今回のサロンデュショコラパリでは
「Le Guide des Croqueurs de Chocolat」の一部に関ったため
CCCの方と直接やりとりすることもできました。
かなりのショコラ好きな方でも明確ではないことがあると思いますし
このような情報を、他で全く見ることがありませんので
私が少しだけ今年のガイドについての正確な内容を書きます。
（ジャーナリスト関係の方も是非正確な知識として参考にして下さい）
●All Aboutでも記事にいたしましたので
こちらも合わせてお読み下さい → ●「フランスのCCCガイド2015」
まず。「Le Guide des Croqueurs de Chocolat EDITON 2015」では
これまでの１〜５タブレット、という評価がなくなり
金、銀、銅、の３評価となりました。
私はとてつもなく驚きました！
だって、CCCガイドを長く知っている人なら驚きませんか？
（少数かもしれませんがこちらの読者の方なら共感して下さるかも？）
サロンデュショコラパリに表彰式などでCCCが関わる、
もう随分前からCCCガイドを知る私としては
これ自体がまず驚きのニュース。
今年は、長年私もしてきた
「このブランドは5タブレット」「今年は4タブレット」などという
「数」を入れた会話は無くなっているのです。
そのかわりに
金のタブレット、銀のタブレット、銅のタブレット、の3評価となりました。
日本でわかりやすく表記するとしたら金賞、銀賞、銅賞でしょうか、
金（夢中になってしまう）、銀（熱中してしまう）、銅（きちんとしている）
というようなニュアンスのよう。
ガイド18P
つまり、これまではタブレットで5段階評価だったものが、
オリンピックみたいな金、銀、銅と3段階評価になりました。
5段階が3段階になったことで、私個人の印象ですが
competitive感というか競争感が減りややおだやかな感じに。
実際CCCの方にお話も伺いましたが、そういったニュアンスはありました。
ちなみに、CCC（フランス審査）にご出品された日本のブランド
テオブロマ、トーキョーチョコレート、エス・コヤマ、ル ショコラドゥ アッシュ4ブランドとも
みなさん、揃って「金」のタブレット、最高位です。
アワード（賞）を獲得したブランドには、ガイドブック内で☆マークが表記されています。
☆＝何かのアワード（賞）を獲得した、ということととらえてよいと思います。
アワードは「・・賞」というイメージ。
アワード＝最優秀賞、ではありませんので注意して下さい。
毎年決まった名称のアワードがあるわけではなく、
例えば、今年はこういうアワードを色々作ったんですね、という感じがありましたが
ともかく、「フランス（Francais)」部門で9ブランド
「外国人（etrangers）」部門では3ブランドが
それぞれに異なる名称のアワード（賞）を獲得。
合計12ブランドに12の、別の名称の「・・賞」、です。
今後アワードを獲得することでさらに盛り上がってもらいたいブランド、
という期待を込めて賞を与える側面もあるそうです（CCCの方から直接お聞きしています）
それは素晴らしい事だと思いますが、再度申し上げますが、
アワード（＝☆、賞）獲得＝最高位、ではありません。
最優秀でもなく、出品全ブランドの中の上位12ブランドに選ばれた、
というわけでもありません。
そしてエス・コヤマさんがアワード（賞）を獲得されていますが、
小山さんが獲得された賞の内容は「外国人（etrangers）」部門「Award etranger de l'excellence 」という名称。
エクセレンス、つまり優秀な外国人への賞、という感じです。
Mori Yoshidaさんが、「フランス（Francais)」部門で
「Award du chocolatier etranger en France」という名称のアワードを獲得されています。
フランスにおける外国人ショコラティエ賞、となるでしょうか。
部門が二つある？と思われましたね。
そうです。
CCCガイドの掲載は
「フランス」部門、「外国人」部門、と部門が明確に別れています。
数としては「フランス」部門が殆ど。
フランス国内のショコラトリー掲載がメインです。
