ガンプラ ハイグレード!@

ガンプラ講座2010年

ガンプラ講座10「水転写デカール」

 ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第10回目「水転写デカールを貼ろう」です。水転写式デカールドライデカールと同じ目的で使用されますが、その特性は大きく違います。また、水転写式デカールは基本的に別売りで(キットの中にはドライデカールが同封されている場合がほとんどです)、その種類も全キット分あるわけではありません。

 私は以前、「MG シナンジュ"Ver.ka"その13」にて水転写式デカールとドライデカールの比較をしたことがあります。2つの特性の違いについては、そちらを参考にしてください。この記事では「マークフィットを使った水転写式デカールの貼り方」について解説します。

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 用意するべき道具をご紹介します。用意するべき道具は、水転写式デカール(基本的にキットとは別売りです)、(水道水でいいですが、冷水よりもぬるま湯のほうがいいです)、デザインナイフ(水転写式デカールを切り離すことに使用しますが、ハサミでもいいです)、ピンセット(水転写式デカールを掴むことに使用します)、綿棒(水を吸いとることに使います)、マークフィット(他にマークソフターやマークセッターなどがありますが、私はそれで失敗して以来、マークフィットへ乗り換えています)、以上です。

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 水転写式デカールの写真です。水転写式デカールには、キットのドライデカールをそのまま水転写式デカールにしたものや(1枚目の写真左)、そのシリーズのキットに使えそうなマークを集めたもの(1枚目の写真右)、どのようなキットにも合うようなマークを集めたもの(4枚目の写真)などがあります。3枚目の写真は水転写式デカールの裏面に書かれた水転写式デカールの基本的な貼り方です。この方法そのままでもいいのですが、そのままですと、貼りにくい、剥がれやすいなどいろいろな問題がありますので、うまく貼るには、補助道具を使うことにしましょう(今回はマークフィットを使います)。

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 では水転写式デカールを貼ります。まずは使用する水転写式デカールをデザインナイフで切り取りましょう。できるだけマークのギリギリを切るほうがいいのですが、元々水転写式デカールにはそれほど余白がありませんので、余裕をもって切り取ってもあまり問題ないでしょう。切り取った水転写式デカールは水(ぬるま湯)に沈めておきます。ここで水転写式デカールが台紙から浮くまで少し待ちますが(水転写式デカールの大きさによって違いますが、私は少なくとも5秒は待ちます)、その間にティッシュを使って水転写式デカールを貼る部分(パーツです)の表面を綺麗に拭っておきましょう。汚れていると、水転写式デカールが定着しません。

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 拭って綺麗にした表面へマークフィットを置きます。大きさにあわせて適度な量を置きましょう。マークフィットは「スライドマークの軟化剤」です。スライドマークとは水転写式デカールのことですね。軟化剤とありますが、接着力向上の効果も持ちます。つまりこのマークフィットは、水転写式デカールを軟らかくしてパーツの形に馴染みやすくし、さらに乾燥後の強度を高める、2つの効果をあわせもった便利道具ということです。

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 水転写式デカールを水の中からピンセットを使って取り出し、ティッシュで余分な水を吸いとってしまいましょう。もちろん、完全に吸いとってはいけません。ついてきた水滴をちょんと消す程度、軽くです。その後、台紙から水転写式デカールをズラしてマークフィットを置いた上へ置きます。ズラす方法は、ピンセットを器用に使うか、私のように指で「にゅっ」と少しズラして浮いたところをピンセットで掴むなどでいいでしょう。ただ、破れやすいので注意してください。

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 水転写式デカールを置いたら綿棒を使って、余分な水を吸い取りながら(水転写式デカールの端からパーツとのスキマにある水を吸い取ります)、水転写式デカールの位置を調整しながら(水転写式デカールはだんだんと定着をし始めるので、最初の段階で済ませておきましょう)、水転写式デカールを綺麗にのばして(1度しわしわになりますが、のばすように上をなでてやると綺麗になります)完全に定着させてください。写真はその定着が終了した状態のものです。

 これで「マークフィットを使った水転写式デカールの貼り方」は以上です。水転写式デカールはドライデカールよりは難易度が低いものの、やはり失敗しやすい作業であることには違いないです。位置を間違えても修正はそれなり簡単ですが(それでも手間です)、破れてしまうと修正に多大な手間がかかるどころか状況によっては修正不可能となってしまうので、1枚1枚慎重に作業をおこないましょう。

ガンプラ講座09「スミイレ」

 ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第9回目「スミイレをしよう・前編」です。前編では、一般的なエナメル塗料の流し込みによるスミイレをご紹介します。

 エナメル塗料の流し込みによるスミイレには良い点が多くあります。まず、難易度が低い点。簡単である点。手間(時間)があまりかからない点。必要な道具が少ない点。好きな色が選択できる点。無塗装面でも塗装面でも問題なくおこなえる点。楽しい点。ようするに、オススメなのです。スミイレをしようと少しでも思われたら、ぜひこのエナメル塗料の流し込みによるスミイレに1度挑戦してみることを推薦します。この記事ではそのエナメル塗料の流し込みによるスミイレの方法をご紹介します。

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 さて、エナメル塗料の流し込みによるスミイレには2つの手順があります。1つは「流し込み」、もう1つは「拭き取り」です。写真は流し込みに使用する道具を集めたもの。

