記事一覧
・2012年09月23日 ホームポジションでカーソルを操作できるフリーソフト『Keyboard Butler 〜鍵盤の執事くん〜』
・2012年08月29日 運動機能に障がいのある方が、声だけでパソコンの操作をする方法まとめ
・2012年03月12日 Logicool Gaming Mouse G300のレビュー
・2012年03月11日 OLYMPUS 「ラジオサーバー PJ-20」を4ヶ月使った感想
・2012年03月06日 野尻抱介『南極点のピアピア動画』の感想

2012年09月23日

ホームポジションでカーソルを操作できるフリーソフト『Keyboard Butler 〜鍵盤の執事くん〜』

■紹介
テキストを打っているときに、ホームポジションから手を動かさずにカーソルを操作したい。そんな願いをサクッと叶えてくれるフリーソフトが『Keyboard Butler 〜鍵盤の執事くん〜』です。


■ダウンロード
Keyboard Butler 〜鍵盤の執事くん〜
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se497417.html


■Keyboard Butlerの特徴
 ・ショートカットキーの組み合わせを設定
 ・任意のキーを他のキーと常時入れ替え
 ・設定はソフトごとに保存
 ・マクロ
 ・マウス操作
 ・レジストリを一切変更しません! (インストール情報を除く)
 ・条件付きフリーソフト ※商用利用は別途ライセンス契約(有料)が必要です。


■スクリーンショット
Keyboard Butler 〜鍵盤の執事くん〜screenshot_01


Keyboard Butler 〜鍵盤の執事くん〜screenshot_02


Keyboard Butler 〜鍵盤の執事くん〜screenshot_03


Keyboard Butler 〜鍵盤の執事くん〜screenshot_04


■使い方
【キーバインドを入れ替える場合】
 1.設定ファイル名を選択。
 2.「リプレースキー」の「物理キー」に指で押すキーを指定する。
 3.「リプレースキー」の「送信キー」に代わりに入力されるキーを指定する。
 4.「リプレースキー」の「追加」を押す。
 5.保存する

【マクロを設定する場合】
 1.設定ファイル名を選択。
 2.「ホットキー」の「物理キー」に指で押すキーを指定する。「追加」を押す。
 3.「キーマクロ」に代わりに入力されるキーを指定する。追加を押す。
 4.さらにマクロ入力されるキーを加える場合は、3.を繰り返す。
 5.保存する


■使ってみて
enthumbleというソフトは手軽にホームポジションでカーソル操作ができることを謳っている。だが私の使っているキーボードが104英語キーボードなので、enthumbleは基本的に対応していない。Readmeには対応していると書いてあるのだが、外部ソフトでキーバインドに関するレジストリを変更してうんぬんということで、嫌なので使わなかった。

その点、Keyboard Butlerは単体で望む機能以上のものが得られて非常に満足。Helpがないのが玉にキズだけど、触ってればわかる。

ひとつ気になったのは、「;」と「'」キーが物理キーとして機能しなかったこと。でもまあ、いいか。

手軽さと高機能をあわせ持つキーバインドソフトの決定版と言える出来。出会えてよかった。  

Posted by Cpkppp at 19:40 Comments(0)TrackBack(0)

2012年08月29日

運動機能に障がいのある方が、声だけでパソコンの操作をする方法まとめ

■概要
この記事(2007年11月04日 GlovePIEの音声認識とFreetrackのマウスエミュレーションを使って、音声と頭の動きだけでPCを操作する)に以下のコメントを頂きました。

はじめまして。
突然のご連絡申し訳ありません。
ニコ動でみましたが、同じ方でしょうか?

