無届けのまま代理サーバーを設置して電気通信事業を営んだなどとして、電気通信事業法違反などの罪に問われた中国人の范貝貝・元横浜市立大留学生(27)。より多くの収入を得るため、ネット犯罪に手を染めた代償は大きなものだった。

 起訴状によると、范元留学生は平成21年7月、氏名不詳者と共謀し、総務相に無届けで当時の自宅に代理サーバーを設置、国外のユーザーからの通信を中継媒介し、電気通信事業を営んだなどとされる。

 検察側の冒頭陳述などによると、范元留学生は平成15年に来日。バイト収入の少なさや人間関係に悩み、ネット上で金を稼ぐことを思いついた。中国の利用者に代理サーバーを介して自分のサイト上の広告をクリックさせる手口で稼いだ金は600万円以上に上る。

 4月27日、さいたま地裁での初公判では時折通訳が入るものの、流暢な日本語で質問に答えていった。

 弁護人「代理サーバー設置の目的は」

 被告「(中国の利用者に)自分のサイトをクリックしてもらいたかったので」

 弁護人「届け出が必要とは知らなかったのか」

 被告「はい」

 検察側冒頭陳述などによると、范元留学生のサイト上の広告をクリックする利用者が多いほど、多額の金が入る仕組みになっていた。しかし、范元留学生には交際相手の中国人留学生もいた。サイトをクリックさせるだけなら国内の利用者でもできるのに、なぜわざわざ中国の利用者に依頼したのか。安藤祥一郎裁判官はこの点をただした。

 裁判官「彼女に頼めばクリックしてもらえるでしょ。なぜわざわざ代理サーバーを設置したのか」

 被告「中国の人は少しの金でもアクセスしてくれる」

 裁判官「交際相手に頼めば無料では」

 被告「彼女は大学に行かなくてはいけない。中国の人は無職だから」

 安い費用で稼ぐため、違法に代理サーバーを設置していた范元留学生。その代償は大きかった。すでに大学は退学になり、在留期限の関係で帰国しなければいけないという。今後については「中国で仕事を探して、彼女が帰って来るのを待ちたい」と述べた。

 4月30日の判決公判で安藤裁判官は懲役2年6月、執行猶予4年(求刑懲役2年6月)を言い渡し、「中国へ帰ったらまじめな生活をして婚約者を待ってください」と説諭した。涙を流しながら「わかりました」と答えた范元留学生。帰国後は二度と安易な方向に流されないことを願いたい。(行場竹彦)

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