2017年04月04日

春なので…

 今年も桜の季節。同じ季節を何十回迎えても、やはり今頃の時期は特別なひとときのように感じられます。 

                

 だから・・・という訳でもないのですが、所属事務所が変わりました。ほぼ還暦(ほぼカン?)、季節も暦もナニカと一巡りして、ちょっと新しい気分です。

                

 実は初心にかえっただけかもしれません。新事務所は、学生の頃から親しんできた演劇関係の方が多い会社です。懐かしくて新鮮、そんな刺激を受けながら、新年度の仕事に取り組むつもりです。

 皆様、古くて新しい私を、どうぞよろしく。

ミーアンドハーコーポレーションHP
  新所属事務所
NHK HM 歌謡スクランブルHP
  月〜土曜 午後1時〜2時、隔週で担当
  4月24日(月)〜28日(金)「話題のホットミュージック」 銑

  

aykfkzw at 10:59おしらせエトセトラ 

2016年12月20日

私の「何者」時代

 遅ればせながら映画「何者」を見てきました。今さら言うまでもありませんが、朝井リョウ氏原作、三浦大輔氏監督の、大学生の就活を描いた映画です。

 それぞれの事情をかかえながらお互いに助け合って就職戦線を乗り切ろうとする若者たち・・・ではありますが、そこには微妙な感情が絡み合い、ネット社会ならではの複雑な裏事情もあります。一筋縄ではいきません。

 「何者」の主人公は学生劇団の団員という設定です。同じように、学生劇団で活動しながら就活を経験した私には、何十年も経った今でも身につまされるものがありました。

                    

 当時は「就活」という言葉はなく、勿論twitterもwebテストもありません。雇用機会均等法が制定される前ですから、女性の総合職という存在すらない時代です。
 でも、社会に放り出される前の不安定な気持ちは、今の学生とあまり変わらなかったように思います。

 今でもはっきり覚えているのは、こう思ったことです。「これまで自由だと思っていたこの場所と時間は、実は制限つきのものだったようだ。どこまでも広がっていると私が思っていたここは、たとえば柵のある牧場のような所だったらしい」

 友人たちも皆同じ思いだったようで、キャンパスで出会うと「どうしよう・・・」と言い合っていました。
 大学の就職課に行ったものの、膨大な資料の前で途方に暮れ、窓の外の雨を友人と無言で眺めていたこともあります。

                    

 当時の友人たちとは、今でも時々会います。ジタバタとみっともなく過ごした就活時代が話題になることもあります。
 「あの時はこういう気持ちだった」「実はこんな事情があった」などという話も出て、今だから笑えるものの、やはりちょっと心が痛むことも・・・。

 就活って、うまくいってもいかなくても、どこかに苦い想いを残すものなのでしょうか。それとも、就活が青年期の節目のような時期と重なるから、そのような想いが残るのでしょうか。

                    

 ところで私の年代は、そろそろ就活ではなく「仕事の終活」の時期に入っています。こちらも後からほろ苦さと共に思い出すのでしょうか、それとも・・・???

NHK FM「歌謡スクランブル」HP
月〜土曜日 午後1時〜2時 隔週で担当
 3月24日(月)〜26日(水)「抒情演歌集」 銑
 3月27日(木)〜28日(金)「アイドル・コレクション」 銑
朗読ユニット「語り工房」HP
HPソフト不調のため更新が遅れております。申し訳ありませんm(__)m

aykfkzw at 23:48エトセトラ 

2016年11月20日

熊本・福島

 久しぶりに熊本に行きました。親戚に会い、熊本城のまわりを徒歩で一周し、阿蘇まで足を延ばしました。

 震災の影響は、そこかしこに見られました。お城も街の建物もあちこちが崩れ傾き、痛々しい姿です。阿蘇周辺の道路の一部も通行止め。
 でもなぜか、笑顔の人にたくさん会いました。ホテルの送迎をしてくれたドライバーさんは、仮設住まいを続けながら通勤しているそうです。「通勤路のトンネルが通行止めになり、勤務先まで車で1時間かかる」とこぼしながらも、表情はおだやかでした。

 自然災害の恐ろしさと、それを何度も乗り越えてきた人間の力の、両方が感じられた今回の熊本訪問でした。

                  

 ところで、東日本大震災後に関東に避難してきた福島の少年が、何年にもわたって「いじめ」にあっていたというニュースが記憶に新しい今、改めて感じるのは、東日本大震災を単なる自然災害とは言えないということです。

 人が作ったものに脅かされそこから避難してきたら、今度は人そのものから命の危険を感じるほどに脅かされる。これは自然災害では断じてありません。

                  

 私の社会人としての基礎は福島で作られました。大学卒業後初めて就職した福島の放送局で、社会人として、アナウンサーとして、ゼロからスタートしました。

 私のルーツは九州にあります。父方の祖先は五島列島の福江藩士、母方の祖先は肥後藩士だったそうで、私のモトは、ほぼ全部が九州の田舎侍でできています。

 東日本大震災の後、「何かしなければ」と思いながらたいしたこともできずに今に至りました。熊本から帰ってから、さらにその思いが強くなりました。
 毎日の番組を精いっぱいつとめることや、仕事先の大学の学生に誠実に接することも「何か」につながるはずですが、それだけでいいのだろうか・・・と気がつくと考えています。