私は病院で理学療法士をしております。理学療法士は障がい者のリハビリを行う職業です。
貴方の動画(同一人物でなかったら大変申し訳ございません)を拝見し非常に興味を持ちました。
今私は脊髄損傷の患者様を担当しております。現在首肩が動くのみで腕・首より下は動かない状態です。ベッドで仰向けの状態が一日のほとんどで非常に苦しい時間を過ごしておられます。
そこで何かないかと考えていた時にこのページおよび動画を拝見し、このプログラムを私も使用してあげたいと思いました。
しかしスプリクトなどの知識はほぼないに等しく、説明書をみてお手上げです。
GlovePIEを使用するにあたり、何かよいサイトなどはありませんでしょうか。
突然のご連絡の上、ご質問させていただきまして大変申し訳ございません。
何卒よろしくお願い申し上げます。
Posted by 理学療法士 at 2012年08月24日 22:53

そこで同じような情報を求めている方が他にもいるだろうということで、2012年8月現在のPCの音声認識についてまとめ記事を書いてみることにしました。


■質問への解答
まずGlovePIEについてのサイトをお探しということですが、調べた限りでは日本語で書かれた入門的なサイトはありませんでした。日本語の記事はありますが、スクリプトとはなんぞやというイロハから書いていることはなく、私のブログのようにサンプルスクリプトが置いてあるだけです。

GlovePIEは海外製のソフトで、しかも2012年8月29日現在では更新が止まっていることもあり、今から入門的な日本語サイトができることもないと思われます。

そして私が動画で行なっている方法には以下の欠点があるので、あまりお薦めできません。
 ・5年も前の方法なので古い
 ・首が疲れるし、寝たきりの状態では恐らく十分に操作できない
 ・GlovePIEは、ブラウザの入力フォームやメモ帳で「文字入力するためのディクテーション」と「それ以外の入力のための音声操作」の切り替えがうまく行えなかった(最新バージョンのGlovePIE Ver.0.43では未確認)。切り替えが一方通行になってしまう(パソコンの場合、文章を入力する用途では音声入力またはディクテーション、アプリケーションの操作は音声操作と呼ばれる)。

そこで代替案を2つ書きます。


■代替案1(実行可能)
WindowsVista、Windows7、Windows8の音声認識機能を使う方法です。以下のブログからWindows7のディクテーションと音声操作を動画で見ることができます。記事には有用な情報とリンクが含まれています。

 タイピングが苦痛な人はWindows7の音声認識と音声入力が良い

私の方法ではマウスカーソル操作のために頭部を動かすことが前提になっていますが、Windows7ではマウスカーソル操作も含め(恐らく)全ての操作を音声のみで行うことができるようです。ですので理学療法士さんの患者さんが行えるという点でも、購入するものがOSとヘッドセットだけという点でも、よい方法だと思います。

【WindowsPCの利点】
 ・とりあえず現時点でも(恐らく)音声認識ですべての操作が行えるとわかっている
 ・PCを持っていれば使える(音声認識に対応してるOSなら)
 ・老眼のため大画面でないと文字が読みづらい方によい(大画面液晶やプロジェクターを使う前提)
 ・WindowsPCにしかないソフトが使いたい(使い慣れたソフトがある等)


■代替案2(※現時点では実行不可能です!)
iPhone 4SのSiriを使う方法です。

iOS5.1(iPhone 4S)ではSiriという音声認識ソフトの日本語版が使えます。認識精度は実用に値するようです。

ただしWindowsの音声認識のように、全ての操作を声だけで行えるかどうかがわかりません。検索してもそういう情報が皆無です。メーラーを立ちあげてメールの本文を声で入力したり、天気を調べるアプリを立ち上げて明日の天気を調べたりすることはできます。

ですがiPadのアクセシビリティのページ『身体機能に障がいのある方に。』を見ると、操作には指一本などある程度の運動機能があるという前提で書かれています。もしブラウザのページをスクロールしたり、カーソルの位置を動かしたりなど、完全にすべての操作を音声のみで行えるなら、その旨を書くはずです。検索結果にもなく、Appleの商品説明のページにもそれがないということは、できないと見てよいでしょう。

なおiPadについて言及しましたが、2012年8月29日現在、iPadはSiriに対応していません。2012年秋にリリースされるiOS 6で対応する予定です。iOS 6でのSiriがどのようなものになるのかによって、WindowsPCを使う方が良いのか、それともiPad2か新iPad(第3世代)を使う方がよいのかが別れるでしょう(初代iPadはSiriに非対応の予定です)。