また今年注目したいのは、巻頭、つまり受賞者リストのトップに、LES INCONTOURNABLES として
「欠かすことのできないショコラティエ」として20名の名前が発表されていることです！
（つまり、絶対に避けては通れない素晴らしいショコラティエ、功労者というニュアンスで
もう言うまでもなくアワードを差し上げるまでもない、アワードを越えた殿堂入りともいえると思います。大変名誉な事ですね。）
その20名の中に日本のお名前としては唯一、SADAHARU AOKIさんの表記があります。
AOKIさんはもちろん、「フランス（Francais)」部門で、金のタブレットを獲得されています。
ですから、誰が世界一、とかはありません。
そもそも世界一を決める厳密な審査基準があるコンクールではありません。
（審査員はフランス在住のフランス人のチョコレートを愛するアマチュア。プロではありません）
誰が最優秀、誰がトップ、というような感じも特にはないので、
どんなブランドに、どんな素敵な特徴があって、
どんなタブレットやアワードをCCC審査員がつけたのかな、
という感覚で、皆さんの感性で、楽しんでご参考にされるとよいと思います。
ちなみに、P131からの「JAPON LES MEILLERURS CHOCOLATIER」ページには
私が審査、掲載のお手伝いをした日本の人気ショコラトリー9ブランドと
ショコラティエの名前がボンボンショコラの詳細な内容と解説ともに
フランス語で掲載されています。
そしてここも大事。
CCCはミシュランとは根本的に違い、CCC審査に出品したブランドのみが審査されます。
出品することを望まないブランドも多数存在します。
ただ。
日本には出品はされていないものの、素晴らしいショコラトリーが多いため、
是非それを紹介するページを作りたいというフランスからの意向を反映したのが
「JAPON LES MEILLERURS CHOCOLATIER」ページです。
単一の国としてページがあるのは日本のみ。
（CCCの以降で）評価の表記はありませんが、全てがクオリティの高いショコラに出会えるブランドであるとご理解下さい。
（オリジンーヌ・カカオ、エコール・クリオロ、帝国ホテル東京、ラヴニュー、ショコラティエ・ミキ、マ・プリエール、W.ボレロ、ティカール バイ カカオマス）
※JAPON LES MEILLERURS CHOCOLATIERページ＝2014、2015年度版のみの掲載
●CCCガイドは日本の書店では購入できず、フランスでも一般書店への流通は基本していません。
●もうひとつ補足。ブランド紹介のところに赤い可愛いハートマークがついていたりもします。これはLES COUPS DE CŒUR、「一目惚れ」というような意味。様々なブランドにつけられていますが、審査員がショコラを口にしてときめきを感じた、と考えましょう。
text 市川歩美（Ayumi Ichikawa)
※記事公開依頼、多数の「初めて理解できました」「やっと整理できました」というメッセージをいただいております。ショコラを愛する皆さまのご参考になれば幸いです。
※テレビをはじめ、新聞、ＷＥＢ上でも間違った報道、番組内容、誤解を招く情報が驚く程多く、実はスイーツ関係のジャーナリストをはじめ、一般の方からも「間違っていませんか？」などと私宛てにご連絡が届きます。
意識の高い皆さまが増えていますね。私はメディア（放送局）出身ですので、現場の多忙さを十分理解しておりますが、メディア関係の方々には、サロンデュショコラパリでのCCCの結果についての発信には、注意を払っていただくことを望みます。
※CCCのCorrespondantとしての活動は、CCCガイドにも私（Ayumi Ichikawa）の名前が明記されているとおり、2014年に公認、依頼され、公式に協力させていただいたものです。今後のCCCの意向によっては、2015年以降の協力要請をお受けするかどうかは未定です。（その後：2015年以降はCCCの活動に関わらないこととし、現在セレクションジャポンページはなくなっております）
●All Aboutの記事 → ●「フランスのCCCガイド2015」
