2004年11月04日

★「防潮堤」対策だけで大丈夫か

だいじょうぶですか
●【防潮堤決壊】防止へ十分な検討を(高知新聞:11月3日)
 県民に衝撃を与えた室戸市の防潮堤決壊災害の再発防止に向け、国土交通省と県は専門家らによる検討委員会を近く発足させる。沿岸住民の安全確保へ、原因や対策の在り方などを探ってもらいたい。


○台風23号に伴う高波による室戸市の防潮堤決壊は、高知県民だけでなく全国に衝撃を与えたのではないでしょうか。
 これについて11月3日の地元紙(高知新聞)社説では、災害の再発防止に向けた検討委員会への提言が紹介されていますが、これを読んで私は何となく違和感を覚えました。

 この社説によると、今回の災害について専門家らは『設計時の想定を超える高波の威力、接ぎ目の老朽化による耐久力の劣化などが決壊の要因』と見ているようです。
 これを受けて社説では、『今後も同じような決壊が起きる可能性は否定できない』としながらも、『問題は今回のような高波の発生についてどう見るかだろう』と問題提起したうえで、『防災対策は費用対効果などの面から、災害が発生する確率にある程度は左右されざるを得ない。今回の高波を特異な例と見るのか、今後も十分に起こり得ると考えるのか。評価の仕方によって、対策のありようは異なってくる』と結んでいます。

 社説では、はっきりと結論を書いていないので具体的に言いたいことがよく分かりませんが、要するに『数十年に1度起きるか起きないかの災害にまで過度な対策を講じることは、費用対効果の面から好ましくない』と言っているような気がするのは、私の読み違いでしょうか。(読み違いなら申し訳ありません)

 もちろん、災害対策でやらなければならないことは他にもたくさんあるわけで、防潮堤対策だけに湯水のごとく予算をつぎ込むべきではないといいたいのかも知れませんが、検討委員会に向けて提言すべきことはそう言うことなのでしょうか。

○私が、今回の災害についてのニュースを見たときに一番最初に感じたことは、こんなに海岸の直ぐそばに住宅があるのかと言うことでした。
 しかし、もともとそこに土地を持っていたり、家業の都合でそこに住まなければならない方達もいるので、では防潮堤などの災害対策は十分だったのかと考えました。

 しかし、この記事を読んで驚いたのですが、コンクリートの直撃を受けたのは『市営団地』とあります。ということは、ここに住んでいて被害にあったお年寄り達は、自分たちの持ち家ではなかったと言うことですが、彼らは本当に自ら望んでこの場所に住んでいたのか、という疑問が浮かんできました。
 そして次に、どうしてこの場所に『市営団地』を建てなければならなかったのだろうか、と言う疑問が浮かんできました。

 私は、高知市には住んだことがありますが、今回の災害が起きた室戸市には住んだことがないため、もしかすると私が知らない様々な理由があるのかも知れません。
 しかし、再発防止策を検討するにあたって、『市営団地』の建設場所は適当だったのか、という視点からの検討も必要ではないか、と私は考えています。

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azarashi_salad at 09:52│Comments(0)TrackBack(0)
社会 

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