もしiOS 6でSiriがこの音声のみでの完全な操作性を持つなら、個人的には代替案2のiPadに軍配が上がるように思います。その大きな理由として以下が挙げられます。

【iPadの利点】
 ・持ち運びが簡単(病室などへの)
 ・場所を取らない(病室などで)
 ・軽い(顔の前に置く物なので圧迫感がない方が良いでしょう)
 ・ユーザーが多い
 ・新しい
 ・できること


■参考リンク
 ネタキリラボブログ


■テキスト読み上げソフト
関連する領域のものとして、音声合成によるテキスト読み上げソフト(スクリーンリーダー)があります。これはPC上やネット上のテキストを人間の声を模した音声で鳴らすというものです。これも大きな進歩を遂げつつあります。以下のサイトを参考にしてみて下さい。

 視覚障害者用の読み上げソフト

 パソコンにしゃべらせてみよう


■最後に
5年に記事を書いた頃、音声認識の主な用途はディクテーションだったと記憶しています。しかし精度は低く、実用には耐えませんでした。

現在、Siriではテキスト入力のみならず、ある単語を検索して結果を表示することなどがひと声でできるようになりました。それまでにも音声操作はありましたが、例えば私の方法では全ての手順を声でいちいち指示してゆかなければなりませんでした。それに対し、よく使う機能を決まった声でマクロ化するという発想は、時間と労力を省く上で素晴らしいアプローチだと思います。

iPadはタッチパネルというフィジカルな操作感を売りにしてはいます。ですがそれだけに留まらず、声だけで完全に操作するという、様々な障がいのある方のPC操作に関して決定的な解答になることを期待したいです。もちろん、WindowsPCやAndroidタブレットにもそういう方向性を望みます。

  

Posted by Cpkppp at 21:17 Comments(0)TrackBack(0)

2012年03月12日

Logicool Gaming Mouse G300のレビュー

■G300購入
IntelliMouse Opticalのスイッチがヘタって来たので、これを機に新しい機種を買うことにした。選んだのはLogicool Gaming Mouse G300。


■良い点
1.安い。約2,800円で購入。3年保証。

2.ボタン数が多い。9個(左右クリックとホイールクリック含む)。

3.公式ソフトウェアマクロ。マクロソフトは多々あるが、ボタン数が多いマウスのそれぞれのボタンに割り当てできるものという点で評価。ソフトウェアマクロのプロファイルは項目欄の見た目が6個しかないがそれ以上登録できます。

4.スクリプトとしてLuaが使える。わかりませんが。

5.ソールがそれなりに滑る。Airpad Soleほど滑らないが適度な感じでグッド。

6.チルトホイールではない。スクロールにコリコリ感のあるチルトホイールマウスなら欲しいけど。

7.「ロジクール ゲーミング ソフトウェア」(Setpointは全く使わない)のプロファイルごとに3つのモードを切り替えられる。例えばブラウザのプロファイルがあるとして、モード1は閲覧用、モード2は編集用、モード3はあるサイト専用、などと設定できる。ただしどのモードにも「モードスイッチ」を1つ割り当てておかないと各モードを行き来できなくなるので注意。

8.プロファイルごとにDPIを設定できる。アクションゲームには必要な機能。

■悪い点
1.マウスをつないだままだとスタンバイにしてもPCの電源が切れない(電源ファンとCPUファンが動きっぱなし。ビデオカードはファンレスなのでわからない)。対策としてはスタンバイにする前にマウスを抜くか、マウスを挿しているUSBハブの電源スイッチをオフにする。面倒。OSはXP SP3。ゲーミングソフトウェアのバージョンは8.20.74。
追記(2012年3月15日):USBハブの電源をオフにしても、スタンバイ時にPCの電源が落ちない事があった。何が原因だのだろうか。G300導入以前にこういう事は1回もなかった。

2.サイドボタンを押す時には少し手全体を動かさなくてはならない。サイドボタンに指が届かないわけじゃないが、指が左右に移動する量は大したことない上に筋が痛くなりそうなのでこのようになる。でも別に文句じゃなくて、そういう事だよという程度のものです。

