2004年09月10日

【ブログで建設的に議論する方法について考える(4)】

相互リンクして下さい
●木村剛氏の記事『ネット・コミュニケーションは幼児性から脱却できるか?』(週間!木村剛:9月9日)の中で、先日書いた記事【ブログで建設的に議論する方法について考える】(あざらしサラダ:9月2日)を大々的に取り上げて頂いた。
 おかげさまで、多くの方にこの記事を読んで頂けたようで、コメントやトラックバックを寄せて頂いた方に感謝したい。

○木村氏は、今回の記事の中で『「自分の言いたいことを相手に聞いてもらおうと思ったら……」という当たり前の配慮が大事なんです。そして、それはネットにおけるコミュニケーションにもっとも欠けているものかもしれません』とネット社会におけるコミュニケーションの現状について問題提起した上で、『そろそろ、ネットにおいて議論する場合にも、「なんでもかんでもけなせばいい」という幼児性から脱却すべきなのではないでしょうか』と呼びかけている。

●またHP関連のお仕事をなさっている小林氏は●ブログ上の議論はどう行うべきか。というか何を目的として行うのか?(小林Scrap Book:9月9日)の記事内で、【ブログで建設的に議論する方法について考える(3)】(あざらしサラダ:9月8日)で紹介した「基本的なルール」「ブロガーズ・マナー(=最低限のルール)」を取り上げてくれた。

○小林氏は、『こちらに書かれている「最低限のルール」は、まさに最低限のルールとして、機会があるごとに自らを省みて確認しておきたいことです』と私たちが提唱する「ブロガーズ・マナー」に賛同の意を表明してくれた上で、『互いの意見を確認し相違点を認識し、認めるべき点は認める、自説の改めるべき点は改める』、『相手が自分の意見に賛同してくれれば、やがて自分と同じカードが出てくるはず。そうでなかったとしても、無理にどちらかに意見を統一したり、「結論」を出すようなことをする必要はない』と述べて、ネットにおける議論のあり方を説いている。

 私も、このお二方の意見に同感である。
 そもそも私がこの記事を書いたきっかけは、「ネットは新聞を殺すのか」の著者である湯川鶴章氏が、ご自身のブログ「ネットは新聞を殺すのかblog」において「参加型ジャーナリズム」の確立を呼びかけたことに共感したからである。

 これとほぼ時を同じくして、ライブドアが「独自の報道部門」を設置し独自のニュースコンテンツを提供していくという、『参加型ジャーナリズムの試み』(湯川氏)とも言えるニュースが流れたことから、私は、【ライブドアの「参加型ジャーナリズム」は成功するか】(1)と(2)の記事を書き、どうすれば「livedoorニュース」が「参加型ジャーナリズム」として多くの読者からの支持が得られるか、個人的な「提言」をまとめてみた。

 一方、「参加型ジャーナリズム」が社会的認知を得るためには、マスコミ側がこうした双方向コミュニケーションの扉を開くだけではなく、これに参加する一般ブログユーザーも節度あるコミュニケーションを行う必要がある、と私はいつも考えていた。
 このため、「私たち一般ブログユーザーに出来ることは何か?」と考え、先だって私がyodaway2さんと意見交換した内容を紹介し、その記事を読んで下さった方から、どうすればブログで建設的に議論することが可能か、幅広い意見を聞いてみようと思ったわけである。

 その結果、前回の記事で紹介したとおり多くの方からコメントやトラックバックで貴重な意見を頂いた。
 私は、単にこれらの意見をまとめたに過ぎないので、その集大成をここにもう一度掲載し、皆さんに感謝の意を表したいと思う。

