないわ、写真におさめるだけよ」パシャッ
ほむら「朝よまどか、学校よ」ユサユサ
まどか「ううん…」ボヤッ
ほむら「起きた?」
まどか「うー…ん…」ポヤッ
ほむら(寝ぼけまどかわいい!)
まどか「お母さん…?」
ほむら「」
まどか「ウェヒヒ…お母さーん…」ギュッ
ほむら「ほむベッ」ギュムッ
まどか「ウェヒヒヒ…」ドサッ
ほむら「ま、まどか!!私はお義母様ではないわ!!」ジタバタ
まどか「zzz…」スヤスヤ
ほむら「抱きつかれたまま眠られてしまったわ」
ほむら「まどかホールド最高…」
ほむら「あ、駄目、意識が…」
正午
ほむら「ううん…」モゾッ
ほむら「あ…正午だ…」
ほむら「まどか…は…」
まどか「ウェヒヒ…」スヤスヤ
ほむら「ああ、幸せ…」
ほむら「今まどかは寝ている」
ほむら「今私は抱き枕になっている」
ほむら「いける、いけるわこれは」
まどか「ウェヒヒ…ホムラチャーン…」グッスリ
ほむら「近い、まどかの唇が近い…」
ほむら「いける!」
まどか「ウェヒ…」スヤスヤ
ほむら「んーっ…」プルプル
まどか「ウェヒッ」パチッ
ほむら「んんーっ…」プルプル
まどか「おはようほむらちゃん」
ほむら「ええおはようまどか」キリッ
まどか「どうして至近距離で寝てるのかな」
ほむら「そこにまどかが居るから」
まどか「どうして接吻を迫ってたのかな」
ほむら「疾走する本能、仮面ライダー555」
まどか「言い訳になってないよほむらちゃん」
ほむら「ごめんなさいまどかお詫びに着替えを手伝うわ」
まどか「遠慮しておくね」
ほむら「せ、せめて下着だけでも…」
まどか「遠慮しておくね」
ほむら「ま、まどかぁー…」
巴部屋
マミ「…」ソワソワ
マミ「…」ウロウロ
QB「どうしたんだいマミ、さっきから部屋をうろうろして」
マミ「今日佐倉さんがお泊まりにくるのよ」ソワソワ
QB「ははあなるほど、それでか」
マミ「という訳でしばらくソワソワさせてね」ソワソワ
QB「ところで、お昼ごはんが欲しいんだけど…」
マミ「冷蔵庫に浅漬けあるから」ソワソワ
QB「…」ポリポリ
QB「おかしいな、このしょっぱさは浅漬けのものだけではないぞ」ポリポリ
マミ「もう、何なのよう!!私何も注文してないわ!!」ガサゴソ
杏子「ようマミ」ガサッ
マミ「」
QB「何このびっくり箱…」
杏子「ちょっと宅配されてみたくて…」
マミ「もう!!佐倉さん遅いわ!!遅いじゃないのよう!!」ギュムムムム
杏子「うべべ…」ギュムム
QB「あ、いかん、殺しちゃだめだよマミ」
マミ「今日はまたいつも通りネトゲしてご飯食べて寝るだけになるかと思ったじゃないの!!」ギュムム
杏子「…」ギュムム
QB「マミ、もう杏子は限界だ」
マミ「あっ」
59 : 以下、名無しにかわ... - 2012/05/31 00:14:31 rh2z0VOd0 23/31次は「にんじんとごぼうとだいこん」という話を紹介したかったんだけども…
もう眠い、途中で寝る事をどうか許して下さい
マミ「はい」スッ
杏子「何これ」
マミ「司馬遼太郎の『二十一世紀に生きる君達へ』」
杏子「やだ、むつかしそう」
マミ「じゃあ阿刀田高の『箱の中』」
杏子「それも難しそう」
マミ「灰崎抗の『想師』」
杏子「小説はちょっとなあ」
マミ「じゃあ私の濃厚な百合本を持ってくるわ」
杏子「一晩中悶々としろってか」
マミ「あら、私が相手してあげてもいいのよ」
杏子「また今度な」
マミ「えー…」
マミ「眠れない夜はこれでしょう」
杏子「まんが日本昔ばなし101、マミは私を舐めてるんだな」
マミ「舐めたい」
杏子「やめろ」
マミ「えー…」
杏子「やめろ」
マミ「はい」
杏子「こんな子供っぽいのはなあ」
マミ「あら、読んでみると意外に面白いものよ」
杏子「そうかあ?」
マミ「眠れないときに『読んでもらう』ってことに意味があるのよ」
杏子「じゃあお願いしようかな」
マミ「任せなさい」
マミ「それじゃあ14ページ、『にんじんとごぼうとだいこん』、始まり始まり~」
杏子「おう」
むかしむかし、神さまが、この世にいろ~んなものをお作りになったばかりのことでした。
山また山のそのおくに、やさしい神さまがおりました。
