August 25, 2008

book$ 『九代将軍は女だった! 平成になって覆された江戸の歴史』

5e2061b4.jpg『九代将軍は女だった! 平成になって覆された江戸の歴史』

古川 愛哲 :著
講談社+α新書 381-2 C
2008.8.20.発行
¥800-(税別)

以前、記事にもちょろっとだけ触れた[→コチラ]九代将軍 徳川家重女性説
それが しっかりタイトルになってしまいました(笑)。
しかしながら、内容は家重公のみならず...

徳川家康忠臣蔵大名幕末と 多岐に渡っております。

一昨日、立ち読みした本の中の一つが、『骨は語る 徳川将軍・大名家の人々』(鈴木 尚.東京大学出版会、1985年12月)。本書にもある『増上寺徳川将軍墓とその遺品・遺体』をより一般向けに書かれたもの。

で発掘時の写真をぱっと見た時、そう思って見るからか、「女性っぽい骨格」と感じてしまいました。本書の中では「なぜか家重になると、調査報告書までもが謎めいてくる」(p.33)とあります。
詳しい事はお読みいただくとしてm(__)m
真偽の程は、公のDNA鑑定でもしないと埒があきません。

けれども、必死になって幕府が隠そうとした謎は謎のままでも良いかな〜と思う反面、
もしこれが事実なら
女性なのに御家・幕府の為に男性として過ごさなければならなかった上、酒乱・小便公方etc.とおとしめられた彼(彼女)の名誉を挽回してあげたい…とも思ってしまいます。

因みに、前述の文献。非常に興味深いものですが、¥5,000-では¥22,000-位…う〜ん、高いけど読みたいっっ
ついでに徳川家茂公の写真もありましたが、素人目にも本当に齲歯が多くてびっくりいたしました。

そういえば上野寛永寺も発掘調査中とか。
どの程度されるのかわからないけれど、徳川綱吉公 低身長説[→過去記事コチラ]や 徳川家定公の本当の姿(虚弱、脳性麻痺とか言われているが…)も資料と照らし合わせるとどうなのか、幕府や明治政府による恣意的なことになっていないか、も興味がありあり。 過去を見ると 現代の政治の状況や 情報の不透明さもわかるような気がします。。。


あと、大名間の「不通」の事は あまり耳にした事がありませんでした。
「不通」とは要するに「喧嘩をしている大名同士」(p.108)。私的な喧嘩ではなく、豊臣時代から続く根深いもの。
本書では それが忠臣蔵の発端、松の廊下刃傷事件 につながったと指摘しています。
読むとなるほどねぇ〜と 妙に納得。


他にも 家康の情報網、春日局のこと、江戸での在宅介護の悲劇や 伊達騒動、参勤交代、尊皇攘夷に隠された真意 など続きます。


最後の方に記されたのが
「戊辰戦争で失われた武士の精神」と題された項。
会津と長州が 未だに仲違いしていると言われています。
会津人の端くれとしては 戦が起きて 勝った負けたは時の流れもあるから 仕方のないことだけど、
降伏後に戦死者の埋葬が禁止されたのは やっぱり引っ掛かります。

埋葬が許されたのは半年後。
以前何かで読んだものでは、かの白虎隊士中二番隊の隊士たちも 飯盛山自刃の場で野ざらしにされ 埋葬時には判別が難しかったそうです。
それまでの武家は 合戦後は敵味方なく供養し、非情なイメージもある信長も手厚い供養をしていたとか。それが 武家の作法。なのに。。。
これは会津のみならず、全国の佐幕藩で起きたそうです。

その後の 帝國軍国時代の日本のやり方を見ると この頃が走り!?と、なんだか納得してしまったり。



いろいろと書きましたが、著者が「はじめに(7頁)」で
「歴史は暗記ではありません。考えて知的想像力を鍛える分野です。」と示しているように
歴史は数々の文献・物証・資料 から想像力を駆使して読み解いてゆくものである意味探偵業。
さながら浦沢直樹氏の『MASTERキートン』のキートンが 考古学者でありながら 想像・発想力豊かな探偵だったように(わかる方だけわかってくださいf^^;)。

本書に書かれた事が 事実かもしれないし そうでないかもしれない。
だからこそ 歴史はおもしろい(^ワ^)☆と、半日で読んでしまいました(^^ゞ


機会と興味のある方は 是非お読みくださいませ



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この記事へのコメント

1. Posted by    August 27, 2008 07:08
うわぁ☆
めちゃめちゃ読んでみたいです (≧▽≦)



たしかに歴史を「暗記する『科目』」と捉えてしまうから、歴史学に対してアレルギーを持つ人も少なくないのかも知れないですね。

私の場合、己の知的好奇心を刺激されて子供の頃から歴史にハマっておりました☆笑


『〜キートン』に例えるとは、さすがです!! (^O^)
2. Posted by ■あみび   September 01, 2008 14:09
§◆梨さま。゚
真偽の程は置いておいて、
着眼点が面白くて なかなかステキな1冊でしたよ〜。

歴史は気付いたら好きになっていました。会津という土地柄 歴史が身近(ある意味生活の一部)だったのも要因かもしれません(^^)。

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