箱に歴史あり

2012年01月06日

2012

遅れましたが、あけましておめでとうございます。
ブログの更新が滞っていてすみません。

現在、同じ物の製作を繰り返す日々が続いていて、
余りネタが無いって言うことも理由ではありますが、
内部的には、混乱するほど忙しい事情もあるのです。

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左ですが、渡辺亮さん使用の2005年製黒カホンです。
弦の張り替えとメンテナンス等をしました。
傷だらけですが、打面も良い色になってきてます。
ミュージシャンの歴史と共に風格が出てきました。
まだまだ現役です。

右は、現在試作中の道産材を使ったカホンです。
昨年の夏の頃から製作してますが、一ヶ月に2台程度した作らないので
その都度、部材を変えたり、サイズを変えたりと手を加えています。

このモデルは受注生産で、ネット販売限定になりそうです。
まだまだ、販売はしませんので、ご了承下さい。

今年も宜しくお願いします。


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2010年07月13日

新作カホンができました。

デコラカホン「Milky Way シカモア」

完成したカホンから、「Made in Hokkaido」も意識して名付けてみました。
(ミルクランド北海道では無いですよ)
<Milky Way----天の川>作品の名前とかタイトルなんて、大げさなぐらいが愛嬌があって面白いかな…と。馴れてください。(__;)

カホンはサウンドホールから出る低音を壁を使って反射させ響かせた時に一番良
い音がします。

響きの良い小さな飲食店でのライブで、プロの演奏する生音デコラカホンに驚かされ感動する事が多々ありました。

この新作も、“メイン打面の音の表現”を最優先項目として製作しました。
繊細な表現から迫力ある音を出すための工夫。

両サイドを叩いた音は、「おまけ」だと考えてください。

まだまだ未完成ですが、デコラカホンを代表する製品に仕上げていきたいと考えています。

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シカモアの縮み杢は薄暗い場所で見た方が綺麗ですね。

※HPの動画で、カホンにマイクの線が付いていますが、音と映像を別取りし組み合わせる事が面倒なので諦めました。デジカメ内蔵マイクのモノラル音源で雰囲気を感じ取ってください。

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2008年08月29日

友達の“わ”・松永俊弥さん

10490<写真>三沢またろうさんと松永俊弥さんとデコラカホンMT-10490m

いまだに少量生産しか出来ない状態なので、取り扱い楽器店が少なく、宣伝にお金を掛けないために、幻のカホンになりそうな状況が続いています。そんなに売れしている訳ではないのですが。(__;)

そんな中、三沢またろうさんよりメールが来ました。元パール兄弟の松永俊弥さんが気に入ってくれて購入したいと言う連絡でした。近々、ポルノグラフィティの10周年記念野外ライヴで使いたいそうです。嬉しいですね!またろうさんからの紹介と言うのも凄いですが、実際に音を確かめて気に入ってくれた事が何よりです。そして写真を送ってくれる心遣い。

北海道でノンビリと製作しているのですが、すごいミュージシャンと繋がっているようです。まだまだ続け、友達の“わ”

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2008年07月16日

日本貿易振興機構(ジェトロ)のニュース

昨年の秋に起こった、フィンランドバーチ合板の品不足問題。
ロシアが原木の輸出を規制したために起こった世界的な動きでした。

デコラ43でもカホンの打面として使用しているために、大打撃を受けてしまいました。

その後、春に品物が動き始めたので、取りあえず1年分の打面の材料を確保したのですが、来年度に入手できる保証はありません。

原生林の破壊、地球温暖化、石油・食物価格の高騰、全てが大きく急速に変化しているようです。

ジェトロのHPのフィンランド(引用)の情報を載せておきます。


ロシアの丸太関税で、製紙会社に補助金案 (フィンランド) 2008年7月16日
ロシアは丸太輸出に対する関税を引き上げているが、3度目の大幅引き上げが半年後に予定されているため、関係省間で対策協議が続いている。国内製紙会社への補助金交付とその財源としてのロシア向け貨物に対する通行料徴収が焦点となっている。


ロシア向けトランジット輸送に通行税も検討−丸太輸出税措置に対抗− (フィンランド) 2008年6月30日
ロシアが丸太の輸出関税を段階的に引き上げたことに対し、政府は、関税分を補助金で補てんする、国内をトランジット通行するロシアのトラックから通行料を徴収する、などの対応策の検討を始めた。


ロシアが丸太輸出関税再引き上げ (フィンランド) 2008年4月7日
ロシア政府は2008年4月1日から丸太の輸出関税を1立方メートル当たり10ユーロから15 ユーロに引き上げた。09年1月に予定されている引き上げが実施されれば輸出関税は当初の12.5倍になり、その時点でロシア産丸太のフィンランドへの輸入は完全にストップするとみられる。


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2008年01月01日

あけましておめでとうございます。

2008

本年もどうぞ宜しくお願いいたします。

現在、新作を製作中です。
1月末までに形にしたいので、もうしばらくお待ち下さい。

【フィンランドバーチに関して】

さて、とても残念な事にフィンランドバーチが手に入らなくなりました。
「音が良く」「コストパフォーマンスに優れ」「安定して手に入る」カホンを製作を始めた頃に最も入手に苦労し研究した材料であり、この打面の音を基準に、ボディの研究が始まり、8弦構造が生まれ、サオリモデルが生まれました。

それでも、フィンランドバーチよりも良い打面。<理想の打面とはどんなものだろう?>この事は、自分の課題としてずっと考えていたのですが、安定して手に入る材料など、どこにも無かったのが現実でした。