○ブログで建設的な議論をするための「基本的なルール」(by あざらしサラダ 元記事はこちら

 コメント欄は記事に対する感想や質問にとどめ、記事に対する反論や補強意見は、自分のブログに記事を書いてトラックバックする。

○「ブロガーズ・マナー(=最低限のルール)」(by memoireさんcogno_eb2さん 元記事はこちら

 感想や質問をコメントする場合は、以下のことに気を付ける。
1、「人格攻撃」はタブー。
2、コメントを書く場合は、名前に自分のブログアドレスをリンクする。
3、コメントした人同士の遣り取りが思わぬ方向に行きそうな場合は、そのまま放置しないで管理者が捌く。
4、丁寧語を使い、略語や隠語、感情丸出しの乱暴な言い方を避ける。

○文章を書く時の注意点(by cogno_eb2さん 元記事はこちら

1、自分の書いた文章の「守備範囲」が明らかでない
2、根拠が示されていない
3、結論を導く際に、あくまで「自分にとっての」という前提を忘れている(普遍妥当的な結語が災いしている、結果として考えの押し付けになっている)
4、客観性に乏しく、あまりに主観的すぎる

 以上の4項目が、書き手と読み手の間で誤解が生じる原因と思われるので、書き手がこの4項目を意識し、価値の高い文章を目指し、文章を少しでも堅固な作りにしようとし、そのために慎重になり、謙虚になる、ということが重要である。

○文章を読む時の注意点(by pavlushaさん 元記事はこちら

 全ての文章を、「叙述」「解釈」「価値判断」に分けて考える。
「叙述」の場合、
・書き手自身の「解釈」が紛れ込んでいないか。
・「べき論」が隠れていないか。
「解釈」の場合、
・「A=B」という書き手の解釈は、議論で共有される前提として使用できるか。
「価値判断」の場合、
・その「べき論」の根拠を説明できるか。

 以上について、議論の相手の言葉や土台となっているテキストに対してはもちろんのこと、何よりもまず自分自身の言葉に対して批判的吟味を行うことで、読み方の相違に起因する不必要な紛糾をある程度予防できるのではないだろうか。

○なお、私はこれらの「ルール」を誰かに押しつけるつもりなど毛頭ない。
 ただ、ブログという素晴らしいツールを健全なコミュニケーションツールとして育てていくため、一人でも多くの方がこのようなテーマについて考えて頂ければ、それだけで幸いである。

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azarashi_salad at 13:42│Comments(10)TrackBack(4)
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この記事へのトラックバック

1. 「ブログで建設的に議論する方法について」について  [ ネットは新聞を殺すのかblog ]   2004年09月12日 00:00
あざらしサラダさんからトラックバックをいただいた。あざらしサラダさん、ありがとうございました。  「参加型ジャーナリズム」が社会的認知を得るためには、マスコミ側がこうした双方向コミュニケーションの扉を開くだけではなく、これに参加する一般ブログユーザーも節
2. Blog時代の私的メディア・リテラシー論  [ H-Yamaguchi.net ]   2004年11月07日 01:15
メディア・リテラシーということがよくいわれる。「IT用語辞典 e-Words」に
3. Blog時代の私的メディア・リテラシー論  [ H-Yamaguchi.net ]   2004年11月07日 02:06
メディア・リテラシーということがよくいわれる。このことばは、「IT用語辞典 e-
4. TBの在り方について…最終章!  [ Art Grey ]   2005年04月04日 21:53
TBに関する議論はもうウンザリ…これで最後に致しましょう♪