きゅうりになすびにほうれんそう、み~んなこの神さまがお作りになったという、やさいの神さまでした。
この神さまがさんぽに出ると、やさいたちがみ~んな集まってきて、あいさつします。
まど神「ウェヒッ、神様役だよ」
まど神「これこれ、きゅうりさん、子どもは元気かね?」
仁美胡瓜「はい、神さま、ありがとうございます。おかげさまで。」
仁美胡瓜「あれっ、私子供なんて居ないんですけど」
やさいたちは、いつもこの神さまがやさしく見守ってくれているので幸せにくらせると、感謝しているのでした。
そんなある日、神さまは考えました。
まど神「もっと野菜の種類を増やしたいなあ、もっと見事な野菜をつくりたい」
そう思った神さまは、えのぐをとりだして、なにやら絵をかきはじめました。
まど神「ひとつは、小さくて短いもの、もう一つは、細くて長いもの。もう一つは、丸くて大きいもの。」
まど神「ウェヒヒ、どんな色にするかな。そうだ、もようを入れてみよう。ぺたぺた…と」
神さまが、すっかり気に入った新しいやさいができました。
まど神「さて、どんな名前にしようかな?そうだ、あなたはごぼうさんね」
ほむごぼう「細すぎて胸まで痩せたわけね…」
まど神「ち、違うからね」
まど神「あなたはだいこんさん」
マミだいこん「誰が大根よぉ…」シクシク
まど神「他に適役がいなくて…」
まど神「あなたはにんじんさんね」
杏子にんじん「色か、そうか…」
まど神「にんじんさん、ごぼうさん、だいこんさん、仲良くするんだよ」
3人「はい、神さま。きれいなきものをありがとうございました。」
ほかの野菜たちは、きれいなもようがうらやましくてたまりません。
恭助葱「いいなあ、僕たちもあんな着物を着てみたいなあ」
杏子にんじん「いいだろ、きれいだろ~。」
あたらしく生まれた三種類のやさいは、大とくい。
ほかのやさいたちに見せびらかすように、はたらくときも、遊ぶときも、いつもいっしょ。
ある日、このやさいたちは、むちゅうで遊んでいるうちに、体じゅうどろだらけになってしまいました。
マミ大根「いけないわ佐倉さん、私が素手で洗ってあげないといけないわ」
杏子にんじん「いやいいです」
そこで、三人いっしょにおふろにはいりました。
ほむごぼう「もう他の人の胸見たくない」
ところが、ごぼうはおふろにはいったとたん、ごぼ~んと出てしまいました。
ほむごぼう「もう生き地獄は嫌あああっ」
ごぼうは、(他人と入る)おふろが大きらいなんですって。
だいこんはきれいずき、ごしごし、ごしごし、体じゅうをきれいにあらいました。
マミ大根「後輩に汗臭い所見せられないものね」
にんじんはというと、いつまでも、いつまでもおふろにはいったまま。
杏子にんじん「数週間ぶりの風呂だ」
つぎの日、神さまのところへ、にんじんとごぼうとだいこんがやってきました。
なんだか元気がありません。
それもそのはず、なんと!にんじんは、ま~っかっか、ごぼうは、ま~っくろ、だいこんは。ま~っしろになっていたのです。
まど神「あれ、どうしたの皆?その格好は?」
ほむごぼう「その、あの…」
三人は、おふろにはいった時のことを話しました。
それによると、だいこんは、体じゅうをあらいすぎて、そのままばっさ~んと着物ごと洗い流してしまいました。
それで、ま~っしろけ。
ごぼうは、ろくろくおふろにはいらず、そのうえ、どろんこの中でころんでしまったので、ま~っくろけ。
にんじんは、あまり長いあいだ湯に入りすぎて、ま~っかっか。
三人は、もう一度、まえのような着物をきせてほしいと、神さまにおねがいしました。
でも、神さまはおっしゃいました。
まど神「あなたたちは、あの着物をほかの野菜たちに自慢していたから、そのままでよろしい。」
それからというもの、にんじんは赤、ごぼうは黒、だいこんは白になってしまったそうな。
終わり
さやか「あの、青い野菜って無いですかね」
終わり
マミ「はい、おしまい」
杏子「zzz…」
マミ「あらあらうふふ」
杏子「…が…」
マミ「?」
杏子「マミ大根が…迫ってくる…」
マミ「あらあらあらあらあら」ビキビキ
杏子「納得の…配役…」
マミ「うふふふふふ」
マミ「ここににんじんと潤滑油があります」
終わり