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 1枚目の写真では、エナメル塗料を塗料皿へ出しています(私はそれに棒を使います)。HG1/144スケールだと写真のような2滴3滴でOK。2枚目の写真では、「エナメル塗料《溶剤》」を追加しています(私はそれにスポイトを使います)。分量は、適度です。少なすぎるとあまり流れ込まないですし、多すぎると色が薄くなったりプラを割りやすくなったり(後述)するので注意しましょう。私は写真のような程度が適切だと感じています。3枚目の写真では、エナメル塗料とエナメル溶剤を混ぜあわせています(私はそれに筆を使います)。シャバシャバの液体です。ドロドロだと流れ込みません。

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 1枚目の写真はHG1/144「エールストライクガンダム」の素組みのビームライフルです。グレー1色で、メリハリもなく、とてもオモチャ感がします。これではダサいです。スミイレをおこないましょう。2枚目の写真は、流し込み用に作ったシャバシャバのエナメル塗料をつけた筆の先を「1度」黄色の矢印の先へチョンづけした状態です。流し込みが成功しました。その左右にまでエナメル塗料が広がっています。

 流し込みとはその名の通り、エナメル塗料をモールド(ディテール、パネルライン)に流し込むことです。シャバシャバのエナメル塗料はモールドの中を流れてくれますから、1チョンで塗料は行き止まり(または勢いがなくなる限界)まで広がります。モールドのすべてを筆でなぞらなくてもよいので、とても楽です。そしてエナメル塗料には、水性塗料やラッカー塗料の上に塗装しても専用の溶剤でエナメル塗料だけを拭き取ることができるという特性があります。つまり、適当に流し込み、はみ出した部分は後で処理をすればよいのです。

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 すべてのパーツへの流し込みが終了しましたら、次は拭き取りです。拭き取りには写真にあるような道具を使います。綿棒、ティッシュ、エナメル溶剤です。手順は、綿棒にエナメル溶剤をつけて不要な部分についたエナメル塗料を拭き取り、拭き取りきれず浮いただけのエナメル塗料はティッシュでトドメを刺す、これだけです。難しいことはありません。ところで、私の場合、HG1/144スケールで使う綿棒は10本程です。綿棒は適度に変えていきましょう。

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 少し話が逸れますが、1枚目の写真は合わせ目をモールドへ変更した部分のスミイレ後です。しっかりパネルラインっぽく機能してくれています。2枚目、3枚目の写真はモールドを追加した部分のスミイレ後です。こちらも追加したモールドがパネルラインっぽく機能してくれていますね。

 さてこのエナメル塗料の流し込みによるスミイレには、1つ、大きな問題とされていることがあります。それは、プラを割ることです。基本的にどの種類の塗料もプラを割る可能性を秘めています。しかし、エナメル塗料はエナメル溶剤と混ぜるとひじょうに乾燥が遅くなり、プラを蝕む時間が長くなるのです。なので、一般的にこの方法を使えばプラが割れやすくなるといわれます。

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 対策はあります。まず1つは、塗装をすることです。直接プラへエナメル塗料+エナメル溶剤を触れさせないで、水性塗料やラッカー塗料の上からスミイレをおこなうと安全です。他に、エナメル溶剤を使わないという手もあります。代用品は、ジッポオイルです。ジッポオイルはエナメル溶剤よりも乾燥が早く、その分、プラを蝕みません。比較的安全です。塗装をしていないところへスミイレをおこなう場合はジッポオイルを使用することをオススメします。

ガンプラ講座08「筆の部分塗装後編」

 ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第8回目「筆を使った部分塗装・後編」です。前編からの続きです。

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 Mr.リターダーマイルドの写真です。効果、使い方は写真にある通りですね。その効力は、びっくりするほど、ということはなく、あーなるほど、という感じ。なくてもいいですが、あったらあったで便利、といったところでしょうか。ところでレベリングシンナーというものがMr.カラーうすめ液の類で売られていますが、それはこれと同じ成分が含まれているシンナーらしいです。つまりレベリングシンナーを買うなら通常のうすめ液とこのリターダーマイルドを組み合わせたほうが応用も効いて便利、といったところでしょうかね。

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 マスキングテープの写真です。塗る必要のない部分に貼り、保護する役割を持ちます。粘着力が適度に低く、塗装をした後の表面に貼っても塗料を剥がすことはありません。筆塗りだけをする人にはあまり必要となりませんが、エアブラシで塗装する人には必需品となります。こちらもあって損はないという感じ。同じような役割を持つをものにマスキングゾルというものもあります。円形のマスキングをおこなう場合などには便利です。メインにテープ、サブにゾル、といったところでしょうか。

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 最強兵器、Mr.ツールクリーナーの写真です。その強力さのあまりプラには使えないという恐ろしいもの。しかし実力は確かです。筆についた塗料もなんのその、その強大なパワーで楽々洗浄することができます。うすめ液なんて比べものになりません。そしてその臭さも半端ないですすげぇ臭いです。うすめ液などはまだ許せる臭さですが、こいつの臭さは許せない臭さです(あくまで個人的意見です)。普通に気分が悪くなります。私も今、臭いを確認して後悔しています。とはいえ洗浄する場合のみに使用しますので、臭いが拡散する前に洗浄作業を終わらせればOK。本当に洗浄作業が楽になりますので、オススメです。

