河出書房新社 読了

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舞台は

群馬県上野村

昭和60年8月12日 日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落した

村は平成の大合併に乗らず現在も魅力ある村づくりを目指している



副題は「御巣鷹山日航機墜落事故をめぐる人びと」だ





登場人物

上野村村長を10期務めた 黒沢丈夫

 先の大戦でゼロ戦特攻隊長をしていたため、ゼロ戦村長と呼ばれる

 村を挙げての救助活動への協力を指揮、身元が判明しなかった
 遺体の合同葬を村で行い
 慰霊碑を立てて供養

 「御巣鷹山の尾根の霊地は、村が永代供養していく」との
  氏の意志は引き継がれている。
  上野村役場には氏の功績をたたえる銅像が建てられている。



事故当時の上野村の駐在所の警察官 里見雄大(妻:典子)

 救助活動から遺体確認に尽力。

 退職後は慰霊登山にくる遺族が泊まれるようにと
 上野村に終の棲家を構えてペンションをやりだす。

 作者がその人柄にほれ込んだのだろう、モデルとした小説「吼える駐在」がある



仲沢勝美(妻:良子)

 若いときはワルでやんちゃ。殺人で9年、
 傷害事件で4年刑務所(本書では刑務所を「特別大学」と表現)に入っていた。

 出所後は地元民の計らいで村会議員になる。

 議員引退後は御巣鷹山の墓守をする、強力で車いすでやってきた
 高齢女性を車いすごと担いで慰霊の碑まで引き上げたとか。

 

氏のこのテーマの本は二冊目、前作で読んだ記述が出てくるが

それが気にならない作品だ

グーグルのストリートビューで検索しながら読むのをお勧めする。