2012年05月02日

緑のルーペ『ブラパ THE BLACK PARADE』1巻の感想です




緑のルーペ先生といえば『イマコシステム』が素晴らしかったわけですが(成年向け漫画です)、一般では初単行本というわけで買ってみたわけですよ。
結論から言うとまぁ……ちょっと肩透かしでした。というか、続刊は非常に気になるけど導入としてかったるい。


なんでしょうね、やっぱり絵は上手いですし、構図も上手いと思います。強いて言うなら話がテンプレート過ぎるというのはあるかもしれませんが、しかしそんなものは特段、嫌う理由にはなりません。

で、考えた結果ですが、どうもセリフの量が多いんじゃなかろうかと。
やたらと説明的なセリフと心情ネームが、大ゴマだろうと小ゴマだろうと関係なく、所狭しと飛び交っている印象が非常に強いです。結果として、画面が見づらいというか画面が重くなってしまっているんじゃないかと。
個人的に、心情ネームを多用するのはあんまり好きじゃない(というか、心情描写に比重を置きながら言葉をつくすタイプの作品があまり好きじゃない)ので、その辺があいまって微妙に感じてしまうのかなーと思います。


まぁ女の子可愛いですし、ラストの6ページは非常にいいです。
特に、「彼(留美)と別れたあと、フジノの目が画面に入ってこない→2コマで終わる食事シーン→画面に目が写ったと思ったら星が消えている→見開きで留守電」の流れはとても綺麗ですね。非常に良いです。
あと、漫画を読んでる理由が病んでて、とても良いと思います。


メンヘラ系ヒロインブームが早く到来してほしい星人(?)的にはこういう漫画は非常にウェルカムなので、暫くは、せめて3~4冊は続いてくれるといいなぁ、という感じですかね。とりあえず二巻が楽しみなのです。




ブラパ THE BLACK PARADE(1) (ヤングガンガンコミックス)ブラパ THE BLACK PARADE(1) (ヤングガンガンコミックス)
緑のルーペ フジワラ キリヲ

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