 便利な道具はまだ他にもありますが、今回はとりあえずこの辺りで終わります。

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 筆による部分塗装には良い点があります。それは、塗装がはみ出しても構わない点です。右の写真のように塗装がめちゃくちゃでもOK! 乾燥後、はみ出した部分を削るか拭きとるかすれば問題ありません。便利です。マスキングも必要ありません。ただ、もちろん例外があります。それは部分塗装をする箇所が普通に隣り合っている場面です。潔く諦めましょう。マスキングをするか、根性で塗り分けるか、私は根性で塗り分けます。マスキングテープはエアブラシ用です(キリッ)

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 付属のシールはクオリティが低くなるイメージがありますが、そんなことはありません。とても便利なものです。光沢が違って浮きそうですが、トップコートをすれば本当に気にならないレベルとなります。ちなみに、シールを貼るときは爪楊枝を使うと綺麗に仕上げることができます

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 筆塗りの場合でも、色を大きく変えるときには下地を整えると発色に統一性がでます。下地の色は、隠蔽力が強く、上に塗る色に影響のない「ニュートラルグレー」がオススメです。「ブラック+ニュートラルグレー」でほとんどのガンプラの関節色を再現できるのも魅力的。

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 最後に、筆の動かし方をご紹介します。基本的にはノリですが(塗装する面に対して筆ムラをなくすことにひたすら努めるのみ)、いちおうテクニックのようなものはありますので、画像を参照してみてください。画像は白の下地に黄色の塗料を塗装したときのイメージです。

 さて、筆の動かし方については絶対にやらないほうがいいということがあります。それは、乾燥する前にもう1度そこへ筆を当てることです。つまり、後戻り禁止ということ。画像で説明すると、1回目と書かれたほうに3本の矢印があります。「左」「中」「右」と筆を動かす予定だとして、「左」「中」「右」といったときに「中」の部分に発生してしまった汚い筆ムラをなおそうとして「中」へもう1度筆を入れること、これがアウトです。「右」までいったら他が気にくわなくとも1回完全に乾燥するまで待ちましょう。中途半端に乾燥を開始した部分へ筆を入れてしまうと、表面がぐちゃぐちゃになるわ、逆に筆ムラがひどくなるわ、本当にいいことがありません。特に、乾燥の早いラッカー塗料では注意しましょう(水性ホビーカラーで塗装する場合やリターダーマイルドを活用した場合はうまくいくときもあります)。丁寧さが、その綺麗さに繋がります。

 ということで、ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第8回目「筆を使った部分塗装・後編」でした。次回はガンプラ講座の第8回目「スミイレをして完成度を高めよう」です。お楽しみに! またね、ばいばい。

ガンプラ講座07「筆の部分塗装前編」

 ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第7回目「筆を使った部分塗装・前編」です。塗装の手段としてエアブラシと筆塗りがありますが、必ずしも「筆塗り<エアブラシ」ではありません! 適材適所です。エアブラシが有効な場所もあれば、もちろん筆塗りが有効な場所もあります。プロモデラーでも筆塗りは欠かせないスキルです。ぜひマスターすることをオススメします。

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 1枚目は水性ホビーカラーの写真です(右が旧パッケージ、左が現パッケージ)。水性塗料ですね。臭いがあまりなく(家族に優しい)、水でも薄めることができ(超非推薦)、なんといっても扱いやすい(普通、希釈せずそのまま使ってもOK)というとっても便利な塗料です。しかしラッカー塗料よりも、ノリが悪く(多くの回数の重ね塗りが必要となるケースがあったり、爪で少しひっかいただけで塗装が簡単に剥がれたりします)、品質も劣ります(特に光沢が低クオリティ)。ちなみに「水性」塗料とありますが、完成後のガンプラを水につけると塗料が剥がれる、ということにはなりません。この塗料は乾燥後、耐水性を持ちます。

 2枚目はMr.カラーの写真です(左が旧パッケージ、右が現パッケージ)。ラッカー塗料ですね。品質が高く(発色、光沢がともに高クオリティ)、塗膜も頑丈で(塗装が剥がれにくい)、なんといってもプラへのノリが良い(筆塗りに最適!)というとっても便利な塗料です。しかし、臭く(部屋を閉めきって塗装をおこなうことは極力避けるべきです)、また、希釈作業が必要とされます。

 3枚目、4枚目はMr.カラーうすめ液の写真です。水性ホビーカラー、Mr.カラーの希釈拭き取り、そして筆の掃除(これに関しては後述の「Mr.ツールクリーナー」を私はオススメします)に使用できます。水性ホビーカラーは基本的に希釈を必要としませんが、時間の経過とともに元から入っていた専用のうすめ液のようなものが減っていき、自然と濃度が濃くなってしまいます。そんな時に使用しましょう。ラッカー塗料も、最初は筆塗りが可能なレベルの濃度ですがすぐに濃くなってしまうため、基本的に希釈が必要となります。つまりどちらの塗料を扱うにしろ必需品であることは間違いない、ということですね。ちなみに、水性ホビーカラーうすめ液というものも存在していますが、特に気にしなくていいと思います。気になる人は、使い分けましょう。

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 1枚目はタミヤカラーエナメルペイントの写真です。エナメル塗料ですね。臭いはあまりなく(しかし私はとても好きな臭いだったりします)、塗料のノリはそこそこ(「水性?エナメル<ラッカー」といったところ)、希釈は必ず必要で(どろっとしています)、Mr.カラーうすめ液は利用できず専用の溶剤が必要、と、これだけ言えば何だか微妙な印象を受ける塗料です。