この記事へのコメント

1. Posted by Dawn   2004年09月10日 16:48
あざらしサラダさん、「素晴らしい」の一言です。
このようなことが広まれば、湯川さんのおっしゃる「参加型ジャーナリズム」も実現性がより一層高まることでしょう。Dawnより
2. Posted by 大西宏   2004年09月10日 18:19
いろいろ議論する際の、ブログに限らない基本的なマナーだと思いました。しかし、実際にはビジネスの現場でのアイデア会議などでも、誰かがリードしていかないと、すぐに「アイデア・キラー」の発言をしてしまう人がいます。
『ブロッガーズ・マナー』が、当たり前の言葉として広がっていくことを願うばかりです。
3. Posted by まーどんな   2004年09月10日 22:50
いろんな方々の建設的な意見の集大成、わかりやすく参考になります。
ブログ・ビギナーの私としては、あざらしサラダさんがまとめられたことを手引きとして活用させていただきます。
4. Posted by a sergeant(ガ島通信)   2004年09月11日 01:00
あざらしサラダさんコメント&トラックバックありがとうございます。ブログ・ビギナーにとって参考になります。匿名でも「真剣」で「双方向」な議論ができる予感がします。少しずつ参加型ジャーナリズムの可能性、既存メディアとの融合性について考えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
5. Posted by ThisHappyWorld   2004年09月11日 01:48
こうしたブログの作法がブログを使用して集約されていること自体に興味を覚えました。無料ブログを提供する企業でもなく、テクニカルライターでもなく、ブログに関わる人が自分の言葉で積み上げた。しかもブログ上で!
作法のひとつひとつが胸にチクチクと刺さります。反省&学習→前進ですね。
6. Posted by yodaway2   2004年09月11日 01:59
ネット、ブログでは、たしかに相手の顔は見えません。匿名性は、プラス、マイナスの両方を併せ持つ、ネットの特色のひとつですから。でも、文章や言葉遣いで、その方がどのような方かは、大方は想像がつくというものです。いくら情報を発信し、交流を試みようとしても、人格の感じられない、品性の欠けた発言であっては、十分に受信されないでしょう。ブロガーズ・マナーを意識しあえれば、市民レベル、個人レベルの情報発信であっても、ときに読む人に感動を与え、気付きにつながったり、共感を呼んだり……、そしてまた、それが、さらにその先に広がっていったりしていくのだと思います。ブロガーズ・マナーの提唱は、いま始まったばかりでしょうけれど、これが多くのブロガーの方々に理解していただけるよう、私も心から希望しています。……それにしても、木村剛さんのブログとの連携など、あざらしサラダさんのネットワーク力には、恐れ入るばかりです。さッすがだァ!^^(トラバ、ありがとうございました。)
7. Posted by memoire   2004年09月11日 10:59
大変素晴らしい集大成だと感服しました。
この一連の論議を通じて、知ったこと、学んだことが沢山ありました。
マナーというのは、ブログに限らず、社会人として、人間として必要なことですが、ブログならではのマナー、ルールが、ブロガー自身の手で、洗練され、常識となっていくことを望んでいます。
本当は、こうしたことに無関心な人たちに、どう呼びかけていくかが問題で、私も、自分のブログで、機会ある毎に、取り上げていきたいと思っています。トラックバック、有り難うございました。
8. Posted by あざらしサラダ   2004年09月11日 11:04
Dawnさん、大西さん、まーどんなさん、a sergeantさん、ThisHappyWorldさん、yodaway2さん、memoireさん、みなさんコメントありがとうございます。

「ブログで建設的に議論する方法を考える」というテーマについて議論したこと自体が結果的に建設的な議論の実践にむすびつき、「ブロガーズ・マナー」をはじめ多くの成果物を生み出したことに、私自身が驚いています。
しかし、ブログの可能性はすごいですね。この素晴らしいツールを上手に使いこなせば、私たち一般ブログユーザーでも色々なことが出来そうな気がします。ますます、抜けられなくなりそうな予感が・・・(笑)
9. Posted by Marynee   2006年08月16日 06:08
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1、「人格攻撃」はタブー。
2、コメントを書く場合は、名前に自分のブログアドレスをリンクする。
3、コメントした人同士の遣り取りが思わぬ方向に行きそうな場合は、そのまま放置しないで管理者が捌く。
4、丁寧語を使い、略語や隠語、感情丸出しの乱暴な言い方を避ける。
5、飲み過ぎの状態でコメント等は書かない。(笑)

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