3.ハードウェアメモリにマクロを登録できない。マウスやキーボードのボタンを割り当てする事はできるのだが、複数の操作をするマクロは不可。テキスト入力も不可。これらが重要な人も多いように思うのだが。

4.ホイールのクリック感があまりない。IMOはコリコリしていたがG300はヌリヌリしている。

5.ホイールクリックがかなり固い。IMOは長く使って柔らかくなっていただけかも知れないので、G300も使っているうちに馴染むだろうけど。


■使用感
マウ筋とゲーミングソフトウェアの組み合わせで大満足。欲を言えばマウ筋が多ボタンに対応してくれるとよいのだが無理か。ゲームをあまりしなくなったのだが、とあるオンラインゲームでもゲーミングソフトウェアは動いた。

使い心地はIMOに慣れきっているせいか、やはり多少の違和感はあるが触って半日ほどでだいぶ慣れた。

やはりボタン数が多いのが良い。割り当てを何にしようかと悩む過程が楽しいし、押してもうれしい。

マウスの割り当てソフトは「ロジクール ゲーミング ソフトウェア」という無臭な名前。約50MB。ドライバは付属してなくて、Logicoolのサイトからダウンロードする事になる。これが当世風ということなのだろう。基本的な設定はヘルプを見なくてもできた。

思えばIMOはバージョン違いも含めると3台使ったし、Trackball Explorerも使っていたのでMicrosoftのハードにはそれなりに思い入れがあった。しかしそういう機種を作るのやめちゃったんだよな。サイドボタンのないマウス作ったりしてる。それはあまり売れないんじゃないかなぁと思うんだが、実際はそうでもないんだろうか。値段は大して変わらないはずなんだが…。まぁG300が出たからいいけど。


■持ち方
私のマウスの持ち方はIMOではかぶせ持ちで、G300でも同様。でもG300の方が一回り小さいのでより浅くかぶせる形になった。IMOは甲高とでも言おうか、手のひらが当たる部分がG300よりも高い。それが手のでかい私には使いやすかったのだが、同じ事を求めるのも筋違いなので慣れなくてはいけないなと。

私はマウスジェスチャーで右クリックを押しながらホイール操作ででタブの切り替えにしているのだが、右クリックに中指が乗ると人差し指がホイールに乗りにくい。しかたないので右上のサイドボタンにも右クリックを割り当てている。そういう訳でブラウザを使うときは人差し指をホイールに乗せ、中指を右上のサイドボタンに乗せている。つまりちょっと斜め向きにかぶせている。

↓IMOとG300の比較。
IMOとG300


↓マウス普通持ち。人差し指を左クリックに乗せ、中指を右クリックに乗せている。
マウス普通持ち


↓マウスずらし持ち。人差し指をホイールに乗せ、中指を右上サイドボタンに乗せている。ブラウザを使う時の持ち方。
マウスずらし持ち



■自作マウスコードホルダー
自作って言ってもペタリと貼っただけなんだ。詳しくはforPCActionGamer Wikiのここを参照。すごく楽になった。
マウスコードホルダー
  

Posted by Cpkppp at 00:03 Comments(0)TrackBack(0)

2012年03月11日

OLYMPUS 「ラジオサーバー PJ-20」を4ヶ月使った感想

■概要
2011年11月に約16,000円で購入。使ってない機能もあるけど、大体はいじったのでその感想です。


■問題点
1.ファイルを選んだ後に1階層戻る機能がない。毎回ルートからポチポチ選ばなくてはならず面倒。これさえなければなぁ。
2.録音ファイルのメニューの一番上が「メモリ切替」。そんな事、しょっちゅうしないでしょ?フォルダ検索をトップに持ってきてよ。どういうユーザーインターフェース設計なんだよと思う。もう慣れたけど。
3.追っかけ再生ができない。ラジオを録音しつつ、その録音ファイルの最初から聴けない。まぁ無理か。
4.ラジオを録音しながら録音済のファイルを聴けない。無理ですね、すいません。
5.専用ケースに入れたままボタン操作をしようとすると、ボタン直上の皮加工に際立った特徴がないので押し間違える。
6.録音したファイル名がわかりにくい。命名規則を選べればよかったのに。AM111108TB10100.MP3なんて書かれても誰もパッとは解読できないでしょ。