 しかしこのエナメル塗料には大きな特徴があります。それは、水性ホビーカラー、ラッカー塗料の上から塗ったとき、専用の溶剤を使えば下地を侵さずエナメル塗料のみを拭き取れることです。この特徴は特にスミイレに利用されますが、カメラアイの塗装など、細かな塗り分けが必要となるような部分にも大いに活用できる素晴らしいもの。メインでなく(もちろん、メインで使用することも可能です)サブとして超オススメです。スミイレをするなら、さらにオススメですね。エナメルのスミイレに関しては次々回、ご紹介します。

 遅くなりましたが、2枚目、3枚目がエナメル塗料専用の溶剤です。エナメル塗料を使うならば、まず必須となります。ジッポーオイルでも代用可能です(こちらに関しても次々回、ご紹介します)。

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 ここからはしばらく便利な道具たちの紹介となります。1枚目はスポイトです。棒は主に塗料を混ぜるときに活躍します。混ぜるだけの動作なら、筆よりも棒のほうが手間がかかりません(道具の掃除が楽で、さらに筆を痛めません)。スポイトはほぼ必須といえます。主に、うすめ液や溶剤を塗料へ混ぜるときに活躍します。

 2枚目はです。筆にはさまざまな品質があります。基本的に、値段が高い筆は値段の安い筆よりも毛抜けや毛崩れが少なく、長持ちするでしょう。ただ値段の高い筆ばかり揃えるというのは難しいことなので、細い筆は値段の高いもの太い筆は値段の安いもの、このような使い方がオススメです。もちろん、すべて値段の安いもので揃えても技術でカバーすることはできますのでそれもまたオススメですね。どちらかといえば、筆にお金はそんなに使わないほうがいいと私は考えます。

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 1枚目は目玉クリップです。パーツを固定するものですね。他にも塗装には、両面テープ、台紙、爪楊枝、割り箸など多くのものが活用できますが、筆塗りに関しては目玉クリップだけでもOKでしょう。大きなものや小さなものなどサイズが違うものを揃えておくほうが便利だと私は感じます。「指が邪魔で塗装しにくい!」ときにパーツを固定する役目として大活躍です。

 2枚目は塗料皿です。使用する場面は意外と少ないですが、調色(塗料を混ぜあわせること)、エナメル塗料の希釈ガンダムマーカーの中身を出すときなどに活躍します。なくてもいいですが、あったほうが便利、といったところでしょうか。値段も安いですし買っておいて損はでしょう。

 ここで1度切ります。続きは後編へ。

 ということで、ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第7回目「筆を使った部分塗装・前編」でした。次回はガンプラ講座の第8回目「筆を使った部分塗装・後編」です。お楽しみに! またね、ばいばい。

ガンプラ講座06「合わせ目消し」

 ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第6回目「パーツ同士の合わせ目消し」です。最近のキットでは元々から合わせ目の発生しないような構成となっていることが多いですが、それでもまだまだほとんどのキットに合わせ目は存在しています。合わせ目消しは今までの作業の中でも抜群に難易度の高い作業ですが、こちらも基本的な工程とされているので1度は挑戦してみることをオススメします。

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 HG1/144「エールストライクガンダム」脚部には、右の写真の通り、真ん中をぶった切ったかのように巨大なスキマが発生していました。これが合わせ目です。

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 左の写真は一般的な「溶接による合わせめ消し」の作業に使用する工具たちです。プラモデル用接着剤(瞬間接着剤で代用できません)、デザインナイフ、紙やすりの3種類ですね。紙やすりは写真では600番800番を用意していますが、もちろん400番や1000番を使ってもOKです。そしてもちろん、耐水ペーパーでもOKです。しかし鉄やすりは避けましょう。

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 まずは「パーツ同士のすり合わせ」をします。パーツ同士がそもそも離れているのであっては溶接できません。ほとんどの場合は気にしなくても大丈夫なのですが、もしものこともありますので合わせ目消しの前に軽くでも確認しておくことをオススメします。特に古いキットでは発生しやすい問題です。

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 では、溶接合わせ目消しをおこないます。プラモデル用接着剤を合わせ目の発生していた部分へ塗りましょう。もちろん、両方のパーツに塗ってください。1度でなく、2度か3度塗ります焦らず、ゆっくり塗ってください。環境にもよりますが、パーツ同士を再びくっつけるまで1度目の塗りを始めてから1分は待ちましょう。これには理由があります。

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 プラモデル用接着剤がプラを溶かすのに少しばかり時間が必要なのです。画像は、溶接合わせ目消しの流れ。

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 溶接合わせ目消しの流れを説明した画像の上から3番目のように、パーツ同士を再びくっつけると右の写真のように接着剤(正確には接着剤とプラが混ざったもの)が「ぷにっ」と出てきます(左の写真のようにまばらにしか出てこないとだいたい失敗しています)。あとは乾燥を待ちましょう。環境にもよりますが、完全乾燥には数日(3日ほど)かかります。焦ると失敗となる場合もありますので注意しましょう。

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 乾燥後、「ぷにっ」と出てきた部分を完全になくしてしまえば溶接合わせ目消しの完了です。デザインナイフのカンナがけ(右の写真のように、デザインナイフを横にして動かし、削ること)や紙やすりなどで対処しましょう。