実は、夏が過ぎた頃に「材料が入手困難になるかもしれない」という噂が立ち愕然としました。
実際に、ラワン合板ですら値上がりが止まらない状態が続いていたし、サオリモデル・10472に使用していた特注「バーチ芯4mm」の材料ですら原木が手には入りづらく半年も待っている状態だったからです。

11月アルカイックのライブが終わり旭川に戻った時に、「最後通告」がきました。
今更、ラワン芯の打面で製作する気にもなれず、材料が手に入らなければ製作を止める事も考えていたのですが<奇跡>は起こりました。

<特注3mmバーチ芯>が出来ないか相談したところ、4mm用の材料を確保していた関係で「製作できる」という返事が帰ってきたのです。
大量に注文する事による金銭的負担と在庫の保管場所の問題などもありましたが、<どこにも無い理想の材料>が手に入ったのです。

Decora43では、このオリジナル打面材を「TSバーチ合板」と名付けました。

2008年より新しい歴史が始まります。


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2006年08月29日

響のスコア

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8/27放送の「響のスコア」録画してもらい、ようやく見ることができました。
考えがまとまらなくて、ぐたぐたのインタビューを巧くまとめてくれた
編集技術の素晴らしさ!スタッフの皆さんありがとうございました。

そして、仙道さおりさん!本当にありがとうございました。
かわいいし、最高ですね。出てくる度に癒されます。

東京からは、JPSの小出さん。ありがとうございました。
電話だけで会ったことが無かったから不思議な感じですが嬉しかったです。

そしていつもお世話もなっている札幌の、島田先生、黒田先生、
WS参加のみなさん、ヤマハ琴似さん、ありがとうございました。

そして、番組を見てHPに来たのに、販売できるカホンが一つも無くて申し訳ございません。
少しでも良い楽箱になるように常に考えながら製作しています。
時間がかかりますが、頑張って製作していきますので宜しくお願いします。


※訂正
放送の中で「ラワンが柔らかい」と説明してますが「堅い」の間違えです。
サオリモデルのシナ共芯が柔らかいのですが、
私の説明が悪く取り違えたと思われます。
申し訳ございません。

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2006年08月20日

札幌ヤヒロWSにて

カホンガ

ヤヒロさんの依頼によるコンガタイプのカホンです。
札幌のWSにて、初めて披露しました。
打面の厚みによって音程を変えるために苦労しましたが、
とても気に入ってもらえたので疲れも癒されます。
ヤヒロさんの新しいプロジェクトで使われることになるでしょう。

そして、後ろに写っている黒打面のカホンに注目してください。
いままで探し求めていた理想の音に最も近づいたカホンのようです。
ヤヒロ使用モデルのお墨付きをもらいました。

次回のGAIAツアーから使用する事になります。
http://www12.plala.or.jp/tomohiro-yahiro/la%20gira%20de%20gaia%2006ysp1.htm


9/3(日)
北海道札幌市/ペニーレーン24
【住所】北海道札幌市西区24軒4条5丁目5-21WSビル 
【お問い合わせ先】PENNYLANE24 011-644-1911/北海道BBQカレッジ TEL 011-875-5212
【開場】16:30【開演】17:00
【料金】前売:4,000円/当日:4,500円/ワンドリンク代500円別途


ヤヒロさんがFMノースウェーブにてゲスト出演します。
9/1からの放送を注目して下さい。





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2004年09月13日

Cajonのボディの堅さ

カホンのボディの材料に使われる材料は、9mm,12mm,15mmの積層合板が良く使われます。厚い方が堅く薄い方が柔らかく良く箱鳴りします。この厚みの他に、材質があります。ラワン合板、シナ合板、シナ合板(共芯)などが一般に出回っている材料として使われます。<※ランバー合板その他針葉樹合板や特殊な合板は除きます>

シナやカバは散孔材と呼ばれ、肌目は緻密で均質な材であり、木版などに良く使われる材料です。シナ合板(共芯)は、こばも白く見えるように全てシナ材で出来ているため、ボディに使用しても柔らかく、音も柔らかくなります。
柔らかければ良いのかと言うと別で、バランスの問題なので使えるかどうかは自分の判断によるでしょう。続きを読む

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2004年07月16日

仙道さおりさんをサポート決定

パーカッショニスト・カホン演奏で有名な仙道さおりさんが、10460(シナタイプ)を使ってくれています。
9台のカホンを所有しているそうですが、今ひとつ気に入った物がなかったそうです。
「理想のカホンができらうれしい」という言葉が制作者の胸を打ちました。デコラの新しいサポートアーティストの仲間入りです。続きを読む

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2004年05月16日

背面ホールのタイプの最終形

これは、ヤヒロさんに使ってもらった、背面ホールタイプの最終形です。HPを更新し古いカホンが削除されたために、旧タイプをここで紹介します。

最初に作った、無垢のカホンがサイドホールだったのですが、気にいった音がしなかった事で、良いカホンを作るのには時間がかかることを覚悟しました。
大きさ、材質、厚み、塗装、穴の位置サイズ、響き線の構造及び太さなどなど。全ての組み合わせと音との関係を調べるには膨大な数の試作と日数がかかることが想像出来たからです。

作り始めるにあたって、サイドホールから作るかバックホールから作るかで迷ったのですが、標準的なバックホールの意味も分からずにサイドホールを完成させても後戻りになりそうな気がしたために、バックホールでカホンの構造を勉強するつもりで始まりました。

背面ホールタイプ続きを読む

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