2008年11月03日

ガリレイ。

先週は、「ガリレオ」強化月間で御座いました。
借りてたDVD-BOXをモリモリと観賞したので
すっかり夜更かしの週でしたよ。

今更ですが、感想とか。

いわゆる、原作付のTVドラマというのには
どうしても偏見と言うか、端から余り期待は
出来ない、という悪いイメージがどうしても
あるのですが、ドラマ化にあたりやはり設定が
かなり変更されてるのだろうな、と分かっていても
意気込み高くとても丁寧に作られている印象を
受けました。
大変面白かったです。
全10話で、いずれの回も間延びせず毎話見応えがあり
ワクワクしながら楽しめました。
あくまでも事件の解決に焦点を置いて進行する事で、
湯川(福山雅治)と内海(柴咲コウ)の男女コンビが
回を追う毎に着実に信頼関係を築いていくも、安易に
度が過ぎた恋愛感情に発展しないまま絶妙な距離感で
終了したのも良かったと思います。

興味が出たので、少々色々と見てみたのですが、
この作品は4〜5年前くらいにもドラマ化の企画が
あったそうですね。
結局当時は話が通らず、お蔵入りになったとか。
原作者曰くの湯川のイメージは、佐野史郎さん
だそうなのですが、もしかしたら恐らく、原作への
忠実性に拘る余り、根本的なエンターテイメント性が
欠落したのではないでしょうか。
その後、時を経て湯川のイメージを浮世離れした
ミステリアスな二枚目に方向転換。
原作での相棒役の草薙(北村一輝)を、存在は残しつつも
脇役に外し、作品の華を上げる為と視聴者目線を持つ
役割の為に女性の内海をオリジナル設定として投入し、
新たに湯川とコンビを組ませて原作の事件を内海バージョンで
パラドックス的に再構成し直され展開する形でドラマが
製作されているようです。

アレンジとしては相当に手が入っているので、コアな
原作ファンの評判が実際の所どうなのかは分かりませんが
私はさほど思い入れも無い所為か、どちらかというと
「上手くやったな」と感心しました。
毎回登場する、お馴染みの決め台詞(「実に面白い」等)や
美少女変身モノの変身シーンの如く、要所で必ず出てくる
推理シーン(事件の核心を閃くと所構わず公式を書き殴りだす奇行)
なんかも、原作には無い極端な漫画的アレンジなのでしょうが
ポップで面白いと思いました。

キャストの面を見ても、数年前に話が通らなかったのは
残念ながらも逆に良かったのでは無いかとすら思います。
今だからこそ、年齢を重ねて原作の湯川と同年代になった
福山雅治さんが、あの貫禄ある二枚目ッぷりで演じる事に
なり好評を得て、前回の消えた企画から空白となった期間に、
評判高く絶賛されるシリーズ初の長編作が誕生し、引き続き
同キャストで映画化された事を思うと、やはり物事には
不思議なタイミングというのはあるのだなぁ、と感じます。

気になりついでに、原作も読んでみる事にしました。
生憎、近所の本屋では1冊目の「探偵ガリレオ」が売り切れて
いたので2冊目の「予知夢」を購入。
一話完結の短編集なので順番的に支障は無いし、内容も全て
ドラマで使用されているので、ソレはソレとして原作とドラマの
違いを楽しみながら読みました。
やはり、同じ事件でも(実際には事件自体にも多少の差は有)
ドラマの方が華やかでコミカルでエンターテイメントだな、
という印象を受けましたよ。
短編というのもあるのかも知れませんが、原作の方はとても
淡々と進行しています。

二時間ドラマ的なサスペンスとはまた違う、本格ミステリーな
方面に慣れていない層の人も取り込む見応えを、あらゆる手段で
条件をクリアして1クール維持した完成度を作り出した、と言う
意味では、このドラマ化の「アレンジ」は興行的な意味だけでなく、
大成功しているのではないでしょうか。

基本的に、原作で作り上げられて完成されている筈の設定が
変更されるという事にはどうしても抵抗がある性質なのですが、
コレは「アリ」だと思いましたよ。
製作サイドの原作への真摯な敬愛が伺えるからかもしれません。



ところで、DVD-BOXをお持ちの方。
箱に巻いてある「帯」を外してご覧になられましたでしょうか?
ちょっとしたオマケが付いていますので、未見の方は是非、
引っぺがして裏返してみて下さい。
他にも色々バージョンがあったりするのかな、コレ。



azt81pon at 20:44│Comments(0)TrackBack(0)

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