 溶接合わせ目消しは以上です。合わせ目消しの方法は他にもいくつか存在していますが、今回はあと3つだけ、文だけですがご紹介します。

 1つめはパテを盛る消し方です。合わせ目のある部分にパテを塗り、パテが乾燥した後、必要のない部分を削り取ります。溶接合わせ目消しよりも簡単で完成もはやいですが、塗装が必要になる点とそもそもパテを扱わなければならない点で不便です。

 2つめは瞬間接着剤を盛る消し方です。消し方はパテとまったく同じ。溶接合わせ目消しよりも簡単で、パテ合わせ目消しよりも完成がはやくお手軽ですが、瞬着が硬く他よりも表面をならすことに手間がかかる点と、やはり塗装が必要となる点が不便です。

 3つめは、正確には合わせ目消しでなく合わせ目が消えたかのように見せかけるものですが、パーツ同士をくっつけた状態で合わせ目のあるところをデザインナイフのカンナがけや紙やすりを使って整えるだけをおこなうというものです。だいたい目立つ合わせ目というのは、合わせ目のところにパーツ同士の段差があったり、合わせ目のところだけが他よりも少し膨れているという原因があります。それを適当になくしてやるのです。案外、合わせ目がわからなくなります。私はいつもこの手段で合わせ目消しをおこないます。パーツを接着していないので作業後もパーツ同士を離せますし(後ハメ加工が必要ありません)、なんといっても楽ですので・・・。こだわりのない人にオススメですね。

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 写真のように合わせ目をモールドへしてしまうというのもひとつの手段です。

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 合わせ目消しの完了したHG1/144「エールストライクガンダム」です。

 ということで、ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第6回目「パーツ同士の合わせ目消し」でした。次回はガンプラ講座の第7回目「筆を使って部分塗装をしよう」です。お楽しみに! またね、ばいばい。

ガンプラ講座05「アクションベース」

 ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第5回目「アクションベースへの対応」です。アクションベースを利用するとポージングの幅が大きく広がります。しかし、アクションベースに対応していないキットは多数存在しています。ぜひ対応させ、ポージングを楽しみましょう!

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 さまざまな種類のアクションベースが世の中には存在していますが、今回はバンダイ製の、それも基本的なアクションベースのみをご紹介しましょう。写真右側の大きなほうが「アクションベース1」で、写真左側の小さなほうが「アクションベース2」です。一般的に、アクションベース1はMG1/100用、アクションベース2はHG1/144用とされていますが、もちろんアクションベース1をHG1/144に使用することもできます(私はだいたいこのパターンです)。

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 アクションベース1、アクションベース2、2つには共通の3種類の接続法が用意されていますが、2番の「差し込みタイプ」を強くオススメします。他2つの接続法には「※取付けかたによっては、プラモデルが不安定になりますのでご注意ください。」と書かれている通り、オススメされておらず、私もオススメできません。可能な限り避けましょう。

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 股間止めタイプです。幅の違う3種類のパーツから適切なものを選択し、使用します。

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 この接続法には主に2つの問題点があります。

 1つは、股間部の可動範囲が低下する可能性がある点です。右上の写真(股間部のアップの写真)のように、太ももと接続用パーツが干渉する場合があります。よっぽどうまく接続させなければなりません。ただ接続用パーツを加工してしまうと、他のキットにその接続用パーツを流用できない可能性も出てきますので、それでは問題です。

 もう1つは、固定が甘い点です。本当にうまく接続させなければ、左下の写真(ストライクが後ろへひっくり返っている写真)のようになることが度々発生するでしょう。特に、派手なポージングをとらせたとき、後ろに重心がズレたときに頻発します。イライラの元です。ポージング自体が難しいのでそれに集中したいのに、このようなことで妨げられるのは困りものでしょう。大きな問題です。

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 やはり「差し込みタイプ」が一番安定感があり、何のストレスも発生させませんので本当にオススメです。ただ、差し込みタイプに元々から対応しているキットは、最近ではやっとデフォルトになりましたが、それほど多くありません。しかしその対応は簡単なので、ぜひ挑戦してみてください。

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 HG1/144「エールストライクガンダム」も元から接続用の穴が用意されていませんでした。とりあえず穴をあけることにします。緑枠のところに意味不明な空洞がありましたので、せっかくですからそこを拡張することにしました。私はその作業にピンバイスを使用しましたが、ニッパーで無理矢理こじあけてもデザインナイフで切り刻んでもOKでしょう。大事なのは、次の作業です。

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 ポリキャップをデザインナイフで切って形を加工し、股間部へ押し込みました。うまく形を加工すると押し込むだけで固定されるので、これで作業完了となります。もし形があわなくなってしまったら、プラ板(プラスチックの板)を切ってスキマを埋めるか、パテか瞬着を流しこんで固定するか、適当な処置をとればいいでしょう。

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 これで差し込みタイプでの接続を実現することができました。

 ということで、ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第5回目「アクションベースへの対応」でした。次回はガンプラ講座の第6回目「合わせ目消しをしよう」です。お楽しみに! またね、ばいばい。

ガンプラ講座04「スジ彫り」

 ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第4回目「スジ彫りとFA左右独立可動化」です。今回は、スジ彫りは主にスミイレをする人、フロントアーマー左右独立可動化はHGのポージングを楽しむ人のための作業ですので、興味がない人は読み飛ばしてしまっても大丈夫です。

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 スジ彫りをおこなうのに使用する道具ですが、これにはさまざまあります。カッターやデザインナイフ、エッチングソーやPカッター、ケガキ針、BMCタガネ。写真はケガキ針です。個人的なオススメ度としては「カッター<デザインナイフ<Pカッター<エッチングソー<ケガキ針<改造Pカッター(Pカッターの刃を細くしたもの)<(超えられない壁)<BMCタガネ」といったところでしょうか。

