d35bf15c.JPG▼ 市川丈夫さんのBlog“Sideway-Shuffle”に詳しく書かれておりますが、遂に4thのコア・ルールの出荷が始まったようです。

 私は海外のAmzonに注文しましたので、まだ手元にないのですが、市川さんの情報によると、ControllerやArtilleryと云ったモンスター・コンセプトから、経験点にも関わるStandard、Minion、Elite、Soloなる区分までDMGに記載されているとのこと。
 ある意味、4thではモンスター種別よりも重要ではないかと思えるこれらの詳細が非常に気になりますね。

 先週末は新宿のカラオケ館にて、有志を募り、D&D4thの体験会を行ってきました。某所にて『Keep on the Shadowfell』卓を立てる準備をすすめているのですが、「実際に遊んでおいたほうがルールの確認も出来るし、翻訳作業もはかどるよねー」という趣旨のもとで実施しました。

 使用するシナリオは、もちろん『Keep on the Shadowfell』です。

 事前に各PL諸氏にキャラクター担当を決めてもらい、Powerなどの特殊能力を訳してきてくださいとお願いしていましたので、役割分担はすぐに決まり、早速コボルドとの遭遇戦に突入。

 最初にコボルドを見かけたPC達に知識判定を行ってもらうことになり、Nature/知識(自然)の技能判定をしてもらいました。

 4thの知識判定では、判定結果によって以下のようなものが分かります。

 15 名前、種別、キーワード
 20 パワー
 25 抵抗と脆弱性

 まぁ、大体プレロールド・キャラの1レベルの冒険者で、判明するのはパワーまででしょうか。

 そして、各自イニシアチブ・ロールをしてもらいます。各PC、モンスターはイニシアチブ順に行動。自分のターン(手番)に取ることのできる行動は、基本的には、標準アクションと移動アクションの組み合わせか、標準アクションの代わりに移動アクションを2回使用するなどの組み合わせが可能です。

標準アクション(武器の使用、パワーの使用)
移動アクション(移動速度分のマス目を移動)
マイナー・アクション(武器を取り出す、箱を開けるなど)

・フリー・アクション(武器を落とす、味方と会話する)
・機会アクション(機会攻撃)
・割り込みアクション

 他にもDDM2.0でも使用されているShif/シフトという行動を移動アクションで使用できるのですが、これは1マスだけ移動をして、機会攻撃を誘発しない、という3.5版の5フィート・ステップに相当する行動です。
 コボルドは特殊能力でこのShiftをマイナー・アクションで使用することが出来るので、なかなか厄介な存在となりました。簡易ルールには行動の順番を遅らせる待機アクションが導入されていませんでしたので、今回はローグは、なかなか挟撃のチャンスを使用することが出来ませんでしたね(笑)

 またアクション・ポイントをキャラクターは1日の開始時に所持しているのですが、これはExtended Rest(長めの休息)をとるまで、2遭遇ごとに1つずつ増やすことが出来ます。このアクション・ポイントを戦闘中に使用することによって、追加の行動をとることが出来ます。

 厄介と言えば、4thから導入されたMinionの存在。手先とか子分などという意味なのですが、戦闘の序盤にこのMinionがわらわらとPC達に向かって群がってくるのです。こいつらはヒット・ポイントが1しかない雑魚キャラなのですが、なにせ数の暴力でPC達をまたたくまに取り囲んでいきます。その間、腹心クラスのクリーチャー達はにやにやと戦況の成り行きを見守っているのです。Minionのダメージは固定値なので、ある意味、普通のクリーチャーより厄介です。
 なので、4thでは戦闘の序盤にいかに早くこのMinionを仕留めるかが鍵となるかもしれません。もたもたしていると、DragonshieldやらSkirmisherやらが襲い掛かってきますので、注意が必要です。

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 大事なことをひとつ忘れていました。

 ダイス目の悪いWizardは、パーティの仲間達から白い目で見られることになるでしょう。Wizardは範囲攻撃魔法をバンバン放って、こうしたMinionなどの雑魚キャラを戦闘の序盤になぎ払ってくれることを要求されますので、ダイス目が悪いと非常に苦しい!実際、今回のWizard担当がマジック・ミサイルを外していましたし(笑)

 あと、戦闘では前衛のキャラのMarkedが有効に使用できますね。
これは敵の一体をMarkすることによって、その敵はMarkした相手以外の相手を攻撃しようとすると、命中判定に-2のペナルティをくらうという戦術です。powerの中には対象外の相手を攻撃しようとすると、-6のダメージを食らう、とかいう分けのわかんないものもあり、戦線を構築する為にはかなり効果的に使えるのではないでしょうか?

 体験会のほうでは、その後、PLからの要望もあり、中ボス(Irontooth)戦、ラスボス戦(Kararel)をこなしたのですが、中ボス戦はパーティの主軸である、ドラゴンボーン・パラディンが死亡した時点で諦めて降伏。ラスボス戦は3レベルまで成長させて挑むも、やはり劣勢という展開でした。

 というわけで、なんとか無事に終わった4th体験会。コア・ルールが揃ったら、今回出てきた疑問点とも照らし合わせて、ルールの確認をしたいと思います。

 いよいよ、全貌が明らかになってきたD&D4th。今後の展開が楽しみですね!