「Le Guide des Croqueurs de Chocolat」の一部に関ったため
CCCの方と直接やりとりすることもできました。
かなりのショコラ好きな方でも明確ではないことがあると思いますし
このような情報を、他で全く見ることがありませんので
私が少しだけ今年のガイドについての正確な内容を書きます。
（ジャーナリスト関係の方も是非正確な知識として参考にして下さい）
●All Aboutでも記事にいたしましたので
こちらも合わせてお読み下さい → ●「フランスのCCCガイド2015」
まず。「Le Guide des Croqueurs de Chocolat EDITON 2015」では
これまでの１〜５タブレット、という評価がなくなり
金、銀、銅、の３評価となりました。
私はとてつもなく驚きました！
だって、CCCガイドを長く知っている人なら驚きませんか？
（少数かもしれませんがこちらの読者の方なら共感して下さるかも？）
サロンデュショコラパリに表彰式などでCCCが関わる、
もう随分前からCCCガイドを知る私としては
これ自体がまず驚きのニュース。
今年は、長年私もしてきた
「このブランドは5タブレット」「今年は4タブレット」などという
「数」を入れた会話は無くなっているのです。
そのかわりに
金のタブレット、銀のタブレット、銅のタブレット、の3評価となりました。
日本でわかりやすく表記するとしたら金賞、銀賞、銅賞でしょうか、
金（夢中になってしまう）、銀（熱中してしまう）、銅（きちんとしている）
というようなニュアンスのよう。
ガイド18P
つまり、これまではタブレットで5段階評価だったものが、
オリンピックみたいな金、銀、銅と3段階評価になりました。
5段階が3段階になったことで、私個人の印象ですが
competitive感というか競争感が減りややおだやかな感じに。
実際CCCの方にお話も伺いましたが、そういったニュアンスはありました。
ちなみに、CCC（フランス審査）にご出品された日本のブランド
テオブロマ、トーキョーチョコレート、エス・コヤマ、ル ショコラドゥ アッシュ4ブランドとも
みなさん、揃って「金」のタブレット、最高位です。
アワード（賞）を獲得したブランドには、ガイドブック内で☆マークが表記されています。
☆＝何かのアワード（賞）を獲得した、ということととらえてよいと思います。
アワードは「・・賞」というイメージ。
アワード＝最優秀賞、ではありませんので注意して下さい。
毎年決まった名称のアワードがあるわけではなく、
例えば、今年はこういうアワードを色々作ったんですね、という感じがありましたが
ともかく、「フランス（Francais)」部門で9ブランド
「外国人（etrangers）」部門では3ブランドが
それぞれに異なる名称のアワード（賞）を獲得。
合計12ブランドに12の、別の名称の「・・賞」、です。
今後アワードを獲得することでさらに盛り上がってもらいたいブランド、
という期待を込めて賞を与える側面もあるそうです（CCCの方から直接お聞きしています）
それは素晴らしい事だと思いますが、再度申し上げますが、
アワード（＝☆、賞）獲得＝最高位、ではありません。
最優秀でもなく、出品全ブランドの中の上位12ブランドに選ばれた、
というわけでもありません。
そしてエス・コヤマさんがアワード（賞）を獲得されていますが、
小山さんが獲得された賞の内容は「外国人（etrangers）」部門「Award etranger de l'excellence 」という名称。
エクセレンス、つまり優秀な外国人への賞、という感じです。
Mori Yoshidaさんが、「フランス（Francais)」部門で
「Award du chocolatier etranger en France」という名称のアワードを獲得されています。
フランスにおける外国人ショコラティエ賞、となるでしょうか。
部門が二つある？と思われましたね。
そうです。
CCCガイドの掲載は
「フランス」部門、「外国人」部門、と部門が明確に別れています。
数としては「フランス」部門が殆ど。
フランス国内のショコラトリー掲載がメインです。
また今年注目したいのは、巻頭、つまり受賞者リストのトップに、LES INCONTOURNABLES として