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 文句なしで一番優秀な道具はやはりBMCタガネです。BMCタガネは「スジボリ堂」さんで買うのが一般的なのではないでしょうか。少し値段は高いですが、そのクオリティは抜群です。Pカッターも使いやすいですが元々の刃が太いのが問題です。鉄やすりなどで刃を削ってやると使えるレベルに達します。BMCタガネ、Pカッター、エッチングソーは画像でいう右の形に彫れるため、モールドがとても綺麗になります。ただエッチングソーは扱いが難しい印象があります。

 ケガキ針だと、画像でいう左の形に彫れてしまうためにモールドは綺麗といえません。ただケガキ針は安価で入手が簡単なので、特にこだわりがない場合はそれでもOKだと思います。また、カッター、デザインナイフでおこなった場合も左の形になります。ただデザインナイフに関してはスジ彫り前のガイド彫りの道具としては活躍するので、必要ないというわけではありません。デザインナイフでガイドを掘る→ケガキ針でスジ彫りを仕上げるという流れをとると失敗が減るでしょう。

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 スジ彫りには主に2種類あります。追加彫りなおしです。モールドを彫りなおすときはともかく、モールドを追加する場合、フリーハンドでおこなうとまず失敗するでしょう。線が歪みます。モールドを追加する場合、必ずガイドを用意しましょう。ガイドには主に、マスキングテープ(何枚か重ねたもの)、ダイモテープが利用されます。特に後者が適切です。

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 こちらはモールドを追加した例です。MG「ストライクガンダム」ではパーツ分割でモールドが再現されていましたが、HG「ストライクガンダム」では妙な曲線になっていてモールドすら存在していない、ダサい、ということで、ケガキ針を使ってモールドを追加してみました。

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 結果は写真の通りです。

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 HG1/144ではだいたいフロントアーマーが1パーツで再現されており、左右一緒に動くパターンが一般的です。ポージングをしたことのある人はわかると思いますが、これが本当にダサい! すごくダサいのです。やはりフロントアーマーは左右で独立して可動するべきでしょう。この改修は手間の割りに高い効果を生み出せます。ぜひ挑戦してみてください。

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 HG「ストライクガンダム」の場合、真ん中をニッパーで切る、これだけです。これでフロントアーマーの左右独立可動化が実現できました。

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 結果は写真の通りです。

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 その他、さまざまあるフロントアーマー形状別の対応です。最近のキットでは右と書かれたものが多いですね。こちらも切り離すだけで左右独立可動化が実現できます。下と右下については少し手間がかかります。古いキットに多い、ただの棒で左右が繋がっているパターンへの対応です。フロントアーマーを挟みこむ股間部のパーツの形状によってその対応を変えましょう。もちろん、例外もあります。

 ということで、ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第4回目「スジ彫りとFA左右独立可動化」でした。次回はガンプラ講座の第4回目「アクションベースへの対応」です。お楽しみに! またね、ばいばい。

ガンプラ講座03「ピン切りと簡易シャープ化」

 ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第3回目「ピン切りと簡易シャープ化」です。ここもニッパーとデザインナイフだけでおこなえますので、ぜひ挑戦してみてください。特に簡易シャープ化は手間の割りに効果が高いのでオススメです。

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 ポイント1、ピン切りです。ガンプラはスナップフィットキットと呼ばれる接着剤を必要とされないプラモデルですが(詳しくはWikipediaの「スナップフィット」のページを参考にしてください)、それでも1度組んでしまうとパーツ同士を再び離すことはだいたい難しいです。パーツ同士を再び離すとき、負荷によってピンが折れたり、無理に引き離そうとして他の部分を傷つけたりということがよくあります。それでは問題です。

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 ピン切りは、接合ピンを斜めに切ることです(ちなみに「ピン切り」は私が勝手に命名しているだけで他所では通じない可能性があります)。切るための工具は、ニッパー、またはデザインナイフを使いましょう(私はニッパーを使います)。ピンを切ることによって、パーツ同士が離れやすくなります。パーツ同士が離れやすいことの利点は、間違えて組んだときの修正が簡単になったり、塗装や合わせ目消しのときの分解がスムーズになったりなど、いろいろあります。オススメです。

 ただ、接合ピンを切り過ぎてしまいますと、摩擦力が低下し、パーツ同士の接合がゆるゆるとなってしまいます。パーツがポロポロ落ちてしまう、ということもありますので、ご注意ください。

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 ポイント2、バリ処理です。プラモデルには、金型の問題により、本来流れこんではならないところにプラが流れこみ、左の写真中央のような状態となる場合があります。このような部分がバリです。ここは、絶対に必要ありません。デザインナイフを使って、右の写真のように切り取ってしまいましょう。新しい金型にはあまりありませんが、古い金型(旧キットなど)や、新しくてもよく使われる金型(HG00「ダブルオーガンダム」など)などにはよくあります。

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 ポイント3、簡易シャープ化です。主にアンテナなど、先端が尖っているようなデザインのところには安全用の「旗」がつけられている場合が多いです(MG1/100やPG1/60などではそのまま尖っているところもそこそこあります)。この旗はとても情けないので(たまにデザインとして見れるものもありますが・・・)、ぜひ切り落としてしまうことをオススメします。

