2004年09月27日

★ブログが市民権を得た日?

たいへんよくできました
●湯川鶴章氏のブログ記事●米テレビ局に訂正を出させたブロガーの実力(ネットは新聞を殺すのかblog:9月25日)でもとり上げていた米CBSテレビの疑惑報道問題は、すでに色々なブログ上で話題となっているところだが、今朝の中日新聞朝刊・木村太郎の国際通信『ブログとメディア』(中日新聞コラム:9月27日)でもこの問題がとり上げられていた。

 今回の事件は、ブログの世界から端を発し、ついには主要メディアでも大きく報じられる報道合戦へと発展していったが、こうした事実を紹介する記事がまた、ブログの世界から現実のマスコミ報道へと発展しているように見えるところが非常に興味深い。

○今回の事件について木村氏は、『メディア関係者を震撼させるような事実が明らかになってきた。それは、インターネット上のミニコミが問題の文章の信憑性に最初に疑問をなげかけ、大マスコミを謝罪させるところまで追い込んだことだ』と述べて、ブログとメディアの関わりに大きく注目している。

 その上で木村氏は、『ブログ?昼間からパジャマ姿で情報を発信している奴らの話なんか信用できるか!』というCBS関係者の意見に対して、『たしかに、ブログの発信する情報はデスクや編集長のチェックを受けないが、ブログに参加する数多くの読者の厳しい目は、何百人ものデスクのチェックを受けているに等しい』というブログ関係者の反論を紹介し、『そのうちにジャーナリストの制服はパジャマになるかも知れない』と皮肉たっぷりにコメントしている。

○我が国でも、つい先だってプロ野球ストに関する読売新聞社説(9月18・19・20日)に対してブログ上で大きく反論が沸き上がり9月21日の「週刊!木村剛」がこの読売社説について大々的に取り上げ、ついには翌22日の産経新聞社説が読売社説を批判するという動きがあったばかりである。

 この産経新聞社説がブロガーの意見を反映した可能性についてはまだ検証できていないが、現象として捉える限りにおいては、CBS事件同様、あたかもブログの意見がメジャーなマスコミを動かしたように見えるところが興味深い。

 加えて、今朝の木村太郎氏のコラムである。

○このような動きを見ていると、私は、少しずつではあるが湯川氏が提唱する「参加型ジャーナリズム」が芽生えてきているような気がしてならない。

 湯川氏が●ブロガー対ジャーナリスト(ネットは新聞を殺すのかblog:7月27日)の記事を書いて『米国ではジャーナリストがブロガーを嘲笑し始めた。日本ではまだ無視の段階か、それ以前の、存在さえ認識していない段階かも知れない。日米ともに、いずれは戦いの段階に進むのだろうか』と述べたのは、ほんの2か月前のことである。

 今回の事件によって、アメリカではジャーナリストにとってブロガーは無視できない存在になったのではないかと思う。
 日本でも、ブログを利用した商業マスコミと一般市民との良好なコミュニケーション環境が構築できないものだろうか。

 私は、残された時間が余りないような気がしてならないのだが・・・。

【9月27日一部修正】

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azarashi_salad at 10:57│Comments(8)TrackBack(5)
社会 

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1. CBS対ブログは、果たして対立なのか?  [ my.Hurusato.org ]   2004年09月27日 13:34
ブログが市民権を得た日? Bloggers key to tracking down truth in media 上の方のリンクは、「あざらしサラダ」さんの9月27日のエントリー。下の方のリンクは、湯川さんの「ネットは新聞を殺すのかblog」の9月25日のエントリーに紹介されている、米サンノゼ・マーキ...
2. 「ブロガー新聞」とはすばらしい!  [ Watch IT,ケータイ,ベンチャー等 ]   2004年09月27日 15:13
先日の「blogのHUB」(自己リンク)と言う記事で、インターネットの「情報流通」の流れが変化しているということを書きました。 しかし、よく考えてみると、blogが出てくる以前から、双方向型コミュニティは存在したのです。
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ゴーログの木村剛ちゃんやってくれます!カトラーさんが読売新聞が死んだ日と言う記事で、剛ちゃんに「ブロガーの駆け込み寺になってく欲しい」という動きに「ま・か・せ・な・さ・い!」の一言。こちらも歓迎します。ちょっとトラックバックについてだらだら書きます。笑
4. 広がる波紋。読売新聞社説問題  [ ガ島通信 ]   2004年09月28日 13:24
産経新聞が22日の社説で読売社説問題を取り上げています。 『読売新聞の社説は、「ファン裏切る“億万長者”のスト」との見出しで、選手会を激しく非難した。非難されるべきは、選手会の主張に耳をかさず、当初は話し合いのテーブルにも着かなかった経営者側にあるのでは
5. 新聞をどう判断するかは自分の目で決める[TrackBack Ranking]  [ 週刊!木村剛 ]   2004年10月03日 09:15
 皆さん、こんにちは。木村剛です。毎週日曜日は、トラックバックランキングにおける