NHK FM「歌謡スクランブル」 
 月曜日〜土曜日 午後1時〜2時 隔週で担当
  12月19日(月)〜22日(木)「今年のホットミュージック」 銑
  12月24日(土)        「SMAP作品集」
朗読ユニット「語り工房」
   HPソフト不調のため更新が遅れておりますm(__)m

aykfkzw at 21:54エトセトラ 

2016年07月10日

美術館とオバサン

 ごくたまに、一人で美術館に行くことがあります。旅行に行く時間はないし、映画や芝居を見る気分ともちょっと違う…という時、美術館はなかなか良い時間が過ごせる場所です。
             
 先日は新宿で、通りがかりに中村屋サロン美術館に入りました。カレーなどで有名な中村屋のレストランビルの中にある、小さな美術館です。

 美術館は2014年にオープンしましたが、その原型は、明治40年代頃にできたと言われています。当時新宿でパンの店「中村屋」を営んでいた相馬愛蔵・黒光夫妻を慕って、たくさんの芸術家たちが集まってきました。高村光太郎や荻原碌山などもサロンの常連だったそうです。

 中村屋サロン美術館には荻原碌山の彫刻「女」が展示されています。
 同じ彫刻は、相馬夫妻ゆかりの地・安曇野の「碌山美術館」にもあります。膝をつき、手を後ろで組み、目を閉じながらも上方へ上方へと顔を向けたその姿に、私はなぜか時々会いたくなります。新宿でまた会えました!
              
 ところが・・・何か雰囲気が違うと思ったら、来場者のお喋りがちょっと・・・。
 年の頃なら中年後期というか、老年前期というか、そんな感じのご婦人方が作品の前に立ち止まって・・・
  「この作者の絵は、この前○○で見たわ」
  「○○と言えば、その近くにあるレストランに××さんと行って・・・」
  「××さんと言えば、ご主人は退職してずいぶんになるのよねえ」
  「そう言えば年金がね・・・」
 同じオバサンである私が言うのは気が引けますが、どこでも何でも自分の生活の場に引き込んでしまえるそのパワーはなかなか・・・。
              
 美術館に限らず、劇場、映画館、観光地など、どこに行っても、パワフルなオバサンであふれている・・・ような気がします。
 芸術作品も、名所旧跡も、鑑賞する人がいてこそ。下世話な言い方をすれば、お金を払う人がいてはじめて成立するという部分は文化にもありますから、彼女たちは文化や芸術のスポンサーの一人一人でもあるわけです。

 でも・・・と、私は考えてしまいます。何でもかんでも自分の身の丈に取り込んでしまうと、せっかくの作品との出会いが、小さなものになってしまうのでは?
 などとえらそうなことを書いてしまいましたが、つまり私が言いたかったのは、
  「もう少し静かに喋ってね!」
同じ時、同じ場所で鑑賞している人の楽しみを奪わないでほしいなあ・・・。

NHK FM「歌謡スクランブル」HP
月曜〜土曜 午後1時〜2時 構成・DJを隔週で担当
 11月21日(月)〜22日(火)「話題のホットミュージック」 銑
 11月24日(木)〜26日(土)「話題のホットミュージック」〜
朗読ユニット「語り工房」HP
HPソフト不調のため更新が遅れておりますm(__)m



aykfkzw at 17:59エトセトラ 

2016年02月07日

今改めて思うこと:尾崎豊さん

 先日の「歌謡スクランブル『尾崎豊作品集』」は、たくさんの方にお聞きいただいたようです。ありがとうございます。
 私も選曲をしながら、またスタジオで、改めてじっくりと尾崎作品を聞きました。作品にこめられた〈切実な想い〉を強く感じ、まだ打ちのめされたままでいます。

 私は尾崎さんとは面識がありません。一方的な出会いは、街なかのレコードショップ(当時はCDショップとは言わなかったような気がします)の店頭のモニターでした。
 そこに流れていた彼のライブか何かの映像を、偶然に見かけたのです。

 雑踏の中、音は聞こえませんでしたが、その映像が当時話題になり始めていた尾崎さんだということは、すぐにわかりました。体からふり絞るように歌う姿からは、真剣さを通り越して、何か痛々しい感じが伝わってきました。
 私は「このままではもたないのでは…」とふと感じ、その感じは長く残りました。

 その時の感じが、今改めてよみがえっています。短い活動期間に詰め込んだ、短すぎる彼の人生のエッセンス・・・などという言い方ではおさまりきれない、切実さ、やむにやまれぬ想い・・・。
 若いというのはそういうことなのでしょう。ほとんどの人がその時代を何とかやり過ごして、表面上は無難に大人として後の人生を生きていくわけです。

 でも実は、やむにやまれぬ想いをぶつける対象が、年を重ねるほどに少なくなっただけなのではないでしょうか。いらだちも疑問や後悔は誰の心にもあるわけで…幾つになっても本当はそれ程変わっていないのでは・・・と尾崎作品を聞き直した今、改めて思っています。

NHK FM「歌謡スクランブル」HP
 月曜〜土曜、午後1時〜2時 隔週で担当
  7月4日(月)〜6日(水)「青春のメロディー」 銑
  7月7日(木)〜8日(金)「POPS・熱唱・愛の唄」 銑
  7月9日(土)       「スターダスト☆レビュー作品集」  
朗読ユニット「語り工房」HP
 HPソフト不調のため、更新が遅れております。申し訳ありませんm(__)m

aykfkzw at 23:58歌・音楽エトセトラ 
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