『ビッグデータ』。最近はやりのマネジメントツール。『ワタミ』や『セブン』、『回転寿司』などが、商品の売れ筋予測に使っています。膨大な顧客データをベースに、顧客が何を求めているかを突き止める、予測するマネジメントツール。
広島の自動車メーカー『マツダ』の本社工場。金属に穴を開けたり削ったりする自動加工ラインを日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したSUV『CX-5』のエンジン部品が流れていきます。部品には小さな2次元バーコードが。これでエンジン1基について1万項目にのぼる生産情報を管理します。
部品が一つ工程をぬけるたびデータがたまります。いつ、どの設備で作ったかという単純な記録ではありません。穴を開ける工程なら、『どの工作機のどの刃物で何秒削ったか』など細かく記します。たまったデータを分析し、最適な作り方を割り出そうとの試みです。もちろん個々のエンジンは品質基準を満たします。だが1/1千万?単位で見れば刃物の新旧などで加工にはばらつきがあります。それが微妙な性能差を生みかねません。『どんな条件で製造すれば完璧なエンジンになるか』と担当マネージャー。膨大なデータから最適な加工条件の解明へ、マツダは異次元の品質管理に挑んでいます。
まぐろ、つぶ貝、サーモン・・。回転寿司最王手『あきんどスシロー』の店舗でレーンを流れる1皿105円のすしは利益が5〜6円です。いかに業務のムダを省くか。切り札として注目したのが350店分、年間10億件に達するすしの販売データ。すし皿にはICチップが埋め込まれ、いつ、どこの店で何が売れたかが分かります。主に鮮度管理に使ってきました
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