企業価値を計算するにはどんな方法がある?

 

DCF

【概念】

各事業の将来CFを現在価値に直して足し合わせたものに非事業用資産を加えて算出される事業価値から有利子負債・デットライクアイテムを差し引いて株主価値を計算する

 

【前提条件】

CFに利息は入れない⇒借入0の企業を想定。資本構成による影響を除く。まず、ビジネスリスクを元に算定。その後、WACCでファイナンスリスクを勘案

WACCで割り引く→負債と資本の構成割合が永久に維持される

 

【メリット】

・特に対象会社が複数の事業に従事する時に使いやすい

 

【よくある間違い】

・ダブルカウントに注意する。キャッシュフローで引いたものを、負債でまた引いたりしない。

 

より【概要】を具体的に説明すると、

◆将来CFって何?

→将来CF=NOPLAT+現金を伴わない費用-投下資産の増減

 

1.NOPLATとは?⇒税引後営業利益。単純に税金を引くのではなく、支払利息による節税や営業外利益による増税分を調整する 

                                            2.現金を伴わない費用?⇒主に減価償却費+ストックオプション

3.投下資産の増減は?⇒WCの増減+事業用資産の増減

①運転資本とは?

資産の例)売掛、拘束性現金(レジのお金的)、前払費用

負債の例)事業に関する負債を指す。仕入れ先:買掛金/従業員:未払い賃金/政府:未払法人税。有利子負債は入らない。DCF法では借入0を想定。WACCで勘案するから。買掛金も仕入先からの借入に似ているが、そもそもCF及び WACCは株主と債権者のリターン・リスクを反映しているので、それ以外のステークホルダーの取分がCFの中に残っていては整合性がない(CFの計算に含める)。

 

②事業用資産とは?

・正味設備投資

・オペリース

・買収によって取得した無形固定資産・のれん

・その他資産の中に事業用・非事業用資産が混在→注記を見て識別する

 

◆非事業用資産って何?

・それ自体は価値があるけど、営業利益には含まれないもの。営業利益の下に計上されるので事業価値の算定では無視されている→後で足す

・非連結子会社株式:事業というより投資に近い。BSPLに子会社の資産負債・売上費用は計上されないから。

 

◆デットライクアイテムって何?

→退職金の積立不足、優先株、少数株主持ち分、一時的な負債(事業再編に伴う解雇手当)