2005年05月14日

△書くべきことはあるはずだが?読売社説

●大西さんのブログ記事(よほど書くことがないのかな?読売社説)で、5月13日の読売新聞社説「TBS盗用問題 報道倫理に対する背信行為だ」が紹介されています。

○この社説では、TBSのHP上に掲載されているスポーツコラム「DUGOUT」が、読売新聞やな毎日新聞などの記事やコラムを盗用していたとして、「報道倫理の観点からも非難を免れない」と批判しています。
 これに対して大西さんは、JR西日本の記者会見で暴言を吐いた読売新聞記者の件を例に挙げ、「ジャーナリストにとって盗用は、確かに大きな問題だと思いますが、自社の恥ずかしい行動には何も触れないと言うのはいかがなものか」と問題提起していますが、私も全く同感です。

 確かに、この記者の件については読売新聞は「脱線事故会見巡る不適切発言でおわび」の記事を掲載し、すでに大阪本社の社会部長名でお詫びの談話を発表しています。
 その中で「日ごろから、日本新聞協会の新聞倫理綱領、読売新聞記者行動規範にのっとり、品格を重んじ取材方法などが常に公正・妥当で、社会通念上是認される限度を超えないよう指導してきました。今回の事態を重く受け止め、記者倫理の一層の徹底を図ります」と反省の言葉を書いています。

 しかし、この談話に書かれているように、読売新聞が本当に今回の事態を重く受け止めているのであれば、「報道倫理」について社説でまで取り上げて問題提起すべきテーマは、「TBSの盗用問題」ではなくて自らの報道倫理問題ではないでしょうか。
 私は、自社が「報道倫理」に関する不祥事を起こしているにもかかわらず、わざわざ他社の不祥事を取り上げて批判するこのような読売新聞の姿勢に、「本当に事態を重く受け止めているのだろうか」と疑問を抱いてしまいます。

【5/14:追記】
 書きかけの中途半端な文章をアップしてしまいましたので、以下のとおり追記します。どうも失礼しました。m(__)m

○そもそも、今回のJR西日本の脱線事故に関する報道の問題は、単に一記者の「報道倫理」だけの問題だったのでしょうか。

 前回私がエントリーした記事(☆マスコミ報道への怒り、あきらめ さまざまな声)には多くの方々からTBやコメントが寄せられましたが、それらの意見の多くは『私たちが本当に望んでいる報道は、事故再発防止に役立つ情報であるのに、「問題の本質」とは思えない部分に焦点を当てた報道が続いている』ということではなかったでしょうか。

 そして、マスコミがあのようなゴシップ情報を「視聴者のニーズ」と受け止めているのであれば、マスコミ自身も「利益追求のために安全を軽視している」と批判してきたJR西日本と同じ徹を踏んでいると言えるのではないでしょうか。

 私は、今回のJR西日本報道に限らず昨今の報道内容を見ていると、テレビだけではなく新聞報道までもが「ワイドショー化」しているように思われて仕方がありません。
 読売社説も、せっかく「報道倫理」をテーマに問題提起するのであれば、ぜひともこうした観点からマスコミ全体の報道スタンスが脱線していないか、を問うような問題提起をしてほしいと願ってやみません。
azarashi_salad at 10:19│Comments(2)TrackBack(9)
社会 