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 旗を切り落とした後の写真です。旗の切り落としにはデザインナイフを使用しましょう。デザインナイフを使用して少しずつ少しずつ旗を切り落とします。ニッパーで1度にがっつり切ることも可能ですが、失敗する可能性もありますのであまりオススメしません。作業するところのだいたいが細い部分なので、力をいれすぎて折ってしまわないように注意しましょう。

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 他にこのような部分にも旗があります。

 ちなみに、「簡易シャープ化」と書いていますが、これは「シャープ化」とは別物です。シャープ化はここからさらに尖りを強くする改修のことなのですが、難易度が格段に上がります。私も経験が薄く成功率が低いので、紹介はまたいずれ、ということに・・・。

 ということで、ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第3回目「ピン切りと簡易シャープ化」でした。次回はガンプラ講座の第4回目「スジ彫りとFA左右独立可動化」です。お楽しみに! またね、ばいばい。

ガンプラ講座02「パーツの切り離し」

 ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第2回目「パーツを綺麗に切り離そう」です。ガンプラを組み立てる上で今回ご紹介する「ゲート処理」は基本工程とされています。ゲートを綺麗に処理するかしないかで見栄えは大きく変わってきますので、綺麗に処理できるよう、努めてみましょう。

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 第1段階です。まずはランナーからパーツを切り離します。

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 ランナーにパーツがくっついた状態からいきなりニッパーで根元から切断しきってしまうことはまったくオススメできません。ニッパーだけで綺麗にするにしても、デザインナイフを使って綺麗にするにしても、紙やすりを使って綺麗にするにしても、必ず一度はパーツから離れたところで切断することを強くオススメします。

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 ランナーからパーツを切り離した状態の写真です。

 さて、ゲートの処理法は大きく3つあります。1つめは、ニッパーだけで処理する方法。2つめは、ニッパーとデザインナイフで処理する方法。3つめは、ニッパーとデザインナイフ、そして紙やすりで処理する方法です。この3つの方法において、綺麗さ、作業にかかる時間と手間の関係は「1<2<3」です。どの程度の意気込みでガンプラを製作するのかによってその方法を選びましょう(私は常に2つめの方法でおこなっています)。

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 ニッパーのみでゲートを綺麗に処理する場合、まず安物のニッパーは使わないようにしましょう。切れ味が悪く、切断面の白化、最悪の場合、パーツが歪みます。そうなったときの修正はかなり面倒なので、絶対に避けるべきだと私は考えます。

 さてこの方法では、ゲートをニッパーで最低3回は切ります。まず、1歩手前の工程である「ランナーからパーツを切り離す」ので1回、「ゲートを短くする」で1回、「ゲートにトドメを刺す」(左の画像を参照してください)で1回の、計3回です。これである程度は解決するでしょう。まだあまり綺麗でない場合、ニッパーの背をパーツに擦りつけるようにして何度か切ります。それで切断面が整うはずです。

 右の画像にあるように、ニッパーでゲートを処理する場合はほぼ必ずゲートの一辺の長いほうに刃をあてて切断するようにしましょう。短いほうに刃をあてて切断しようとすると、切れ味が足りず、パーツの白化、歪みの原因となります。出来る限り避けましょう。

 ニッパーのみでの処理の綺麗さは「1<2<3」と3つの方法の中では最低であると上で書きましたが、うまくやれば「1=2<3」も可能です。もしどうしてもデザインナイフなんて使いたくないという人がいれば、ニッパーを極めるのもまたいいかもしれませんね。

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 次に、2の方法、ニッパーとデザインナイフで処理する方法をご紹介します。ニッパーでランナーからパーツを切り離した後、デザインナイフに持ち替えましょう。つまり、ニッパーでは1度しか切りません。ただし、ランナーからパーツを切り離したときにゲートをかなり長く残した場合は、もう1度ニッパーでゲートをほどほど短くなるよう切っておいてください。残ったゲートが長すぎるのも問題です。

 デザインナイフでゲートを処理する場合、左の写真や右の画像のように、1度で済ませようとせず、ゲートを少しずつ、何度も切っていってください。1度で済ませようとしてしまうと、指の怪我や、パーツ側のエグりの原因となります。絶対に避けましょう。

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 左の画像はパーツをエグってしまった状態の例です。この状態になってしまうと、修正が本当に面倒です。右の画像のようにパテを盛るのが一般的ですが、パテを買わなくてはならないですし、盛らなくてはならないですし、削り直さなければならないですし、だいたい色があわないので塗装しなければならないですし、デザインナイフで丁寧に処理するよりもはるかに多くの手間と時間がかかってしまいます。注意しましょう。

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 左の写真はデザインナイフで処理した後のゲートの写真です。デザインナイフの場合、右の画像のように、ニッパーとは反対にゲートの一辺が短いほうから刃を入れていきます。長いほうから刃を入れてしまうと、切れ味が足りず強い力が必要となったり、根元から白化が起こったり、最悪の場合、ゲートがパーツからちぎり取れ、悲惨なこととなってしまいます。短いほうから少しずつ処理していきましょう。もちろん、例外の場合もあります。

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 デザインナイフでゲートを処理する場合、どうしても白化(パーツに負荷がかかったなどで白くなってしまうこと)を避けられないときもあります。それが右の写真のような状態です。ゲート跡が白くなってしまい、目立っています。このようなとき、最終兵器を使いましょう。それが、です。

