2005年05月08日 「異邦」の扉に還る時・巡礼の旅(4) カテゴリ:Mystery ■番外編・洋食屋ポニー 「先生、いつもここでご飯食べてるんですか?」 一番奥の席につき、店内を眺め回しながら里美が、見ようによっては気の毒そうにも見える表情で訊いた。 「え?いや、たまに…」と嘘をついているところに、馴染みのおばちゃんがやってきて… >>続きを読む
2005年05月08日 「異邦」の扉に還る時・巡礼の旅(3) カテゴリ:Mystery ■〜馬車道十番館―ポニー〜 「昔ね、異人が横浜にやってきた時、あっちの関内に住んだのよ。それで波止場と関内を結んで馬車が走ったのがこの馬車道なのよ。ほら!あそこに牛馬飲水があるでしょう?あれが当時馬車馬に水を飲ませたところ」 「へえ」 馬の水飲… >>続きを読む
2005年05月08日 「異邦」の扉に還る時・巡礼の旅(2) カテゴリ:Mystery ■〜馬車道〜 「みなとみらい線」の開通により、東横線はそのままこれに乗り入れ、終点の元町・中華街駅まで行くことができるようになった。地下鉄の駅構内は大変近代的でお洒落な装いだ。 「馬車道」は、御手洗潔と石岡和己の事務所があった場所である。「占星… >>続きを読む
2005年05月07日 「異邦」の扉に還る時・巡礼の旅(1) カテゴリ:Mystery GWも残すところあと2日となり、何かやり残したことがないかと胸に手を当てて思案すると、かねてからやってみたいと思いながら、そのままほったらかしにしていて実現していなかったことがあったことを思い出した。 ―それは私の好きな本、島田荘司著『異邦の騎士』の… >>続きを読む
2005年03月07日 閑話休題 カテゴリ:Mystery 某巨大掲示板にこんなスレが立っていました。 東京創元社さんは、海外ミステリの翻訳など熱心に手がけられ、好印象を抱いていただけに…。こういう私怨めいた内部告発は見ていて、イタタな感じがあります。 もう一方の雄、ハヤカワさん。「至高の石」の続きはいつ出す… >>続きを読む
2005年02月09日 クイーン生誕100年 カテゴリ:Mystery 「ミステリーズ!」9号が届く。 クイーンの「東京の大銀行強盗」。帝銀事件を扱った作品。 連作、「吹雪の山荘」は法月綸太郎氏。 どうやら風邪をひいたっぽいです。 もう寝ます。… >>続きを読む
2005年01月12日 密室殺人 カテゴリ:Mystery 麻耶雄嵩とディクスン・カーが最近のマイ・ブームです。 『蛍』を読んで、麻耶さんへの評価が変わりました。 推理小説には「殺人の動機」というものが必ず登場しますが、この動機とトリックを考える作業ほど作家の頭を悩ませるものはありません。動機=金銭や怨恨であ… >>続きを読む
2004年12月09日 このミステリーがすごい! カテゴリ:Mystery 毎年恒例の「このミス」ですが、今年は法月綸太郎さんの「生首に聞いてみろ」が選ばれました。 また、来年はエラリイ・クイーン生誕100年とかで、「エラリー・クイーン Perfect Guide」。柄刀一氏の「御手洗潔対シャーロック・ホームズ」なんかが気になります。あと「ファウ… >>続きを読む
2004年11月01日 ミステリー研究会 カテゴリ:Mystery 大学のミステリー研究会と言うと、何人ものプロ作家を生み出した「京都大学推理小説研究会」が余りにも有名ですが、先日、まだ発足して4年足らずというMMCに顔を出してきました。私が学生だった頃にはまだ誕生していなかったこのサークル。学生さんたちがどんな活動をしてい… >>続きを読む
2004年10月20日 『龍臥亭幻想』発売 カテゴリ:Mystery 今日は台風の為、「早めに家に帰れ」という上長命令があり、いつもより早めに帰宅してPCのメールを開いてみると、Amazonからメールが届いておりました。 どうせ、またしょうもないセールス・メールだろうなぁ〜と思って、ゴミ箱に捨てようとして、ふと眼がそのメールの文中… >>続きを読む