■良い点
1.クレードルに挿すだけで充電できる。ちなみにOLYMPUSのロゴの入ったエネループっぽい電池が同梱されている。
2.microSDHC対応。500円で8GBのmicroSDHC買ったけど、普段長時間録音してるし溜まったらPCに移しているので要らないかも。
3.マイク録音がけっこうクリア。設定した音量より低いと録音せず、高くなると録音を開始する機能も録音しながら左右キーで調節できる。
4.PCでセットすれば指定フォルダに予約録音してくれる。ファイル名のわかりにくさはこれでカバーする。
5.スピーカー付き。使ってないけど。


■聴いてるラジオ番組
移動中や寝る前に聴いてるんだけど、聴きたいファイルが溜まってしまって困る。聴いてるのはTBSラジオ「JUNK各曜日」と「RYMESTER宇多丸のウィークエンド・シャッフル」、TOKYO FMの「平山夢明 東京ガベージコレクション」など。

初めてラジオを聴いたのは小遣いを貯めて買ったAIWAのAMステレオ対応ミニコンポで。番組は「伊集院光のOh!デカナイト」と「電気グルーヴのオールナイトニッポン」だったなぁ。聴けない時間ぶんは2時間テープに撮って聴いたなぁ。電気のCD、買ったなぁ。そういや「草キッドの土曜メキ突撃!ちんちん電車!」も聴いてたっけな。

ひたすら懐かしいです。


■端子カバーが取れてしまった(2012年9月7日)
PJ-20の端子カバーが取れてしまった


買ってからというもの毎日、昼は専用革カバーに入れ、夜にクレードルに差すということを繰り返していた。購入してから今日までの端子カバーの開閉数はおそらく合計で40回ほど。

本体と端子カバーはプラスチックの細い棒でつながっているのだが、壊れるのもしょうがないなという作り。

専用革カバーをすれば端子口は隠れるので別に問題はないと思う。

ただ専用革カバーが少しゆるくなってきてしまっており、逆さにすると本体が少しズリ落ちる。すごく心配。  

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2012年03月06日

野尻抱介『南極点のピアピア動画』の感想

ニコニコ動画でボーカロイドを聴きまくっていた時期がある。今はもうほとんど聴かなくなっちゃったんだけど、その頃の事を思い出した。ニコニコの高揚感を一度でも感じたことがある人には、また特にボーカロイドにハマったことがある人には、間違いなくお薦めの一作品です。

SFだからといって構える事は全然必要なくて、海外翻訳ハードSFの文字文字文字な文面とは随分違う。描写のあっさり感が大で会話も多く、ニコニコ的スラングも満載なライトノベル感覚(怒られるかな?)で読める連作短編集。

そして内容はと言えば、ニコニコ動画的カルチャーと初音ミク的ボーカロイドが宇宙男プロジェクトで宇宙に行ったり、軌道エレベータ状構造物構築に一役買ったり、潜水艦で深海に潜って***したりして、DASH村の巨大雪だるまがゲレンデをノンストップで転がり続けるかのようにwktkが止まらないまま巨大化しつつ各話がクライマックスを迎える。そしてそれらがつながり、書き下ろしの最終話へとなだれ込む。

どの話も「え。もう終わり?これからが面白くなるんじゃないの?もっと読ませろ!」という段階で終幕。でも最終話で各話の結が用意してあるので読後感は非常に満足できる。くどくないラブストーリーも絡めてあり硬軟が色とりどり。

私は映画でも本でもマンガでもゲームでも、ストーリーをすぐに忘れてしまうので長編があまり好きじゃない。読んでる端から忘れてると言っても過言ではない。もっと言うと全ての体験に関してそういう傾向がある。遺伝的なものが感じられるので諦めているのだが、そういう訳で長編よりも短篇集が好きだ。読む量が少ないほどいい。でも面白かったら「追加で」って感じで増量したい。まぁそんな訳にも行かないのだが、こんなに面白いのならということで同著者の『沈黙のフライバイ』も買ってみることにする。楽しみ。  

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