この記事へのコメント

1. Posted by Dawn   2004年09月27日 12:05
おはようございます。
『残された時間は余りないような気がしてならない』、その通りだと思います。実は私も年初頃には「weblogなんてたいしたことないよ」と顧客と話していました。それが春先から大変な拡大を示し、現在はご指摘の通りの状況です。ここ1年〜2年で日本のネットインフラはパフォーマンスで世界一になりました。状況はより一層加速していくことでしょう。全力疾走しながら考えないと間に合わないかもしれません。そのためにはどうするかですね。皆さんの議論に期待しております。私はちゃっかり利用させて頂くかも(笑)。Dawnより
2. Posted by Naoyuki@Watch IT,ケータイ,ベンチャー等   2004年09月27日 15:17
こんにちは

すみません、手違いでトラックバックが2個入ってしまいました。
このメッセージと共に、削除していただけると助かります。

ご迷惑おかけいたしました。
3. Posted by my.Hurusato.org   2004年09月27日 18:10
 あざらしサラダさん、コメントありがとうございました。
 また、拙文の趣旨をご理解いただいた上、ご自身の文章を修正までされて、恐縮の極みです。
 読売社説の件の分析、誰がどうやるのか、明確な見通しは、私にもない状態です。
 ただ、1)読売が今回のことへの反応をどう示してくるか、2)産経や他紙が今後ブログにどんなアプローチをしてくるか、を見ていけば、(エコーじゃありませんけど)或る程度は把握できるはずなので、その辺りに注意していきたいと思っています。
 読売からは全然分かっていないような反応だけかもしれませんが、産経や他紙が何かブログにアプローチしてくるようならば、マスコミの中で、「ブログ」という存在が意識され始めたということかもしれませんね。

 こちらこそ、宜しくお願い致します。
4. Posted by あざらしサラダ   2004年09月27日 18:58
bloomさん、こちらこそ。

一人で書く記事は、やはり欠点だらけだと認めざるを得ませんが、まさに「ブログに参加する数多くの読者の厳しい目は、何百人ものデスクのチェックを受けているに等しい」です。(笑)

産経社説の検証は難しいかも知れませんが、木村太郎氏のコラムといい、今後の流れとしては、現役のジャーナリストの方々もブログの存在を無視できなくなるのではないでしょうか。
本来は、現役ジャーナリストの方が紙面で書ききれないコラムを自ブログで書くようになればいいとも思うのですが、そうした自己改革が出来るかが試されているのかも知れませんね。
5. Posted by あざらしサラダ   2004年09月27日 19:04
Dawnさん、こんばんは。

「週刊!木村剛」や「ライブドアニュース」など、ブログを取り巻く環境が大きく動こうとしているように思います。
その一方、「ネットは新聞を殺すのかblog」や「ガ島通信」を読む限りは、既存マスコミに席を置く方のブログの捉え方は「日本ではまだ無視の段階か、それ以前の、存在さえ認識していない段階」のように思えます。
既存マスコミの方々には、「残された時間は少ない」というメッセージをぜひ受け止めて頂きたいものです。
6. Posted by あざらしサラダ   2004年09月27日 19:07
Naoyukiさん、TBを削除しました。

そちらにもコメントしましたが、ワクワクする展開になってきましたね。
7. Posted by Naoyuki@Watch IT,ケータイ,ベンチャー等   2004年09月27日 23:02
木村剛氏の迅速な対応に感謝です。
本当に、ワクワクします。

我々が期待にこたえる番ですが、心地よいプレッシャーを感じます。
8. Posted by あざらしサラダ   2004年09月27日 23:31
Naoyukiさん、こんばんは。

9月22日に私が「週刊!木村剛」にTBして、木村氏から今回のTBが返されるまでわずか5日です。
まず、その意思決定の素早さに驚かされました。
さらに、この間に各ブロガーが「週刊!木村剛」にTBした記事の総数は、ざっと見積もっても120を超えており、それらの記事の中から必要なエッセンスを取捨選択する判断力にも驚かされます。

「ネットは新聞を殺すのかblog」の湯川氏は、木村氏のことを「エディター」と表現していますが、この「エディター」がネット時代におけるジャーナリズムの鍵になるのかも知れません。

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