「欠かすことのできないショコラティエ」として20名の名前が発表されていることです！
（つまり、絶対に避けては通れない素晴らしいショコラティエ、功労者というニュアンスで
もう言うまでもなくアワードを差し上げるまでもない、アワードを越えた殿堂入りともいえると思います。大変名誉な事ですね。）
その20名の中に日本のお名前としては唯一、SADAHARU AOKIさんの表記があります。
AOKIさんはもちろん、「フランス（Francais)」部門で、金のタブレットを獲得されています。
ですから、誰が世界一、とかはありません。
そもそも世界一を決める厳密な審査基準があるコンクールではありません。
（審査員はフランス在住のフランス人のチョコレートを愛するアマチュア。プロではありません）
誰が最優秀、誰がトップ、というような感じも特にはないので、
どんなブランドに、どんな素敵な特徴があって、
どんなタブレットやアワードをCCC審査員がつけたのかな、
という感覚で、皆さんの感性で、楽しんでご参考にされるとよいと思います。
ちなみに、P131からの「JAPON LES MEILLERURS CHOCOLATIER」ページには
私が審査、掲載のお手伝いをした日本の人気ショコラトリー9ブランドと
ショコラティエの名前がボンボンショコラの詳細な内容と解説ともに
フランス語で掲載されています。
そしてここも大事。
CCCはミシュランとは根本的に違い、CCC審査に出品したブランドのみが審査されます。
出品することを望まないブランドも多数存在します。
ただ。
日本には出品はされていないものの、素晴らしいショコラトリーが多いため、
是非それを紹介するページを作りたいというフランスからの意向を反映したのが
「JAPON LES MEILLERURS CHOCOLATIER」ページです。
単一の国としてページがあるのは日本のみ。
（CCCの以降で）評価の表記はありませんが、全てがクオリティの高いショコラに出会えるブランドであるとご理解下さい。
（オリジンーヌ・カカオ、エコール・クリオロ、帝国ホテル東京、ラヴニュー、ショコラティエ・ミキ、マ・プリエール、W.ボレロ、ティカール バイ カカオマス）
※JAPON LES MEILLERURS CHOCOLATIERページ＝2014、2015年度版のみの掲載
●CCCガイドは日本の書店では購入できず、フランスでも一般書店への流通は基本していません。
●もうひとつ補足。ブランド紹介のところに赤い可愛いハートマークがついていたりもします。これはLES COUPS DE CŒUR、「一目惚れ」というような意味。様々なブランドにつけられていますが、審査員がショコラを口にしてときめきを感じた、と考えましょう。
text 市川歩美（Ayumi Ichikawa)
※記事公開依頼、多数の「初めて理解できました」「やっと整理できました」というメッセージをいただいております。ショコラを愛する皆さまのご参考になれば幸いです。
※テレビをはじめ、新聞、ＷＥＢ上でも間違った報道、番組内容、誤解を招く情報が驚く程多く、実はスイーツ関係のジャーナリストをはじめ、一般の方からも「間違っていませんか？」などと私宛てにご連絡が届きます。
意識の高い皆さまが増えていますね。私はメディア（放送局）出身ですので、現場の多忙さを十分理解しておりますが、メディア関係の方々には、サロンデュショコラパリでのCCCの結果についての発信には、注意を払っていただくことを望みます。
※CCCのCorrespondantとしての活動は、CCCガイドにも私（Ayumi Ichikawa）の名前が明記されているとおり、2014年に公認、依頼され、公式に協力させていただいたものです。今後のCCCの意向によっては、2015年以降の協力要請をお受けするかどうかは未定です。（その後：2015年以降はCCCの活動に関わらないこととし、現在セレクションジャポンページはなくなっております）
●All Aboutの記事 → ●「フランスのCCCガイド2015」
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