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 爪で強くこすった後の白化したゲート跡の写真です。上の写真で白く残っていた部分がすべて消えています。爪は本当に便利です。1つめの方法のニッパーのみのゲート処理のときにももちろん使えます。白化には爪、これは絶対に覚えておきましょう。私ももう数えきれないほど多く助けられています。必ずおこなうようにしてもいいでしょう。

 さて残り最後の1つ、紙やすりを使う方法ならゲート跡なんてどこにあったのかさっぱりわからないレベルも可能です。表面処理(だいたい、全パーツをやすること)をする場合はそのついでに、ということもあります。ただやすってしまうとその部分の表面の光沢が変わってしまうので、塗装か、トップコート(だいたい、最後にクリアーを塗装すること)が必要となります。そのまま普通に完成させたい場合には違和感が残るかもしれませんね。

 以上、3つの方法におけるゲート処理でした。

 ということで、ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第2回目「ゲートを綺麗に切り離そう」でした。次回はガンプラ講座の第3回目「ピン切りと簡易シャープ化」です。お楽しみに! またね、ばいばい。

ガンプラ講座01「組み立てる前の準備」

 ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第1回目「ガンプラを組み立てる前に」です。ガンプラの組み立てに入る前に、まずはガンプラについての簡単な知識や、説明書の構成、必要な工具などをまとめておきましょう。

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 現在ガンプラは、1/144、1/100、1/60スケールが一般的です。例外はかなりたくさんありますが(詳しくはWikipediaの「ガンプラ」のページを参照してください)、順に、HG(ハイグレード)、MG(マスターグレード)、PG(パーフェクトグレード)とブランド名がつけられています。

 普通、価格、パーツ数、組立難易度、完成度は「(HG1/144)<(MG1/100)<(PG1/60)」です。しかしここにも例外はあります。例えばHG1/144はキットによって色分けがあまりされておらず、再現に塗装が必要となって結果的にMG1/100よりも手間がかかってしまうなど、ざらです。キット購入の際には、ガンプラ情報サイト(「出来の良いHG!出来の悪いHG!スレ HG キット評価表」「MG総合スレ MGキット評価表」)やガンプラブログ(「早耳ガンプラ情報局」「ガンプラ BLOG (ブログ)」)などで事前に情報を集めたほうが無難かと思われます。箱に載っている写真だけで判断するのはかなり危険です。

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 さて今回はHG1/144「エールストライクガンダム」を製作しながらその工程を解説していきたいと思います。写真はHG1/144「エールストライクガンダム」の中身です。普通、HG1/144のランナー(パーツがたくさんついているもの)数は3枚〜5枚程度ととても少ないです。このHG1/144「エールストライクガンダム」のランナー数も4枚+ポリキャップ(主に関節用の摩擦力の高い素材でできたもの)でした。

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 説明書のカラーページです。説明書のカラーページにはその機体に関連するさまざまな設定などが書かれていることが一般的です。しっかりとした資料なので読んでみるとモチベーションの上昇につながるかもしれません。私は製作へ入る前にすべて読みます。面白いです。

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 説明書のモノクロページです。このHG1/144「エールストライクガンダム」では、その組み立て手順を3ページにまとめられていました。23項目です。チラッと見ただけでその組み立ての簡単さがわかるかと思います。HGは組み立て自体はひじょうに簡単で、時間もあまりかかりません(私は2時間程度)。

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 パーツリストです。箱の中に入っているものすべてが並べられています。最近のキットではめったにありませんが、旧キット(古いキットのことです)ではランナーがまるごと1枚入っていないということもありえますので、とりあえずチラッと確認しておくことをオススメします。

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 パーツリスト上でバツマークの描かれたパーツは使用しないパーツです。写真のように、組み立て後、ランナーへ残ることとなります。普通のパーツが残った場合はそのままにしておけばいいですが、ポリキャップだけは切り離し、別に保管しておくことを強くオススメします! 用途は、改修・改造用や、たまにある出来の悪いポリキャップの替えなどです(私は300個ほど保管しています)。

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 パーツを紛失・破損してしまった場合の救済措置として、部品注文というものもあります。もうひとつキットを買うよりは安値ですが、パーツが届くまでしばらくかかります。詳しくは書かれている文をよく読みましょう。この部品注文の応用として「改造用にもうひとつビームライフルが欲しいけどもうひとつキットを買うのはなぁ」なんていうときにも活用できます。

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 カラーガイドでは塗装をする人のための参考が書かれています。しかし「カラーガイドを参考にしたいのに説明書を店頭で見れないじゃん!」ということは誰もが思うでしょう。そんなときは、「ホビーサーチ」を事前に見ておくことをオススメします。ホビーサーチではほぼすべてのキットの説明書を隅々まで見ることができます。ひじょうに便利です。キット購入の参考にもなるでしょう。ぜひチェックしてみてください。

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 最後に、組み立てるにあたって必要な工具をご紹介します。基本的に、ニッパー、この1点でOKです。デザインナイフもあればとても便利なので、用意できる方は用意しておきましょう。ニッパーは100均のものは避けたほうがいいです。切れ味が悪く、パーツが割れてしまう可能性があります。できれば1000円超えのものを用意しましょう。ということで、ブログ「ガンプラ ハイグレード!@」ガンプラ講座の第1回目「ガンプラを組み立てる前に」でした。次回はガンプラ講座の第2回目「ランナーからパーツを切り離そう」です。お楽しみに! またね、ばいばい。


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