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この記事へのトラックバック

1. フリーランスは「人間じゃない」のか? 文化レベルを露呈したTBS盗用問題の実態  [ すちゃらかな日常 松岡美樹 ]   2005年05月14日 10:44
 TBSが公式HPのコラム35本を、なんと読・毎・朝など各新聞社から盗用していたことが判明した。しかもあきれたことにTBSは当初、「外部のフリーライターがやったことだ」とウソの発表をしていた。まったくどうしようもない会社だ。  厳密にいえば記事の盗用と虚偽の申告は
2. 例の彼  [ 猫手企画@新聞屋 ]   2005年05月14日 14:43
そうですか。今後彼と彼の会社がどのような対応をとるのか、メディアの信任を左右するのでは。 追記:ぺこり。まぁこの件も本筋とは全然関係ない話なんですが。
3. 書くべきことはあるはずだが  [ Forward ]   2005年05月14日 18:58
いつもありがとうございます。あざらしサラダさんの指摘に同感です。新聞社の行動綱領
4. 記者の不適切発言で読売新聞がおわび  [ Y's WebSite : Blog 〜日々是好日〜 ]   2005年05月14日 23:06
読売新聞は、今日の朝刊の(関東では33面:社会)で、「記者の不適切発言 おわび」として、JR福知山線脱線事故での記者会見上で出席したJR幹部に対し「あんたら、もうええわ、社長を呼んで」と罵声を浴びせた読売新聞社の記者の発言に対して、お詫びの記事を掲載しました
5. 福知山線事故(5)…「茶化し斬り」で何がしたかったのか  [ D.D.のたわごと ]   2005年05月16日 06:11
福知山線の脱線衝突事故について,(1)JR西日本に対して対応を求め,(2)(3)ではマスコミの暴走ぶりを書いてきました。そして前回(4)では,“勘違い連中を茶化し斬り”と題してお笑いの形式をとったエントリーをアップしました。 (4)をアップした後,いろいろな事を考えました
6. 福知山線脱線事故(2) 会見での暴言記者と関連報道  [ マスコミの行動トラックバックセンター ]   2005年05月16日 06:26
福知山線脱線事故の,JR西日本の記者会見において「あんたはいいから社長を出して」などの暴言を連発していた記者。ヒゲの顔がテレビでも流れ,ブログや週刊誌で話題となった某記者の所属する読売新聞がついに謝罪記事の掲載に追い込まれました。この謝罪における読売新聞の
7. ニュースとワイドショー  [ 九龍的日常 ]   2005年05月20日 17:53
さて、もともとJR擁護はしていないので、 (あくまでも、報道批判ですから。) 「敵の敵は味方」ではない。 というか、敵とか味方とか、善とか悪という話自体 おかしなはなしですからねぇ。 まぁ数あるブログの中には 報道批判も楽で簡単な話題で 人気取りという
8. [米国産牛肉]「輸入再開の条件は整っている」 by読売新聞社説  [ BSE&食と感染症 つぶやきブログ ]   2005年05月27日 17:05
ここはありがたいことに新聞記者さんも読んでくださっているのですが、社説って、新聞の顔ですよね?社説を読めばその新聞のレベルがわかる、と申しますよね? 読売新聞を読んでいたら、唸らせる社説がございましたので、その検証とともに米国牛の問題点の総ざらえをしてみ
9.  「コピペ」文化???盗用・剽窃がもたらすもの  [ incompleteness thinking ]   2005年09月08日 23:53
前回に引き続き、文化におけるコピーライトと"オリジナル"の関係について考えてみたいと思います。 前回の文章では、昨今過剰に評価されている(ように思われる)"100%オリジナル"という価値観をとりあげて、このような価値観が創作の実態とも合わないこと、また私たちの文...

この記事へのコメント

1. Posted by ぱっと   2005年05月14日 22:42
あざらしサラダさん、こんばんは。
毎日新聞の磯野さんのブログにもコメントしたのですが、読売新聞の件とTBSの件は下記のブログが興味深かったです。口調はブログなので乱暴だと思いますが論旨は一考に値すると思います。「使命感や熱心さのあまり」やった結果は容認される(罵声を浴びせたのも仕方ないことだ)と考えることは目的が手段を正当化することになりかねません。それではテロリストと一緒です。絶対に容認できません。どうして彼らは他人に要求することを自分たちはやらないのでしょう。
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/000528.html
2. Posted by あざらしサラダ   2005年05月15日 08:40
ぱっとさん、こんにちは。

このエントリーにも書いた通り、私は一記者の問題ではないと思っていますが、確かに同じ不祥事でもマスコミ自身の不祥事は随分と扱いが違うように感じます。
このへんは以前のエントリーでも書いたとおり、報道する側の意図次第で情報をどのようにも扱うことができるという証しでしょうね。

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